JP4004695B2 - 情報記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力情報を符号化して情報記録媒体に記録するための情報記録装置に関し、特に、符号化の際の記録レートを可変して記録することが可能な情報記録装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、情報記録媒体に対し、映像情報や音声情報を符号化して記録するに際し、記録レートを可変して記録可能な情報記録装置が知られている。このような情報記録装置では、記録レートを大きく設定して画質優先で記録するか、記録レートを小さく設定して長時間の記録を行うかを、使用者の都合に応じて選択的に定めることができる。この場合、記録レートのステップ数を多くとることにより、使用者にとって設定可能な記録レートの選択肢を多くすることも可能である。
【0003】
例えば、現行のVTRのように標準モードと長時間モードを設け、画質と記録時間のいずれを優先するかに応じて2つの記録レートを切り替え可能としてもよいし、あるいは、記録レートに対し多段階のステップを設定し、使用者がボリュームによって記録レートを連続可変できるような構成にしてもよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の情報記録装置では、記録レートのステップ数の最適化は必ずしも容易ではなかった。記録レートのステップ数が少ない場合は、記録時間や画質の選択の幅が限られるので、使い勝手が良くない。一方、記録レートのステップ数が多い場合は、操作が煩雑となると共に、設定した記録レートがどの程度の記録時間に対応するのかを判断することが難しくなる。そのため、使用者が記録するに際し、操作に手間取って記録スタートが遅れてしまったり、記録時間を誤って途中で記録が途切れたり、更には所望の画質を得られなかったり、種々のトラブルの要因となる。
【0005】
一方、使用者や使用状況によっては、記録レートの調整は不要であって、例えばディスクのパッケージ等に記載されている標準的な記録時間が固定的に確保されれば十分である場合も少なくない。このように、従来の記録装置では、様々な使用者や使用状況に対応して、記録レートの可変設定の有無やステップ数を最適化することが困難であるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明はこのような問題に鑑みなされたものであり、標準の記録レートを自動的に設定する標準モードと、多段階の記録レートを使用者が選択して設定するマニュアルモードを切り替え可能とし、画質や記録時間などに対する使用者の多様なニーズを反映し、調整が容易で使い勝手の良好な情報記録装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の情報記録装置は、入力情報を、記録レートを可変して圧縮符号化し、圧縮データを出力する圧縮符号化手段と、前記圧縮符号化手段における記録レートを設定する記録モードとして、予め定められた標準記録レートを設定する標準モードと、複数の記録レートのうち選択された一の記録レートを設定するマニュアルモードのいずれか一方を選択的に切り替える記録モード切り替え手段と、前記マニュアルモードにおいて前記複数の記録レートの中から選択的に前記一の記録レートを設定操作する操作手段と、前記圧縮符号化手段により出力された前記圧縮データを情報記録媒体に記録する記録手段と、を備え、前記複数の記録レートのうち少なくとも一部の記録レートそれぞれによって前記圧縮符号化手段により出力されるそれぞれの前記圧縮データを、標準的な前記情報記録媒体として予め定められた記憶容量の前記情報記録媒体に対して記録することが可能な記録時間は、それぞれ予め定められた基準時間の自然数倍であり、前記複数の記録レートのうち少なくとも一部の記録レートは、その大きさにしたがって複数の記録レート範囲に区分されており、前記複数の記録レートのうち少なくとも一部の記録レートにおいてその大きさにしたがった順序が隣り合う記録レート間における前記記録時間の変化幅は、記録レートが大きい前記記録レート範囲となるほど小さくなり、且つ、各前記記録レート範囲内においては相互に同一であることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、情報記録装置に入力された入力情報は、圧縮符号化手段にて設定された記録レートにより圧縮符号化されて圧縮データが出力され、記録手段により情報記録媒体に圧縮データが記録される。このとき、記録モード切り替え手段により、標準モードとマニュアルモードの一方への切り替えが可能である。圧縮符号化に際し、標準モードでは予め定められた標準記録レートが設定され、マニュアルモードでは、操作手段による設定操作で選択された一の記録レートが設定される。
【0009】
従って、記録品質や記録時間の調整が不要である場合は、標準モードに切り替えて余分な調整時間を省き迅速に記録できる一方、記録品質や記録時間をきめ細かく調整したい場合は、使用者のニーズを反映した記録レートを用いることができる。そのため、記録品質や記録時間の最適化と調整の簡素化を両立可能な情報記録装置を実現できる。
また、マニュアルモードにおいて、選択可能な複数の記録レートは、その大きさにしたがって複数の記録レート範囲に区分されており、当該複数の記録レートにおいてその大きさを基準とした順序が隣り合う記録レート間における記録時間の変化幅は、記録レートが大きい記録レート範囲となるほど小さくなる。よって、記録レートを大きくして記録時間が短くなる場合は、きめ細かく記録時間を調整でき、記録レートを設定する際の使い勝手を更に向上させることができる。
