JP4002708B2 - 音響光学フィルタの駆動方法、音響光学フィルタおよび選択波長増設方法ならびに光分岐・挿入装置および光通信システム - Google Patents

音響光学フィルタの駆動方法、音響光学フィルタおよび選択波長増設方法ならびに光分岐・挿入装置および光通信システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音響光学フィルタにおける出力特性の時間的な変動を抑制する駆動方法において、駆動装置を小型化することができる音響光学フィルタ駆動方法に関する。そして、この音響光学フィルタ駆動方法を使用する音響光学フィルタ、光分岐・挿入装置、光通信システムおよび選択波長増設方法に関する。
将来のマルチメディアネットワークの構築を目指し、超長距離でかつ大容量の光通信システムが要求されている。この大容量化を実現する方式として、波長分割多重(wavelength-division multiplexing、以下、「WDM」と略記する。)方式が、光ファイバの広帯域・大容量性を有効利用できるなどの有利な点から研究開発が進められている。
特に、近年では、2局間でWDM方式光信号を送受信する光通信システムだけでなく、光伝送路の途中で設けられたノードと呼ばれる中継局で、WDM方式光信号のうちのある特定な波長の光信号だけを選択的に透過させ、それを除く波長の光信号をそのノードで分岐したり、このノードから別の光信号を挿入して他のノードへ送信したりするADM(add-drop multiplexer)機能を持つ光通信システムの実現が要求されている。このため、ADM機能を実現するための音響光学フィルタ(acousto-optical tunable filter、以下、「AOTF」と略記する。)の研究が盛んである。
【0002】
【従来の技術】
AOTFは、音響光学効果によって光導波路に屈折率変化を誘起して、光導波路を伝播する光の偏波状態を回転させることで分離・選択する光部品である。以下、AOTFの一例について、説明する。
図14は、AOTFの一例の構成を示す図である。
【0003】
図14において、AOTFは、圧電性結晶である基板501に光導波路502、503が形成される。例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO3 )の基板にチタン(Ti)拡散で光導波路を形成する。図14に示すように各光導波路502、503の入射端および射出端にそれぞれポートPin、ポートPad、ポートPthおよびポートPdrが設けられる。これら光導波路502、503は、互いに2箇所で交叉し、これら交叉する部分に偏光ビームスプリッタ(polarization beam splitter、以下、「PBS」と略記する。)504、509が設けられる。
【0004】
そして、これら交叉する部分の間において、櫛を交互にかみ合わせた電極(inter digital transducer、以下、「IDT」と略記する。)506が光導波路502、503上に形成される。弾性表面波は、信号源507で発生するRF信号をIDT506に印加することによって発生し、光導波路502、503の屈折率を変化させる。
【0005】
ポートPinに入射される入力光1は、TEモードとTMモードとが混在した光であるが、PBS504によってTEモード光とTMモード光とに分離され、TMモード光は、光導波路502を、TEモード光は、光導波路503を伝播する。ここで、特定周波数のRF信号を印加することによって弾性表面波が発生すると、光導波路502、503の屈折率が変化する。このため、入力光1のうち、この屈折率の変化と相互作用をする波長の光のみがその偏光状態を回転させる。回転量は、各モードの光が屈折率の変化と相互作用する作用長およびRF信号のパワーに比例する。作用長は、IDT506を挟んで光導波路502、503上に形成される、弾性表面波を吸収する吸収体505、508の間隔によって調整される。
【0006】
したがって、作用長とRF信号のパワーとを最適化することによって、光導波路502の中でTMモード光は、TEモード光に変換され、光導波路503の中でTEモード光は、TMモード光に変換される。
この結果、モードを変換された光は、選択光としてPBS509によってポートPdrに射出され、モードを変換されなかった光は、透過光としてポートPthに射出される。
【0007】
ここで、ポートPthから射出される透過光は、ポートPinに入射される入力光1からRF信号の周波数に対応する波長の光のみが除去された光であるので、AOTFは、リジェクション機能(バンドエリミネート機能)を持つと考えることができる。
一方、ポートPadに入射される入力光2も同様に、PBS504によってTEモード光とTMモード光とに分離され、TMモード光は、光導波路503を、TEモード光は、光導波路502を伝播する。ここで、特定周波数のRF信号を印加することによって弾性表面波が発生すると、特定の波長の光のみがその偏光状態を回転させ、光導波路502の中でTEモード光は、TMモード光に変換され、光導波路503の中でTMモード光は、TEモード光に変換される。この結果、モードを変換された光は、PBS509によって透過光側のポートPthに射出され、モードを変換されなかった光は、選択光側のポートPdrに射出される。
【0008】
ここで、ポートPdrから射出される選択光は、ポートPinに入射される入力光1からRF信号の周波数に対応する波長の光のみを選択された光であり、ポートPthから射出される透過光は、ポートPinに入射される入力光1からRF信号の周波数に対応する波長の光のみを除去され、この除去された波長にポートPadに入射される入力光2からRF信号の周波数に対応する波長の光のみを挿入された光であるので、AOTFは、光分岐・挿入機能を持つと考えることができる。
【0009】
さらに、AOTFは、RF信号の周波数を変化させることによって選択・挿入・透過される光の波長を変えることができるから、可変波長選択フィルタとしても機能する。
一方、AOTFで複数の波長の光を選択・分岐する場合には、AOTFのIDT506に対して互いに周波数の異なる複数のRF信号をかけることになる。このため、この複数のRF信号によって必然的に弾性表面波にビートが生じるため、このビートに応じて選択・分岐される光の中心波長が時間的に変動する。この結果、選択・分岐すべき目的の波長における光のパワーは、入力光のパワーおよびRF信号のパワーが一定であるにも拘わらず、時間的に変動してしまう。
【0010】
例えば、2個のAOTFで4波の波長の光を選択する場合について、その透過特性をシミュレーションした。
この2個のAOTFは、前段のAOTFのポートPdrを後段のAOTFのポートPinに接続することによって縦続接続される。そして、チャネル1を選択するRF信号およびチャネル3を選択するRF信号は、前段のAOTFに印加される。そして、チャネル2を選択するRF信号およびチャネル4を選択するRF信号は、後段のAOTFに印加される。この構成において、選択される4波の波長を1545.6nm、1547.2nm、1548.8nmおよび1550.4nmとし、AOTFにおける作用長を43.1mmとしてシミュレーションした。
【0011】
図15は、このような2個の縦続接続AOTFで4波の光を選択する場合における選択特性のシミュレーション結果を示す図である。
図15の縦軸は、デシベル(dB)単位で示す透過率であり、その横軸は、nm単位で示す波長である。
この図15から分かるように、1545.6nmより短波長側の最初のサイドローブおよび1550.4nmより長波長側の最初のサイドローブは、ビートが生じているため約−10dBである。サイドローブは、雑音となるので、サイドローブが小さければ小さいほど、選択特性は、良好である。
【0012】
そこで、特願平10−038908号の明細書には、縦続に接続された複数のAOTFを、1個のAOTFにかかる複数のRF信号により生じるビートの位相が複数のAOTF間で異なる位相になるように駆動することによってこの時間的な変動を改善する駆動方法が記載されている。
以下、このようなAOTFにおいて、AOTFが2段に縦続接続され、2波の光信号を選択する構成について説明する。
【0013】
図16は、ビートの位相がAOTF間で異なる位相になるようにRF信号を印加されるAOTFの構成を示す図である。
図16において、図14に示す構成の第1AOTF515-1と第2AOTF515-2は、第1AOTF515-1の選択光が射出されるポートPdrを第2AOTF515-2のポートPinに接続されて縦続に接続される。
【0014】
信号源511-1で発振する周波数f1 のRF信号f1は、位相を調整する位相器512-1、512-2に入力される。位相器512-1に入力されたRF信号f1は、位相φ11に調整されて合波器513-1に入力され、位相器512-2に入力されたRF信号f1は、位相φ12に調整されて合波器513-2に入力される。
同様に、信号源511-3で発振する周波数f3 のRF信号f3は、位相を調整する位相器512-5、512-6に入力される。位相器512-5に入力されたRF信号f3は、位相φ11に調整されて合波器513-1に入力され、位相器512-6に入力されたRF信号f3は、位相φ12に調整されて合波器513-2に入力される。
【0015】
また、信号源511-2で発振する周波数f2 のRF信号f2は、位相を調整する位相器512-3、512-4に入力される。位相器512-3に入力されたRF信号f2は、位相φ21に調整されて合波器513-1に入力され、位相器512-4に入力されたRF信号f2は、位相φ22に調整されて合波器513-2に入力される。
同様に、信号源511-4で発振する周波数f4 のRF信号f4は、位相を調整する位相器512-7、512-8に入力される。位相器512-7に入力されたRF信号f4は、位相φ21に調整されて合波器513-1に入力され、位相器512-8に入力されたRF信号f8は、位相φ22に調整されて合波器513-2に入力される。
【0016】
