JPH11143192A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH11143192A
JPH11143192A JP9306928A JP30692897A JPH11143192A JP H11143192 A JPH11143192 A JP H11143192A JP 9306928 A JP9306928 A JP 9306928A JP 30692897 A JP30692897 A JP 30692897A JP H11143192 A JPH11143192 A JP H11143192A
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JP
Japan
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developer
screw
cylindrical body
developing device
transport
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JP9306928A
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English (en)
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Shinichi Yoshimoto
真一 吉本
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の大型化を伴うことなく、充分に攪拌さ
れ、帯電させられた現像剤のみを現像領域内へ搬送する
ことができるようにして、カブリやムラを発生させず安
定して良好な画像が得られる現像装置を提供すること。 【解決手段】 攪拌スクリュー12の上流側の延長上
に、流入口22および流出口23が備わる円筒体21
と、円筒体21の内部に設けられた内部スクリュー24
と、円筒体21の外部に設けられるとともに内部スクリ
ュー24とは逆向きに現像剤を搬送する外部スクリュー
26とを有する予備攪拌部20を設けた。これにより、
現像剤収容槽10内において予備攪拌部20により新た
な現像剤の循環経路が形成されるため、装置の大型化を
伴わずに現像剤を充分に攪拌してから現像ローラ18に
供給することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等の電子写真方式の画像形成装置に用いられる現像装置
に関する。さらに詳細には、充分に攪拌され、帯電させ
られた現像剤のみを現像領域内へ搬送することにより、
カブリやムラが発生せず安定して良好な画像を得られる
ようにした現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より複写機等に用いられている現像
装置においては、カブリやムラを引き起こす原因とな
る、不充分な攪拌状態や帯電不足状態にある現像剤の現
像ローラへの供給を防止するための工夫が色々となされ
ている。例えばその一例として、特公平4−9304号
公報に記載されたものがある。この現像装置は図10に
示すように、第1オーガー(搬送スクリュー)77およ
び第2オーガー78のそれぞれの軸を現像槽72から突
出させ、その軸間に混合羽根71を設けてこの部分に予
備攪拌室70を形成したものである。そして、この予備
攪拌室70で混合羽根71により現像剤を充分に攪拌
し、帯電させてから現像槽72内に供給するようにして
いる。
【0003】また、特開平5−333691号公報に記
載されたものもある。この現像装置は図11に示すよう
に、2本のオーガー82,85を縦方向に、それらの搬
送方向が相反するように平行に配置し、そのオーガー間
に隔壁84を設けたものである。そしてこの隔壁84に
より、現像剤の矢印方向への循環において、上方のオー
ガー82から下方のオーガー85への現像剤の搬送途中
における移動を防止して、充分に攪拌、帯電されていな
い現像剤が現像剤担持体87に供給されないようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前者の装
置においては、装置が大型化するいう問題があった。現
像剤を充分に攪拌して帯電させるための大きな予備攪拌
室70が、現像槽72の手前に必要となるからである。
このため、特に多数の現像装置を備えるカラー画像形成
装置に用いる場合には大きな問題であった。
【0005】一方、後者の装置ではこのような問題はな
