JP4003984B2 - 現像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置において現像剤を搬送する現像剤搬送スクリューを用いた現像装置に関する。さらに詳細には、現像剤搬送スクリュー間での搬送途中における現像剤の移動を防止できるようにした現像剤搬送スクリューを用いることにより、隣接する現像剤搬送スクリュー間での現像剤の移動を防止でき、また現像剤の撹拌および循環を良好に行えるようにした現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の現像剤搬送スクリューの一例として、特開平5−333691号公報に記載された現像装置に用いられているものがある。この現像装置において上下2本のオーガー(現像剤搬送スクリュー)82,85は同一形状のスクリューであり、図10に示すように、隔壁84を挟んでそれらの搬送方向が相反するように平行に配置されている。そしてこれらが回転することにより、現像剤に対する搬送力が発生するため、現像剤が矢印のごとく循環させられる。そして、この現像剤の循環において、オーガー82に隣接して設けられた現像剤担持体(現像ローラ)87に対して現像剤が供給され、これを介して感光体上の静電潜像が現像される。この現像装置においては、上方のオーガー82が現像剤担持体87への現像剤の供給を、下方のオーガー85が現像剤担持体87からの余剰の現像剤の回収を、それぞれ受け持っている。ここで隔壁84は、現像剤の循環において、上方のオーガー82から下方のオーガー85への現像剤の搬送途中における移動を防止するために設けられたものである。オーガー間で現像剤の搬送途中における移動が発生すると、充分に撹拌されていない現像剤が現像剤担持体87に供給されるからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記した従来のオーガー82,85では、各オーガーの近傍にある現像剤のみを、搬送途中に他のオーガー85,82へ移動させることなく搬送することができなかった。このため、このようなオーガー82,85を用いる現像装置には以下の問題点があった。すなわち、隔壁84が設けられているために、両端部でのオーガー82とオーガー85との間での現像剤の受け渡しも妨げられてしまい、この現像剤の受け渡し部分で現像剤が滞留してしまうおそれがあった。このような現像剤の滞留が発生すると、現像剤が良好に循環されなくなり、オーガー82,85により搬送されている現像剤に偏りが発生する場合があった。この現像剤の偏りがオーガー82で発生すると、オーガー82から現像剤担持体87に対して現像剤が均一に供給されなくなり、ムラやカブリによる画像品質の低下を招くという問題があった。
【0004】
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、搬送途中に他の現像剤搬送スクリューへ現像剤を移動させることなく、その近傍にある現像剤のみを搬送することができる現像剤搬送スクリューを用いることにより、現像剤搬送スクリュー間での搬送途中における現像剤の移動を防止した上で現像剤の撹拌および循環を良好に行える現像装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するためになされた本発明の現像装置で使用する現像剤搬送スクリューは、回転軸回りに回転することにより当該回転軸に軸方向に対して斜めに備えられたスクリュー羽根によって現像剤を軸方向に搬送する現像剤搬送スクリューであって、現像剤に内向きの圧力を与える向心手段として、回転軸に軸方向と平行に設けられた羽根部材であって、回転軸から外側に向けて、回転により移動する向きの前面が回転軸側を向くように湾曲させられた羽根部材を備えている。
【0006】
この現像剤搬送スクリューでは、軸回りに回転することにより現像剤に内向きの圧力を与える向心手段を有しているので、現像剤搬送スクリューが回転すると現像剤に対して内向きの圧力が与えられる。そしてこの内向きの圧力により、現像剤搬送スクリューの近傍にある現像剤はスクリューの内側に巻き込まれながら搬送される。このため、搬送途中に他の現像剤搬送スクリューへ現像剤を移動させることなく、その近傍にある現像剤のみを搬送することができる。また、現像剤が受け渡される部分では、現像剤搬送スクリューが回転することにより発生する内向きの圧力によって、他の現像剤搬送スクリューの現像剤は吸引される。このため、現像剤を滞留させることなく受け渡しをスムーズに行うことができる。
