JP4002374B2 - ウインドレギュレータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スプロケットに巻き掛けられた可撓性を有するテープを移動させることによりドアガラスを昇降させるウインドレギュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、パワーウインドレギュレータを例にして従来の技術を説明する。従来のパワーウインドレギュレータは、ワイヤ方式かセクタ方式が主流であった。ワイヤ方式のパワーウインドレギュレータは、軽量で車両搭載性に優れているという長所があるが、その一方で耐久性に難点があると共にコスト的にも高くなるという短所がある。これに対し、セクタ方式のパワーウインドレギュレータは、安価で耐久性にも優れているという長所があるが、その一方で重量が重くなり車両搭載性が悪いという短所がある。つまり、ワイヤ方式の長所がセクタ方式の短所となり、ワイヤ方式の短所がセクタ方式の長所になるという背反関係にあった。
【0003】
そこで両者の長所を兼ね備えたパワーウインドレギュレータの開発がなされ、所謂テープ式のパワーウインドレギュレータが案出されるに至った。この種のテープ式のパワーウインドレギュレータの構成の一例を概説すると、サイドドア内にドアガラス昇降方向を長手方向として配設されたガイドレールと、このガイドレールに沿って昇降可能に支持されかつドアガラスの下端部が固定されたキャリアプレートと、ガイドレールの下端部等に回転可能に配設されたスプロケットと、ガイドレールの下端部等にブラケットを介して固定されかつスプロケットに駆動力を付与するパワーウインドモータと、ガイドレールの上端部等に配設されたテープガイドと、このテープガイドとスプロケットに中間部が巻き掛けられかつキャリアプレートに端末部が固定された可撓性を有するテープと、を含んで構成されている。
【0004】
上記構成によれば、パワーウインドモータが正転駆動又は逆転駆動すると、スプロケットがその軸線回りに正転又は逆転する。このため、ガイドレールに沿って細長い環状に配置されたテープが正転方向又は逆転方向へ移動する。これにより、キャリアプレートが上昇又は下降し、ドアガラスが上昇又は下降するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のテープ式のパワーウインドレギュレータによる場合、テープの片面がスプロケットの歯底面と摺接する際の摺動抵抗を低減する目的でグリースを塗布しているが、かかるグリースを塗布したとしても、テープとスプロケットの歯底面とが全面接触状態で摺接するため、依然としてテープの摺動抵抗が大きいという問題点がある。
【0006】
さらに、テープ式のパワーウインドレギュレータによる場合、スプロケットにテープを噛み合わせるべく、テープには複数の係合孔が所定の間隔で形成されている。このため、スプロケットの歯底面等にグリースが塗布してあったとしても、当該グリースはテープがスプロケットに巻き掛けられた後に移動する過程で持ち出され、当該テープがテープガイド上を摺動する際等にグリースが係合孔から散逸されやすいという問題点がある。なお、グリースが補給されることなく過度に散逸されると、テープの耐久性が低下する(寿命が短くなる)と共に円滑な作動が妨げられ、ひいてはパワーウインドレギュレータシステム全体の効率の低下を招くおそれがある。
【0007】
特に、サイドドアの形状に合わせてガイドレールをその長手方向に湾曲させた場合等には、テープに捩じれが生じるため、スプロケットに塗布されたグリースがテープによって拭い取られやすく、前記問題点が助長される傾向にある。
【0008】
本発明は上記事実を考慮し、テープを用いた構成において、テープとスプロケットの歯底面との摺動抵抗を低減させることができ、しかもグリースの散逸を極力防止することができるウインドレギュレータを得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、車両用サイドドア内の所定位置にドアガラス昇降方向を長手方向として配置されたガイドレールと、このガイドレールに沿ってスライド可能に設けられ、ドアガラスの下縁側を支持するガラス支持体と、車両用サイドドア内の所定位置に配置されると共に駆動力が付与されることにより軸線回りに回転し、更に外周部に複数の係合歯が所定の間隔で形成されたスプロケットと、このスプロケットの係合歯が係合される複数の係合孔が所定の間隔で形成されると共に当該スプロケットに巻き掛けられた状態で配策され、更にガラス支持体と連結されて配策方向へ移動することにより当該ガラス支持体をガイドレールに沿って昇降させる可撓性を有するテープと、を含んで構成されたウインドレギュレータであって、前記スプロケットの歯底面に、スプロケットの軸方向に沿って形成されると共に周方向に隣り合う係合歯間へ各々延出されかつ各々一端部が閉止端とされた複数の凹溝を設けた、ことを特徴としている。