更に、マニュアルモードにおいて、選択可能な複数の記録レートにおいてその大きさにしたがった順序が隣り合う記録レート間における記録時間の変化幅は、各記録レート範囲内においては相互に同一であり、当該複数の記録レートそれぞれによって圧縮符号化されて出力されるそれぞれの圧縮データを、標準的な情報記録媒体として予め定められた記憶容量の情報記録媒体に対して記録することが可能な記録時間は、それぞれ予め定められた基準時間の自然数倍となっている。よって、記録時間の変化幅が規則的となるように各記録レートが設定されているので、多数の記録レートが選択可能であっても、使用者は記録時間の判断が容易となり、記録レートを設定する際の使い勝手を更に向上させることができる。
【0010】
請求項2に記載の情報記録装置は、請求項1に記載の情報記録装置において、前記マニュアルモードにおける設定情報を表示手段に表示出力する表示制御手段を更に備えることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、マニュアルモードにおいて、種々の設定情報がディスプレイ等の表示手段に表示出力される。よって、使用者は記録レートの設定操作に際し、表示される設定情報を見て最適な記録レートを判断でき、使い勝手を高めることができる。
【0012】
請求項3に記載の情報記録装置は、請求項2に記載の情報記録装置において、前記表示制御手段は、選択された前記一の記録レートを視覚的に表す図形を前記表示手段に表示出力することを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、マニュアルモードにおいて、記録レートを選択した際に表示手段に図形が表示されて、その記録レートを視覚的に表現する。よって、使用者が設定すべき記録レートを把握するのに有用であり、使用者の設定操作を支援することができる。
【0014】
請求項4に記載の情報記録装置は、請求項3に記載の情報記録装置前記表示制御手段は、前記複数の記録レートにおける前記標準記録レートの位置を示す記号を前記表示手段に表示出力することを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、マニュアルモードにおいて、複数の記録レートに対する標準記録レートの位置が表示手段に記号として示される。よって、使用者は設定すべき記録レートと標準記録レートの相対的関係を容易に把握でき、使用者の設定操作を支援することができる。
【0016】
請求項5に記載の情報記録装置は、請求項2に記載の情報記録装置において、前記表示制御手段は、入力情報に前記設定情報を混合して前記表示手段に重畳表示出力することを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、マニュアルモードにおいて、種々の設定情報が入力情報に重畳されて表示手段に表示される。よって、使用者は入力情報を見ながら設定すべき最適な記録レートを判断でき、入力情報に適合する記録レートを選択可能となる。
【0018】
請求項6に記載の情報記録装置は、請求項に記載の情報記録装置において、前記入力情報は、入力映像信号と該入力映像信号に付随する入力音声信号からなり、前記表示制御手段は、前記入力映像信号に前記設定情報を混合して前記表示手段に重畳表示出力することを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、情報記録装置には入力映像信号とこれに付随する入力音声信号が入力され、表示手段には入力映像信号又が表示出力される。よって、映像信号の画面表示を中断することなく、その映像信号を圧縮する場合の記録レートを設定することができる。
【0020】
請求項7に記載の情報記録装置は、請求項2に記載の情報記録装置において、前記圧縮データを伸長して前記入力情報を復号する伸長復号化手段を更に備え、前記表示制御手段は、復号された前記入力情報を前記表示手段に表示出力することを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、マニュアルモードにおいて、圧縮符号化手段から圧縮データが出力されると、伸長復号化手段により伸長された入力情報が復号され、復号された入力情報が表示手段に表示される。よって、情報記録媒体に対する記録、再生を行うことなく、設定すべき記録レートを用いた場合の記録品質を視覚的に判断でき、より適切な記録レートを選択可能となる。
【0022】
請求項8に記載の情報記録装置は、請求項7に記載の情報記録装置において、前記入力情報は、入力映像信号と該入力映像信号に付随する入力音声信号からなり、前記表示制御手段は、前記伸長復号化手段により復号された前記入力映像信号を前記表示手段に表示出力することを特徴とする。
【0023】
この発明によれば、情報記録装置には入力映像信号とこれに付随する入力音声信号が入力され、表示手段には復号された入力映像信号が表示出力される。よって、映像信号を視覚的に判断しながら、その映像信号を圧縮する場合の記録レートを適切に判断することができる。
【0024】
請求項9に記載の情報記録装置は、請求項2に記載の情報記録装置において、前記選択された一の記録レートに対応して情報記録媒体に記録可能な残量時間を算出する残量時間算出手段を更に備え、前記表示制御手段は、算出された前記残量時間を前記表示手段に表示出力することを特徴とする。
【0025】
この発明によれば、マニュアルモードにおいて、一の記録レートが選択されると、情報記録媒体の未記録部分に記録できる残量時間が算出され、この算出時間が表示手段に表示出力される。よって、使用者は記録レートに応じた残量時間を正確に認識でき、必要な記録時間を確保した上で最適な記録レートを設定することができる。
【0028】
