JP3999466B2 - 乗員検知装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のシートに静電容量型のセンサを設け、このセンサの出力信号に基づいて乗員の有無を検知する乗員検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
助手席シートに着座した子供が眠り込んで身体がドア側に傾くと、座高の低い子供の頭部がシートバックの側部に収納したサイドエアバッグ装置の前方を覆ってしまうため、サイドエアバッグを効果的に展開させることができなくなる問題がある。そこで、シートバックのパッドと、その表面を覆うトリムカバーとの間に静電容量型のセンサを埋め込んで助手席シートに着座した乗員の着座姿勢や体格を検知し、子供がドア側に凭れた寝姿にあるときにサイドエアバッグ装置の作動を禁止するものが、本出願人の出願に係る特開平11−334451号公報により公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、静電容量型のセンサは人体のような湿り気のある物体、水分、金属等を検知するため、シートに水を零したり、シートに濡れた衣類を置いたような場合に、実際には乗員が着座していないシートに恰も乗員が着座しているように誤検知されてしまう可能性がある。
【0004】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、乗員の有無を検知する静電容量型のセンサがシートの水濡れにより誤検知するのを確実に防止できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車両のシートに静電容量型のセンサを設け、このセンサの出力信号に基づいて乗員の有無を検知する乗員検知装置において、前記センサの出力信号が時間の経過とともにほぼ一定の増加率で増加する場合はシートが水濡れしていると識別し、前記出力信号が時間の経過とともにランダムに変動する場合は乗員がシートに着座していると識別することを特徴とする乗員検知装置が提案される。
【0006】
上記構成によれば、シートが水濡れした場合は、センサの出力信号が時間の経過とともにほぼ一定の増加率で増加することで識別でき、シートに乗員が着座した場合は、センサの出力信号が時間の経過とともにランダムに変動することで識別できるので、乗員の着座とシートの水濡れとを確実に識別して誤検知の発生を防止することができる
【0007】
また請求項に記載された発明によれば、請求項の構成に加えて、前記出力信号の0.1secにおける最大値と最小値との差の変動に応じて乗員がシートに着座している場合とシートが水濡れしている場合とを識別することを特徴とする乗員検知装置が提案される。
【0008】
上記構成によれば、シートが水濡れしている場合にはセンサの出力信号の0.1secにおける最大値と最小値との差が小さくなり、乗員がシートに着座している場合にはセンサの出力信号の0.1secにおける最大値と最小値との差が大きくなることで、前記二つの場合を確実に識別することができる。
【0009】
また請求項に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記識別結果に応じてサイドエアバッグ装置の作動を制御することを特徴とする乗員検知装置が提案される。
【0010】
上記構成によれば、乗員がシートに着座している場合とシートが水濡れしている場合との識別結果に応じてサイドエアバッグ装置の作動を制御するので、乗員が着座していない状態でエアバッグ装置が無駄に作動するのを防止することができる。
【0011】
また請求項に記載された発明によれば、請求項の構成に加えて、前記センサはシートの前面中央部および前面ドア側に設けられており、前記識別結果と前記センサにより検出された乗員の体格および着座姿勢とに応じて前記サイドエアバッグ装置の作動を制御することを特徴とする乗員検知装置が提案される。
【0012】
上記構成によれば、乗員がシートに着座している場合とシートが水濡れしている場合との識別結果と、シートの前面中央部および前面ドア側に設けられセンサにより検出された乗員の体格および着座姿勢とに応じて、サイドエアバッグ装置の作動を的確に制御することができる。
【0013】
