JP4001730B2 - 電源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の電池が直列に接続されて得られかつ内燃機関と電動機との双方の動力で走行可能なハイブリット車や電気自動車などに搭載される電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関と電動機との双方の動力で走行可能なハイブリット車や電気自動車などには、例えば図4に示された電源装置100が搭載される。図4に例示された電源装置100は、複数の電池101と、内ケース102と、内ケース102内にセットされた複数のバスバ109と、電極カバー104と、を備えている。
【0003】
電池101は、それぞれ一端に正の電極(以下正極と呼ぶ)105を設け、他端に負の電極(以下負極と呼ぶ)106を設けている。電池101は、前記正極105と負極106とが互いに隣り合う状態で重ねられている。互いに隣り合う電池101同士は、互いに正極105と負極106とが隣り合っている。即ち、複数の電池101は、正極105と、負極106とが交互に逆向きとなる状態で重ねられている。
【0004】
内ケース102は、互いに重ねられた電池101の端部に取り付けられる。内ケース102は、複数の電圧検出用端子107を収容する。電圧検出用端子107には、電線108が接続されている。電圧検出用端子107は、前記電池101が並べられる方向に沿って一つおきの正極105または負極106に取り付けられる。内ケース102には、複数のバスバ109が取り付けられている。
【0005】
バスバ109は、互いに隣り合う正極105と負極106とを接続して、電池101を互いに直列に接続する。電極カバー104は、絶縁性の合成樹脂からなりかつ内ケース102に取り付けられる。電極カバー104は、正極105、負極106及び前述したバスバ109などを覆う。前述した構成の電源装置100は、電圧検出用端子107と該電圧検出用端子107に取り付けられた電線108とを介して、各電池101の正極105と負極106との電位差を測定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の電源装置100では、内ケース102と外ケース103との間などに、電圧検出用端子107を配しているとともに、該電圧検出用端子107に接続された電線108を配している。このため、従来の電源装置100を組み立てる際に、電線108を内ケース102と電極カバー104との間などに配索する必要があった。
【0007】
また、前記電圧検出用端子107を所望の正極105及び負極106に取り付ける必要があった。このため、組立にかかる工数が増大して、コストの高騰を招いていた。さらに、内ケース102と電極カバー104との間などに前述した電線108を配索するスペースを確保する必要があった。このため、電源装置100自体が大型化する傾向であった。
【0008】
したがって、本発明の目的は、小型化とコストの高騰を抑制できる電源装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の電源装置は、一端にねじ溝が外周面に形成された棒状の正の電極、他端にねじ溝が外周面に形成された棒状の負の電極を設けた電池を複数備えた電池集合体と、前記電池集合体を構成する各電池の前記正の電極と負の電極との電位差を測定するための測定手段と、を備えた電源装置において、前記測定手段は、導体層と該導体層の一方の表面に積層された第1の絶縁層と前記導体層の他方の表面に積層された第2の絶縁層とを有し、かつ、前記導体層と前記正の電極とが接続する正極接続部と、前記導体層と前記負の電極とが接続する負極接続部と、が設けられているとともに、前記正極接続部と前記負極接続部では前記電極を通す通し孔が設けられて前記導体層の両表面が露出したフラット回路体を備え、前記通し孔内に前記電極を通して前記電極の座に重なった前記フラット回路体の前記導体層に重ねられる導電性の接続部材と、前記電極のねじ溝にねじ込まれて前記接続部材と前記導体層と前記電極の座とを密着させるナットと、を更に備えたことを