【0007】
かかる本発明において、現像剤搬送スクリューの回転により現像剤に内向きの圧力を与える向心手段として、上記のように現像剤搬送スクリューに回転により移動する向きの前面が回転軸側を向くように湾曲させられた羽根部材を設ける。ここで、「回転により移動する向きの前面が回転軸側を向くように湾曲させられた羽根部材」を具体化した形状の例としては、図4に示すような現像剤搬送スクリューの回転中心から外側に向かって連続的に滑らかな曲線を描くように湾曲させた形状等がある。
【0008】
また、本発明の現像装置においてさらに、軸回りに回転することにより現像剤を軸方向に搬送する現像剤搬送スクリューであって、現像剤に外向きの圧力を与える遠心手段を備えた現像剤搬送スクリューを使用しても良い
【0009】
この現像剤搬送スクリューでは、軸回りに回転することにより現像剤に外向きの圧力を与える遠心手段を有しているので、現像剤搬送スクリューが回転すると現像剤に対して外向きの圧力が与えられる。ここで、従来の現像剤搬送スクリューにおいても、その回転によって現像剤に対して外向きの圧力が与えられるが、その圧力は本発明の現像剤搬送スクリューが発生する圧力と比較して非常に小さいものである。そしてこの大きな外向きの圧力により、隣接する他の現像剤搬送スクリューからの現像剤の移動が阻止され、当該現像剤搬送スクリューは近傍にある現像剤のみを搬送する。このため、搬送途中に他の現像剤搬送スクリューへ現像剤を移動させることなく、その近傍にある現像剤のみを搬送することができる。また、現像剤を受け渡す部分では、現像剤搬送スクリューが回転することにより発生する大きな外向きの圧力によって、現像剤は他の現像剤搬送スクリューへ移動させられる。このため、現像剤を滞留させることなく受け渡しをスムーズに行うことができる。
【0010】
なお、現像剤搬送スクリューの回転により現像剤に外向きの圧力を与える遠心手段としては、例えば現像剤搬送スクリューに回転により移動する向きの前面が外側を向いた羽根部材を設けること等がある。ここで、「回転により移動する向きの前面が外側を向いた羽根部材」を具体化した形状の例としては、図6に示すような現像剤搬送スクリューの回転中心から外側に向かって連続的に滑らかな曲線を描くように湾曲させた形状等がある。
【0011】
すなわち本発明の現像装置は、現像ローラと、回転軸回りに回転することにより当該回転軸に軸方向に対して斜めに備えられたスクリュー羽根によって現像剤を軸方向に搬送する複数の現像剤搬送スクリューとを有する現像装置において、前記複数の現像剤搬送スクリューが縦方向に配置されており、前記複数の現像剤搬送スクリューのうち他の現像剤搬送スクリューより上方に配置されているものにおける、その現像剤搬送スクリューより下方の現像剤搬送スクリューから現像剤を受け渡される部分に、回転軸に軸方向と平行に設けられた羽根部材であって、回転軸から外側に向けて、回転により移動する向きの前面が回転軸側を向くように湾曲させられた羽根部材を備えたことを特徴とする。
【0012】
この現像装置では、上方の現像剤搬送スクリューにおける下方の現像剤搬送スクリューから現像剤を受け渡される部分に、回転軸に軸方向と平行に設けられた羽根部材であって、回転軸から外側に向けて、回転により移動する向きの前面が回転軸側を向くように湾曲させられた羽根部材を有しているので、現像剤が受け渡される上方の現像剤搬送スクリューの当該部分に内向きの圧力が発生する。従って、この部分において下方の現像剤搬送スクリューにある現像剤を吸引することとなり、現像剤が滞留することなく現像剤の受け渡しがスムーズに行われる。このため、現像剤の撹拌および循環が良好に行われので、現像剤の偏りが発生しない。これにより、ムラやカブリによる画像品質の低下も防止される。
【0015】
