JP2002314981A - 電子ルーペ装置 - Google Patents

電子ルーペ装置

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JP2002314981A
JP2002314981A JP2001111884A JP2001111884A JP2002314981A JP 2002314981 A JP2002314981 A JP 2002314981A JP 2001111884 A JP2001111884 A JP 2001111884A JP 2001111884 A JP2001111884 A JP 2001111884A JP 2002314981 A JP2002314981 A JP 2002314981A
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electronic
light
loupe device
imaging
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JP2001111884A
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Hiroshi Tanaka
博 田中
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型軽量で取扱いが簡便であり、被写体の所
定箇所を鮮明な画像で拡大表示することで微細かつ微小
な箇所の品質検査用等に好適に用いられる。 【解決手段】 電子カメラ9を有する撮像部6と、この
撮像部6を支持する支持機構部7と、照明源49とこの
照明源49を内蔵した遮光筐体47とからなり電子カメ
ラ9と対向して設置されるとともに遮光筐体47の被写
体載置面48aに設けた照明窓部57を介して照明源4
9からの出射光を載置した被写体2の撮像部位の裏面に
照射して照明する光源部8と、撮像部6から出力された
電子カメラ9による被写体2の撮像部位の撮像画像を拡
大表示するモニタ4とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体の微小部位
を電子カメラによって撮像するとともに、その撮像画像
をモニタに拡大表示する電子ルーペ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ルーペ装置は、記録技術の向上によって
基材に対する微細な文字やデータ等の記録が可能とされ
るようになりその記録状態を目視により検査することが
困難となっていることから、さまざまな分野での適用が
図られている。出願人も、先に特開平11−22532
8号公報に開示されるように、使用者が把持して被写体
上を移動操作して記載された情報内容を撮像してこれを
拡大表示するようにした電子拡大装置を提供した。
【0003】この先願電子拡大装置は、もっぱらパーソ
ナルユースとして高齢者等が簡易に用いることができ好
評を博しているが、産業用等で用いる場合には被写体の
位置決めや撮像部位の照明等についての対応も必要であ
る。すなわち、先願電子拡大装置は、一定の状態で連続
して供給される被写体を対象とする業務用の使用形態で
は、把持型の構成がかえって使用しずらく能率が悪くな
ってしまう。
【0004】例えば、映画フィルムは、フィルム基材の
略中央部に映像コマを連続して記録する画像記録領域が
形成されるとともに、画像記録領域を挟んで幅方向の両
側縁に沿ってそれぞれ所定の間隔を以ってパーホレーシ
ョンが連続して形成されている。映画フィルムには、こ
れらパーホレーションと画像記録領域との間の領域がア
ナログサウンド信号を記録するアナログサウンド記録領
域として構成される。
【0005】また、映画フィルムには、近年におけるデ
ジタル技術の発達に伴ってアナログサウンドに加えてデ
ジタルサウンド信号も記録され、よりダイナミックで臨
場感溢れる音響効果が図られるようになっている。映画
フィルムは、基本仕様が米国の映画・テレビジョン技術
者協会(SMPTE:Society Motion Pictue and Television
Engineers)の規定及び推薦要領に規定されている。映
画フィルムは、この規定条件を前提としてデジタルサウ
ンド信号の記録が行われる。
【0006】デジタルサウンド信号方式としては、具体
的には英国のドルビー研究所において開発された、各パ
ーホレーション間に記録される6チャンネルのデジタル
信号(ドルビーSRD)がある。デジタルサウンド信号
方式としては、本出願人が開発したフィルム基材の側端
と各パーホレーションとの間に記録される8チャンネル
のデジタル信号(SDDS:Sony Dynamic Digital Sound)
がある。デジタルサウンド信号方式としては、CD−R
OM(Compact Disc Read-Only Memory)に記録された
6チャンネルのデジタル信号を再生するDTS(Digita
l Theater System)方式がある。DTS方式映画フィル
ムには、制御信号として画像記録領域とアナログサウン
ド記録領域との間に、タイムコード信号が記録される。
【0007】また、特に洋楽映画では、映像中に下方領
域や側方領域等の所定位置に、日本語字幕(字幕スー
パ)が表示される。この字幕スーパは、映画フィルムの
各映像コマ毎の画像記録領域内にレーザタイトラによっ
て焼き付けられて記録される。映画フィルムは、字幕ス
ーパの焼付工程の後に、基材上に残った焼けかす等を除
去する洗浄工程と乾燥工程とが施される。
【0008】ところで、映画フィルムは、ネガフィルム
からポジフイルムに焼き付けプリントされて量産され
る。映画フイルムは、この量産工程に際して、プリント
装置の故障、作業者の操作ミス、走行系内におけるフィ
ルムのスリップ、インプット時のデータ不良による色調
や濃度の度合いの異常やムラ等の発生、作業環境による
塵埃等の付着による焼き付け不良等によって精密なポジ
フィルムが製作されないといった問題がある。したがっ
て、映画フィルムは、正確な上映が可能となるか否かに
ついて、検査装置を用いて制作されたポジフィルムの検
査が行われる。
【0009】検査装置は、例えばドイツのスティンベッ
ク社、米国のマグナシンク社、フランスのエクレイフォ
社或いは北欧のケーイーエム社等から提供されている。
検査装置は、一般に映画フィルムを走行駆動するテンシ
ョンロッドやガイドローラ或いはスプロケット等からな
るフィルム走行機構やプリズム映写機構、サウンド再生
機構等が搭載された検査盤と、プリズム映写機構により
映像を映し出すモニタやスピーカ等によって構成され
る。
【0010】検査装置は、フィルム走行機構によって映
画フィルムを走行させ、プリズム映写機構により映画フ
ィルムに記録された映像をモニタに連続して映し出すと
ともにサウンド再生機構によって映像に対応したアナロ
グサウンドを再生する。検査装置は、作業者がモニタに
映し出された映像を目視しながらスピーカからのアナロ
グサウンド出力を聴音することによって、画像記録領域
に記録された映像コマの記録状態やアナログサウンド記
録領域に記録されたアナログサウンド信号の記録状態を
検査する。
【0011】例えば、半導体や集積回路素子等の製造プ
ロセスにおいても、導体パターンの狭ピッチ化や高密度
実装化が図られており、基板上に微細なピッチで導体パ
ータンが形成されるとともに微小な実装部品が高密度に
実装される。半導体等の製造プロセスにおいては、導体
パターンの形成状態や実装部品等の接続状態等を検査装
置によって検査している。かかる検査装置も、半導体等
の検査箇所を電子カメラによって撮像するとともにモニ
タに拡大表示することによって、作業者により目視検査
が行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の産業用検査装置
