JP3999977B2 - 弾性表面波フィルタ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、差動型(平衡動作型)弾性表面波フィルタ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
弾性表面波フィルタ装置は、圧電体上に設けられた薄膜金属からなる櫛歯状電極(インターデジタルトランスデューサ:IDT)により電気信号と弾性表面波(SAW)との変換を行って信号を送受信するデバイスであり、弾性表面波フィルタ、弾性表面波共振子、遅延回路等に用いられる。この弾性表面波デバイスは、薄型化・小型化が可能であるというメリットにより、携帯電話などの移動体通信の分野で広く用いられるようになっている。
【0003】
移動体通信等で用いられるRF段用弾性表面波フィルタには、低損失かつ急峻な帯域外遮断特性が求められていることは当然であるが、近年では、その上に平衡動作型(差動入力および/または差動出力型)が要求されるようになってきている。その背景には、バランス入力型(バランス出力型)ICの実用化/低価格化がある。
【0004】
平衡動作型フィルタでは、良好な振幅バランス性能および位相バランス性能が求められている。良好な振幅バランス性能および位相バランス性能を得る従来手法として、非差動駆動の弾性表面波フィルタにバランコイルを接続して差動信号を取り出すものがある。しかしながら、非差動駆動の弾性表面波フィルタにバランコイルを接続する方法では、フィルタ回路の構成物が大きくなるとともに、回路部品のコストも高くなる。そのため、バランス型ICに直接接続できる差動型(平衡動作型)弾性表面波フィルタの開発が望まれている。
【0005】
バランス入力型ICを差動駆動する弾性表面波フィルタの従来構成例として、下記文献1の図1に示されたものがある:
文献1.G.Endoh et. al “High Performance Balanced Type SAW Filters in the Range of 900MHz and 1.9 GHz”, Proc, IEEE Ultrason. Sympo., p41-44 (1997)
この文献1では、SAWフィルタの構造は従来のままとし、不平衡入力側の段間IDTをグランドに接地したまま、平衡出力端子に接続されている出力側のIDTを直に差動駆動する試みがなされている。しかしながら、この方式では、文献1に述べられているように、振幅バランス性能および移相バランス性能ともに満足の行く性能は実現されていない。その原因として、従来構造のSAWフィルタでは、差動信号処理が行われるIDTに付随する浮遊インピーダンス成分が差動回路動作に対して非対称に存在することが挙げられる。このことについては、下記文献2で述べられている。
【0006】
文献2.P.J.Edmonson et. al., “Effect of Stay Coupling on the Balance of a Differential LSAW Front-End Resonator-filter for Wireless/Mobile Circuits”, Proc. IEEE Ultrason. Sympo., p361-364 (1999)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記非対称な浮遊インピーダンス(特にIDTの配線パターンと圧電性基板との間の浮遊容量の非対称性)の影響を何とかしないと、振幅バランス性能および位相バランス性能のよい平衡動作型弾性表面波フィルタ装置を得ることができない。
【0008】