さらに、本発明の他の態様の現像装置は、現像ローラと、回転軸回りに回転することにより当該回転軸に軸方向に対して斜めに備えられたスクリュー羽根によって現像剤を軸方向に搬送する複数の現像剤搬送スクリューとを有する現像装置において、前記複数の現像剤搬送スクリューが縦方向に配置されており、前記現像剤搬送スクリューの1つにおける前記現像ローラとの間で現像剤の供給または回収が行われる部分に、前記回転軸に軸方向と平行に設けられた羽根部材であって、回転軸から外側に向けて、回転により移動する向きの前面が回転軸側を向くように湾曲させられた羽根部材を備えたことを特徴とする現像装置。
【0016】
この現像装置では、現像剤搬送スクリューにおける現像ローラとの間で現像剤の供給及び回収が行われる部分に、現像剤に内向きの圧力を与える向心手段として、回転軸に軸方向と平行に設けられた羽根部材であって、回転軸から外側に向けて、回転により移動する向きの前面が回転軸側を向くように湾曲させられた羽根部材を有しているので、現像剤搬送スクリューにおける現像ローラと対向する領域では、現像剤搬送スクリューが回転することにより、内向きの圧力が発生する。従って、前述した通り内向きの圧力により、現像剤搬送スクリューの近傍にある現像剤はスクリューの内側に巻き込まれながら搬送されるため、当該現像剤搬送スクリューはその近傍にある現像剤のみを搬送する。このため、隔壁を設置しなくても搬送途中に他の現像剤搬送スクリューへ現像剤を移動させることなく、その近傍にある現像剤のみを搬送することができる。これにより、充分に攪拌されていない現像剤が現像ローラに供給されることが防止されるので、ムラやカブリによる画像品質の低下も防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態は、本発明を、現像装置として具体化したものである。
【0018】
まず、第1の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る現像装置1は、図1に示すように、現像剤を収容する現像剤収容槽10内に供給スクリュー14および回収スクリュー16の2本を互いに平行に設けたものである。そして、これら2本のスクリューはいずれも、回転可能な軸に多数のスクリュー羽根を斜めに備えてなるものである。ただし、それぞれのスクリュー羽根の傾斜の向きは、互いに逆向きとなっている。さらに、供給スクリュー14には図3に示すように、現像剤に内向きの圧力を与える向心部材5が設けられている。向心部材5は図4に示すように、軸から外側に向けて、回転により移動する向きaの前面が内側を向くように湾曲させられた羽根部材である。また、回収スクリュー16には図5に示すように、現像剤に外向きの圧力を与える遠心部材6が設けられている。遠心部材6は図6に示すように、軸から外側に向けて、回転により移動する向きbの前面が外側を向くように湾曲させられた羽根部材である。
【0019】
また、供給スクリュー14および回収スクリュー16の各軸は、現像剤収容槽10の外部でギヤ列28により連結されている。さらに回収スクリュー16の軸には、画像形成装置の本体側から制御されるモータ30が備えられている。ギヤ列28においては、回収スクリュー16のギヤ26と、供給スクリュー14のギヤ24とが同じ歯数を有している。また、ギヤ26とギヤ24との間には、中間ギヤ25が設けられている。これにより、モータ30を回転させたときに、供給スクリュー14と回収スクリュー16とが同じ向きに等速度で回転するようにされている。また、供給スクリュー14の上流側(図1中右側)にトナー補給口40が設けられ、ここから現像剤収容槽10内にトナーを補給するようになっている。
【0020】
そしてこれら2本のスクリューは、図2の側視断面図に示すように縦方向に配置されており、供給スクリュー14が上段に、回収スクリュー16が下段に、それぞれ位置している。また、供給スクリュー14と回収スクリュー16との間の高さ位置に、現像ローラ18が、その一部を現像剤収容槽10から突出させた状態で設けられている。現像ローラ18は、画像形成装置の感光体ドラム90に近接して位置し、感光体ドラム90の静電潜像にトナーを付与してこれを現像するものである。
【0021】