は、一般にいずれも大型の電子カメラが搭載されるとと
もに被検査物を載置するテーブルもx−y−z方向に対
して調整されるようになっており、大型かつ高価であっ
た。産業用検査装置は、大きなスペースを必要とすると
ともに精密な操作を必要とすることで作業性が悪くな
り、比較的簡易な検査工程には採用し得ないといった問
題があった。
【0013】例えば上述した映画フィルムの検査装置
は、映像やアナログサウンドの記録状態を連続して検査
することから、経験を有する作業者によってその不具合
が高精度かつ効率よく感覚的に識別されるようになる。
しかしながら、従来の検査装置は、アナログ的検査を主
体としており、微小な領域に微細なパターンによって形
成されるデジタルサウンド信号やタイムコード信号等の
記録状態を検査する仕様とはなっていない。
【0014】映画フィルムは、このために例えばデジタ
ルサウンド信号についてコンピュータを用いて数値化
し、これを評価するといった検査方法が採用されてい
た。かかる検査工程は、上述した検査装置による検査と
別工程によって行われかつ膨大な映画フィルム全体につ
いて行うために費用効率、コスト負担が大きくかつ検査
時間も長くなるといった問題があった。映画フィルム
は、例えばデジタルサウンド信号についても検査盤を用
いて目視による検査が行われるが、高精度の検査結果を
得ることが困難である。
【0015】ところで、映画フィルムは、上述した字幕
スーパについてもその記録状態の検査が行われる。字幕
スーパは、上述したようにレーザタイトラによって焼付
け記録されるが、焼付けの重なり部分が生じた場合にい
わゆる焼き過ぎの状態となって他の部分とに濃度差が生
じてしまう。字幕スーパは、このために一筆書きで記録
されるが、文字欠けによる不自然な状態とならないよう
に合わせ部位の精度が重要となる。映画フィルムは、字
幕スーパの焼き付け後に洗浄工程や乾燥工程が施される
が、除去されなかった微細な焼けかすがポジフィルムに
焼き付けられることもあった。
【0016】上述した検査盤は、モニタに画像全体を表
示することから、小さな字幕スーパに関してその文字抜
け、太さ等の仕上り状態の差といった細部的な検査した
り、それらの経時的な差を検査することは困難であっ
た。映画フィルムは、このために字幕スーパの仕上り状
態について、一般にルーペや顕微鏡等を用いた目視検査
を行っていた。ルーペによる検査は、手の震えによる手
ブレ等によって精密な検査が行い得ないとともに作業効
率も悪いといった問題があった。
【0017】また、顕微鏡による検査も、検査台上に映
画フィルムを押さえ込んで対物レンズとの間隔を一定に
保持する必要があるが、手や治具等によって無理に押さ
え込むことにより傷を付けてしまうことから細心の注意
が必要となり効率を低下させるといった問題があった。
さらに、顕微鏡には、レンズに倍率を表示するメモリが
付されているが、これが邪魔になって字幕スーパの大き
さが視認しづらく、作業性が悪いといった問題があっ
た。さらにまた、ルーペや顕微鏡等を用いた目視検査で
は、照明源によって映画フィルムの所定箇所を照明する
必要があるが、邪魔にならずに設置しかつ効率的な照明
を行う照明源を設けることが困難であるといった問題が
あった。
【0018】したがって、本発明は、小型軽量で取り扱
いが簡便であり、被写体の所定箇所を鮮明な画像で拡大
表示することで、微細かつ微小な箇所の品質検査用等に
好適に用いられる電子ルーペ装置を提供することを目的
に提案されたものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかる電子ルーペ装置は、電子カメラを有する
撮像部と、この撮像部を支持する支持機構部と、照明源
とこの照明源を内蔵した遮光筐体とからなり電子カメラ
と対向して設置されるとともに遮光筐体の被写体載置面
に設けた照明窓部を介して照明源からの出射光を載置し
た被写体の撮像部位の裏面に照射して照明する光源部
と、撮像部から出力された電子カメラによる被写体の撮
像部位の撮像画像を拡大表示するモニタとを備えて構成
される。
【0020】電子ルーペ装置は、撮像部が、被写体載置
面に対して、上下方向、前後方向或いは左右方向に調整
移動されて被写体の撮像部位に対して対応位置される。
電子ルーペ装置は、撮像部が、光源部の被写体載置面に
接近して被写体の撮像を行う第1の位置と被写体載置面
から離間して待機状態とする第2の位置とに切り替え位
置される。電子ルーペ装置は、撮像部の電子カメラが、
鏡筒と、この鏡筒内に組み込まれた被写界深度が深い非
球面単レンズ及び固体撮像素子を有する固体撮像素子カ
メラからなる。電子ルーペ装置は、撮像部に、被写体の
撮像画像とともに撮像されてモニタに表示されるスケー
ル手段が設けられる。
【0021】電子ルーペ装置は、光源部が、積分球の原
理に基づいて生成された拡散光により被写体載置面に載
置された被写体の撮像部位を照明する。電子ルーペ装置
は、光源部に内蔵された照明源が、遮光材によって全体
有底円筒状に形成されるとともに外周面を上記被写体載
置面に対して平行状態となるようにして遮光筐体の内部
に取り付けられかつ照明窓部と対向する外周面の一部に
照明開口部が形成されたランプハウスと、このランプハ
ウスの内部に収納された光源と、照明開口部と対向する
ランプハウスの内面に接合された反射部材とから構成さ
れる。
【0022】電子ルーペ装置は、映画フィルムに記録さ
れた画像やサウンド信号或いは文字を撮像部によって撮
像し、撮像画像をモニタに拡大表示してその記録状態を
検査する。電子ルーペ装置は、遮光筐体の被写体載置面
に、照明窓部を挟んで複数個の位置決め凸部を形成して
なる。
【0023】以上のように構成された本発明にかかる電
子ルーペ装置によれば、遮光筐体の被写体載置面上に載
置した被写体の撮像部位を照明窓部を介して背面側から
照明した状態で撮像部により撮像することで、撮像部位
の充分な照明が行われて明瞭な撮像画像がモニタに拡大
表示されるようになる。したがって、電子ルーペ装置に
よれば、被写体の微細な部位についもその状態を明確に
判別することが可能であり、各種の検査装置としても有
効に利用される。
【0024】また、電子ルーペ装置によれば、被写体に
対する撮像部の位置調整が容易に行われることから、簡
易な操作によってより明瞭かつ最適な撮像画像をモニタ
に拡大表示することが可能となり、作業性の向上が図ら
れるようになる。電子ルーペ装置によれば、撮像位置と
待機位置とに簡易に切替え操作されることから、被写体
を被写体載置面に載置する際に撮像部によって傷付けて
しまうといった不都合の発生が防止される。電子ルーペ
装置によれば、モニタ上に被写体の撮像画像とともにス
ケール目盛も表示されることで、大きさの識別が容易に
行われる。
【0025】さらに、電子ルーペ装置によれば、被写体
の撮像部位を、簡易な構成によって実現された積分球の
原理に基づく拡散光により均一に照明する。したがっ
て、電子ルーペ装置によれば、不要なコントラスト等が
生じることなく明瞭な撮像画像の表示が行われるように
なる。
【0026】さらにまた、電子ルーペ装置によれば、被
写体として例えば映画フィルムを用いた場合に、その所
定領域に微細かつ微小に記録された字幕スーパやデジタ
ルサウンド信号を簡易な操作によってモニタに明瞭に拡
大表示することにより、これらの記録状態の検査が効率
的かつ精密に行うことを可能とする。電子ルーペ装置に
よれば、被写体載置面に形成した位置決め凸部にパーホ
レーションが相対係合されることよって、映画フィルム
がその撮像部位を撮像部に対して簡易にかつ正確に位置
決めされるようになる。したがって、電子ルーペ装置に
よれば、映画フィルムの検査装置として用いることによ
り、字幕スーパやデジタルサウンド信号の記録状態を効
率的かつ精密に検査することを可能とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。実施の形態として