請求項10に記載の情報記録装置は、請求項1に記載の情報記録装置において、前記複数の記録レートのうち、最小の記録レートは前記標準記録レートより小さく、最大の記録レートは前記標準記録レートより大きいことを特徴とする。
【0029】
この発明によれば、マニュアルモードにおいて、ステップ毎に定められる複数の記録レートに対し、最大の記録レートより小さく、最小の記録レートより大きい所定の値が標準記録レートして定められる。よって、使用者が記録レートを標準記録レートより小さくしたい場合と大きくしたい場合のいずれにも対応でき、より適切な記録レートを設定することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。以下の実施の形態においては、記録可能な光ディスクに映像信号と音声信号を符号化して記録する情報記録再生装置に対して本発明を適用する場合を説明する。
【0033】
図1は、本実施形態に係る情報記録再生装置の全体構成を示すブロック図である。図1に示す情報記録再生装置は、情報記録媒体としての光ディスク10に対してディジタルデータの記録及び再生を行うため、システム制御部11と、A/Dコンバータ12、13と、映像エンコーダ14と、音声エンコーダ15と、マルチプレクサ16と、情報記録部17と、ピックアップ18と、情報再生部19と、デマルチプレクサ20と、映像デコーダ21と、音声デコーダ22と、D/Aコンバータ23、24と、OSD(On Screen Display)データ発生部25と、映像混合器26と、リモコン受光部27と、スイッチSW1、SW2、SW3を含んで構成される。
【0034】
以上の構成において、システム制御部11は、情報記録再生装置の動作を全体的に制御する。システム制御部11は、図示しないCPUや、RAM、ROM等の各種記憶手段を含んで構成され、所定の制御プログラムを読み出し実行する。また、システム制御部11は、本発明に係る記録モード切り替え手段、残量時間検出手段、表示制御手段として機能する。
【0035】
そして、図1に示すように、システム制御部11は、情報記録再生装置に含まれる映像エンコーダ14、音声エンコーダ15、マルチプレクサ16、情報記録部17、情報再生部19、デマルチプレクサ20、映像デコーダ21、音声デコーダ22、OSDデータ発声部25のそれぞの各構成要素に制御信号を送出して、その動作を制御する。
【0036】
A/Dコンバータ12は、アナログ信号としての入力映像信号をサンプリングしてディジタル映像データに変換する。映像エンコーダ14は、A/Dコンバータ12から出力されたディジタル映像データに対し、設定された記録レートに従って圧縮処理を施し、圧縮映像データを生成する。映像エンコーダ14は、本実施形態に係る圧縮符号化手段として機能する。例えば、映像エンコーダ14における圧縮方式としては、MPEG(Moving Picture Experts Group)が用いられる。
【0037】
ここで、本実施形態では、映像エンコーダ14に対して複数の記録レートが用意され、その中から1つの記録レートを設定する。映像エンコーダ14は、この設定された記録レートがある時間(例えば10分)平均で得られるように、入力されたディジタル映像データの複雑さに応じて刻々と変化する圧縮率で圧縮処理を行う。この場合、記録レートの設定方法として2つのモードが設けられている。すなわち、複数の記録レートのうち標準的なものを標準記録レートとして予め設定し、自動的に標準記録レートを用いて圧縮処理を行う標準モードと、複数の記録レートの中から所望の記録レートを使用者の操作により選択的に設定可能とし、これにより圧縮処理を行うマニュアルモードの2つである。なお、記録レートの設定の詳細については後述する。
【0038】
A/Dコンバータ13は、アナログ信号としての入力音声信号をサンプリングしてディジタル音声データに変換する。この入力音声信号は、上述の入力映像信号に付随して入力される。音声エンコーダ15は、A/Dコンバータ13から出力されたディジタル音声データに対し圧縮処理を施して、圧縮音声データを生成する。なお、音声エンコーダ15における圧縮処理では、映像エンコーダ14に連動させて圧縮率を可変してもよいが、一般にはデータ量の大きい映像データに依存して全体の記録レートが定まるので、音声エンコーダ15の圧縮率を固定に設定してもよい。
【0039】
マルチプレクサ16は、映像エンコーダ14から出力される圧縮映像データと音声エンコーダ15から出力される圧縮音声データを多重し、多重データとして出力する。
【0040】
情報記録部17は、マルチプレクサ16から出力される多重データに基づいて、記録すべき記録信号を生成する。そして、ピックアップ18では、情報記録部17から出力される記録信号に従って、図示しない半導体レーザを駆動し、光ディスク10に光ビームを照射して記録信号に対応するピットを形成する。よって、ピックアップ18は、本実施形態に係る記録手段として機能する。
【0041】
一方、光ディスク10の再生時には、ピックアップ18のディテクタから、光ディスク10からの反射光に基づく検出信号が出力される。そして、情報再生部19は、検出信号に対し増幅や波形整形を施して、再生信号を生成する。
【0042】
スイッチSW1は、デマルチプレクサ20への出力を、情報再生部19からの再生信号とマルチプレクサ16からの多重データのいずれかに切り替える手段である。
【0043】
デマルチプレクサ20は、情報再生部19から出力される再生信号、又は、マルチプレクサ16から出力される多重データを、圧縮映像データと圧縮音声データに分離して、それぞれ出力する。
【0044】
