JP3999295B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、2次元アレイ状に光電変換素子を配列し、該光電変換素子群の周辺部に光電変換素子からの信号を順次読み出すための垂直及び水平走査回路を有し、2行加算混合のインターレース走査を行うX−Yアドレス型の固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、2次元アレイ状に配列された光電変換素子と該光電変換素子群の信号を読み出すための垂直及び水平走査回路を備え、2行加算混合のインターレース走査を行うようにしたX−Yアドレス型の固体撮像装置としては、図13に示すような構成のものが知られており、そして、かかる構成の固体撮像装置における2行混合のインターレース走査は、図14のタイミングチャートに示すように行われる。図13において、101 は2次元アレイ状に配列された光電変換素子で、該光電変換素子101 からの信号を順次読み出すための水平走査回路102 及び垂直走査回路103 が設けられており、垂直走査回路103 の各単位段が水平方向に配列された2個の光電変換素子に対応するように配設され、垂直走査回路103 の各単位段の出力は、インターレース走査を行う際に隣り合う2つの水平選択線を同時に選択するための、スイッチ104-1,104-2,・・・からなるインターレース回路104 を介して、2次元アレイ状に配列された光電変換素子101 の水平選択線群105-1,105-2,105-3,・・・にそれぞれ接続されている。
【0003】
インターレース回路104 は、インターレース回路104 に入力するフィールドインデックスパルスφFDXにより、隣り合う2つの水平選択線のペアを決定するような構成となっているため、選択される隣り合う2つの水平選択線に対しては、同じタイミングで読み出し動作及びリセット動作が行われるようになっている。インターレース走査時に選択される水平選択線のペアは、例えばAフィールドでは、2次元アレイ状に配列された光電変換素子に接続された水平選択線群の105-1と105-2,105-3と105-4,105-5と105-6,・・・のように、2行ずつ同時に選択されて読み出されて行く。一方、Bフィールドになると、選択される水平選択線のペアの組み合わせが変わり、最初の水平選択線105-1のみ単独で信号が読み出され、次に水平選択線群の105-2と105-3,105-4と105-5,105-6と105-7のように、順次2行ずつ同時に選択されて信号が読み出されて行く。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなインターレース回路を用いてインターレース走査を行う場合、垂直走査回路の各単位段の出力に直接対応していないある偶数行の水平選択線に着目すると、Aフィールドの読み出し、すなわちフィールドインデックスパルスφFDXが“L”のときは、1行前の奇数行の水平選択線と同じタイミングで読み出されることになる。しかしながら、Bフィールドの読み出しにおいてフィールドインデックスパルスφFDXが“H”になると、1行後の奇数行の水平選択線と同じタイミングで読み出されることになる。すなわち、奇数行の光電変換素子に対応する水平選択線105-1,105-3,105-5,・・・の蓄積動作時間はAフィールド、Bフィールド共に1V(1Vは1垂直走査期間に対応)となるが、偶数行の光電変換素子に対応する水平選択線105-2,105-4,105-6,・・・の蓄積動作時間は、Aフィールドの場合は(1V−1H)〈1Hは1水平走査期間に対応〉となり、Bフィールドの場合は(1V+1H)となる。
【0005】
したがって、インターレース走査において2行混合読み出しを行った場合には、Aフィールドでは蓄積時間が1Vの信号と(1V−1H)の信号が加算されることになる。またBフィールドでは蓄積時間が1Vの信号と(1V+1H)の信号が加算されることになり、BフィールドではAフィールドよりも2H期間分蓄積時間が長くなる。これは、一様な光量の被写体を撮像した場合においても、フィールド毎に出力信号が異なることになり、フリッカーの発生原因となる。また、カラーフィルターを搭載した単板カラーカメラの場合には、同様に色信号がフィールド毎に異なることになる。
【0006】
本発明は、従来の2行加算混合インターレース走査方式の固体撮像装置における上記問題点を解決するためになされたもので、光電変換素子が2次元アレイ状に配列されたX−Yアドレス型の固体撮像装置において、2行加算混合のインターレース走査を行う際、各水平選択線に接続された光電変換素子の蓄積動作時間が、Aフィールド及びBフィールド共に等しくなるようにした固体撮像装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1記載の発明は、2次元アレイ状に配列された複数個の光電変換素子と、該光電変換素子群の周辺部に該光電変換素子群を水平方向に走査を行うための水平走査回路と垂直方向に走査を行うための垂直走査回路とを有し、2行加算混合のインターレース走査を行うX−Yアドレス型の固体撮像装置において、前記光電変換素子群の奇数行にそれぞれ共通に配設された水平選択線に接続された第1の垂直走査回路と、前記光電変換素子群の偶数行にそれぞれ共通に配設された水平選択線に接続された第2の垂直走査回路とを備え、該第1及び第2の垂直走査回路はそれぞれ第1及び第2の垂直シフトレジスタと、該第1及び第2の垂直シフトレジスタのシフトパルスの立ち上がりのタイミングで前記光電変換素子群の2行加算混合読み出し動作、前記第1の垂直シフトレジスタのシフトパルスの立ち下がりのタイミングで前記光電変換素子群の奇数行のリセット動作、前記第2の垂直シフトレジスタのシフトパルスの立ち下がりのタイミングで前記光電変換素子群の偶数行のリセット動作を行う第1及び第2のシャッタ回路とからなり、Aフィールドでは、前記第1の垂直シフトレジスタには2H(H:水平走査期間)分のパルス幅を有する第1のスタートパルスを入力し、前記第2の垂直シフトレジスタには3H分のパルス幅を有する第2のスタートパルスを前記第1のスタートパルスと同一のタイミングで入力して読み出し動作を行い、奇数行の水平選択線に対しては読み出し動作終了後1H経過後に、偶数行の水平選択線に対しては読み出し動作終了後2H経過後にそれぞれリセット動作を行い、Bフィールドでは、前記第1の垂直シフトレジスタには2H分のパルス幅を有する第1のスタートパルスを入力し、前記第2の垂直シフトレジスタには1H分のパルス幅を有する第2のスタートパルスを前記第1のスタートパルスから1H遅らせたタイミングで入力して読み出し動作を行い、奇数行の水平選択線に対しては読み出し動作終了後1H経過後に、偶数行の水平選択線に対しては読み出し動作終了後直後にそれぞれリセット動作を行うことにより、各水平選択線に接続された光電変換素子の蓄積動作時間が、AフィールドとBフィールド共に等しくなるように構成するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、実施の形態の説明に先立ち、まず本発明に係る固体撮像装置に関連する参照例について説明する。