いが、隔壁84が設けられているために、両端部でのオ
ーガー82とオーガー85との間での現像剤の受け渡し
も妨げられてしまい、この現像剤の受け渡し部分で現像
剤が滞留してしまうおそれがあった。このような現像剤
の滞留が発生すると、現像剤が良好に循環されなくな
り、オーガー82,85により搬送されている現像剤に
偏りが発生する場合があった。現像剤の偏りがオーガー
82で発生すると、オーガー82から現像剤担持体87
に対して現像剤が均一に供給されなくなり、ムラやカブ
リによる画像品質の低下を招くという問題があった。
【0006】そこで、本発明は上記した問題点を解決す
るためになされたものであり、装置の大型化を伴うこと
なく、充分に攪拌され、帯電させられた現像剤のみを現
像領域内へ搬送することができるとともに、現像剤を良
好に循環させることができるようにして、カブリやムラ
を発生させず安定して良好な画像が得られる現像装置を
提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに請求項1の発明は、現像剤収容槽と、前記現像剤収
容槽内で現像剤を軸方向に搬送する複数の搬送スクリュ
ーと、現像剤を攪拌するための予備攪拌手段とを備え、
現像剤を前記搬送スクリューにより循環させつつ像担持
体へ供給する現像装置において、前記予備攪拌手段は、
前記現像剤収容槽内に設けられた円筒体と、前記円筒体
の内部に設けられるとともに軸回りに回転可能な内部ス
クリューと、前記円筒体の外部に設けられるとともに軸
回りに回転可能な外部スクリューとを有し、前記内部ス
クリューによる現像剤の搬送方向と前記外部スクリュー
による現像剤の搬送方向とが互いに逆向きであることを
特徴とする。
【0008】請求項1の発明では、円筒体の内部の現像
剤は、円筒体の内部に設けられた内部スクリューにより
搬送される。一方、円筒体の外部の現像剤は、円筒体の
外部に設けられた外部スクリューにより搬送される。こ
のとき、内部スクリューと外部スクリューによる現像剤
の搬送方向とが互いに逆向きであるから、予備攪拌手段
において新たな現像剤の循環経路が形成されることにな
る。このように予備攪拌手段により、新たな現像剤の循
環経路が形成され、この循環経路において搬送されてい
る間に現像剤が充分に攪拌され、帯電させられるのであ
る。その後、現像剤は複数の搬送スクリューにより搬送
され、そして現像剤収容槽内を循環させられ、現像剤担
持体へ供給される。これにより、充分に攪拌された現像
剤のみが現像剤担持体に供されるため、カブリやムラを
発生させず安定して良好な画像が得られる。また、予備
攪拌手段は現像剤収容槽内に設けられているため、予備
攪拌室を現像剤収容槽の手前に設ける必要がなくコンパ
クトな現像装置となる。
【0009】請求項2の発明は上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載する現像装置において、前記予備
攪拌手段が、前記搬送スクリューの1つの延長上に、前
記内部スクリューの搬送方向と当該搬送スクリューの搬
送方向とが一致するように配置されていることを特徴と
する。
【0010】請求項2の発明では、まず請求項1の発明
と同様に予備攪拌手段によって新たな現像剤の循環経路
が形成される。そして、この循環経路において搬送され
ている間に現像剤が充分に攪拌され、帯電させられる。
さらに予備攪拌手段が、搬送スクリューの1つの延長上
に、内部スクリューの現像剤搬送方向と当該搬送スクリ
ューの剤搬送方向とが同じ向きになるように配置されて
いるので、予備攪拌手段から搬送スクリューへの現像剤
の供給がスムーズに行われる。これにより、現像剤収容
槽内における良好な現像剤の循環を確保することができ
る。従って、カブリやムラを発生させず安定して良好な
画像が得られる。なお予備攪拌手段は、当該搬送スクリ
ューの現像剤搬送方向の上流側の延長上に配置されるこ
とが望ましい。現像剤が充分に攪拌されてから搬送スク
リューに供給されるからである。
【0011】請求項3の発明は上記問題点を解決するた
めに、請求項1または請求項2に記載する現像装置にお
いて、前記円筒体には、内外の現像剤が通過できる通過
孔が形成されており、前記円筒体の一端が現像領域内に
位置し、前記円筒体の他端および前記通過孔が現像領域
外に位置することを特徴とする。
【0012】請求項3の発明でも上記の発明と同様に、
予備攪拌手段によって新たな現像剤の循環経路が形成さ
れる。そして、この循環経路において搬送されている間
に現像剤が充分に攪拌され、帯電させられる。そして、