合波器513-1で合波されたRF信号f1およびRF信号f2は、第1AOTF515-1内のIDTに印加される。合波器513-2で合波されたRF信号f1およびRF信号f2は、第2AOTF515-2内のIDTに印加される。
ここで、各位相器515-1〜515-8で|φ11−φ12|=0度および|φ21−φ22|=180度になるように調整すると、選択光が最も減衰する位置がそれぞれのAOTFで時間的にずれるため、選択光2の光のパワーは、入力光のパワーおよびRF信号のパワーが一定の場合、時間的な変動を抑制することができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような構成のAOTFでは、位相器は、信号源の数およびAOTFの縦続段数に応じて増加するという問題がある。例えば、32波のWDM方式光信号を入力光として、任意に32波を選択することができる3段縦続接続のAOTFでは、位相器は、32×3=96個が必要であり、AOTF全体の装置の小型化、低廉化の妨げになる。
【0018】
そこで、請求項1ないし請求項3に記載の発明では、従来に較べて位相器の個数を減少することができるAOTF駆動方法を提供することを目的とする。
請求項4ないし請求項7に記載の発明では、従来に較べて位相器の個数を減少することができるAOTFを提供することを目的とする。
請求項8および請求項9に記載の発明では、従来に較べて位相器の個数を減少することができるAOTFを使用したOADMを提供することを目的とする。
【0019】
請求項10に記載の発明では、従来に較べて位相器の個数を減少することができるAOTFを備えるOADMを使用した光通信システムを提供することを目的とする。
【0020】
請求項11ないし請求項13に発明では、請求項4および請求項5に記載の発明において、位相器の個数を増加させることなく、AOTFで選択される波長を増設する選択波長増設方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
(請求項1ないし請求項10)
図1は、請求項1ないし請求項7に記載の発明の原理構成を示す図である。
【0022】
図1において、請求項1に記載の発明では、RF信号に対応した波長の光を選択的に出力するAOTF16を複数段縦続接続する際の駆動方法において、周波数の異なる複数のRF信号を複数のグループに分け、このグループごとにRF信号を合波して合波RF信号を生成し、グループごとのこれら合波RF信号を分け複数のAOTF16にそれぞれ分配する過程で、出力特定の時間的な変動を抑制するように、分配先となるAOTF16ごとに異なる位相のビートを生じさせる位相を、分配された合波RF信号に含まれる全てのRF信号成分に一括して与える位相調整を行う
【0023】
図1において、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のAOTF16の駆動方法において、複数のAOTF16のそれぞれに供給される、分配されたこれら合波RF信号のそれぞれの位相の調整は、複数のAOTF16間におけるビートの位相差が複数のAOTF16の段数で180度を割った値になるように調整される。
【0024】
図1において、請求項3に記載の発明では、請求項1に記載のAOTF16の駆動方法において、グループ分けは、複数のRF信号を周波数の小大に応じて順に番号を付けた後に番号を複数のAOTF16の段数で割った剰余別に分ける。
図1において、請求項4に記載の発明では、RF信号に対応した波長の光を選択的に出力する縦続に接続された複数のAOTF16と、RF信号を発生する複数の信号発生手段11と、信号発生手段11で発生する互いに周波数の異なるRF信号を複数のグループに分けて、グループごとにRF信号を合波して合波RF信号を生成する合波手段12と、グループごとの合波RF信号を分け複数のAOTF16にそれぞれ供給する分配手段13と、出力特定の時間的な変動を抑制するように、複数のAOTF16に生じる複数のRF信号のビートの位相が複数のAOTF間で異なる位相となるようにグループごとの合波RF信号の位相を調整する位相調整手段14とを備えて構成される。
【0025】
図1において、請求項5に記載の発明では、請求項4に記載のAOTFにおいて、位相調整手段14における、分配された合波RF信号のそれぞれの位相の調整は、複数のAOTF16間におけるビートの位相差が複数のAOTF16の段数で180度を割った値になるように調整されることで構成される。
図1において、請求項6に記載の発明では、第1合波手段12におけるグループ分けは、複数のRF信号を周波数の小大に応じて順に番号を付けた後に番号を複数のAOTF16の段数で割った剰余別に分けることで構成する。
【0026】
図1において、請求項7に記載の発明では、請求項4に記載のAOTFにおいて、複数のAOTFのそれぞれに供給するために、各グループから位相調整手段14で位相を調整された各合波RF信号を1つずつ集めて合波する第2合波手段15を設け、第2合波手段15は、1つずつ集められた合波RF信号のそれぞれのパワーを調整した後に合波することで構成される。
【0027】
請求項8に記載の発明では、光伝送路を伝送する、複数の光信号を波長多重する波長分割多重方式光信号から光信号を分岐・挿入する光分岐・挿入装置において、請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載のAOTFと、AOTFで分岐される光信号を受信・処理する光受信手段と、AOTFで挿入される光信号を生成する光送信手段とを備えることで構成される。
【0028】
請求項9に記載の発明では、光伝送路を伝送する、複数の光信号を波長多重する波長分割多重方式光信号から光信号を分岐・挿入する光分岐・挿入装置において、波長分割多重方式光信号を2つに分配する光分岐手段と、光分岐手段で分配された一方に波長分割多重方式光信号から光分岐・挿入装置で分岐すべき光信号を受信・処理する光受信手段と、光分岐手段で分配された他方に波長分割多重方式光信号から、光受信手段で受信・処理される光信号を除去する請求項4ないし請求項7のいずれか1項に記載のAOTFと、光分岐・挿入装置で挿入されるべき光信号を生成する光送信手段と、AOTFからの波長分割多重方式光信号と前記光送信手段からの光信号とを波長多重する光多重手段とを備えて構成される。
【0029】
請求項10に記載の発明では、複数の光信号を波長多重する波長分割多重方式光信号を生成する光送信装置と、光送信装置からの波長分割多重方式光信号を伝送する光伝送路と、光伝送路からの波長分割多重方式光信号を受信処理する光受信装置とを備える光通信システムにおいて、光伝送路を伝送する波長分割多重方式光信号から光信号を分岐・挿入する請求項8または請求項9に記載の光分岐・挿入装置をさらに備えて構成される。
【0030】
AOTFによって選択的に出力される光のパワーが時間的に変動することを防止するために、[従来の技術]の欄で記載したように、1個のAOTFにかかる複数のRF信号により生じるビートの位相が複数のAOTF間で異なる位相になるように、RF信号は、AOTFの段数に分配され、この分配された各RF信号の位相を調整して複数のAOTFのそれぞれに印加される。
【0031】
このような請求項1ないし請求項10に記載の発明では、複数のRF信号の中には分配された各RF信号の位相が同じように調整されるRF信号があることから、この位相が同じように調整されるRF信号同士を予め1つのグループにまとめて、このグループ内のRF信号を一括してAOTFの段数に従って分配し、この分配された各RF信号を一括して位相を調整する。このため、RF信号を個々にAOTFの段数に分配して、この分配された各RF信号の位相を調整する場合に較べ、位相調整手段14の個数を格段に少なくすることができる。
【0032】
例えば、3段に縦続に接続されたAOTFが44波の波長の異なる光を選択的に出力することができる場合において、[従来の技術]の欄で記載したように、個別にRF信号を分配して位相を調整する場合では、位相調整手段は、44×3=132個必要であるが、請求項1ないし請求項11に記載の発明では、3×3=9個で充分である。
【0033】
また、AOTFによって選択的に出力される光のパワーは、RF信号のパワーに依存するが、特に、請求項7に記載の発明では、第2合波手段15で集められた各RF信号のパワーを等しくした後に合波するので、AOTFから出力される各波長の光のパワーを等しくすることができる。
(請求項11ないし請求項12)
【0034】
請求項11に記載の発明では、請求項4に記載のAOTFにこのAOTFによって選択される波長の個数を増設する選択波長増設方法において、増設される波長が複数のRF信号を周波数の小大に応じて順に番号を付けた番号の最小番号より1つ小さい番号になるように増設する第1ステップと、最小番号より1つ小さい該号を複数のAOTFの段数で割った剰余に従って増設される波長に対応するRF信号を前記グループのいずれかに所属させる第2ステップとを備えて構成される。
【0035】
請求項12に記載の発明では、請求項4に記載のAOTFにこのAOTFによって選択される波長の個数を増設する選択波長増設方法において、増設される波長が複数のRF信号を周波数の小大に応じて順に番号を付けた番号の最大番号より1つ大きい番号になるように増設する第1ステップと、最大番号より1つ大きい番号を複数のAOTFの段数で割った剰余に従って増設される波長に対応するRF信号をグループのいずれかに所属させる第2ステップとを備えて構成される。
【0036】
このような請求項11ないし請求項12に記載の発明では、AOTFで選択される波長の個数を増設する場合に、増設される波長に対応して増設されるRF信号は、既存のいずれかのグループに所属させるので、位相調整手段を新たに増設する必要がない。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明における実施の形態を説明する。
【0038】
(第1の実施形態の構成)
第1の実施形態は、請求項1ないし請求項8、および、請求項10に記載の発明に対応する光通信システムである。
