JP4004354B2 - 車載ビデオシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車室内に設定された表示装置であるモニタを用いてビデオ再生装置が再生した映像をユーザに提示する車載ビデオシステムにおいて、ビデオ再生装置の一時再生停止動作を制御する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車室内に設定された表示装置であるモニタを用いて、ビデオテーププレイヤやDVDビデオ再生装置などのビデオ再生装置で再生した映像をユーザに提示する車載ビデオシステムが知られている。
また、このような車載ビデオシステムに用いられるモニタとしては、ダッシュボード上に設置されるモニタや、非使用時にはダッシュボード内にモニタを収容可能なインダッシュと呼ばれる形態のモニタが知られている。また、さらに、このようなモニタとしては、リアシートユーザ用の天井吊り下げ型のリアモニタも知られており、このようなリアモニタは、天井とのジョイント部を開閉軸として、表示面が垂直となる(リアシートユーザがリアモニタを見ることができる)角度と表示面が天井面と近接して対面する(リアモニタが収容された)角度との間で、開閉可能に構成されていることが多い。また、たとえば、特開平11-342798号公報などに記載のように、このような天井吊り下げ型のリアモニタの開閉を行うアクチュエータを設け、リアモニタの開閉が手動ではなく、電動的に行われる場合もある。
【0003】
また、以上のような車載ビデオシステムの中には、車両後方を撮影するバックカメラを備え、車両後進時には、運転ユーザの後進時の後方確認のために、自動的にモニタに表示する映像をバックカメラで撮影した映像に切り替えるものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
さて、以上のような、バックカメラを備えた車載ビデオシステムおいて、ユーザがモニタにビデオ再生装置からの再生映像を表示している状態において、運転ユーザが車両を後進するとモニタの表示映像はバックカメラが撮影した車両後方の映像に切り替わる。その一方で、モニタにバックカメラが撮影した映像が表示されている期間中も、ビデオ再生装置の再生動作は、再生映像がモニタに表示されない形態で継続されることになる。このため、モニタの表示映像がビデオ再生装置の再生映像に戻った後に、ユーザが、モニタの表示映像がバックカメラに切り替わってからモニタの表示映像からビデオ再生装置の再生映像に戻るまでの間にビデオ再生装置によって再生されてしまった映像を見るためには、ビデオ再生装置に、再生箇所の前方早送り(ビデオテープの巻き戻しなど)を行わせてから再生を開始させるといった煩雑な操作を行う必要がある。
【0005】
また、以上のような、収容可能なモニタを備えた車載ビデオシステムおいて、ユーザがモニタにビデオ再生装置からの再生映像を表示している状態において、何らかの都合によりユーザがモニタを収容しても、ビデオ再生装置の再生動作は継続されるこになる。そして、このために、後にモニタを収容した時点で再生していたところから、ビデオ再生装置にビデオの再生を行わせたい場合には、やはり同様に、ユーザは、ビデオ再生装置に、再生箇所の前方早送り(ビデオテープの巻き戻しなど)を行わせてから再生を開始させるといった煩雑な操作を行う必要がある。
【0006】
そこで、本発明は、モニタを用いてビデオ再生装置が再生した映像をユーザに提示する車載ビデオシステムにおいて、ユーザの煩雑な操作を必要とすることなく、ビデオ再生装置の再生映像のモニタを介したユーザへの提示を、当該映像のユーザへのモニタを介した提示が中断された箇所より再開できるようにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題達成のために、本発明は、たとえば、自動車室内に設定された表示装置であるモニタにビデオ再生装置が再生した映像を表示する車載ビデオシステムであって、自動車の運転ユーザの後進操作を検知する後進検知手段と、前記後進検知手段が、運転ユーザの後進操作を検知したときに、前記ビデオ再生装置が再生動作中であって前記モニタに前記ビデオ再生装置が再生した映像を表示中であった場合に、当該ビデオ再生装置の再生動作を一時停止(ポーズ)させる制御部とを有することを特徴とする車載ビデオシステムを提供する。
