JP4005224B2 - 光学部材検査装置及びホルダ - Google Patents

光学部材検査装置及びホルダ Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、レンズ等の光学部材の不良要因を検出するための光学部材検査装置及びこの光学部材検査装置に光学部材を装着するためのホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】
レンズ,プリズム等の光学部材は、入射した光束が規則正しく屈折したり、平行に進行したり、一点又は線状に収束したり発散するように設計されている。しかしながら、光学部材の形成時において糸くず等が光学部材内に混入してしまっていたり(いわゆる「ケバ」)、成形後の人的取り扱いによって光学部材の表面上にキズ等が生じていると、入射した光束が乱れてしまうので、所望の性能を得ることができなくなる。
【0003】
そのため、光学部材の不良要因を検出して自動的に良否判定を行うための光学部材検査装置が、従来、種々提案されている。例えば、本出願人は、特願平9−50760号において、検査対象光学部材をその光軸を中心に回転させつつこの光軸上に配置された結像光学系及びラインセンサを用いてこの検査対象光学部材を撮像し、極座標系による画像データを生成する光学部材検査装置を、提案した。
【0004】
これらの光学部材検査装置には、照明光が透過可能に検査対象光学部材を保持するために、この検査対象光学部材の端面の周縁を保持するホルダが備えられている。図9は、従来用いられた典型的なホルダの形状を示すものである。この図9に示されるように、従来のホルダは、筒状部材100の上端面101における開口内縁に、光学部材であるレンズの周縁をはめ込むために一段低くなった段差部102が形成された形状を、有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような形状を有する従来のホルダによってレンズの凸面を保持する場合,即ち、レンズの凸面を下方に向けて段差部102にはめ込む場合には、当該凸面における外縁の内側が、段差部102の縁に接触することによって傷付けられてしまう可能性がある。
【0006】
本発明は、従来のホルダにおけるかかる問題に鑑みてなされたものであり、その課題は、検査対象光学部材をその表面に接触することなく簡単な操作にて保持することができるホルダを、提供することである。また、本発明は、このようなホルダを備える光学部材検査装置の提供をも、課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
【0008】
即ち、請求項1記載の発明は、その内部に光学部材を保持するホルダであって、その内面の半径が2箇所の接触点においてのみ前記光学部材の側面に当接するためにそれ以外の部分よりも小径となっているとともに前記各接触点と対向する部位が切り欠かれている筒状部材からなる枠部材と、前記各接触点に対向した平面状の保持面を有するとともに、リンク機構を介して前記筒状部材の切り欠き内部に収容された位置から前記各接触点に向けて平行移動可能に取り付けられているとともに、前記保持面が前記光学部材の側面に当接してこの光学部材を前記各接触点に押圧する様にバネによって付勢されている可動部材とを、備えたことを特徴とする。
【0009】
このように構成されると、枠部材における少なくとも2箇所の接触点,及び、これら各接触点に向けて付勢された可動部材が光学部材の側面に圧接して、この光学部材を挟み込んで保持する。従って、光学部材の表面にはホルダのいかなる部材も当接しないので、ホルダによって光学部材の表面に傷が付くことがない。
【0010】
枠部材における少なくとも2箇所の接触点は、光学部材の側面に対して面接触する1連の面内の点として構成されても良いし、夫々光学部材の側面に対して点接触する点として構成されても良い。後者の場合、接触点の数は3箇所以上であっても良いが、2箇所であれば、保持可能な光学部材の径に幅を持たせることができる。可動部材は、バネやゴム等の弾性部材からなる付勢手段と一体に構成されていても良いし、これら付勢手段とは別部材として構成されていても良い。また、可動部材の移動軌跡は、直線状でも良いし、円弧状でも良い。
【0014】
また、請求項記載の発明は、請求項のリンク機構が、平行四辺型に配置されたリンク部材から構成されていることで、特定したものである。
【0015】
また、請求項記載の発明は、請求項1の各接触点及び前記可動部材における前記光学部材と接触する箇所には、夫々、高摩擦部材が取り付けられていることで、特定したものである。
【0016】