図2は、第1の実施形態における光通信システムの構成を示す図である。
図3は、第1の実施形態の光通信システムにおけるOADMの構成を示す図である。
【0039】
図4は、第1の実施形態における各位相器の位相φを示す図である。
図5は、第1の実施形態の各AOTFにおいて、或る時間の弾性表面波におけるビートの強度分布を示す図である。図5の縦軸は、弾性表面波の強度であり、横軸は、IDTを基準点とした距離である。
図2において、光通信システムは、16波のWDM方式光信号を生成する光送信装置101と、光送信装置101から射出されたWDM方式光信号を伝送する光伝送路102と、光伝送路102を伝送するWDM方式光信号からチャネルの光信号を分岐・挿入するOADM104と、伝送されたWDM方式光信号が入射され、WDM方式光信号を受信・処理する光受信装置105とから構成される。さらに、この光通信システムには、光伝送路102間において、光伝送路102における伝送損失を補う光中継装置103が接続される。なお、このOADM104および光中継装置103は、光伝送路102間に各1個ずつ接続される場合に限らず、必要に応じて複数個が設けられる場合もある。
【0040】
光送信装置101は、例えば、WDM方式光信号の各チャネルの光信号を生成する複数の光送信器(以下、「OS」と略記する。)111-1〜111-16 と、これらOS111-1〜111-16 からの光信号を波長多重する光マルチプレクサ(以下、「MUX」と略記する。)112とを備えて構成される。OS111の個数は、WDM方式光信号のチャネル数に合わせた個数であり、本実施形態においては、16個である。後述される光受信器116の個数についても、同様である。
【0041】
さらに、OS111は、例えば、所定の波長でレーザ光を発振する半導体レーザと、入射されたこのレーザ光を送信すべき情報で変調するマッハツェンダ干渉型光変調器などの外部変調器とから構成することができる。MUX112としては、例えば、干渉フィルタの1つである誘電体多層膜フィルタやアレイ導波路格子形光合分波器(arrayed waveguide grating )などを利用することができる。
【0042】
光伝送路102は、光ファイバであり、1.3μm帯零分散シングルモードファイバや1.5μ帯分散シフトファイバなどの各種の光ファイバを利用することができる。
OADM104の構成については、後述する。
光受信装置105は、例えば、光デマルチプレクサ(以下、「DEMUX」と略記する。)115と光受信器(以下、「OR」と略記する。)116-1〜116-16 とを備えて構成される。光伝送路102から光受信装置105に入射されたWDM方式光信号は、DEMUX115でチャネルごとの光信号に波長分離される。分離された各チャネルの光信号は、ホトダイオードや復調器などからなるOR116-1〜116-16 にそれぞれ入射され、受信・処理される。
【0043】
光増幅装置103は、例えば、エルビウム添加光ファイバと励起光源などから構成されるエルビウム添加光ファイバ増幅器を備えて構成される。エルビウム添加光ファイバは、励起光源からエネルギーを供給されることによって反転分布を形成し、この状態で増幅すべきWDM方式光信号が入射されると誘導放射を引き起こし、WDM方式光信号を増幅する。なお、光増幅装置103の増幅帯域は、WDM方式光信号の波長帯域に合わせて決定され、増幅帯域は、光ファイバに添加される希土類元素の種類および励起光源の励起波長などに依存する。例えば、1.48μmまたは0.98μmを励起波長とするエルビウム添加光ファイバ増幅器は、1.55μm帯を増幅することができる。
【0044】
次に、OADM104の構成について説明する。
OADM104は、AOTFを2段構成とし、各AOTFにおける弾性表面波のビートの位相を90度ずらした構成である。この構成により、AOTFにおける透過光信号のパワー、挿入光信号のパワーおよび分岐光信号のパワーの時間的な変動を抑制する。
【0045】
図3において、第1ないし第4AOTF127-1〜127-4を駆動するRF信号は、発振器121によって発生し、AOTFが2段に縦続接続されていることから、2つのグループに分けられる。
発振器121の個数は、このOADM104で分岐・挿入することができるチャネル数に合わせた個数であり、本実施形態では、16チャネルを分岐・挿入することから16個が用意される。そして、各発振器121-1〜121-16 の発振周波数f1 〜f16は、WDM方式光信号における各チャネルの光信号の偏光状態を第1ないし第4AOTF127-1〜127-4で回転させる周波数にそれぞれ設定される。例えば、発振器121-1は、チャネル1の光信号の偏光状態を第1ないし第4AOTF127-1〜127-4で回転させる周波数f1 に設定され、発振器121-2は、チャネル2の光信号の偏光状態を第1ないし第4AOTF127-1〜127-4で回転させる周波数f2 に設定される。
【0046】
より具体的には、チャネル1の光信号が波長1.5468μmに設定されている場合には、発振器121-1の発振周波数f1 は、176.978MHzに設定され、チャネル2の光信号が波長1.5464μmに設定されている場合には、発振器121-2の発振周波数f2 は、176.795MHzに設定される。なお、AOTFを駆動する周波数とこの周波数によって偏光状態が回転する光の波長との関係は、ほぼ1次関数で表すことができる。
【0047】
発振周波数f1 〜f16のグループ分けは、この中で周波数の最も大きいf1 から小さい方へ順に並べて番号を付した場合に、奇数番号の周波数f1 、f3 、・・・f13、f15を第1グループに、偶数番号の周波数f2 、f4 、・・・f14、f16を第2グループに分ける。
第1グループに属する周波数の各RF信号は、RF信号を合波する合波器122-1に入力される。合波された合波RF信号は、分波器123-1に入力される。分波器123-1は、この合波RF信号を2つに分配する。したがって、分配された各合波RF信号は、同一周波数成分を含む信号である。分配された一方の合波RF信号は、入力された信号の位相をφ11に調整する位相器124-1に入力され、分配された他方の合波RF信号は、入力された信号の位相をφ12に調整する位相器124-2に入力される。図4に示すように、これら位相器124-1、124-2は、φ12−φ11=0度になるように各合波RF信号の位相を調整する。
【0048】
位相器124-1からの合波RF信号は、減衰器(以下、「ATT」と略記する。)138-1でパワーを調整され、合波器125-1に入力される。そして、位相器124-2からの合波RF信号は、ATT138-2でパワーを調整され、合波器125-2に入力される。
一方、第2グループに属する各周波数は、合波器122-2に入力され、合波された合波RF信号は、分波器123-2に入力される。分波器123-2は、この合波RF信号を2つに分配する。分配された一方の合波RF信号は、入力された信号の位相をφ21に調整する位相器124-3に入力され、分配された他方の合波RF信号は、入力された信号の位相をφ22に調整する位相器124-4に入力される。図4に示すように、これら位相器124-3、124-4は、φ22−φ21=180度になるように各合波RF信号の位相を調整する。なお、φ22−φ21=−180度になるように各合波RF信号の位相を調整してもよい。
【0049】
位相器124-3からの合波RF信号は、ATT138-3でパワーを調整され、合波器125-1に入力される。そして、位相器124-4からの合波RF信号は、ATT138-4でパワーを調整され、合波器125-2に入力される。
これらATT138-1〜138-4の減衰量は、各ATT138-1〜138-4から出力されるこれら合波RF信号パワーが互いに等しくなるように設定される。
【0050】
ここで、第1グループに属する周波数の各RF信号の中でいずれの周波数のRF信号を合波器122-1に入力するか否かおよび第2グループに属する周波数の各RF信号の中でいずれの周波数のRF信号を合波器122-2に入力するか否かは、このOADM104で分岐・挿入すべきチャネルに合わせて設定される。例えば、このOADM104で1〜6チャネルを分岐・挿入する場合には、第1グループに属する周波数f1 、f3 、f5 の各RF信号が合波器122-1に入力され、第2グループに属する周波数f2 、f4 、f6 の各RF信号が合波器122-2に入力される。そして、この合波器122-1、122-2に入力されるRF信号のオン・オフは、各発振器121-1〜121-16 をオン・オフすることによって、または、各発振器121-1〜121-16 と合波器122-1、122-2との間にスイッチを設けてこのスイッチをオン・オフすることなどによって実現することができる。
【0051】
合波器125-1は、入力された各合波RF信号を合波する。合波された合波RF信号は、第1AOTF127-1内のIDTおよび第2AOTF127-2内のIDTに印加され、各AOTF127-1、127-2で弾性表面波を発生させる。
合波器125-2は、入力された各合波RF信号を合波する。合波された合波RF信号は、第3AOTF127-3内のIDTおよび第4AOTF127-4内のIDTに印加され、各AOTF127-3、127-4で弾性表面波を発生させる。
【0052】
これら第1ないし第4AOTF127-1〜127-4は、図14に示すAOTFと同様であるので、その構成の説明を省略する。
また、前段の光中継装置103またはOADM104から光伝送路102を介して伝送されたWDM方式光信号は、このOADM104内の光増幅器126に入射される。光増幅器126は、光伝送路102で生じた伝送損失を補償するプリアンプであり、例えば、希土類元素添加光ファイバ増幅器が使用される。
【0053】
光増幅器126で増幅されたWDM方式光信号は、第1AOTF127-1のポートPinに入射される。入射されたWDM方式光信号は、このWDM方式光信号の各チャンネルの光信号のうち、合波器125-1からの第1および第2グループの合波RF信号に含まれる周波数に対応する光信号のみがその偏光状態を回転されてポートPdrに射出され、それ以外の光信号は、ポートPthに射出される。上述の例では、1〜6チャネルの光信号は、ポートPdrに射出され、7〜16チャネルの光信号は、ポートPthに射出される。