図1は第1の参照例を示す概念図である。この参照例は、例えばCMDのようなMOS型の光電変換素子を画素として有する固体撮像装置に、本発明の関連構成を適用したもので、図1において、1は光電変換素子群の左側に配置された、読み出しパルスをシフトさせるための第1の垂直シフトレジスタ、2は同様に右側に配置された第2の垂直シフトレジスタ、3はシャッタ動作を行うために第1の垂直シフトレジスタ1の各段に対応して備えられたフォーカルプレーン型シャッタ回路、4は同様に第2の垂直シフトレジスタ2に設けられたフォーカルプレーン型シャッタ回路、5は水平方向の走査を行うための水平走査回路、6は受光部を構成する光電変換素子、7−1,7−3,7−5は第1の垂直シフトレジスタ1に接続されている奇数行の水平選択線、7−2,7−4,7−6は第2の垂直シフトレジスタ2に接続されている偶数行の水平選択線である。第1の垂直走査回路8は、第1の垂直シフトレジスタ1と付随するフォーカルプレーン型シャッタ回路3とで構成されており、また第2の垂直走査回路9は第2の垂直シフトレジスタ2とフォーカルプレーン型シャッタ回路4とで構成されている。
【0009】
第1の垂直走査回路8において読み出しパルスをシフトさせるための第1の垂直シフトレジスタ1の各単位段10は、例えば図2に示すようなクロックドCMOSインバータ2段から構成されており、垂直方向に配列された光電変換素子2個に対応するように、第1の垂直シフトレジスタ1の単位段が設けられている。第1の垂直シフトレジスタ1には、読み出しパルスを順次シフトさせるための2相駆動クロックφ1,φ2、及びそれぞれの反転クロック/φ1,/φ2を入力し、第1の垂直シフトレジスタ1の初段にスタートパルスφVST1を入力することにより、図3に示すように駆動クロックφ1の立ち下がりに同期して、第1の垂直シフトレジスタ1の各単位段の出力端子には、図3においてS1−1,S1−2,S1−3,・・・で示すように順次読み出しパルスがシフトされていくように構成されている。ここで駆動クロックφ1の1周期分は、1H期間に対応する。なお、図2において、S1−0.5 ,S1−1.5 ,・・・は、第1の垂直シフトレジスタ1の各単位段を構成する2段のクロックドインバータの第1のクロックドインバータの出力を示している。また、光電変換素子群6の右側に配置された第2の垂直シフトレジスタ2についても同様な構成となっており、各垂直シフトレジスタ1,2を駆動するための駆動クロックφ1及びφ2は共通になっており、同様に初段にスタートパルスφVST2が入力されるようになっている。
【0010】
第1の垂直シフトレジスタ1及び第2の垂直シフトレジスタ2の各単位段には、それぞれフォーカルプレーン型シャッタ回路3及び4が接続されているが、このフォーカルプレーン型シャッタ回路3,4の構成は、例えば図4に示すような回路構成となっている。図4において、P-chトランジスタ11のソースとP-chトランジスタ12のソースは共にHigh側の電源電圧VDDに接続され、P-chトランジスタ11のドレインとP-chトランジスタ13のソースが接続され、P-chトランジスタ12のドレインとP-chトランジスタ13のドレインが接続されている。また、N-chトランジスタ15と16のソースは、共通に Low側の電源電圧VSSに接続されている。一方、N-chトランジスタ15のドレインとN-chトランジスタ16のドレイン、及びN-chトランジスタ14のソースが接続されている。N-chトランジスタ14のドレインはP-chトランジスタ13,12のドレインと接続されており、以上の構成素子によりシャッタ回路の単位段17を構成している。
【0011】
そして、シャッタ回路の単位段17を構成するP-chトランジスタ11とN-chトランジスタ15のゲートは、垂直シフトレジスタの対応する各単位段の出力端子より1段前のクロックドインバータの出力S1−0.5 (S2−0.5 )に接続され、P-chトランジスタ12とN-chトランジスタ14のゲートは、垂直シフトレジスタの対応する各単位段の出力S1−1(S2−1)に接続されている。また、P-chトランジスタ13とN-chトランジスタ16のゲートは対応する単位段の出力より1段後のクロックドインバータの出力S1−1.5 (S2−1.5 )に接続されている。なお、フォーカルプレーン型シャッタ回路3の各単位段17の出力は、P-chトランジスタ12,P-chトランジスタ13及びN-chトランジスタ14の各ドレインの接続点より取り出され、各単位段に設けられたインバータ回路18を介して光電変換素子群の各奇数行の水平選択線7−1,7−3,7−5に、それぞれ接続されている。
【0012】
なお、第2の垂直走査回路9も第1の垂直走査回路8と同様に構成されており、第2の垂直走査回路9の各出力、すなわちシャッタ回路4の各単位段の出力は、光電変換素子群の各偶数行の水平選択線7−2,7−4,7−6に、それぞれ接続されている。
【0013】