【0010】
上記構成の本発明によれば、車両用サイドドア内の所定位置に配置されたスプロケットに駆動力が付与されると、当該スプロケットがその軸線回りに回転する。スプロケットの外周部には複数の係合歯が所定の間隔で形成されており、又可撓性を有するテープには係合歯が係合される複数の係合孔が所定の間隔で形成されている。そして、テープの係合孔がスプロケットの係合歯に係合された状態で、テープがスプロケットに巻き掛けられている。このため、スプロケットが回転すると、その際の回転力は係合歯から係合孔の周縁部に伝達される。これにより、テープはその配策方向へ移動される。テープにはドアガラスの下縁側を支持するガラス支持体が連結されており、当該ガラス支持体は車両用サイドドア内の所定位置にドアガラス昇降方向を長手方向として配置されたガイドレールに沿ってスライド可能に設けられているため、テープがその配策方向へ移動すると、ガラス支持体がガイドレールに沿って昇降される。これにより、ドアガラスが昇降される。
【0011】
ここで、本発明では、スプロケットの歯底面に複数の凹溝を設けたので、当該凹溝はテープとは非接触の状態となる。このため、テープとスプロケットの歯底面との摺接面積が減少される。従って、本発明によれば、テープとスプロケットの歯底面との摺動抵抗を低減させることができる。
【0012】
しかも、本発明では、上記の如く、スプロケットの歯底面に複数の凹溝を設けたので、当該凹溝に潤滑用のグリースが保持される。すなわち、凹溝をグリース溜まりとして機能させることができる。従って、本発明によれば、グリースの散逸を極力防止することができる。
【0014】
さらに、本発明では、凹溝をスプロケットの軸方向に沿って形成しかつ周方向に隣り合う係合歯間へ延出させたので、スプロケットの係合歯とテープの係合孔との噛み合い部分の近傍にグリースが保持される。従って、テープとスプロケットの歯底面との間には常にグリースが介在される。よって、テープを円滑に摺動させることができる。
【0016】
加えて、本発明では、上記凹溝の一端部を閉止端としたので、凹溝の両端部が開放端とされている場合に比し、グリースがスプロケットから散逸されるのを効果的に防止することができる。
【0019】
請求項2記載の本発明に係るウインドレギュレータは、請求項1に記載の発明において、前記ガイドレールは車両用サイドドアの形状に合わせて長手方向に湾曲されており、これに伴って前記スプロケットの係合歯と前記テープの係合孔との噛み合い状態が一部において捩じれている、ことを特徴としている。
【0020】
上記構成の本発明によれば、ガイドレールが車両用サイドドアの形状に合わせて長手方向に湾曲されており、これに伴ってスプロケットの係合歯とテープの係合孔との噛み合い状態が一部において捩じれているため、本来であれば当該捩じれて噛み合った部分で、テープの角部がスプロケットの歯底面により強く摺接し、スプロケットの歯底面に対するテープの摺動抵抗の増加やグリースの拭き取りによるグリースの散逸量の増加を招くものと思われる。
【0021】
しかし、本発明によれば、上記の如く、スプロケットの歯底面に軸方向へ延びる凹溝や周方向へ延びる凹溝を設けたので、テープの角部とスプロケットの歯底面との摺接面積が減少し、テープの角部とスプロケットの歯底面との接触状態が滑らかになる。換言すれば、当該テープの角部とスプロケットの歯底面との摺接面における面圧を下げることができる。従って、本発明によれば、スプロケットの歯底面に対するテープの摺動抵抗を減少させることができると共に、グリースの拭き取りによるグリースの散逸量を極力少なくすることができる。
【0022】