【0054】
第1AOTF127-1のポートPdrからの光信号は、第4AOTF127-4のポートPinに入射される。入射された信号は、合波器125-2からの第1および第2グループのRF信号によって第4AOTF127-4で偏光状態を回転されてポートPdrに射出される。
この際に、合波器125-2によって第4AOTF127-4に印加される第2グループに属するRF信号は、第1AOTF127-1に印加される第2グループに属するRF信号の位相に対して180度ずれた位相のRF信号である。このため、第1AOTF127-1に生じる弾性表面波のビートのために、偏光状態を回転させられて第1AOTF127-1のポートPdrから射出される光信号に関し、少し減衰のかかった状態と全く減衰のかからなかった状態とが射出され第4AOTF127-4のポートPinに入射されたとしても、第4AOTF127-4で減衰のかかるタイミングがずれるので、第4AOTF127-4のポートPdrから射出される光信号は、時間的にほぼ一定パワーの出力を得ることができる。上述の例では、第1AOTF127-1のポートPdrから射出される1〜6チャネルに関し、少し減衰のかかった状態と全く減衰のかからなかった状態とが射出されたとしても、第4AOTF127-4のポートPdrから射出される1〜6チャネルの光信号は、時間的にほぼ一定パワーの出力を得ることができる。
【0055】
第4AOTF127-4のポートPdrからの光信号は、このOADM104における分岐光信号として、プリアンプである光増幅器134に入射される。増幅された分岐光信号は、光受信装置135に入射される。光受信装置135は、例えば、DEMUXと各チャネルごとに設けられたORとを備えて構成される。分岐光信号は、DEMUXでチャネルごとに波長分離され、波長分離された各チャネルは、チャネルに対応するORで受信・処理される。上述の例では、1〜6チャネルの分岐光信号が、光受信装置135で受信・処理される。
【0056】
また、このOADM104で挿入すべき挿入光信号は、光送信装置131で生成され、光増幅器132を介して第2AOTF127-2のポートPadに入射される。
光送信装置131は、例えば、各チャネルごとに設けられたOSとMUXとを備えて構成される。挿入すべき光信号は、OSで生成されてMUXで波長多重され、挿入光信号として光送信装置131から射出される。上述の例では、1〜6チャネルの挿入光信号が、光送信装置131で生成される。
【0057】
第2AOTF127-2のポートPadに入射された挿入光信号は、合波器125-1からの第1および第2グループのRF信号によって第2AOTF127-2で偏光状態を回転されてポートPthに射出され、第3AOTF127-3のポートPadに入射される。この入射された挿入光信号は、合波器125-2からの第1および第2グループのRF信号によって第3AOTF127-3で偏光状態を回転されてポートPthに射出される。
【0058】
この際に、合波器125-2によって第3AOTF127-3に印加される第2グループに属するRF信号は、第2AOTF127-2に印加される第2グループに属するRF信号の位相に対して180度ずれた位相のRF信号である。このため、第2AOTF127-2に生じる弾性表面波のビートのために、偏光状態を回転させられて第2AOTF127-2のポートPthから射出される光信号に関し、少し減衰のかかった状態と全く減衰のかからなかった状態とが射出され第3AOTF127-3のポートPadに入射されたとしても、第3AOTF127-3で減衰のかかるタイミングがずれるので、第3AOTF127-3のポートPthから射出される光信号は、時間的にほぼ一定パワーの出力を得ることができる。
【0059】
一方、第1AOTF127-1のポートPthからの光信号は、第3AOTF127-3のポートPinに入射される。入射された光信号は、合波器125-2からの第1および第2グループの合波RF信号に含まれる周波数に対応する光信号のみがその偏光状態を回転されて第3AOTF127-3のポートPdrに射出され、それ以外の光信号は、ポートPthに射出される。
【0060】
この際に、合波器125-2によって第3AOTF127-3に印加される第2グループに属するRF信号は、第1AOTF127-1に印加される第2グループに属するRF信号の位相に対して180度ずれた位相のRF信号である。このため、第1AOTF127-1に生じる弾性表面波のビートのために、偏光状態を回転させられてポートPdrから射出されることによってWDM方式光信号から削除される光信号に関し、充分に削除された状態と充分に削除されなかった状態とが第1AOTF127-1のポートPthから射出され第3AOTF127-3のポートPinに入射されたとしても、第3AOTF127-3で削除されるタイミングがずれるので、第1AOTF127-1のポートPdrに射出されるべき光信号が充分に削除されたWDM方式光信号が、第3AOTF127-3のポートPthから射出される。そして、この削除される光信号の減衰量(リジェクションレベル)は、時間的にほぼ一定である。
【0061】
このように第3AOTF127-3のポートPinに入射された光信号とポートPadに入射された挿入光信号とは、第3AOTF127-3のポートPthから射出される。すなわち、第3AOTF127-3のポートPinに入射された光信号は、第3AOTF127-3でポートPadに入射された挿入光信号が挿入されて、新たなWDM方式光信号として、ポートPthから射出される。
【0062】
射出されたWDM方式光信号は、ポストアンプである光増幅器128で増幅されて、光伝送路102に送出される。
このように構成される第1ないし第4AOTF127-1〜127-4において、透過光信号に対する2段構成は、第1AOTF127-1および第3AOTF127-3の2段構成が対応し、分岐光信号に対する2段構成は、第1AOTF127-1および第4AOTF127-4の2段構成が対応し、挿入光信号に対する2段構成は、第2AOTF127-2および第3AOTF127-3の2段構成が対応する。
【0063】
(本発明と第1の実施形態との対応関係)
請求項1ないし請求項3に記載の発明と第1の実施形態との対応関係については、音響光学フィルタは、AOTF127に対応する。
請求項4ないし請求項7に記載の発明と第1の実施形態との対応関係については、AOTFはAOTF127に対応し、信号発生手段は信号源121に対応し、第1合波手段は合波器122に対応し、分岐手段は分波器123に対応し、位相調整手段は位相器124に対応し、第2合波手段は合波器125に対応する。特に、請求項7に記載の発明にかかる第2合波手段は、ATT138および合波器125に対応する。
【0064】
請求項8に記載の発明と第1の実施形態との対応関係については、音響光学フィルタはAOTF127、信号源121、合波器122、125、分波器123、位相器124および合波器125に対応し、光受信手段は光受信器135に対応し、光送信手段は光送信器131に対応する。
請求項10に記載の発明と第1の実施形態との対応関係については、光送信装置は光送信装置101に対応し、光伝送路は光伝送路102に対応し、光受信装置は光受信装置105に対応し、光分岐・挿入装置はOADM104に対応する。
【0065】
(第1の実施形態の作用効果)
互いに周波数の異なる複数のRF信号が1個のAOTFに印加されることによってAOTFで選択的に出力される光のパワーに生じる変動を抑制するために、各RF信号は、2段に縦続接続されるAOTFのそれぞれに印加されるために2つに分配され、分配されたRF信号のそれぞれの位相が調整される。
【0066】
第1の実施形態における2段に縦続接続されるAOTFでは、各RF信号は、分配されて調整される位相が同一になる信号同士をグループ分けされる。すなわち、各RF信号は、位相差をφ12−φ11=0度とするRF信号のグループである第1グループと位相差をφ22−φ21=180度とするRF信号のグループである第2グループとに分けられる。
【0067】
そして、第1グループに所属するRF信号は、1つに合波されて、位相器124-1、124-2で一括して位相をφ12−φ11=0度となるように調整される。第2グループに所属するRF信号は、1つに合波されて、位相器124-3、124-4で一括して位相をφ22−φ21=180度となるように調整される。
このため、各RF信号を個々に2つに分配して位相を調整する場合よりも、位相器の個数を格段に減少することができる。より具体的には、各RF信号に対し個々に位相器を設ける場合では、位相器が16×2=32個必要であるが、第1の実施形態の場合では、2×2=4個で充分である。
【0068】
しかも、第1ないし第4AOTF127-1〜127-4に印加される各RF信号が、各RF信号に対し個々に位相器を設ける場合と第1の実施形態の場合とで同一であるから、弾性表面波は、図5に示すように、前段のAOTF127-1、127-2のビートS1 、S2 を打ち消すように後段のAOTF127-3、127-4にビートS3 、S4 が生じる。このため、第1ないし第4AOTF127-1〜127-4における透過光信号、挿入光信号および分岐光信号は、それぞれのパワーにおける時間的な変動が抑制される。ここで、S1 、S3 のビート間位相差およびS2 、S4 のビート間位相差は、ともに90度である。
【0069】
例えば、第1および第3AOTF127-1、127-3によってWDM方式光信号から得られる透過光信号は、図5に示すようにこれらのAOTF127-1、127-3で生じる弾性表面波のビートがそれぞれS1 、S3 となるので、透過光信号のパワーにおける時間的な変動がほぼ生じなくなる。
さらに、各合波器125-1、125-2に入力される各位相器124-1〜124-4からの各合波RF信号は、これらのパワーが互いに等しくなるようにATT138-1〜138-4で調整される。このため、各RF信号によって第1ないし第4AOTF127-1〜127-4で選択的に出力される各光が、各RF信号によって偏光状態を同一の回転量だけ回転されるので、これらの光のパワーは、ほぼ同一になる。