次に、このように構成されている第1の参照例の動作を、図5に示すタイミングチャートに基づいて説明する。なお、図5において、第1及び第2の垂直シフトレジスタ1,2の初段単位段に入力されるスタートパルスをφVST1,φVST2で示し、また第1の垂直シフトレジスタ1の各単位段の出力パルスをS1−1,S1−2,S1−3で、第2の垂直シフトレジスタ2の各単位段の出力パルスをS2−1,S2−2,S2−3で示している。まず、Aフィールドの読み出し動作について説明する。時刻t10において、2次元アレイ状に配列された光電変換素子群の左側に配置された第1の垂直シフトレジスタ1の初段単位段に、読み出しスタートパルスφVST1を駆動クロックφ1の2周期分(クロックφ1の2周期分は2H期間に対応)入力する。読み出しスタートパルスが順次シフトされ、t11〜t12の期間においては、第1の垂直シフトレジスタ1の初段単位段の出力S1−1及び次段単位段の第1のクロックドインバータの出力S1−1.5 (第1のクロックドインバータの出力S1−0.5 ,S1−1.5 ,・・・は図示していない)が共に“H”となる。シャッタ回路3は、第1の垂直シフトレジスタ1の初段単位段の出力S1−1及び次段単位段のクロックドインバータの出力S1−1.5 が共に“H”となると、N-chトランジスタ14及び16が共に“ON”となり、シャッタ回路3の初段単位段の出力に対応する水平選択線7−1は“H”となる。
【0014】
また、t14〜t15の期間においては、第1の垂直シフトレジスタ1の初段単位段のクロックドインバータの出力S1−0.5 及び初段単位段の出力S1−1が共に“H”となるため、N-chトランジスタ14及び15が共に“ON”となり、シャッタ回路3の初段単位段の出力に対応する水平選択線7−1は“H”となる。しかし、その他の期間においては、N-chトランジスタ14と15又は16が共に“ON”することがないため、水平選択線7−1は“L”となる。すなわち、シャッタ回路3の初段単位段の出力は、つまり水平選択線7−1の出力はt11〜t12の期間が“H”となり、その後t12〜t14の期間は“L”,t14〜t15の期間は“H”となる。したがって、水平選択線7−1は、シャッタ回路3の出力が“H”となるt11〜t12の期間において光電変換素子の信号読み出し動作を行った後、1H期間経過後のt14〜t15の期間においてリセット動作を行い、信号を電荷を掃き出すことになる。
【0015】
同様に、第2の垂直シフトレジスタ2においても、t10において読み出しスタートパルスφVST2をクロックφ1の2周期分(2H期間に対応)入力することにより、水平選択線7−2はt11〜t12の期間において読み出し動作を行った後、1H期間経過後のt14〜t15の期間において、リセット動作を行うことになる。Aフィールドにおいては、水平選択線7−1及び7−2はt11〜t12の期間に同時に読み出し動作を行い、1H期間経過後のt14〜t15の期間においてリセット動作を行い、信号を電荷を掃き出すことになる。以下同様にして水平選択線7−3と7−4,7−5と7−6のペアで順次読み出し動作を行った後、1H期間経過後にリセット動作を行う。このようにAフィールドにおいては、第1及び第2の垂直シフトレジスタ1,2に対してスタートパルスφVST1,φVST2を共にクロックφ1の2周期分を入力することにより、シャッタ回路3,4の機能により読み出し動作終了後1H期間に蓄積された信号電荷を掃き捨てられ、Bフィールドの蓄積時間を1H分短くするようになる。
【0016】
次に、Bフィールドの読み出し動作について説明する。t20において、第1の垂直シフトレジスタ1に読み出しスタートパルスφVST1をクロックφ1の1周期分(1H期間に対応)入力する。t21〜t22の期間においては、第1の垂直シフトレジスタ1の初段単位段の出力S1−1及び次段単位段のクロックドインバータの出力S1−1.5 が共に“H”となる。シャッタ回路3において、第1の垂直シフトレジスタ1の初段単位段の出力S1−1及び次段単位段のクロックドインバータの出力S1−1.5 が共に“H”となると、N-chトランジスタ14及び16が共に“ON”となり、シャッタ回路3の初段単位段の出力に対応する水平選択線7−1は“H”となる。また、t22〜t23の期間においては第1の垂直シフトレジスタ1の初段単位段のクロックドインバータの出力S1−0.5 と初段単位段の出力S1−1が共に“H”となるため、N-chトランジスタ14及び15が共に“ON”となり、シャッタ回路3の初段単位段の出力に対応する水平選択線7−1は“H”となる。したがって、第1の垂直シフトレジスタ1に接続されている奇数行の水平選択線7−1はt21〜t22の期間において信号読み出し動作を行い、その直後のt22〜t23の期間においてリセット動作を行い、信号電荷を掃き捨てる。
【0017】
第2の垂直シフトレジスタ2には、スタートパルスφVST2をt21において、すなわち第1の垂直シフトレジスタ1よりもクロックφ1の1周期分遅れて入力することにより、Aフィールドとは異なる水平選択線のペアの組み合わせによるインターレース走査が可能となり、且つ奇数行の水平選択線と同様に読み出し動作終了直後にリセット動作を行う。
【0018】
以上のようなタイミングで第1及び第2の垂直シフトレジスタ1,2にスタートパルスを入力することにより、水平選択線7−1のみt21〜t22の期間において信号読み出し動作を行い、t22〜t23の期間においてリセット動作を行う。その後、水平選択線7−2と7−3,7−4と7−5のペアで順次読み出しを行い、その直後においてリセット動作が行われる。
【0019】
以上のように、光電変換素子群の両側に第1の垂直走査回路8と第2の垂直走査回路9をそれぞれ設け、Aフィールドの読み出し動作においては、第1の垂直シフトレジスタ1及び第2の垂直シフトレジスタ2に対して共にスタートパルスφVST1,φVST2をクロックφ1の2周期分入力し、Bフィールドでは第1の垂直シフトレジスタ1,2共にスタートパルスφVST1,φVST2をクロックφ1の1周期分入力することにより、Aフィールドでは、フォーカルプレーン型シャッタ回路3,4の動作により、読み出し動作終了後、1H期間経過後にリセット動作が行われ、Bフィールドの蓄積時間は1H期間短くなる。したがって、2行混合読み出しのインターレース走査を行った際に、選択され加算される2つの水平選択線の蓄積時間の和は(2V−1H)と、Aフィールド・Bフィールド共に等しくなり、フィールド毎の蓄積時間の差をなくすことができる。特に電子シャッタ動作を行い蓄積時間を極端に短くした場合には、その効果はより顕著となる。
【0020】