図面に示した電子ルーペ装置1は、例えば映画フィルム
2の各映像コマ毎の画像記録領域内にレーザタイトラに
よって焼き付けられて記録された字幕スーパの文字2a
の記録状態を検査する検査装置用として用いられる。勿
論、電子ルーペ装置1は、映画フィルム2の各サウンド
信号記録部に記録されたサウンド信号の記録状態や、例
えば半導体装置の製造プロセス中に設置されて薄膜基板
に形成された導体パターンの形成状態や接続状態を検査
したり、その他の用途にも広く用いられる。
【0028】電子ルーペ装置1は、図1に示すように、
ルーペ本体3と、モニタ4とから構成され、これらルー
ペ本体3とモニタ4とが信号ケーブル5によって接続さ
れてなる。電子ルーペ装置1は、詳細を後述するように
ルーペ本体3によって映画フィルム2の画像記録領域に
記録された字幕スーパ部位を撮像し、その文字2aの撮
像画像が信号ケーブル5を介してモニタ4に送信されて
拡大表示されるようにする。なお、電子ルーペ装置1
は、ルーペ本体3とモニタ4とを赤外線や近距離無線デ
ータ通信システム等を利用して無線接続するようにして
もよい。
【0029】ルーペ本体3は、図1乃至図3に示すよう
に、撮像部6と、この撮像部6を移動自在に支持する支
持機構部7と、映画フィルム2を照明する光源部8とを
備えて構成される。撮像部6は、固体撮像素子カメラ
(CCDカメラ:Carge-CoupledDevice Camera)9と、
このCCDカメラ9をホルダ部材11によって内部に装
着保持するカメラ保持筒部材10と、このカメラ保持筒
部材10の先端に組み付けられたスケールホルダ12等
の部材によって構成される。撮像部6は、詳細を後述す
るように支持機構部7によって映画フィルム2を撮像す
る第1の位置と、映画フィルム2から離間して待機状態
におかれる第2の位置とに切り替え移動される。撮像部
6は、第1の位置において映画フィルム2に記録された
字幕スーパの文字2aをカラー撮像してモニタ4にその
撮像画像情報を送信する。
【0030】CCDカメラ9は、図4及び図5に示すよ
うに、レンズ鏡筒13と、このレンズ鏡筒13内に同軸
上に組み込まれた非球面単レンズ14やCCD撮像素子
15或いは図示しないシャッタ機構や絞り機構等を備え
た構造簡易で小型、軽量に構成された電子カメラであ
る。CCDカメラ9は、CCD撮像素子14によって検
出した光学撮像信号をモニタ4に供給し、この光学撮像
信号の画像処理を行って拡大表示するようにする。非球
面単レンズ14は、絞り値が小さく近接距離の撮影から
無限大距離の撮影までを可能とする被写界深度が深いレ
ンズ特性を有している。電子ルーペ装置1は、かかる非
球面単レンズ14を用いることにより、映画フィルム2
との対向間隔が近接していても充分なピント合わせが行
われて高倍率でシャープな撮像画像が得られるようにな
る。
【0031】CCDカメラ9は、レンズ鏡筒13の先端
部の内面に内周ねじが形成され、この内周ねじにねじ合
わせされる外周ねじが形成されることによって回転自在
に組み合わされたレンズホルダ16に非球面単レンズ1
4を保持してなる。CCDカメラ9は、レンズ鏡筒13
に対してレンズホルダ16が回転操作されることによ
り、非球面単レンズ14の位置調整を行ってピント合わ
せを行うピント調整機構を構成している。レンズホルダ
16には、先端部にフランジ部16aが周回りに一体に
突出形成されるとともに、このフランジ部16aの外周
にセレーションが形成されている。
【0032】CCDカメラ9は、上述したピント調整機
構により非球面単レンズ14と映画フィルム2との間隔
を調整して映画フィルム2の画像記録領域にピントが合
うように調整操作が行われる。CCDカメラ9は、ピン
ト調整機構によりモニタ4により鮮明な撮像画像が表示
されるようにする。なお、電子ルーペ装置1は、上述し
たCCDカメラ9を用いることに限定されるものではな
く、多くの小型電子カメラを用いるようにしてもよいこ
とは勿論である。
【0033】カメラ保持筒部材10は、内径がCCDカ
メラ9のレンズ鏡筒13の外径よりもやや大きくかつ軸
長がレンズ鏡筒13の軸長とほぼ等しい円筒状に形成さ
れ、外周部に一対の取付ブラケット部材17、18が設
けられている。これら取付ブラケット部材17、18
は、詳細を後述するように、撮像部6を支持する支持機
構部7との取付部位を構成する。取付ブラケット部材1
7、18は、カメラ保持筒部材10の軸方向に対して互
いに平行に設けられている。ブラケット部材17には、
両端側に位置してそれぞれ軸孔が形成されるとともに、
中央部に軸孔が形成されている。取付ブラケット部材1
8にも、両端側に位置してブラケット部材17側の相対
する軸孔と軸線を一致させてそれぞれ軸孔が形成される
とともに、中央部に軸孔が形成されている。取付ブラケ
ット部材17、18には、中央部の軸孔に両端を固定さ
れてスプリング掛止め軸19が支架されている。
【0034】CCDカメラ9は、外周部にホルダ部材1
1が巻回されてカメラ保持筒部材10の内部に装着され
る。ホルダ部材11は、例えばフィルム基材等の弾性を
有する合成樹脂シート材によって、図4に示すように展
開形状が矩形を呈して形成されてなる。ホルダ部材11
は、長さ寸法がカメラ保持筒部材10の内周長さ寸法と
ほぼ等しくかつ幅寸法がレンズ鏡筒13の軸長とほぼ等
しく、内部領域に大きな切欠き11aが形成されてい
る。ホルダ部材11は、幅方向に対して筒状に丸められ
るとともに両端をレンズ鏡筒13の外周部に固定され
る。
【0035】CCDカメラ9は、上述したようにレンズ
鏡筒13の外周部にホルダ部材11を固定するとともに
このホルダ部材11を内方へと圧縮しながらカメラ保持
筒部材10の内部へと押し込まれる。CCDカメラ9
は、ホルダ部材11がカメラ保持筒部材10の内周面に
圧着することによって、カメラ保持筒部材10内に装着
保持される。CCDカメラ9は、カメラ保持筒部材10
内に装着された状態において、図5に示すようにその先
端開口よりレンズホルダ16のフランジ部16aが突出
される。
【0036】カメラ保持筒部材10には、先端開口にレ
ンズホルダ16を介してスケールホルダ12が組み合わ
される。スケールホルダ12には、図5に示すように基
端側開口の内周面に内周セレーション12aが形成され
ており、この内周セレーション12aがレンズホルダ1
6のフランジ部16aに形成したセレーションと噛み合
わされることによって、カメラ保持筒部材10と同軸状
態で組み合わされる。スケールホルダ12には、図5に
示すように先端側開口縁12bが全周に亘って断面円弧
状に形成されており、この開口縁12bからやや内側に
位置してスケール取付段部12cが形成されている。
【0037】スケールホルダ12は、先端側開口縁12
bが、詳細を後述するように撮像時に映画フィルム2と
最も近接する部位となるが、上述した形状に形成される
ことによって映画フィルム2と接触した場合にもその表
面をシャープな縁が摺擦して表面を傷付けることが無い
ようにする。また、スケールホルダ12は、カメラ保持
筒部材10の先端側開口に組み合わされることによっ
て、CCDカメラ9の非球面単レンズ14を保護する保
護キャップとしても作用する。
【0038】スケール板20は、透明アクリル樹脂等に
よってスケールホルダ12の内径とほぼ同径の円盤状に
形成されており、図5に示すようにその外周縁を全周に
亘ってスケール取付段部12cに接合されることにより
スケールホルダ12の先端側開口にはめ込まれる。スケ
ール板20には、図4に示すようにその中心領域を横切
ってスケール目盛20aが設けられている。スケール目
盛20aは、映画フィルム2の字幕スーパの1文字分の
大きさとほぼ等しい間隔を以って形成されている。スケ
ール目盛20aは、具体的には水平線に対して1/10
mmの間隔を付された目盛り線とからなる。
【0039】スケール目盛20aは、詳細を後述するよ