【0070】
ここで、第1の実施形態の効果をより具体的に検証するために行ったシミュレーション結果について説明する。
シミュレーションは、従来の駆動方法による選択特性である図15と対比するため、第1の実施形態において4波を選択する場合について行った。
すなわち、図3に示す第1の実施形態において、4波を選択するために発振器121-1〜121-4が用意され、発振器121-1、121-3は、第1グループとして合波器122-1に接続され、発振器121-2、121-4は、第2グループとして合波器122-2に接続される。
【0071】
図6は、このような第1の実施形態において4波を選択する場合の構成を示す図である(f1 、f3 を第1グループに、f2 、f4 を第2グループに分けた場合)。
なお、図6において、シミュレーションに直接関係のない構成については、その記載を省略し、その説明も省略する。
【0072】
この構成において、図15の場合と同様に選択される4波の波長を1545.6nm、1547.2nm、1548.8nmおよび1550.4nmとし、AOTFにおける作用長を43.1mmとしてシミュレーションした。
図7は、図6に示す構成における選択特性のシミュレーション結果を示す図である。
【0073】
図7の縦軸は、デシベル(dB)単位で示す透過率であり、その横軸は、nm単位で示す波長である。
図7に示すように、1545.6nmより短波長側の最初のサイドローブおよび1550.4nmより長波長側の最初のサイドローブは、約−18dBである。この結果は、図15と対比すると分かるように、従来の駆動方法に較べてサイドローブが抑圧されており、選択特性は、従来の駆動方法に較べて良好である。
【0074】
さらに、第1の実施形態において、グループ分けは、奇数番号の周波数を第1グループに割り振り、偶数番号の周波数を第2グループに割り振ったが、これに限定されるものではない。例えば、単純に発振周波数の中央で2つに分ける分け方でもよい。より具体的には、第1の実施形態のように周波数が発振周波数f1 〜f16の16個である場合では、周波数f1 〜f8 を第1グループに割り振り、周波数f9 〜f16を第2グループに割り振ってもよい。
【0075】
このようなグループ分けによる効果についてもシミュレーションした。上述と同様に、シミュレーションは、従来の駆動方法による選択特性である図15と対比するため、第1の実施形態において4波を選択する場合について行った。
すなわち、図3に示す第1の実施形態において、4波を選択するために発振器121-1〜121-4が用意され、発振器121-1、121-2は、第1グループとして合波器122-1に接続され、発振器121-3、121-4は、第2グループとして合波器122-2に接続される。
【0076】
図8は、第1の実施形態において4波を選択する場合の構成を示す図である(f1 、f2 を第1グループに、f3 、f4 を第2グループに分けた場合)。
なお、図8において、シミュレーションに直接関係のない構成については、その記載を省略し、その説明も省略する。
この構成においても、図15の場合と同様に選択される4波の波長を1545.6nm、1547.2nm、1548.8nmおよび1550.4nmとし、AOTFにおける作用長を43.1mmとしてシミュレーションした。
【0077】
図9は、図8に示す構成における選択特性のシミュレーション結果を示す図である。
図9の縦軸は、デシベル(dB)単位で示す透過率であり、その横軸は、nm単位で示す波長である。
図9に示すように、1545.6nmより短波長側の最初のサイドローブおよび1550.4nmより長波長側の最初のサイドローブは、約−14dBである。この結果は、図15と対比すると分かるように、従来の駆動方法に較べてサイドローブが抑圧されており、選択特性は、従来の駆動方法に較べて良好である。
【0078】
また、図7と図9を対比すると分かるように、図7の方がよりサイドローブが抑圧されている。つまり、周波数が隣接するRF信号(隣接するチャネルを選択するRF信号同士)は、同一グループに含まないようにする方が、選択特性は、良好である。この原因は、ビートが一般に隣接する周波数同士が一番大きくなること、および、RF信号の間隔である200kHzの整数倍のビートが発生しているが、図6に示すように発振器121を偶奇でグループ分けすることによって200kHzのビートが打ち消し合うことなどであると考えられる。
【0079】
一方、前述したように本発明では、位相器の個数を図16に示す駆動方法に較べ格段に減少することができるが、より簡易な構成として図10に示す構成を考えることができる。
図10は、一括して位相を調整する場合の構成を示す図である。
図10において、発振器121-1〜121-4で発生するRF信号は、合波器161で合波される。合波されたRF信号は、分配器162で2つに分配される。すなわち、分配された個々のRF信号は、周波数f1 〜f4 を含むRF信号である。この分配された一方のRF信号は、位相器163-1で位相φ1 に調整されて第1AOTF127-1および第2AOTF127-2に供給される。この分配された他方のRF信号は、位相器163-2で位相φ2 に調整されて第3AOTF127-3および第4AOTF127-4に供給される。位相差は、|φ1 −φ2 |=180度である。
【0080】
なお、他の構成については、図3を用いて説明した前述の記載と同様であるので、その説明を省略する。
このように一括して位相を調整する場合では、その構成を単純にすることができる。
【0081】
一方、図6および図8に示す構成では、位相器124は、同様にインピーダンス50Ωの同軸ケーブルで構成した場合、その長さが60cmになるため製品化が容易である。ここで、上述の計算において、各周波数は、波長1.6nm間隔で光を選択することができるようにするため200kHz間隔である、f1 =170MHz、f2 =170.2MHz、f3 =170.4MHzおよびf4 =170.6MHzとした。
【0082】
なお、第1の実施形態においては、AOTFを2段に縦続に接続することで、WDM方式光信号からチャネルの光信号を分岐・挿入・透過したが、AOTFを3段以上に縦続に接続して構成することもできる。この場合において、透過光信号に対しては、前段のAOTFにおけるポートPthと後段のAOTFにおけるポートPinとを接続してAOTFを縦続に接続すればよい。分岐光信号に対しては、初段のAOTFと透過光信号に対して縦続接続されるAOTFにおける初段のAOTFとを兼用し、前段のAOTFにおけるポートPdrと後段のAOTFにおけるポートPinとを接続してAOTFを縦続に接続すればよい。挿入光信号に対しては、前段のAOTFにおけるポートPthと後段のAOTFにおけるポートPadとを接続してAOTFを縦続に接続し、終段のAOTFと透過光信号に対して縦続接続されるAOTFにおける終段のAOTFとを兼用すればよい。
【0083】
次に、別の実施形態について説明する。
(第2の実施形態の構成)
第2の実施形態は、請求項1ないし請求項7、および、請求項9ないし請求項13に記載の発明に対応する光通信システムである。
図11は、第2の実施形態の光通信システムにおけるOADMの構成を示す図である。
【0084】
図12は、第2の実施形態における各位相器の位相φを示す図である。
図13は、第2の実施形態の各AOTFにおいて、或る時間の弾性表面波におけるビートの強度分布を示す図である。図13の縦軸は、弾性表面波の強度であり、横軸は、IDTを基準点とした距離である。
第2の実施形態における光通信システムは、第1の実施形態における光通信システムに対し、OADM104に代えてOADM106を使用する。すなわち、第2の実施形態における光通信システムは、16波のWDM方式光信号を生成する光送信装置101と、光送信装置101から射出されたWDM方式光信号を伝送する光伝送路102と、光伝送路102を伝送するWDM方式光信号からチャネルの光信号を分岐・挿入するOADM106と、伝送されたWDM方式光信号が入射され、WDM方式光信号を受信・処理する光受信装置105とから構成される。さらに、この光通信システムには、光伝送路102間において、光伝送路102における伝送損失を補う光中継装置103が接続される。なお、このOADM104および光中継装置103は、光伝送路102間に各1個ずつ接続される場合に限らず、必要に応じて複数個が設けられる場合もある。
【0085】
次に、OADM106の構成について説明する。
OADM106は、AOTFを3段構成とし、各AOTFにおける弾性表面波のビートの位相を60度ずらした構成である。この構成により、AOTFにおけるリジェクションパワーの時間的な変動を抑制する。
【0086】
図11において、第1ないし第3AOTF148-1〜148-3を駆動するRF信号は、発振器141-1〜141-16 によって発生し、AOTFが3段に縦続接続されていることから、3つのグループに分けられる。
発振器141は、このOADM106で分岐・挿入することができるチャネル数に合わせ、16個が用意される。そして、各発振器141-1〜141-16 の発振周波数f1 〜f16は、WDM方式光信号における各チャネルの光信号の偏光状態を第1ないし第3AOTF148-1〜148-3で回転させる周波数にそれぞれ設定される。
【0087】
発振周波数f1 〜f16のグループ分けは、この中で周波数の最も大きいf1 から小さい方へ順に並べて番号を付した場合に、AOTFの段数である3でその番号を割った場合の余りが1である周波数f1 、f4 、f7 、f10、f13、f16を第1グループに、3でその番号を割った場合の余りが2である周波数f2 、f5 、f8 、f11、f14を第2グループに、3でその番号を割った場合の余りが0である周波数f3 、f6 、f9 、f12、f15を第3グループに分ける。
【0088】