【0008】
このような車載ビデオシステムによれば、自動車の後進のために、ユーザが落ちついてビデオ再生装置の再生映像を鑑賞できないような期間は、当該ビデオ再生装置の再生動作を一時停止させるので、その後、適当な時期に、車両後進開始時に一時停止した箇所から、前方早送りなどを必要とすることなくビデオ再生装置の再生を再開できるようになる。
【0009】
または、たとえば、自動車後方を撮影するバックカメラを備え、前記後進検知手段が運転ユーザの後進操作を検知した場合に、前記モニタに前記バックカメラが撮影した映像を表示するような車載ビデオシステムにおいては、バックカメラの撮影映像の表示のために、ビデオ再生装置の再生映像を表示できなくなった時点で、当該ビデオ再生装置の再生動作を一時停止させることになるので、その後、適当な時期に、車両後進開始時に一時停止した箇所から、前方早送りなどを必要とすることなくビデオ再生装置の再生を再開できるようになる。
【0010】
ここで、このような車載ビデオシステムにおいては、前記制御部が、前記後進検知手段の運転ユーザの後進操作の検知に応答して前記ビデオ再生装置の再生動作を一時停止させた後、前記自動車が駐車した場合、または、通常の前進走行を開始したと推定される場合に、前記ビデオ再生装置の再生動作と、前記モニタへの前記ビデオ再生装置が再生した映像の表示とを再開させるようにしてもよい。
【0011】
このようにすることにより、車両の後進開始後に駐車したり通常の前進走行を開始した時点で、特段のユーザ操作を必要とすること無しに、車両後進開始時に一時停止した箇所から、ビデオ再生装置の再生を再開できるようになる。
なお、自動車の運転ユーザの後進操作を検知は、たとえば、トランスミッションのギアがバックギアにシフトしたことをもって、これを検知するようにすることができる。
ここで、車載ビデオシステムに、リアシートユーザ用の表示装置であって、前記ビデオ再生装置が再生した映像を表示することのできるリアモニタを備える場合には、前記制御部において、前記後進検知手段が運転ユーザの後進操作を検知したときに、前記リアモニタに前記バックカメラが撮影した映像を表示させると共に、前記ビデオ再生装置が再生動作中であって、前記モニタまたは前記リアモニタの少なくとも一方に、前記ビデオ再生装置が再生した映像を表示中であった場合に、当該ビデオ再生装置の再生動作を一時停止させるようにしてもよい。
【0012】
このようにすることにより、リアシートユーザがリアモニタを見ながら運転ユーザに運転のアドバイスをすることができるようになる。また、バックカメラの撮影映像の表示のために、フロントモニタとリアモニタの少なくとも一方に行っていたビデオ再生装置の再生映像の表示を中断した時点で、当該ビデオ再生装置の再生動作を一時停止させるので、その後、適当な時期に、車両後進開始時に一時停止した箇所から、そのモニタ等へのビデオ再生装置の再生を前方早送りなどを必要とすることなく再開できるようになる。
【0013】
または、このようなリアモニタを、前記リアシートユーザが当該リアモニタの表示を視認可能となる使用位置と、当該リアモニタが収容された状態となる収容位置との間で移動するアクチュエータと共に備える場合には、前記制御部において、前記後進検知手段が、運転ユーザの後進操作を検知したときに、前記アクチュエータに前記リアモニタを収容位置に移動させると共に、前記ビデオ再生装置が再生動作中であって、前記モニタまたは前記リアモニタの少なくとも一方に、前記ビデオ再生装置が再生した映像を表示中であった場合に、当該ビデオ再生装置の再生動作を一時停止させるようにしてもよい。
【0014】
このようにすることにより、自動車の後進時にリアモニタを収容して運転ユーザの後方視界を確保することができる。また、運転ユーザについては後進運転時の後方確認やモニタへのバックカメラ撮影映像の表示のために、リアシートユーザについてはリアモニタの収容のために、リアモニタへ表示していたビデオ再生装置の再生映像をユーザが見ることできなくなった時点で、当該ビデオ再生装置の再生動作を一時停止させるので、その後、適当な時期に、車両後進開始時に一時停止した箇所から、そのモニタ等へのビデオ再生装置の再生を前方早送りなどを必要とすることなく再開できるようになる。