円筒体に設けられた通過孔が現像領域外に配置されてい
るので、予備攪拌手段における現像剤の循環経路が現像
領域外に形成される。すなわち、現像剤が現像領域内に
供給される前に、予備攪拌手段により充分に攪拌される
ので、攪拌不足や帯電不足の現像剤が現像領域内に供給
されるおそれが非常に小さくなる。さらに、予備攪拌手
段の円筒体内部を搬送されている現像剤はその内壁に保
持されつつ搬送されるために、円筒体が存在する部分で
は他の搬送スクリューに移動することがないので、より
確実に攪拌され、帯電させられる。そして、円筒体の一
端(搬送スクリューに現像剤を供給する側)が現像領域
内に位置するように配置されているので、たとえ現像剤
が予備攪拌手段により形成されている循環経路を循環せ
ずに搬送スクリューに供給された場合でも、円筒体内部
を搬送されている間に攪拌される。これにより、確実に
攪拌不足や帯電不足の現像剤が現像領域内に供給されな
くなる。従って、カブリやムラを発生させず安定して良
好な画像が得られる。なお、通過孔は流出用のみでもよ
いが、好ましくは流入用と流出用とを設けるのがよい。
【0013】ここで現像領域外とは、現像剤収容槽の長
手方向において現像剤担持体が存在しない領域のことを
いい、一方現像領域内とは、現像剤収容槽の長手方向に
おいて現像剤担持体が存在する領域のことをいう。
【0014】請求項4の発明は上記問題点を解決するた
めに、請求項1から請求項3に記載するいずれか1つの
現像装置において、前記複数の搬送スクリューが縦方向
に配置されていることを特徴とする。
【0015】請求項4の発明でも上記の発明と同様に、
予備攪拌手段によって新たな現像剤の循環経路が形成さ
れる。そして、この循環経路において搬送されている間
に現像剤が充分に攪拌され、帯電させられる。また、予
備攪拌手段の円筒体の内部を搬送されている現像剤はそ
の内壁に保持されつつ搬送されるために、円筒体が存在
する部分では他の搬送スクリューに移動することなく搬
送される。よって、縦方向に配置された搬送スクリュー
間で搬送途中に起こる現像剤の移動を防止するための隔
壁が不要になる。これにより、現像剤の偏りが発生しな
くなるため、良好な現像剤の循環を確保することができ
る。従って、カブリやムラを発生させず安定して良好な
画像が得られる。
【0016】請求項5の発明は上記問題点を解決するた
めに、請求項3に記載する現像装置において、前記現像
剤収容槽に、現像剤を補給するための補給口が形成され
ており、前記補給口から補給した現像剤が前記円筒体の
内部に流入するように配置されていることを特徴とす
る。
【0017】トナーとキャリアとからなる二成分系の現
像剤では、現像によりトナーが消費され減少するので、
現像剤のトナー濃度(現像剤全体に対するトナーの比
率)が適正な範囲内に維持されるようにトナーを補給し
なければならない。そして、この補給されたトナーが充
分に現像剤と攪拌されずに現像領域内に供給されると、
ムラやカブリによる画像品質の低下を招くから、新たに
補給されたトナーを現像領域内に供給する前に充分に現
像剤と攪拌しておく必要がある。
【0018】そこで請求項5の発明では、現像剤収容槽
にトナー補給を行う補給口を設け、補給されたトナーが
予備攪拌手段の円筒体内部に流入するようにした。具体
的には、補給口を円筒体外部に対面する位置であって現
像領域外に設ければよい。より好ましくは円筒体に設け
た流入用通過孔の直上の位置に設けるのがよい。これに
より、補給されたトナーは円筒体の内部に備わる内部ス
クリューにより搬送される。そして、内部スクリューに
より搬送されている現像剤の一部は搬送スクリューへ供
給され、その他のトナーは流出用通過孔から円筒体の外
部に放出される。通過孔から放出されたトナーは、円筒
体の外部に備わる外部スクリューにより、内部スクリュ
ーの搬送方向とは逆向きに搬送される。このようにトナ
ーは、予備攪拌手段により形成された循環経路に沿って
搬送されている間に、現像剤と充分に攪拌され、混合さ
れ、そして帯電させられる。従って、帯電不足のトナー
が現像領域内に供給されることが防止されるから、カブ
リやムラが発生せず安定した良好な画像が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の現像装置を具体化
した実施の形態について、図面を参照して詳細に説明す
る。本実施の形態は、電子写真方式の画像形成装置にお
いて、その感光体ドラム上に形成された静電潜像を現像
するために用いられる現像装置である。
【0020】まず、第1の実施の形態について説明す