第1グループに属する周波数の各RF信号は、RF信号を合波する合波器142-1に入力される。合波された合波RF信号は、分波器143-1に入力される。分波器143-1は、この合波RF信号を3つに分配する。したがって、分配された各合波RF信号は、同一周波数成分を含む信号である。分配された第1の合波RF信号は、入力された信号の位相をφ11に調整する位相器144-1に入力され、分配された第2の合波RF信号は、入力された信号の位相をφ12に調整する位相器144-2に入力され、そして、分配された第3の合波RF信号は、入力された信号の位相をφ13に調整する位相器144-3に入力される。図12に示すように、これら位相器144-1〜144-3は、φ12−φ11=0度且つφ13−φ11=0度、になるように各合波RF信号の位相を調整する。
【0089】
位相器144-1からの合波RF信号は、ATT158-1でパワーを調整され、合波器145-1に入力される。位相器144-2からの合波RF信号は、ATT158-2でパワーを調整され、合波器145-2に入力される。そして、位相器144-3からの合波RF信号は、ATT158-3でパワーを調整され、合波器145-3に入力される。
【0090】
また、第2グループに属する各周波数は、合波器142-2に入力され、合波された合波RF信号は、分波器143-2に入力される。分波器143-2は、この合波RF信号を3つに分配する。分配された第1の合波RF信号は、入力された信号の位相をφ21に調整する位相器144-4に入力され、分配された第2の合波RF信号は、入力された信号の位相をφ22に調整する位相器144-5に入力され、そして、分配された第3の合波RF信号は、入力された信号の位相をφ23に調整する位相器144-6に入力される。図12に示すように、これら位相器144-4〜144-6は、φ22−φ21=120度且つφ23−φ21=240度(−120度)になるように各合波RF信号の位相を調整する。
【0091】
各位相器144-4〜144-6からの各合波RF信号は、各ATT158-4〜158-6でパワーをそれぞれ調整され、各合波器145-1〜145-3にそれぞれ入力される。
そして、第3グループに属する各周波数は、合波器142-3に入力され、合波された合波RF信号は、分波器143-3に入力される。分波器143-3は、この合波RF信号を3つに分配する。分配された第1の合波RF信号は、入力された信号の位相をφ31に調整する位相器144-7に入力され、分配された第2の合波RF信号は、入力された信号の位相をφ32に調整する位相器144-8に入力され、そして、分配された第3の合波RF信号は、入力された信号の位相をφ33に調整する位相器144-9に入力される。図12に示すように、これら位相器144-7〜144-9は、φ32−φ31=240度(−120度)且つφ33−φ31=120度になるように各合波RF信号の位相を調整する。
【0092】
各位相器144-7〜144-9からの各合波RF信号は、各ATT158-7〜158-9でパワーをそれぞれ調整され、各合波器145-1〜145-3にそれぞれ入力される。
これらATT158-1〜158-9の減衰量は、各ATT158-1〜158-9から出力されるこれら合波RF信号パワーが互いに等しくなるように設定される。
【0093】
ここで、各グループごとにおいて、当該グループに属する周波数の各RF信号の中でいずれの周波数のRF信号を合波器142-1〜142-3に入力するか否かは、このOADM106で分岐・挿入する光信号に合わせて設定される。これら合波器142-1〜142-3に入力されるRF信号のオン・オフは、各発振器141-1〜141-16 と合波器142-1〜142との間にスイッチを設けてこのスイッチをオン・オフすることなどによって実現することができる。
【0094】
合波器145-1は、入力された各合波RF信号を合波する。合波された合波RF信号は、第1AOTF148-1内のIDTに印加され、第1AOTF148-1で弾性表面波を発生させる。合波器145-2は、入力された各合波RF信号を合波する。合波された合波RF信号は、第2AOTF148-2内のIDTに印加され、第2AOTF148-2で弾性表面波を発生させる。そして、合波器145-3は、入力された各合波RF信号を合波する。合波された合波RF信号は、第3AOTF148-3内のIDTに印加され、第3AOTF148-3で弾性表面波を発生させる。
【0095】
これら第1AOTFないし第3AOTFは、図14に示すAOTFと同様であるので、その構成の説明を省略する。
また、前段の光中継装置103またはOADM106から光伝送路102を介して伝送されたWDM方式光信号は、このOADM106内の光増幅器146に入射される。光増幅器146は、光伝送路102で生じた伝送損失を補償するプリアンプである。
【0096】
光増幅器146で増幅されたWDM方式光信号は、入射される光を2つに分配する光分岐器(optical coupler 、以下、「CPL」と略記する。)に入射されれる。
分配された一方のWDM方式光信号は、第1AOTF148-1のポートPinに入射される。入射されたWDM方式光信号は、このWDM方式光信号の各チャンネルの光信号のうち、合波器145-1からの第1ないし第3グループの合波RF信号に含まれる周波数に対応する光信号のみがその偏光状態を回転されてポートPdrに射出され、それ以外の光信号は、ポートPthに射出される。
【0097】
分配された他方のWDM方式光信号は、プリアンプである光増幅器151で増幅されて光受信装置152に入射される。光受信装置152は、例えば、DEMUXと各チャネルごとに設けられたORとを備えて構成される。WDM方式光信号は、DEMUXでチャネルごとに波長分離され、波長分離された各チャネルは、チャネルに対応するORで受信・処理される。ここで、ORは、このOADM106で分岐すべきチャネルに対応するものだけ作動する。
【0098】
一方、第1AOTF148-1のポートPthからの光信号は、第2AOTF148-2のポートPinに入射される。入射されたWDM方式光信号は、合波器145-2からの第1ないし第3グループの合波RF信号に含まれる周波数に対応する光信号のみがその偏光状態を回転されてポートPdrに射出され、それ以外の光信号は、ポートPthに射出される。
【0099】
第2AOTF148-2のポートPthからの光信号は、第3AOTF148-3のポートPinに入射される。入射された光信号は、合波器145-3からの第1および第2グループの合波RF信号に含まれる周波数に対応する光信号のみがその偏光状態を回転されてポートPdrに射出され、それ以外の光信号は、ポートPthに射出される。
【0100】
この際に、合波器145-2によって第2AOTF148-2に印加される第2グループに属するRF信号は、第1AOTF148-1に印加される第1グループに属するRF信号の位相に対して120度ずれた位相のRF信号である。さらに、合波器145-3によって第3AOTF148-3に印加される第3グループに属するRF信号は、第1AOTF148-1に印加される第1グループに属するRF信号の位相に対して240度(−120度)ずれた位相のRF信号である。
【0101】
このため、第1AOTF148-1に生じる弾性表面波のビートのために、偏光状態を回転させられてポートPdrから射出されることによってWDM方式光信号から削除される光信号に関し、充分に削除された状態と充分に削除されなかった状態とが第1AOTF148-1のポートPthから射出され第2AOTF148-2のポートPinに入射されたとしても、第2AOTF148-2で削除されるタイミングがずれるので、第1AOTF148-1のポートPdrに射出されるべき光信号が削除されたWDM方式光信号が、第2AOTF148-2のポートPthから射出される。そして、この第2AOTF148-2でも削除されなかった光信号は、第3AOTF148-3で削除されるタイミングがさらにずれているので、第3AOTF148-3のポートPthから射出される光信号には、第1AOTF148-1のポートPdrに射出されるべき光信号が充分に削除される。
【0102】
したがって、第1AOTF148-1のポートPdrに射出されるべき光信号に関し、時間的にほぼ一定の減衰量(リジェクションレベル)が得られるから、第1ないし第3AOTF148-1を透過する透過光信号には、削除すべき光信号をWDM方式光信号から削除(リジェクト;reject)した光信号が得られる。
こうして、第3AOTF148-3のポートPthからの所定のチャネルをリジェクトされたWDM方式光信号は、MUX149に入射される。
【0103】
また、このOADM106で挿入すべき挿入光信号は、光送信装置154で生成され、光増幅器153を介してMUX149に入射される。光送信装置154は、例えば、各チャネルごとに設けられたOSとMUXとを備えて構成される。挿入すべき光信号は、OSで生成されてMUXで波長多重され、挿入光信号として光送信装置154から射出される。
【0104】
MUX149は、これら第3AOTF148-3のポートPthからのWDM方式光信号と光増幅器153からの挿入光信号とを波長多重する。このようにして、第1ないし第3AOTF148-1〜148-3で主光伝送路を伝送するWDM方式光信号から分岐・挿入されるべきチャネルをリジェクトすることによって、「空き」となったチャネルに挿入光信号が挿入される。
【0105】
MUX149からのWDM方式光信号は、ポストアンプである光増幅器150で増幅されて、光伝送路102に送出される。
(本発明と第2の実施形態との対応関係)
請求項1ないし請求項3に記載の発明と第2の実施形態との対応関係については、音響光学フィルタは、AOTF148に対応する。
【0106】
請求項4ないし請求項7に記載の発明と第2の実施形態との対応関係については、音響光学フィルタはAOTF148に対応し、信号発生手段は信号源141に対応し、第1合波手段は合波器142に対応し、分岐手段は分波器143に対応し、位相調整手段は位相器144に対応し、第2合波手段は合波器145に対応する。特に、請求項7に記載の発明にかかる第2合波手段は、ATT158および合波器145に対応する。