この発明は上記事情に鑑みなされたもので、その目的は、振幅バランス性能および位相バランス性能のよい平衡動作型弾性表面波フィルタ装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の実施の形態に係る弾性表面波フィルタ装置は、圧電性基板と、この圧電性基板の基板上に形成される複数の弾性表面波素子とを具備している。前記複数の弾性表面波素子の一方は、不平衡信号端子または平衡信号端子を持つ第1の櫛歯状電極と、この第1の櫛歯状電極の一方側に配置された第2の櫛歯状電極と、この第1の櫛歯状電極の他方側に配置された第3の櫛歯状電極とを含んでいる。また、前記複数の弾性表面波素子の他方は、第1および第2の平衡信号端子を持つ第4の櫛歯状電極と、この第2の櫛歯状電極の一方側に配置された第5の櫛歯状電極と、この第2の櫛歯状電極の他方側に配置された第6の櫛歯状電極とを含んでいる。
【0010】
前記第2の櫛歯状電極の一方電極と前記第5の櫛歯状電極の一方電極とは第1の配線を介して電気的に接続され;前記第2の櫛歯状電極の他方電極と前記第5の櫛歯状電極の他方電極とは第2の配線を介して電気的に接続され;前記第3の櫛歯状電極の一方電極と前記第6の櫛歯状電極の一方電極とは第3の配線を介して電気的に接続され;前記第3の櫛歯状電極の他方電極と前記第6の櫛歯状電極の他方電極とは第4の配線を介して電気的に接続される。
【0011】
ここで、前記第1ないし第4の配線各々は、前記圧電性基板を介して他の電極との間に浮遊容量を形成している。
【0012】
前記第1および第2の平衡信号端子における平衡性が所望の範囲に収まる程度に、前記第1の配線の浮遊容量および前記第2の配線の浮遊容量を共存させるとともに、前記第3の配線の浮遊容量および前記第4の配線の浮遊容量を共存させるように構成している。
【0013】
あるいは、この発明の実施の形態に係る弾性表面波フィルタ装置では、圧電性基板上に、櫛歯状電極を交差させてなるインターディジタル変換器が複数設けられ、前記インターディジタル変換器を構成する前記櫛歯状電極の電極指が、前記インターディジタル変換器により励振される弾性表面波のほぼ1/4波長の幅と間隔で配置されている共振子型の弾性表面波素子を複数備えている。
【0014】
ここで、前記弾性表面波素子の一方と前記弾性表面波素子の他方とが縦続接続され、前記縦続接続を構成する配線が、弾性表面波フィルタ装置のグランド回路から電気回路的にフローティング状態となるように構成されている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の一実施の形態に係る弾性表面波フィルタ装置を説明する。
【0016】
図1は、この発明の一実施の形態に係る弾性表面波フィルタ装置(縦並べ配置で縦続接続された不平衡入力/平衡出力弾性表面波フィルタ)の構造を説明する図である。
【0017】
図1において、圧電性基板10は、例えばリチウムタンタル酸化物(LiTaO)の単結晶を、X軸を中心にY軸方向に36゜回転した向きにカットして得たものである(以下これをLTAと略記する)。
【0018】
圧電性基板10上には、不平衡入力側の弾性表面波素子1Aおよび平衡出力側の弾性表面波素子2Aが縦並び配置で形成されている。弾性表面波素子1Aは、アルミニウム等の金属製薄膜の櫛歯状電極を交差させてなるインターディジタル変換器(以下IDTと略記する)11〜13と、アルミニウム等の金属製薄膜のグレーティング状反射器(以下Grと略記する)14〜15を備えている。また、弾性表面波素子2Aは、アルミニウム等の金属製薄膜の櫛歯状電極を交差させてなるIDT21〜23と、アルミニウム等の金属製薄膜のGr24〜25を備えている。Gr14およびGr15はIDT12(あるいはIDT11、13)により励振される弾性表面波の伝搬方向(図1の左右方向)に沿って配置され、Gr24およびGr25はIDT21、23(あるいはIDT22)により励振される弾性表面波の伝搬方向(図1の左右方向)に沿って配置されている。
【0019】
ここで、各弾性表面波素子1A、2Aは、電極指ピッチ(隣接する1対の電極指の中心間距離;電極周期)、電極指線幅、開口長(電極指の実質的交叉長)、電極指対数などのパターン形状が略同じとなるように形成される。別の言い方をすると、IDT11〜13、21〜23を構成する電極指は、IDTにより励振される弾性表面波のほぼ1/4波長の幅と間隔で配置されている電極(以後ソリッド電極と呼ぶ)で構成されている。図1はこのように構成された共振子型弾性表面波フィルタである。
