JP3998077B2 - Cdプレーヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDプレーヤに係り、特に、ディスクをローディングした後に、ディスクをチャッキングし、ローディングローラをディスクから離し、ディスク駆動部のロックを解除するためのディスクローディング機構を小型化するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、CDプレーヤにおいては、振動による音飛びなどの不都合を防止する観点から、ディスクを回転駆動するディスク駆動部をシャーシに対して弾性部材を介してフローティング状態で支持するタイプの装置が広く普及している。
【0003】
このようなCDプレーヤにおいて、ディスクローディング機構のローディング動作は、基本的に次のような一連の動作▲1▼〜▲4▼によって行われる。
【0004】
▲1▼ターンテーブル上へのディスクの搬送(ディスクの水平移動:引き込み)
▲2▼ディスクのチャッキング(ディスクの垂直移動:挟み込み)
▲3▼ローディングローラの解除(ディスク駆動領域外への移動)
▲4▼ディスク駆動部のロック解除
また、このようなローディング動作を行う機構のイジェクト動作は、以上のような一連の動作▲1▼〜▲4▼と逆の流れの動作、すなわち、次のような一連の動作▲4▼´〜▲1▼´によって行われる。
【0005】
▲4▼´ディスク駆動部のロック
▲3▼´ローディングローラの当接(ディスク当接位置への移動)
▲2▼´ディスクのチャッキング解除(ディスクの垂直移動:挟み込みの解除)
▲1▼´外部へのディスクの搬送(ディスクの水平移動:排出)
【0006】
そして、モータの数を最小化して構成の小型・簡略化を図る観点から、以上のような一連の動作は、概して単一の駆動モータで行われる。この場合、ディスクローディング機構には、上記の動作▲2▼〜▲4▼の各動作に関する複数の部材を個別に移動させるための複数のガイド部を有する単一の切換部材が設けられており、この単一の切換部材は、例えばシフトプレートと呼ばれている。
【0007】
図6および図7は、以上のようなシフトプレートを使用した従来のCDプレーヤのディスクローディング機構の一例を示す図であり、図6は側面図、図7は平面図である。この図6および図7において、(A)はローディング動作開始状態、(B)はチャッキング状態、(C)は、ローディング動作完了状態(ローディングローラの解除後のロック解除状態)をそれぞれ示している。
【0008】
図6および図7に示すように、ディスクを回転させるターンテーブル11と、ターンテーブル11上にディスクをチャッキングするクランパ部材12は、図示していない他の部材と共にディスクを回転駆動するディスク駆動部を構成しており、このディスク駆動部は、図示していないシャーシに対して弾性部材を介してフローティング状態で支持されるようになっている。
【0009】
また、図6中の13は、ディスクをターンテーブル11上に搬送するローディングローラ部材、図7中の14は、前記ディスク駆動部をシャーシに対して固定位置にロックするロック部材であり、図6および図7の両方に示される15は、クランパ部材12、ローディングローラ部材13、およびロック部材14という3種類の部材を個別に切換制御するための単一のシフトプレートである。以下には、このような切換制御に関連する各部材の構成と部材間の関係についてより詳細に説明する。
【0010】
まず、シフトプレート15は、図6および図7に示すように、シャーシに対して水平方向に直線的に移動可能に支持されており、図6および図7の(A)に示すような図中右側のローディング動作開始位置と図6および図7の(C)に示すような図中左側のローディング動作完了位置との間で往復動するように構成されている。このシフトプレート15は、平行な2枚の垂直プレートと、この2枚の垂直プレートの下部間を接続する2枚の水平プレートから構成されている。
【0011】
そして、図6に示すように、シフトプレート15の一方の垂直プレートの長手方向の一端(図中右側端部)には、クランパ部材12の切換制御を行うためのカム15aが設けられ、他方の垂直プレートの長手方向の他端(図中左側端部)には、ローディングローラ部材13の切換制御を行うためのカム孔15bが設けられている。また、図7に示すように、シフトプレート15の一方の水平プレートには、ロック部材14の切換制御を行うためのガイド孔15cが設けられている。さらに、図6および図7に示すように、カム15aを有する側の垂直プレートの上部には、図7の(A)に示すようにロック位置にあるロック部材14と対向してロック部材14と共にディスク駆動部を固定位置にロックするためのロック爪15dが水平方向に突出する形で設けられている。なお、図中16は、ディスク駆動部の被ロック部である。
【0012】
次に、クランパ部材12は、図6に示すように、シャーシに対して支点12aによって垂直方向に回動可能に支持されており、図6の(A)に示すような上方の解除位置と図6の(B)に示すような下方のチャッキング位置との間で移動するようになっている。このクランパ部材12の一端には、ローラ12bが取り付けられており、シフトプレート15のカム15aと係合するようになっている。また、クランパ部材12は、図示していないスプリングによってチャッキング方向(図中下方)に付勢されている。
【0013】
続いて、ローディングローラ部材13は、図6に示すように、シャーシに対して支点13aによって垂直方向に回動可能に支持されており、図6の(A)に示すような上方の当接位置と、図6の(C)に示すような下方の解除位置との間で移動するようになっている。このローディングローラ部材13の一端には、ピン13bが取り付けられており、シフトプレート15のカム孔15b内に挿入されている。また、ローディングローラ部材13は、図示していないスプリングによってディスク当接方向(図中上方)に付勢されている。
【0014】
最後に、ロック部材14は、図7に示すように、シャーシに対して支点14aによって水平方向に回動可能に支持されており、図7の(A)に示すような反時計方向側のロック位置と、図7の(C)に示すような時計方向側の解除位置との間で移動するようになっている。このロック部材14の一端には、ピン14bが取り付けられており、シフトプレート15のガイド孔15c内に挿入されている。また、ロック部材14は、図示していないスプリングによってロック方向(図中反時計方向)に付勢されている。
【0015】
以上のような構成を有する図6および図7のディスクローディング機構のローディング動作は次の通りである。
【0016】