請求項3記載の本発明に係るウインドレギュレータは、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記テープをメインテープとして有すると共に、前記ガラス支持体はドアガラスの下縁一端部側に配置されて当該ドアガラスの下縁一端部側を支持する第1ガラス支持体とされ、さらに、ドアガラスの下縁他端部側に配置されて当該ドアガラスの下縁他端部側を支持する第2ガラス支持体と、この第2ガラス支持体と連結されると共にメインテープ又は第1ガラス支持体とも連結され更に配策方向へ移動することにより当該第2ガラス支持体を昇降させる可撓性を有するサブテープと、を備えている、ことを特徴としている。
【0023】
上記構成の本発明に係るウインドレギュレータでは、二本のテープが使用される。すなわち、スプロケットに巻き掛けられたテープはメインテープとされ、スプロケットが駆動回転されることにより、ドアガラスの下縁一端部側を支持する第1ガラス支持体がガイドレールに沿って昇降される。このメインテープ又は第1ガラス支持体にはサブテープが連結されているため、メインテープが移動することによりサブテープもその配策方向へ移動する。サブテープにはドアガラスの下縁他端部側を支持する第2ガラス支持体が連結されているため、サブテープがその配策方向へ移動することにより第2ガラス支持体が昇降し、これによりドアガラスが昇降される。
【0024】
ここで、上述したように、二本のテープ(メインテープ及びサブテープ)を使用してウインドレギュレータ(システム)を成立させた場合、テープの配策スペースを少なくさせる観点からも、メインテープとサブテープとが一部において重合する部分が生じてくる。この場合、メインテープに捩じれが生じるだけでなく、サブテープにも捩じれ部分が生じ、結果的にはサブテープに生じた捩じれがメインテープの捩じれに加わるかたちになる。よって、二本のテープを使用してウインドレギュレータ(システム)を成立させると、メインテープの角部がより強くスプロケットの歯底面に摺接すると共に、重合されたサブテープとメインテープとが擦れてグリースが散逸されやすくなる傾向にある。従って、このようなシステム構成のウインドレギュレータに対して、上述した発明を適用すると、摺動抵抗の低減及びグリースの散逸防止に非常に効果的であり、メインテープやサブテープひいてはウインドレギュレータの耐久性向上に資することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図8を用いて、本発明に係るウインドレギュレータの第1実施形態について説明する。
【0026】
図2には、本実施形態に係るパワーウインドレギュレータ10の車両用サイドドア18への組付状態の正面図が示されている。また、図1には、当該パワーウインドレギュレータ10のアッセンブリ状態の正面図が拡大して示されている。なお、これらの図に示された矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示している。
【0027】
図1及び図2に示されるように、パワーウインドレギュレータ10は、ドアガラス昇降方向を長手方向として配置された一本の長尺状のガイドレール12を備えている。ガイドレール12の上端部には、略四分円形状のテープガイド部14A及び取付ブラケット部14Bを含んで構成されたメインアッパテープガイド14が一体的に設けられている。同様に、ガイドレール12の下端部には、略半円形状のテープガイド部16A及び取付ブラケット部16Bを含んで構成されたメインロアテープガイド16が一体的に設けられている。ガイドレール12は、これらの取付ブラケット部14B、16Bを介して車両用サイドドア18のドアインナパネルに取り付けられている。なお、ガイドレール12の取付位置は、ドアインナパネルにおける車両前方側とされている。
【0028】
上述したガイドレール12はチャンネル状に形成されており、当該ガイドレール12の長手方向中間部にはスライダ20を介して「第1ガラス支持体」としての第1キャリアプレート22がスライド可能に支持されている。この第1キャリアプレート22には、ドアガラス24の下縁前端側が固定されている。なお、ドアガラス24の周縁部(前縁部、上縁部、後縁部)は、ドアフレームに沿って配設されかつ上部を構成する略逆U字形状のガラスサッシ本体26Aと、当該ガラスサッシ本体26Aの前部下側を構成するガラスサッシ前部26Bと、当該ガラスサッシ本体26Aの後部下側を構成するガラスサッシ後部26Cとから成るドアガラスサッシ(ドアガラスラン)26(図2参照)に挿嵌されて昇降動作がガイドされるようになっている。