【0020】
具体的には、弾性表面波素子1Aは、不平衡信号端子P01を持つIDT12と、このIDT12の左側に配置されたIDT11と、IDT12の右側に配置されたIDT13と、これらIDT11〜13を挟んで左右に配設されたGr14およびGr15を含んでいる。中央IDT12の一方電極12aは不平衡信号端子P01に接続され、その他方電極12bはフィルタのグランド回路に接地される。
【0021】
同様に、弾性表面波素子2Aは、平衡信号端子P11およびP12を持つIDT22と、このIDT22の左側に配置されたIDT21と、IDT22の右側に配置されたIDT23と、これらIDT21〜23を挟んで左右に配設されたGr24およびGr25を含んでいる。中央IDT22の一方電極22aは一方の平衡信号端子P11に接続され、その他方電極12bは他方の平衡信号端子P12に接続される。
【0022】
弾性表面波素子1Aと弾性表面波素子2Aは、配線W1A〜W4Aを介して縦続接続されている。すなわち、IDT11の一方電極11bとIDT21の一方電極21bとが第1の配線W1Aを介して電気的に接続され、IDT11の他方電極11aとIDT21の他方電極21aとが第2の配線W2Aを介して電気的に接続される。同様に、IDT13の一方電極13bとIDT23の一方電極23bとが第3の配線W3Aを介して電気的に接続され、IDT13の他方電極13aとIDT23の他方電極23aとが第4の配線W4Aを介して電気的に接続される。
【0023】
上記縦続接続において、配線W1A〜W4Aは接地されず、グランド回路からフローティングされている。このため、配線W1A〜W4A各々とグランド回路との間には、圧電性基板10(誘電体)を介して、浮遊容量Cx1〜Cx4が形成される。
【0024】
ここで重要なことは、配線W1Aと配線W2Aの長さの違いによるインピーダンス(インダクタンス分+直流抵抗分)の非対称性よりも、配線W1Aと配線W2Aに付随する浮遊容量(キャパシタンス分)の非対称性の方が、フィルタの平衡性に対する影響が大きいことである(これは、経験上分かっている)。このため、平衡性の観点からは(もちろん配線W1Aのインダクタンス分/抵抗分と配線W2Aのインダクタンス分/抵抗分が近いに超したことはないが)、配線W1Aおよび配線W2Aの双方に、大きな違いのない(なるべく違いの少ない)キャパシタンス分Cx1およびCx2が付いていることが望ましい。同様に、平衡性の観点からは(もちろん配線W3Aのインダクタンス分/抵抗分と配線W4Aのインダクタンス分/抵抗分が近いに超したことはないが)、配線W3Aおよび配線W4Aの双方に、大きな違いのない(なるべく違いの少ない)キャパシタンス分Cx3およびCx4が付いていることが望ましい。
【0025】
仮に配線W2Aがグランド回路に接地されていると、インピーダンスの大きさから見ればCx2は見かけ上無限大となってCx1とCx2との間に大きな違いが生じ、IDT11とIDT21との間の配線W1Aおよび配線W2Aにおけるキャパシタンス分の非対称性が大きくなる。しかし、配線W1Aおよび配線W2Aのいずれもがグランド回路からフローティングされている(接地されていない)ならば、これらの配線にキャパシタンス分Cx1およびCx2が残り、たとえCx1≠Cx2であっても、配線W1Aまたは配線W2Aが接地される場合と比べれば、キャパシタンス分の非対称性は大幅に少なくなる(つまりIDT11とIDT21との間の平衡伝送路の平衡性がより良くなる)。
【0026】
同様に、仮に配線W4Aがグランド回路に接地されていると、インピーダンスの大きさから見ればCx4は見かけ上無限大となってCx3とCx4との間に大きな違いが生じ、IDT13とIDT23との間の配線W3Aおよび配線W4Aにおけるキャパシタンス分の非対称性が大きくなる。しかし、配線W3Aおよび配線W4Aのいずれもがグランド回路からフローティングされている(接地されていない)ならば、これらの配線にキャパシタンス分Cx3およびCx4が残り、たとえCx3≠Cx4であっても、配線W3Aまたは配線W4Aが接地される場合と比べれば、キャパシタンス分の非対称性は大幅に少なくなる(つまりIDT13とIDT23との間の平衡伝送路の平衡性がより良くなる)。
