JP4003938B2 - 土壌の浄化方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トリクロロエチレン等の有機塩素系化合物で汚染された土壌に鉄粉を混合分散して原位置で土壌浄化を行う土壌の浄化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
有機塩素系化合物で汚染された土壌の浄化方法として、種々の方法が実用化されている。かかる浄化方法として、一般的なものには、土壌ガス吸引法、地下水揚水法、土壌掘削法、バイオメディエーション、鉄粉処理法等がある。
【0003】
土壌掘削法は、汚染部位を掘削回収して処理する方法であるため確実な処理が可能であるが、汚染深度が深い場合に掘削に要するコストが高くなるという欠点を有する。土壌ガス吸引法および地下水揚水法は、現場での装置コストは安価であるが、汚染濃度が低い場合の浄化効果が極端に低く、最終的に環境基準値以下にまで浄化することが非常に困難であるという欠点を有する。
【0004】
また、土壌掘削法、土壌ガス吸引法、地下水揚水法は、いわゆる原位置浄化法ではないため、汚染物質の処理を行う処理設備を他に構築しなければならないという共通の大きな欠点を有する。
【0005】
バイオメディエーション法は、汚染土壌に微生物を存在させてその働きによって原位置で浄化する方法であるので、汚染物質の処理設備は必要としないが、汚染濃度が高い場合には適さず、浄化速度も非常に遅いという欠点を有する。
【0006】
鉄粉処理法は、鉄粉を汚染土壌に混合分散して鉄粉の持つ還元能力により汚染物質を分解浄化する原位置浄化方法であり、他に処理設備を必要としないうえに、汚染濃度が高濃度であると低濃度であるとにかかわらず効果を発揮し、しかも、分解速度も非常に早く極めて優れた浄化方法である。この鉄粉処理法は、鉄粉を汚染土壌に混合分散する方法であるから、鉄粉を土壌中に効率よく混合分散することが必須である。そこで、近年では、混合分散性を高めるために、鉄粉を噴射あるいは注入によって土壌に混合分散する方法が試みられている。この場合においては、注入管あるいは噴射ノズル等を用いて注入等できるように、カルボニル鉄粉等の平均粒子径が数μm程度の微粉鉄粉をスラリー状にして用いる必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、微粉鉄粉は、水溶液中では有機塩素化合物に対し高い分解性能を有するが、土壌中においては分解性能が十分に発揮されないという現象が生じる。この現象は、土壌の種類により程度はことなるものの、ほとんどの土壌において見られる。この分解性能が発揮されないという現象は、前記微粉鉄粉の表面積が非常に大きく、表面活性が高いので反応性が非常に高いため、土壌中に存在する意図しない物質と反応して微粉鉄粉の表面に皮膜が形成され有機化合物の浄化が阻害されるものと推測されている。
【0008】
そこで、本発明の主たる課題は、鉄粉処理法における浄化効果を向上させること、および、微粉鉄粉を使用しても十分な分解効果を発揮させるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明は、平均粒子直径500μm以下の微粉鉄粉と増粘剤とリン酸又はリン酸塩とを含むスラリー状の浄化剤を、有機塩素系化合物で汚染された土壌内に混合分散し、その微粉鉄粉と有機塩素系化合物との反応により、当該有機塩素系化合物を分解浄化することを特徴とする土壌の浄化方法。
【0010】
鉄粉を含むスラリー状の浄化剤としたので、土壌に混合分散しやすくなる。また、浄化剤に、鉄粉の分解効果を高めるあるいは発現させる添加剤を含有せしめたことにより浄化効果が向上する、あるいは浄化効果が発揮されないということがなくなる。
【0011】
