JP2927617B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2927617B2
JP2927617B2 JP4210040A JP21004092A JP2927617B2 JP 2927617 B2 JP2927617 B2 JP 2927617B2 JP 4210040 A JP4210040 A JP 4210040A JP 21004092 A JP21004092 A JP 21004092A JP 2927617 B2 JP2927617 B2 JP 2927617B2
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雅人 浅沼
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式の複写
機、レーザープリンタ等の画像形成装置に関するもの
で、特に装置本体内でトナー補給槽の補給口から落下し
たトナーを撹拌し、循環搬送させるための搬送スクリュ
ー部の改良に係る。
【0002】
【従来の技術】従来の現像装置は、図5,6に示すよう
に、現像ローラ1および撹拌ローラ2を有する現像槽3
が設けられ、該現像槽3にトナー補給槽からトナー補給
口4を介してP部に落下したトナーを撹拌ローラ2に均
一に搬送させるために、一対の第一,第二搬送スクリュ
ー5,6が配置されている。
【0003】このとき、第一搬送スクリュー5と第二搬
送スクリュー6は、トナー補給口4からP部に落下した
トナーと現像剤を混合撹拌させながら、矢印方向へ搬送
させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第一搬
送スクリュー5と第二搬送スクリュー6は、軸方向に対
しての撹拌および搬送能力は優れているが、円周方向へ
の撹拌能力は劣っている。そのため、トナー補給槽から
現像槽3内へ供給されたトナーは、現像剤の上面で浮遊
しやすく、撹拌不良によるトナー飛散やコピーカブリ等
が生じ、画質が不均一になるといった課題があった。
【0005】本発明は、上記に鑑み、トナーと現像剤を
効率よく撹拌できる現像装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、現像ローラ13および撹拌ローラ14を有する現
像槽11と、該現像槽11にトナー補給口24からトナ
ーを補給するためのトナー補給槽12とを備え、前記現
像槽11のトナー補給口24側に一対の搬送スクリュー
15,16が配置され、感光体10から遠い側の第一搬
送スクリュー15に、円周方向へ搬送する撹拌部25が
設けられたものである。
【0007】そして、第一搬送スクリュー15と第二搬
送スクリュー16の間に、トナーの搬送および循環を良
好にするための仕切り部材26が撹拌部25に略対向す
る部分にのみ介在され、仕切り部材26の軸方向の長さ
が、撹拌部25の長さよりも長くされたものである。
た、撹拌部25はトナー補給口24に対してトナー搬送
方向下流側の近傍に配されている。
【0008】
【作用】上記課題解決手段において、現像槽11内に供
給されたトナーは、第一搬送スクリュー15および第二
搬送スクリュー16の回転により、現像剤と混合撹拌さ
れながら搬送されて循環する。
【0009】このとき、トナーは、第一搬送スクリュー
15により軸方向に搬送されるとともに、撹拌部25で
円周方向に搬送されて現像剤と撹拌され、トナーが現像
剤の上面を浮遊することなく良好な撹拌性能が得られ
る。
【0010】このとき、第一搬送スクリュー15の撹拌
部25によって円周方向に搬送された現像剤は、仕切り
部材26に遮られて、第二搬送スクリュー16側へ流れ
込まない。
【0011】
【実施例】
(第一実施例)図1は、本発明の第一実施例を示す現像
装置の構成図、図2は、本実施例の現像装置を備えた複
写機の構成図である。
【0012】本実施例の現像装置は、図2の如く、感光
体10の周囲に配された現像槽11と、現像槽11の上
部に装着されたトナー補給槽12とを備えている。
【0013】前記現像槽11には、現像ローラ13と撹
拌ローラ14と第一搬送スクリュー15,第二搬送スク
リュー16とが回転自在に内装されている。なお、図
中、17はドクター、18は帯電部、19は転写部、2
0は剥離部、21はレジストローラ、22はサクション
ベルト、23は定着部である。
【0014】前記第一搬送スクリュー15および第二搬
送スクリュー16は、図1に示すように、その回転軸1
5a,16aの両端が現像槽11に軸受を介して回転自
在に支持されている。回転軸15a,16aは、互いに
逆方向にギア等を介してモータにより回転駆動される。
【0015】感光体10から遠い側の第一搬送スクリュ
ー15側の上方に、トナー補給槽12から現像槽11に
トナーを供給するためのトナー補給口24が形成されて
いる。
【0016】前記第一搬送スクリュー15のトナー補給
口24よりもトナー搬送方向下流側に、現像剤を円周方
向に撹拌させるための撹拌部25が設けられている。
【0017】撹拌部25は、回転軸15aに対して垂直
に4本のパドル25aが突設されたものである。
【0018】上記構成において、現像槽11内にトナー
補給槽12からトナー補給口24を介して供給されたト
ナーは、現像槽12のP部へ落下し、第一搬送スクリュ
ー15,第二搬送スクリュー16の回転により、現像剤