うにCCDカメラ9によって映画フィルム2の字幕スー
パを撮像するとともにこの撮像画像をモニタ4に拡大表
示する際にCCDカメラ9によって同時に撮像され、図
1に示すように撮像画像とともにモニタ4に拡大表示さ
れる。したがって、スケール目盛20aは、同図に示す
ように字幕スーパの文字20aが規定の大きさで記録さ
れているかを容易に識別可能とする。
【0040】撮像部6は、上述したようにカメラ保持筒
部材10に設けた取付ブラケット部材17、18を取付
部位として、図2に示すように支持機構部7によって直
立状態で支持される。支持機構部7は、上述したように
撮像部6を映画フィルム2を撮像する第1の位置(図2
及び図7に示すように撮像部6が降下した状態)と、映
画フィルム2に対して離間させて待機状態とする第2の
位置(図5に示すように撮像部6が上昇した状態)とに
切替え自在に支持する。支持機構部7は、撮像部6が第
1の位置と第2の位置とに切替え移動される際に、図6
に示す中間位置を越える時点でいずれか一方に節度を以
って移動動作するようにさせる。
【0041】支持機構部7は、図2及び図3に示すよう
に、アルミ合金等の軽量金属材によって形成される基台
21と、支柱部材22と、4本の連結レバー23乃至2
6とを備える。支持機構部7は、連結レバー23乃至2
6を、支柱部材22側で支軸27、28によってそれぞ
れ連結するとともに、カメラ保持筒部材10の取付ブラ
ケット部材17、18側でそれぞれ支持する。支持機構
部7は、後述するように撮像部6を第1の位置と第2の
位置とに節度を以って移動動作させるコイルスプリング
31を備える。支持機構部7には、基台21に対して支
柱部材22を昇降自在に組み合わせる昇降機構32と、
後述するように撮像部6を第1の位置と第2の位置とに
節度を以って移動動作させるコイルスプリング31の張
力を調整するテンション調整機構33とが備えられる。
【0042】基台21は、角筒状の部材であり、詳細を
後述するが光源部8に対して、図3において左右方向に
移動自在に固定される。支柱部材22は、基台21を土
台としてその基端部が昇降機構32を介して組み合わさ
れる。支柱部材22も、角筒状を呈する部材であり、天
井開口に天井板34がはめ込まれている。支柱部材22
には、撮像部6と対向する前側板22aに、高さ方向の
ガイドスリット35が形成されている。支柱部材22に
は、ガイドスリット35を挟んで前側板22aの上端側
と下端側とにクッション材36a、36bが接合されて
いる。
【0043】支柱部材22は、前側板22aと直交する
左右の側板22b、22cに連結レバー23乃至26の
一端部を支持する上下一対の支軸27、28が支架され
ている。支柱部材22は、左右の側板22b、22cの
対向間隔が、図8に示すように筒状のディスタンスロッ
ド37と止めビス38a、38bとによってカメラ保持
筒部材10の取付ブラケット部材17、18の間隔とほ
ぼ等しく保持されている。支軸27、28は、筒軸から
なり、同図に示すように左右の側板22b、22cの内
部においてディスタンスロッド37の外周に軸装されて
いる。支持機構部7は、上述した構造を備えることによ
って、支柱部材22の機械的剛性が保持されて撮像部6
を安定した状態で保持する。
【0044】支持機構部7は、上述した構造によってそ
れぞれ一端部を支軸27、28に連結された各連結レバ
ー23乃至26が、ガイドスリット35を貫通して支柱
部材22の前側板22aから突出されてなる。各連結レ
バー23乃至26は、他端側が取付ブラケット部材1
7、18に支架した支軸29、30にそれぞれ連結され
る。各連結レバー23乃至26は、図3に示すように取
付ブラケット部材17、18の外側面側において支軸2
9、30に抜け止めされるとともに回転自在に連結され
る。
【0045】支持機構部7は、各連結レバー23乃至2
6を半径として、撮像部6を円弧状の軌跡を以って上下
方向に移動させる。支持機構部7は、撮像部6が支柱部
材22の前側板22aと衝合した場合に、クッション材
36a、36bによってその衝撃を緩衝する。支持機構
部7は、上述したように撮像部6がコイルスプリング3
1の弾性力により、途中で停止されること無く第1の位
置と第2の位置とに節度を以って移動動作されるように
する。支持機構部7は、コイルスプリング31の弾性力
によって、撮像部6を第1の位置又は第2の位置に安定
した状態で保持するようにする。
【0046】コイルスプリング31は、図5に示すよう
に、一端部が支柱部材22側に固定されるとともに他端
部が取付ブラケット部材17、18側に固定される。支
柱部材22には、支軸27、28の中間位置に対応する
背面側板22dに、コイルスプリング31の張力を調整
するテンション調整機構33が設けられている。テンシ
ョン調整機構33は、支柱部材22に設けた貫通孔に対
応して背面側板22dの外側面に取り付けたブラケット
39と、このブラケット39に形成したねじ孔にねじ込
まれる調整ねじ部材40及びこの調整ねじ部材40に設
けた調整つまみ41等の部材によって構成される。調整
ねじ部材40には、先端部に掛止め片40aが形成され
ている。
【0047】コイルスプリング31は、一端部が調整ね
じ部材40の掛止め片40aに掛け止めされるととも
に、他端部が引っ張り状態で取付ブラケット部材17、
18に支架したスプリング掛止軸19に掛け止めされ
る。テンション調整機構33は、調整つまみ41を回転
操作することにより調整ねじ部材40がブラケット39
内を軸方向に移動する。テンション調整機構33は、調
整ねじ部材40をブラケット39から引き出す方向に移
動させることによってコイルスプリング31をより大き
く引っ張った状態とする。テンション調整機構33は、
調整ねじ部材40をブラケット39内に引き込む方向に
移動させることによってコイルスプリング31を緩める
ようにする。
【0048】支持機構部7は、第1の位置にある撮像部
6が上方へと押上げ操作されると、この撮像部6を各連
結レバー23乃至26を介して円弧状の軌跡を以って移
動させるようにする。撮像部6は、コイルスプリング3
1を次第に引っ張りながら上方へと移動し、このコイル
スプリング31が水平位置となった時点でその張力を最
大とする。撮像部6は、さらに上方へと移動されてコイ
ルスプリング31が水平位置を越えると、このコイルス
プリング31の張力によって支柱部材22側へと引っ張
られて第2の位置へと移動する。したがって、撮像部6
は、第1の位置から第2の位置への移動動作が節度を以
って確実に行われるようになる。撮像部6は、第2の位
置から第1の位置への移動動作も、同様に節度を以って
確実に行われるようになる。
【0049】支持機構部7は、上述したようにコイルス
プリング31の張力を調整するテンション調整機構33
を有して撮像部6を第1の位置と第2の位置とに移動自
在に支持する。したがって、支持機構部7は、撮像部6
の切替え操作を最適な操作力で行い得るようにするとと
もに、この撮像部6をコイルスプリング31の張力によ
って第1の位置或いは第2の位置に確実に保持するよう
にする。
【0050】支持機構部7は、コイルスプリング31の
張力により第1の位置又は第2の位置へと撮像部6を引
き付けるようにすることから、その際に支柱部材22と
取付ブラケット部材17、18とが衝合して衝突音を発
生することがある。かかる衝突音は、電子ルーペ装置1
が傷付きに配慮しなければならない映画フィルム2を取
り扱うことから、作業者に不快感や不安感を与える。支
持機構部7は、上述したように第1の位置と第2の位置
とに対応して支柱部材22の前側板22aにクッション
部材36a、36bを接合して衝突音の発生を抑制して
いる。支持機構部7は、これらクッション部材36a、
36bが撮像部6に過大な衝撃力が作用されないように
している。
【0051】なお、支持機構部7は、上述したように4
個の連結レバー23乃至26を介して支柱部材22と撮