鉄粉として平均粒径500μm以下の微粉鉄粉を用いるので、表面積が大きく反応性に富むため浄化効果が高いものとなる。特に初期の浄化効果を高めることができる。また、このような微粉鉄粉をスラリー状とした浄化液は注入管等により容易に土壌中に注入することが可能になる。
【0012】
また、浄化剤は、リン酸またはリン酸塩を含むものである。これらを含むことで、鉄粉の浄化効果を高める効果がある。
【0013】
鉄粉は土壌中で意図しない物質と反応してその表面に不活性な皮膜を形成し、浄化効果の低下あるいは浄化効果を発揮しないということがあるが、浄化剤にリン又はリン酸塩を含む添加剤を含有せしめることにより、鉄粉の表面皮膜を溶解して新鮮な表面を露出させるので、そのような現象が解消される。特に、微粉鉄粉を使用する場合、土壌によっては鉄粉単味の浄化剤では浄化効果がほとんど発揮されないことがあるが、リン酸またはリン酸塩を含む添加剤を含有せしめた浄化剤では、そのような土壌でも浄化効果を発揮させることが可能である。
【0014】
前記浄化剤は、増粘剤とリン酸又はリン酸塩とを含むものである。リン酸またはリン酸塩は、微粉鉄粉の凝集を抑制する効果があり、鉄粉の凝集を抑制する材料として作用する。
【0015】
増粘剤を含むものとしたので、粘度調整が可能となり、好適に土壌中に混合分散させることが可能になり、浄化効果を発現あるいは向上させやすくなる。
【0016】
そして、鉄粉の凝集を抑制するリン酸又はリン酸塩を含むものとしてので、鉄粉の凝集による浄化効率の低下が防止される。特に、微粉鉄粉は凝集しやすくそれに起因して土壌への混合分散が不十分となったり、浄化効果が低下したり、浄化効果が発現しなかったりということがあったが、鉄粉の凝集を抑制する材料を含む添加剤を浄化剤に含有せしめることにより、微粉鉄粉を使用しても凝集による浄化効果の低下を防止でき、土壌への混合分散が不十分となったり、浄化効果が低下したり、浄化効果が発現しなかったりということが防止される。
【0017】
本発明にかかる土壌の浄化方法では、浄化剤を土壌に挿入した注入管の注入口から噴射 又は吐出させて土壌中に混合分散させるのが望ましい。かかる工法を採用することにより、リン酸を含むスラリー状の浄化剤を汚染土壌に混合分散させることが容易となる。ここで本発明にかかる注入工法とは、土壌に挿入した注入管により、浄化剤を土壌内に注入する操作を有する工法である。もちろん、浄化剤を土壌に注入する工程以外の、例えば、土壌と浄化剤とを攪拌混合する工程等、その他の付帯的な施工工程が含まれることを排除する意味ではない。前記注入工法を採用するのであれば鉄粉は微粉鉄粉とするのが望ましい。
【0018】
上記に示す本発明にかかる土壌の浄化方法は、特に、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロエチレン、四塩化炭素、1,1,1−トリクロロエタンおよび1,1,2−トリクロロエタンの浄化に有効である。
【0019】
【発明の実施の形態】
次いで、本発明の実施の形態を以下に詳述する。
本実施の形態にかかる浄化剤は、鉄粉と清水等とを混合してスラリー状にしたものである。スラリー濃度については、特に限定されない。浄化対象である汚染土壌の土質、汚染物質の濃度、そのほか土壌への混合機器や注入機器に応じて適宜の濃度に調整すればよい。
【0020】
但し、土壌に対する鉄粉の量が1〜20重量%となるように調整するのが望ましい。1重量%未満であると浄化効果がほとんどなく、反対に20重量%を越える量は、土壌中の鉄分濃度が高くなりすぎるので望ましくない。
【0021】
前記鉄粉としては、平均粒径500μm以下の微粉鉄粉であるのが望ましい。好適には平均粒径が100μm以下、特に好適には平均粒径が10μm以下である。最も好適には5μm以下である。平均粒径が小さいほうが相対的に表面積が大きくなるため、浄化効果が高くなる。但し、平均粒径が0.5μm未満の微粉鉄粉は、非常に高価であるのでコスト面から好ましくない。