次に、本発明に係る固体撮像装置のの実施の形態について説明する。第の実施の形態に係る固体撮像装置の基本構成は図1,図2及び図4に示した第1の参照例と同じであるが、Aフィールドの読み出し動作時においては、第1の垂直シフトレジスタ1にクロックφ1の2周期分のスタートパルスφVST1を入力し、第2の垂直シフトレジスタ2にはクロックφ1の3周期分のスタートパルスφVST2を入力し、Bフィールドでは第1の垂直シフトレジスタ1にはクロックφ1の2周期分のスタートパルスφVST1を入力し、第2の垂直シフトレジスタ2にはクロックφ1の1周期分のスタートパルスφVST2を入力するように構成するものである。
【0021】
次に、このように構成されている第の実施の形態の動作を図6に示すタイミングチャートに基づいて説明する。まず、Aフィールドの読み出し動作について説明する。時刻t10において、第1の垂直シフトレジスタ1の初段単位段に、読み出しスタートパルスφVST1をクロックφ1の2周期分入力する。読み出しスタートパルスは順次シフトされ、t11〜t12の期間においては、第1の垂直シフトレジスタ1の初段単位段の出力S1−1及び次段単位段のクロックドインバータの出力S1−1.5 が共に“H”となる。シャッタ回路3は、第1の垂直シフトレジスタ1の初段単位段の出力S1−1及び次段単位段のクロックドインバータの出力S1−1.5 が共に“H”となると、N-chトランジスタ14,16が共に“ON”となり、シャッタ回路3の初段単位段の出力に対応する水平選択線7−1は“H”となる。また、t14〜t15の期間においては第1の垂直シフトレジスタ1の初段単位段のクロックドインバータの出力S1−0.5 と初段単位段の出力S1−1が共に“H”となるため、N-chトランジスタ14,15が“ON”となり、シャッタ回路3の初段単位段の出力に対応する水平選択線7−1は“H”となる。しかし、その他の期間においてはシャッタ回路3の初段単位段の出力は“L”となる。すなわち、シャッタ回路3の初段単位段の出力に対応する水平選択線7−1は、t11〜t12の期間が“H”となり、その後t12〜t14の期間は“L”,t14〜t15の期間は“H”となる。したがって、水平選択線7−1はt11〜t12の期間において読み出し動作を行い、その後、1H期間経過後のt14〜t15の期間においてリセット動作を行い、蓄積した信号電荷を掃き捨てる。
【0022】
一方、第2の垂直シフトレジスタ2は、時刻t10において、読み出しスタートパルスφVST2をクロックφ1の3周期分入力することにより、水平選択線7−2に対してt11〜t12の期間に読み出し動作を行わせた後、2H期間経過後のt16〜t17の期間においてリセット動作を行わせるようになっている。以下同様に、Aフィールドにおいては、水平選択線7−3と7−4,7−5と7−6のペアで、順次読み出し動作は同時に行っていくが、リセット動作は奇数行の水平選択線(7−1,7−3,7−5)に対しては読み出し動作終了後1H期間の経過後に行い、偶数行の水平選択線(7−2,7−4,7−6)に対しては読み出し動作終了後2H期間の経過後にリセット動作を行う。
【0023】
次に、Bフィールドの読み出し動作について説明する。時刻t20において、読み出しスタートパルスφVST1を第1の垂直シフトレジスタ1の初段単位段にクロックφ1の2周期分入力する。t21〜t22の期間においては、第1の垂直シフトレジスタ1の初段単位段の出力S1−1及び次段単位段のクロックドインバータの出力S1−1.5 が共に“H”となる。シャッタ回路3は、第1の垂直シフトレジスタ1の初段単位段の出力S1−1及び次段単位段のクロックドインバータの出力S1−1.5 が共に“H”となると、N-chトランジスタ14,16が“ON”となり、シャッタ回路3の初段単位段の出力はインバータ回路18を介して“H”となる。また、t24〜t25の期間においては、第1の垂直シフトレジスタ1の初段単位段のクロックドインバータの出力S1−0.5 と初段単位段の出力S1−1が共に“H”となるため、シャッタ回路3のN-chトランジスタ14,15が“ON”となり、シャッタ回路3の出力はインバータ回路18を介して“H”となる。シャッタ回路3の初段単位段の出力に対応する水平選択線7−1は、t21〜t22及びt24〜t25の期間が“H”となる。したがって、水平選択線7−1はt21〜t22の期間において信号読み出しを行い、その後1H期間の経過後のt24〜t25の期間においてリセット動作を行う。
【0024】
一方、第2の垂直シフトレジスタ2にはスタートパルスφVST2を、時刻t21において、クロックφ1の1周期分入力することにより、水平選択線7−2はt23〜t24の期間において読み出し動作が行われ、その直後t24〜t25の期間においてリセット動作を行う。以下、同様にBフィールドにおいては、水平選択線7−1のみ独立に読みだされ、その後7−2と7−3,7−4と7−5のペアで順次読み出し動作が行われていくが、リセット動作は奇数行の水平選択線(7−1,7−3,7−5)に対しては読み出し動作が終了してから1H期間の経過後に行われ、偶数行の水平選択線(7−2,7−4,7−6)に対しては読み出し動作終了直後にリセット動作が行われる。
【0025】
以上のように、第の実施の形態においては、光電変換素子群の両側に第1の垂直シフトレジスタ1と第2の垂直シフトレジスタ2をそれぞれ設け、Aフィールドの読み出し動作においては、第1の垂直シフトレジスタ1にスタートパルスφVST1をクロックφ1の2周期分入力し、第2の垂直シフトレジスタ2にはスタートパルスφVST2をクロックφ1の3周期分入力し、一方、Bフィールドでは、第1の垂直シフトレジスタ1にはスタートパルスφVST1をクロックφ1の2周期分、第2の垂直シフトレジスタ2にはスタートパルスφVST2をクロックφ1の1周期分を入力することにより、フォーカルプレーン型シャッタ回路の機能によって2行混合読み出しのインターレース走査を行った際に同時に選択される2つの水平選択線毎の蓄積時間(1V−1H)は全く等しくなり、且つフィールド毎の蓄積時間も等しくなる。
【0026】
第1の参照例においては、選択される2つの水平選択線の蓄積動作時間の和が等しくなるように構成されているが、本発明の上記第1の実施の形態においては、選択される水平選択線毎の蓄積動作時間も全く等しくなり、特にカラーフィルターを搭載した単板カラーカメラにおいては、フィルター毎の色信号の蓄積時間は全く等しくなる。
【0027】