映像デコーダ21は、デマルチプレクサ20から出力された圧縮映像データに対し、映像エンコーダ14における圧縮処理と逆の伸長処理を施し、ディジタル映像データを生成する。映像デコーダ21は、本実施形態に係る伸長復号化手段として機能する。D/Aコンバータ23は、映像デコーダ21から出力されるディジタル映像データをアナログ信号に変換し、映像信号として出力する。
【0045】
音声デコーダ22は、デマルチプレクサ20から出力された圧縮音声データに対し、音声エンコーダ15における圧縮処理と逆の伸長処理を施し、ディジタル音声データを生成する。D/Aコンバータ24は、音声デコーダ22から出力されるディジタル音声データをアナログ信号に変換し、音声信号として出力する。
【0046】
OSDデータ発生部25は、システム制御部11の制御に従って、映像信号に重畳してディスプレイ上に表示する文字列等のOSDデータを発生する。例えば、使用者が各種設定を表示画面上により行う際に、背景に映像を表示しながら所定の文字や図形を重ねて表示し、使用者の設定操作を支援するものである。
【0047】
スイッチSW2は、映像混合器26への出力を、入力映像信号とD/Aコンバータ23からの映像信号のいずれかに切り替える手段である。一方、スイッチSW3は、外部への音声出力を、入力音声信号とD/Aコンバータ24からの音声信号のいずれかに切り替える手段である。
【0048】
映像混合器26は、スイッチSW2からの映像信号とOSDデータ発生部25からのOSDデータを混合して、1つの表示画面において表示される出力映像信号を生成して外部のディスプレイ等の表示手段に出力する。
【0049】
リモコン受光部27は、情報記録再生装置に対する各種動作設定をキー操作により行う操作手段としてのリモコン30から赤外線を受光し、リモコン30の押下キーに対応するキーデータを判別してシステム制御部11に出力する。
【0050】
ここで、図1に示すように、スイッチSW1、SW2、SW3は、いずれもa側とb側のどちらかに切り替えることができ、システム制御部11によって切り替えが制御される。図1の情報記録再生装置では、映像信号及び音声信号の経路として、スイッチSW1、SW2、SW3の状態に応じた3通りの場合がある。すなわち、通常の再生時と、マニュアルモードのマニュアル設定画面と、マニュアルモードに伴う確認画面の3つである。
【0051】
通常の再生時の場合は、スイッチSW1、SW2、SW3の全てをb側に切り替える。すると、光ディスク10に記録された記録データに基づく映像信号に対しては、ピックアップ18、情報再生部19、スイッチSW1、デマルチプレクサ20、映像デコーダ21、D/Aコンバータ23、スイッチSW2、映像混合器26を経由する経路となる。一方、音声信号に対しては、ピックアップ18、情報再生部19、スイッチSW1、デマルチプレクサ20、音声デコーダ22、D/Aコンバータ24、スイッチSW3を経由する経路となる。
【0052】
また、マニュアルモードのマニュアル設定画面の場合は、後述するように使用者が表示画面の背景で入力映像を視認可能とするため、スイッチSW2、SW3をa側に切り替える。すなわち、入力映像信号は、スイッチSW2を介して映像混合器26にてOSDデータ発生部25からのOSDデータと混合され、出力映像信号となる。一方、入力音声信号は、スイッチSW3を介して、そのまま出力音声信号となる
また、マニュアルモードに伴う確認画面の場合は、マニュアルモードにおいて使用者が後述の確認キーを押下した際に、設定した記録レートによる映像を実際に確認可能とするために、スイッチSW1をa側に、スイッチSW2、SW3をb側に切り替える。すると、入力映像信号は、A/Dコンバータ12、映像エンコーダ14、マルチプレクサ16、スイッチSW1、デマルチプレクサ20、映像デコーダ21、D/Aコンバータ23、スイッチSW2、映像混合器26を経由し、出力映像信号として出力される。一方、入力音声信号は、A/Dコンバータ13、音声エンコーダ15、マルチプレクサ16、スイッチSW1、デマルチプレクサ20、音声デコーダ22、D/Aコンバータ24、スイッチSW3を経由し、出力音声信号として出力される。
【0053】
すなわち、この確認画面の経路では、光ディスク10の記録データが用いられず、入力信号に対して所定の記録レートで圧縮処理を施した後、直ちに同様の記録レートで伸長処理を施して外部に出力する。ここで、再生品質は主に記録レートに依存して定まるので、光ディスク10に対して記録後、直ちに記録データを再生する場合を想定した画質確認が可能となる。
【0054】
次に、図2〜図8を参照して、本実施形態に係る情報記録再生装置における記録レートの設定について説明する。図2〜図5は、システム制御部11による記録レートの設定処理を示すフローチャートである。図6は、リモコン30のキー配置を示す図である。図7は、マニュアルモードのマニュアル設定画面の例を示す図である。図8は、映像エンコーダ14及び映像デコーダ21に対し設定可能な記録レートの各ステップ毎のテーブルデータを示す図である。
【0055】
本実施形態に係る記録レート設定時の処理に際しては、使用者の所定の操作により、情報記録再生装置において初期設定メニューに移行しているものとする。また、各種設定の際の表示画面は、外部接続されるディスプレイに表示されるものとする。初期設定メニューに移行後、図2に示すように、システム制御部11はリモコン30からリモコン受光部27を介してキーデータが受信されたか否かを判断する(ステップS1)。
【0056】