【0022】
一方、本発明に係る浄化剤中には、鉄粉の分解効果を高めるあるいは発現させる添加剤を含有せしめる。この鉄粉の分解効果を高めるあるいは発現させる添加剤は、酸を含むものであるのが望ましい。この酸は、無機酸であると有機酸であるとを問わない。酸を含む添加剤は、酸が土壌中において鉄粉の表面を溶解して常に新鮮な表面を露出させるので、鉄粉の分解効果が高められるあるいは発現する。酸のなかでも、リン酸は特にその効果が高い。また、酸ではないがリン酸塩もリン酸と同様にその効果が高い。
【0023】
他方、前記添加剤は、増粘剤と鉄粉の凝集を抑制する材料とを含むものであるのが望ましい。添加剤に増粘剤を含ませたことにより、浄化剤の施工時の取り扱いを容易とすることができ、土壌に分散混合させやすくなる。さらに、増粘剤を用いると、鉄粉中の微粒子が凝集して、浄化効果が低下することがあるが、鉄粉の凝集を抑制する材料をも添加剤中に含ませることとしたので、このような凝集による浄化効果の低下がなくなる。特に、増粘剤と微粉鉄粉とを併用した場合、凝集による浄化効果の低下により、浄化効果がほとんど発現しないということがあるが、鉄粉の凝集を抑制する材料をも添加剤に含ませることにより、微粉鉄粉の有する高い浄化効果が確実に発現されるようになる。前記鉄粉の凝集を抑制する材料としては、リン酸またはリン酸塩、その他既知の鉄粉について凝集抑制効果を有する凝集抑制剤を使用することができる。前記増粘剤としては、環境に与える影響が小さい植物性のものが好適である。具体例としては、レスター、キプロガムCWおよびキプロガムH−1等が挙げられる。
【0024】
上述の本発明にかかる添加剤を含有せしめた浄化剤は、有機塩素系化合物に汚染された汚染土壌にたいして浄化効果を有するが、特に、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロエチレン、四塩化炭素、1,1,1−トリクロロエタンおよび1,1,2−トリクロロエタンで汚染された土壌に好適である。
【0025】
他方、本発明の土壌の浄化方法においては、上述の浄化剤を汚染土壌中に注入することによって分散混合させるのが望ましい。具体的には施工が簡易な注入工法により浄化剤を土壌に注入するのが望ましい。ここでいう注入工法とは、土壌に挿入した注入管によって薬液を土壌内に注入する工程を有する従来既知の工法全般をいう。もちろん、浄化剤を土壌に注入する工程以外の、例えば、注入管を土壌に挿入する工程や土壌と浄化剤とを攪拌混合する操作等、その他の付帯的な施工工程および操作を排除する意味ではない。
【0026】
前記注入工法においては、注入口から予め調整した浄化剤を注入するいわゆる1ショットの注入、二重管構造の注入管等を用いて高濃度の浄化剤と水とを注入口近傍で混合して注入するいわゆる1.5ショットの注入などを採用することができる。具体的な注入方法は特に限定されない。また、浄化剤の注入圧も特に限定されない。注入管に設けた注入口から噴射するようにして注入してもよいし、吐出させるようにして注入してもよい。これら注入方法や注入圧は、対象汚染土壌の現場の状況およびスラリー濃度等を考慮して適宜選択すればよい。
【0027】
なお、注入工法により、浄化剤を土壌中に分散混合するのであれば、微粉鉄粉を用いた浄化剤とするのが望ましい。微粉鉄粉を用いる場合に、リン酸あるいはリン酸塩と増粘剤とを含む添加剤を用いるのが望ましいのは先に述べたとおりである。特に、注入工法による場合は、鉄粉が凝集すると注入管内や噴射口で詰まりを起こすおそれが高くなるので、リン酸等を含む添加剤を浄化剤に含有せしめるのが望ましい。
【0028】
<実験例>
本発明に係る浄化剤の浄化効果についての各種実験を行ったので下記に示す。
【0029】
(実験1)