上記第1の参照例及び本発明のの実施の形態においては、いずれも垂直シフトレジスタとしてクロックドCMOS型インバータからなるシフトレジスタを用いたものを示したが、クロック制御により、順次読み出しパルスがシフトされていくシフトレジスタであれば、別のタイプでも上記のような走査は可能である。また、フォーカルプレーン型シャッタ回路についても、同様に図4に示した回路以外の回路でも、同様な機能を持つフォーカルプレーン型シャッタ回路であれば、上記参照例並びに実施の形態における動作は可能であることは明白である。
【0028】
次に、本発明に係る固体撮像装置に関連する参照例を図7に基づいて説明する。この参照例は、画素として内部増幅型の光電変換素子を持ち、最近はAPS( Active Pixel Sensor)とも呼ばれており、例えばAMIのように読み出しラインとリセットラインが別々に接続されている固体撮像装置に、本発明の関連構成を適用したものである。図7に示すように、第1の参照例及び本発明のの実施の形態と同様に光電変換素子26を2次元アレイ状に配列してなる光電変換素子群の両側に、第1の垂直走査回路28と第2の垂直走査回路29が設けられており、各垂直走査回路28,29は、読み出しパルスを順次シフトさせるクロックドCMOS型インバータからなる垂直シフトレジスト1,2と、フォーカルプレーン型シャッタ回路23,24とで構成されている。シャッタ回路23,24は、例えば図8に示すような構成となっている。図8において、P-chトランジスタ31のソースとP-chトランジスタ32のソースは共にHigh側の電源電圧VDDに接続され、P-chトランジスタ31のドレインとP-chトランジスタ33のソースが接続され、P-chトランジスタ32のドレインとP-chトランジスタ33のドレインが接続されている。また、N-chトランジスタ35と36のソースは共通に Low側の電源電圧VSSに接続されている。一方、N-chトランジスタ35のドレインとN-chトランジスタ36のドレイン及びN-chトランジスタ34のソースが接続され、N-chトランジスタ34のドレインはP-chトランジスタ33,32のドレインと互いに接続されて、これらの構成部材でシャッタ回路の各単位段37を構成しており、N-chトランジスタ34のドレインとP-chトランジスタ33,32のドレインの接続点が、各単位段37の出力となっている。
【0029】
そして、P-chトランジスタ31とN-chトランジスタ35のゲートは、対応する垂直シフトレジスタの各単位段の出力S1−1より1段前のクロックドインバータ出力S1−0.5 (S2−0.5 )に接続され、P-chトランジスタ32とN-chトランジスタ34のゲートは、垂直シフトレジスタの対応する単位段S1−1(S2−1)に接続されている。また、P-chトランジスタ33とN-chトランジスタ36のゲートは対応する垂直シフトレジスタの単位段の1段後のクロックドインバータ出力S1−1.5 (S2−1.5 )に接続されている。なお、各シャッタ回路の各単位段37の出力は、インバータ回路38を介して、トランスファーゲートを構成するN-chトランジスタ41とP-chトランジスタ42のソース、及び同様にトランスファーゲートを構成するN-chトランジスタ43とP-chトランジスタ44のソースに接続されている。
【0030】
第1の垂直走査回路28のシャッタ回路23のトランスファーゲートを構成するN-chトランジスタ41とP-chトランジスタ42のドレインは、奇数行の光電変換素子群に対応するリセットライン(27−2,27−6,27−10)に、また、N-chトランジスタ43とP-chトランジスタ44のドレインは、奇数行の光電変換素子群に対応する読み出しライン(27−1,27−5,27−9)に接続されている。トランジスタ42,43のゲートは、クロックφ3の反転クロック/φ3に、トランジスタ41と44のゲートは、クロックφ3に接続されている。また第2の垂直シフトレジスタ22も同様な構成となっており、シャッタ回路24の出力は、同様にトランスファーゲートを介して偶数行の光電変換素子に対応するリセットライン(27−4,27−8,27−12)及び読み出しライン(27−3,27−7,27−11)に接続されている。すなわち、奇数行の光電変換素子に対応する水平選択線(読み出しラインとリセットライン)は第1の垂直走査回路に、偶数行の光電変換素子に対応する水平選択線(読み出しラインとリセットライン)は第2の垂直走査回路に接続されている。
【0031】
次に、このように構成されている第参照例の動作を、図9及び図10に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。まず、Aフィールドの読み出し動作について説明する。時刻t10において、2次元アレイ状に配列された光電変換素子群の左側に配置された第1の垂直シフトレジスタ21の初段単位段に、読み出しスタートパルスφVST1をクロックφ1の2周期分(クロックφ1の2周期分は2H期間に対応)入力する。読み出しスタートパルスが順次シフトされ、t11〜t12の期間においては、第1の垂直シフトレジスタ21の初段単位段の出力S1−1及び次段単位段のクロックドインバータの出力S1−1.5 が共に“H”となる(S1−0.5 ,S1−1.5 ,・・・の出力は図示していない)。シャッタ回路23において、第1の垂直シフトレジスタ21の初段単位段の出力S1−1及び次段単位段のクロックドインバータの出力S1−1.5 が共に“H”となると、N-chトランジスタ34及び36が共に“ON”となり、シャッタ回路23の初段単位段の出力はインバータ回路38を介して“H”となる。また、t14〜t15の期間においては、第1の垂直シフトレジスタ21の初段単位段のクロックドインバータの出力S1−0.5 と初段単位段の出力S1−1が共に“H”となるため、N-chトランジスタ34及び35が共に“ON”となり、シャッタ回路23の初段単位段の出力はインバータ回路38を介して“H”となる。しかし、その他の期間においては、N-chトランジスタ34及び35,36が共に“ON”することがないため、インバータ回路38を介したシャッタ回路の初段単位段の出力は“L”となる。すなわち、シャッタ回路の初段単位段の出力はt11〜t12の期間が“H”となり、その後t12〜t14の期間は“L”,t14〜t15の期間は“H”となる。
【0032】