すなわち、ローディング動作においては、ターンテーブル11上にディスクが搬送された後、シフトプレート15が、図6および図7の(A)に示すローディング動作開始位置から図中左側に向かって移動を開始する。このシフトプレート15の動作に伴い、図6の(B)に示すように、シフトプレート15のカム15aの上部水平面によって上方に押し上げられていたクランパ部材12のローラ12bは、カム15aの傾斜面に移動してカム15aから解放される。その結果、クランパ部材12は、図示していないスプリングの付勢力によって下方に回動し、ディスクをターンテーブル11上にチャッキングする。
【0017】
また、シフトプレート15のこの動作に伴い、図6の(B)に示すように、ローディングローラ部材13のピン13bは、シフトプレート15のカム孔15bの縁部と係合して下方に押し下げられ、その結果、ローディングローラ部材13は下方への回動を開始する。より正確には、このローディングローラ部材13は、クランパ部材12によるチャッキングの時点では、動作の初期段階にある。そして、このクランパ部材12によるチャッキング完了後にローディングローラ部材13はさらに下降して、図6の(C)に示すように、ディスク駆動領域から十分に離れた解除位置に到達する。
【0018】
一方、ロック部材14は、図7の(A)と(B)に示すように、シフトプレート15の動作初期には、全く動作しない。そして、図6の(C)に示すように、ローディングローラ部材13の解除が完了した後に、シフトプレート15の上記動作に伴って動作を開始する。すなわち、図7の(C)に示すように、ロック部材14のピン14bは、シフトプレート15のガイド孔5cによって押圧され、これにより、ロック部材14は図中時計方向側に回動し、ディスク駆動部の被ロック部から十分に離れた解除位置に到達する。その結果、ディスク駆動部がフローティング状態となる。
【0019】
なお、イジェクト動作は、シフトプレート15をローディング動作とは逆に図中右側に向かって移動させることにより、クランパ部材12、ローディングローラ部材13、およびロック部材14に上記と逆の動作を逆の順序で行わせるものであり、その詳細な動作は上記のローディング動作に関する説明から容易に理解可能であるため、ここでは説明を省略する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来のCDプレーヤにおいて、前述したような「▲1▼ターンテーブル上へのディスクの搬送→▲2▼ディスクのチャッキング→▲3▼ローディングローラの解除→▲4▼ディスク駆動部のロック解除」という一連のローディング動作、あるいは、「▲4▼´ディスク駆動部のロック→▲3▼´ローディングローラの当接→▲2▼´ディスクのチャッキング解除→▲1▼´外部へのディスクの搬送」という一連のイジェクト動作は、いずれも、所定の順番で確実に行われることが要求される。
【0021】
すなわち、このような一連の動作において、前後して行われるべき動作のタイミングが同時または逆転した場合、例えば、ローディング時においてディスクのチャッキングの前にローディングローラが解除された場合には、動作不良になったり、ディスクにたわみ等の不都合な負荷を与える結果となり、パワーロスが多くなる。したがって、動作信頼性を確保し、パワーロスを少なくするためには、一連のローディング動作および一連のイジェクト動作を所定の流れで確実に行うことが必要なのである。
【0022】
以上のように、一連のローディング動作および一連のイジェクト動作を所定の流れで確実に行う観点から、複数の部材の切換制御を一括して行うシフトプレートには、十分な量の移動ストロークが要求されることになる。その一方で、複数の部材に対して大きな駆動力を伝達するシフトプレートに複雑な動作を行わせることは不都合であり、シフトプレートは、図6および図7に示すように単純な直線運動を行う部材とせざるを得ない。そして、このように単純な直線運動を行うシフトプレートに十分な量の移動ストロークを与えた場合には、ディスクローディング機構におけるシフトプレートの動作方向の寸法が大きくなってしまい、その結果、CDプレーヤ全体の大型化につながってしまう。
【0023】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、複数の部材の切換制御を行うための切換部材の移動ストロークを小さくしながら、しかも、一連のローディング動作および一連のイジェクト動作を所定の流れで確実に行うことを可能とすることにより、小型で動作信頼性に優れ、パワーロスも少ない、優れたCDプレーヤを提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために、複数の部材の切換制御を行うための切換部材を2つの部材に分けることで、ディスクローディング機構全体としての移動ストロークの短縮を図ったものである。
【0025】
すなわち、本発明のCDプレーヤは、基本的に、シャーシと、ディスク駆動部と、ローディングローラ部材と、ロック部材と、ディスクローディング機構を備える。このうち、ディスク駆動部は、ディスクを回転させるターンテーブルとこのターンテーブル上にディスクをチャッキングするクランパ部材とを有し、前記シャーシに対して弾性部材を介してフローティング状態で支持されてディスクを回転駆動する部分である。また、ローディングローラ部材は、前記シャーシに対して可動に支持されて、ディスクとの当接状態で回転することによってディスクを前記ターンテーブル上に搬送する部材であり、ロック部材は、前記シャーシに対して可動に支持されて、前記ディスク駆動部をシャーシに対して固定位置にロックする部材である。さらに、ディスクローディング機構は、ディスクを前記ターンテーブル上に搬送した後、ターンテーブル上のチャッキング位置に位置決めし、前記クランパ部材によってチャッキングし、前記ローディングローラ部材をディスクから離し、前記ロック部材のロックを解除して前記ディスク駆動部をフローティング状態とする機構である。
【0026】
請求項1記載の発明は、以上のようなCDプレーヤにおいて、前記ディスクローディング機構は、前記ローディングローラ部材をディスクと当接する当接位置とディスクから離れる解除位置との間で移動させる第1のガイド部と、前記クランパ部材をチャッキング位置と解除位置との間で移動させる第2のガイド部を有し、前記シャーシに対して移動することによって、前記第1と第2のガイド部を介してローディングローラ部材とクランパ部材の切換動作をそれぞれ行う第1の切換部材と、前記ロック部材をロック位置と解除位置との間で移動させるガイド部を有し、前記シャーシに対して移動することによって、ガイド部を介してロック部材の切換動作を行う第2の切換部材とを備え、前記第1と第2の切換部材は、単一の駆動源によって駆動されるとともにこの単一の駆動源からの駆動力によって回転する駆動ギヤの回転中心を挟む両側に対向配置され、前記駆動ギヤの回転によって互いに逆方向に平行移動するように構成されたことを特徴としている。