像部6の取付ブラケット部材17、18とを連結するよ
うにしたが、かかる構成に限定されるものではない。支
持機構部7は、1個又は数個の連結レバーによって撮像
部6を支持するようにしてもよく、さらに支柱部材22
に対して例えば撮像部6を上下方向にスライド移動させ
る構造によって支持するようにしてもよい。また、支持
機構部7は、かかるスライド構造を採用した場合に、撮
像部6の移動経路の途中に例えば板ばねとクリックボー
ルからなるクリック機構等の適宜のクリック機構を付設
してもよい。
【0052】支持機構部7は、上述したように昇降機構
32によって基台21に対して支柱部材22が昇降移動
されるように構成されている。昇降機構32は、図11
に示すように操作軸42と、調整つまみ43と、駆動歯
車44と、一対のピニオン45a、45bと、ラック4
6a、46b等の部材によって構成される。操作軸42
は、基台21の背面に設けた貫通孔に軸受けされてお
り、その一端側に調整つまみ43が固定されるとともに
他端側に駆動歯車44が固定されている。駆動歯車44
には、基台21の内面に回転自在に支持されたピニオン
45a、45bが中心対称位置でそれぞれ噛み合ってい
る。ラック46a、46bは、支持部材22の両側面板
22b、22cの内面に、それぞれ高さ方向に形成され
ており、ピニオン45a、45bがそれぞれ噛み合って
いる。
【0053】以上のように構成された昇降機構32は、
調整つまみ43を回転操作することによって操作軸42
を介して駆動歯車44が一体に回転駆動される。昇降機
構32は、駆動歯車44が回転することによってこれと
噛合するピニオン45a、45bに伝達されてこれらピ
ニオン45a、45bが回転駆動される。昇降機構32
は、ピニオン45a、45bが回転することによって、
その回転が噛合するラック46a、46bへと伝達され
る。昇降機構32は、ピニオン45a、45bの回転に
伴ってラック46a、46bが上下方向に移動されるこ
とで、これらラック46a、46bが一体化された支柱
部材22が基台21に対して上下方向に移動動作され
る。
【0054】電子ルーペ装置1は、上述した昇降機構3
2により基台21に対して支柱部材22を昇降操作する
ことで、この支柱部材22に支持した撮像部6の高さ位
置が調整される。なお、昇降機構32は、上述した構造
に限定されるものではなく、例えば基台21或いは支柱
部材22に高さ方向の長孔を形成し、この長孔の範囲で
基台21と支柱部材22との固定位置を調整するように
してもよい。支柱部材22には、図2に示すように側面
に高さ位置の指標47が設けられている。
【0055】電子ルーペ装置1は、上述した支持機構部
7が基台21を光源部8に取り付けてなる。光源部8
は、図3及び図9、図10に示すように、遮光筐体47
と、天板部材48と、遮光筐体47に内蔵された発光素
子49及びランプハウス50等の部材によって構成され
る。遮光筐体47は、天井部が開放された箱体を呈して
おり、内面全体に遮光処理が施されている。遮光筐体4
2には、図示しないが背面の中央部に長さ方向に離間し
て一対の取付孔が形成されており、この取付孔に基台2
1が止めねじ51a、51bによって取付固定される。
【0056】基台21には、図11に示すように両側面
に取付フランジ板21a、21bが一体に折曲形成さ
れ、これら取付フランジ板21a、21bに遮光筐体4
2の取付孔に対応してそれぞれ水平方向の長孔21c、
21dが形成されている。基台21は、長孔21c、2
1dの範囲で遮光筐体42に対して左右方向に移動され
て止めねじ51a、51bによって取付固定される。し
たがって、電子ルーペ装置1は、撮像部6が、支持機構
部7の昇降機構32によって光源部8に対して高さ位置
の調整が行われるとともに、左右方向にも取付位置の調
整が行われる。
【0057】電子ルーペ装置1は、撮像部6が、光源部
8に対して前後方向にも取付位置を調整されるように構
成してもよい。電子ルーペ装置1は、例えば図12に示
すように、遮光筐体42にその背面側から突出するラッ
クレール52が設けられる。基台21には、上述した昇
降機構32と同様に構成された前後移動機構53が付設
される。すなわち、前後移動機構53は、操作軸54
と、この操作軸54の両端にそれぞれ一体化された調整
つまみ55とピニオン56とからなる。ピニオン56
は、ラックレール52と噛み合っている。
【0058】前後移動機構53は、調整つまみ55を回
転操作することによって操作軸54を介してピニオン5
6が回転される。前後移動機構53は、ピニオン56と
ラックレール52との噛合により、基台21を遮光筐体
49に対して前後方向へと移動可能とする。電子ルーペ
装置1は、上述した前後移動機構53により基台21に
対して支柱部材22を前後方向に移動操作することで、
この支柱部材22に支持した撮像部6の光源部8に対す
る前後の位置が調整される。
【0059】なお、支持機構部7は、上述したように昇
降機構32と、左右の調整機構及び前後移動機構53と
が付設されて構成されたが、かかる機構全てが備えられ
る必要は無いことは勿論である。支持機構部7は、例え
ばCCDカメラ9にピント調整機構が備えられて一定の
間隔で非球面単レンズ14と映画フィルム2との間隔が
調整されることから、昇降機構32を不要としてもよ
い。また、支持機構部7は、例えば映画フィルム2を一
定の状態で供給する適当なガイド機構が設けられること
によって、左右の調整機構や前後移動機構53を不要と
してもよい。
【0060】遮光筐体49には、天井開口を閉塞して、
映画フィルム2の載置台を構成する天板部材43が組み
付けられている。天板部材43は、例えば透明なアクリ
ル樹脂によって成形されるが、内面に黒色塗装等を施す
ことによって遮光処理が施されている。なお、天板部材
43は、遮光筐体49との接合部位からの露光を防止す
るとともに動き難くするために、外周部の内面に例えば
ゴム等を接合するようにしてもよい。
【0061】天板部材43には、略中央部に位置して矩
形の照明窓部57が形成されるとともに、この照明窓部
57に光拡散板58がはめ込まれている。照明窓部57
は、後述する発光素子49からの出射光を露光すること
により天板部材43の主面43a上に載置される映画フ
ィルム2の全域を照明する必要は無く、少なくとも撮像
部位の画像記録部を照明するに足る開口寸法を以って形
成されればよい。照明窓部57は、具体的には横寸法が
約20mm、縦寸法が約40mmの開口寸法を以って形
成されている。
【0062】光拡散板58は、例えばすりガラス、オパ
ールガラス、乳白色のアクリル樹脂やその他の適宜の乳
白色樹脂によって成形され、照明窓部57にはめ込まれ
ることによって半透光特性と光拡散特性の作用を奏す
る。光拡散板58は、照明窓部57から露光する発光素
子49からの出射光が入射されると、これを拡散した状
態で露光することにより映画フィルム2の裏面を均一に
照明する。
【0063】発光素子49は、比較的低電力消費で発熱
量の小さくかつ長寿命で廉価、小型軽量であって、映画
フィルム2のカラー撮像に影響を及ぼさずに所定の照度
で照明することが可能な白色発光の発光素子が用いられ
る。発光素子49は、配線基板59及び光反射部材60
とともにランプハウス50内に収納される。発光素子4
9は、図10に示すように配線基板59に導電ピン59
aを介して取り付けられている。発光素子49は、後述
するようにランプハウス50が遮光筐体47に取り付け
られた状態において、照明窓部57と反対側に位置する
ようにランプハウス50内に収納される。なお、電子ル
ーペ装置1は、照明源が上述した発光素子49に限定さ
れるもりではなく、例えば冷陰極蛍光管或いはエレクト
ロルミネッセンス等の適宜の白色発光光源を用いるよう
にしてもよい。
【0064】ランプハウス50は、点光源を構成する発
光素子49を照明源として用いることで、映画フィルム
2の照明が部分的に行われてCCDカメラ9による撮像