と混合撹拌されながら、図1に示す矢印方向へ搬送され
て循環する。
【0019】互いに逆方向に搬送される現像剤は、第二
搬送スクリュー16から現像ローラ13側に向かって拡
散される。
【0020】拡散された現像剤は、撹拌ローラ14によ
りさらに撹拌されて、現像ローラ13に供給される。
【0021】このとき、P部に落下したトナーは、第一
搬送スクリュー15で軸方向に搬送されるとともに、撹
拌部25により円周方向に搬送され、現像剤と撹拌され
る。
【0022】したがって、トナー補給槽12より供給さ
れたトナーが現像剤の上面を浮遊することなく現像剤と
撹拌され、良好な撹拌性能が得られ、画像特性を安定さ
せることができる。
【0023】(第二実施例)上記第一実施例では、現像
槽11内の第一搬送スクリュー15が、パドル状に形成
された撹拌部25によって、現像剤を円周方向に撹拌さ
せている。
【0024】ところが、この場合、撹拌部25で円周方
向に掻き上げられた現像剤の一部が、第二搬送スクリュ
ー16側へ流れ込んでしまうことがある。
【0025】そこで、本実施例では、図3,4の如く、
第一搬送スクリュー15の撹拌部25と第二搬送スクリ
ュー16の間に、仕切り部材26が配設されている。
【0026】そして、第一搬送スクリュー15の撹拌部
25の長さL1と仕切り部材26の軸方向の長さL2
が、L1≦L2に設定されている。
【0027】このような構成において、トナー補給槽1
2より供給されたトナーは、現像槽11のP部へ落下
し、第一搬送スクリュー15で軸方向に搬送され、撹拌
部25によって現像剤を円周方向に撹拌させている。
【0028】このとき、撹拌部25によって円周方向に
掻き上げられた現像剤は、仕切り部材26により遮られ
て第二搬送スクリュー16側へ流れ込まない。そのた
め、現像剤と未撹拌のトナーの現像ローラ13への供給
がなくなり、トナーと現像剤の撹拌が確実に行われ、ト
ナー補給槽12より供給されたトナーは、現像剤の上面
を浮遊することなく、安定したトナーの搬送および循環
が行われ、均一化した画質が得られる。
【0029】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、現像槽内に供給されたトナーは、第一搬送スク
リューに設けられた撹拌部によって現像剤とともに円周
方向へ撹拌されるので、トナーが現像剤の上面を浮遊す
ることなく、良好な撹拌性能が得られ、画像特性を安定
させることができる。
【0031】そして、仕切り部材により撹拌部で円周方
向に搬送された現像剤の第二搬送スクリュー側へ流れ込
みを防ぐことができるので、現像剤と未撹拌のトナーの
現像ローラへの供給がなくなり、撹拌不良が生じず、均
一化した画像を得ることができる。特に、撹拌部をトナ
ー補給口の近傍に配置することにより、仕切り部材もト
ナー補給口の近傍に配置されることになり、トナー補給
口から補給されたトナーが現像剤と撹拌されることなく
現像ローラに供給されるということを確実に防止でき
る。 さらに、仕切り部材が撹拌部の撹拌による現像剤の
第二搬送スクリュー側への流れ込みを防止するのに必要
な最小限の長さとなるので、第一搬送スクリューと第二
搬送スクリューとの間にスクリューの長さとほぼ同じ長
さの仕切り部材を設けたものに比べ、仕切り部材と第一
搬送スクリュー側の現像剤との間の摩擦抵抗を極力抑え
ることができ、第一搬送スクリューを駆動する駆動力が
大きくなることがなく、しかも、摩擦抵抗力の増大によ
る第一搬送スクリューのロックを確実に防止することが
できるとともに、撹拌部で撹拌されたトナーと現像剤と
を仕切り部材の下流側で第二搬送スクリュー側に随時供
給することができるので、撹拌されたトナーと現像剤と
を分散して現像ローラへ供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す現像槽の平面図
【図2】本実施例の現像装置を備えた複写機の構成図
【図3】本発明の第二実施例を示す現像槽の平面図
【図4】トナー搬送スクリューの撹拌部と仕切り部材を
示す正面図
【図5】従来の現像槽の平面図
【図6】同じくその断面図
【符号の説明】
11 現像槽 12 トナー補給槽 13 現像ローラ 14 撹拌ローラ 15 第一搬送スクリュー 16 第二搬送スクリュー 24 トナー補給口 25 撹拌部 26 仕切り部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像ローラおよび撹拌ローラを有する現
    像槽と、該現像槽にトナー補給口からトナーを補給する
    ためのトナー補給槽とを備え、 前記現像槽のトナー補給口側に一対の搬送スクリューが
    配置され、 感光体から遠い側の第一搬送スクリューに、円周方向へ
    搬送する撹拌部が設けられ、前記第一搬送スクリューと第二搬送スクリューの間に、
    トナー搬送および循環を良好にするための仕切り部材が
    前記撹拌部に略対向する部分にのみ介在され、 該仕切り部材の軸方向の長さが、前記撹拌部の長さより
    も長くされ たことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の現像装置において、撹拌
    部はトナー補給口に対してトナー搬送方向下流側の近傍
    に配されたことを特徴とする現像装置。
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