この現像装置1の動作を説明する。画像形成装置本体側からの制御によりモータ30を回転させると、モータ30と同軸の回収スクリュー16が回転する。またその回転がギヤ列28を介して供給スクリュー14にも伝達され、供給スクリュー14も回収スクリュー16と同じ向きに等速度で回転する。この供給スクリュー14および回収スクリュー16の回転により、現像剤収容槽10の現像剤に対する搬送力が生じる。ただし、前記のように供給スクリュー14と回収スクリュー16とではスクリュー羽根の傾斜の向きが逆であることから、現像剤の搬送の向きも上下で逆である。図1では、上段の供給スクリュー14により左向きに搬送され、下段の回収スクリュー16により右向きに搬送される。供給スクリュー14により搬送され左側の端部に至った現像剤は、落下して下段の回収スクリュー16に移る。回収スクリュー16により搬送され右側の端部に至った現像剤は、上方に溢れ出して供給スクリュー14に移る。かくして現像剤は、現像剤収容槽10内を反時計回りに循環する。
【0022】
そして、現像剤の循環に伴い、上段の供給スクリュー14の現像剤の一部が現像ローラ18に供給される。これにより、現像ローラ18が感光体ドラム90の静電潜像にトナーを付与する現像が可能となる。また、現像ローラ18上の余剰の現像剤は、下段の回収スクリュー16に回収される。
【0023】
この現像剤の循環において、供給スクリュー14には向心部材5が設けられているので、スクリューの回転により現像剤に対して内向きの圧力が発生する。この内向きの圧力によって、供給スクリュー14はその近傍にある現像剤を内側に巻き込みながら搬送する。一方、回収スクリュー16には遠心部材6が設けられているので、スクリューの回転により現像剤に対して外向きの圧力が発生する。この外向きの圧力によって、供給スクリュー14からの現像剤の移動が阻止され、回収スクリュー16はその近傍にある現像剤のみを搬送する。従って、供給スクリュー14と回収スクリュー16との間で搬送途中の現像剤が移動しなくなる。このため、トナー補給口40でトナーが補給されてから現像ローラ18に供給されるまでの間に、現像剤は充分に撹拌されトナーが均一に分散した現像剤が現像ローラ18に供給される。また、回収スクリュー16により回収された現像剤が供給スクリュー14に移動しないので、現像ローラ18にそのまま供給されない。
【0024】
さらに汲み上げ部分9においては、回収スクリュー16により搬送され右側の端部に至った現像剤は、回収スクリュー16の回転によって発生している外向きの圧力によって上方へ押し上げられる。そして、上方へ押し上げられた現像剤は、供給スクリュー14の回転によって発生している内向きの圧力によって吸引される。従って、現像剤が滞留することなく現像剤の受け渡しがスムーズに行われる。
【0025】
以上詳細に説明したように、本実施の形態では、上下に配置された供給スクリュー14および回収スクリュー16により現像剤を循環させつつ現像ローラ18に対する現像剤の供給および回収を行う現像装置1において、供給スクリュー14にその回転により内向きの圧力を発生させる向心部材5を設け、回収スクリュー16にその回転により外向きの圧力を発生させる遠心部材6を設けたので、供給スクリュー14ではその近傍にある現像剤が内側に巻き込まれながら搬送され、回収スクリュー16では供給スクリュー14からの現像剤の移動が阻止されてその近傍にある現像剤のみが搬送される。従って、供給スクリュー14と回収スクリュー16との間で搬送途中の現像剤が移動しなくなる。これにより、供給スクリュー14と回収スクリュー16との間に隔壁を設けなくても、供給スクリュー14から回収スクリュー16への現像剤の移動を防止することができる。また、トナー補給口40から補給されたトナーが充分に撹拌されてから、現像剤が現像ローラ18に供給される一方、回収スクリュー16により回収された現像剤が現像ローラ18にそのまま供給されない。
【0026】
さらに、汲み上げ部分9においては、現像剤が滞留することなく現像剤の受け渡しがスムーズに行われる。このため、現像剤の撹拌および循環が良好に行われので、現像剤の偏りが発生しない。従って、ムラやカブリによる画像品質の低下を防ぐことができる。
【0027】
なお、本実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。従って本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、本実施の形態では、向心部材5を設けた供給スクリュー14、遠心部材6を設けた回収スクリュー16を共に用いているが、どちらか一方のスクリューのみを用いても同様の効果を得ることができる。また、現像剤搬送スクリューが縦に配置される場合のみならず、横に並列配置される現像装置等にも適用できることはいうまでもない。