【0015】
また、本発明は、前記課題達成のために、自動車室内に設定された表示装置であるモニタであって、当該モニタの表示を視認可能となる使用位置と当該モニタが収容された状態となる収容位置との間で移動可能なモニタに、ビデオ再生装置が再生した映像を表示する車載ビデオシステムであって、前記モニタの収容位置への移動を検知する移動検知手段と、前記移動検知手段が、前記モニタの前記収容位置への移動を検知したときに、前記ビデオ再生装置が再生動作中であって前記モニタに前記ビデオ再生装置が再生した映像を表示中であった場合に、当該ビデオ再生装置の再生動作を一時停止させる制御部とを有することを特徴とする車載ビデオシステムを提供する。
【0016】
このような車載ビデオシステムによれば、モニタを収容したときに、特段の操作を行わなくとも、当該ビデオ再生装置の再生動作は一時停止する。したがって、その後、モニタを使用位置に戻した時には、モニタ収納時に一時停止した箇所から、前方早送りなどを必要とすることなくビデオ再生装置の再生を再開できるようになる。
【0017】
ここで、このような車載ビデオシステムにおいては、前記移動検知手段が、前記モニタの前記使用位置への移動も検知し、前記制御部が、前記移動検知手段の前記モニタの収容位置への移動の検知に応答して前記ビデオ再生装置の再生動作を一時停止させた後、前記移動検知手段が前記モニタの使用位置への移動を検知した場合に、前記ビデオ再生装置の再生動作と、前記モニタへの前記ビデオ再生装置が再生した映像の表示とを再開させるようにしてもよい。
【0018】
このようにすることにより、モニタを使用位置に移動した時点で、特段のユーザ操作を必要とすること無しに、モニタ収容時に一時停止した箇所から、ビデオ再生装置の再生を再開できるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係る車載モニタシステムの構成を示す。
図示するように、本車載モニタシステムは、メインユニット1、フロントシートユーザ用の表示装置であるフロントモニタ2、リアシートユーザ用の表示装置であるリアモニタ3、フロントモニタ2のダッシュボードへの収容と取り出しを行うインダッシュアクチュエータ4、リアモニタ3の開閉を行う開閉アクチュエータ5、スピーカ6、車両後方を撮影するバックカメラ7、TVチューナなどのAV受信装置8、DVD再生装置やビデオテープ再生装置などのAV再生装置9とを有する。
【0020】
また、メインユニット1は、制御部11、オーディオセレクタ12、リアビデオセレクタ13、フロントビデオセレクタ14、操作部15、自動車状態入力インタフェース16とを有する。
このような構成において、オーディオセレクタ12は、制御部11の制御に従って、AV受信装置8が出力する音声とAV再生装置9の出力する音声の内から一つの音声を選択し、スピーカ6に出力する。また、リアビデオセレクタ13は、制御部11の制御に従って、AV受信装置8とAV再生装置9とバックカメラ7が各々出力する映像の内から一つの映像を選択し、リアモニタ3に出力する。また、フロントビデオセレクタ14は、制御部11の制御に従って、AV受信装置8とAV再生装置9とバックカメラ7が各々出力する映像の内から一つの映像を選択し、フロントモニタ2に出力する。
【0021】
そして、自動車状態入力インタフェース16は、自動車の走行制御を行うカーコントロールユニットより、バック(リバース)/パーキング/ドライブなどの現在のトランスミッションのギア状態と、自動車の車速の情報とを受け取り、制御部11に引き渡す。ただし、これらの情報をカーコントロールユニットより取得できない場合には、自動車状態入力インタフェース16に代えて、これらの情報を検出するセンサを備えるようにしても良い。
【0022】
ここで、図2に、以上各部の自動車内の配置例を示す。