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の本発明の電源装置は、請求項1に記載の電源装置において、前記電池はそれぞれ方体状の電池本体を備えており、前記正の電極と負の電極は互いに並行でかつ前記電池本体の一端面から同方向に突出しているとともに、前記フラット回路体は、前記一端面に重ねられて、前記正極接続部が前記正の電極に取り付けられかつ前記負極接続部が前記負の電極に取り付けられることを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の本発明の電源装置は、請求項1又は請求項2に記載の電源装置において、前記電池は一方向に沿って並べられ、前記一方向の一端に位置する一つの電池の正の電極と、前記一方向の他端に位置する他の電池の負の電極とを除いて、互いに隣り合う正の電極と負の電極とが接続部材により接続されて、前記電池が互いに直列に接続されているとともに、前記正極接続部は、前記フラット回路体の一方の縁部に前記一方向に沿って並べられかつ前記一方の縁部に重なるすべての正の電極それぞれに対応して設けられているとともに、前記負極接続部は、前記フラット回路体の他方の縁部に前記一方向に沿って並べられかつ前記他方の縁部に重なるすべての負の電極それぞれに対応して設けられていることを特徴としている。
【0013】
請求項1に記載された本発明によれば、各電池の正の電極と負の電極との電位差を測定するための測定手段がフラット回路体を備えている。そして、このフラット回路体は、正極接続部と、負極接続部とを備えている。正極接続部を正の電極に取り付け、負極接続部を負の電極に取り付けて、フラット回路体を電池集合体に取り付けることができる。
【0014】
正極接続部と、負極接続部では、導体層の表面が露出している。このため、正極接続部では導体層を正の電極に確実に接続でき、負極接続部では導体層を負の電極に確実に接続できる。
【0015】
請求項2に記載された本発明によれば、正の電極と負の電極は、電池本体から同方向に突出している。フラット回路体は、電池本体の一端面に重ねられて取り付けられる。このため、導体層が折り曲げられることなく、フラット回路体は電池集合体に取り付けられる。
【0016】
請求項3に記載された本発明によれば、正極接続部は、フラット回路体の一方の縁部に設けられかつ該一方の縁部に重なるすべての正の電極に対応して設けられている。負極接続部は、フラット回路体の他方の縁部に設けられかつ該他方の縁部に重なるすべての負の電極に対応して設けられている。このため、電池が並べられる一方向に対し交差する方向に沿って相対する正極接続部と、負極接続部との電位差を測定することによって、各電池の正の電極と負の電極との電位差を確実に測定できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態にかかる電源装置を、図1ないし図3を参照して説明する。図1に示す電源装置1は、内燃機関と電動機との双方の駆動力で走行可能なハイブリッド車や、電動機の駆動力によって走行可能な電気自動車に搭載される。
【0018】
電源装置1は、図1に示すように、電池集合体2と、後述する各電池4の正極6と負極7との電位差を測定するための測定手段としての測定部3と、を備えている。電池集合体2は、複数の電池4を備えている。電池4は、方体状の電池本体5と、正の電極(以下正極と呼ぶ)6と、負の電極(以下負極と呼ぶ)7と、を備えている。
【0019】
正極6は、電池本体5の一端に設けられている。負極7は、電池本体5の他端に設けられている。正極6と負極7とは、棒状に形成されており、前記電池本体5の一つの端面(以下一端面と呼び、図3などに示す)8から同方向に突出している。正極6と負極7とは、互いに並行(平行)であるとともに、外周面にねじ溝が形成されている。
【0020】
複数の電池4は、正極6と負極7とが互いに隣り合いかつ前記一端面8が互いに同一平面上に位置する状態で、一方向(図1中の矢印H)に沿って並べられている。互いに隣り合う電池4同士は、正極6と負極7とが互いに隣り合っている。即ち、複数の電池4は、正極6と負極7とが交互に逆向きとなる状態で重ねられている。
【0021】
