JP4004005B2 - 現像装置及びこれを用いる画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置に用いる現像装置に関する、さらに詳細には、キャリアとトナーを用いる二成分現像剤でトナー濃度の制御を安定させる現像装置及びこの現像装置を用いる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
少量の現像剤でトナー濃度の自己制御をするシステムとは、トナー補給開口より現像剤担持体上の現像剤にトナーが補給されてトナー濃度が上昇すると、現像剤担持体上の現像剤に対する現像剤収容室内の現像剤が与える搬送抵抗が上昇し、現像剤搬送における玉突き現象が発生して第二の現像剤規制部材(以下、「プレドクター」と呼ぶ。)部分に現像剤溜まりができ、トナー補給開口を塞ぎ、剤の嵩でトナー濃度を制御するシステムである。このシステムの現像装置は、現像剤収容部内に収容される磁性キャリアとトナーからなる二成分現像剤の量が少量であり、現像剤担持体の軸方向に均一に現像剤が担持されている。通常の二成分現像方式に比較して磁性キャリアが少なく、装置のトルクが大幅に減少し,磁性キャリアの動きによってトナーの取り込みを行うため,トナーと磁性粒子の混合比率(以下、「トナー濃度」と呼ぶ。)を検知調整する手段を簡素化し,パドル・スクリュー等の攪拌部材を省略できる。つまり、小型化,低コスト化に有利である。このシステムにおいてトナー濃度は、初期の現像剤収容部内に収容される磁性キャリアの量を変化させる事で剤の嵩が変わりコントロールできる。したがって、初期の現像剤収容部内に収容される磁性キャリアの量は、トナー濃度の調整手段のために非常に重要になる。
【0003】
例えば、特開平9−22178号公報には、トナー補給機構等を必要としない小型の現像装置で、ドクターで阻止された現像剤を現像剤収納部内に滞留させ、現像剤自身の内圧及び自重により、トナー補給用開口に移動させ、トナーを取り込む現像装置である。また、ここでは、ドクターブレード位置とトナー補給開口との間のほぼ中央から,補給開口までの領域の現像剤密度を規定している。また、特開平9−197833号公報では、部品点数を低減させ、機能の集約化を行うことで、小型化及び低コスト化を図る現像装置で、少量の現像剤でトナー濃度の自己制御をするシステムで、現像剤収容部が、第1の規制部材よりも現像剤搬送方向の上流側に配設され、現像剤のトナー濃度が上昇して現像剤の層厚が増加する場合にこの増加分を規制すべく現像剤担持体との間隙が設定された第2の規制部材を有する現像装置である。
【0004】
一方、近年のデジタル画像形成装置に多く用いられているネガポジの二成分現像システムでは現像部において感光体の帯電電位が有り、現像バイアスが無の状態でキャリア付着が発生し、帯電電位が無、現像バイアスが有りの状態で黒ベタ現像となる不具合があるため印刷動作開始時や停止時に帯電電位及び現像バイアスの印可タイミングを前記状態にならない様に設定している。また、画像形成装置本体に異常が発生した場合や通紙中に紙つまりが発生した場合などでも突然、帯電電位及び現像バイアスの印可を中止するのではなく帯電電位を無にした後、現像バイアスを無にするといった制御を実施することで現像部における前記不具合を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、印刷動作中に印刷異常等でユーザーにより画像形成装置の電源を突然切られた場合では、突然、帯電電位及び現像バイアスの印可を中止してしまい現像部では感光体の帯電電位が有り、現像バイアスが無の状態となりキャリア付着が発生してしまう。従って、現像剤収容部内に収容される磁性キャリアの量によりトナー濃度が決まるこの現像システムでは前記キャリア付着が繰り替えされると現像剤収容部内に収容される磁性キャリアの量が減りトナー濃度が上昇してしまい、地汚れ等の異常画像が発生してしまう不具合がある。
【0006】