図示するように、フロントモニタ2は、インダッシュ形態でダッシュボードに配置され、ダッシュボード内に配置されたインダッシュアクチュエータ4によって、図中破線で示すダッシュボード内の収容位置とダッシュボードから取り出され後方に表示面が向いた使用位置との間で移動される。また、リアモニタ3は自動車室内のフロントシート背もたれ部付近の天井に吊り下げられた状態で配置され、開閉アクチュエータ5によって図中破線で示す収容位置(閉じた状態)と、表示面が後方を向いた使用位置(開いた状態)との間で移動される。そして、メインユニット1やAV受信装置8やAV再生装置9はダッシュボード等に配置され、バックカメラ7は自動車後部に自動車後方を撮影する向きに配置され、スピーカ6はフロントドア内などに配置される。
【0023】
以下、このような車載モニタシステムの動作について説明する。
図3に、メインユニット1の制御部11が行う制御処理の手順を示す。
図示するように、制御部11は、イグニッションキーがACCとなると、まず、各部の初期設定を行う。この初期設定では、たとえば、リアモニタ3、フロントモニタ2、AV受信装置8、AV再生装置9、バックカメラ7の電源をオンしたり、開閉アクチュエータ5、インダッシュアクチュエータ4、リアビデオセレクタ13、フロントビデオセレクタ14、オーディオセレクタ12を制御し、前回イグニッションキーのポジションがオフとなったときの状態に、フロントモニタ2、リアモニタ3の収容位置/使用位置の状態や、リアモニタ3、フロントモニタ2、スピーカ6の出力状態を復帰する(ステップ302)。
【0024】
そして、操作部15を介したユーザ操作の入力と(ステップ304)、自動車状態入力インタフェース16から入力する情報が表すトランスミッションのギア状態のバックギアへのシフト(ステップ306)とを監視する。
そして、ユーザ操作があれば(ステップ304)、入力されたユーザ操作に応じて、インダッシュアクチュエータ4を介したフロントモニタ2の収容位置と使用位置間の移動や、開閉アクチュエータ5を介したリアモニタ3のの収容位置と使用位置間の移動や、オーディオセレクタ12を制御してのスピーカ出力音声の切替や、リアビデオセレクタ13やフロントビデオセレクタ14を制御してのフロントモニタ2やリアモニタ3への出力映像の切替や、AV再生装置9の再生、停止、一時停止(ポーズ)や、AV受信装置8のチャネル切替などの動作の制御を行う(ステップ308)。
【0025】
そして、フロントモニタ2またはリアモニタ3が収納状態に変化したかどうかを調べる(ステップ310)。ここで、フロントモニタ2やリアモニタ3の収納状態とは、そのモニタが前述した収容位置にある状態を言う。また、フロントモニタ2やリアモニタ3の使用状態とは、そのモニタが前述した使用位置にある状態を言うものとする。
【0026】
さて、フロントモニタ2またはリアモニタ3が収納状態に変化していれば、その収納状態に変化したモニタの電源をオフし、フロントビデオセレクタ14またはリアビデオセレクタ13を制御して、その収納状態に変化したモニタへの映像出力を停止する(ステップ314)。そして、収納状態に変化したモニタに出力していた映像の出力元(ソース)の装置の識別を収納前ソース情報として記録する(ステップ316)。すなわち、ここでは、たとえば、収納状態に変化したモニタにAV再生装置9からの映像を出力していたのであれば、その収納状態に変化したモニタに対応づけてAV再生装置9の識別を収納前ソース情報として登録する。
【0027】
そして、その収納状態に変化したモニタの収納前ソース情報が、AV再生装置9を示しているかどうかを調べ(ステップ318)、AV再生装置9を示していなければステップ306に進み、操作部15を介したユーザ操作の入力と、自動車状態入力インタフェース16から入力する情報が表すトランスミッションのギア状態のバックギアへのシフトとの監視に戻る。
【0028】
一方、収納状態に変化したモニタの収納前ソース情報がAV再生装置9を示している場合には、そのAV再生装置9の映像を出力している他のモニタが存在するかどうかを調べ(ステップ320)、存在する場合には、ステップ306に進み、操作部15を介したユーザ操作の入力と、自動車状態入力インタフェース16から入力する情報が表すトランスミッションのギア状態のバックギアへのシフトとの監視に戻る。そして、収納状態に変化したモニタの収納前ソース情報が示すAV再生装置9の映像を出力している他のモニタが存在する場合には、そのAV再生装置9に再生一時停止を指示し(ステップ322)、ステップ306に進み、上記監視に戻る。
【0029】