【0107】
請求項9に記載の発明と第2の実施形態との対応関係については、光分岐手段はCPL147に対応し、光受信手段は光受信器152に対応し、音響光学フィルタはAOTF148、信号源141、合波器142、145、分波器143および位相器144に対応し、光送信手段は光送信器154に対応し、光多重手段はMUX149に対応する。
【0108】
請求項10に記載の発明と第2の実施形態との対応関係については、光送信装置は光送信装置101に対応し、光伝送路は光伝送路102に対応し、光受信装置は光受信装置105に対応し、光分岐・挿入装置はOADM106に対応する。
請求項11ないし請求項12に記載の発明と第2の実施形態との対応関係については、音響光学フィルタはAOTF148、信号源141、合波器142、145、分波器143および位相器144に対応する。
【0109】
(第2の実施形態の作用効果)
互いに周波数の異なる複数のRF信号が1個のAOTFに印加されることによってAOTFで選択的に出力される光のパワーに生じる変動を抑制するために、各RF信号は、3段に縦続接続されるAOTFのそれぞれに印加されるために3つに分配され、分配されたRF信号のそれぞれの位相が調整される。
【0110】
第2の実施形態における3段に縦続接続されるAOTFでは、各RF信号は、分配されて調整される位相が同一になる信号同士をグループ分けされる。すなわち、各RF信号は、位相差をφ12−φ11=0度且つφ13−φ11=0度とするRF信号のグループである第1グループと、位相差をφ22−φ21=120度且つφ23−φ21=240度とするRF信号のグループである第2グループと、位相差をφ32−φ31=240度且つφ33−φ31=120度とするRF信号のグループである第3グループとに分けられる。
【0111】
そして、第1グループに所属するRF信号は、1つに合波されて、位相器144-1〜144-3で一括して位相をφ12−φ11=0度且つφ13−φ11=0度となるように調整される。第2グループに所属するRF信号は、1つに合波されて、位相器144-4〜144-6で一括して位相をφ22−φ21=120度且つφ23−φ21=240度となるように調整される。第3グループに所属するRF信号は、1つに合波されて、位相器144-7〜144-9で一括して位相をφ32−φ31=240度且つφ33−φ31=120度となるように調整される。
【0112】
このため、各RF信号を個々に3つに分配して位相を調整する場合よりも、位相器の個数を格段に減少することができる。より具体的には、各RF信号に対し個々に位相器を設ける場合では、位相器が16×3=48個必要であるが、第2の実施形態の場合では、3×3=9個で充分である。
しかも、第1ないし第3AOTF148-1〜148-3に印加される各RF信号が、各RF信号に対し個々に位相器を設ける場合と第2の実施形態の場合とで同一であるから、弾性表面波は、図13に示すように、前段のAOTF148-1のビートS1 を打ち消すように中段のAOTF148-2にビートS2 が生じ且つ後段のAOTF148-3にビートS3 が生じる。このため、第1ないし第3AOTF148-1〜148-3における透過光信号から削除される光信号は、そのパワーの時間的な変動が抑制される。すなわち、リジェクションレベルは、その時間的な変動が抑制される。ここで、S1 、S2 のビート間位相差は、60度であり、S1 、S3 のビート間位相差は、120度である。
【0113】
さらに、各合波器145-1〜145-3に入力される各位相器144-1〜124-9からの各合波RF信号は、これらのパワーが互いに等しくなるようにATT158-1〜158-9で調整される。このため、各RF信号によって第1ないし第3AOTF148-1〜148-3で排除される各光が、各RF信号によって偏光状態を同一の回転量だけ回転されるので、これらのリジェクションレベルは、ほぼ同一になる。
【0114】
なお、第2の実施形態においては、AOTFを3段に縦続に接続することで、WDM方式光信号からチャネルの光信号を削除したが、AOTFを4段以上に縦続に接続して構成することもできる。この場合において、前段のAOTFにおけるポートPthと後段のAOTFにおけるポートPinとを接続してAOTFを縦続に接続すればよい。
【0115】
一方、このような16波を削除することができる3段に縦続接続したAOTF148-1〜148-3に新たに削除することができる波長を増設する場合には、次のようにして増設される。
【0116】
新たに増設される波長は、チャネル16に割り当てられている波長よりも長波長側に設定される。新たに増設される波長を削除するRF信号の周波数f17がチャネル16を削除するRF信号の周波数f16よりも小さいので、周波数f17には、番号17が割り振られる。この番号17をAOTFの段数である3で割ると余りは、2である。このため、周波数f17は、第2グループに所属する。
【0117】
したがって、新たに増設される波長を削除するための発振器141-17 は、図11において破線で示すように、第2グループに所属する各発振器141からのRF信号を合波する合波器142-2に接続される。
増設されたチャネル17に割り当てられた波長よりも長波長側にチャネル18をさらに増設する場合には、このチャネル18を削除するRF信号の周波数f18に番号18が割り当てられ第3グループに所属することになるので、周波数f18を発振する発振器141-18は、合波器142-3に接続される。
【0118】
また、新たに増設される波長がチャネル1に割り当てられている波長よりも短波長側に設定される場合には、新たに増設される波長を削除するRF信号の周波数f0 がチャネル1を削除するRF信号の周波数f1 よりも大きいので、周波数f0 には、番号0が割り振られる。この番号0をAOTFの段数である3で割ると余りは、0である。このため、周波数f0 は、第3グループに所属する。
【0119】
したがって、この場合には、新たに増設される波長を削除するための発振器141-0を合波器142-3に接続すればよい。
このように新たに増設される波長に対するRF信号を発振する発振器141が増設されるので、位相器144を増設する必要がない。
なお、第1および第2の実施形態において、AOTFは、図14に示すAOTFを使用する場合について説明したが、これに限定されるものではない。本発明は、音響光学効果を誘起させるために印加されるRF信号に対応した波長の光を選択的に出力するAOTFに適用することができる。このようなAOTFでは、複数の光を選択的に出力するために複数のRF信号が印加され、この複数のRF信号は、AOTFにビートを発生させるからである。
【0120】
図17は、AOTFの他の一例の構成を示す図である。
図17において、このAOTFは、圧電性結晶である基板301に光導波路302、303が形成される。これら光導波路302、303は、互いに2箇所で交叉し、これら交叉する部分にPBS304、309が設けられる。そして、これら2つの交叉する部分の間において、2本の光導波路302、303上に、金属膜のSAWガイド310がこれら2本の光導波路302、303のそれぞれと交叉するように形成される。このSAWガイド310には、信号源307で発生するRF信号をIDT306に印加することによって発生する弾性表面波(Surface Acoustic Wave )が伝播する。IDT306は、基板301上にSAWガイド310の長尺方向の延長線上に形成される。さらに、弾性表面波を吸収する吸収体305、308は、これらSAWガイド310およびIDT306を挟むように基板301上に形成される。
【0121】
このAOTFの作用効果は、図14に示すAOTFと同様であるので、その説明を省略する。
そして、第1の実施形態におけるグループ分けは、周波数の最も大きいf1 から小さい方へ順に並べて番号を付しグループに分けたが、周波数の最も小さいf16から大きい方へ順に並べて番号を付して、奇数番号の周波数f1 、f3 、・・・f13、f15を第1グループに、偶数番号の周波数f2 、f4 、・・・f14、f16を第2グループに分けてもよい。この場合には、周波数の個数が16個で偶数個なので、各グループに属する周波数は、上述と逆になるが、これによって作用効果に相違は、生じない。第2の実施形態におけるグループ分けについても同様に周波数の最も小さいf16から順に番号を付してもよい。
【0122】
また、第1および第2の実施形態では、主光伝送路を伝送するWDM方式光信号からAOTF127、148でチャネルを分岐・リジェクトすることによって、「空き」となったチャネルのすべてに光信号を挿入したが、これに限定されるものではない。「空き」となったチャネルの一部に光信号を挿入してもよい。上述の例では、1〜6チャネルが「空き」と空きとなっているが、1〜6チャネルの一部、例えば、2、4チャネルに光信号を挿入してもよい。また、4〜6チャネルに光信号を挿入してもよい。その組合せは、「空き」となっているチャネルの範囲で任意である。
【0123】
さらに、第1および第2の実施形態において、AOTF127、148を縦続接続する場合に、前段のAOTF127、148で生じる損失を補償するために、光ファイバ増幅器などの光増幅器を介して縦続に接続してもよい。例えば、第1AOTF127-1のポートPthと第3AOTF127-3のポートPinとの間に光増幅器を設ける。第1AOTF148-1のポートPthと第2AOTF148-2のポートPinとの間に光増幅器を設ける。
【0124】
また、第1および第2の実施形態においては、16波のWDM方式光信号の場合について説明したが、これに限定されるものではない。任意の数の光信号を波長多重したWDM方式光信号について適用することができる。ここで、位相器124、144の個数は、縦続接続されるAOTFの段数に依存するので、波長多重される光信号の数が増加しても増加しない。したがって、波長多重される光信号の数が多ければ多いほど、従来のAOTFの駆動方法による位相器の数に較べ格段に少なくすることができる。
【0125】