本発明は、上記不具合を防止することを目的とし、付着したキャリアを再び現像剤担持体に回収し、トナー濃度上昇を防止して地汚れのない良好な画像を形成することができる現像装置及び画像形成装置を提供する。
さらに、より確実に付着したキャリアを現像剤担持体に回収する現像装置及び画像形成装置を提供する。また、必要に応じて付着したキャリアを現像剤担持体に回収する動作を実施することで不用意なウォーミング時間の延長を防止する画像形成装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、内部に磁界発生手段を有し、トナーと磁性キャリアとを含む2成分現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、現像剤の量を規制し、現像剤担持体との間に間隙を有する第一の規制部材と、前記第一の規制部材の現像剤担持体上の現像剤の搬送方向上流側に配置され第一の規制部材より掻き落とされた現像剤を収容する現像剤収容室と、前記第一の規制部材よりも現像剤担持体上の現像剤の搬送方向上流側に配置され、現像剤担持体との間に間隙を有する第二の現像剤規制部材と、前記現像剤収容室に隣接して前記第二の規制部材の上流側で現像剤担持体表面と対向するトナー補給口から現像剤担持体にトナーを供給するトナーホッパとを備え、前記トナー補給口は前記第二の規制部材によって規制された現像剤によって覆われる大きさに設定されている現像装置において、電源投入から、画像形成が行われる間の任意の時間に、感光体と現像剤担持体の双方を印刷動作時の回転方向とは逆方向に回転させ、双方を逆方向に回転させている間に現像バイアスを印加する現像装置とする。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の現像装置において、前回の印刷動作停止が制御部の信号により行われた場合に、逆方向に回転させている間に現像バイアスを印加しない現像装置とする。請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の現像装置において、前回の印刷動作停止が制御部の信号により行われた場合に、逆方向に回転させている間に現像バイアスを印加しない現像装置とする。請求項4に記載の発明は、内部に磁界発生手段を有し、トナーと磁性キャリアとを含む2成分現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、現像剤の量を規制し、現像剤担持体との間に間隙を有する第一の規制部材と、前記第一の規制部材の現像剤担持体上の現像剤の搬送方向上流側に配置され第一の規制部材より掻き落とされた現像剤を収容する現像剤収容室と、前記第一の規制部材よりも現像剤担持体上の現像剤の搬送方向上流側に配置され、現像剤担持体との間に間隙を有する第二の現像剤規制部材と、前記現像剤収容室に隣接して前記第二の規制部材の上流側で現像剤担持体表面と対向するトナー補給口から現像剤担持体にトナーを供給するトナーホッパとを備え、前記トナー補給口は前記第二の規制部材によって規制された現像剤によって覆われる大きさに設定されている現像装置を有する画像形成装置において、前記現像装置が、電源投入から、画像形成が行われる間の任意の時間に、感光体と現像剤担持体の双方を印刷動作時の回転方向とは逆方向に回転させ、双方を逆方向に回転させている間に現像バイアスを印加する画像形成装置とする。請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、前回の印刷動作停止が制御部の信号により行われた場合に、前記現像装置が、印刷動作準備時又は開始時に、感光体と現像剤担持体の双方を印刷動作時の回転方向とは逆方向に回転させない画像形成装置とする。請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、前回の印刷動作停止が制御部の信号により行われた場合に、前記現像装置が、逆方向に回転させている間に現像バイアスを印加しない画像形成装置とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、従来の現像装置2の構成を示す概略図である。図2は、従来の現像装置2を用いる画像形成装置における制御のためのブロック図である。