ここで、図6を用いて、リモコン30のキー配置を説明する。リモコン30には、使用者が情報記録再生装置に対する種々の操作をする際に押下する複数のキーが配置されている。図6では、リモコン30の主なキーを示しており、情報記録再生装置の電源をオン・オフする電源キー30aが上部に設けられている。また、各種の設定を行う際に用いるキーとして、記録モードを切り替えるモードキー30b、記録レート設定を行う設定キー30c、画面上のカーソル等を上下左右の各方向に動かす上キー30d、下キー30e、左キー30f、右キー30g、操作対象を決定する決定キー30h、操作を1つ前の段階に戻すための戻るキー30iが設けられている。また、光ディスク10に対する再生時、記録時に用いるキーとして、巻き戻しキー30j、再生キー30k、早送りキー30l、一時停止キー30m、停止キー30n、録画キー30oがそれぞれ設けられている。
【0057】
ステップS1の判断の結果、キーデータが受信されない場合は(ステップS1;NO)、受信されるのを待ち続ける。一方、キーデータが受信された場合は(ステップS1;YES)、受信されたキーデータに基づいて設定キー30cが押下されたか否かを判断する(ステップS2)。判断の結果、設定キー30cが押下された場合は(ステップS2;YES)、ディスプレイにマニュアル設定画面を表示し(ステップS3)、使用者のキー操作に応じたマニュアル設定処理を行う(ステップS4)。このステップS4の処理のついて詳しくは後述する。
【0058】
ここで、図7を用いて、ディスプレイに表示されるマニュアル設定画面40について説明する。図7に示すマニュアル設定画面40では、OSDデータ発生部25からのOSDデータを用いて所定の文字、図形等が表示される。また、マニュアル設定画面40の背景には、外部からの入力映像信号がOSDデータに重ねて表示される。
【0059】
図7のマニュアル設定画面40には、画面上部に、現在の記録レートのステップとこれに対応するビットレート値が表示されていると共に、現在の記録レートを示す横長のバー40aが表示されている。バー40aの斜線部分が現在の記録レートの設定位置に対応する。後述するように記録レートは、32ステップ設定されており、バー40aでは、記録レートの32ステップの位置を任意に表すことができる。バー40aの左に行くほど記録レートが低く、右に行くほど記録レートが高くなっている。つまり、バー40aの左側は記録時間優先の設定、バー40aの右側は画質優先の設定となり、これを示すため左側に「長時間」、右側に「高画質」と表示されている。
【0060】
ここで、マニュアル設定画面40では、所定の操作によりカーソルを移動でき、図7では、バー40a左端の「画質」と画面下方の「確認」のいずれかにカーソルを移動できる。バー40aによる記録レート設定を行う場合、カーソルをバー40a左端の「画質」に移動させ、リモコン30の左キー30f又は右キー30gを操作すればよいが、具体的な処理は後述する。図7では、カーソル位置を下線によって示し、「確認」にカーソルがあることがわかる。
【0061】
カーソル位置が「確認」にある場合は、決定キー30hを押下することにより、設定中の記録レートによる確認画面がディスプレイに表示される。この確認画面では、上述したようにスイッチSW1をa側に設定し、光ディスク10の記録、再生を行うことなく、設定中の記録レートによる画質確認を行うことができる。
【0062】
一方、バー40aの下部(図8の第21ステップと第22ステップの境)に三角形のマークを配置し、標準記録レート(5.20Mbps)の位置を視覚的に表示している。これにより、使用者は標準記録レートを基準にしながら、記録レートの設定を行うことができる。なお、図7では、現在の記録レートの設定位置が標準記録レートに一致している場合を示している。
【0063】
また、マニュアル設定画面では、バー40aが表す記録レートで光ディスク10に記録する場合の残量時間を「残量」の表示と共に表示している。更に、リモコン30の決定キー30hと戻るキー30iの操作に対応して、画面下部に「決定」及び「戻る」の表示がされている。
【0064】
図2に戻って、ステップS2の判断の結果、設定キー30cが押下されていない場合は(ステップS2;NO)、受信されたキーデータに基づいてモードキー30bが押下されたか否かを判断する(ステップS5)。判断の結果、モードキー30bが押下された場合は(ステップS5;YES)、現在の記録モードを切り替える(ステップS6)。すなわち、マニュアルモードに設定されているときは標準モードに切り替え、標準モードに設定されているときはマニュアルモードに切り替える。記録モードの切り替え後は、ステップS1に戻って同様の処理を繰り返す。
【0065】
一方、ステップS5の判断の結果、モードキー30bが押下されていない場合は(ステップS5;NO)、押下されたキーは設定キー30cとモードキー30b以外のキーであり、それぞれのキーに対応する処理を行うが(ステップS7)、ここでは説明を省略する。
【0066】
次に、上記ステップS4の処理について、図3〜図6を用いて詳しく説明する。図3に示すように、マニュアル設定画面40が表示されている状態で、リモコン30からリモコン受光部27を介してキーデータが受信されたか否かを判断する(ステップS11)。そして、キーデータが受信されていない場合(ステップS11;NO)待ち続ける。
【0067】
ステップS11の判断の結果、キーデータが受信された場合(ステップS11;YES)、上キー30dが押下されたか否かを判断する(ステップS12)。判断の結果、上キー30dが押下された場合は(ステップS12;YES)、マニュアル設定画面40におけるカーソル位置が「確認」にあるか否かを判断する(ステップS13)。その結果、カーソル位置が「確認」にある場合は(ステップS13;YES)、マニュアル設定画面40上の「画質」にカーソルを移動し(ステップS14)、ステップS11に戻る。
【0068】