【0029】
また、車両用サイドドア18のドアインナパネルの略中央部、即ちメインアッパテープガイド14から車両後方側へ所定距離だけ離間した位置には、広義には「駆動手段」として把握されるパワーウインドモータ28が配設されている。パワーウインドモータ28はガイドレール12等のレギュレータ本体とは別個独立に構成されている。具体的に説明すると、パワーウインドモータ28は、ドアインナパネルへの取付座とされる取付ブラケット部30と、この取付ブラケット部30に支持されてパワーウインドスイッチが操作されることにより正転駆動及び逆転駆動のいずれも可能なモータ本体32と、このモータ本体32の駆動力を減速して伝達するギヤ機構(図示省略)と、このギヤ機構を介して伝達された駆動力によって時計方向又は反時計方向へ駆動回転するスプロケット34と、このスプロケット34を覆うスプロケットカバー36とを含んで構成されている。なお、スプロケットカバー36の上部接線方向にはアッパテープガイド部36Aが一体に形成されており、又スプロケットカバー36の下部接線方向にはロアテープガイド部36Bが一体に形成されている。
【0030】
上述したスプロケット34及びガイドレール12側には、可撓性を有しかつ長尺状かつ樹脂製のメインテープ38が配策されている。具体的には、メインテープ38の中間部38Aは、メインアッパテープガイド14のテープガイド部14A及びメインロアテープガイド16のテープガイド部16Aにそれぞれ巻き掛けられた後にスプロケット34にも巻き掛けられている。さらに、メインテープ38の一方の端末部38Bと他方の端末部38Cとは、スプロケット34とメインロアテープガイド16との間にてクリップ40で固定されている。これにより、メインテープ38は正面視で略直角三角形状の閉ループを成しており、これがメインテープ38の配策経路とされる。
【0031】
一方、ドアインナパネルにおける車両後方側には、単一のサブテープガイド42が配設されている。サブテープガイド42は、略切欠半円形状のテープガイド部42Aと取付ブラケット部42Bとを含んで構成されており、当該取付ブラケット部42Bを介してドアインナパネルに取り付けられている。なお、サブテープガイド42の取付位置は、パワーウインドモータ28を中心としてメインロアテープガイド16と略反対側とされている。
【0032】
上記サブテープガイド42の下方側には、「第2ガラス支持体」としての第2キャリアプレート44が配置されている。この第2キャリアプレート44には、ドアガラス24の下縁後端側が固定されている。
【0033】
上述したサブテープガイド42には、可撓性を有しかつ長尺状かつ樹脂製のサブテープ46が配策されている。具体的には、サブテープ46の中間部46Aは、サブテープガイド42のテープガイド部42Aに巻き掛けられた後にスプロケットカバー36のロアテープガイド部36Bを挿通されている。サブテープ46の一方の端末部46Bは第2キャリアプレート44に固定されており、更にサブテープ46の他方の端末部46Cはメインテープ38の一方の端末部38B及び他方の端末部38Cと共にクリップ40で固定されている。これにより、サブテープ46は正面視で角度記号「∠」を縦向きにした形状の配策経路に沿って移動可能とされている。
【0034】
また、図3に示されるように、上述したガイドレール12は、車両用サイドドア18の形状に合わせてその長手方向へ湾曲した形状を成している。なお、図3では、メインテープ38に形成された後述する係合孔50の図示は省略している。これに対応して、即ちガイドレール12がその長手方向へ湾曲していることに起因してメインテープ38がスプロケット34へ向かうにつれて捩じれることを考慮して、図4に示されるように、スプロケット34の外周部に所定の間隔で形成されかつ歯底から歯先へ向かうにつれて徐々に先細りになる略四角錐台形状に形成された係合歯48は、スプロケット34の周方向中心線CLに対して所定角度傾斜した状態で形成されている。なお、図4に実線で描かれたメインテープ38は捩じれていない状態であり、二点鎖線で描かれたメインテープ38が捩じれた状態である。さらに、これに対応して、即ちスプロケット34の傾斜した係合歯48へメインテープ38が捩じれながら係合されることを考慮して、図1に示されるように、メインテープ38の長手方向に所定の間隔で形成された係合孔50も、その長手方向中心線CLに対して所定角度傾斜した状態で形成されている。なお、中心線CLに対する係合孔50の傾斜角度と係合歯48の傾斜角度は同一に設定されている。また、係合孔50の平面形状は、係合歯48の歯底形状と概略一致する略平行四辺形状とされている。