この現像装置2は複写機に用いられる潜像担持体である円筒状の感光体ドラム1の側方に配置され、この感光体ドラム1に向けて開口部が形成された現像装置2の内部に、該開口部から一部が露出した、トナー及び磁性キャリアからなる現像剤3を表面に担持する現像剤担持体としての非磁性材質からなる現像スリーブ4、現像スリーブ4の内部に固定配置された磁界発生手段としてマグネットローラ5、現像スリーブ4上に担持されて搬送されている現像剤の量を規制する第一の現像剤規制部材としてのドクタ6、現像剤収納ケース7、トナー収容部としてのトナーホッパ8等を備えている。また、感光体ドラム1上方には感光体を帯電させるための帯電ローラ12を備えている。
【0009】
現像剤収納ケース7は、現像スリーブ4との間に、感光体ドラム1との対向部の現像位置に供給されずにドクタ6で進行が阻止された現像剤を収容する現像剤収容部Aを形成している。そして、現像剤スリーブ4の内部に固定配置されているマグネットローラ5のうち、現像剤収容部Aに対向する位置には、現像剤収容部A内の現像剤3aを現像スリーブ4上に担持させるための磁極5aを配置している。また、トナーホッパ8は、現像剤搬送方向における現像剤収容部Aの上流側に隣接して現像スリーブ4表面と対向するトナー補給口8aを有し、このトナー補給口8aに隣り合ったスペースには、符号11aで示したトナーホッパ8内の新しいトナー11aをトナー補給口8aに向けて攪拌しながら送り出すトナー補給部材としてのアジテータ9が配置されている。そしてこのアジテータ9は、回転軸の位置、羽の長さが調節され、図中破線で示すように、アジテータの最外周軌道が現像剤に振れないように設定されている。
【0010】
上記構成の現像装置2において、現像スリーブ4上に担持された現像剤3aは、図中矢印a方向に正回転する現像スリーブ4の回転に伴ってスリーブ上をドクタ6側に搬送され、ドクタ6により規制されて薄層化される。薄層化された現像剤3aは、図中矢印b方向に正回転している感光体ドラム1と対向する現像領域に搬送される。そして、現像領域では、感光体ドラム1上に形成されている静電潜像にトナーが接触あるいは非接触で供給され、該静電潜像の可視化が行われる。その後現像剤3aは現像スリーブ4の回転に伴ってスリーブ上をトナー補給口8a側に搬送され、トナーホッパ8内のアジテータ8で送り出されてトナー補給口8aから供給された新しいトナー11aを取り込んだあと、現像剤収容部Aに戻る。そして、新しいトナー11aを含んだ現像剤3はドクタ6による規制部での内圧が増加し、現像剤3aのトナーが摩擦帯電される。このように現像剤収容部Aにおける現像剤の内圧により、現像スリーブ4上の現像剤3a中のトナーを帯電することができるので、現像剤を帯電あるいは攪拌するためのパドルやスクリュー等を用いた複雑な攪拌搬送機構が不要となる。
【0011】
一方、上記現像領域に供給されずにドクタ6で進行が阻止された現像剤3aの一部は、現像剤収容部A内で現像剤3a自身の内圧及び重力によってトナーホッパ8のトナー補給口8aに向かって移動する。トナー補給口8a付近まで移動してきた現像剤3aは、ドクタ6と間隔L1 上流側に配置された第二の現像剤規制部材であるプレドクタ10により規制され、磁極5aの磁力により現像スリーブ4側に引き寄せられ、再び現像スリーブ4の回転に伴ってドクタ6側に搬送されることにより、現像剤収容部A内を循環する。
【0012】
また、上記構成の現像装置2においては、現像剤3aに補給されたトナーが多くなってトナー濃度が高まると、それに従って現像剤3aの嵩が増加するため、現像剤3が第二の現像剤規制部材であるプレドクタ10に向かって移動し、プレドクタ10により規制されるが規制しきれない現像剤3aが現像剤滞留部3bを形成して、トナー補給口8aの開口をおおってしまう。このため、現像スリーブ4上の現像剤3a上へのトナー取り込み量が少なくなる。このトナー取り込み量の減少により、現像剤3aのトナー濃度が常に一定濃度以下に保たれる。逆に、現像剤3aのトナー濃度が低くなると現像剤3aの嵩が減少するため、現像剤滞留部3bがトナー補給口8aを塞がなくなるので、現像スリーブ4上の現像剤3aへ所定量のトナーが取り込まれ、現像剤3aのトナー濃度が常に一定濃度以上に保たれる。