一方、ステップS12又はステップS13の判断結果が「NO」である場合は、下キー30eが押下されたか否かを判断する(ステップS15)。判断の結果、下キー30eが押下された場合は(ステップS15;YES)、マニュアル設定画面40におけるカーソル位置が「画質」にあるか否かを判断する(ステップS16)。その結果、カーソル位置が「画質」にある場合は(ステップS16;YES)、マニュアル設定画面40上の「確認」にカーソルを移動し(ステップS17)、ステップS11に戻る。
【0069】
続いて、ステップS15又はステップS16の判断結果が「NO」である場合は、左キー30f又は右キー30gが押下されたか否かを判断する(ステップS18)。その結果、どちらかのキーが押下された場合は(ステップS18;YES)、マニュアル設定画面40におけるカーソル位置が「画質」にあるか否かを判断する(ステップS19)。判断の結果、カーソル位置が「画質」にある場合は(ステップS19;YES)、押下されたキーが左キー30fと右キー30gのいずれであるかを判断し(ステップS20)、カーソル位置が「画質」にない場合(ステップS19;NO)、ステップS11に戻る。
【0070】
ステップS20の判断の結果、左キー30fが押下された場合は、設定中の記録レートが下限であるか否かを判断する(ステップS21)。その結果、記録レートが下限にないと判断された場合は(ステップS21;NO)、記録レートを1ステップ下げ(ステップS22)、記録レートが下限にあると判断された場合は(ステップS21;YES)、記録レートを変更しない。
【0071】
一方、ステップS20の判断の結果、右キー30gが押下された場合は、設定中の記録レートが上限であるか否かを判断する(ステップS23)。その結果、記録レートが上限にないと判断された場合は(ステップS23;NO)、記録レートを1ステップ上げ(ステップS24)、記録レートが上限にないと判断された場合は(ステップS23;YES)、記録レートを変更しない。
【0072】
ここで、図8を用いて、設定可能な記録レートの各ステップ毎のテーブルデータについて説明する。図8に示すように、本実施形態の記録レートは、第1ステップ〜第32ステップの32通り設定可能であり、システム制御部11における所定の記憶手段にテーブルデータとして記憶されている。図8のテーブルデータには、各ステップに対応する記録レートと、この記録レートにより4.7Gバイトの記憶容量を持つ光ディスク10に対して記録可能な記録時間が含まれている。第1ステップは、最小の記録レートで最長の記録時間であり、第32ステップは、最大の記録レートで最短の記録時間である。また、第21ステップの記録レート5.2Mbpsは、上述の標準記録レートとして設定されている。そして、ステップ1からステップ32の順で記録レートが大きくなると共に、記録時間が短くなることがわかる。
【0073】
図8に示すテーブルデータにおいて、各ステップの記録時間の変化幅は、第1ステップ〜第9ステップでは15分間隔、第9ステップ〜第22ステップでは10分間隔、第22ステップ〜第31ステップでは5分間隔となっている。よって、第1ステップ〜第31ステップの全てに対し、5分のN倍(Nは自然数)の記録時間が対応している。このように、規格上、記録レートの上限が制限された第32ステップを除き、規則的な変化幅で各記録レートが設定されているので、使用者がマニュアルモードによって記録レートを設定する際の判断が容易になる。また、記録時間の変化幅は、記録時間が大きい場合は大きくなり、記録時間が短い場合は小さくなるので、記録時間に応じて適切な調整をすることができる。
【0074】
図4に戻って、ステップS22又はステップS24に続き、光ディスク10の残容量と設定された記録レートに基づいて残量時間を算出する(ステップS25)。具体的には、光ディスク10の残りの未記録部分のデータサイズを判別し、これを設定された記録レートに対応するビットレート値で割ることにより求めることができる。
【0075】
そして、以上の設定内容を反映して、マニュアル設定画面40に表示されるOSDデータに変更を加え(ステップS26)、ステップS11に戻る。すなわち、ステップS22又はステップS24で設定された記録レートに対応して、画面上部のビットレート値及びバー40aの表示を更新すると共に、ステップS25で算出された残量時間を「残量」として更新する。
【0076】
次に、ステップS18の判断の結果、左キー30fと右キー30gのいずれも押下されなかった場合は(ステップS18;NO)、図5に示すように、決定キー30hが押下されたか否かを判断する(ステップS27)。その結果、決定キー30hが押下された場合は(ステップS27;YES)、マニュアル設定画面40におけるカーソル位置が「確認」にあるか否かを判断する(ステップS28)。その結果、カーソル位置が「確認」にある場合は(ステップS28;YES)、確認画面の表示処理が開始される(ステップS29〜ステップS33)。
【0077】
確認画面の表示処理が開始されると、最新の記録レートに対する圧縮率・伸長率を映像エンコーダ14及び映像デコーダ21に対して設定する(ステップS29)。そして、図1の映像信号及び音声信号の経路を確認画面の表示処理に対応させるため、各スイッチSW1、SW2、SW3をそれぞれ切り替え設定する(ステップS30)。上述したように、スイッチSW1をa側に、スイッチSW2、SW3をb側に切り替えることにより、光ディスク10への記録・再生を行うことなく、設定した記録レートでの映像品質を視覚的に確認することができる。
【0078】
そして、マニュアル設定画面40に表示されるOSDデータに変更を加える(ステップS31)。すなわち、確認画面では上述の経路により入力映像信号が表示されるので、確認に不要な文字、図形が画面上から消去される。この段階では、図7に含まれるOSDデータのうち、「戻る」の表示のみが残り、それ以外は表示されなくなる。