【0027】
以上のような構成を有する請求項1記載の発明によれば、複数の部材を切換制御するための切換部材を第1と第2の切換部材に分割したことにより、対象部材の全てを単一の切換部材で切換制御する場合に比べて、各切換部材の移動ストロークを小さくすることができる。また、単一の駆動源によって、第1と第2の切換部材間の動作タイミングを容易に合わせることができる。
【0028】
さらに、第1および第2の切換部材を駆動ギヤの回転中心の両側に対向配置するだけであるため、部品点数も少なく、コンパクトに構成可能である。さらに、第1および第2の切換部材の移動スペースを平行的に個別に確保することができるため、対象部材との係合部等の設計も容易である。
【0029】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のCDプレーヤにおいて、前記駆動ギヤと前記第1の切換部材とは連結されており、前記第2の切換部材はディスク挿入時においては駆動ギヤから切り離された状態にあり、この状態から駆動ギヤによって第1の切換部材を駆動し、続いて第2の切換部材を駆動するように構成されたことを特徴としている。この構成によれば、ディスクローディング時において、第1の切換部材によって、クランパ部材を動作させてディスクのチャッキングを行い、ローディングローラ部材の解除を行った後に、第2の切換部材によって、ロック部材の解除を行うことができるため、一連のローディング動作を所定の流れで確実に行うことができる。
【0030】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のCDプレーヤにおいて、前記駆動ギヤと前記第1および第2の切換部材の各々とが、ピンと溝からなる個別の係合部を介してそれぞれ連結されるように構成されたことを特徴としている。この構成によれば、ピンと溝の配置や形状の選択により、駆動ギヤの回転に対する第1および第2の切換部材の動作タイミングを容易かつ確実に設定することができる。
【0031】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のCDプレーヤが、さらに、前記単一の駆動源からの駆動力を前記駆動ギヤに伝達する伝達ギヤを備えると共に、前記駆動ギヤと前記第1の切換部材の周辺の構成が、次のように限定されたことを特徴としている。すなわち、駆動ギヤは、欠歯部を有する間欠ギヤであり、ギヤ歯部分では前記伝達ギヤと連結され、ディスクローディング開始時には欠歯部によって伝達ギヤから切り離された状態となるように構成される。また、第1の切換部材には、ディスクが前記チャッキング位置に位置決めされる際に第1の切換部材に対する相対移動であるトリガ動作を行い、続いて第1の切換部材と一体的に動作するトリガ部材が設けられる。さらに、駆動ギヤは、トリガ部材の前記トリガ動作によって回転し、前記伝達ギヤに噛み合うように構成される。この構成によれば、ディスクローディング時において、ディスクがチャッキング位置に位置決めされた状態で、トリガ部材のトリガ動作によって駆動ギヤを伝達ギヤと連結することで、第1の切換部材の動作が開始する。すなわち、ディスクがチャッキング位置に位置決めされた時点で初めて第1の切換部材を動作させ、クランパ部材を動作させてディスクのチャッキングを行うことになるため、ターンテーブル上へのディスクの搬送を含めた一連のローディング動作を所定の流れで確実に行うことができる。
【0032】
請求項5記載の発明は、前記2〜4のいずれか1項に記載のCDプレーヤにおいて、前記駆動ギヤと前記第1および第2の切換部材の構成が、次のように限定されたことを特徴としている。すなわち、駆動ギヤと第1および第2の切換部材は、ディスクローディング時においては、駆動ギヤによる第1の切換部材の動作後期に第2の切換部材を駆動ギヤに連結して第2の切換部材の動作を開始させ、続いて第1の切換部材を駆動ギヤから切り離して停止させた後に第2の切換部材のみを駆動するように構成される。また、ディスクイジェクト時においては、駆動ギヤによる第2の切換部材の動作後期に第1の切換部材を駆動ギヤに連結して第1の切換部材の動作を開始させ、続いて第2の切換部材を駆動ギヤから切り離して停止させた後に第1の切換部材のみを駆動するように構成される。この構成によれば、ディスクローディング時およびディスクイジェクト時の途中における一方の切換部材から他方の切換部材への駆動力伝達切換時において、両方の切換部材が併行的に動作することになる。そのため、第1および第2の切換部材の各々における切換制御用の移動ストロークを十分に確保しながらしかも機構全体としての動作時間を短縮できる。
【0033】
請求項6記載の発明は、請求項2記載のCDプレーヤにおいて、前記駆動ギヤと前記第1および第2の切換部材の各々とが、個別のラックを介してそれぞれ連結されるように構成されたことを特徴としている。
【0034】
この構成によれば、ラックの配置や寸法の選択により、駆動ギヤの回転に対する第1および第2の切換部材の動作タイミングを容易かつ確実に設定することができる。
【0035】
請求項7記載の発明は、請求項6記載のCDプレーヤにおいて、前記駆動ギヤと前記第1および第2の切換部材の周辺の構成が次のように限定されたことを特徴としている。
【0036】
前記ラックは、ディスク挿入時には前記駆動ギヤから前記第1および第2の切換部材の両方が切り離された状態となるように構成され、前記第1の切換部材には、ディスクが前記チャッキング位置に位置決めされる際に第1の切換部材に対する相対移動であるトリガ動作を行い、続いて第1の切換部材と一体的に動作するトリガ部材が設けられ、前記第1の切換部材は、前記トリガ部材の前記トリガ動作によって前記駆動ギヤと連結されるように構成され、前記第1および第2の切換部材の一方の切換部材の動作を利用して他方の切換部材を駆動ギヤと連結する連結手段が設けられ、この連結手段は、ディスクローディング時には第1の切換部材の後期動作を利用して第2の切換部材を前記駆動ギヤに連結し、ディスクイジェクト時には第2の切換部材の後期動作を利用して第1の切換部材を前記駆動ギヤに連結するように構成されたことを特徴としている。この構成によれば、ディスクがチャッキング位置に位置決めされた状態で、トリガ部材のトリガ動作によって第1の切換部材を駆動ギヤと連結することで、第1の切換部材の動作が開始する。すなわち、ディスクがチャッキング位置に位置決めされた時点で初めて第1の切換部材を動作させ、クランパ部材を動作させてディスクのチャッキングを行うことになる。その上、第1および第2の切換部材の動作切換時においては、連結手段により、一方の切換部材の後期動作を利用して他方の切換部材を確実に駆動ギヤに連結することができる。したがって、ターンテーブル上へのディスクの搬送を含めた一連のローディング動作を所定の流れで確実に行うことができる。