また、請求項記載の発明は、光学部材に対して一方の面側から照明光を照射するとともに、他方の面側から撮影することによって、検査に用いる画像データを得る光学部材検査装置において、その内面の半径が2箇所の接触点においてのみ前記光学部材の側面に当接するためにそれ以外の部分よりも小径となっているとともに前記各接触点と対向する部位が切り欠かれている筒状部材からなる枠部材と、前記各接触点に対向した平面状の保持面を有するとともに、リンク機構を介して前記筒状部材の切り欠き内部に収容された位置から前記各接触点に向けて平行移動可能に取り付けられているとともに、前記保持面が前記光学部材の側面に当接してこの光学部材を前記各接触点に押圧する様にバネによって付勢されている可動部材とから構成されているホルダを、備えたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
<光学部材検査装置の構成>
本発明の実施の形態である光学部材検査装置の概略構成を、図1の部分断面図に示す。この図1に示すように、光学部材検査装置は、上方から、撮像装置1,光学部材保持部2,拡散板保持部3,及び、光源4を重ねて、構成されている。これらのうち、撮像装置1,拡散板保持部3,及び光源4は、互いに同軸に配置されている。また、光学部材保持部2は、その中心軸Oがこれら各部1,3,4の中心を通る線(撮影光軸l)から若干オフセットするように、配置されている。
【0018】
上記光源4は、図示せぬ光源ランプから発光された照明光を伝送するライトガイドファイバ41と、このライトガイドファイバ41の先端を図の左右方向に並べて配置する配光部42とから、構成される。
【0019】
拡散板保持部3は、光学部材検査装置の図示せぬフレームに固定されているとともに円形の開口31aが穿たれた保持板31と、この開口31aに填め込まれた平面円形の拡散透過板32と、その長辺を図1の左右方向に向けて拡散透過板32の表面に貼り付けられた短冊状の遮光板33とから、構成されている。この拡散透過板32は、照明光をその全域から出射させ、遮光板33は、この照明光の一部を遮蔽する。
【0020】
光学部材保持部2は、光学部材検査装置の図示せぬフレームに固定されているとともに円筒状の鏡筒部20aが一体に形成された回転テーブル支持台20と、ベアリング21を介して鏡筒部20aに対して回転自在に被せられた円板状の回転テーブル22と、この回転テーブル22の中心において鏡筒部20aと同軸に穿たれた貫通孔22aに対して着脱自在に填め込まれた円環状のホルダ23と、回転テーブル22の周囲に填められたリング状の被駆動ギヤ24と、この被駆動ギヤ24に噛合する駆動ギヤ25を回転駆動するモータ26とから、構成されている。上述した回転テーブル22の貫通孔22aは、その光源側(下側)半分がホルダ23の外径よりも若干小径であり、その撮像装置側(上側)半分がホルダ23の外径と略同径となっている。これによって構成される段差部に、ホルダ23が係止される。また、この貫通孔22aの上端側における大内径部分の一部には、後で詳細に説明するホルダ23のキー231に係合するキー溝22bが、切り欠かれている。従って、ホルダ23は、回転テーブル22に対して相対回転不能となっている。また、ホルダ23の内部には、検査対象光学部材27が、同軸に保持される。その結果、モータ26が駆動ギヤ25を回転させると、ホルダ23及び検査対象光学部材27が、その中心軸Oを中心として回転する。
【0021】
撮像装置1は、その光軸lを中心軸Oと平行にオフセットして配置された対物レンズ11と、この対物レンズ11に関して検査対象光学部材27の表面と共役な位置に配置されたラインセンサ12とから、構成されている。このラインセンサ12は、検査対象光学部材27の半径方向と平行,且つ、遮光板33の長辺と平行(図1の左右方向)に、配置されている。従って、ラインセンサ12は、検査対象光学部材27を、その半径方向における全域にわたって撮像することができる。但し、上述した遮光板33は、拡散板32からの出射光(照明光)が、検査対象光学部材27におけるラインセンサ12による撮像対象範囲(対物レンズ11に関してラインセンサ12の撮像面と共役な範囲)を透過して直接ラインセンサ12に入射しないように、その大きさ及び位置が調整されている。従って、検査対象光学部材27に形状欠陥(表面のキズ又はゴミ,内部のケバ)がない限り、ラインセンサ12によって撮像される画像(ラインセンサ12の各画素の輝度値)は、その全域にわたって暗くなっている。これに対して、検査対象光学部材27におけるラインセンサ12による撮像対象範囲に形状欠陥がある場合には、その形状欠陥によって散乱した光が対物レンズ11を介してラインセンサ12に入射するので、このラインセンサ12の撮像面上に、この形状欠陥の像が形成される。この像を撮像したラインセンサ12からの画像データは、撮像装置1内の図示せぬA/D変換器によってデジタル信号に変換されて、図示せぬ画像処理装置へ出力される。