この結果、あるAV再生装置9の再生する映像が出力されているモニタの全てが収納状態となると、そのAV再生装置9は一時停止状態とされることになる。すなわち、あるAV再生装置9の再生する映像がリアモニタ3とフロントモニタ2のいずれか一方にのみ出力されている場合には、そのAV再生装置9の再生する映像が出力されているモニタが収納状態に変化した時点で、そのAV再生装置9は一時停止状態とされる。また、あるAV再生装置9の再生する映像がリアモニタ3とフロントモニタ2の双方に出力されている場合には、いずれか一方のモニタのみが収納状態に変化しても、そのAV再生装置9は一時停止状態とはされず再生が継続され、両方のモニタが共に収納状態となった時点で、そのAV再生装置9は一時停止状態とされる。
【0030】
さて、ステップ310においてフロントモニタ2またはリアモニタ3が収納状態に変化しなかった場合には、フロントモニタ2またはリアモニタ3が使用状態に変化したかどうかを調べ(ステップ312)、変化していない場合には、ステップ306に進み、上記監視に戻る。
【0031】
一方、フロントモニタ2またはリアモニタ3が使用状態に変化した場合には、使用状態に変化したモニタの電源をオンし(ステップ324)、フロントビデオセレクタ14またはリアビデオセレクタ13を制御して、そのモニタについてステップ316で登録した収納前ソース情報が示す装置の出力を、使用状態に変化したモニタに出力する(ステップ326)。そして、そのモニタについてステップ316で登録した収納前ソース情報がAV再生装置9を示すかどうかを調べ(ステップ328)、AV再生装置9を示さない場合には、ステップ306に進み、上記監視に戻る。
【0032】
一方、収納前ソース情報がAV再生装置9を示す場合には、そのAV再生装置9が一時停止中かどうかを調べ(ステップ330)、一時停止中でなければ、そのままステップ306に進み、上記監視に戻る。一方、一時停止中であれば、そのAV再生装置9に再生開始、すなわち、一時停止の解除を指示した(ステップ332)のちに、ステップ306に進み、上記監視に戻る。
【0033】
この結果、あるAV再生装置9の再生する映像が出力されているモニタの全てが収納状態となり、そのAV再生装置9が一時停止状態とされた後、そのAV再生装置9の再生する映像が出力されていたモニタのいずれかが使用状態となると、AV再生装置9の再生が、AV再生装置9の再生する映像が出力されているモニタの全てが収納状態となった時点において一時停止されたところから再開され、その使用状態とされたモニタに表示出力されることになる。
【0034】
さて、ステップ306において、トランスミッションのギア状態のバックギアへのシフトが検出されたならば、ステップ334においてバック中処理を行う。
図4に、このバック中処理の手順を示す。
図示するようにバック中処理では、まず、現在リアモニタに映像を出力している映像の出力元がどのAV機器であるのかの識別と、現在フロントモニタに映像を出力している映像の出力元がどのAV機器であるのかの識別をバック前ソース情報として記憶する(ステップ402)。
【0035】
そして、いずれかのモニタについてのバック前ソース情報が、AV再生装置9を示しているかどうかを調べ(ステップ404)、AV再生装置9を示していなければステップ406に進む。一方、いずれかのモニタについてのバック前ソース情報が、AV再生装置9を示していれば、そのAV再生装置9が再生動作中であるかを調べ(ステップ428)、再生動作中でなければそのままステップ406に進み、再生動作中であれば、そのAV再生装置9に一時停止を指示し(ステップ430)、その後、ステップ406に進む。
【0036】
ステップ406では、フロントビデオセレクタ14、リアビデオセレクタ13を制御して、フロントモニタ2とリアモニタ3にバックカメラ7からの映像を出力する(ステップ406)。
この結果、運転ユーザが、ギアをバックにシフトしバック操作を開始すると、フロントモニタ及びリアモニタ3には、バックカメラ7からの映像が出力されることになる。また、フロントモニタ2またはリアモニタ3に映像を出力していた、再生動作中のAV再生装置9は一時停止状態とされることになる。
【0037】
そして、その後は、トランスミッションのギア状態のパーキングギアへのシフトの発生と(ステップ408)、トランスミッションのギア状態のドライブギアへのシフト(ステップ410)の発生を監視する。