【0037】
請求項8記載の発明は、請求項7記載のCDプレーヤにおいて、前記連結手段の構成が、次のように限定されたことを特徴としている。すなわち、連結手段は、ディスクローディング時においては、第1の切換部材の後期動作によって第2の切換部材を前記駆動ギヤに連結した後に第2の切換部材の初期動作によって第1の切換部材を駆動ギヤから切り離すように構成される。また、ディスクイジェクト時においては、第2の切換部材の後期動作によって第1の切換部材を駆動ギヤに連結した後に第1の切換部材の初期動作によって第2の切換部材を駆動ギヤから切り離すように構成される。この構成によれば、ディスクローディング時およびディスクイジェクト時の途中における一方の切換部材から他方の切換部材への駆動力伝達切換時において、両方の切換部材が併行的に動作することになる。そのため、第1および第2の切換部材の各々における切換制御用の移動ストロークを十分に確保しながらしかも機構全体としての動作時間を短縮できる。
【0038】
請求項9記載の発明は、請求項7または8記載のCDプレーヤにおいて、前記連結手段は、前記第1および第2の切換部材の間に設けられたリンクを含み、このリンクと第1および第2の切換部材の各々とは、ピンと溝からなる個別の係合部を介してそれぞれ連結されたことを特徴としている。この構成によれば、リンクの配置や形状、およびピンと溝の配置や形状の選択により、第1および第2の切換部材の動作タイミングを容易かつ確実に設定することができる。
【0039】
請求項10記載の発明は、請求項9記載のCDプレーヤにおいて、前記リンクは、ディスクローディング時に第1の切換部材を駆動ギヤから切り離した時点から動作終了までの間、およびディスクイジェクト時に動作開始から第1の切換部材を駆動ギヤに連結するまでの間において、第1の切換部材と前記トリガ部材とが前記ピンにより係合され一体的に移動するように構成されたことを特徴としている。
【0040】
この構成によれば、駆動ギヤから第1の切換部材を切り離した後において、リンクによって第1の切換部材とトリガ部材を一体的に保持することができるため、この両部材の相対移動に起因して第1の切換部材が不都合に駆動ギヤに連結されることを防止できる。また、第1の切換部材とトリガ部材を一体的に保持するための別の部材を設ける必要がないため、部品点数を少なくすることができる。
【0041】
請求項11記載の発明は、請求項7記載のCDプレーヤにおいて、前記連結手段、前記駆動ギヤ、前記第1および第2の切換部材の構成が、次のように限定されたことを特徴としている。まず、連結手段は、第1および第2の切換部材の間に設けられた反転スプリングを含む。そして、駆動ギヤ、反転スプリング、第1および第2の切換部材は、ディスクローディング時においては、駆動ギヤによる第1の切換部材の後期動作によって反転スプリングを反転させ、反転スプリングの力によって第2の切換部材を駆動ギヤに連結すると共に第1の切換部材を駆動ギヤから切り離すように構成される。また、ディスクイジェクト時においては、駆動ギヤによる第2の切換部材の後期動作によって反転スプリングを反転させ、反転スプリングの力によって第1の切換部材を駆動ギヤに連結すると共に第2の切換部材を駆動ギヤから切り離すように構成される。この構成によれば、ディスクローディング時およびディスクイジェクト時の途中における一方の切換部材から他方の切換部材への駆動力伝達切換時において、一方の切換部材の動作により反転スプリングを反転させて他方の切換部材を駆動ギヤに連結することができる。したがって、駆動力伝達切換時において両方の切換部材を同時に駆動する必要がないため、設計の自由度を向上できる。
【0042】
請求項12記載の発明は、請求項7または11記載のCDプレーヤにおいて、ディスクローディング時に第1の切換部材を駆動ギヤから切り離した時点から動作終了までの間、およびディスクイジェクト時に動作開始から第1の切換部材を駆動ギヤに連結するまでの間において、第1の切換部材と前記トリガ部材とが前記ピンにより係合され一体的に移動するための保持手段が設けられたことを特徴としている。
【0043】
この構成によれば、駆動ギヤから第1の切換部材を切り離した後において、リンクによって第1の切換部材とトリガ部材を一体的に保持することができるため、この両部材の相対移動に起因して第1の切換部材が不都合に駆動ギヤに連結されることを防止できる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下には、本発明を適用したCDプレーヤの複数の実施の形態について、具体的に説明する。なお、図6および図7に示した従来例と同一部分については、同一符号を付し、説明を省略する。
【0045】
[1.第1の実施の形態]
[1−1.構成]
図1は、本発明を適用したCDプレーヤの第1の実施の形態に係るディスクローディング機構の主要部材のみを示す平面図であり、(A)〜(E)は、ローディング動作開始状態(A)からローディング動作完了状態(E)に至るまでの動作状態を段階的に順次示している。
【0046】
この図1において、図示していない駆動モータの駆動力によって回転する伝達ギヤ1は、欠歯部を有する間欠ギヤであるパワーギヤ(駆動ギヤ)2のギヤ歯部分と噛み合うように配置されている。このパワーギヤ2によって、トリガプレート(トリガ部材)3を介してメインシフトプレート(第1の切換部材)4を駆動すると共に、サブシフトプレート(第2の切換部材)5を駆動するようになっている。また、メインシフトプレート4およびサブシフトプレート5は、パワーギヤ2の回転中心を挟む両側に対向配置され、パワーギヤ2の回転によって互いに逆方向に平行移動するように構成されている。
【0047】
なお、メインシフトプレート4は、図2に示すように、クランパ部材12とローディングローラ部材13という2種類の部材を個別に切換制御するための部材であり、サブシフトプレート5は、図3に示すように、ロック部材14を切換制御するための部材である。ここで、図2は、メインシフトプレートによる切換制御動作を示す側面図、図3は、サブシフトプレートによる切換制御動作を示す側面図であり、これらの図2および図3において、(A)、(D)、(E)の各動作状態は、図1中に示す(A)、(D)、(E)の各動作状態に対応している。以下には、このような切換制御に関連する各部材の構成と部材間の関係についてより詳細に説明する。