【0027】
なお、例えば配線W1Aの幅を広くし配線W2Aの幅を狭くすることでこれらの配線とグランド回路間の等価的な対向面積差を減らせば、配線W1Aおよび配線W2Aにおけるキャパシタンス分の非対称性をさらに低減できる。同様に、例えば配線W3Aの幅を広くし配線W4Aの幅を狭くすることでこれらの配線とグランド回路間の等価的な対向面積差を減らせば、配線W3Aおよび配線W4Aにおけるキャパシタンス分の非対称性をさらに低減できる。
【0028】
上記キャパシタンス分の非対称性がどの程度まで許容できるかは、この発明の実施製品において、最終的な平衡性(振幅バランスや位相バランス)をどの程度に管理するかによって変わる。Cx1〜Cx4の具体的な値、あるいはキャパシタンス比Cx2/Cx1やキャパシタンス比Cx4/Cx3の具体的な値を示すことはできないが、所望の平衡性(振幅バランス/位相バランス)が得られるように配線W1A〜W4Aのパターン配置/面積/長さ等を試験的に求めることは、充分可能である。
【0029】
具体的には、平衡信号端子(P11〜P12)における平衡性が所望の範囲(例えば振幅特性が±1dB、位相バランスが±10゜)に収まる程度に、配線W1Aの浮遊容量Cx1および配線W2Aの浮遊容量Cx1を共存させるとともに、配線W3Aの浮遊容量Cx3および配線W4Aの浮遊容量Cx4を共存させるように(つまり配線W1A〜W4Aを接地しない)構成する。そして、ある試作サンプルの平衡性が所望の範囲に収まらないときは、例えば配線W1A〜W4Aのいずれかの引き回し方法および/またはその面積を変更する等して、配線上のインピーダンスバランスを変更した別の試作サンプルを作る。この別の試作サンプルの平衡性が所望の範囲(例えば振幅特性が±1dB、位相バランスが±10゜)に収まったときは、そのときのパターン形状/面積/配置/長さ等を設計値として採用して、弾性表面波フィルタ装置を量産すればよい。このような試行錯誤の作業は、当業者にとって容易なことである。
【0030】
上記「平衡性の所望の範囲」に関して、図4および図5を参照してより具体的に説明する。図4は、この発明の実施の形態に係る弾性表面波フィルタ装置の特性例(振幅特性と定在波比:VSWR)を説明する図である。ここでは、LTA基板10を用いたフィルタ(50Ω系不平衡入力/平衡出力型)の特性を例示している。また、図5は、この発明の実施の形態に係る弾性表面波フィルタ装置の特性例(振幅バランス特性と位相バランス特性)を説明する図である。
【0031】
図4の測定に使用したSAWフィルタは、例えば図1のような構成の弾性表面波フィルタで作られている。このフィルタの入力(図1のP01相当)は出力インピーダンス50Ωの信号源に接続され、このフィルタの出力(図1のP11〜P12相当)は50Ωの負荷抵抗で終端されている。このフィルタは、図4に例示されるように、中心周波数がおよそ942.5MHzであり、922.5MHz〜962.5MHzを通過させるバンドパス特性を持っている。そして、通過周波数帯におけるVSWRが実用上充分小さな値(VSWRがほぼ2.5以下)に収まっている。
【0032】
通過周波数帯における振幅バランス特性TFおよび位相バランス特性を(スケールを拡大して)例示したのが図5である。図5の例示からは、通過周波数帯内(922.5MHz〜962.5MHz)の振幅特性が±1dB以内に収まり、位相バランス特性も±7゜以内に収まっている。例えばこのような特性が得られるように、図1のパターン形状/面積/配置/長さ等を、従前の設計データを適宜利用して、および/または試行錯誤等により、決めればよい。
【0033】
なお、上記の例では入出力インピーダンスを50Ωとしたが、フィルタ素子(弾性表面波素子1A、2A等)の電極指開口長、電極指本数等を適宜変更/操作することにより、他のインピーダンス系(75Ω、100Ω、150Ω、200Ω等)でも同様な効果が得られる。
【0034】
