JP4000747B2 - 可変動弁エンジンの点火時期制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸気弁及び排気弁のバルブタイミングを任意に制御可能な可変動弁装置を備え、バルブタイミングを制御することにより吸入空気量を制御して、ノンスロットル運転を行う可変動弁エンジンにおいて、点火時期を最適に制御するための点火時期制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、特開平8−200025号公報などに示されるように、可変動弁装置、例えば電磁駆動装置を用いて、吸気弁及び排気弁を駆動し、これらの開閉動作を任意に制御可能としたものがある。
【0003】
特に前記公報に記載の可変動弁エンジンでは、1気筒につき2つずつ備えられる主副の吸気弁及び排気弁を電磁駆動式として、エンジン運転条件に応じて異なる組み合わせで作動させることにより、出力制御を行うようにしている。
【0004】
更に、近年は、ポンプロスの低減による燃費向上を目的として、通常のスロットル運転に代え、吸気弁及び排気弁のバルブタイミング、特に吸気弁閉時期を制御することにより、吸入空気量を制御して、ノンスロットル運転を行うものが注目され、その開発が進められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の一般的なエンジンの点火時期制御装置では、エンジン回転数と負荷(トルク)とに応じて、点火時期を設定している。
【0006】
一方、上記のようなノンスロットル運転を行う場合、エンジン運転条件により決定される目標トルク相当の目標空気量(目標シリンダ吸入空気量)に応じて、これを実現するように吸気弁閉時期を設定・制御するが、目標トルクが同じであっても、目標ブーストなどによって吸気弁閉時期は変動する。
【0007】
また、吸気弁及び排気弁のバルブオーバーラップ(吸気弁開時期、排気弁閉時期)についても、目標内部EGR率などによって変動する。
従って、目標トルクに応じて一義的に吸気弁閉時期やバルブオーバーラップが定まるわけではない。
【0008】
このため、エンジン回転数と負荷(トルク)とに応じて点火時期を制御しても、吸気弁閉時期やバルブオーバーラップの変動により、最適な点火時期が得られず、燃費や運転性の悪化を招くという問題点があった。
【0009】
すなわち、吸気弁閉時期が早くなると、有効圧縮比が小さくなり、燃焼速度が低下するので、要求点火時期が早くなるが、従来の点火時期制御では、吸気弁閉時期を考慮していないため、最適な点火時期に制御できなかった。
【0010】
また、バルブオーバーラップの制御により、内部EGR率(残留ガス率)を制御する場合も、内部EGR率が増大すると、燃焼速度が低下するので、要求点火時期が早くなるが、従来の点火時期制御では、バルブオーバーラップを考慮していないため、最適な点火時期に制御できなかった。
【0011】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、ノンスロットル運転に際し、バルブタイミングを考慮して、点火時期を最適化することにより、燃費や運転性の向上を図ることのできる可変動弁エンジンの点火時期制御装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1に係る発明では、吸気弁の開時期、閉時期、及び排気弁の閉時期をそれぞれ独立にかつ任意に制御可能な可変動弁装置を備え、エンジン運転条件により決定される目標トルク相当の目標空気量に応じて、これを実現するように吸気弁閉時期を設定・制御することにより、吸入空気量を制御する可変動弁エンジンにおいて、図1に示すように、エンジン回転数及び負荷に応じて基本点火時期を設定する基本点火時期設定手段と、吸気弁閉時期の変化により有効圧縮比が小さくなるほど、点火時期を進角させるように、吸気弁閉時期(IVC)に応じて点火時期の第1補正量を設定する第1補正量設定手段と、吸気弁開時期が早くなるほど、点火時期を進角させるように、吸気弁開時期(IVO)に応じて点火時期の第2補正量を設定する第2補正量設定手段と、排気弁閉時期が上死点から離れるほど、点火時期を進角させるように、排気弁閉時期(EVC)に応じて点火時期の第3補正量を設定する第3補正量設定手段と、前記基本点火時期を前記第1〜第3補正量により補正して点火時期を決定する点火時期決定手段と、を含んで、可変動弁エンジンの点火時期制御装置を構成する。