測定部3は、測定部本体9と、フラット回路体としてのフレキシブルプリントサーキット(Flexible Printed Circuit:以下FPCと呼ぶ)10と、を備えている。なお、本明細書で示すフラット回路体とは、導体と、該導体を被覆する絶縁体と、を備えて、扁平なものを示している。測定部本体9は、絶縁性の合成樹脂からなりかつ板状に形成されている。測定部本体9には、前述したように並べられた各電池4の正極6と負極7とを通すことのできる電極通し孔11(図3などに示す)が形成されている。
【0022】
測定部本体9は、前記電極通し孔11内に正極6及び負極7を通して、前記電池集合体2を構成する電池4の一端面8に重ねられる。測定部本体9は、前記一端面8に重ねられると、外側に露出する表面9aに、バスバ収容室12を複数設けている。バスバ収容室12は、前記表面9aから立設した複数の隔壁13によって形成されている。バスバ収容室12には、一つの正極6を通す電極通し孔11と、一つの負極7を通す電極通し孔11とが開口している。すなわち、バスバ収容室12には、電極通し孔11を通して、互いに隣り合う電池4の正極6と負極7とが侵入する。
【0023】
バスバ収容室12は、前記一方向Hに沿って並べられた複数の電池4のうち一端に位置する一つの電池4(以下符号4aで示す)の正極6(以下符号6aで示す)と重なる位置と、他端に位置する他の電池4(以下符号4bで示す)の負極7(以下符号7aで示す)と重なる位置と、を除いた位置に配されている。
【0024】
FPC10は、図3などに示すように、例えば銅などの導電性の金属からなる薄い導体層14と、該導体層14の一方の表面に積層された薄い第1の絶縁層15と、前記導体層14の他方の表面に積層された薄い第2の絶縁層16とからなる。また、FPC10は、図1及び図2に示すように、平面形状が略矩形状の回路体本体17と、正極接続部18と、負極接続部19とを備えている。回路体本体17は、前記導体層14と第1の絶縁層15と第2の絶縁層16とが互いに積層されて構成されている。
【0025】
正極接続部18は、回路体本体17即ちFPC10の図1中手前側に位置する一方の縁部17aに前記一方向Hに沿って並べられている。正極接続部18は、図2などに示すように、前記回路体本体17の前記一方の縁部17aから外方向に向かって突出している。正極接続部18は、前記一方の縁部17aに重なる電池4のすべての正極6それぞれに重なる位置に配されている。正極接続部18には、正極6を通すことのできる正極通し孔20が開口している。該正極通し孔20の全周に亘って該正極通し孔20の周りから導体層14が露出している。
【0026】
正極接続部18の電池4と相対する裏面側には、図2及び図3に示すように、第1の絶縁層15に丸孔21が形成されている。丸孔21は、正極通し孔20より大きい。丸孔21内には、前記正極6の座(根本)27が侵入する。正極6の座27は導体層14と接触する。正極接続部18の表面側では、第2の絶縁層16が除去されている。正極接続部18に後述するバスバ22が重なると、該バスバ22が導体層14と接触する。こうして、正極接続部18では、導体層14の両表面が露出している。
【0027】
負極接続部19は、回路体本体17即ちFPC10の図1中奥側に位置する他方の縁部17bに前記一方向Hに沿って並べられている。負極接続部19は、図2などに示すように、前記回路体本体17の前記他方の縁部17bから外方向に向かって突出している。負極接続部19は、前記他方の縁部17bに重なる電池4のすべての負極7それぞれに重なる位置に配されている。負極接続部19には、負極7を通すことのできる負極通し孔23が開口している。該負極通し孔23の全周に亘って該負極通し孔23の周りから導体層14が露出している。
【0028】
負極接続部19の電池4と相対する裏面側には、図2及び図3に示すように、第1の絶縁層15に丸孔24が形成されている。丸孔24は、負極通し孔23より大きい。丸孔24内には、前記負極7の座27が侵入する。負極7の座27は導体層14と接触する。負極接続部19の表面側では、第2の絶縁層16が除去されている。負極接続部19にバスバ22が重なると、該バスバ22が導体層14と接触する。こうして、負極接続部19では、導体層14の両表面が露出している。