また請求項に記載された発明によれば、請求項の構成に加えて、乗員がシートに着座していると識別され、かつ前記乗員が子供であってドア側に凭れていると判定された場合に、前記サイドエアバッグ装置の作動を禁止することを特徴とする乗員検知装置が提案される。
【0014】
上記構成によれば、シートに着座した子供がドア側に凭れている状態でサイドエアバッグ装置が作動するのを禁止することができる。
【0015】
尚、実施例の助手席シート1は本発明のシートに対応し、実施例の第1センサ14a、第2センサ14bおよび第3センサ14cは本発明のセンサに対応する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。 図1〜図15は本発明の一実施例を示すもので、図1はサイドエアバッグ装置を備えた助手席シートの平面図、図2は助手席シートの斜視図、図3は図2の3方向矢視図、図4は図3の4−4線断面図、図5は助手席シートの分解斜視図、図6は図3の6部拡大図、図7は図6の7−7線拡大断面図、図8は図3の8部拡大図、図9は図3の9部拡大図、図10は電界出力部の回路図、図11は乗員の体格検知手法の説明図、図12は水分に基づくセンサ出力の長時間における変化を示すグラフ、図13は乗員に基づくセンサ出力の長時間における変化を示すグラフ、図14は水分に基づくセンサ出力の微小時間における変動を示すグラフ、図15は乗員に基づくセンサ出力の微小時間における変動を示すグラフである。
【0017】
図1に示すように、車両の側面衝突時に助手席シート1のシートバック12のドア2側の側部に収納した側面衝突用のサイドエアバッグ装置3は、助手席シート1に着座した乗員とドア2の内面との間にサイドエアバッグ4を展開させる。サイドエアバッグ装置3は助手席シート1に着座した乗員が座高の小さい子供であり、かつその子供がドア2側に凭れている場合に作動しないようになっている。そのために、助手席シート1に着座した子供がドア2側に凭れている状態を検知する3個のセンサ14a,14b,14c(図2〜図5参照)が助手席シート1に設けられる。
【0018】
図2〜図5に示すように、助手席シート1はシートクッション11、シートバック12およびヘッドレスト13から構成されており、シートバック12は弾性材よりなるパッド15,16,17と、その前面を覆うトリムカバー18,19,20とを備える。着座した乗員の背中が当たるシートバック12の前面を覆うトリムカバー18,19の内面とパッド15,16の前面との間に、シート状の第1センサ14a、第2センサ14bおよび第3センサ14cが配置される。
【0019】
乗員が着座した際の感触を良好にするために、第1センサ14aは、シートバック12の中央のパッド15の前面に接着されたワディング21と、トリムカバー18の後面に接着されたワディング22とに挟まれた状態でシートバック12の中央部に配置される。同様に、第2センサ14bは、シートバック12の中央のパッド15の前面に接着されたワディング23と、トリムカバー18の後面に接着されたワディング24とに挟まれた状態でシートバック12の中央上部に配置される。また第3センサ14cは、シートバック12の左側のパッド16の前面に接着されたワディング25と、トリムカバー19の後面に接着されたワディング26とに挟まれた状態でシートバック12の左側部に配置される。尚、センサが設けられないシートバック12の右側部には、パッド17の前面に1枚のワディング27が接着され、その前面がトリムカバー20によって覆われる。
【0020】
図6に示すように、第1センサ14aは長方形のシート状のセンサ本体部31と、このセンサ本体部31から延びるハーネス32と、このハーネス32の先端に設けられたコネクタ33とから構成される。センサ本体部31には左右方向に延びる4枚のアンテナ電極34a〜34dが上下4段に配置され、これらアンテナ電極34a〜34dの中央部および隣接するアンテナ電極34a〜34d間を貫通するように多数の開口36…が形成される。
【0021】
図8および図9を併せて参照すると明らかなように、第2センサ14bおよび第3センサ14cもセンサ本体部31、ハーネス32およびコネクタ33から構成されるもので、そのセンサ本体部31の寸法が異なっているだけで、実質的な構造は第1センサ14aと同一である。具体的には、第2センサ14bのセンサ本体部31は第1センサ14aのセンサ本体部31よりも小さく、左右方向に延びる2枚のアンテナ電極34e〜34fが上下2段に配置される。また第3センサ14cのセンサ本体部31は最も小さく、上下方向に延びる1枚のアンテナ電極34gだけを備える。