そして、トナー濃度を変化させたい場合は現像剤収容部A内に収容される磁性キャリアの量を変化させる事で剤の嵩が変わりコントロールできる。例えば、キャリア量をある一定量から減らすと剤の嵩が減少するためトナー補給口8aからのトナーの取り込みが増加して現像剤3aのトナー濃度は高くする事が出来る。このようにトナー濃度をほぼ一定範囲内にコントロールできるので、トナー濃度センサやトナー補給部材などを用いた複雑なトナー濃度制御機構が不要である。
【0013】
ところで、従来のデジタル画像形成装置に多く用いられているネガポジの二成分現像システムでは現像部において感光体の帯電電位が有り、現像バイアスが無の状態でキャリア付着が発生し、帯電電位が無、現像バイアスが有りの状態で黒ベタ現像となる不具合があるため印刷動作開始時や停止時に帯電電位及び現像バイアスの印可タイミングを前記状態にならない様に設定している。図3は、従来のデジタル画像形成装置における帯電装置、現像装置2で印可するバイアスのタイムチャートである。図3に示すように、画像形成装置本体に異常が発生した場合や通紙中に紙つまりが発生した場合などでも突然、帯電電位及び現像バイアスの印可を中止するのではなく、帯電電位をOFFにしたT sec後、現像バイアスをOFFにするといった制御を実施することで現像部における前記不具合を防止している。
しかしながら、印刷動作中に印刷異常等でユーザーにより画像形成装置の電源を突然切られた場合では、帯電電位及び現像バイアスの印可を中止してしまい現像部では感光体の帯電電位が有り、現像バイアスが無の状態となりキャリア付着が発生してしまう。そして、この現像システムでは前記キャリア付着が繰り替えされると現像剤収容部A内に収容される磁性キャリアの量が減り、トナー濃度が上昇してしまい、地汚れ等の異常画像が発生してしまう不具合があった。
【0014】
(第1の実施形態)
図4は、本発明の現像装置2の構成を示す概略図である。
本発明では、図4に示すように、現像剤担持体としての非磁性材質からなる現像スリーブ4と潜像担持体である円筒状の感光体ドラム1が前記した正回転方向a及びbと逆方向a’、b’に回転可能になっており印刷動作準備時或いは開始時に任意の時間の間、感光体ドラム1と現像スリーブ4は同期して回転する仕組みになっている。もちろん別駆動で感光体ドラム1のみが正逆転することも可能である。
そして、逆回転動作により感光体ドラム1上に付着したキャリア3cを現像スリーブ4付近まで移動させて現像スリーブ4内の磁極5aにより現像スリーブ4上に再付着させて付着したキャリア3cを回収する。これにより現像剤収容部A内の現像剤量は減少すること無く、トナー濃度を一定に保つことができる。
ここで本発明の画像形成装置の動作を説明する。通常の印刷動作を行い印刷終了後に感光体上のキャリア付着を確認したところキャリア付着の発生はなかった。この時にトナー濃度を測定したところ11wt%であった。次に強制的に紙づまりを発生させて印刷を停止させた後に感光体上のキャリア付着を確認したところキャリア付着の発生はなかった。そこで、印刷中に突然本体の電源を切り、感光体上のキャリア付着を確認したところキャリア付着が発生していた。ここで、本体の電源を再び入れ印刷動作準備が実施され感光体ドラム1と現像スリーブ4は同期して0.1sec間、逆回転した後、正回転を開始した。そして前記電源切入動作を繰り返し実施して印刷動作準備完了後、トナー濃度を測定したところ11wt%と安定しており、地汚れの無い良好な画像を得る事ができた。
【0015】
以下に実施形態の現像条件を示す。
(機械の設定条件)
感光体線速:120mm/sec
現像スリーブと感光体ドラムのギャップGp:0.3〜0.5mm
現像スリーブとドクターブレードのギャップGd1:0.3〜0.5mm