【0029】
また、電源装置1は、接続部材としてのバスバ22を備えている。バスバ22は、導電性を有する金属からなり、帯板状に形成されている。バスバ22は、バスバ収容室12内に収容される。バスバ22は、正極6と負極7とを通すことのできる孔25を一対備えている。
【0030】
正極6と負極7とが互いに隣り合う状態に、複数の電池4を重ねる。そして、前記正極6と負極7を電極通し孔11内に挿入して測定部本体9を電池4の一端面8に重ねる。そして、正極接続部18の正極通し孔20内に正極6を通しかつ負極接続部19内に負極7を通して、FPC10を測定部本体9に更に重ねる。こうして、FPC10は、測定部本体9を介して一端面8に重ねられる。
【0031】
孔25内に互いに隣り合う正極6と負極7とを通すとともにバスバ収容室12内に収容する格好で、前記FPC10に更にバスバ22を重ねる。即ち、FPC10を、座27とバスバ22との間に挟んでいる。FPC10はバスバ22の図3中の下方に重ねられる。その後、各正極6と負極7の外周にナット26などをねじ込んで、前記電池4、測定部本体9、FPC10とバスバ22を固定して、前述した構成の電源装置1を組み立てる。
【0032】
こうして、正極接続部18と負極接続部19が設けられた箇所では、図3に示すように、導体層14にバスバ22が重なる。このため、導体層14とバスバ22とが、互いに電気的に接続している。また、正極6に正極接続部18の導体層14が重なりかつ負極7に負極接続部19の導体層14が重なる。このため、正極6と負極7は、正極接続部18と負極接続部19が設けられた箇所では、導体層14を介してバスバ22と電気的に接続する。
【0033】
さらに、正極接続部18と負極接続部19が設けられていない箇所では、正極6または負極7それぞれに直接、バスバ22が重なる。このため、正極接続部18と負極接続部19が設けられていない箇所では、勿論、正極6と負極7は、バスバ22と電気的に接続する。
【0034】
したがって、前記一方向Hの一端に位置する一つの電池4aの正極6aと、前記一方向Hの他端に位置する他の電池4bの負極7aと、を除いて、前記バスバ22により互いに隣り合う正極6と負極7が電気的に接続する。そして、電池4が互いに直列に電気的に接続される。
【0035】
また、図3に示すように、前記正極6に正極接続部18の導体層14が重なりかつ負極7に負極接続部19の導体層14が重なる。そして、FPC10の導体層14が各正極6と負極7それぞれと電気的に接続する。また、FPC10の導体層14は、図示しないECU(Electronic Control Unit)と電気的に接続する。導体層14によって、測定部3は、各電池4の正極6と負極7との電位差を測定できる。こうして、測定部3は、各電池4の残量などを測定できるようになる。
【0036】
本実施形態によれば、正極接続部18を正極6に接続しかつ負極接続部19を負極7に接続して、FPC10を電池集合体2に取り付ける。前記正極接続部18と負極接続部19とが一体に形成されたFPC10を電池集合体2に取り付けると、測定部3は、各電池4の正極6と負極7との電位差を測定できるようになる。
【0037】
このため、前記各電池4の正極6と負極7との電位差を測定できるように、これらの正極6及び負極7と測定部3とを電気的に接続するためにかかる手間を抑制できる。したがって、電源装置1の組立にかかる工数を抑制でき、該電源装置1のコストの高騰を抑制できる。
【0038】
また、測定部3は、FPC10を用いて、各正極6及び負極7と電気的に接続する。このため、測定部3の機械的な寸法を抑制できる。したがって、電源装置1の小型化を図ることができる。
【0039】
正極接続部18と負極接続部19では、導体層14の両表面が露出している。このため、正極接続部18では、導体層14を正極6と確実に電気的に接続できる。負極接続部19では、導体層14を負極7と確実に電気的に接続できる。したがって、FPC10を正極6と負極7との双方と確実に電気的に接続でき、測定部3は、各電池4の正極6と負極7との電位差を確実に測定できるようになる。
【0040】