そして、トランスミッションのギア状態のパーキングギアへのシフトが発生したならば(ステップ408)、ステップ402で記憶しておいたバック前ソース情報に従い、リアビデオセレクタ13とフロントビデオセレクタ14を制御して、リアモニタ3とフロントモニタ2への、ステップ406で出力をバックカメラ7からの映像に切り替える以前に映像を出力していた装置からの映像の出力を開始する(ステップ424)、そして、いずれかのモニタについてのバック前ソース情報が、AV再生装置9を示すかどうかを調べ(ステップ426)、AV再生装置9を示さない場合には、そのまま処理を終了する。一方、いずれかのモニタについてのバック前ソース情報がAV再生装置9を示す場合には、さらに、そのAV再生装置9が一時停止中かどうかを調べ(ステップ432)、一時停止中であれば、そのAV再生装置9に再生開始、すなわち、一時停止解除を指示し(ステップ434)、処理を終了する。
【0038】
一方、ステップ410において、トランスミッションのギア状態のドライブギアへのシフトが発生したならば、タイマをたとえば10秒にセットし(ステップ412)、トランスミッションのギア状態のバックギアへのシフトの発生と(ステップ414)、トランスミッションのギア状態のパーキングギアへのシフトの発生と(ステップ416)、車速の所定速度(たとえば30km/h)以上への増加と(ステップ418)、ユーザからの操作部15を介した出力復帰指示の入力と(ステップ420)、タイマのタイムアウト(ステップ422)を監視する。
【0039】
そして、トランスミッションのギア状態のバックギアへのシフトが発生したならば(ステップ414)、ステップ408からの処理に戻る。一方、トランスミッションのギア状態のパーキングギアへのシフトか(ステップ416)、車速の所定速度以上への増加か(ステップ418)、出力復帰指示の入力か(ステップ420)、タイムアウト(ステップ422)が発生したならば、ステップ402で記憶しておいたバック前ソース情報に従い、リアビデオセレクタ13とフロントビデオセレクタ14を制御して、リアモニタ3とフロントモニタ2への、ステップ406で出力をバックカメラ7からの映像に切り替える以前に映像を出力していた装置からの映像の出力を開始する(ステップ424)、そして、いずれかのモニタについてのバック前ソース情報が、AV再生装置9を示すかどうかを調べ(ステップ426)、AV再生装置9を示さない場合には、そのまま処理を終了する。一方、いずれかのモニタについてのバック前ソース情報がAV再生装置9を示す場合には、さらに、そのAV再生装置9が一時停止中かどうかを調べ(ステップ432)、一時停止中であれば、そのAV再生装置9に再生開始、すなわち、一時停止解除を指示し(ステップ434)、処理を終了する。
【0040】
この結果、自動車のバック開始後、自動車がパーキング状態となったときや、一定時間以上トランスミッションのギアがドライブギアにあったり車速が所定速度以上にあったりするなど通常の前進走行が開始されたと判定されたときに、フロントモニタ2とリアモニタ3の表示は、バック開始前に映像を表示していた装置からの映像の表示に復帰する。また、バック開始前に映像を表示していた装置が、AV再生装置9である場合には、そのAV再生装置9の再生が、バック開始時点において一時停止されたところから再開されモニタに表示出力されることになる。
【0041】
以上、バック中処理について説明した。なお、以上のバック中処理のステップ406では、リアモニタ3にバックカメラ7からの映像を出力する代わりに、リアモニタアクチュエータを制御してリアモニタ3を収納状態とすることによりバック運転時の後方視界を確保する処理を行うようにしても良い。また、この場合には、ステップ424にリアモニタアクチュエータを制御してリアモニタ3を使用状態に復帰する処理を付加し、駐車か通常の前進走行が推定される場合に、自動的にリアモニタが使用状態に復帰するようにしてもよい。
【0042】
以上、本発明の実施形態について説明した。