【0048】
まず、パワーギヤ2には、図1に示すように、トリガプレート3を介してメインシフトプレート4を駆動するためのカム溝2aと、サブシフトプレート5を駆動するためのピン2bが設けられている。このパワーギヤ2は、図1の(A)に示すように、ローディング動作開始状態においては、その欠歯部によって伝達ギヤ1から切り離された状態となるように構成されている。
【0049】
次に、メインシフトプレート4は、図1および図2に示すように、シャーシに対して水平方向に直線的に移動可能に支持されており、図1および図2の(A)に示すような図中右側のローディング動作開始位置と図1および図2の(D)、(E)に示すような図中左側のローディング動作完了位置との間で往復動するように構成されている。このメインシフトプレート4は、長尺な垂直プレートとその長手方向の片側下部から水平に延設された水平プレートから構成されている。
【0050】
そして、図1および図2に示すように、メインシフトプレート4の長手方向における一端(図中右側端部)には、水平プレートを挟んで垂直プレートと対向するようにして、クランパ部材12の切換制御を行うためのカム4aが設けられ、垂直プレートの長手方向の他端(図中左側端部)には、ローディングローラ部材13の切換制御を行うためのカム孔4bが設けられている。なお、図中9は、ローディング時およびイジェクト時にメインシフトプレート4の動作を停止させて位置決めを行うためのストッパであり、メインシフトプレート4の一部を係止するようになっている。
【0051】
続いて、トリガプレート3は、図1に示すように、メインシフトプレート4の水平プレートの一部の領域と重なるようにして設けられており、ディスクがターンテーブル上のチャッキング位置に位置決めされる際にトリガ動作を行うようになっている。すなわち、トリガプレート3は、トリガプレート3側に設けられた一対の溝3a内にメインシフトプレート4側に取り付けられた一対のピン4cがそれぞれ挿入されることによってメインシフトプレート4に対してトリガ動作分だけ相対移動できるように構成されている。
【0052】
そして、トリガプレート3の一端にはピン3bが取り付けられており、パワーギヤ2のカム溝2a内に挿入されている。さらに、トリガプレート3とメインシフトプレート4との間には、復帰用スプリング3cが設けられており、トリガプレート3は、この復帰用スプリング3cにより、メインシフトプレート4に対して図1の(A)に示すような初期位置に復帰する方向(図中右方向)に付勢されている。
【0053】
一方、サブシフトプレート5は、図1および図3に示すように、シャーシに対して水平方向に直線的に移動可能に支持されており、図1および図3の(A)に示すような図中左側のローディング動作開始位置と図1および図3の(E)に示すような図中右側のローディング動作完了位置との間で往復動するように構成されている。すなわち、このサブシフトプレート5は、前述したメインシフトプレート4と互いに逆方向に動作するように構成されている。このサブシフトプレート5は、長尺な垂直プレートとその長手方向の片側下部から水平に延設された水平プレートから構成されている。
【0054】
そして、図3に示すように、サブシフトプレート5の垂直プレートの長手方向における一端(図中左側端部)には、ロック部材14の切換制御を行うためのガイド孔5aが設けられている。また、図1に示すように、サブシフトプレート5の水平プレートの一部には、係合溝5bが設けられており、ローディング動作におけるメインシフトプレート4の動作後期において、この係合溝5b内に第2パワーカム2のピン2bが係合し、一時的にメインシフトプレート4と同時に動作するようになっている。さらに、垂直プレートの他端(図中右側端部)には、図1の(A)に示すようにロック位置にあるロック部材14と対向してロック部材14と共にディスク駆動部の被ロック部16を固定位置にロックするためのロック爪5cが設けられている。
【0055】
以上のようなトリガプレート3、メインシフトプレート4、およびサブシフトプレート5の構成に対して、クランパ部材12およびローディングローラ部材13は、図6および図7に示した従来例の対応する各部材と若干形状が異なるものの、基本的に同様の構成を有する。そして、クランパ部材12は、その一端に取り付けられたローラ12bによって、メインシフトプレート4のカム4aと係合するようになっており、ローディングローラ部材13は、その一端に取り付けられたピン13bによって、メインシフトプレート4のカム孔4b内に挿入されている。
【0056】
これに対して、ロック部材14は、図6および図7に示した従来例とは動作方向が異なる。すなわち、本実施の形態において、ロック部材14は、支点14aによって垂直方向に回動可能に支持されており、図3の(A)に示すような上方のロック位置と、図3の(E)に示すような下方の解除位置との間で移動するようになっている。そして、ロック部材14は、その一端に取り付けられたピン14bによって、サブシフトプレート5のガイド孔5a内に挿入されている。また、このように垂直方向に回動する関係から、ロック部材14は、図示していないスプリングによってロック方向(図中上方)に付勢されている。
【0057】
[1−2.作用]
以上のような構成を有する本実施の形態のディスクローディング機構によれば、一連のローディング動作および一連のイジェクト動作を所定の流れで確実に行うことができる。以下には、ローディング動作について詳細に説明する。
【0058】
すなわち、ローディング動作においては、ディスクがターンテーブル上のチャッキング位置に位置決めされる際に、トリガプレート3が、図1の(A)に示すローディング動作開始位置から図中左側に向かってトリガ動作を行う。このようなトリガ動作に伴い、図1の(B)に示すように、トリガプレート3のピン3bがパワーギヤ2のカム溝2aを介してパワーギヤ2を押圧し、パワーギヤ2を図中時計方向に回動させるため、伝達ギヤ1から切り離されていたパワーギヤ2が伝達ギヤ1に噛み合う。その結果、パワーギヤ2は、伝達ギヤ1に連結された駆動モータの駆動力によって図中時計方向への回転を開始する。
【0059】