また、電極指開口長、電極指本数等を適宜選択することで入力段と出力段のフィルタ(弾性表面波素子)のインピーダンス設計を変えることにより、入出力のインピーダンスが異なった弾性表面波フィルタ(例えば50Ω不平衡入力200Ω平衡出力、200Ω平衡入力50Ω不平衡出力、100Ω平衡入力100Ω平衡出力など)を実現することもできる。
【0035】
具体的には、
(1)弾性表面波素子の一方(1A)のIDT(11〜13)を構成する櫛歯状電極の電極指のうち、少なくとも1本の電極指の弾性表面波励振方向(図1の水平方向)の幅寸法を、弾性表面波素子の他方(2A)のIDT(21〜23)を構成する櫛歯状電極の電極指の前記弾性表面波励振方向(図1の水平方向)の幅寸法と異なるものとすることにより、弾性表面波フィルタ装置の入力および/または出力インピーダンスの設計値を変更することができる。
【0036】
(2)弾性表面波素子の一方(1A)のIDT(11〜13)を構成する前記櫛歯状電極の電極指のうち、少なくとも1本の電極指の開口長を、弾性表面波素子の他方(2A)のIDT(21〜23)を構成する前記櫛歯状電極の電極指の開口長と異なるものとすることにより、弾性表面波フィルタ装置の入力および/または出力インピーダンスの設計値を変更することができる。
【0037】
(3)櫛歯状電極の電極指は2本で1対とし、これら1対の電極指の中心間距離を電極周期としたときに、弾性表面波素子の一方(1A)に含まれる少なくとも1対の電極指の電極周期が、弾性表面波素子の他方(2A)に含まれる電極指の電極周期と異なるものとすることにより、前記フィルタ装置の入力および/または出力インピーダンスの設計値を変更することができる。
【0038】
(4)弾性表面波素子の一方(1A)に含まれる電極指の総数が、弾性表面波素子の他方(2A)に含まれる電極指の総数と異なるものとすることにより、前記フィルタ装置の入力および/または出力インピーダンスの設計値を変更することができる。
【0039】
(5)弾性表面波素子の一方(1A)は、IDT(11〜13)により励振される弾性表面波の伝搬方向に沿って、このIDT(11〜13)を挟むようにして圧電性基板上(10)に形成された複数のグレーティング状反射器(14〜15)を含むことができ、弾性表面波素子の他方(2A)は、IDT(21〜23)により励振される弾性表面波の伝搬方向に沿って、このIDT(21〜23)を挟むようにして圧電性基板上(10)に形成された複数のグレーティング状反射器(24〜25)を含むことができる。この場合、弾性表面波素子の一方(1A)に含まれるグレーティング状反射器(14〜15)を構成する反射電極指の総数が、弾性表面波素子の他方(2A)に含まれるグレーティング状反射器(24〜25)を構成する反射電極指の総数と異なるものとすることにより、前記フィルタ装置の入力および/または出力インピーダンスの設計値を変更することができる。
【0040】
(6)弾性表面波素子の一方(1A)に含まれるIDT(11〜13)の総数が、弾性表面波素子の他方(2A)に含まれるIDT(21〜23)の総数と異なるものとすることにより、前記フィルタ装置の入力および/または出力インピーダンスの設計値を変更することができる。
【0041】
(7)弾性表面波素子の一方(1A)の伝送周波数特性が、弾性表面波素子の他方(2A)の伝送周波数特性と異なるように、各弾性表面波素子を構成するIDTの電極指の数、開口長、電極周期等を変更してもよい。
【0042】
図2は、この発明の他の実施の形態に係る弾性表面波フィルタ装置(横並べ配置縦続接続の不平衡入力/平衡出力弾性表面波フィルタ)の構造を説明する図である。図1と図2の違いは、縦続接続される2つの弾性表面波素子の配置方法にある。すなわち、図1では弾性表面波素子1Aと弾性表面波素子2Aは図面上縦並びに配置され縦続接続されているが、図2では弾性表面波素子1Bと弾性表面波素子2Bが図面上横並びに配置され縦続接続されている。図1と図2とでは配線W1A〜W4Aと配線W1B〜W4Bに違いがあるが、配線W1A〜W4Aも配線W1B〜W4Bもグランド回路からフローティングされ、各配線に(対グランド回路との間の)浮遊容量が付随していることは共通している。