【0035】
なお、上述したサブテープ46には、メインテープ38に形成された係合孔50は形成されていない。従って、サブテープ46の中間部46Aはスプロケットカバー36のロアテープガイド部36B内へ挿通されているものの、スプロケット34の係合歯48には係合されない構成である。
【0036】
ここで、本実施形態では、図5に示されるように、上述したスプロケット34の歯底面34Aに複数の凹溝52が形成されている。これらの凹溝52は、スプロケット34の軸方向に沿って(軸線に対して平行に)形成されており、かつ周方向に隣り合う係合歯48間に一本の割合で形成されている。従って、凹溝52の形成個数と係合歯48の形成個数は同一である。また、各凹溝52は、スプロケット34の歯底面34Aを軸方向に横断するかたちで形成されている。従って、凹溝52の両端部は、スプロケット34の軸方向に開放されている。
【0037】
補足すると、図5に示されたスプロケット34においては係合歯48が周方向中心線CLに対して傾斜していないが、このような構成のスプロケット34はガイドレール12がその長手方向に湾曲しておらず、メインテープ38の係合孔も略矩形状とされている場合に好適である。ガイドレール12がその長手方向に傾斜しており、これに応じてメインテープ38の係合孔50も上記の如く略平行四辺形状とされている場合には、係合歯48が周方向中心線CLに対して所定角度傾斜された図4のスプロケット34が好適である。
なお、上記図5に示される実施形態は、本発明には含まれない参考例とし、後述する図6〜図8に示される実施形態を本発明の実施形態とする。但し、この図5に示される参考例は、本発明には含まれないが、後述する図6〜図8に示される実施形態を理解する上で役に立つ(図6〜図8に示される実施形態を図5に示される参考例と対比すると、図6〜図8に示される実施形態を理解することが容易になる)ので、本明細書中には残しておくことにする。
【0038】
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
【0039】
ドアガラス24を上昇させるべく、図示しないパワーウインドスイッチが操作されると、パワーウインドモータ28のモータ本体32が正転駆動される。モータ本体32が正転駆動されると、図示しないギヤ機構を介してスプロケット34が図2において反時計方向へ回転する。スプロケット34にはメインテープ38の中間部38Aが巻き掛けられているため、スプロケット34が反時計方向へ回転すると、その際の回転力が当該スプロケット34の係合歯48からメインテープ38の係合孔50の周縁部に伝達される。これにより、メインテープ38がその配策方向(矢印A方向)へ移動されて、第1キャリアプレート22がガイドレール12に沿って上昇される。
【0040】
メインテープ38にはサブテープ46の他方の端末部46Cが連結されているため、メインテープ38が閉ループを左回りに回転して矢印A方向へ移動すると、サブテープ46はその配策方向(矢印A’方向)へ引っ張られる(プルされる)。従って、サブテープ46は矢印A’方向へ移動して、第2キャリアプレート44を上昇させる。
【0041】
上記作動により、ドアガラス24はドアガラスサッシ26にガイドされながら上昇移動され、ドアガラス閉止状態とされる。
【0042】
逆に、ドアガラス24を下降させるべく、図示しないパワーウインドスイッチが操作されると、パワーウインドモータ28のモータ本体32が逆転駆動される。モータ本体32が逆転駆動されると、図示しないギヤ機構を介してスプロケット34が図2において時計方向へ回転する。スプロケット34が時計方向へ回転すると、その際の回転力が当該スプロケット34の係合歯48からメインテープ38の係合孔50の周縁部に伝達される。これにより、メインテープ38がその配策方向(矢印B方向)へ移動されて、第1キャリアプレート22がガイドレール12に沿って下降される。