このように、パワーギヤ2が図中時計方向への回転を開始すると、トリガプレート3のピン3bが第2パワーギヤ2のカム溝2aによって図中左側に押圧され、さらに左側へ移動する。この時点では、図1の(B)に示すように、トリガプレート3は、メインシフトプレート4に対して図中左側の前進位置にあるため、トリガプレート3の動作に伴い、図1の(C)に示すように、メインシフトプレート4も一体的に図中左方向への移動を開始する。このメインシフトプレート4の動作に伴い、メインシフトプレート4のカム4aの上部水平面によって上方に押し上げられていたクランパ部材12のローラ12bは、カム4aの傾斜面に移動してカム4aから解放される。その結果、クランパ部材12は、図2の(D)に示すように、図示していないスプリングの付勢力によって下方に回動し、ディスクをターンテーブル上にチャッキングする。
【0060】
また、メインシフトプレート4のこの動作に伴い、ローディングローラ部材13のピン13bは、図2の(A)の状態からメインシフトプレート4のカム孔4bの縁部と係合して下方に押し下げられ、その結果、ローディングローラ部材13は下方への回動を開始する。より正確には、このローディングローラ部材13は、クランパ部材12によるチャッキングの時点では、動作の初期段階にある。そして、このクランパ部材12によるチャッキング完了後にローディングローラ部材13はさらに下降して、図2の(D)に示すように、ディスク駆動領域から十分に離れた解除位置に到達する。
【0061】
なお、このようなローディングローラ部材13の解除の時点では、図1の(D)に示すように、トリガプレート3は、そのピン3bとパワーギヤ2のカム溝2aとの係合関係によって所定のローディング完了位置に固定され、メインシフトプレート4は、その一部でストッパ9に係止されて停止する。すなわち、メインシフトプレート4は、このストッパ9とトリガプレート3とによって、所定のローディング完了位置に位置決めされる。また、この後のパワーギヤ2の回転量は、トリガプレート3のピン3bがパワーギヤ2のカム溝2aの逃げ部内を相対移動することで吸収される。
【0062】
一方、サブシフトプレート5は、図1の(A)〜(C)に示すように、メインシフトプレート4の動作初期には、全く動作しない。そして、図1の(D)に示すように、パワーギヤ2のピン2bがサブシフトプレート5の係合溝5bに係合した後に、パワーギヤ2の図中時計方向の回転に伴って図中右方向への移動を開始する。このサブシフトプレート5の動作に伴い、サブシフトプレート5のガイド溝5aの水平部分によって上方に保持されていたロック部材14のピン14bは、ガイド溝5aの垂直部分に移動して下方に押し下げられる。そのため、ロック部材14は、図3の(E)に示すように、下方に回動し、ディスク駆動部の被ロック部から十分に離れた解除位置に到達し、ディスク駆動部がフローティング状態となる。この場合、ロック部材14のピン14bは、サブシフトプレート5のガイド溝5aの下端部でサブシフトプレート5のストッパとして作用するため、サブシフトプレート5はこの時点で停止し、所定のローディング完了位置に位置決めされる。また、この時点では、図示していない検出手段により、ローディング動作の完了が検出され、駆動モータが停止する。
【0063】
なお、イジェクト動作は、図1の(E)に示すローディング動作完了状態から、パワーギヤ2をローディング動作とは逆に、図中反時計方向に向かって回転させることにより、図1の(E)〜(A)に向かう一連の動作によって、クランパ部材12、ローディングローラ部材13、およびロック部材14に上記と逆の動作を逆の順序で行わせるものであり、その詳細な動作は上記のローディング動作に関する説明から容易に理解可能であるため、ここでは説明を省略する。
【0064】
[1−3.効果]
本実施の形態によれば、単一の駆動源によってメインシフトプレート4とサブシフトプレート5の両方を一括的に駆動する構成であるため、メインシフトプレート4とサブシフトプレート5の動作タイミングを容易に合わせることができ、▲2▼ディスクのチャッキング、▲3▼ローディングローラの解除、▲4▼ディスク駆動部のロック解除、という一連のローディング動作、および、▲4▼´ディスク駆動部のロック、▲3▼´ローディングローラの当接、▲2▼´ディスクのチャッキング解除、という一連のイジェクト動作を所定の流れで確実に行うことができる。したがって、動作信頼性に優れている。
【0065】
特に、ローディング動作の開始時には駆動モータからメインシフトプレート4を切り離しておき、トリガプレート3のトリガ動作によって初めて駆動力を伝達する構成であることから、ディスクがチャッキング位置に確実に位置決めされた後にメインシフトプレート4を動作させてディスクのチャッキングを行うことができる。そのため、ターンテーブル上へのディスクの搬送を含めた一連のローディング動作を所定の流れで確実に行うことができ、動作信頼性がさらに向上している。
【0066】
また、本実施の形態においては、クランパ部材12、ローディングローラ部材13、およびロック部材14の切換制御を、メインシフトプレート4とサブシフトプレート5という2つの切換部材によって行う構成であるため、同じ対象部材12〜14の切換制御を一括的に行う単一のシフトプレート15の移動ストロークに比べて、メインシフトプレート4とサブシフトプレート5の各移動ストロークを確実に小さくすることができる。したがって、ディスクローディング機構におけるこれらの部材の動作方向寸法を小さくすることができ、CDプレーヤ全体の小型化に貢献できる。
【0067】
その上、平行に配置したメインシフトプレート4とサブシフトプレート5の間における駆動力伝達切換時において、両部材4,5を一時的に同時併行的に駆動することにより、これらの部材4,5の各々における切換制御用の移動ストロークを十分に確保しながらしかも動作時間を重複させることで機構全体としての動作時間を短縮できる。
【0068】
そしてまた、メインシフトプレート4とサブシフトプレート5をパワーギヤ2の回転中心の両側に対向配置するだけであるため、部品点数も少なく、コンパクトに構成可能である。さらに、メインシフトプレート4とサブシフトプレート5の移動スペースを平行的に個別に確保することができるため、対象部材12〜14との係合部等の設計も容易である。また、パワーギヤ2とメインシフトプレート4およびサブシフトプレート5の各々とを、ピンと溝からなる個別の係合部を介してそれぞれ連結しているため、係合部の構成が簡略である上、ピンと溝の配置や形状の選択により、パワーギヤ2の回転に対するメインシフトプレート4とサブシフトプレート5の動作タイミングを容易かつ確実に設定することができる。
【0069】
[2.第2の実施の形態]
[2−1.構成]
図4は、本発明を適用したCDプレーヤの第2の実施の形態に係るディスクローディング機構の主要部材のみを示す平面図であり、(A)〜(E)は、ローディング動作開始状態(A)からローディング動作完了状態(E)に至るまでの動作状態を段階的に順次示している。