【0043】
図2の構成では、配線W1Bの浮遊容量Cy1と配線W2Bの浮遊容量Cy2とで配線W1B〜W2B間のインピーダンスバランス(キャパシタンスの非対称性)を改善し、配線W3Bの浮遊容量Cy3と配線W4Bの浮遊容量Cy4とで配線W3B〜W4B間のインピーダンスバランス(キャパシタンスの非対称性)を改善している。これにより、振幅バランス性能および位相バランス性能のよい平衡動作型弾性表面波フィルタ装置を実現している。
【0044】
なお図示しないが、図1に示すような弾性表面波素子1A、2Aと、図2に示すような弾性表面波素子1B、2Bを、同一の圧電性基板10上に形成するような実施の形態も可能である。
【0045】
また、図1の弾性表面波素子1Aまたは図2の弾性表面波素子1Bを平衡型とし、図1の弾性表面波素子2Aまたは図2の弾性表面波素子2Bを不平衡型とするような実施の形態も可能である。
【0046】
さらに、図1または図2の弾性表面波素子1Aまたは1Bの端子P01を出力端子とし、図1または図2の弾性表面波素子2Aまたは2Bの端子P11、P12を入力端子とするような実施の形態も可能である。
【0047】
図3は、この発明のさらに他の実施の形態に係る弾性表面波フィルタ装置(縦並べ配置縦続接続の平衡入力/平衡出力弾性表面波フィルタ)の構造を説明する図である。図1と図3の違いは、縦続接続される2つの弾性表面波素子の一方(1A)が、不平衡型か平衡型かという点にある。すなわち、図1は不平衡入力/平衡出力型の弾性表面波フィルタ装置としているのに対して、図3は平衡入力/平衡出力型の弾性表面波フィルタ装置としている。
【0048】
具体的には、図1ではIDT12の一方電極12aに不平衡信号端子P01が接続され他方電極12bがグランド回路に接地されているが、図3ではIDT12の一方電極12aに一方の平衡信号端子P01*が接続され他方電極12bに他方の平衡信号端子P02*が接続されている。
【0049】
なお、図3の縦並び弾性表面波素子1Aおよび2Aは、図2のように横並びとすることもできる。
【0050】
図1〜図3の実施の形態の構成を要約すると、以下のように表現することもできる。すなわち、圧電性基板(10)上に、櫛歯状電極を交差させてなるインターディジタル変換器(11〜13または21〜23)が複数設けられる。前記インターディジタル変換器(11〜13または21〜23)を構成する前記櫛歯状電極の電極指は、前記インターディジタル変換器(11〜13または21〜23)により励振される弾性表面波の、例えば1/4波長の幅と間隔で配置されている。このように構成された共振子型の弾性表面波素子(1Aまたは2A)が、複数設けられる。そして、前記弾性表面波素子の一方(1A)と前記弾性表面波素子の他方(2A)とは縦続接続される。
【0051】
ここで、前記縦続接続を構成する配線(W1A〜W4A)が、弾性表面波フィルタ装置のグランド回路から電気回路的にフローティング状態となるように構成される(各配線に浮遊容量が形成されるなら、いずれかの配線がグランド回路以外の何処かに繋がっていることは差し支えない)。
【0052】
前記縦続接続を構成する配線(W1A〜W4A)のうち、少なくとも1つは前記グランド回路から切り離される。なお、この配線として、例えば図1のIDT12の電極12bに繋がる配線を含めて考えるときは、この電極12bに繋がる配線がグランド回路から切り離されていない。「少なくとも1つは前記グランド回路から切り離される」とは、このような状況も考慮した場合の表現である。また、例えば図1の構成と図3の構成を同一基板10上に形成するような実施の形態において、図1相当の構成では配線W2AおよびW4Aをグランド回路に接地するが、図3相当の構成では配線W1A〜W4Aのいずれもグランド回路に接地しないという実施の形態も考えられる。「少なくとも1つは前記グランド回路から切り離される」とは、このような状況も考慮した場合の表現である。
【0053】