る。本実施の形態に係る現像装置1は、図1に示すよう
に、現像剤を内部に収容する現像剤収容槽10内に攪拌
スクリュー12、供給スクリュー14、および回収スク
リュー16の3本を互いに平行に設けたものである。こ
れらはいずれも、回転可能な軸に多数のスクリュー羽根
を斜めに備えてなるものである。そしてこれらの3本の
スクリューは、図2の側視断面図に示すように縦方向に
配置されており、上段に攪拌スクリュー12が、中段に
供給スクリュー14が、下段に回収スクリュー16が、
それぞれ位置している。なお、攪拌スクリュー12にお
ける搬送方向上流側(図1では右側)の延長上に予備攪
拌部20が設けられている。その詳細は後述する。
【0021】また、供給スクリュー14と回収スクリュ
ー16との間の高さ位置に、現像ローラ18が、その一
部を現像剤収容槽10から突出させた状態で設けられて
いる。現像ローラ18は、画像形成装置の感光体ドラム
11に近接して位置し、感光体ドラム11上の静電潜像
にトナーを付与してこれを現像するものである。
【0022】予備攪拌部20は、図2および図3に示す
ように、攪拌スクリュー12と共通の軸3に設けられた
内部スクリュー24と、この内部スクリュー24の外側
に設けられた円筒体21とを有している。さらにこの円
筒体21には、複数の流入口22および流出口23が設
けられ、その外部には外部スクリュー26が備えられて
いる。そして、内部スクリュー24と外部スクリュー2
6とでは、現像剤の搬送方向が逆向きになっている。す
なわち、内部スクリュー24は図1中左向きに、外部ス
クリュー26は図1中右向きに現像剤を搬送するように
なっている。なお、図3は現像装置1における予備攪拌
部20の内部の構成を示す断面図である。
【0023】ここで流入口22は、現像剤が円筒体21
の外部から内部に流れ込む所であり、流出口23は、現
像剤が円筒体21の内部から外部に流れ出す所である。
そして流入口22は、供給スクリュー14から現像剤が
受け渡される所、すなわち現像領域9以外の領域の端部
に位置し、その反対側の端部に流出口23が位置してい
る。このように流入口22および流出口23を配置する
ことにより、現像剤収容槽10における現像領域9以外
の領域のほぼ全体を使用して現像剤の循環経路を形成す
ることができるため、現像領域9に供給するまでの現像
剤の攪拌効率を高めることができるのである。なお、現
像領域9とは、現像剤収容槽10の長手方向において、
現像ローラ18が存在する領域をいう。
【0024】さらに、現像剤収容槽10内にトナーを投
入するためのトナー補給口30が、円筒体21に設けら
れた流入口22の直上の位置に配置されている。
【0025】この現像装置1は、画像形成装置本体側に
設けられたモータから、攪拌スクリュー12、供給スク
リュー14、および回収スクリュー16の3本が回転駆
動を受けるようになっている。このうち供給スクリュー
14と回収スクリュー16とは、回転の向きが互いに逆
になるようにされている。そしてこの回転駆動により、
供給スクリュー14および回収スクリュー16では図1
中右向きに、また攪拌スクリュー12においては図1中
左向きに、現像剤の流れが生じるようになっている。こ
の流れにより現像剤が現像装置1の内部を循環させられ
るのである。
【0026】また、予備攪拌部20においては、内部ス
クリュー24および外部スクリュー26とが攪拌スクリ
ュー12と同様に回転するようになっている。そしてこ
の回転駆動により、予備攪拌部20では前述したよう
に、内部スクリュー24(円筒体21内部)では図1中
左向きに、外部スクリュー26(円筒体21外部)では
図1中右向きに現像剤の流れが生じるようになってい
る。この流れにより現像剤が予備攪拌部20において循
環させられるのである。すなわち現像装置1において
は、図4に示すように現像剤の循環経路が攪拌スクリュ
ー12、供給スクリュー14、および回収スクリュー1
6によって形成される循環経路Aと、予備攪拌部20に
より形成される循環経路Bとの2つの循環経路を有する
ことになる。
【0027】続いて、この現像装置1の動作を説明す
る。画像形成装置本体側に設けられたモータの駆動によ
り攪拌スクリュー12、内部スクリュー24、外部スク
リュー26、供給スクリュー14、および回収スクリュ
ー16が回転させられると、現像剤収容槽10の内部に
は、各スクリューの搬送力により現像剤の流れが発生す
る。供給スクリュー14および回収スクリュー16にお
ける流れは、図1中右向きである。そして、この流れに
より供給スクリュー14および回収スクリュー16にお