正極6と負極7とは、電池本体5の一端面8から突出している。FPC10が、一端面8に重ねられて、電池集合体2に取り付けられる。このため、導体層14が折り曲げられることなく、FPC10は電池集合体2に取り付けられる。したがって、FPC10の導体層14が断線することを防止でき、測定部3は、各電池4の正極6と負極7との電位差を確実に測定できる。
【0041】
正極接続部18は、FPC10の一方の縁部17aに設けられかつ該一方の縁部17aに重なるすべての正極6に対応して設けられている。負極接続部19は、FPC10の他方の縁部17bに設けられかつ該他方の縁部17bに重なるすべての負極7に対応して設けられている。
【0042】
このため、一方向Hに対し交差する方向に沿って相対する正極接続部18と、負極接続部19との電位差を測定することによって、各電池4の正極6と負極7との電位差を確実に測定できる。したがって、測定部3は、各電池4の正極6と負極7との電位差を確実に測定できる。
【0043】
また、図3に示すように、正極接続部18と負極接続部19が設けられた箇所では、前記導体層14にバスバ22が重なりかつ該導体層14が正極6または負極7に重なっている。このため、前記ナット26と電池4の一端面8との間には、合成樹脂などからなる第1の絶縁層15と第2の絶縁層16との双方が挟まれない。したがって、ナット26を正極6及び負極7にねじ込んでも、厚みが薄くなる方向に第1の絶縁層15と第2の絶縁層16との双方が変形しない。
【0044】
したがって、前記第1の絶縁層15と第2の絶縁層16との厚みが薄くなる方向に変形するなどして、ナット26によりバスバ22と導体層14と電池4の一端面8とが互いに近づけられる力が弱くなることを確実に防止できる。このため、導体層14と正極6または負極7とを確実に電気的に接続できるとともに、バスバ22と正極6または負極7とを確実に電気的に接続できる。
【0045】
前述した実施形態では、フラット回路体としてFPC10を用いている。しかしながら、本発明では、フラット回路体として、フレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable:FFC)を用いても良いことは勿論である。
【0046】
さらに、前記FPC10には、複数の電池4の電圧を均等に制御する制御ユニットなどを取り付けても良い。この場合、均等化された電圧が、前記ECUに向かって出力される。
【0047】
また、本実施形態では、FPC10を座27とバスバ22との間に挟んでいる。即ち、FPC10をバスバ22の図3中の下方に重ねている。しかしながら、本発明では、FPC10をナット26とバスバ22との間に挟んでも良い。即ち、FPC10をバスバ22の図3中の上方に重ねる。勿論、この場合、FPC10の導体層14と各電極6,7とが確実に電気的に接続する。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の本発明は、各電池の正の電極と負の電極との電位差を測定するための測定手段がフラット回路体を備えている。そして、このフラット回路体は、正極接続部と、負極接続部とを備えている。正極接続部を正の電極に取り付け、負極接続部を負の電極に取り付けて、フラット回路体を電池集合体に取り付けることができる。
【0049】
したがって、フラット回路体を取り付けると各電池の正の電極と負の電極との電位差を測定できるようになる。したがって、測定手段の取り付けにかかる工数を抑制でき、コストの高騰を抑制できる。また、フラット回路体を用いるので、測定手段の機械的な寸法を小さくできる。したがって、電源装置の小型化を図ることができる。
【0050】
正極接続部と負極接続部では、導体層の両表面が露出している。このため、正極接続部では導体層を正の電極に確実に接続でき、負極接続部では導体層を負の電極に確実に接続できる。したがって、小型化とコストの高騰を抑制できることにくわえ、フラット回路体を正の電極と負の電極との双方と確実に接続でき、各電池の正の電極と負の電極との電位差を確実に測定できる。
【0051】