【0022】
次に、上述したホルダ23の具体的な構成を、図2乃至図8を用いて説明する。図2は、図1と同じ切断面を示すホルダ23の拡大断面図であり、図3は、同じ方向から見たホルダ23の側面図である。また、図4及び図5は、夫々、ホルダ23の平面図及び底面図である。また、図6は、図4に示す状態からカバー232のみを取り外して保持機構を示す分解平面図である。さらに、図7及び図8は、夫々、光学部材着脱時におけるホルダ23の状態を示す分解平面図及び側面図である。
【0023】
これら各図に示されるように、ホルダ23は、全体として略円筒形状を有しており、その大部分を占める枠部材としての本体部230と、この本体部230を一部切り欠くことによって形成された空間に構築された保持機構Mと、この保持機構Mを覆うカバー232とから、大略構成されている。上述したキー231は、その長軸を中心軸Oの方向と平行に向けた角柱形状を有し、本体部230の外周面における一箇所にねじ止め固定されている。以下の説明においては、このキー231の中心及び中心軸Oを通る直径を、「X経線」と定義し、このX経線に直交する直径を、「Y経線」と定義する。
【0024】
この本体部230の外周面は略円柱面として形成されているが、本体部230の内部は、図2に示されるように、中心軸Oの方向に沿って、撮影装置1寄りに位置する小内径部230aと拡散板保持部3寄りに位置する大内径部230bとに区分される。
【0025】
この大内径部230bの形状は、回転対称な円筒形状であり、その内周面は、検査対象光学部材27よりも十分に大径な円柱面となっている。
【0026】
また、小内径部230aの厚さは、検査対象光学部材27の厚さよりも十分厚く、図2の例においては、検査対象光学部材27の厚さの約2倍となっている。但し、小内径部230aの平面形状は、その周方向に沿って変化している。即ち、小内径部230aの内径は、Y経線を境としてキー231から離れた部分においては、検査対象光学部材27よりも若干大径な一定径となっているが、Y経線よりもキー231側の部分では漸次変化している。具体的には、小内径部230aの内径は、X経線に対して中心線Oを中心に+/−30度ずれた位置(最小径位置α,β)において、最も縮小し、検査対象光学部材27の外径とほぼ同じになっている。そして、これら二箇所の最小径位置α,βにおいて、小内径部230aの内面には夫々高摩擦部材としてのシリコンラバー233が埋め込まれており、検査対象光学部材27の側面(コバ)に対して高摩擦状態で線接触する。即ち、これら最小径位置α,βが、接触点として機能する。なお、これら各最小径位置α,βの近傍において、小内径部230aの内面は、ほぼ平面状となっている。
【0027】
また、小内径部230aは、Y経線と平行にキー231とは逆方向にずれた線Y1を境に、それよりもキー231から離れた部分が、X経線上におけるキー231との対称位置に形成された支持柱部230cを残して、全て切り欠かれている。即ち、検査対象光学部材27を保持する空間を挟んで各最小径位置α,βと対向する部位が、切り欠かれている。この切り欠きによって形成された凹部(以下、「機構収容部S」という)に、上述した保持機構Mが構築される。以下、この保持機構Mの具体的構成を説明する。
【0028】
いま、図6に示すように、機構収容部S及び検査対象光学部材27を通ってX経線に直交する線Y2を想定する。機構収容部Sの底面上において、X経線に対して線対称となる当該線Y2上の二位置には、夫々、ネジ穴(図示略)が形成されている。これら各ネジ穴には、相互に同一のサイズ及び形状を有する2枚の長板状のリンクアーム234,234の一端が、夫々、ネジ235,235によって、中心軸Oに直交する面内で回動自在に取り付けられている。これら両リンクアーム234,234の他端には、各ネジ235,235間距離と同じ長さを有する長板状の平行移動板236の各端部が、夫々、ネジ237,237によって、回動自在に取り付けられている。これにより、平行移動板236は、Y経線に対して平行な姿勢を保ちつつ、中心軸Oに対して接近及び離反する。即ち、これら両リンクアーム234,234及び平行移動板236が、平行四辺形型に配置されたリンク部材であり、リンク機構を構成する。
【0029】
平行移動板236の中央には、機構収容部Sの深さとほぼ同じ厚さを有する可動部材としての可動ブロック238が、固定されている。この可動ブロック238の中心軸O側に向いた側面(以下、「可動保持面238a」という)は、平行移動板236の側縁及び中心軸Oに対して平行に、この平行移動板236の側縁よりも中心軸O側に突出している。この可動保持面238aにも、検査対象光学部材27の側面(コバ)に対して高摩擦状態で線接触する高摩擦部材としてのシリコンラバー239が埋め込まれている。なお、可動ブロック238の平面形状は、その外側縁における両端が夫々斜めに面取りされた形状となっている。そして、この可動ブロック238は、平行移動板236と一体に、機構収容部Sの底面上を摺動し、最小径位置α,βに向けて移動する。