【0028】
さらに、供給スクリュー14および回収スクリュー16によって現像ローラ18に対する現像剤の供給および回収が行われる領域において、供給スクリュー14と回収スクリュー16との間での現像剤の移動を防止するために隔壁を設ける場合には、現像剤が回収スクリュー16から供給スクリュー14に汲み上げられる汲み上げ部分9にのみ、供給スクリュー14に対して向心部材5を、回収スクリュー16に対して遠心部材6をそれぞれ設けることもできる。この場合には、供給スクリュー14と回収スクリュー16との間に隔壁があっても、現像剤の受け渡しがスムーズに行われるので、現像剤の偏りが発生しない。
【0029】
次に、第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る現像装置2は、図7に示すように、供給スクリュー46と回収スクリュー42と撹拌スクリュー44との3本を互いに平行に設けたものである。そして、これら3本は縦方向に配置されている。すなわち、撹拌スクリュー44が最上段に、回収スクリュー42が最下段に、供給スクリュー46が中段に、それぞれ位置している。さらに、撹拌スクリュー44の汲み上げ部分9には向心部材5が設けられ、回収スクリュー42の汲み上げ部分9には遠心部材6が設けられている。そして各スクリューは、前記した各実施の形態の場合のように、槽外のモータから回転駆動を受けるとともにそのモータが画像形成装置の本体側から制御されるようになっている。また、各スクリューによる現像剤の搬送方向は、供給スクリュー46および回収スクリュー42が図中右向きであり、撹拌スクリュー44が図中左向きである。
【0030】
この現像装置2では、現像剤が汲み上げられる汲み上げ部分9において、回収スクリュー42および供給スクリュー46により搬送され右側の端部に至った現像剤は、最下段に位置する回収スクリュー42の回転によって発生している外向きの圧力により上方へ押し上げられる一方、最上段に位置する撹拌スクリュー44の回転によって発生している内向きの圧力により吸引される。これにより、現像剤の受け渡しがスムーズに行われるため、現像剤の撹拌および循環が良好に行われので、現像剤の偏りが発生しない。
【0031】
このように本実施の形態によれば、回収スクリュー42の汲み上げ部分9に遠心部材6を設け、撹拌スクリュー44の汲み上げ部分9に向心部材5を設けることにより、回収スクリュー42が発生する外向きの圧力と、撹拌スクリュー44が発生する内向きの圧力とを発生させるようにしたので、供給スクリュー46および回収スクリュー42により搬送され右側の端部に至った現像剤は、滞留することなくスムーズに撹拌スクリュー44へ移動する。これにより、現像剤の撹拌および循環が良好に行われので、現像剤の偏りが発生しないため、ムラやカブリによる画像品質の低下が防止される。
【0032】
なお、以上説明した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。従って本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、本実施の形態では、回収スクリュー42、撹拌スクリュー44の汲み上げ部分9にそれぞれ遠心部材6、向心部材5を設けているが、回収スクリュー42の汲み上げ部分9に遠心部材6を設けるのみ、あるいは撹拌スクリュー44の汲み上げ部分9に向心部材5を設けるのみでもよい。
【0033】