ける図1中右端すなわち下流端に至った現像剤は、上方
に溢れ出して円筒体21に移動する。円筒体21に移動
した現像剤は、流入口22から円筒体21の内部に流れ
込み、内部スクリュー24により図1中左向きに搬送さ
れる。
【0028】その後、円筒体21内の現像剤の一部は、
攪拌スクリュー12へ移動する。攪拌スクリュー12に
おける流れは、円筒体21の内部の流れと同様図1中左
向きである。そして、この流れにより攪拌スクリュー1
2における図1中左端すなわち下流端に至った現像剤
は、重力により落下して下方の供給スクリュー14に移
動する。このように、現像剤収容槽10の内部の現像剤
は、図1中反時計回りに循環させられる(図4中の循環
経路A)。
【0029】一方、攪拌スクリュー12に移動しない円
筒体21内の現像剤は、流出口23から円筒体21の外
部に流れ出し、外部スクリュー26に移動する。外部ス
クリュー26における流れは、円筒体21の内部の流れ
と逆向き、すなわち図1中右向きである。そして、この
流れにより円筒体21における図1中右端、すなわち下
流端に至った現像剤は、再び流入口22から円筒体21
の内部に流れ込む。その後、現像剤は上記したように、
その一部は攪拌スクリュー12に移動し、その他は円筒
体21の周りを、図1中反時計回りに循環させられる
(図4中の循環経路B)。
【0030】この現像剤の循環において、予備攪拌部2
0および攪拌スクリュー12が、現像剤の攪拌を担当し
ている。すなわち、現像剤のトナー濃度や帯電状態を均
一にすることである。また、供給スクリュー14が現像
ローラ18に対する現像剤の供給を、回収スクリュー1
6が余剰な現像剤の現像ローラ18からの回収を、それ
ぞれ担当している。
【0031】そして、供給スクリュー14および回収ス
クリュー16の下流に至って円筒体21に移動した現像
剤は、内部スクリュー24および外部スクリュー26に
より形成される現像剤の循環経路Bによって充分に攪拌
される。また、循環経路Bを循環せずに攪拌スクリュー
12に移動した現像剤は、円筒体21の内部に設けられ
た内部スクリュー24により攪拌される。すなわち、現
像剤が攪拌スクリュー12に移動するときには、現像剤
は充分に攪拌された状態となっている。さらに攪拌スク
リュー12に移動した現像剤は、攪拌スクリュー12に
よってさらに攪拌された後に、供給ローラ14、さらに
は現像ローラ18へと供給される。従って、現像ローラ
18へは充分に攪拌された現像剤のみが供給されること
になり、ムラやカブリのない良好な画質を得ることがで
きる。
【0032】ここで、現像ローラ18から回収スクリュ
ー16に回収される現像剤は、現像によりトナーが消費
された分、トナー濃度が減少している。このため、この
まま現像を続けると現像剤全体のトナー濃度が徐々に下
がってしまうので、適宜、トナーをトナー補給口30か
ら投入してこれを補充しなければならない。
【0033】そして、トナー補給口30から投入された
トナーは、円筒体12の流入口22に落下して、円筒体
21の内部に流れ込む。一方、供給スクリュー14およ
び外部スクリュー26から移動してくる現像剤も流入口
22に流れ込んでくるため、投入されたトナーは、この
現像剤と合流して内部スクリュー24により攪拌され、
混合される。投入された直後のトナーは、現像剤全体に
対して充分に混合しておらず、また帯電も不充分であ
る。しかし、投入された直後のトナーは円筒体21の内
部に保持されているので、供給スクリュー14に供され
ることはない。すなわち、新たに投入されたトナーは、
供給スクリュー14に至って現像ローラ18への供給に
供される前に、予備攪拌部20により形成された現像剤
の循環経路Bを経由して、さらに攪拌スクリュー12に
より図1中左向きに搬送されるため、その間に現像剤と
充分に攪拌され、混合され、帯電させられる。このた
め、攪拌スクリュー12の下流端から供給スクリュー1
4に移動する際には、投入されたトナーが現像剤全体に
対して充分に混合されて均一なトナー濃度となってお
り、また帯電状態も良好となっている。従って、トナー
補給口30からトナーを投入したときでも、現像ローラ
18には充分に攪拌された現像剤が供されるので、ムラ
やカブリのない良好な画質が得られる。
【0034】以上、詳細に説明したように第1の実施の
形態に係る現像装置1によれば、攪拌スクリュー12の
上流側の延長上に、流入口22および流出口23が設け
らた円筒体21と、円筒体21の内部に設けられた内部
スクリュー24と、円筒体21の外部に設けられた外部