【0022】
次に、第1〜第3センサ14a〜14cのセンサ本体部31の断面構造の詳細を図7に基づいて説明する。図7は第1センサ14aのセンサ本体部31の断面構造を示すものであるが、第2、第3センサ14b,14cのセンサ本体部31の断面構造も同一である。 センサ本体部31のベースになるアンテナフィルム41は、厚さ50μm〜100μmのPETフィルム(ポリエチレン・テレフタレート・フィルム)から構成される。アンテナフイルム41の後面側には厚さ5μm〜11μmのAg層(銀層)よりなる第1導電体層42がパターン印刷され、更に第1導電体層42の後面側には厚さ7μm〜13μmのC層(カーボン層)よりなる第2導電体層43がパターン印刷される。アンテナフィルム41の前面側には厚さ35μm〜45μmの難燃性合成樹脂のレジストペースト層よりなる第1保護層44がパターン印刷されるとともに、第2導電体層43の後面側には厚さ7μm〜17μmの難燃性合成樹脂のレジストペースト層よりなる第2保護層45がパターン印刷される。そして第2保護層45の後面側に厚さ100μm程度のホットメルトフィルム46が部分的に熱溶着されて仮固定される。ホットメルトフィルム46は加熱により溶融し、冷却固化する際に接着力を発生する。
【0023】
センサ本体部31の一側縁の前後両面には二つ折りにされた保護布47が接着され、この保護布47により、アンテナ電極34a〜34dから延びるハーネス32のコード48…が第2保護層45の後面に沿うように固定される。コード48の先端を第1、第2導電体層42,43に接続する部分で第1、第2保護層44,45が切り欠かれ、そこに嵌合した2枚のワッシャ49,49がアイレット50をかしめて固定される。
【0024】
上記構造の第1センサ14aは、次のようにしてシートバック12に固定される。即ち、シートバック12のパッド15に予め接着したワディング21の前面に第1センサ14aのホットメルトフィルム46の後面を当接させて位置決めした後に、第1センサ14aの前面側から200℃以下の熱を加えながらプレスする。加熱により溶融したホットメルトフィルム46は冷却により固化し、その際に発生する接着力で第1センサ14aをワディング21に強固に固定する。
【0025】
上記第1センサ14aと同様にして、第2センサ14bおよび第3センサ14cが、パッド15,16に予め接着したワディング21,25の前面にホットメルトフィルム46を介して固定される。そして予めワディング22,24,26を接着したトリムカバー18,19,20により、シートバック12の前面が覆われる。
【0026】
以上のように、PET製のアンテナフィルム41をベースにして、その上に第1、第2導電体層42,43をパターン印刷してセンサ14a〜14cを構成したので、ベース布に導電布を接着した従来のものに比べて製造コストが極めて安価になるだけでなく耐久性も向上し、しかもセンサ14a〜14cの厚さを薄くして助手席シート1に座った乗員の違和感を軽減することができる。更にセンサ14a〜14cの両面を第1、第2保護層44,45で覆ったので、第1、第2導電体層42,43を外力から保護するとともに、耐蝕性を高めることが可能となる。
【0027】
またセンサ14a〜14cをシートバック12の前面に固定するのにホットメルトフィルム46を使用するので、シートバック12の所定位置にセンサ14a〜14cを位置決めして200℃以下の低温でヒートプレスするだけで、ホットメルトフィルム46を溶融させてセンサ14a〜14cをシートバック12に短時間で強固に固定することができる。また接着剤を用いた場合に問題となる溶剤による作業環境への影響がなく、接着剤の塗布量や塗布位置のバラツキによる品質低下が発生する虞もない。更に両面粘着テープや両面粘着加工を採用した場合に発生する高温下での粘着力の低下や、薬品に対する耐久性の低下等の問題も回避される。
【0028】
しかも、ホットメルトフィルム46を予めセンサ14a〜14cに仮溶着しておくことにより、ホットメルトフィルム46およびセンサ14a〜14cを別個にシートバック12の所定位置に重ね合わせて位置決めする場合に比べて、作業性を大幅に高めることができる。