なお、この発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々な変形・変更が可能である。また、各実施の形態は可能な限り適宜組み合わせて実施されてもよく、その場合組み合わせによる効果が得られる。
【0054】
さらに、上記実施の形態には種々な段階の発明が含まれており、この出願で開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。たとえば、実施の形態に示される全構成要件から1または複数の構成要件が削除されても、この発明の効果あるいはこの発明の実施に伴う効果のうち少なくとも1つが得られるときは、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得るものである。
【0055】
<実施の形態の効果>
差動信号処理(平衡信号処理)を行うIDTの浮遊インピーダンス成分(主に平衡信号経路の配線における対グランド回路間の浮遊容量)に着目し、段間IDTの配線をグランド回路に接地させないように構成している。これにより、差動(平衡)入力または差動(平衡)出力もしくは差動(平衡)入出力を可能とし、振幅バランス性、位相バランス性に優れ、低インピーダンスで駆動可能とした弾性表面波フィルタ装置(特に移動体通信分野で用いられる弾性表面波フィルタ装置)を得ることができる。
【0056】
【発明の効果】
振幅特性/位相バランス性能のよい平衡動作型弾性表面波フィルタ装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る弾性表面波フィルタ装置の構造を説明する図。
【図2】この発明の他の実施の形態に係る弾性表面波フィルタ装置の構造を説明する図。
【図3】この発明のさらに他の実施の形態に係る弾性表面波フィルタ装置の構造を説明する図。
【図4】この発明の実施の形態に係る弾性表面波フィルタ装置(LTA基板を用いた、50Ω系バランス出力EGSM−Rxフィルタ)の特性例(振幅特性とVSWR)を説明する図。
【図5】この発明の実施の形態に係る弾性表面波フィルタ装置の特性例(振幅バランス特性と位相バランス特性)を説明する図。
【符号の説明】
1A、1B、2A、2B…弾性表面波素子(共振子型弾性表面波素子);10…圧電性基板;11〜13、21〜23…櫛歯状電極(インターデジタル変換器/IDT;機能素子);14、15、24、25…反射器;P01…不平衡信号端子;P01*、P02*、P11、P12…平衡信号端子;W1A〜W4A、W1B〜W4B…信号線;Cx1〜Cx4、Cy1〜Cy4…浮遊容量(浮遊インピーダンス)。

Claims (10)

  1. 圧電性基板上に櫛歯状電極を交差させてなるインターディジタル変換器が複数設けられ、前記インターディジタル変換器を構成する前記櫛歯状電極の電極指が前記インターディジタル変換器により励振される弾性表面波のほぼ1/4波長の幅と間隔で配置されている共振子型の弾性表面波素子を複数備えたものであって、前記弾性表面波素子の一方と前記弾性表面波素子の他方とが縦続接続され、前記縦続接続を構成する配線が弾性表面波フィルタ装置のグランド回路から電気回路的にフローティング状態となるように構成された平衡動作型弾性表面波フィルタ装置において、
    前記弾性表面波素子の一方は、前記インターディジタル変換器の一部により励振される弾性表面波の伝搬方向に沿って、この一部のインターディジタル変換器を挟むようにして前記圧電性基板上に形成された複数のグレーティング状反射器を含み、
    前記弾性表面波素子の他方は、前記インターディジタル変換器の他部により励振される弾性表面波の伝搬方向に沿って、この他部のインターディジタル変換器を挟むようにして前記圧電性基板上に形成された複数の他方グレーティング状反射器を含み、
    前記弾性表面波素子の一方に含まれる前記グレーティング状反射器を構成する反射電極指の総数が、前記弾性表面波素子の他方に含まれる前記グレーティング状反射器を構成する反射電極指の総数と異なるものとすることにより、前記フィルタ装置の入力および/または出力インピーダンスの設計値を変更するように構成したことを特徴とする平衡動作型の弾性表面波フィルタ装置