スクリュー26とを有する予備攪拌部20が設けられて
いる。そして、内部スクリュー24と外部スクリュー2
6とでは、現像剤の搬送方向が逆向きになっているた
め、予備攪拌部20において、新たな現像剤の循環経路
Bが形成される。また、トナー補給口30を流入口22
の直上の位置に配置して、トナーの補給を円筒体21の
内部に行うことにより、新たに投入されたトナーは予備
攪拌部20および攪拌スクリュー12により、確実に現
像剤と攪拌され、混合され、そして帯電させられる。従
って、現像ローラ18には常に充分に攪拌された現像剤
のみが供給されるので、ムラやカブリのない良好な画質
が得られる。さらに予備攪拌部20は、現像剤収容槽1
0の中に設けられているので、新たに予備攪拌室を設け
る必要がなく現像装置の大型化を伴うこともない。
【0035】なお、本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは
もちろんである。例えば本発明は、図5に示すような攪
拌スクリュー12がない、いわゆる二軸循環の現像装置
にも適用することができる。この場合には例えば、供給
スクリュー12の上流側の延長上に予備攪拌部20を設
ければよい。また図6に示すように、供給スクリュー1
4と回収スクリュー16とを縦方向に配置し、その間の
高さ位置に予備攪拌部20および攪拌スクリュー12を
配置することもできる。
【0036】次に、第2の実施の形態について説明す
る。本実施の形態に係る現像装置2は、現像装置全体と
しての構成および動作を前記第1の実施の形態に係る現
像装置1とほぼ同じくしつつ、予備攪拌部20の細部を
変更したものである。すなわち図7に示すように、円筒
体21の長さを延長し、攪拌スクリュー12のほぼ全域
を覆うようにしたものである。これ以外には特に差異は
ない。
【0037】この実施の形態でも、供給スクリュー14
および回収スクリュー16の下流に至って予備攪拌部2
0に移動した現像剤は、予備攪拌部20により形成され
る現像剤の循環経路Bによって充分に攪拌される。そし
て、循環経路Bを循環せずに攪拌スクリュー12に移動
した現像剤は、円筒体21の内部に保持されつつ、攪拌
スクリュー12により搬送される。このとき現像剤は、
円筒体21の内部に保持されているから、攪拌スクリュ
ー12による搬送途中で現像剤が供給スクリュー14に
移動することがない。従って現像剤は、攪拌スクリュー
12のほぼ全域にわたって搬送されるから、その間に充
分に攪拌される。すなわち、現像剤が供給スクリュー1
4に移動するときには、現像剤は充分に攪拌された状態
となっている。また、攪拌スクリュー12による搬送途
中で現像剤が供給スクリュー14に移動することがない
ため、隔壁が不要となり、現像剤の偏りの発生を防止す
ることができるので、良好な現像剤の循環を確保するこ
とができる。
【0038】さらに、トナー補給口30から投入された
トナーは、円筒体12の流入口22に落下して、円筒体
21の内部に流れ込む。一方、供給スクリュー14およ
び外部スクリュー26から移動してくる現像剤も流入口
22に流れ込んでくるため、投入されたトナーは、この
現像剤と合流して内部スクリュー24により攪拌され、
混合され、そして帯電させられる。投入された直後のト
ナーは、現像剤全体に対して充分に混合しておらず、ま
た帯電も不充分である。しかし、投入された直後のトナ
ーは円筒体21の内部に保持されているので、供給スク
リュー14に供されることはない。すなわち、新たに投
入されたトナーは、供給スクリュー14に至って現像ロ
ーラ18への供給に供される前に、予備攪拌部20によ
り形成された現像剤の循環経路Bを経由して、さらに攪
拌スクリュー12によりその全域にわたって図7中左向
きに搬送され、その間に現像剤と充分に攪拌され、混合
され、帯電させられる。このため、攪拌スクリュー12
の下流端から供給スクリュー14に移動する際には、投
入されたトナーが現像剤全体に対して充分に混合されて
均一なトナー濃度となっており、また帯電状態も良好と
なっている。
【0039】すなわち、第2の実施の形態によれば、円
筒体21の長さを延長し、攪拌スクリュー12のほぼ全
域を覆うようにしたことにより、現像剤はより確実に充
分に攪拌されてから供給ローラ14に供給される。また
隔壁が不要となるため、非常に良好な現像剤の循環が確
保される。さらに、トナー補給口30から新たに投入さ
れたトナーは確実に現像剤と攪拌され、混合され、帯電
させられてから現像ローラ18に供給される。これらに
より、現像ローラ18へは充分に攪拌された現像剤のみ