【0079】
次いで、リモコン30からリモコン受光部27を介してキーデータが受信されたか否かを判断する(ステップS32)。その結果、キーデータが受信されない場合は(ステップS32;NO)、受信されるのを待ち続け、キーデータが受信された場合は(ステップS32;YES)、受信されたキーデータに基づいて戻るキー30iが押下されたか否かを判断する(ステップS33)。
【0080】
ステップS33の判断の結果、戻るキー30iが押下された場合(ステップS33;YES)、確認画面の表示処理を終了して、ステップS2に戻る。一方、戻るキー30iが押下されていない場合(ステップS33;NO)、確認画面の表示処理を継続すべくステップS32に移行する。
【0081】
一方、ステップS28の判断の結果、カーソル位置が「確認」にない場合は(ステップS28;NO)、ステップS27の決定キー30hの押下に対応して、現在の設定内容をシステム制御部11の記憶手段に記憶する(ステップS34)。これ以降、次に設定内容が変更されるまでは、ステップS34で記憶された設定内容が有効となる。
【0082】
また、ステップS27の判断の結果、決定キー30hが押下されていない場合は(ステップS27;NO)、受信されたキーデータに基づいて戻るキー30iが押下されたか否かを判断する(ステップS35)。その結果、戻るキー30iが押下された場合(ステップS35;YES)、新たに設定された設定内容をキャンセルして元に戻し(ステップS36)、戻るキー30iが押下されていない場合は(ステップS35;NO)、ステップS11に戻る。
【0083】
ステップS34又はステップS36を終えると、マニュアル設定画面40に対応するOSD表示をオフとして、OSDデータの発生を停止し(ステップS37)、ステップS1に戻る。
【0084】
以上説明したように、本実施形態に係る情報記録再生装置によれば、マニュアルモードに移行し、リモコン30を操作して32ステップの記録レートのうち光ディスク10に記録可能な残量時間と画質の兼ね合いから最適な記録レートを選択して設定することができる。マニュアル設定画面40には、バー40aで記録レートが図形的に表現され、更に三角形のマークで標準記録レートの位置がわかるので、視覚的に記録レートの判断が容易となる。また、所定の記録レートに対応する画質は「確認」を押下し、確認画面を参照して判断することができる。この場合、光ディスク10に記録・再生することなく画質確認が可能となって利便性が高い。使用者は、例えば32ステップの記録レートの中から、画質を優先する場合は大きい値を設定し、記録時間を優先する場合は小さい値を設定するなど、使用者の好みを反映して自由に記録レートを設定することができる。
【0085】
また、リモコン30のモードキー30bを押下して、マニュアルモードから標準モードに移行することもできる。この場合、予め定められた標準記録レートに設定されるので、上述のような調整は不要となり、迅速に光ディスク1に対する記録を開始することができる。特に、使用者が光ディスクのパッケージ等に記載される標準的な記録時間が確保されれば十分であって標準的な画質が得られれば良いと考えている場合は、このような標準モードを利用する方が有用となる。
【0086】
なお、上述の実施形態では、情報記録媒体として光ディスク10を用いる場合を説明したが、これに限られず、他の情報記録媒体に対して広く本発明を適用することができる。例えば、情報記録媒体としてハードディスクを用いることができる。この場合、映像エンコーダ14等の各構成要素の多くは、パーソナルコンピュータ等のソフトウェアにより実現することができる。
【0087】
また、上述の実施形態では、情報記録媒体への入力情報は、アナログ信号としての入力映像信号と入力音声信号である場合を説明したが、これに限られず、ディジタル信号としての入力映像信号と入力音声信号を入力する構成であってもよい。この場合、A/Dコンバータ12、13、D/Aコンバータ23、24は不要になる。また、入力情報としては、映像信号や音声信号に限らず、一般的なアナログ信号又はディジタル信号であってもよい。
【0088】
更に、上述の実施形態では、リモコン30により各種動作設定を行うものとして説明したが、情報記録再生装置の本体側に設けられたキーにより設定を行うことができるのは勿論である。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、入力情報を圧縮符号化して情報記録媒体に記録する場合、標準記録レートを設定する標準モードと、複数の記録レートから選択された一の記録レートを設定するマニュアルモードを切り替えて選択可能としたので、記録時間や記録品質を細かく調整可能とする一方、不要である場合は調整を省略して手間を省くことができ、記録状況や使用者の好みに応じて適切に記録レートを設定可能な情報記録装置が提供される。
また、マニュアルモードにおいて、選択可能な複数の記録レートは、その大きさにしたがって複数の記録レート範囲に区分されており、当該複数の記録レートにおいてその大きさを基準とした順序が隣り合う記録レート間における記録時間の変化幅は、記録レートが大きい記録レート範囲となるほど小さくなる。よって、記録レートを大きくして記録時間が短くなる場合は、きめ細かく記録時間を調整でき、記録レートを設定する際の使い勝手を更に向上させることができる。