  2. 前記縦続接続を構成する配線のうち、少なくとも1つが前記グランド回路から切り離されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波フィルタ装置
  3. 前記弾性表面波素子の一方が、不平衡信号端子および前記グランド回路に接続されるインターディジタル変換器を含み、
    前記弾性表面波素子の他方が、平衡信号端子に接続されるが前記グランド回路には接続されないインターディジタル変換器を含むように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の弾性表面波フィルタ装置
  4. 前記弾性表面波素子の一方が、平衡信号端子に接続されるが前記グランド回路には接続されないインターディジタル変換器を含み、
    前記弾性表面波素子の他方が、平衡信号端子に接続されるが前記グランド回路には接続されないインターディジタル変換器を含むように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の弾性表面波フィルタ装置
  5. 前記弾性表面波素子の一方の前記インターディジタル変換器を構成する前記櫛歯状電極の電極指のうち、少なくとも1本の電極指の弾性表面波励振方向の幅寸法を、前記弾性表面波素子の他方の前記インターディジタル変換器を構成する前記櫛歯状電極の電極指の前記弾性表面波励振方向の幅寸法と異なるものとすることにより、前記フィルタ装置の入力および/または出力インピーダンスの設計値を変更するように構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の弾性表面波フィルタ装置
  6. 前記弾性表面波素子の一方の前記インターディジタル変換器を構成する前記櫛歯状電極の電極指のうち、少なくとも1本の電極指の開口長を、前記弾性表面波素子の他方の前記インターディジタル変換器を構成する前記櫛歯状電極の電極指の開口長と異なるものとすることにより、前記フィルタ装置の入力および/または出力インピーダンスの設計値を変更するように構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の弾性表面波フィルタ装置
  7. 前記櫛歯状電極の電極指は2本で1対とし、これら1対の電極指の中心間距離を電極周期としたときに、前記弾性表面波素子の一方に含まれる少なくとも1対の前記電極指の電極周期が、前記弾性表面波素子の他方に含まれる前記電極指の電極周期と異なるものとすることにより、前記フィルタ装置の入力および/または出力インピーダンスの設計値を変更するように構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の弾性表面波フィルタ装置
  8. 前記弾性表面波素子の一方に含まれる前記電極指の総数が、前記弾性表面波素子の他方に含まれる前記電極指の総数と異なるものとすることにより、前記フィルタ装置の入力および/または出力インピーダンスの設計値を変更するように構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の弾性表面波フィルタ装置
  9. 前記弾性表面波素子の一方に含まれる前記インターディジタル変換器の総数が、前記弾性表面波素子の他方に含まれる前記インターディジタル変換器の総数と異なるものとすることにより、前記フィルタ装置の入力および/または出力インピーダンスの設計値を変更するように構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の弾性表面波フィルタ装置
  10. 前記弾性表面波素子の一方の周波数特性が、前記弾性表面波素子の他方の周波数特性と異なるものとするように構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の弾性表面波フィルタ装置
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