JP4004832B2 - 広告効果測定方法および広告効果測定プログラム - Google Patents

広告効果測定方法および広告効果測定プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、広告効果測定方法および広告効果測定プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビなどで番組の間に放映した広告(コマーシャル)の効果は、視聴率によりどれだけ多くの人が視聴したかで判断していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、広告主にとっては、いくら大勢の人が広告を見ても、商品を購入してくれない限り広告の効果とは言い難いという問題があった。
【0004】
従来の視聴率では、広告を見たどれだけ多くの人が商品を購入したかという、商品売上効果を直接に調べる方法がなく、これを実現することが望まれている。
【0005】
本発明は、これらの問題を解決するため、顧客が広告を視聴したときに広告識別子の履歴を保存しておき、商品購入時などに当該顧客の履歴中の該当広告識別子をもとに広告効果を算出し、広告が商品購入に結びついた広告効果を直接に算出することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
図1を参照して課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
図1において、端末2は、顧客が番組中に広告を視聴する端末であって、ここでは、広告の視聴中に受信した広告識別子を保存するものである。
【0008】
情報センタ3は、端末2が保存した広告識別子22を読み込んで保存したり、広告効果を算出したりなどするものである。
【0009】
次に、動作を説明する。
【0010】
端末2が番組の間に放送された広告を視聴中に受信された広告識別子22を保存し、情報センタ3が商品購入時などに当該顧客から入力された顧客識別子をもとに保存された広告識別子22を検索して当該商品に関係する広告識別子22を抽出し、抽出した広告識別子をもとに商品を購入してくれた広告効果を算出するようにしている。
【0011】
この際、広告識別子22中に、広告主企業コード、商品カテゴリコード、商品コード、広告受信日時のうち2つ以上を含むようにしている。
【0012】
また、広告効果を、放送局毎、番組毎、広告主企業毎、商品カテゴリ毎、商品毎、放送時間帯毎のうち必要な広告効果を算出するようにしている。
【0013】
また、広告識別子22を顧客の端末2あるいは情報センタ3に保存するようにしている。
【0014】
従って、顧客が広告を視聴したときに広告識別子22の履歴を保存しておき、商品購入時などに当該顧客の履歴中の該当広告識別子22をもとに広告効果を算出することにより、広告が商品購入に結びついた広告効果を直接に算出することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、図1から図6を用いて本発明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明のシステム構成図を示す。
【0017】
図1において、放送局1は、番組および番組の間に広告(コマーシャル)を放送するものであって、ここでは、配信システム11および広告(コマーシャル)12などから構成されるものである。
【0018】
配信システム11は、番組および広告を放送するものであって、インターネット5に放送したり、図示しないが電波で放送したりするものである。
【0019】
広告12は、配信システム11が放送する広告(コマーシャル)である。広告12の放送中に広告識別子22を放送する。
【0020】
端末(顧客)2は、顧客(視聴者)の端末であって、インターネットから受信した放送(番組および広告)を視聴するものであり、ここでは、顧客システム21、広告識別子22などから構成されるものである。
【0021】
顧客システム21は、放送を受信して視聴するものであって、TV受像機などであり、ここでは、広告の視聴中に受信された広告識別子22を保存したりなどするものである。
【0022】
情報センタ3は、広告が商品の購入にむすびついた広告効果を算出したりなどするものであって、ここでは、情報収集システム31および各顧客の端末2から読み込んで保存した広告識別子22などから構成されるものである。
【0023】
情報収集システム31は、各顧客の端末2から当該顧客が視聴した広告の放映中に受信された広告識別子22を読み込んで保存したり、保存した広告識別子22をもとに顧客が店舗で商品の購入時などに当該顧客の商品購入に与えた広告効果を算出したりなどするものである(図6参照)。
【0024】
端末(店舗)4は、店舗に配置した端末であって、ここでは、顧客が商品購入時に当該顧客の顧客識別子を読み込んだりなどするものであり、商業システム41などから構成されるものである。
【0025】
商業システム41は、顧客が商品購入時に、顧客識別子を読み込んで情報センタ3に通知し、当該顧客の商品購入に与えた広告効果を受け取って表示したり、商品の割引きしたりなどするものである。
【0026】
インターネット5は、放送局1、端末2,4、情報センタ3の間で相互に情報の送受信するためのネットワークである。
【0027】
以下図1の構成について順次詳細に説明する。
【0028】