画像が不明瞭となることを防止するために、積分球の原
理を採用した光拡散構造を備えている。ランプハウス5
0は、遮光性を有する合成樹脂材によって有底円筒形状
に成形されており、外周部に照明開口50aが形成され
ている。ランプハウス50は、例えば軽量で遮光性を有
する写真フィルムパトローネ用のプラスチックケースが
好適に利用される。
【0065】ランプハウス50には、開口部を閉塞する
ようにして円形の配線基板59が装着される。配線基板
59には、上述したように発光素子49が搭載されてお
り、この発光素子49を照明開口50aと反対側に位置
させてランプハウス50に装着される。発光素子49に
は、遮光筐体47から引き出した電源コード61(図2
参照)を介して電源が供給される。なお、電子ルーペ装
置1は、上述した低電力消費の発光素子49を照明源と
して用いることから、例えば遮光筐体47の内部に電源
電池を内蔵して電源供給を行うようにしてもよい。
【0066】ランプハウス50には、その内部に発光素
子49や配線基板59とともに、光反射部材60が収納
される。光反射部材60は、照明開口50aを除くラン
プハウス50の内周壁面に接合されることにより、発光
素子49からの出射光を反射するとともに拡散させて照
明開口50aから露光させるようにする。光反射部材6
0には、軽量かつ薄厚であり、光反射特性と光拡散特性
とを有するTFT液晶表示装置(TFT:Thin Film Transis
tor、薄膜トランジスタ)に用いられる反射紙が好適に用
いられ、この反射紙を適宜の大きさに切断して用いる。
【0067】光源部8は、図10に示すように上述した
ランプハウス50が、その照明開口50aを天板部材4
8の照明窓部57と対向されて遮光筐体47内に組み付
けられてなる。光源部8は、電源の投入によって発光し
た発光素子49からの出射光が、積分球の原理構造を構
成するランプハウス50内において光反射部材60によ
り反射拡散されて照明開口50aへと導くようにする。
光源部8は、照明開口50aから露光した出射光が光拡
散板58内に導光されて、さらに拡散されて天板部材4
8に載置された映画フィルム2の裏面を均一に照明す
る。
【0068】電子ルーペ装置1は、光源部8の天板部材
48の主面48aを載置面として、撮像部6によって映
画フィルム2の撮像を行う。電子ルーペ装置1は、天板
部材48の主面48a上において映画フィルム2が安定
した状態で載置されていない場合に、精密な撮像が行い
得なくなる。映画フィルム2は、安定した状態に保持す
るために天板部材48の主面48a上に強く押し付けな
がら撮像を行った場合に、擦れて傷が付くといった虞が
ある。したがって、電子ルーペ装置1には、映画フィル
ム2を安定した状態で保持するために、図2及び図9に
示すように天板部材48の主面48a上に4個の位置決
め凸部62a乃至62dが一体に突設されている。
【0069】各位置決め凸部62a乃至62dは、それ
ぞれパーホレーション2bの開口形状とほぼ等し外形形
状を有する半球形の凸部として形成されており、照明窓
部57を中心としてその4隅の外側に位置してそれぞれ
1個ずつ形成されている。各位置決め凸部62a乃至6
2dは、図9に示すように照明窓部57を挟んでその両
側に長手方向に配置された2個(62aと62c及び6
2bと62d)の間隔kが、映画フィルム2の長手方向
に隣合うパーホレーション2bの間隔とほぼ等しく形成
されている。各位置決め凸部62a乃至62dは、照明
窓部57の一方側にそれぞれ幅方向に離間して配置され
た2個(62aと62b及び62cと62d)の間隔が
映画フィルム2の幅方向に対向位置するパーホレーショ
ン2bの間隔とほぼ等しく形成されている。
【0070】電子ルーペ装置1は、天板部材48の主面
48a上に映画フィルム2が載置されると、図1及び図
2に示すように各位置決め凸部62a乃至62dが相対
するパーホレーション2bにそれぞれ嵌合することによ
って映画フィルム2を位置決め保持する。したがって、
電子ルーペ装置1は、撮像部6によって撮像を行う際
に、映画フィルム2を天板部材48の主面48a上に押
さえ付けるといった操作が不要となり映画フィルム2を
傷付けることが無いとともに正確な撮像が行われるよう
にする。また、電子ルーペ装置1は、撮像部6によって
撮像すべき映画フィルム2の画像記録領域を照明窓部5
7に対応位置されるようにして、光源部8により効率的
に照明が行われるようにする。
【0071】以上のように構成された電子ルーペ装置1
においては、撮像部6のCCDカメラ9の軸線を天板部
材48に形成した照明窓部57に対応位置させるととも
に主面48aにピントが合うように、支持機構部7の各
調整機構による調整操作が行われる。電子ルーペ装置1
は、止めねじ51を緩めた状態で支持機構部7の基台2
1を光源部8の遮光筐体47に対して左右に調整移動さ
せて撮像部6のCCDカメラ9の軸線を照明窓部57の
中心に一致させた後に止めねじ51を締め付けて固定す
る。
【0072】電子ルーペ装置1においては、昇降機構3
2によって撮像部6を上下方向に移動操作してCCDカ
メラ9のピントを天板部材48の主面48aに合わせる
ように調整操作が行われる。電子ルーペ装置1において
は、前後移動調整機構53によってCCDカメラ9が照
明窓部57の中心に一致されるように調整操作が行われ
る。電子ルーペ装置1においては、撮像部6を第1の位
置から第2の位置へと移動させた際に大きな衝撃が加わ
らないようにするとともに第1の位置又は第2の位置に
おいて撮像部6が安定した状態に保持されるように、テ
ンション調整機構33によってコイルスプリング31の
張力の調整操作が行われる。なお、電子ルーペ装置1
は、かかる調整操作が撮像部6を光源部8側に降下させ
た第1の位置に設定した状態で行われる。
【0073】電子ルーペ装置1においては、上述した各
調整操作を行った後に、撮像部6が支持機構部7によっ
て待機状態位置の第2の位置に移動させられる。電子ル
ーペ装置1においては、この待機状態位置で図1に示す
ように天板部材48の主面48a上に映画フィルム2が
載置され、その撮像すべき画像記録領域を囲む4個のパ
ーホレーション2bにそれぞれ相対する各位置決め凸部
62a乃至62dが嵌合される。電子ルーペ装置1にお
いては、撮像すべき画像記録領域が、天板部材48の照
明窓部57に対向してぴんと張った安定した状態とな
る。
【0074】電子ルーペ装置1においては、撮像部6が
支持機構部7によって待機状態位置の第2の位置から撮
像位置の第1の位置へと降下操作される。電子ルーペ装
置1は、上述したコイルスプリング31を有する昇降機
構32によって、撮像部6の切替操作が簡単に行われる
とともに、第1の位置において確実に保持される。電子
ルーペ装置1においては、光源部8の発光素子49に電
源を投入することによって、この発光素子49を発光さ
せる操作が行われる。電子ルーペ装置1においては、発
光素子49からの出射光が照明窓部57から露光して映
画フィルム2の裏面を照明する。
【0075】電子ルーペ装置1においては、上述したよ
うに光源部8に積分球の原理構造が採用されており、発
光素子49からの出射光がランプハウス50の形状とそ
の内部に設けた光反射部材60により反射拡散されて照
明開口50aへと導びかれるようにする。電子ルーペ装
置1においては、光拡散板58を透過する際に均一に拡
散されて映画フィルム2の照明が行われるようにする。
なお、電子ルーペ装置1においては、発光素子49への
電源投入が、撮像部6によって撮像を行う際に行われる
ようにしたり、セット状態で継続して行われるようにし
てもよい。
【0076】電子ルーペ装置1においては、撮像部6に
よって映画フィルム2、詳細にはその画像記録領域に記
録された字幕スーパの文字2aの撮像操作が行われる。
電子ルーペ装置1においては、CCDカメラ9の撮像画
像がCCD撮像素子15によって検出され、その撮像画