【0043】
メインテープ38にはサブテープ46の他方の端末部46Cが連結されているため、メインテープ38が閉ループを右回りに回転して矢印B方向へ移動すると、サブテープ46はその配策方向(矢印B’方向)へ押圧される(プッシュされる)。従って、サブテープ46は矢印B’方向へ移動して、第2キャリアプレート44を下降させる。なお、ドアガラス24の下降時には、その自重が加わるため、サブテープ46による第2キャリアプレート44の押圧力は前記自重が加わる分だけ低減される。逆に言えば、サブテープ46には、ドアガラス24の自重を考慮した程度の剛性が備わっていればよい。また、サブテープ46自体には係合孔50は形成されておらず、スプロケット34には噛み合っていないため、サブテープ46がスプロケット34から駆動力を直接付与されることはない。
【0044】
上記作動により、ドアガラス24はドアガラスサッシ24にガイドされながら下降移動され、ドアガラス開放状態とされる。
【0045】
ここで、本実施形態では、スプロケット34の歯底面34Aに複数の凹溝52を形成したので、当該凹溝52はメインテープ38とは非接触の状態となる。このため、メインテープ38とスプロケット34の歯底面34Aとの摺接面積が減少される。従って、本実施形態によれば、メインテープ38とスプロケット34の歯底面34Aとの摺動抵抗を低減させることができる。
【0046】
しかも、本実施形態では、上記の如く、スプロケット34の歯底面34Aに複数の凹溝52を形成したので、当該凹溝52に潤滑用のグリースが保持される。すなわち、複数の凹溝52をグリース溜まりとして機能させることができる。従って、本実施形態によれば、スプロケット34からのグリースの散逸を極力防止することができる。
【0047】
また、本実施形態では、上記凹溝52をスプロケット34の歯底面34Aに軸方向に沿って形成しかつ周方向に隣り合う係合歯48間に一個ずつ配置したので、スプロケット34の係合歯48とメインテープ38の係合孔50との噛み合い部分の近傍にグリースが保持される。従って、メインテープ38とスプロケット34の歯底面34Aとの間には常にグリースが介在される。よって、本実施形態によれば、メインテープ38を円滑に摺動させることができる。
【0048】
さらに、本実施形態では、車両用サイドドア18の形状に合わせてガイドレール12がその長手方向に湾曲されており、これに伴ってメインテープ38の係合孔50とスプロケット34の係合歯48との噛み合い状態が一部において捩じれているため、本来であれば当該捩じれて噛み合った部分で、メインテープ38の角部がスプロケット34の歯底面34Aにより強く摺接し、スプロケット34の歯底面34Aに対するメインテープ38の摺動抵抗の増加やグリースの拭き取りによるグリースの散逸量の増加を招くものと思われる。しかし、本実施形態によれば、上記の如く、スプロケット34の歯底面34Aに軸方向へ延びる複数の凹溝52を形成したので、メインテープ38の角部とスプロケット34の歯底面34Aとの摺接面積が減少し、メインテープ38の角部とスプロケット34の歯底面34Aとの接触状態が滑らかになる。換言すれば、当該メインテープ38の角部とスプロケット34の歯底面34Aとの摺接面における面圧を下げることができる。従って、本実施形態によれば、スプロケット34の歯底面34Aに対するメインテープ38の摺動抵抗を減少させることができると共に、グリースの拭き取りによるグリースの散逸量を極力少なくすることができる。その結果、本実施形態によれば、メインテープ38の摩耗による劣化を遅らせることができる(テープ寿命の長期化)と共にメインテープ38の摺動時の騒音を低減させることができ、更にはパワーウインドレギュレータ10の耐久性を向上させることができる。
【0049】
なお、本実施形態では、メインテープ38に形成された傾斜孔50を長手方向中心線CLに対して所定角度傾斜させると共に、これらの係合孔50と噛み合うスプロケット34の係合歯48も周方向中心線CLに対して所定角度傾斜させ、この傾斜を利用して、メインテープ38の係合孔50とスプロケット34の係合歯48との噛み合い状態を正規状態に近づけるようにしているが、この点も、メインテープ38の長寿命化及び摺動時の騒音低減に寄与している。付言すると、図4の一番下に図示された係合歯48と係合孔50の噛み合い状態がスプロケット34に対するメインテープ38の正規噛み合い状態であり、その上に二点鎖線で図示された係合歯48と係合孔50との噛み合い状態がメインテープ38が捩じれながらも係合歯48と係合孔50の傾斜を利用して正規噛み合い状態に近づけられた状態である。