【0030】
機構収容部Sの底面における一方のネジ235の近傍には、ストッパピン244が植設されている。このストッパピン244は、検査対象光学部材27が無い状態において、検査対象光学部材27の外縁(図6において二点鎖線によって図示)を大きく超えて可動保持面238aが最小径位置α,βに接近しようとしたときに、可動ブロック238の側面に当接することによって、その移動を阻止する。
【0031】
また、機構収容部Sの底面上において、各ネジ235の位置からX経線と平行に中心軸O側に等距離だけずれた位置には、夫々、固定バネ掛けピン240が植設されている。一方、各リンクアーム234,234の中央にも、夫々、可動バネ掛けピン241が植設されている。そして、各固定バネ掛けピン240と各可動バネ掛けピン241との間には、夫々、引張バネ242,242が掛け渡されている。従って、これら各引張バネ242,242により、可動ブロック238は、常時最小径位置α,βに接近する方向に、付勢されている。但し、図7に示すように、固定バネ掛けピン240,ネジ235,及び可動バネ掛けピン241が一直線状に並ぶ死点においては、可動ブロック238には付勢力が加わらずに安定する。なお、この死点においては、上述のストッパピン244に一方のリンクアーム234が当接するので、この死点を超えて両リンクアーム234,234が図4の反時計方向へ回転することが、防止される。
【0032】
小内径部230aにおける切り欠きの縁(線Y1)からY経線側へ寄った一定幅の領域は、上述したカバー232の取付代230d,230dとして、このカバー232の厚さ分だけ、その表面が凹んでいる。上述したカバー232は、図4に示すように、これら両取付代230d,230dの間に掛け渡されており、その中間部にて支持柱部230cに固定されている。このカバー232は、大内径部230bと同じ幅及び同じ径を有する円弧状の板である。このカバー232は、可動ブロック238の移動を許容するために、その移動範囲が切り欠かれている。但し、上述した死点を超えて各リンクアーム234,234が逆方向(図6における反時計方向)に回転したと仮定した場合における可動ブロック238の移動範囲には、切り欠きは形成されていない。
【0033】
なお、本体部230における大内径部230b側の外縁は一段細径となっており、ここに、円環状のリング部材243が填め込まれて、ネジ止め固定されている。
<実施形態の作用>
以上のように構成された本実施形態による光学部材検査装置及びホルダ23を用いて、検査対象光学部材27としてのメニスカスレンズの凹面を検査する場合について説明する。
【0034】
最初に、オペレータは、ホルダ23を、光学部材検査装置の回転テーブル22から取り外す。この時点では、ホルダ23には検査対象光学部材27が装着されていないので、可動ブロック238が最も中心軸O側に突出して、その側面がストッパピン244に当接している。
【0035】
次に、オペレータは、各引張バネ242,242の弾性に抗して、各リンクアーム234、234を図4及び図6における反時計方向に回転させて、図7及び図8に示すように、上述した死点において安定させる。この状態では、各最小径部α,βと可動保持面238aとの間隔は、検査対象光学部材27の直径よりも十分に広くなるので、検査対象光学部材27の着脱が可能になる。しかる後に、オペレータは、このホルダ23を上下逆さにして、水平且つ平坦な台上に置く。
【0036】
次に、オペレータは、凹面を下に向け且つ凸面を上に向けた状態で、検査対象光学部材27の側面(コバ)を摘んで、この検査対象光学部材27を小内径部230aの内部に置く。このとき、台の表面には、検査対象光学部材27の凹面における外縁のみが接し、凹面表面には何も接触しないので、この凹面が傷付くことはない。また、ホルダ23の上面が台上面に面接触しているとともに、検査対象光学部材27の凹面の外縁が全周にわたって台上面に接触しているので、ホルダに対して検査対象光学部材を正確に水平に保持させることができる。
【0037】
次に、オペレータは、各リンクアーム234,234を図7における時計方向に回転させて、可動ブロック238の可動保持面238aを中心軸O側に突出させる。この突出の過程において、可動ブロック238の可動保持面238aは、検査対象光学部材27の側面に当接し、更に各引張バネ242,242の復元力に因ってこの検査対象光学部材27を押して移動させ、その側面を小内径部230aの内面における最小径部α,βに押し付ける。その結果、検査対象光学部材27は、その側面に接触する最小径部α,βと可動保持面238aとの間に挟まれることによって、ホルダ23内に保持される。