次に、第3の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る現像装置3は、図8に示すように、基本的構成を第2の実施の形態に係る現像装置2と同じくするものであり、供給スクリュー46と回収スクリュー42と撹拌スクリュー44との3本を互いに平行に設けたものである。供給スクリュー46は、図5に示す第1の実施の形態における回収スクリュー16と同じものである。また撹拌スクリュー44は、図3に示す第1の実施の形態における供給スクリュー14と同じものである。さらに回収スクリュー42は、図3に示す第1の実施の形態における供給スクリュー14のスクリュー羽根の傾斜の向きを逆向きにしたものである。そして、これら3本は縦方向に配置されている。すなわち、撹拌スクリュー44が最上段に、回収スクリュー42が最下段に、供給スクリュー46が中段に、それぞれ位置している。そして各スクリューは、前記した各実施の形態の場合のように、槽外のモータから回転駆動を受けるとともにそのモータが画像形成装置の本体側から制御されるようになっている。また、各スクリューによる現像剤の搬送方向は、供給スクリュー46および回収スクリュー42が図中右向きであり、撹拌スクリュー44が図中左向きである。
【0034】
この現像装置3では、供給スクリュー46が外向きの圧力を発生し、撹拌スクリュー44および回収スクリュー42が内向きの圧力を発生するので、前記した第1の実施の形態の場合と同様に、現像剤は搬送途中に、各スクリュー間を移動しなくなる。このため、トナー補給口40でトナーが補給されてから現像ローラ18に供給されるまでの間に、現像剤は充分に撹拌される。また回収スクリュー42により回収された現像剤が供給スクリュー46に移動しないので、現像ローラ18にそのまま供給されない。
【0035】
このように本実施の形態によれば、撹拌スクリュー44および回収スクリュー42にその回転により内向きの圧力を発生させる向心部材5を設け、供給スクリュー46にその回転により外向きの圧力を発生させる遠心部材6を設けたので、撹拌スクリュー44および回収スクリュー42ではその近傍にある現像剤が内側に巻き込みながら搬送され、供給スクリュー46では撹拌スクリュー44および回収スクリュー42からの現像剤の移動が阻止されてその近傍にある現像剤のみが搬送される。従って、各スクリュー間で搬送途中の現像剤が移動しなくなる。これにより、各スクリュー間に隔壁を設けなくても、各スクリュー間での現像剤の搬送途中における移動を防止することができる。また、トナー補給口40から補給されたトナーが充分に撹拌されてから、現像剤が現像ローラ18に供給される一方、回収スクリュー42により回収された現像剤が現像ローラ18にそのまま供給されない。従って、ムラやカブリによる画像品質の低下を防ぐことができる。
【0036】
なお、本実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。従って本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、第3実施の形態と第2の実施の形態とを組み合わせることも可能である。そうすることにより、現像剤の撹拌および循環がより良好に行われる。
【0037】
次に、第4の実施の形態について説明する。本実施の形態に係るクリーニング装置4は、図9に示すように、転写後に感光体ドラム90上に残った現像剤を回収するクリーニングブレード31と、この回収された現像剤を貯蔵する貯蔵槽に搬送する搬送スクリュー32とを有する。クリーニングブレード31は、ゴムブレードで、感光体ドラム90に押し当てて機械的な力により感光体ドラム90上に残った現像剤を除去するようになっている。また搬送スクリュー32は、図3に示す第1の実施の形態における供給スクリュー14と同じものである。そして搬送スクリュー32は、前記した各実施の形態の場合と同様に、モータから回転駆動を受けるとともにそのモータが画像形成装置の本体側から制御されるようになっている。
【0038】
このクリーニング装置4では、転写後感光体ドラム90上に残った現像剤が、クリーニングブレード31により除去され搬送スクリュー32に捕捉されて、貯蔵槽に搬送される。この現像剤の搬送において、搬送スクリュー32には現像剤に内向きの圧力を与える向心部材5が備えられているので、搬送スクリュー32が回転すると現像剤に対して内向きの圧力が与えられる。そしてこの内向きの圧力により、現像剤は搬送スクリュー32の内側に巻き込まれながら搬送される。
【0039】