【0050】
上述したことから、本実施形態によれば、メインテープ38に捩じれが生じる場合においても、メインテープ38の耐久性を向上させることができると共にパワーウインドレギュレータ10の作動の円滑化並びに低騒音化を図ることができる。
【0051】
さらに、本実施形態では、略直角三角形状の閉ループを成すメインテープ38と、当該メインテープ38に他方の端末部46Cが連結されたプッシュ・プルタイプのサブテープ46とを組み合わせて、パワーウインドレギュレータシステムを成立させているが、このとき、メインテープ38とサブテープ46とが一部(スプロケット34の配設位置からクリップ40による固定位置までの区間)において重合している。この場合、メインテープ38に捩じれが生じるだけでなく、サブテープ46にも捩じれ部分が生じ(即ち、重合した部分に捩じれが生じ)、結果的にはサブテープ46に生じた捩じれがメインテープ38の捩じれに加わるかたちになる。よって、一般に、二本のテープを使用してパワーウインドレギュレータシステムを成立させると、メインテープ38の角部がより強くスプロケット34の歯底面34Aに摺接すると共に、重合されたサブテープ46とメインテープ38とが擦れてグリースが散逸されやすくなる傾向にある。従って、このようなシステム構成のパワーウインドレギュレータ10に対して、上述した発明を適用すると、摺動抵抗の低減及びグリースの散逸防止に非常に効果的であり、メインテープ38やサブテープ46ひいてはパワーウインドレギュレータ10の耐久性向上に資することができる。
【0053】
以下に説明する図6〜図8に示される実施形態が本発明の実施形態である。図6に示されるスプロケット60では、歯底面60Aにおける隣り合う係合歯48間に、一対で一組を成す凹溝62が軸方向に沿って直列的に形成されている。従って、歯底面60Aにおける軸方向中間部には凹溝62は存在しない構成となっており、これにより凹溝62の一端部(歯底面中央側)は閉止端とされ、凹溝62の他端部(歯底面外端側)は開放端とされている。
【0054】
また、図7に示されるスプロケット70では、歯底面70Aにおける隣り合う係合歯48間に、スプロケット70の軸方向の一方の端面から他方の端面手前まで延びる凹溝72が形成されている。従って、この凹溝72も、図6に示された凹溝62と同様に一端部が閉止端とされ、他端部が開放端とされている。
【0055】
さらに、図8に示されるスプロケット80では、歯底面80Aにおける隣り合う係合歯48間に、スプロケット80の軸方向の一方の端面から他方の端面手前まで延びる凹溝82が互い違いに形成されている。従って、この凹溝82も、図6及び図7に示される凹溝62、72と同様に一端部が閉止端とされ、他端部が開放端とされている。
【0056】
上記図6乃至図8に示される凹溝62、72、82による場合、一端部が開放端とされ、他端部が閉止端とされているため、前述した図5に示される両端部が開放端とされた凹溝52と比べて、グリースがスプロケット60、70、80から散逸されるのを効果的に防止することができる。
【0063】
なお、上述した第1実施形態では、パワーウインドモータ28を使ったパワーウインドレギュレータ10に対して本発明を適用したが、これに限らず、マニュアル式のウインドレギュレータに対して本発明を適用してもよい。
【0064】
また、上述した第1実施形態では、メインテープ38にサブテープ46の他方の端末部46Cを連結したが、これに限らず、第1キャリアプレート22にサブテープ46の他方の端末部46Cを連結してもよい。
【0065】
さらに、上述した第1実施形態では、メインテープ38にあっては略直角三角形状の閉ループを構成するように配策し、サブテープ46にあっては角度記号「∠」を縦向きにした形状に配策したが、これに限らず、サブテープについても閉ループを構成するように配策してもよい。
【0066】
また、上述した第1実施形態では、メインテープ38或るいはサブテープ46がガイド面上を摺動していく所謂固定式のテープガイドを使用したが、これに限らず、メインテープ38或るいはサブテープ46の移動に伴って軸線回りに転動するプーリをテープガイドとして使用してもよい。