【0038】
次に、オペレータは、ホルダ23を裏返して、光学部材検査装置の回転テーブル22の貫通孔22a内に填め込む。このとき、上述したように、ホルダ23のキー231を回転テーブル22のキー溝22bに係合させる。
【0039】
以上のようにホルダ23をセットした後で、オペレータは、光源4の配光部42から照明光を出射させる。この結果、上述したようにして撮像装置1のラインセンサ12によって撮像がなされ、撮像によって得られた画像データが図示せぬ画像処理装置の画像メモリに蓄積される。このような撮像は、光学部材保持部2の回転盤21によって検査対象光学部材27がホルダ23ごと所定の単位角度づつ回転する毎に、なされる。そして、検査対象光学部材27が360度回転する間に画像メモリに蓄積された画像データに基づいて、図示せぬ画像処理装置は、検査対象光学部材27の良否判定を行う。
【0040】
検査終了後、オペレータは、上述したのと全く逆の操作を行うことによって、ホルダ23から検査対象光学部材27を取り外す。
【0041】
このように本実施形態のホルダ23によると、検査対象光学部材27の側面をを挟み込むことによってこの検査対象光学部材27を保持するので、この検査対象光学部材27の面形状如何に拘わらず、検査対象光学部材27の表面を傷付けることなく、簡単な操作にて、検査対象光学部材27の着脱が可能となる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明の光学部材検査装置又はホルダによれば、検査対象光学部材を、その表面に接触することなく簡単な操作にて保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態である光学部材検査装置の概略構成を示す断面図
【図2】 図1に示すホルダの拡大縦断面図
【図3】 ホルダの側面図
【図4】 ホルダの平面図
【図5】 ホルダの底面図
【図6】 カバーを外した状態におけるホルダの分解平面図
【図7】 着脱時におけるホルダの分解平面図
【図8】 着脱時におけるホルダの側面図
【図9】 従来のホルダの縦断面図
【符号の説明】
2 光学部材保持部
23 ホルダ
27 検査対象光学部材
230 本体部
230a 小内径部
230b 大内径部
234 リンクアーム
236 平行移動板
238 可動ブロック
238a 可動保持面
239 ストッパピン
240 固定バネ掛けピン
241 可動バネ掛けピン
242 引張バネ
α,β 最小径部

Claims (4)

  1. その内部に光学部材を保持するホルダであって、
    その内面の半径が2箇所の接触点においてのみ前記光学部材の側面に当接するためにそれ以外の部分よりも小径となっているとともに前記各接触点と対向する部位が切り欠かれている筒状部材からなる枠部材と、
    前記各接触点に対向した平面状の保持面を有するとともに、リンク機構を介して前記筒状部材の切り欠き内部に収容された位置から前記各接触点に向けて平行移動可能に取り付けられているとともに、前記保持面が前記光学部材の側面に当接してこの光学部材を前記各接触点に押圧する様にバネによって付勢されている可動部材と
    を備えたことを特徴とするホルダ。
  2. 前記リンク機構は、平行四辺型に配置されたリンク部材から構成されている
    ことを特徴とする請求項記載のホルダ。
  3. 前記各接触点及び前記可動部材における前記保持面には、夫々、高摩擦部材が取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のホルダ。
  4. 光学部材に対して一方の面側から照明光を照射するとともに、他方の面側から撮影することによって、検査に用いる画像データを得る光学部材検査装置において、
    その内面の半径が2箇所の接触点においてのみ前記光学部材の側面に当接するためにそれ以外の部分よりも小径となっているとともに前記各接触点と対向する部位が切り欠かれている筒状部材からなる枠部材と、前記各接触点に対向した平面状の保持面を有するとともに、リンク機構を介して前記筒状部材の切り欠き内部に収容された位置から前記各接触点に向けて平行移動可能に取り付けられているとともに、前記保持面が前記光学部材の側面に当接してこの光学部材を前記各接触点に押圧する様にバネによって付勢されている可動部材とから構成されているホルダを
    備えたことを特徴とする光学部材検査装置。
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