【0070】
この図4に示すように、本実施の形態においては、大小のギヤからなる欠歯部のないパワーギヤ6を駆動モータによって回転させ、このパワーギヤ6の小径ギヤに、トリガプレート3およびサブシフトプレート5にそれぞれ設けたラック3d,5dを順次噛み合わせるように構成されている。この場合、ラック3d,5dは、図4の(A)に示すように、ローディング動作開始状態においては、いずれもパワーギヤ6から切り離された状態となるように構成されている。
【0071】
また、メインシフトプレート4とサブシフトプレート5の間には、これらの部材の一方の動作を利用して他方の部材をパワーギヤ6と連結するリンク7が設けられている。このリンク7は、支点7aを中心に回動可能に設けられており、その一端には、トリガプレート3およびメインシフトプレート4と係合するピン7bが取り付けられ、他端には、サブシフトプレート5と係合するピン7b,7cが取り付けられている。
【0072】
これに対して、トリガプレート3とメインシフトプレート4には、互いに重なるカム溝3e,4eがそれぞれ設けられており、これらのカム溝3e,4eにリンク7の一方のピン7bが挿入されている。この場合、トリガプレート3のカム溝3eは、トリガ動作分だけメインシフトプレート4のカム溝4eよりも長くなっている。また、サブシフトプレート5にも同様にカム溝5eが設けられており、このカム溝5eにリンク7の他方のピン7cが挿入されている。すなわち、本実施の形態においては、リンク7とそのピン7b,7cおよびこれらのピン7b,7cと係合するカム溝3e,4e,5eによって、本発明に係る連結手段が構成されている。
【0073】
また、本実施の形態においては、前記第1の実施の形態と同様に、メインシフトプレート4とサブシフトプレート5の間における駆動力伝達切換時において、両部材4,5を一時的に同時に駆動するように、リンク7とそのピン7b,7cおよびこれらのピン7b,7cと係合するカム溝3e,4e,5eからなる連結手段は、次のように構成されている。
【0074】
すなわち、連結手段は、ローディング動作時においては、メインシフトプレート4の後期動作によってリンク7を介してサブシフトプレート5のラック5dをパワーギヤ6に連結した後に、サブシフトプレート5の初期動作によってリンク7を介してトリガプレート3のラック3dをパワーギヤ6から切り離し、それによってメインシフトプレート4をパワーギヤ6から切り離すように構成されている。また、イジェクト動作時においては、サブシフトプレート5の後期動作によってリンク7を介してトリガプレート3のラック3dをパワーギヤ6に連結し、それによってメインシフトプレート4をパワーギヤ6に連結した後に、メインシフトプレート4の初期動作によってリンク7を介してサブシフトプレート5のラック5dをパワーギヤ6から切り離すように構成されている。
【0075】
なお、図4においては、クランパ部材12、ローディングローラ13、およびロック部材14を移動させるためのガイド部は図示されていないが、前記第1の実施の形態と同様のガイド部が構成されている。
【0076】
[2−2.作用]
以上のような構成を有する本実施の形態のディスクローディング機構によれば、前記第1の実施の形態と同様に、一連のローディング動作および一連のイジェクト動作を所定の流れで確実に行うことができる。以下には、ローディング動作について詳細に説明する。
【0077】
すなわち、ローディング動作においては、ディスクがターンテーブル上のチャッキング位置に位置決めされる際に、トリガプレート3が、図4の(A)に示すローディング動作開始位置から図中左側に向かってトリガ動作を行う。このようなトリガ動作に伴い、図4の(B)に示すように、トリガプレート3のラック3dがパワーギヤ6に噛み合う。その結果、パワーギヤ6の図中時計方向への回転に伴い、トリガプレート3がさらに左側へ移動し、図4の(C)に示すように、メインシフトプレート4も一体的に図中左方向への移動を開始する。
【0078】
このメインシフトプレート4の動作に伴い、そのカム溝4eの縁部によってリンク7の一端のピン7bが図中左側に押圧され、リンク7が図中時計方向への回動を開始してその他端のピン7cによってサブシフトプレート5のカム溝5eの縁部を押圧するため、サブシフトプレート5のラック5dがパワーギヤ6に噛み合い、サブシフトプレート5が図中右方向への移動を開始する。また、このメインシフトプレート4の動作に伴い、図2に示したようなクランパ部材12が動作し、ディスクをターンテーブル上にチャッキングした後、図2に示したようなローディングローラ部材13が解除される。
【0079】
このようなローディングローラ部材13の解除を完了した後は、サブシフトプレート5の動作力がリンク7を介してトリガプレート3およびメインシフトプレート4側に伝達されることにより、トリガプレート3およびメインシフトプレート4はさらに図中左方向へ移動し、図4の(D)に示すように、トリガプレート3のラック3dとパワーギヤ6との噛み合いが完全に外れるローディング完了位置にまで達し、メインシフトプレート4の一部がストッパ9に係止されて停止する。
【0080】
この時点で、リンク7のピン7cは、サブシフトプレート5のカム溝5eの逃げ部に移動しており、リンク7の回転は停止するため、トリガプレート3およびメインシフトプレート4は、そのままの位置で停止する。この場合、トリガプレート3のカム溝3eとメインシフトプレート4のカム溝4eがリンク7のピン7bで一体的に固定されるため、トリガプレート3は、復帰用スプリング3cの付勢力に抗したままの状態で固定される。
【0081】
一方、サブシフトプレート5は、この後も、パワーギヤ6の回転に伴って図中右方向へ移動し、このサブシフトプレート5の動作に伴い、図3に示したようなロック部材14が解除される。ロック部材14が解除された時点で、図4の(E)に示すように、サブシフトプレート5は停止し、所定のローディング完了位置に位置決めされる。この場合、サブシフトプレート5のラック5dは、パワーギヤ6に噛み合ったままの状態に保たれる。また、この時点では、図示していない検出手段により、ローディング動作の完了が検出され、駆動モータが停止する。なお、イジェクト動作は、図4の(E)に示すローディング動作完了状態から、パワーギヤ6をローディング動作とは逆に、図中反時計方向に向かって回転させることにより、図4の(E)〜(A)に向かう一連の動作によって、クランパ部材12、ローディングローラ部材13、およびロック部材14に上記と逆の動作を逆の順序で行わせるものであり、その詳細な動作は上記のローディング動作に関する説明から容易に理解可能であるため、ここでは説明を省略する。