【0017】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、バルブタイミングを制御することにより吸入空気量を制御してノンスロットル運転を行う際に、エンジン回転数及び負荷に応じて設定される基本点火時期を、バルブタイミングに応じて補正することで、バルブタイミングの変化に伴う有効圧縮比や内部EGR率の変化に対し、点火時期を最適なものとして、燃費及び運転性の向上を図ることができる。
【0018】
特に、基本点火時期を、吸気弁閉時期に応じて補正することで、吸気弁閉時期により決定される有効圧縮比の変化に対し、点火時期を最適なものとして、燃費及び運転性の向上を図ることができる。
【0019】
ここで、吸気弁閉時期が早く又は遅くなって有効圧縮比が小さくなるほど、点火時期を進角側に補正することで、ノンスロットル運転に伴う吸気弁の早閉じ又は遅閉じにより有効圧縮比が小さくなって、燃焼速度が低下しても、点火時期を早めて、燃焼安定性を確保することができる。
【0022】
また、基本点火時期を、吸気弁開時期に応じて補正することで、吸気弁開時期の変化に伴う内部EGR率の変化に対し、点火時期を最適なものとして、燃費及び運転性の向上を図ることができる。
【0023】
ここで、吸気弁開時期が早くなるに従い、残留ガスの吹き返しが多くなって、内部EGR率が増大し、燃焼速度が低下するが、吸気弁開時期が早くなるほど、点火時期を進角側に補正することで、燃焼速度の低下に対し、点火時期を早めて、燃焼安定性を確保することができる。
【0024】
また、基本点火時期を、排気弁閉時期に応じて補正することで、排気弁閉時期の変化に伴う内部EGR率の変化に対し、点火時期を最適なものとして、燃費及び運転性の向上を図ることができる。
【0025】
ここで、排気弁閉時期が上死点から離れるに従い、掃気効率の低下により、内部EGR率が増大し、燃焼速度が低下するが、排気弁閉時期が上死点から離れるほど、点火時期を進角側に補正することで、燃焼速度の低下に対し、点火時期を早めて、燃焼安定性を確保することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図2は本発明の一実施形態を示す可変動弁エンジンのシステム図である。
【0027】
エンジン1の各気筒のピストン2により画成される燃焼室3には、点火栓4を囲むように、電磁駆動式の吸気弁5及び排気弁6を備えている。7は吸気通路、8は排気通路である。
【0028】
吸気弁5及び排気弁6の電磁駆動装置(可変動弁装置)の基本構造を図3に示す。弁体20の弁軸21にプレート状の可動子22が取付けられており、この可動子22はスプリング23,24により中立位置に付勢されている。そして、この可動子22の下側に開弁用電磁コイル25が配置され、上側に閉弁用電磁コイル26が配置されている。
【0029】
従って、開弁させる際は、上側の閉弁用電磁コイル26への通電を停止した後、下側の開弁用電磁コイル25に通電して、可動子22を下側へ吸着することにより、弁体20をリフトさせて開弁させる。逆に、閉弁させる際は、下側の開弁用電磁コイル25への通電を停止した後、上側の閉弁用電磁コイル26に通電して、可動子22を上側へ吸着することにより、弁体20をシート部に着座させて閉弁させる。
【0030】
図2に戻って、吸気通路7には、吸気マニホールドの上流側に、電制スロットル弁9が設けられている。