図2は、本発明の広告識別子22の例を示す。広告識別子22は、図1の端末(顧客)2が番組の間に放送された広告を視聴中に受信された広告識別子を取り出して保存したものであって、図示の下記の情報から構成されるものである。
【0029】
・放送局コード:
・番組コード:
・広告主企業コード:
・商品カテゴリコード:
・商品コード:
・広告配信年:
・広告配信月:
・広告配信日:
・広告配信時:
・広告配信分:
・広告配信秒:
・・・
ここで、放送局コードは広告を受信した放送局のコードであり、番組コードは当該広告が視聴された番組のコードであり、広告主企業コードは広告した企業コードであり、商品カテゴリコードは広告中で広告した商品のカテゴリコード(例えばパソコンは01、テレビは02など)であり、商品コードは広告中で放映した商品のコードであり、広告配信年、月、日、時、分、秒は広告を視聴した時間である。
【0030】
以上のように、端末(顧客)2で広告を視聴したときに、当該広告視聴中に受信された広告識別子22を取り出して保存することにより、当該顧客が
・いずれの放送局の広告を視聴したか
・いずれの番組の広告を視聴したか
・いずれの広告主企業の広告を視聴したか
・いずれの商品カテゴリの広告を視聴したか
・いずれの商品の広告を視聴したか
・いずれの日時の広告を視聴したか
を商品購入時に簡易に抽出することが可能となる。
【0031】
図3は、本発明の動作説明フローチャート(放送時)を示す。
【0032】
図3において、S1は、広告を作成する。これは、商品の広告をしようとする企業(あるいは企業が委託した広告制作会社)が放送しようとする商品の広告を作成する。
【0033】
S2は、広告識別子を付加する。これは、S1で作成した広告を、放送局1で放送する際に、既述した図2で説明した広告識別子22(放送局コード、番組コード、広告主企業コード、商品カテゴリコード、商品コード、広告配信日時)を作成して付加する。
【0034】
S3は、放送する。これは、S1で作成した広告(コマーシャル)およびS2で付加した広告識別子22を一緒に放送する。
【0035】
以上によって、放送局1は番組の間に広告識別子の付加された広告を放映することが可能となる。
【0036】
図4は、本発明の動作説明フローチャート(視聴時)を示す。
【0037】
図4において、S11は、画面上でURLを入力する。これは、顧客が図1の端末(顧客)2を操作して画面上で放送局のURLを入力する。
【0038】
S12は、番組を送信する。これは、S11で顧客が画面上でURLを入力して実行ボタンを押下し、当該URLの放送局にアクセスしたことに対応して、対応する放送局が番組を送信する。
【0039】
S13は、番組を受信して視聴する。これは、S12で放送局から送信された番組を端末(顧客)2で受信し、画面上に映像を表示および音声を発声させ、当該番組を顧客が視聴する。
【0040】
S14は、広告を受信か判別する。YESの場合には、S13で番組を視聴中に広告が受信されたので、S15で受信された広告中に含まれる広告識別子22を抽出して保存し、S16に進む。一方、S14のNOの場合には、広告が受信されないと判明したので、S16に進む。
【0041】
S16は、視聴を終了か判別する。これは、顧客が視聴終了ボタンを押下したか、あるいは画面上には映像が表示されているが、顧客が当該端末2の視聴できる範囲から離れて視聴できない状態になったか人体感知センサで判別する。YESの場合には、終了する。NOの場合には、S12以降を繰り返す。
【0042】
以上によって、顧客が端末(顧客)2で番組を視聴中に広告が放映された場合には自動的に当該広告中に含まれる図2の広告識別子22が保存されることとなる。この保存した広告識別子22は、必要に応じて情報センタ3に転送して保存する。
【0043】
図5は、本発明の動作説明フローチャート(購入時)を示す。
【0044】
図5において、S21は、商品を購入する。これは、顧客が店舗で商品を購入する。
【0045】
S22は、顧客識別子を取り込む。これは、S21で顧客が店舗で商品購入時に、図1の端末(店舗)4が顧客の顧客識別子を取り込む(例えば顧客の所持するカードから読み取って取り込む)。ここで、顧客識別子として右側に記載した下記のものがある。
【0046】
・電話番号
・顧客アドレス(インターネット)
・その他(顧客に付与された一意の番号など)
S23は、広告識別子22が保存されているか判別する。これは、右側に記載したように、S22で取り込んだ顧客識別子をもとに顧客システム21へS21で購入した商品に関する広告識別子があるかインターネット5を経由して見に行く、あるいは情報収集システム31へ問い合わせる。YESの場合には、S24で履歴(視聴)を収集し、S26で収集した情報(広告識別子)および顧客識別子、購入した商品情報を一緒にして情報センタ3に送信する。一方、S23のNOの場合には、S25で履歴(未視聴)を収集し、S26で収集した情報(広告識別子がなし)および顧客識別子、購入した商品情報を一緒にして情報センタ3に送信する。
【0047】
以上によって、顧客が店舗で商品の購入時に、当該顧客の顧客識別子をもとに当該顧客の端末2あるいは情報センタ3に保存されている視聴した広告識別子22を検索して当該購入した商品に関係する広告識別子22を抽出し、当該抽出した広告識別子および購入した商品情報と顧客識別子を情報センタ3に送信し、後述する図6のフローチャートに従い、当該商品購入時の広告効果を算出して返信してもらい、店舗の画面上に表示し、商品割引などに使用したりすることが可能となる。
【0048】
図6は、本発明の動作説明図(広告効果算出時)を示す。
【0049】