像信号を信号ケーブル5を介してモニタ4へと供給す
る。電子ルーペ装置1においては、図1に示すように字
幕スーパの文字2aがモニタ4に拡大表示される。電子
ルーペ装置1においては、CCDカメラ9によって字幕
スーパの文字2aとともにスケール板20に設けたスケ
ール目盛20aも撮像されてモニタ4に拡大表示され
る。
【0077】電子ルーペ装置1においては、上述したC
CDカメラ9や光源部6の構成によって、モニタ4に字
幕スーパの文字2aを鮮明でかつ精密に表示する。電子
ルーペ装置1においては、表示された文字2aの大きさ
が同時に表示されたスケール目盛20aによって識別確
認される。電子ルーペ装置1においては、微小かつ微細
に記録された字幕スーパの文字2aをモニタ4に拡大表
示することによって、文字抜け、太さ等の仕上り状態の
差といった細部的な検査或いはそれらの経時的な差の検
査が容易に行われる。
【0078】電子ルーペ装置1においては、上述した検
査を行った後に、支持機構部7の昇降機構32によって
撮像部6を第1の位置から第2の位置へと切り替える切
替操作が行われる。電子ルーペ装置1においては、撮像
部6を第2の一に保持した状態で、映画フィルム2の移
動操作を行い、上述した操作を繰り返して次の画像記録
領域に記録された字幕スーパの文字2aの記録状態の検
査を行う。
【0079】なお、上述した実施の形態においては、電
子ルーペ装置1を用いて映画フィルム2の画像記録領域
に記録された字幕スーパの文字2aの記録状態の検査を
行うようにしたが、かかる実施の形態に限定されるもの
では無いことは勿論である。電子ルーペ装置1は、映画
フィルム2に微細かつ微小に記録された各サウンド信号
やタイムコード信号の記録状態等についての検査にも適
用される。また、電子ルーペ装置1は、単独装置として
説明したが、従来映画フィルムの検査用に用いられてい
る検査盤に組み込んで用いるようにしてもよい。
【0080】さらに、電子ルーペ装置1は、上述した映
画フィルム2の検査装置として適用されるばかりでな
く、例えば半導体等の製造プロセス中に設置されて微小
かつ微細な導体パターンや接続状態の検査用にも好適に
用いられる。特に、電子ルーペ装置1は、支持機構部7
に昇降機構32や前後移動調整機構53等の調整機構を
付設することによって、形状等を異にする各種の半導体
装置の検査用にも汎用性を以って用いることが可能であ
る。
【0081】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる電子ルーペ装置によれば、遮光筐体の被写体載置面
上に載置した被写体の撮像部位を照明窓部を介して背面
側から照明した状態で撮像部により撮像することで、撮
像部位の充分な照明が行われて明瞭な撮像画像がモニタ
に拡大表示されるようになることから、被写体の微細な
部位についもその状態を明確に判別することが可能であ
り、各種の検査装置或いは拡大表示装置として有効に利
用することができる。
【0082】また、電子ルーペ装置によれば、被写体に
対する撮像部の位置調整が容易に行われることから、簡
易な操作によってより明瞭かつ最適な撮像画像をモニタ
に拡大表示することが可能であり作業性の向上が図られ
るようになる。電子ルーペ装置によれば、撮像位置と待
機位置とに簡易に切替え操作されることから、被写体を
被写体載置面に載置する際に撮像部によって傷付けてし
まうといった不都合の発生を防止して安全性の向上が図
られる。電子ルーペ装置によれば、モニタ上に被写体の
撮像画像とともにスケール目盛も表示されることで、被
写体の撮像部位の大きさの識別が容易に行われる。
【0083】さらに、電子ルーペ装置によれば、被写体
の撮像部位を、簡易な構成によって実現された積分球の
原理に基づく拡散光により均一に照明することから、不
要なコントラスト等が生じることなく明瞭な撮像画像の
表示を行って精密な検査等を行うことが可能となる。
【0084】さらにまた、電子ルーペ装置によれば、被
写体として例えば映画フィルムを用いた場合に、その所
定領域に微細かつ微小に記録された字幕スーパやデジタ
ルサウンド信号を簡易な操作によってモニタに明瞭に拡
大表示することにより、これらの記録状態の検査が効率
的かつ精密に行うことを可能とする。電子ルーペ装置に
よれば、被写体載置面に形成された位置決め凸部にパー
ホレーションが係合されることによって、映画フィルム
がその撮像部位を撮像部に対して簡易にかつ正確に位置
決めされるようになる。したがって、電子ルーペ装置に
よれば、映画フィルムの検査装置として用いることによ
り、字幕スーパやデジタルサウンド信号の記録状態を効
率的かつ精密に検査することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示す電子ルーペ装置
を用いて映画フィルムの検査を行っている使用状態の斜
視図である。
【図2】同電子ルーペ装置の側面図である。
【図3】同電子ルーペ装置の斜視図である。
【図4】同電子ルーペ装置の撮像部の構成を説明する分
解斜視図である。
【図5】同撮像部と支持機構部との構成を説明する要部
断面図であり、撮像部が待機位置に保持された状態であ
る。
【図6】同撮像部と支持機構部との構成を説明する要部
断面図であり、撮像部が中立位置にある状態である。
【図7】同撮像部と支持機構部との構成を説明する要部
断面図であり、撮像部が撮像位置に保持された状態であ
る。
【図8】支持機構部に備えられる支持アーム部材の支持
構造を説明する要部断面図である。
【図9】同電子ルーペ装置の光源部の構成を説明する断
面図である。
【図10】同光源部の要部断面図他の着信表示部の構成
を説明する要部断面図である。
【図11】支持機構部の要部断面図である。
【図12】他の支持機構部の構成を説明する一部切欠き
側面図である。
【符号の説明】
1 電子ルーペ装置、2 映画フィルム、4 モニタ、
6 撮像部、7 支持機構部、8 光源部、9 CCD
カメラ、10 カメラ保持筒部材、11 ホルダ部材、
12 スケールホルダ、13 レンズ鏡筒、14 非球
面単レンズ、15 CCD撮像素子、16 レンズホル
ダ、17,18 取付ブラケット部材、20 スケール
板、21 基台、22 支柱部材、23乃至26 連結
レバー、31 コイルスプリング、32 昇降機構、3
3 テンション調整機構、35ガイドスリット、47
遮光筐体、48 天板部材、49 発光素子、50 ラ
ンプハウス、53 前後移動機構、57 照明窓部、5
8 光拡散板、60 光反射板、62 位置決め凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C022 AA01 AC21 AC42 AC78 5C054 AA01 AA06 CA04 CC03 CC05 CD03 CE02 CF03 CF05 CG08 HA05

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子カメラを有する撮像部と、 上記撮像部を支持する支持機構部と、 照明源と、この照明源を内蔵した遮光筐体とからなり、
    上記電子カメラと対向して設置されるとともに上記遮光
    筐体の被写体載置面に設けた照明窓部を介して上記照明
    源からの出射光を載置した被写体の撮像部位の裏面に照
    射して照明する光源部と、 上記撮像部から出力された上記電子カメラによる上記被
    写体の撮像部位の撮像画像を拡大表示するモニタとを備
    えることを特徴とする電子ルーペ装置。
  2. 【請求項2】 上記撮像部を、上記被写体載置面に接近
    させて上記被写体の撮像を行う第1の位置と、上記被写
    体載置面から離間させて待機状態とする第2の位置とに
    切替えて支持する上記支持機構を備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の電子ルーペ装置。