請求項2に記載の本発明は、正の電極と負の電極は、電池本体から同方向に突出している。フラット回路体は、電池本体の一端面に重ねられる。このため、導体層が折り曲げられることなく、フラット回路体は、電池集合体に取り付けられる。したがって、小型化とコストの高騰を抑制できることにくわえ、フラット回路体の導体層が断線することを確実に防止でき、各電池の正の電極と負の電極との電位差を確実に測定できる。
【0052】
請求項3に記載の本発明は、正極接続部は、フラット回路体の一方の縁部に設けられかつ該一方の縁部に重なるすべての正の電極に対応して設けられている。負極接続部は、フラット回路体の他方の縁部に設けられかつ該他方の縁部に重なるすべての負の電極に対応して設けられている。このため、電池が並べられる一方向に対し交差する方向に沿って相対する正極接続部と、負極接続部との電位差を測定することによって、各電池の正の電極と負の電極との電位差を確実に測定できる。したがって、小型化とコストの高騰を抑制できることにくわえ、各電池の正の電極と負の電極との電位差を確実に測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる電源装置を分解して示す斜視図である。
【図2】図1に示された電源装置のFPCの要部を示す平面図である。
【図3】図1に示された電源装置のFPCと電極とバスバとの取り付け箇所の断面図である。
【図4】従来の電源装置を分解して示す斜視図である。
【符号の説明】
1 電源装置
2 電池集合体
3 測定部(測定手段)
4 電池
4a 一つの電池
4b 他の電池
5 電池本体
6 正極(正の電極)
7 負極(負の電極)
8 一端面
10 FPC(フラット回路体)
14 導体層
15 第1の絶縁層
16 第2の絶縁層
17a 一方の縁部
17b 他方の縁部
18 正極接続部
19 負極接続部
22 バスバ(接続部材)
H 一方向
Claims (3)
- 一端にねじ溝が外周面に形成された棒状の正の電極、他端にねじ溝が外周面に形成された棒状の負の電極を設けた電池を複数備えた電池集合体と、
前記電池集合体を構成する各電池の前記正の電極と負の電極との電位差を測定するための測定手段と、を備えた電源装置において、
前記測定手段は、導体層と該導体層の一方の表面に積層された第1の絶縁層と前記導体層の他方の表面に積層された第2の絶縁層とを有し、かつ、前記導体層と前記正の電極とが接続する正極接続部と、前記導体層と前記負の電極とが接続する負極接続部と、が設けられているとともに、前記正極接続部と前記負極接続部では前記電極を通す通し孔が設けられて前記導体層の両表面が露出したフラット回路体を備え、
前記通し孔内に前記電極を通して前記電極の座に重なった前記フラット回路体の前記導体層に重ねられる導電性の接続部材と、
前記電極のねじ溝にねじ込まれて前記接続部材と前記導体層と前記電極の座とを密着させるナットと、を更に備えたことを特徴とする電源装置。 - 前記電池はそれぞれ方体状の電池本体を備えており、前記正の電極と負の電極は互いに並行でかつ前記電池本体の一端面から同方向に突出しているとともに、
前記フラット回路体は、前記一端面に重ねられて、前記正極接続部が前記正の電極に取り付けられかつ前記負極接続部が前記負の電極に取り付けられることを特徴とする請求項1記載の電源装置。 - 前記電池は一方向に沿って並べられ、前記一方向の一端に位置する一つの電池の正の電極と、前記一方向の他端に位置する他の電池の負の電極とを除いて、互いに隣り合う正の電極と負の電極とが接続部材により接続されて、前記電池が互いに直列に接続されているとともに、
前記正極接続部は、前記フラット回路体の一方の縁部に前記一方向に沿って並べられかつ前記一方の縁部に重なるすべての正の電極それぞれに対応して設けられているとともに、
前記負極接続部は、前記フラット回路体の他方の縁部に前記一方向に沿って並べられかつ前記他方の縁部に重なるすべての負の電極それぞれに対応して設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電源装置。
Priority Applications (1)
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