吸気通路7にはまた、吸気マニホールドの各ブランチ部に、各気筒毎に、電磁式の燃料噴射弁10が設けられている。
【0031】
ここにおいて、吸気弁5、排気弁6、電制スロットル弁9、燃料噴射弁10及び点火栓4の作動は、コントロールユニット11により制御され、このコントロールユニット11には、エンジン回転に同期してクランク角信号を出力しこれによりクランク角位置と共にエンジン回転数Neを検出可能なクランク角センサ12、アクセル開度(アクセルペダル踏込み量)APOを検出するアクセルペダルセンサ(アクセル全閉でONとなるアイドルスイッチを含む)13、吸気通路7のスロットル弁9上流にて吸入空気量(流量)Qaを検出するエアフローメータ14、エンジン冷却水温Twを検出する水温センサ15等から、信号が入力されている。
【0032】
このエンジン1では、ポンプロスの低減による燃費向上を目的として、電磁駆動式の吸気弁5及び排気弁6のバルブタイミングを制御、特に吸気弁5の閉時期IVCを制御することにより、吸入空気量を制御して、実質的にノンスロットル運転を行う。この場合、電制スロットル弁9は、吸気通路7のスロットル弁9下流(吸気マニホールド内)に、キャニスタパージ、クランクケースパージ等に必要とする負圧(ブースト)を得る目的で設けられている。
【0033】
従って、ノンスロットル運転時の吸気弁5及び排気弁6のバルブタイミング制御及び電制スロットル弁9の開度制御は、次のように行う。
アクセル開度APOとエンジン回転数Neとから、マップを参照して、目標トルク相当の目標空気量(目標シリンダ吸入空気量)TQを算出する。但し、アイドル運転時(アイドルスイッチON)の場合は、エンジン回転数Neと目標アイドル回転数Nidleとの偏差ΔNe=Ne−Nidleに基づいて、該偏差がマイナス側のときは、増量方向、プラス側のときは、減量方向に、目標空気量TQを補正する。また、各種エンジン運転条件に基づいて、目標ブーストBTを設定する。
【0034】
かかる目標設定に基づき、目標ブーストTBと目標空気量TQとから、目標ブーストTBを実現すべく、スロットル開度TVOを算出して、電制スロットル弁9を制御する。
【0035】
そして、目標空気量TQから、目標ブーストTBの下で、目標空気量TQを実現するように、吸気弁閉時期IVCを算出する。
また、各種エンジン運転条件に基づいて、目標内部EGR率を設定し、最適なバルブオーバーラップ(オーバーラップ位置及びオーバーラップ量)となるように、吸気弁開時期IVO及び排気弁閉時期EVCを設定する。排気弁開時期EVOについては熱効率等を考慮して設定する。
【0036】
そして、これらのバルブタイミングの設定に基づいて、電磁駆動式の吸気弁5及び排気弁6を制御する。
尚、図4はバルブタイミングの例を示し、図中実線は、ベース(スロットル運転時)のバルブタイミングである。そして、図中点線は、ノンスロットル運転時のバルブタイミングの例である。
【0037】
燃料噴射弁10の燃料噴射量及び噴射時期は、エンジン運転条件に基づいて制御するが、燃料噴射量は、基本的には、エアフローメータ14により検出される吸入空気量Qaに基づいて、所望の空燃比となるように設定する。そして、噴射終了時期を吸気弁開時期IVO前の所定のタイミングに固定し、設定された燃料噴射量を得るように噴射開始時期を制御する。
【0038】
点火栓4の点火時期の制御については、図5により説明する。
図5はノンスロットル運転時の点火時期制御のフローチャートである。
ステップ1(図にはS1と記す。以下同様)では、エンジン回転数Neと、負荷(トルク)を代表する目標空気量TQとを読込み、これらから、図6のマップを参照して、ベースのバルブタイミングにおける基本点火時期MADVを設定する。この部分が基本点火時期設定手段に相当する。
【0039】