シャッタ回路の初段単位段の出力に接続されたトランスファーゲートは、クロックφ3が“L”の期間においては、トランジスタ43と44が“ON”となるため、トランジスタ43と44に接続された読み出しライン27−1に対しては、t11〜t12の期間に読み出し動作を行い、信号を読み出す。その後、t14〜t15の期間はトランジスタ41と42が“ON”となるため、トランジスタ41と42に接続されたリセットライン27−2が“H”となる。したがって、水平選択線(読み出しライン)27−1は、t11〜t12の期間において読み出し動作を行い、1H期間経過後のt14〜t15の期間において、水平選択線(リセットライン)27−2はリセット動作を行うことにより、水平選択線27−1と27−2に接続された光電変換素子は、読み出し動作後1H期間経過後にリセット動作が行われる。
【0033】
同様に、第2の垂直シフトレジスタ22においても、時刻t10において、読み出しスタートパルスφVST2をクロックφ1の2周期分(2H期間に対応)入力することにより、水平選択線(読み出しライン)27−3に対してはt11〜t12の期間において読み出し動作を行った後、1H期間経過後のt14〜t15の期間において水平選択線(リセットライン)27−4に対してリセット動作を行い、信号電荷を掃き捨てる。
【0034】
このように、水平選択線27−1及び27−3に対してはt11〜t12の期間に同時に読み出し動作を行い、水平選択線27−2及び27−4に対しては読み出し動作終了後1H期間経過後のt14〜t15の期間においてリセット動作を行う。以下同様にして、Aフィールドにおいては、水平選択線27−5と27−7,27−9と27−11のペアで順次読み出し動作を行い、1H期間経過後に水平選択線27−6と27−8,27−10と27−12のペアで順次リセット動作を行っていく。このようにAフィールドにおいては、第1及び第2の垂直シフトレジスタ21,22に対してスタートパルスφVST1,φVST2を共にクロックφ1の2周期分を入力することにより、フォーカルプレーン型シャッタ回路23,24の機能によって読み出し動作終了後1H期間に蓄積された信号電荷を掃き捨てることにより、、Bフィールドの蓄積時間を1H分短くする。
【0035】
次に、Bフィールドの読み出し動作について説明する。時刻t20において、第1の垂直シフトレジスタ21に対して読み出しスタートパルスφVST1をクロックφ1の1周期分(1H期間に対応)入力する。t21〜t22の期間においては、第1の垂直シフトレジスタ21の初段単位段の出力S1−1及び次段単位段のクロックドインバータの出力S1−1.5 が共に“H”となる。第1の垂直シフトレジスタ21の初段単位段の出力S1−1及び次段単位段のクロックドインバータの出力S1−1.5 が共に“H”となと、シャッタ回路23はN-chトランジスタ34及び36が共に“ON”となり、シャッタ回路23の初段単位段の出力はインバータ回路38を介して“H”となる。また、t22〜t23の期間においては、第1の垂直シフトレジスタ21の初段単位段のクロックドインバータの出力S1−0.5 と初段単位段の出力S1−1が共に“H”となるため、N-chトランジスタ34及び35が共に“ON”となり、シャッタ回路23の初段単位段の出力はインバータ回路38を介して“H”となる。トランスファーゲートにおいては、水平有効走査期間すなわち、クロックφ3が“L”の期間においてはトランジスタ43と44が“ON”となるため、t21〜t22の期間に読み出しライン27−1において読み出し動作を行う。その直後、t22〜t23の期間はシャッタ回路23のトランジスタ41と42が“ON”となるため、リセットライン27−2が“H”となる。したがって、第1の垂直シフトレジスタ21が接続されている1行目の光電変換素子に対応する水平選択線(読み出しライン)27−1はt21〜t22の期間において信号読み出し動作を行い、t22〜t23の期間には水平選択線(リセットライン)27−2においてリセット動作を行う。
【0036】
第2の垂直シフトレジスタ22にも同様にスタートパルスφVST2を、t21において、すなわち第1の垂直シフトレジスタ21よりもクロックφ1の1周期分遅れて入力することにより、Aフィールドとは異なる水平選択線のペアの組み合わせによるインターレース走査が可能となり、また奇数行の水平選択線同様に読み出し動作終了直後に、リセット動作が行われる。したがって、水平選択線27−1に対応する光電変換素子群のみ、t21〜t22の期間において読み出し動作が行われ、t22〜t23においてリセット動作を行う。その後、水平選択線27−3と27−5,27−7と27−9のペアで順次読み出し動作が行われ、その直後に水平選択線27−4と27−6,27−8と27−10のペアで順次リセット動作が行われる。
【0037】
このように、第参照例においては、光電変換素子群の両側に第1の垂直シフトレジスタ21と、第2の垂直シフトレジスタ22をそれぞれ設け、Aフィールドの読み出し動作においては、第1の垂直シフトレジスタ21及び第2の垂直シフトレジスタ22共に、スタートパルスφVST1,φVST2をクロックφ1の2周期分入力し、Bフィールドでは第1の垂直シフトレジスタ21及び第2の垂直シフトレジスタ22共に、スタートパルスφVST1,φVST2をクロックφ1の1周期分入力することにより、Aフィールドではフォーカルプレーン型シャッタ回路の動作により読み出し動作終了後、1H期間経過後にリセット動作を行うことによって、Bフィールドの蓄積時間は1H期間短くなる。したがって、2行混合読み出しのインターレース走査を行った際に、選択される2つの水平選択線の蓄積時間の和は等しくなり、フィールド毎の蓄積時間の差をなくすことができる。特に電子シャッタ動作により蓄積時間が極端に短い場合には、この効果は顕著となる。
【0038】
次に、本発明のの実施の形態について説明する。第の実施の形態に係る固体撮像装置の基本構成は、図7に示した第参照例と同じであるが、Aフィールドの読み出し動作時においては、第1の垂直シフトレジスタ21にクロックφ1の2周期分のスタートパルスφVST1を入力し、第2の垂直シフトレジスタ22にはクロックφ1の3周期分のスタートパルスφVST2を入力し、一方、Bフィールドでは第1の垂直シフトレジスタ21にクロックφ1の2周期分のスタートパルスφVST1を入力し、第2の垂直シフトレジスタ22にはクロックφ1の1周期分のスタートパルスφVST2を入力するように構成するものである。