現像スリーブとプレドクタのギャップ Gd2:0.5〜1.5mm
現像スリーブ径:16φ
感光体線速に対する現像ローラの線速比:1.5〜3.0
(現像条件)
帯電電位:−850〜−950V
現像バイアス:−600〜−700V
(現像剤)
キャリア:
材質:マグネタイト又は鉄
平均粒径:40〜50μm
トナー:
磁性体(マグネタイト)量:15〜40wt%
シリカ量:0.5〜1.0wt%
トナーのキャリアに対する被覆率:50〜120%
トナー帯電量Q/M:10〜30μc/g
【0016】
一方、本発明を用いない従来の現像装置2で印刷中に突然本体の電源を切り、再び本体の電源を入れる動作を繰り返し実施して印刷動作準備完了後、、画像形成を行ったところ地汚れの悪い異常画像が発生してしまった。
このように、印刷動作準備時或いは開始時に任意の時間の間、感光体ドラム1と現像スリーブ4は同期して逆回転する仕組みになっていない場合に、印刷中に突然本体の電源を切り入りを繰り返し実施されると現像剤収容部A内に収容される磁性キャリアの量が減少してトナー濃度が上昇し画像が劣化する事があるが本発明を用いる事によりこれを抑えることが可能となった。
【0017】
(第2の実施形態)
第1の実施形態で印刷動作準備時或いは開始時に任意の時間の間、感光体ドラム1と現像スリーブ4が同期して逆回転している時に現像バイアスを印可する構成になっている。そして、逆回転動作により感光体ドラム1上に付着したキャリア3cを現像スリーブ4付近まで移動させて現像スリーブ4内の磁極5aによる磁力と現像バイアスによる電界で現像スリーブ4上に再付着させて確実に付着したキャリア3cを回収する。これにより現像剤収容部A内の現像剤量は減少すること無く、トナー濃度を一定に保つことができる。
【0018】
(第3の実施形態)
通常の印刷動作終了時や紙づまりを検知した場合の印刷動作停止時など印刷動作停止を画像形成装置が制御上実施した場合は、帯電電位及び現像バイアスの印可タイミングを設定しているので感光体上にキャリア付着は発生しない。従って印刷動作準備時或いは開始時に常に前記キャリア回収動作を実施する必要はない。
そこで、前回の印刷動作停止が制御上実施した場合とそれ以外に制御部で選択する仕組みになっている。
図5は、本発明の一実施形態である画像形成装置の動作を示すフローチャートである。そして、前回の印刷動作停止が制御上実施した場合は、印刷動作準備時或いは開始時にキャリア回収動作を実施せず、ウォーミング時間の短縮を図ることが可能となる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の現像装置及び画像形成装置では、印刷動作準備時或いは開始時に任意時間の間、感光体と現像剤担持体、あるいは少なくとも感光体が正回転と逆方向に回転するので、付着したキャリアを再び現像剤担持体に回収することができ、トナー濃度上昇を防止して地汚れのない良好な画像を提供することが可能となる。
また、本発明の現像装置及び画像形成装置では、逆回転している間に現像バイアスを印加するので電界で現像剤担持体にキャリアを確実に回収することが可能になる。
また、本発明の現像装置及び画像形成装置では、前回の印刷動作停止を画像形成装置が制御上実施した場合に、感光体と現像剤担持体、あるいは少なくとも感光体が正回転と逆方向に回転させず、逆回転している間でも現像バイアスを印加しないことで、必要に応じて付着したキャリアを現像剤担持体に回収する動作を実施することでき、不用意なウォーミング時間の延長を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の現像装置2の構成を示す概略図である。
【図2】従来の現像装置2を用いる画像形成装置における制御のためのブロック図である。
【図3】従来のデジタル画像形成装置における帯電装置、現像装置2で印可するバイアスのタイムチャートである。
【図4】本発明の現像装置2の構成を示す概略図である。