このように本実施の形態によれば、搬送スクリュー32にその回転により内向きの圧力を発生させる向心部材5を設けたので、クリーニングブレード31により回収された現像剤は、搬送スクリュー32によって内側に巻き込まれながら搬送される。これにより、クリーニング装置4内におけるトナー噴煙の発生を防止することができる。なお、本実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。従って本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上、説明した通り本発明で使用する現像搬送スクリューによれば、軸回りに回転することにより現像剤に内向きの圧力を与える向心手段として、回転軸に軸方向と平行に設けられた羽根部材であって、回転軸から外側に向けて、回転により移動する向きの前面が回転軸側を向くように湾曲させられた羽根部材を有しているので、現像剤搬送スクリューの近傍にある現像剤のみを搬送することができる。
【0041】
また本発明の現像装置によれば、現像剤の受け渡しが行われる部分にかかる現像剤搬送スクリューを適用することにより、現像剤の受け渡しがスムーズに行われるようになり現像剤の撹拌および循環が良好になされる現像装置が実現されている。さらに現像ローラと対向する領域にかかる現像剤搬送スクリューを適用することにより、隣接する他の現像剤搬送スクリューからの搬送途中における現像剤の移動が防止され隣接する現像剤搬送スクリュー間に隔壁を設けなくても、現像剤搬送スクリュー間で搬送途中に現像剤が移動しない現像装置が実現されている。そしてこれらの現像装置では、ムラやカブリによる画像品質の低下が防止されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係る現像装置の構成を示す平面断面図である。
【図2】 図1の現像装置の側視断面図である。
【図3】 第1の実施の形態に係る現像装置における供給スクリューの形状、および第3の実施の形態に係る現像装置における撹拌スクリューの形状を示す図である。
【図4】 図3に示すスクリューの側視断面である。
【図5】 第2の実施の形態に係る現像装置における回収スクリューの形状および第3の実施の形態に係る現像装置における供給スクリューの形状を示す図である。
【図6】 図5に示すスクリューの側視断面である。
【図7】 第2の実施の形態に係る現像装置の構成を示す平面断面図である。
【図8】 第3の実施の形態に係る現像装置の構成を示す平面断面図である。
【図9】 第4の実施の形態に係るクリーニング装置の構成を示す断面図である。
【図10】 従来の現像装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,2,3 現像装置
4 クリーニング装置
5 向心部材
6 遠心部材
9 汲み上げ部分
14,46 供給スクリュー
16,42 回収スクリュー
18 現像ローラ
31 クリーニングブレード
32 搬送スクリュー
40 トナー補給部
44 撹拌スクリュー
90 感光体ドラム

Claims (2)

  1. 現像ローラと、回転軸回りに回転することにより当該回転軸に軸方向に対して斜めに備えられたスクリュー羽根によって現像剤を軸方向に搬送する複数の現像剤搬送スクリューとを有する現像装置において、前記複数の現像剤搬送スクリューが縦方向に配置されており、前記複数の現像剤搬送スクリューのうち他の現像剤搬送スクリューより上方に配置されているものにおける、その現像剤搬送スクリューより下方の現像剤搬送スクリューから現像剤を受け渡される部分に、前記回転軸に軸方向と平行に設けられた羽根部材であって、回転軸から外側に向けて、回転により移動する向きの前面が回転軸側を向くように湾曲させられた羽根部材を備えたことを特徴とする現像装置。
  2. 現像ローラと、回転軸回りに回転することにより当該回転軸に軸方向に対して斜めに備えられたスクリュー羽根によって現像剤を軸方向に搬送する複数の現像剤搬送スクリューとを有する現像装置において、前記複数の現像剤搬送スクリューが縦方向に配置されており、前記複数の現像剤搬送スクリューの1つにおける前記現像ローラと対向する領域に、前記回転軸に軸方向と平行に設けられた羽根部材であって、回転軸から外側に向けて、回転により移動する向きの前面が回転軸側を向くように湾曲させられた羽根部材を備えたことを特徴とする現像装置。」
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