さらに、第1の実施形態においては、挿入光信号は、ビートよる時間的変動を抑制するために第2AOTF127-2を介して、第3AOTF127-3のポートPadに入射されるようにしたが、第2AOTF127-2を介することなく直接第3AOTF127-3のポートPadに入射するようにしてもよい。
【0126】
【発明の効果】
請求項1ないし請求項10に記載の発明では、複数のRF信号を予めいくつかのグループごとにまとめて、各グループ内のRF信号を一括してAOTFの段数に従って分配し、この分配された各RF信号を一括して位相を調整する。このため、RF信号を個々にAOTFの段数に分配して、この分配された各RF信号の位相を調整する場合に較べ、位相器の個数を格段に少なくすることができる。
【0127】
したがって、このようなAOTFおよびOADMでは、装置の構造の単純化、構成部品の小数化、小型化、低消費電力化および低価格化などが可能である。
特に、請求項7に記載の発明では、集められた各RF信号のパワーを等しくした後に合波するので、AOTFから出力される各波長の光のパワーを等しくすることができる。
【0128】
そして、請求項11ないし請求項12に記載の発明では、AOTFで選択される波長の個数を増設する場合でも、増設される光に対応して増設されるRF信号は、既存のいずれかのグループに所属させるので、位相器を新たに増設する必要がない。
したがって、AOTFで選択される波長の個数を簡易・迅速に増設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1ないし請求項7に記載の発明の原理構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態における光通信システムの構成を示す図である。
【図3】第1の実施形態の光通信システムにおけるOADMの構成を示す図である。
【図4】第1の実施形態における各位相器の位相φを示す図である。
【図5】第1の実施形態の各AOTFにおいて、或る時間の弾性表面波におけるビートの強度分布を示す図である。
【図6】第1の実施形態において4波を選択する場合の構成を示す図である(f1 、f3 を第1グループに、f2 、f4 を第2グループに分けた場合)。
【図7】図6に示す構成における選択特性のシミュレーション結果を示す図である。
【図8】第1の実施形態において4波を選択する場合の構成を示す図である(f1 、f2 を第1グループに、f3 、f4 を第2グループに分けた場合)。
【図9】図8に示す構成における選択特性のシミュレーション結果を示す図である。
【図10】一括して位相を調整する場合の構成を示す図である。
【図11】第2の実施形態の光通信システムにおけるOADMの構成を示す図である。
【図12】第2の実施形態における各位相器の位相φを示す図である。
【図13】第2の実施形態の各AOTFにおいて、或る時間の弾性表面波におけるビートの強度分布を示す図である。
【図14】AOTFの一例の構成を示す図である。
【図15】2個の縦続接続AOTFで4波の光を選択する場合における選択特性のシミュレーション結果を示す図である。
【図16】ビートの位相がAOTF間で異なる位相になるようにRF信号を印加されるAOTFの構成を示す図である。
【図17】AOTFの他の一例の構成を示す図である。
【符号の説明】
11 信号発生手段
12、15 合波手段
13 分配手段
14 位相調整手段
16 音響光学フィルタ
101、131、154 光送信装置
102、光伝送路
103 光中継装置
104 光分岐・挿入装置
105、135、152 光受信装置
121、141 発振器
122、125、142、145、161 合波器
123、143、162 分波器
124、144、163 位相器
127、148 音響光学フィルタ

Claims (12)

  1. RF信号に対応した波長の光を選択的に出力する音響光学フィルタを複数段縦続接続する際の駆動方法において、
    周波数の異なる複数のRF信号を複数のグループに分け、
    前記グループごとにRF信号を合波して合波RF信号を生成し、
    前記グループごとの前記合波RF信号を前記複数の音響光学フィルタの段数に応じて分配し、
    前記分配された合波RF信号それぞれを前記各音響光学フィルタに分配する過程で、出力特定の時間的な変動を抑制するように、分配先となる前記音響光学フィルタごとに異なる位相のビートを生じさせる位相を、前記分配された合波RF信号に含まれる全てのRF信号成分に一括して与える位相調整を行う
    ことを特徴とする音響光学フィルタの駆動方法。
  2. 複数の前記音響光学フィルタのそれぞれに供給される、分配された前記合波RF信号のそれぞれの位相の調整は、複数の前記音響光学フィルタ間におけるビートの位相差が複数の前記音響光学フィルタの段数で180度を割った値になるように調整されること
    を特徴とする請求項1に記載の音響光学フィルタの駆動方法。
  3. 前記グループ分けは、複数の前記RF信号を周波数の小大に応じて順に番号を付けた後に該番号を複数の前記音響光学フィルタの段数で割った剰余別に分けること
    を特徴とする請求項1に記載の音響光学フィルタの駆動方法。
  4. RF信号に対応した波長分割多重された光を選択的に出力する縦続に接続された複数の音響光学フィルタと、
    RF信号を発生する複数の信号発生手段と、
    前記信号発生手段で発生する互いに周波数の異なるRF信号を複数のグループに分けて、該グループごとにRF信号を合波して合波RF信号を生成する合波手段と、
    前記グループごとの前記合波RF信号を分け前記複数の音響光学フィルタにそれぞれ供給する分配手段と、
    出力特定の時間的な変動を抑制するように、前記複数の音響光学フィルタに生じる前記複数のRF信号のビートの位相が前記複数の音響光学フィルタ間で異なる位相となるようにグループごとの前記合波RF信号の位相を調整する位相調整手段とを備えること
    を特徴とする音響光学フィルタ。
  5. 前記位相調整手段における、分配された前記合波RF信号のそれぞれの位相の調整は、複数の前記音響光学フィルタ間におけるビートの位相差が複数の前記音響光学フィルタの段数で180度を割った値になるように調整されること
    を特徴とする請求項4に記載の音響光学フィルタ。
  6. 前記第1合波手段におけるグループ分けは、複数の前記RF信号を周波数の小大に応じて順に番号を付けた後に該番号を複数の前記音響光学フィルタの段数で割った剰余別に分けること
    を特徴とする請求項4に記載の音響光学フィルタ。
  7. 複数の前記音響光学フィルタのそれぞれに供給するために、前記各グループから前記位相調整手段で位相を調整された各前記合波RF信号を1つずつ集めて合波する第2合波手段を設け、前記第2合波手段は、前記1つずつ集められた合波RF信号のそれぞれのパワーを調整した後に合波すること
    を特徴とする請求項4に記載の音響光学フィルタ。
  8. 光伝送路を伝送する、複数の光信号を波長多重する波長分割多重方式光信号から光信号を分岐・挿入する光分岐・挿入装置において、
    請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載の音響光学フィルタと、
    前記音響光学フィルタで分岐される光信号を受信・処理する光受信手段と、
    前記音響光学フィルタで挿入される光信号を生成する光送信手段とを備えること
    を特徴とする光分岐・挿入装置。
  9. 光伝送路を伝送する、複数の光信号を波長多重する波長分割多重方式光信号から光信号を分岐・挿入する光分岐・挿入装置において、
    前記波長分割多重方式光信号を2つに分配する光分岐手段と、
    前記光分岐手段で分配された一方に波長分割多重方式光信号から該光分岐・挿入装置で分岐すべき光信号を受信・処理する光受信手段と、
    前記光分岐手段で分配された他方に波長分割多重方式光信号から、前記光受信手段で受信・処理される光信号を除去する請求項4ないし請求項7のいずれか1項に記載の音響光学フィルタと、
    該光分岐・挿入装置で挿入されるべき光信号を生成する光送信手段と、
    前記音響光学フィルタからの波長分割多重方式光信号と前記光送信手段からの光信号とを波長多重する光多重手段とを備えること
    を特徴とする光分岐・挿入装置。
  10. 複数の光信号を波長多重する波長分割多重方式光信号を生成する光送信装置と、該光送信装置からの波長分割多重方式光信号を伝送する光伝送路と、該光伝送路からの波長分割多重方式光信号を受信処理する光受信装置とを備える光通信システムにおいて、
    光伝送路を伝送する前記波長分割多重方式光信号から光信号を分岐・挿入する請求項8または請求項9に記載の光分岐・挿入装置をさらに備えること
    を特徴とする光通信システム。
  11. 請求項4に記載の音響光学フィルタに該音響光学フィルタによって選択される波長の個数を増設する選択波長増設方法において、
    増設される前記波長が複数の前記RF信号を周波数の小大に応じて順に番号を付けた該番号の最小番号より1つ小さい番号になるように増設する第1ステップと、
    最小番号より1つ小さい該番号を複数の前記音響光学フィルタの段数で割った剰余に従って増設される前記波長に対応するRF信号を前記グループのいずれかに所属させる第2ステップとを備えること
    を特徴とする選択波長増設方法。
  12. 請求項4に記載の音響光学フィルタに該音響光学フィルタによって選択される波長の個数を増設する選択波長増設方法において、
    増設される前記波長が複数の前記RF信号を周波数の小大に応じて順に番号を付けた該番号の最大番号より1つ大きい番号になるように増設する第1ステップと、
    最大番号より1つ大きい前記番号を複数の前記音響光学フィルタの段数で割った剰余に従って増設される前記波長に対応するRF信号を前記グループのいずれかに所属させる第2ステップとを備えること
    を特徴とする選択波長増設方法。
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