【図5】本発明の一実施形態である画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 感光体
2 現像装置
3 現像剤
3a 現像剤
3b 現像剤滞留部
3c キャリア
4 現像スリーブ(現像剤担持体)
5 マグネットローラ
5a 磁極
6 ドクター(第1の規制部材)
7 現像剤収納ケース
8 トナーホッパー
8a トナー補給口
9 アジテータ
10 プレドクター(第2の規制部材)
11a 新しいトナー
12 帯電ローラ
A 現像剤収納部
Claims (6)
- 内部に磁界発生手段を有し、トナーと磁性キャリアとを含む2成分現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、
現像剤の量を規制し、現像剤担持体との間に間隙を有する第一の規制部材と、
前記第一の規制部材の現像剤担持体上の現像剤の搬送方向上流側に配置され第一の規制部材より掻き落とされた現像剤を収容する現像剤収容室と、
前記第一の規制部材よりも現像剤担持体上の現像剤の搬送方向上流側に配置され、現像剤担持体との間に間隙を有する第二の現像剤規制部材と、
前記現像剤収容室に隣接して前記第二の規制部材の上流側で現像剤担持体表面と対向するトナー補給口から現像剤担持体にトナーを供給するトナーホッパとを備え、
前記トナー補給口は前記第二の規制部材によって規制された現像剤によって覆われる大きさに設定されている現像装置において、
電源投入から、画像形成が行われる間の任意の時間に、感光体と現像剤担持体の双方を印刷動作時の回転方向とは逆方向に回転させ、双方を逆方向に回転させている間に現像バイアスを印加する
ことを特徴とする現像装置。 - 請求項1に記載の現像装置において、
前回の印刷動作停止が制御部の信号により行われた場合に、
印刷動作準備時又は開始時に、感光体と現像剤担持体の双方を印刷動作時の回転方向とは逆方向に回転させない
ことを特徴とする現像装置。 - 請求項1に記載の現像装置において、
前回の印刷動作停止が制御部の信号により行われた場合に、
逆方向に回転させている間に現像バイアスを印加しない
ことを特徴とする現像装置。 - 内部に磁界発生手段を有し、トナーと磁性キャリアとを含む2成分現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、
現像剤の量を規制し、現像剤担持体との間に間隙を有する第一の規制部材と、
前記第一の規制部材の現像剤担持体上の現像剤の搬送方向上流側に配置され第一の規制部材より掻き落とされた現像剤を収容する現像剤収容室と、
前記第一の規制部材よりも現像剤担持体上の現像剤の搬送方向上流側に配置され、現像剤担持体との間に間隙を有する第二の現像剤規制部材と、
前記現像剤収容室に隣接して前記第二の規制部材の上流側で現像剤担持体表面と対向するトナー補給口から現像剤担持体にトナーを供給するトナーホッパとを備え、
前記トナー補給口は前記第二の規制部材によって規制された現像剤によって覆われる大きさに設定されている現像装置を有する画像形成装置において、
前記現像装置が、電源投入から、画像形成が行われる間の任意の時間に、感光体と現像剤担持体の双方を印刷動作時の回転方向とは逆方向に回転させ、双方を逆方向に回転させている間に現像バイアスを印加する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4に記載の画像形成装置において、
前回の印刷動作停止が制御部の信号により行われた場合に、
前記現像装置が、印刷動作準備時又は開始時に、感光体と現像剤担持体の双方を印刷動作時の回転方向とは逆方向に回転させない
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4に記載の画像形成装置において、
前回の印刷動作停止が制御部の信号により行われた場合に、
前記現像装置が、逆方向に回転させている間に現像バイアスを印加しない
ことを特徴とする画像形成装置。
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