以上のように、本実施形態によれば、AV再生装置9からの映像が出力されているモニタが収容されたり、AV再生装置9からの映像が出力されているモニタの表示がバックカメラ7からの映像に表示映像が切り替えられた時点で、AV再生装置9を一時停止状態とする。したがって、ユーザは、後に、モニタを収容したりバックを開始したりしたために、AV再生装置9の再生映像を見ることができなくなった再生箇所から、前方早送りなどを行う必要無しに、AV再生装置9の再生を再開し、その映像を見ることができるようになる。
【0043】
また、このようにして一時停止されたAV再生装置9の再生やモニタへの表示は、モニタが使用状態となったり、自動車がパーキング状態となったときや、一定時間以上トランスミッションのギアがドライブギアにあったり車速が所定速度以上にあったりするなど通常の前進走行が開始されたと判定されたときに、自動的に再開される。したがって、ユーザは、一時停止されたAV再生装置9の再生再開操作を行う必要がない。
【0044】
なお、以上の実施形態におけるフロントモニタ2やリアモニタ3の収納状態や使用状態への変化の検出は、フロントモニタ2やリアモニタ3の収容が手動により行われる場合などには、フロントモニタ2やリアモニタ3の収納状態や使用状態への変化を検出するセンサを用いて行うようにしてもよい。また、一時停止されたAV再生装置9の再生再開や、フロントモニタ2やリアモニタ3への出力の復帰の処理は、これを省略し、これらについてはユーザ操作に応じて行うようにしてもよい。また、本実施形態におけるバック時のAV再生装置9の一時停止の制御は、バックカメラ7を備えていないモニタシステムにも同様に適用可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、モニタを用いてビデオ再生装置が再生した映像をユーザに提示する車載ビデオシステムにおいて、ユーザの煩雑な操作を必要とすることなく、ビデオ再生装置の再生映像のモニタを介したユーザへの提示を、当該映像のユーザへのモニタを介した提示が中断された箇所より再開できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るモニタシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係るモニタシステム車内配置を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る制御部の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係る制御部の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:メインユニット、2:フロントモニタ、3:リアモニタ、4:インダッシュアクチュエータ、5:開閉アクチュエータ、6:スピーカ、7:バックカメラ、8:AV受信装置、9:AV再生装置、11:制御部、12:オーディオセレクタ、13:リアビデオセレクタ、14:フロントビデオセレクタ、15:操作部、16:自動車状態入力インタフェース。
Claims (2)
- 自動車室内に設定された表示装置であるモニタにビデオ再生装置が再生した映像を表示する車載ビデオシステムであって、
自動車の運転ユーザの後進操作を検知する後進検知手段と、
前記ビデオ再生装置が再生した映像を表示することのできるリアモニタと、
前記リアモニタを、前記リアシートユーザが当該リアモニタの表示を視認可能となる使用位置と、当該リアモニタが収容された状態となる収容位置との間で移動するアクチュエータとを有し、
前記後進検知手段が、運転ユーザの後進操作を検知したときに、前記アクチュエータに前記リアモニタを収容位置に移動させると共に、前記ビデオ再生装置が再生動作中であって、前記モニタまたは前記リアモニタの少なくとも一方に、前記ビデオ再生装置が再生した映像を表示中であった場合に、当該ビデオ再生装置の再生動作を一時停止させる制御部とを有することを特徴とする車載ビデオシステム。 - 請求項1記載の車載ビデオシステムであって、
自動車後方を撮影するバックカメラを有し、
前記制御部は、前記後進検知手段が運転ユーザの後進操作を検知したときに、前記モニタに前記バックカメラが撮影した映像を表示させることを特徴とする車載ビデオシステム。
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