このマップは、図4に示したベース(スロットル運転時)のバルブタイミングにおいて、最適な点火時期を定めたもので、エンジン回転数Neが高くなるほど進角し、目標空気量TQが大となるほど燃焼が早くなるので遅角するように定めてある。
【0040】
ステップ2では、吸気弁閉時期IVCを読込み、これから、図7のテーブルを参照して、点火時期の進角側への補正量HOS1=f1(IVC)を設定する。この部分が第1補正量設定手段に相当する。
【0041】
このテーブルは、ベース(スロットル運転時)のバルブタイミング(ベースIVC)からの乖離量に応じて、進角側への補正量HOS1を定めたもので、吸気弁閉時期IVCが早く若しくは遅くなるほど、言い換えれば、ベースIVCからの乖離量が大きくなるほど、有効圧縮比が小さくなって、燃焼速度が低下するので、これに合わせて、点火時期を進角側に補正するように、補正量HOS1を定めてある。
【0042】
但し、吸気弁閉時期IVCが下死点BDC付近のときは、ベースIVCよりも有効圧縮比がわずかながら増大するため、補正量HOS1がマイナス側(遅角側)となるようにしてある。
【0043】
ステップ3では、バルブオーバーラップを決定するパラメータである吸気弁開時期IVOを読込み、これから、図8のテーブルを参照して、点火時期の進角側への補正量HOS2=f2(IVO)を設定する。この部分が第2補正量設定手段に相当する(バルブオーバーラップに関連するパラメータに応じて点火時期の補正量を設定する手段でもある)。
【0044】
このテーブルは、ベース(スロットル運転時)のバルブタイミング(ベースIVO)からの乖離量に応じて、進角側への補正量HOS2を定めたもので、吸気弁開時期IVOが早くなるほど、言い換えれば、ベースIVOからの乖離量が大きくなるほど、残留ガスの吹き返しが多くなって、内部EGR率が大きくなることから、排気エミッション(特にNOx排出量)を改善できるものの、燃焼速度が低下して、燃焼安定性が悪化するので、これに合わせて、点火時期を進角側に補正して、燃焼安定性を確保するように、補正量HOS2を定めてある。
【0045】
ステップ4では、バルブオーバーラップを決定するもう1つのパラメータである排気弁閉時期EVCを読込み、これから、図9のテーブルを参照して、点火時期の進角側への補正量HOS3=f3(EVC)を設定する。この部分が第3補正量設定手段に相当する(バルブオーバーラップに関連するパラメータに応じて点火時期の補正量を設定する手段でもある)。
【0046】
このテーブルは、ベース(スロットル運転時)のバルブタイミング(ベースEVC)からの乖離量に応じて、進角側への補正量HOS3を定めたもので、排気弁閉時期EVCが上死点TDCから離れるほど、掃気効率の低下により、内部EGR率が大きくなることから、排気エミッション(特にNOx排出量)を改善できるものの、燃焼速度が低下して、燃焼安定性が悪化するので、これに合わせて、点火時期を進角側に補正して、燃焼安定性を確保するように、補正量HOS3を定めてある。
【0047】
但し、排気弁閉時期EVCが上死点TDC付近のときは、ベースEVCよりも内部EGR率がわずかながら低下するため、補正量HOS3がマイナス側(遅角側)となるようにしてある。
【0048】
ステップ5では、次式により、最終的な点火時期ADVを算出する。
ADV=MADV+HOS1+HOS2+HOS3
すなわち、基本点火時期MADVに、吸気弁閉時期IVCに応じた進角側への補正量HOS1、吸気弁開時期IVOに応じた進角側への補正量HOS2、及び、排気弁閉時期EVCに応じた進角側への補正量HOS3を加算して、最終的な点火時期ADVを算出し、これに基づいて点火制御を行う。この部分が点火時期決定手段に相当する。
【0049】
以上のように、吸気弁閉時期IVCを制御することにより吸入空気量を制御してノンスロットル運転を行う際に、エンジン回転数Ne及び目標空気量TQに応じて設定されるベース(スロットル運転時)のバルブタイミングにおける基本点火時期MADVを、吸気弁閉時期IVCに応じて補正することで、吸気弁閉時期IVCにより決定される有効圧縮比の変化に対し、点火時期ADVを最適なものとして、燃費及び運転性の向上を図ることができる。