  3. 【請求項3】 上記支持機構に、上記撮像部が中立位置
    を超えて移動される際に、上記第1の位置又は第2の位
    置へと強制移動させるクリック機構が付設されることを
    特徴とする請求項2に記載の電子ルーペ装置。
  4. 【請求項4】 上記支持機構が、支柱部材と、この支柱
    部材に一端を回動自在に支持されるとともに他端を上記
    撮像部に回動自在に支持された少なくとも上下一対の連
    結レバーと、これら連結レバー間に位置して上記支柱部
    材と撮像部との間に張架されたコイルスプリングとから
    構成され、 上記各連結レバーを上記支柱部材側の支持部を支点とし
    て回動操作することによって上記撮像部が上記第1の位
    置又は第2の位置へと移動される際に、上記コイルスプ
    リングの張力が中立位置を超えた時点で切り替わって上
    記撮像部に作用するように構成したことを特徴とする請
    求項2に記載の電子ルーペ装置。
  5. 【請求項5】 角筒状を呈する上記支柱部材と、この支
    柱部材の相対する側板間に支架されてその対向間隔を保
    持する円筒状保持部材と、上記側板間に位置して上記円
    筒状部材に軸装された円筒状支軸部材とを備え、 上記支軸部材に上記連結レバーの一端部が支持されるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の電子ルーペ装置。
  6. 【請求項6】 上記支持機構に、上記光源部に対する上
    記撮像部の位置を、上下方向、左右方向又は前後方向の
    少なくとも1方向に移動させて調整する調整機構が付設
    されることを特徴とする請求項2に記載の電子ルーペ装
    置。
  7. 【請求項7】 上記電子カメラが、鏡筒と、この鏡筒内
    に組み込まれた被写界深度が深い非球面単レンズ及び固
    体撮像素子とを有する固体撮像素子カメラであることを
    特徴とする請求項1に記載の電子ルーペ装置。
  8. 【請求項8】 上記電子カメラが収納される円筒状のカ
    メラ保持筒部材と、長さ寸法が上記カメラ保持筒部材の
    内周長寸法とほぼ等しくかつ幅寸法が上記電子カメラの
    鏡筒の軸長寸法とほぼ等しく展開形状が矩形を呈する弾
    性シート材からなるホルダ部材とを備え、 上記ホルダ部材を筒状に丸めて両端をそれぞれ上記鏡筒
    の外周部に固定した状態で上記カメラ保持筒部材の内部
    に装填することにより、上記ホルダ部材が上記カメラ保
    持筒部材の内周面に圧着することで上記電子カメラを上
    記カメラ保持筒部材内に組み付けることを特徴とする請
    求項7に記載の電子ルーペ装置。
  9. 【請求項9】 上記電子カメラにピント調整機構が設け
    られ、上記撮像部が上記第1の位置に設定された状態に
    おいて、上記光源部の載置面に載置された上記被写体の
    表面にピント合わせが行われることを特徴とする請求項
    7に記載の電子ルーペ装置。
  10. 【請求項10】 上記鏡筒の先端部に、上記被写体の撮
    像画像とともに撮像されて上記モニタに表示される目盛
    が付されたスケール手段が設けられることを特徴とする
    請求項7に記載の電子ルーペ装置。
  11. 【請求項11】 上記スケール手段が、上記鏡筒の先端
    部に同軸上に組み付けられる筒状のスケールホルダと、
    このスケールホルダの先端開口部にはめ込まれた透明板
    に目盛を記載したスケール板とから構成されることを特
    徴とする請求項10に記載の電子ルーペ装置。
  12. 【請求項12】 上記電子カメラが、そのピント合わせ
    位置を上記スケール板の表面に設定されることを特徴と
    する請求項11に記載の電子ルーペ装置。
  13. 【請求項13】 上記スケールホルダの先端開口縁が全
    周に亘って断面円弧状に形成されるとともに、その頂点
    部に対して内方に位置されて上記スケール板がはめ込ま
    れることを特徴とする請求項11に記載の電子ルーペ装
    置。
  14. 【請求項14】 上記光源部の遮光筐体の被写体載置面
    に、上記照明窓部を挟んで上記被写体を位置決め載置す
    る位置決め手段が形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の電子ルーペ装置。
  15. 【請求項15】 上記光源部が、積分球の原理に基づい
    て生成された拡散光によって上記照明窓部を介して上記
    被写体を照明することを特徴とする請求項1に記載の電
    子ルーペ装置。
  16. 【請求項16】 上記照明窓部に光拡散板がはめ込まれ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の電子ルーペ装
    置。
  17. 【請求項17】 上記照明源に、光源として白色発光素
    子が用いられることを特徴とする請求項1に記載の電子
    ルーペ装置。
  18. 【請求項18】 上記照明源が、遮光材によって全体有
    底円筒状に形成されるとともに外周面を上記被写体載置
    面に対して平行状態となるようにして上記遮光筐体の内
    部に取り付けられかつ上記照明窓部と対向する外周面の
    一部に照明開口部が形成されたランプハウスと、このラ
    ンプハウスの内部に収納された光源と、上記照明開口部
    と対向する上記ランプハウスの内面に接合された反射部
    材とから構成され、 上記光源の主出射光が上記反射部材側に出射されるとと
    もに、この反射部材によって上記照明開口部側へと拡散
    反射されて上記照明窓部に導光されることを特徴とする
    請求項1に記載の電子ルーペ装置。
  19. 【請求項19】 上記被写体が、映像コマやサウンド信
    号或いは文字を記録した映画フィルムであり、上記撮像
    部によって撮像した上記各記録部の撮像画像を上記モニ
    タに拡大表示してその記録状態を検査することを特徴と
    する請求項1に記載の電子ルーペ装置。
  20. 【請求項20】 上記鏡筒の先端部に、上記被写体の撮
    像画像とともに撮像されて上記モニタに表示される目盛
    が付されたスケール手段が設けられ、上記目盛の単位
    が、上記映画フィルムに記録される日本語字幕の1文字
    の大きさにほぼ対応する1/10mm毎に付されること
    を特徴とする請求項19に記載の電子ルーペ装置。
  21. 【請求項21】 上記被写体載置面に上記照明窓部を挟
    んで複数個の位置決め凸部を形成してなり、これら位置
    決め凸部が、幅方向の両側縁に沿ってそれぞれ所定の間
    隔を以って連続して形成されたパーホレーションと相対
    係合することによって上記映画フィルムの撮像部位を上
    記被写体載置面上に位置決めすることを特徴とする請求
    項19に記載の電子ルーペ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008201549A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Micronics Japan Co Ltd インライン自動検査装置及びインライン自動検査システム
KR101831772B1 (ko) 2016-03-24 2018-03-06 아이디에스(주) 복합 광원 모듈을 가지는 카메라 접사용 기구 및 이를 이용한 지문 시편 촬영 방법
JP2019135560A (ja) * 2019-04-23 2019-08-15 株式会社ユピテル 取付け補助具及び撮像装置ユニット

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