が供給されることになり、ムラやカブリのない良好な画
質を確実に得ることができる。
【0040】なお、本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは
もちろんである。本発明は、例えば図5に示すような攪
拌スクリュー12がない、いわゆる二軸循環の現像装置
にも適用できるのはもちろん、図8、図9に示すような
各スクリューを横方向に配置した現像装置にも適用する
ことができる。
【0041】
【発明の効果】以上、説明した通り本発明の現像装置に
よれば、予備攪拌手段により新たな現像剤の循環経路が
形成され、この循環経路において搬送されている間に現
像剤が充分に攪拌されるので、充分に攪拌された現像剤
のみが現像に供されるため、カブリやムラを発生させず
安定して良好な画像が得られる。また、予備攪拌手段は
現像剤収容槽内に設けられているため、現像剤収容槽の
手前に予備攪拌室を設ける必要がなくコンパクトな現像
装置が提供されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る現像装置の構成を示す
平面断面図である。
【図2】図1の現像装置の構成を示す側面断面図であ
る。
【図3】図1の現像装置における予備攪拌部の内部の構
成を示す断面図である。
【図4】現像剤の循環経路を説明するための図である。
【図5】第1の実施の形態に係る現像装置の第1の変形
例を示す図である。
【図6】第1の実施の形態に係る現像装置の第2の変形
例を示す図である。
【図7】第2の実施の形態に係る現像装置の構成を示す
側面断面図である。
【図8】第2の実施の形態に係る現像装置の第1の変形
例を示す図である。
【図9】第2の実施の形態に係る現像装置の第2の変形
例を示す図である。
【図10】従来の予備攪拌手段を有する現像装置の概略
を示す図である。
【図11】従来の隔壁を有する現像装置の概略を示す図
である。
【符号の説明】
1,2 現像装置 3 軸 9 現像領域 10 現像剤収容槽 11 感光体ドラム 12 攪拌スクリュー 14 供給スクリュー 16 回収スクリュー 18 現像ローラ 20 予備攪拌部 21 円筒体 22 流入口 23 流出口 24 内部スクリュー 26 外部スクリュー 30 トナー補給口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤収容槽と、前記現像剤収容槽内で
    現像剤を軸方向に搬送する複数の搬送スクリューと、現
    像剤を攪拌するための予備攪拌手段とを備え、現像剤を
    前記搬送スクリューにより循環させつつ現像剤担持体へ
    供給する現像装置において、 前記予備攪拌手段は、 前記現像剤収容槽内に設けられた円筒体と、 前記円筒体の内部に設けられるとともに軸回りに回転可
    能な内部スクリューと、 前記円筒体の外部に設けられるとともに軸回りに回転可
    能な外部スクリューとを有し、 前記内部スクリューによる現像剤の搬送方向と前記外部
    スクリューによる現像剤の搬送方向とが互いに逆向きで
    あることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する現像装置において、 前記予備攪拌手段が、前記搬送スクリューの1つの延長
    上に、前記内部スクリューの搬送方向と当該搬送スクリ
    ューの搬送方向とが一致するように配置されていること
    を特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載する現像
    装置において、 前記円筒体には、内外の現像剤が通過できる通過孔が形
    成されており、 前記円筒体の一端が現像領域内に位置し、 前記円筒体の他端および前記通過孔が現像領域外に位置
    することを特徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3に記載するいずれ
    か1つの現像装置において、 前記複数の搬送スクリューが縦方向に配置されているこ
    とを特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載する現像装置において、 前記現像剤収容槽に、現像剤を補給するための補給口が
    形成されており、 前記補給口から補給した現像剤が前記円筒体の内部に流
    入するように配置されていることを特徴とする現像装
    置。
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