トリクロロエチレン(以下、TCEと略する。)で汚染された飽和状態の佐原砂に対する本発明に係る浄化剤の浄化効果について検討した。
[試料]23mLのバイアル瓶に微粉鉄粉(HM−10[平均粒径1μm]:川崎製鉄社製)1gを秤量し、このバイアル瓶にTCEで汚染された飽和状態の佐原砂10gを投入し、さらにリン酸1.23mg/L溶液2mlを加え、その後直ちに密閉したものを本発明試料1とした。尚、川崎製鉄社製HM−10の平均粒径は商品に表示されている数値である。
前記リン酸に代えて蒸留水2mLを加えたものを比較試料1とした。
TCEで汚染された飽和状態の佐原砂10gのみのものをブランク試料1とした。
[測定]TCE濃度の経時的変化を測定した。TCE濃度はヘキサン抽出法を用いてガスクロマトグラフィー装置で測定した。反応温度は15度とした。
[結果]その測定結果を表1及び図1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
表1及び図1より、佐原砂においては、微粉鉄粉と蒸留水のみの比較試料例1ではほとんど浄化効果が発現していないが、添加剤としてリン酸溶液を用いた本発明試料1では環境基準値以下までTCE濃度が低下しており高い浄化効果が確認できる。
尚、本発明者らは、佐原砂において平均粒径の大きな粗鉄粉(Fe6Si:神戸製鋼社製)を使用した場合には、蒸留水のみでもTCEの分解による浄化効果が確認できるが、リン酸を含む添加剤を用いた場合には、蒸留水のみの場合よりも若干ではあるが高い効果が得られることを確認している。
【0032】
(実験2)
対象土壌の違いによる浄化効果の差を検討すべく、佐原砂に代えて新潟砂を用いて実験を行った。
[試料]23mLのバイアル瓶に微粉鉄粉1g(HM−10[平均粒径1μm]:川崎製鉄社製)を秤量し、このバイアル瓶にTCEで汚染された飽和状態の新潟砂10gを投入し、さらにリン酸1.23mg/L溶液2mlを加え、その後直ちに密閉したものを本発明試料2とした。
前記リン酸溶液に代えて蒸留水2mLとしたものを比較試料2とした。
TCEで汚染された飽和状態の新潟砂10gのみのものをブランク試料2とした。
[測定]実験1と同様の測定により、TCE濃度の経時的変化を測定した。
[結果]その測定結果を表2及び図2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】
表2及び図2より、新潟砂においては、添加剤としてリン酸溶液を用いた本発明試料2および添加剤を含まない比較試料例2ともに環境基準値以下までTCE濃度を低下させる浄化効果があることが確認できる。新潟砂においては、本発明試料2は比較試料2と比べて浄化効果の点では特段の効果はないが、実際の施工時に増粘剤などを使用する場合には、リン酸等の添加剤が必要となることから、リン酸を添加しても浄化効果が得られることが確認できたことは意義がある。
【0035】
(実験3)
対象土壌の違いによる浄化効果の差をも検討すべく、新潟砂に代えて君津砂を用いて実験を行った。また、リン酸塩を含む添加剤とした場合の浄化効果について検討した。
[試料]23mLのバイアル瓶に微粉鉄粉1g(HM−10[平均粒径1μm]:川崎製鉄社製)を秤量し、このバイアル瓶にTCEで汚染された飽和状態の君津砂10gを投入し、さらにリン酸1.23mg/L溶液2mlを加え、その後直ちに密閉したものを本発明試料3とした。
前記リン酸溶液に代えてリン酸水素ナトリウム1.75g/L溶液2mLとしたものを本発明試料4とした。
TCEで汚染された飽和状態の君津砂10gのみのものをブランク試料3とした。
[測定]実験1と同様の測定により、TCE濃度の経時的変化を測定した。
[結果]その測定結果を表3及び図3に示す。
【0036】
【表3】
【0037】