更に、マニュアルモードにおいて、選択可能な複数の記録レートにおいてその大きさにしたがった順序が隣り合う記録レート間における記録時間の変化幅は、各記録レート範囲内においては相互に同一であり、当該複数の記録レートそれぞれによって圧縮符号化されて出力されるそれぞれの圧縮データを、標準的な情報記録媒体として予め定められた記憶容量の情報記録媒体に対して記録することが可能な記録時間は、それぞれ予め定められた基準時間の自然数倍となっている。よって、記録時間の変化幅が規則的となるように各記録レートが設定されているので、多数の記録レートが選択可能であっても、使用者は記録時間の判断が容易となり、記録レートを設定する際の使い勝手を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る情報記録再生装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】記録レートの設定処理を示す第1のフローチャートである。
【図3】記録レートの設定処理を示す第2のフローチャートである。
【図4】記録レートの設定処理を示す第3のフローチャートである。
【図5】記録レートの設定処理を示す第4のフローチャートである。
【図6】リモコンのキー配置を示す図である。
【図7】マニュアル設定時のマニュアル設定画面の例を示す図である。
【図8】映像エンコーダ及び映像デコーダに対し設定可能な記録レートの各ステップ毎のテーブルデータを示す図である
【符号の説明】
11…システム制御部
12、13…A/Dコンバータ
14…映像エンコーダ
15…音声エンコーダ
16…マルチプレクサ
17…情報記録部
18…ピックアップ
19…情報再生部
20…デマルチプレクサ
21…映像デコーダ
22…音声デコーダ
23、24…D/Aコンバータ
25…OSDデータ発生部
26…映像混合器
27…リモコン受光部
30…リモコン
30a…電源キー
30b…モードキー
30c…設定キー
30d…上キー
30e…下キー
30f…左キー
30g…右キー
30h…決定キー
30i…戻るキー
30j…巻き戻しキー
30k…再生キー
30l…早送りキー
30m…一時停止キー
30n…停止キー
30o…録画キー
40…マニュアル設定画面
SW1、SW2、SW3…スイッチ

Claims (10)

  1. 入力情報を、記録レートを可変して圧縮符号化し、圧縮データを出力する圧縮符号化手段と、
    前記圧縮符号化手段における記録レートを設定する記録モードとして、予め定められた標準記録レートを設定する標準モードと、複数の記録レートのうち選択された一の記録レートを設定するマニュアルモードのいずれか一方を選択的に切り替える記録モード切り替え手段と、
    前記マニュアルモードにおいて前記複数の記録レートの中から選択的に前記一の記録レートを設定操作する操作手段と、
    前記圧縮符号化手段により出力された前記圧縮データを情報記録媒体に記録する記録手段と、
    を備え、
    前記複数の記録レートのうち少なくとも一部の記録レートそれぞれによって前記圧縮符号化手段により出力されるそれぞれの前記圧縮データを、標準的な前記情報記録媒体として予め定められた記憶容量の前記情報記録媒体に対して記録することが可能な記録時間は、それぞれ予め定められた基準時間の自然数倍であり、
    前記複数の記録レートのうち少なくとも一部の記録レートは、その大きさにしたがって複数の記録レート範囲に区分されており、
    前記複数の記録レートのうち少なくとも一部の記録レートにおいてその大きさにしたがった順序が隣り合う記録レート間における前記記録時間の変化幅は、記録レートが大きい前記記録レート範囲となるほど小さくなり、且つ、各前記記録レート範囲内においては相互に同一であることを特徴とする情報記録装置。
  2. 前記マニュアルモードにおける設定情報を表示手段に表示出力する表示制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
  3. 前記表示制御手段は、選択された前記一の記録レートを視覚的に表す図形を前記表示手段に表示出力することを特徴とする請求項2に記載の情報記録装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記複数の記録レートにおける前記標準記録レートの位置を示す記号を前記表示手段に表示出力することを特徴とする請求項3に記載の情報記録装置。
  5. 前記表示制御手段は、入力情報に前記設定情報を混合して前記表示手段に重畳表示出力することを特徴とする請求項2に記載の情報記録装置。
  6. 前記入力情報は、入力映像信号と該入力映像信号に付随する入力音声信号からなり、前記表示制御手段は、前記入力映像信号に前記設定情報を混合して前記表示手段に重畳表示出力することを特徴とする請求項2に記載の情報記録装置。
  7. 前記圧縮データを伸長して前記入力情報を復号する伸長復号化手段を更に備え、
    前記表示制御手段は、復号された前記入力情報を前記表示手段に表示出力することを特徴とする請求項2に記載の情報記録装置。
  8. 前記入力情報は、入力映像信号と該入力映像信号に付随する入力音声信号からなり、前記表示制御手段は、前記伸長復号化手段により復号された前記入力映像信号を前記表示手段に表示出力することを特徴とする請求項7に記載の情報記録装置。
  9. 前記選択された一の記録レートに対応して情報記録媒体に記録可能な残量時間を算出する残量時間算出手段を更に備え、
    前記表示制御手段は、算出された前記残量時間を前記表示手段に表示出力することを特徴とする請求項2に記載の情報記録装置。
  10. 前記複数の記録レートのうち、最小の記録レートは前記標準記録レートより小さく、最大の記録レートは前記標準記録レートより大きいことを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
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