【0029】
図10は第1〜第3センサ14a〜14cで助手席シート1に着座した乗員の体格や姿勢を検知する原理を示すものである。電界出力部61において、一端が接地部62に接地された高周波発振回路よりなる電界発生手段63の他端に、該電界発生手段63の出力電流Iを電圧に変換する電流モニター抵抗64の一端と、増幅器65とが接続される。電流モニター抵抗64の他端は増幅器65に接続されるとともに、第1〜第3センサ14a〜14cの7枚のアンテナ電極34a〜34gに所定時間毎に順番に接続される。
【0030】
助手席シート1に乗員が着座しておらず、従って電流モニター抵抗64の他端に接続されたアンテナ電極34a〜34g(例えば、アンテナ電極34a)に誘電体である人体66が接近していないとき、アンテナ電極34aから放出される電界により発生する出力電流Iの値は、アンテナ電極34aと接地部62との距離および空気の誘電率(ε≒1)に応じた極めて小さなものとなる。その結果、電流モニター抵抗64の両端に発生する電圧、即ち増幅器65の出力も小さくなる。一方、空気に比べて大きな誘電率(ε≒80)を持つ人体66が助手席シート1に着座すると、図11に示すように、アンテナ電極34aおよび人体66の距離と、アンテナ電極34aに対向する人体66の面積とに応じた大きな出力電流Iが電流モニター抵抗64に流れ、電流モニター抵抗64の両端に発生する電圧、即ち増幅器65の出力も大きくなる。
【0031】
従って、第1、第2センサ14a、14bの6枚のアンテナ電極34a〜34fに対応する増幅器65の出力パターンを乗員検知判定部67において解析することにより、助手席シート1に着座した乗員の体格を検知することができる。また第3センサ14cの1枚のアンテナ電極34gに対応する増幅器65の出力に基づいて、助手席シート1に着座した乗員がドア2に凭れ掛かっているか否かを検知することができる。而して、助手席シート1に着座した子供が眠り込んで身体がドア2側に傾いた状態で、サイドエアバッグ装置3の展開を確実に禁止することができる。
【0032】
図12は助手席シート1のシートバック12に水を零したときのセンサ(例えば第1センサ14a)の出力の時間変化を示すものである。零した水がトリムカバー18にしみ込んで第1センサ14aの表面に拡散することにより、第1センサ14aの出力は時間の経過とともにほぼ一定の増加率で増加する。それに対して、図13は助手席シート1の乗員が着座したときの第1センサ14aの出力の時間変化を示すものである。乗員は助手席シート1上で絶えず動いているため、第1センサ14aの出力はランダムに変動する。
【0033】
図14は助手席シート1のシートバック12に水を零したとき、所定の微小時間(例えば0.1sec)における第1センサ14aの出力の最大値と最小値との差の変動を時系列で示すものである。第1センサ14aの出力自体は時間の経過と共に増加するが(図12参照)、第1センサ14aの出力の最大値と最小値との差は終始小さい値に保持される。これは、シートバック12に零した水はゆっくりとしみ込んで拡散するだけであり、0.1secの短い時間のうちに第1センサ14aの出力が大きく変動することが無いためである。
【0034】
一方、図15は助手席シート1に乗員が着座したときの0.1secにおける第1センサ14aの出力の最大値と最小値との差の変動を時系列で示すものである。この場合の第1センサ14aの出力の最大値と最小値との差は、水を零したときの前記差の変動の数十倍に達している。これは助手席シート1の乗員が動くことにより静電容量が変化して第1センサ14aの出力が大きく変動するためである。
【0035】
而して、図10に示す乗員検知判定部67は第1〜第3センサ14a〜14cの出力を時系列で検知することにより乗員と水濡れとを識別し、更に第1〜第3センサ14a〜14cの出力が乗員によるものである場合に、現在の出力に基づいて助手席シート1に着座した乗員の体格を検知するとともに、助手席シート1に着座した乗員がドア2に凭れ掛かっているか否かを検知する。これにより、助手席1に乗員が着座している場合と、水が零れた場合や濡れた衣服が置かれた場合とを確実に識別し、誤判定の発生を確実に防止することができる。