【0039】
次に、このように構成されている第の実施の形態の動作を、図11及び図12に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。まず、Aフィールドの読み出し動作について説明する。時刻t10において第1の垂直シフトレジスタ21の初段単位段に、読み出しスタートパルスφVST1を、クロックφ1の2周期分入力する。読み出しスタートパルスが順次シフトされ、t11〜t12の期間においては、第1の垂直シフトレジスタ21の初段単位段の出力S1−1及び次段単位段のクロックドインバータの出力S1−1.5 が共に“H”となる。シャッタ回路23において、第1の垂直シフトレジスタ21の初段単位段の出力S1−1及び次段単位段のクロックドインバータの出力S1−1.5 が共に“H”となると、N-chトランジスタ34,36が共に“ON”となり、シャッタ回路23の初段単位段の出力はインバータ回路38を介して“H”となる。また、t14〜t15の期間においては、第1の垂直シフトレジスタ21の初段単位段のクロックドインバータの出力S1−0.5 と初段単位段の出力S1−1が共に“H”となるため、N-chトランジスタ34,35が“ON”となり、シャッタ回路23の初段単位段の出力はインバータ回路28を介して“H”となる。しかし、その他の期間においてはシャッタ回路23の初段単位段の出力は“L”となる。すなわち、シャッタ回路23の初段単位段の出力はt11〜t12の期間が“H”となり、その後t12〜t14の期間は“L”,t14〜t15の期間は“H”となる。したがって、水平選択線27−1においてはt11〜t12の期間に読み出し動作を行い、1H期間経過後のt14〜t15の期間において水平選択線27−2はリセット動作を行うことになる。
【0040】
一方、第2の垂直シフトレジスタ22は、時刻t10において、読み出しスタートパルスφVST2をクロックφ1の3周期分入力することにより、水平選択線27−3に対してt11〜t12の期間に読み出し動作を行い、2H期間経過後のt16〜t17の期間において、水平選択線27−4に対してリセット動作を行う。以下同様に、Aフィールドにおいては、水平選択線27−5と27−7,27−9と27−11のペアで、順次読み出し動作は同時に行っていくが、リセット動作は奇数行の水平選択線(27−2,27−6)に対しては、読み出し動作終了後1H期間の経過後に行われ、偶数行の水平選択線(27−4,27−8)に対しては読み出し動作終了後2H期間経過後に行われる。
【0041】
次に、Bフィールドの読み出し動作について説明する。時刻t20において、読み出しスタートパルスφVST1を第1の垂直シフトレジスタ21の初段単位段にクロックφ1の2周期分入力する。t21〜t22の期間においては、第1の垂直シフトレジスタ21の初段単位段の出力S1−1及び次段単位段のクロックドインバータの出力S1−1.5 が共に“H”となる。シャッタ回路23において、第1の垂直シフトレジスタ21の初段単位段の出力S1−1及び次段単位段のクロックドインバータの出力S1−1.5 が共に“H”となると、N-chトランジスタ34,36が“ON”となり、シャッタ回路23の初段単位段の出力はインバータ回路38を介して“H”となる。また、t24〜t25の期間においては、第1の垂直シフトレジスタ21の初段単位段のクロックドインバータの出力S1−0.5 と初段単位段の出力S1−1が共に“H”となるため、N-chトランジスタ34,35が“ON”となり、シャッタ回路23の初段単位段の出力はインバータ回路38を介して“H”となる。したがってシャッタ回路23の初段単位段の出力はt21〜t22及びt24〜t25の期間が“H”となる。これにより、水平選択線27−1はt21〜t22の期間において信号読み出し動作を行い、1H期間の経過後のt24〜t25の期間において水平選択線27−2にリセット動作を行う。
【0042】
一方、第2の垂直シフトレジスタ22にはスタートパルスφVST2を、時刻t21において、クロックφ1の1周期分入力することにより、水平選択線27−3はt23〜t24の期間において読み出し動作を行い、その直後の期間t24〜t25において水平選択線27−4にリセット動作を行い、蓄積された信号電荷を掃き出させる。以下、同様にBフィールドにおいては、水平選択線27−3と27−5,27−7と27−9のペアで順次読み出し動作を行っていくが、リセット動作は奇数行の光電変換素子に対応する水平選択線(27−2,27−6)に対しては読み出し動作終了後1H期間後に行い、偶数行の光電変換素子に対応する水平選択線(27−4,27−8)に対しては読み出し動作終了直後にリセット動作を行い、信号電荷を掃き出させる。
【0043】
このように、第の実施の形態においては、光電変換素子群の両側に第1の垂直シフトレジスタと第2の垂直シフトレジスタをそれぞれ設け、Aフィールドの読み出し動作においては、第1の垂直シフトレジスタにスタートパルスφVST1をクロックφ1の2周期分入力し、第2の垂直シフトレジスタにはスタートパルスφVST2をクロックφ1の3周期分入力し、一方、Bフィールドでは第1の垂直シフトレジスタにはスタートパルスφVST1をクロックφ1の2周期分、第2の垂直シフトレジスタにはスタートパルスφVST2をクロックφ1の1周期分をそれぞれ入力することにより、フォーカルプレーン型シャッタ回路の機能によって2行混合読み出しのインターレース走査を行った際に同時に選択される2つの水平選択線毎の蓄積時間(1V−1H)は全く等しくなり、且つフィールド毎の蓄積時間も等しくなる。
【0044】
参照例においては、選択される2つの水平選択線の蓄積時間の和が等しくなるように構成されているが、本実施の形態においては、選択される水平選択線毎の蓄積時間も全く等しくなり、特にカラーフィルターを搭載した単板カラーカメラにおいては、フィルター毎の色信号の蓄積時間は全く等しくなる。また、第2の参照例及び本発明のの実施の形態のように読み出しラインとリセットラインが光電変換素子に対して独立に接続されている場合においても、フィールド毎の蓄積時間を等しくすることができ、フリッカーの発生を防ぐことができる。
【0045】