【0067】
さらに、上述した第1実施形態では、メインテープ38にのみ係合孔50を形成し、当該メインテープ38にのみスプロケット34の駆動力が直接伝達されるように構成したが、これに限らず、サブテープ46にも係合孔を形成し、メインテープ38に重合した状態でスプロケット34の係合歯48に係合させ、スプロケット34の駆動力がサブテープ46にも直接伝達されるようにしてもよい。
【0068】
また、上述した第1実施形態では、第1キャリアプレート22に対してのみガイドレール12を配設したが、これに限らず、第2キャリアプレート44に対してもガイドレールを設置する構成を採ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係るパワーウインドレギュレータのアッセンブリ状態を拡大して示す正面図である。
【図2】 図1に示されるパワーウインドレギュレータが車両用サイドドアに搭載された状態を示す正面図である。
【図3】 図1に示されるパワーウインドレギュレータのガイドレールを図1の矢印3方向から観た状態で示す側面図である。
【図4】 スプロケットにメインテープが捩じれて巻き掛けられた状態を示す拡大図である。
【図5】 両端部が開放端とされた凹溝が形成されたスプロケットの平面図及び側面図である。
【図6】 一端部が閉止端とされた凹溝が形成されたスプロケットの平面図及び側面図である。
【図7】 一端部が閉止端とされた別の凹溝が形成されたスプロケットの平面図及び側面図である。
【図8】 一端部が閉止端とされた更に別の凹溝が形成されたスプロケットの平面図及び側面図である。
【符号の説明】
10 パワーウインドレギュレータ
12 ガイドレール
18 車両用サイドドア
22 第1キャリアプレート(第1ガラス支持体)
24 ドアガラス
28 パワーウインドモータ
34 スプロケット
34A 歯底面
38 メインテープ
44 第2キャリアプレート(第2ガラス支持体)
46 サブテープ
48 係合歯
50 係合孔
52 凹溝
60 スプロケット
60A 歯底面
62 凹溝
70 スプロケット
70A 歯底面
72 凹溝
80 スプロケット
80A 歯底面
82 凹溝
Claims (3)
- 車両用サイドドア内の所定位置にドアガラス昇降方向を長手方向として配置されたガイドレールと、
このガイドレールに沿ってスライド可能に設けられ、ドアガラスの下縁側を支持するガラス支持体と、
車両用サイドドア内の所定位置に配置されると共に駆動力が付与されることにより軸線回りに回転し、更に外周部に複数の係合歯が所定の間隔で形成されたスプロケットと、
このスプロケットの係合歯が係合される複数の係合孔が所定の間隔で形成されると共に当該スプロケットに巻き掛けられた状態で配策され、更にガラス支持体と連結されて配策方向へ移動することにより当該ガラス支持体をガイドレールに沿って昇降させる可撓性を有するテープと、
を含んで構成されたウインドレギュレータであって、
前記スプロケットの歯底面に、スプロケットの軸方向に沿って形成されると共に周方向に隣り合う係合歯間へ各々延出されかつ各々一端部が閉止端とされた複数の凹溝を設けた、
ことを特徴とするウインドレギュレータ。 - 前記ガイドレールは車両用サイドドアの形状に合わせて長手方向に湾曲されており、これに伴って前記スプロケットの係合歯と前記テープの係合孔との噛み合い状態が一部において捩じれている、
ことを特徴とする請求項1に記載のウインドレギュレータ。 - 前記テープをメインテープとして有すると共に、前記ガラス支持体はドアガラスの下縁一端部側に配置されて当該ドアガラスの下縁一端部側を支持する第1ガラス支持体とされ、
さらに、ドアガラスの下縁他端部側に配置されて当該ドアガラスの下縁他端部側を支持する第2ガラス支持体と、この第2ガラス支持体と連結されると共にメインテープ又は第1ガラス支持体とも連結され更に配策方向へ移動することにより当該第2ガラス支持体を昇降させる可撓性を有するサブテープと、を備えている、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウインドレギュレータ。
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