表3及び図3より、君津砂においては、本発明試料3および本発明試料4ともに浄化効果が発揮され、長期的には環境基準値以下となっていることが確認できる。また、リン酸塩であっても、長期的にはリン酸とほぼ同様の効果が得られることが確認できる。
【0038】
(実験4)
リン酸の添加量の差による浄化効果の差を検討すべく実験を行った。
[試料]23mLのバイアル瓶に入れたTCEで汚染された飽和状態の君津砂30gに微粉鉄粉(HM−10[平均粒径1μm]:川崎製鉄社製)0.42gとリン酸7mgを蒸留水6mLに溶解させて調製した浄化剤を注入し、直ちに密閉したものを本発明試料5とした。
リン酸の量を14mgに変更したものを本発明試料6とした。リン酸の量を21mgに変更したものを本発明試料7とした。リン酸の量を0gに変更したものを比較試料4とした。
TCEで汚染された飽和状態の君津砂30gのみのものをブランク試料4とした。試料の配合割合を表4に示す。
【0039】
【表4】
【0040】
[測定]実験1と同様の測定により、TCE濃度の経時的変化を測定した。
[結果]その測定結果を表5及び図4に示す。
【0041】
【表5】
【0042】
表5及び図4より、君津砂においては、鉄粉と蒸留水のみの比較試料4においても浄化効果が発現されるが、本発明試料5〜6のほうがより高い浄化効果が発現することが確認できる。また、長期的にはリン酸の含有量によらずほぼ同程度のTCEの濃度値となるが、初期段階ではリン酸の含有量が多いほうがより早くまたより高い浄化効果が得られることが確認できる。
【0043】
(実験5)
本発明にかかる鉄粉の凝集を抑制する材料の効果について検討した。
[試料]水1000mLにリン酸1.23mg/L溶液0.9mL添加し、その後帯水性掘削保護剤としても使用されている植物性の増粘剤であるレスターを3g添加し、これを卓上ミキサーで1時間攪拌したものを本発明試料8とし、リン酸を添加せずにレスターのみを添加したものを比較試料5とした。
[測定]本発明試料8および比較試料5に対して、微粉鉄粉(HM−10[平均粒径1μm]:川崎製鉄社製)を投入したときの凝集性を目視にて確認した。
[結果]本発明試料8では、微粉鉄粉が凝集することなく分散していたが、比較試料5では、微粉鉄粉投入と同時に凝集が起こり分散しなかった。微粉鉄粉と増粘剤を併用して使用する場合、リン酸は水溶液中での微粉鉄粉の凝集を抑制する効果があることが確認された。
尚、本発明者らは、増粘剤としてキプロガムCWおよびキプロガムH−1を使用しても同様の効果があることを確認している。
【0044】
【発明の効果】
以上詳述のとおり、本発明によれば、鉄粉処理法における浄化効果を向上させることができ、微粉鉄粉を使用しても十分な分解効果を発現あるいは向上させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実験1の結果を示すグラフである。
【図2】 実験2の結果を示すグラフである。
【図3】 実験3の結果を示すグラフである。
【図4】 実験4の結果を示すグラフである。
Claims (3)
- 平均粒子直径500μm以下の微粉鉄粉と増粘剤とリン酸又はリン酸塩とを含むスラリー状の浄化剤を、有機塩素系化合物で汚染された土壌内に混合分散し、その微粉鉄粉と有機塩素系化合物との反応により、当該有機塩素系化合物を分解浄化することを特徴とする土壌の浄化方法。
- 浄化剤を土壌に挿入した注入管の注入口から噴射又は吐出させて土壌中に混合分散させる、請求項1記載の土壌の浄化方法。
- 有機塩素系化合物が、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロエチレン、四塩化炭素、1,1,1−トリクロロエタンおよび1,1,2−トリクロロエタンよりなる群より選ばれる請求項1または2記載の土壌の浄化方法。
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