図6の(a)は、フローチャートを示す。
【0050】
図6の(a)において、S31は、履歴を読み込む。これは、例えば既述した図5のS26で送信されてきた広告識別子などの情報を保存したデータベースから当該情報(履歴)を読み込む。
【0051】
S32は、広告識別子毎に集計する。ここで、集計の方法として、右側に記載した下記のうち必要な方法で集計する。
【0052】
・放送局毎:
・番組毎:
・広告主企業毎
・商品カテゴリ毎
・商品毎
・放送時間帯毎
S33は、広告効果を算出する。例えば図示の下記のようにして算出する。
【0053】
・商品広告の重みを4
・商品カテゴリ広告の重みを2
・企業広告の重みを1
・効果の合計を100
で正規化して各広告の効果を算出する。
【0054】
ここで、「商品広告の重みを4」は顧客が視聴した広告が商品広告であった場合(即ち、図2の広告識別子22中に商品コードが付与されていた場合)には重みを4とする。他も同様に図示の重みづけし、合計で100に正規化し、広告効果を算出する。
【0055】
図6の(b)は、広告効果の算出式例を示す。ここでは、図示の下記の算出式で広告効果をそれぞれ算出する。
【0056】
(1) 商品広告の効果=400/((商品広告の集計数)×4+(商品カテゴリ広告の集計数)×2+(企業広告の集計数))
(2) 商品カテゴリ広告の効果=200/((商品広告の集計数)×4+(商品カテゴリ広告の集計数)×2+(企業広告の集計数))
(3) 企業広告の効果=100/((商品広告の集計数)×4+(商品カテゴリ広告の集計数)×2+(企業広告の集計数))
以上によって、顧客が店舗で商品購入時などに、当該商品購入がいずれの広告で商品購入に結びついたかの広告効果(例えば上記(1)、(2)、(3)の広告効果)を直接かつ集計方法毎(放送局毎、番組毎など)に算出することが可能となる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、顧客が広告を視聴したときに広告識別子22の履歴を保存しておき、商品購入時などに当該顧客の履歴中の該当広告識別子22をもとに広告効果を算出する構成を採用しているため、広告が商品購入に結びついた広告効果を直接に算出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成図である。
【図2】本発明の広告識別子例である。
【図3】本発明の動作説明フローチャート(放送時)である。
【図4】本発明の動作説明フローチャート(視聴時)である。
【図5】本発明の動作説明フローチャート(購入時)である。
【図6】本発明の動作説明図(広告効果算出時)である。
【符号の説明】
1:放送局
11:配信システム
12:広告(コマーシャル)
2:端末(顧客)
21:顧客システム
22:広告識別子
3:情報センタ
31:情報収集システム
4:端末(店舗)
41:商業システム
5:インターネット

Claims (3)

  1. コンピュータが広告の効果を測定する広告効果測定方法において、
    前記コンピュータが、
    番組の間に放送された広告を視聴中に受信された、広告主企業コード、商品カテゴリコード、商品コードのうちの2つ以上を含む広告識別子を、当該視聴した顧客の顧客識別子に対応づけて第1の履歴として保存するステップと、
    商品購入時に入力された顧客識別子および購入された商品の商品情報をもとに、前記保存された履歴中の当該顧客識別子に対応づけられた、広告主企業コード、商品カテゴリコード、商品コードを含む広告識別子を検索し、検索して得られた広告識別子を第2の履歴として保存するステップと、
    前記第2の履歴に保存された、前記購入された商品の商品コード、当該商品が含まれる商品カテゴリコード、当該商品の広告主の広告主企業コードのうちの1つ以上のコードについて当該コードを含む広告識別子の数を集計し、該集計されたコード毎の広告識別子の数に基づいて商品広告の効果、商品カテゴリ広告の効果、あるいは企業広告の効果の1つ以上の広告効果を算出するステップと
    を有することを特徴とする広告効果測定方法。
  2. 記広告効果を、放送局毎、番組毎、広告主企業毎、商品カテゴリ毎、商品毎、放送時間帯毎のうち必要な広告効果を算出することを特徴とする請求項1記載の広告効果測定方法。
  3. コンピュータが広告の効果を測定する広告効果測定プログラムにおいて、
    情報センタのコンピュータに、
    番組の間に放送された広告を視聴中に受信された、広告主企業コード、商品カテゴリコード、商品コードのうちの2つ以上を含む広告識別子を、当該視聴した顧客の顧客識別子に対応づけて第1の履歴として保存するステップと、
    商品購入時に入力された顧客識別子および購入された商品の商品情報をもとに、前記保存された履歴中の当該顧客識別子に対応づけられた、広告主企業コード、商品カテゴリコード、商品コードを含む広告識別子を検索し、検索して得られた広告識別子を第2の履歴として保存するステップと、
    前記第2の履歴に保存された、前記購入された商品の商品コード、当該商品が含まれる商品カテゴリコード、当該商品の広告主の広告主企業コードのうちの1つ以上のコードについて当該コードを含む広告識別子の数を集計し、該集計されたコード毎の広告識別子の数に基づいて商品広告の効果、商品カテゴリ広告の効果、あるいは企業広告の効果の1つ以上の広告効果を算出するステップと
    を実行させるための広告効果測定プログラム。
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