【0036】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、シートが水濡れした場合は、センサの出力信号が時間の経過とともにほぼ一定の増加率で増加することで識別でき、シートに乗員が着座した場合は、センサの出力信号が時間の経過とともにランダムに変動することで識別できるので、乗員の着座とシートの水濡れとを確実に識別して誤検知の発生を防止することができる
【0038】
また請求項に記載された発明によれば、シートが水濡れしている場合にはセンサの出力信号の0.1secにおける最大値と最小値との差が小さくなり、乗員がシートに着座している場合にはセンサの出力信号の0.1secにおける最大値と最小値との差が大きくなることで、前記二つの場合を確実に識別することができる。
【0039】
また請求項に記載された発明によれば、乗員がシートに着座している場合とシートが水濡れしている場合との識別結果に応じてサイドエアバッグ装置の作動を制御するので、乗員が着座していない状態でエアバッグ装置が無駄に作動するのを防止することができる。
【0040】
また請求項に記載された発明によれば、乗員がシートに着座している場合とシートが水濡れしている場合との識別結果と、シートの前面中央部および前面ドア側に設けられセンサにより検出された乗員の体格および着座姿勢とに応じて、サイドエアバッグ装置の作動を的確に制御することができる。
【0041】
また請求項に記載された発明によれば、シートに着座した子供がドア側に凭れている状態でサイドエアバッグ装置が作動するのを禁止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 サイドエアバッグ装置を備えた助手席シートの平面図
【図2】 助手席シートの斜視図
【図3】 図2の3方向矢視図
【図4】 図3の4−4線断面図
【図5】 助手席シートの分解斜視図
【図6】 図3の6部拡大図
【図7】 図6の7−7線拡大断面図
【図8】 図3の8部拡大図
【図9】 図3の9部拡大図
【図10】 電界出力部の回路図
【図11】 乗員の体格検知手法の説明図
【図12】 水分に基づくセンサ出力の長時間における変化を示すグラフ
【図13】 乗員に基づくセンサ出力の長時間における変化を示すグラフ
【図14】 水分に基づくセンサ出力の微小時間における変動を示すグラフ
【図15】 乗員に基づくセンサ出力の微小時間における変動を示すグラフ
【符号の説明】
1 助手席シート(シート)
3 サイドエアバッグ装置
14a 第1センサ(センサ)
14b 第2センサ(センサ)
14c 第3センサ(センサ)

Claims (5)

  1. 車両のシート(1)に静電容量型のセンサ(14a〜14c)を設け、このセンサ(14a〜14c)の出力信号に基づいて乗員の有無を検知する乗員検知装置において、
    前記センサ(14a〜14c)の出力信号が時間の経過とともにほぼ一定の増加率で増加する場合はシート(1)が水濡れしていると識別し、前記出力信号が時間の経過とともにランダムに変動する場合は乗員がシート(1)に着座していると識別することを特徴とする乗員検知装置
  2. 前記出力信号の0.1secにおける最大値と最小値との差の変動に応じて乗員がシート(1)に着座している場合とシート(1)が水濡れしている場合とを識別することを特徴とする、請求項に記載の乗員検知装置。
  3. 前記識別結果に応じてサイドエアバッグ装置(3)の作動を制御することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の乗員検知装置。
  4. 前記センサ(14a〜14c)はシート(1)の前面中央部および前面ドア側に設けられており、前記識別結果と前記センサ(14a〜14c)により検出された乗員の体格および着座姿勢とに応じて前記サイドエアバッグ装置(3)の作動を制御することを特徴とする、請求項に記載の乗員検知装置。
  5. 乗員がシート(1)に着座していると識別され、かつ前記乗員が子供であってドア側に凭れていると判定された場合に、前記サイドエアバッグ装置(3)の作動を禁止することを特徴とする、請求項に記載の乗員検知装置。
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