上記第参照例及び本発明のの実施の形態においては、いずれも垂直シフトレジスタとしてクロックドCMOS型インバータからなるシフトレジスタを用いたものを示したが、クロック制御により、順次読み出しパルスがシフトされていくシフトレジスタであれば、別のタイプでも上記のような走査は可能である。また、フォーカルプレーン型シャッタ回路についても、同様に本実施の形態において採用した回路以外でも、同様な機能を持つフォーカルプレーン型シャッタ回路であれば、上記実施の形態と同様な動作が可能であることは明白である。
【0046】
なお、第1〜第の実施の形態においては、光電変換素子群の両側に垂直走査回路を設けたものを示したが、片側においても奇数行の光電変換素子と偶数行の光電変換素子にそれぞれ独立に垂直走査回路を設ける構成であれば、上記各実施の形態と同様な動作が可能であることも明らかである。
【0047】
【発明の効果】
以上実施の形態に基づいて説明したように、本発明によれば、光電変換素子群の奇数行にそれぞれ共通に配設された水平選択線に接続された第1の垂直走査回路と、偶数行にそれぞれ共通に配設された水平選択線に接続された第2の垂直走査回路とを、シフトレジスタとシャッタ回路とで形成し、シフトレジスタへの入力とシャッタ回路のシャッタ機能によりAフィールドとBフィールドにおける光電変換素子の蓄積時間が等しくなるように構成しているので、フィールド間の蓄積時間の差がなくなり、フリッカーの発生しない2行混合読み出しのインターレース走査が可能になり、特にシャッタ動作等により蓄積時間が極端に短い場合においては、その効果が顕著となる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る固体撮像装置に関連する第1の参照例を示す概念図である。
【図2】 図1に示した第1の参照例におけるシフトレジスタの構成例を示す回路構成図である。
【図3】 図2に示したシフトレジスタの動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】 図1に示した第1の参照例におけるシャッタ回路の構成例を示す回路構成図である。
【図5】 図1に示した第1の参照例の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図6】 本発明に係る固体撮像装置の第の実施の形態の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】 本発明に係る固体撮像装置に関連する参照例を示す概念図である。
【図8】 図7に示した第参照例におけるシャッタ回路の構成例を示す回路構成図である。
【図9】 図7に示した第参照例の動作を説明するためのタイミングチャートの一部を示す図である。
【図10】 図9に示した第参照例の動作を説明するためのタイミングチャートの残りの部分を示す図である。
【図11】 本発明に係る固体撮像装置の第の実施の形態の動作を説明するためのタイミングチャートの一部を示す図である。
【図12】 図11に示した第の実施の形態の動作を説明するためのタイミングチャートの残りの部分を示す図である。
【図13】 従来の固体撮像装置の構成例を示す概念図である。
【図14】 図13に示した従来例の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1,21 第1の垂直シフトレジスタ
2,22 第2の垂直シフトレジスタ
3,4,23,24 シャッタ回路
5,25 水平シフトレジスタ
6,26 光電変換素子
7−1,7−2,・・7−6,27−1,27−2,・・27−12 水平選択線
8,28 第1の垂直走査回路
9,29 第2の垂直走査回路
10 シフトレジスタ単位段
11,12,13,31,32,33 P-chトランジスタ
14,15,16,34,35,36 N-chトランジスタ
17,37 シャッタ回路単位段
18,38 インバータ回路
41,43 N-chトランジスタ
42,44 P-chトランジスタ

Claims (1)

  1. 2次元アレイ状に配列された複数個の光電変換素子と、該光電変換素子群の周辺部に該光電変換素子群を水平方向に走査を行うための水平走査回路と垂直方向に走査を行うための垂直走査回路とを有し、2行加算混合のインターレース走査を行うX−Yアドレス型の固体撮像装置において、
    前記光電変換素子群の奇数行にそれぞれ共通に配設された水平選択線に接続された第1の垂直走査回路と、前記光電変換素子群の偶数行にそれぞれ共通に配設された水平選択線に接続された第2の垂直走査回路とを備え、該第1及び第2の垂直走査回路はそれぞれ第1及び第2の垂直シフトレジスタと、該第1及び第2の垂直シフトレジスタのシフトパルスの立ち上がりのタイミングで前記光電変換素子群の2行加算混合読み出し動作、前記第1の垂直シフトレジスタのシフトパルスの立ち下がりのタイミングで前記光電変換素子群の奇数行のリセット動作、前記第2の垂直シフトレジスタのシフトパルスの立ち下がりのタイミングで前記光電変換素子群の偶数行のリセット動作を行う第1及び第2のシャッタ回路とからなり、
    Aフィールドでは、前記第1の垂直シフトレジスタには2H(H:水平走査期間)分のパルス幅を有する第1のスタートパルスを入力し、前記第2の垂直シフトレジスタには3H分のパルス幅を有する第2のスタートパルスを前記第1のスタートパルスと同一のタイミングで入力して読み出し動作を行い、
    奇数行の水平選択線に対しては読み出し動作終了後1H経過後に、偶数行の水平選択線に対しては読み出し動作終了後2H経過後にそれぞれリセット動作を行い、
    Bフィールドでは、前記第1の垂直シフトレジスタには2H分のパルス幅を有する第1のスタートパルスを入力し、前記第2の垂直シフトレジスタには1H分のパルス幅を有する第2のスタートパルスを前記第1のスタートパルスから1H遅らせたタイミングで入力して読み出し動作を行い、
    奇数行の水平選択線に対しては読み出し動作終了後1H経過後に、偶数行の水平選択線に対しては読み出し動作終了後直後にそれぞれリセット動作を行うことにより、
    各水平選択線に接続された光電変換素子の蓄積動作時間が、AフィールドとBフィールド共に等しくなるように構成されていることを特徴とする固体撮像装置。
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