【0050】
特に、吸気弁閉時期IVCが早く又は遅くなって有効圧縮比が小さくなるほど、点火時期ADVを進角側に補正することで、ノンスロットル運転に伴う吸気弁閉時期IVCの変化により有効圧縮比が小さくなって、燃焼速度が低下しても、点火時期ADVを早めて、最適化することができる。
【0051】
また、基本点火時期ADVを、吸気弁閉時期IVCの他、バルブオーバーラップに関連するパラメータである吸気弁開時期IVO及び排気弁開時期EVCに応じて補正することで、バルブオーバーラップ(内部EGR率)の変化に対し、点火時期ADVを最適なものとして、燃費及び運転性の更なる向上を図ることができる。
【0052】
特に、吸気弁開時期IVOの早期化(残留ガスの吹き返し量増大)により、内部EGR率を増大させて、排気エミッション(NOx排出量)の改善を図る場合に、吸気弁開時期IVOが早くなるほど、点火時期ADVを進角側に補正することで、内部EGR率の増大に伴う燃焼速度の低下に対し、点火時期ADVを早めて、燃焼安定性、MBTでの運転を確保することができ、排気エミッションの改善と燃焼安定性、燃費性能の確保とを両立させることができる。
【0053】
また、排気弁閉時期EVCを上死点TDCから離すこと(掃気効率の低下、オーバーラップの増大)により、内部EGR率を増大させて、排気エミッション(NOx排出量)の改善を図る場合に、排気弁閉時期EVCが上死点TDCか離れるほど、点火時期ADVを進角側に補正することで、内部EGR率の増大に伴う燃焼速度の低下に対し、点火時期ADVを早めて、燃焼安定性、MBTでの運転を確保することができ、排気エミッションの改善と燃焼安定性、燃費性能の確保とを両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】 本発明の一実施形態を示す可変動弁エンジンのシステム図
【図3】 吸排気弁の電磁駆動装置の基本構造図
【図4】 バルブタイミングの例を示す図
【図5】 ノンスロットル運転時の点火時期制御のフローチャート
【図6】 基本点火時期設定用のマップを示す図
【図7】 吸気弁閉時期IVCに応じた補正量のテーブルを示す図
【図8】 吸気弁開時期IVOに応じた補正量のテーブルを示す図
【図9】 排気弁閉時期EVCに応じた補正量のテーブルを示す図
【符号の説明】
1 エンジン
4 点火栓
5 電磁駆動式の吸気弁
6 電磁駆動式の排気弁
9 燃料噴射弁
10 電制スロットル弁
11 コントロールユニット
12 クランク角センサ
13 アクセルペダルセンサ
Claims (1)
- 吸気弁の開時期、閉時期、及び排気弁の閉時期をそれぞれ独立かつ任意に制御可能な可変動弁装置を備え、エンジン運転条件により決定される目標トルク相当の目標空気量に応じて、これを実現するように吸気弁閉時期を設定・制御することにより、吸入空気量を制御する可変動弁エンジンにおいて、
エンジン回転数及び負荷に応じて基本点火時期を設定する基本点火時期設定手段と、
吸気弁閉時期の変化により有効圧縮比が小さくなるほど、点火時期を進角させるように、吸気弁閉時期に応じて点火時期の第1補正量を設定する第1補正量設定手段と、
吸気弁開時期が早くなるほど、点火時期を進角させるように、吸気弁開時期に応じて点火時期の第2補正量を設定する第2補正量設定手段と、
排気弁閉時期が上死点から離れるほど、点火時期を進角させるように、排気弁閉時期に応じて点火時期の第3補正量を設定する第3補正量設定手段と、
前記基本点火時期を前記第1〜第3補正量により補正して点火時期を決定する点火時期決定手段と、
を含んで構成される可変動弁エンジンの点火時期制御装置。
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