【0082】
[2−3.効果]
本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様の効果が得られることに加えてさらに次のような効果が得られる。すなわち、メインシフトプレート4とサブシフトプレート5の一方の部材の後期動作により、リンク7を介して他方の部材をパワーギヤ6に確実に連結することができるため、一連のローディング動作および一連のイジェクト動作を所定の流れで確実に行うことができ、動作信頼性に優れている。
【0083】
また、パワーギヤ6から切り離された後のメインシフトプレート4とトリガプレート3をリンク7によって一体的に保持することができるため、メインシフトプレート4をパワーギヤ6から切り離した後に、この両部材の相対移動に起因してメインシフトプレート4が不都合にパワーギヤ6に噛み合わされることを防止できる。そしてまた、メインシフトプレート4とトリガプレート3を一体的に保持するための別の部材を設ける必要がないため、部品点数を少なくすることができる。
【0084】
さらに、前記第1の実施の形態のように間欠ギヤを使用する場合には、取り付け時に間欠ギヤの方向決めが必要となるが、間欠部を持たないギヤとラックを噛み合わせる本実施の形態の構成によれば、ギヤの方向決めは不要であり、組み立て作業も容易である。
【0085】
[3.第3の実施の形態]
[3−1.構成]
図5は、本発明を適用したCDプレーヤの第3の実施の形態に係るディスクローディング機構の主要部材のみを示す平面図であり、(A)〜(E)は、ローディング動作開始状態(A)からローディング動作完了状態(E)に至るまでの動作状態を段階的に順次示している。
【0086】
この図5に示すように、本実施の形態においては、前記第2の実施の形態と同様に、大小のギヤからなるパワーギヤ6を駆動モータによって回転させ、このパワーギヤ6の小径ギヤに、トリガプレート3およびサブシフトプレート5にそれぞれ設けたラック3d,5dを順次噛み合わせるように構成されている。そして、ラック3d,5dは、図4の(A)に示すように、ローディング動作開始状態においては、いずれもパワーギヤ6から切り離された状態となるように構成されている。
【0087】
また、メインシフトプレート4とサブシフトプレート5の間には、これらの部材の一方の動作を利用して反転し、他方の部材をパワーギヤ6と連結するための反転スプリング(連結手段)8が設けられている。これに対して、リンク7は、トリガプレート3およびメインシフトプレート4のみと係合するように構成されている。すなわち、トリガプレート3とメインシフトプレート4には、互いに重なるカム溝3e,4eがそれぞれ設けられており、これらのカム溝3e,4eにリンク7のピン7bが挿入されている。そして、トリガプレート3のカム溝3eは、トリガ動作分だけメインシフトプレート4のカム溝4eよりも長くなっている。これらのリンク7とそのピン7b、およびこのピン7bと係合するカム溝3e,4eは、本発明に係る保持手段を構成している。
【0088】
さらに、本実施の形態においては、前記第1および第2の実施の形態とは異なり、メインシフトプレート4とサブシフトプレート5の間における駆動力伝達切換時において、両部材4,5を一時的に同時に駆動することなしに、一方の部材をパワーギヤ6から切り離した後に、他方の部材をパワーギヤ6に連結するように構成されている。
【0089】
なお、図5においては、クランパ部材12、ローディングローラ13、およびロック部材14を移動させるためのガイド部は図示されていないが、前記第1の実施の形態と同様のガイド部が構成されている。
【0090】
[3−2.作用]
以上のような構成を有する本実施の形態のディスクローディング機構によれば、前記第1および第2の実施の形態と同様に、一連のローディング動作および一連のイジェクト動作を所定の流れで確実に行うことができる。以下には、ローディング動作について詳細に説明する。
【0091】
すなわち、ローディング動作においては、ディスクがターンテーブル上のチャッキング位置に位置決めされる際に、トリガプレート3が、図5の(A)に示すローディング動作開始位置から図中左側に向かってトリガ動作を行う。このようなトリガ動作に伴い、図5の(B)に示すように、トリガプレート3のラック3dがパワーギヤ6に噛み合う。その結果、パワーギヤ6の図中時計方向への回転に伴い、トリガプレート3がさらに左側へ移動し、図5の(C)に示すように、メインシフトプレート4も一体的に図中左方向への移動を開始する。このメインシフトプレート4の動作に伴い、図2に示したようなクランパ部材12が動作し、ディスクをターンテーブル上にチャッキングした後、図2に示したようなローディングローラ部材13が解除される。
【0092】
また、このようなメインシフトプレート4の動作に伴い、反転スプリング8の一端が図中右側へ移動を開始することで、反転スプリング8は、他端を軸として図中時計方向に回動し、メインシフトプレート4がローディングローラ部材13の解除を完了した後には、図5の(C)に示すような中立位置に達する。そして、反転スプリング8がこの中立位置を越えて反転する時点では、トリガプレート3およびメインシフトプレート4は、図5の(D)に示すように、トリガプレート3のラック3dとパワーギヤ6との噛み合いが完全に外れるローディング完了位置にまで達し、メインシフトプレート4の一部がストッパ9に係止されて停止する。この場合、トリガプレート3のカム溝3eとメインシフトプレート4のカム溝4eがリンク7のピン7bで一体的に固定されるため、トリガプレート3は、復帰用スプリング3cの付勢力に抗したままの状態で固定される。
【0093】
一方、サブシフトプレート5は、メインシフトプレート4がパワーギヤ6から切り離される時点まではサブシフトプレート5は停止しているが、メインシフトプレート4が切り離された直後に、サブシフトプレート5は反転した反転スプリング8の弾性力によって図中右方向に移動して、そのラック5dがパワーギヤ6に噛み合い、この後は、パワーギヤ6の駆動力によって図中右方向への移動を継続する。そして、このサブシフトプレート5の動作に伴い、図3に示したようなロック部材14が解除される。ロック部材14が解除された時点で、図5の(E)に示すように、サブシフトプレート5は停止し、所定のローディング完了位置に位置決めされる。この場合、サブシフトプレート5のラック5dは、パワーギヤ6に噛み合ったままの状態に保たれる。また、この時点では、図示していない検出手段により、ローディング動作の完了が検出され、駆動モータが停止する。なお、イジェクト動作は、図5の(E)に示すローディング動作完了状態から、パワーギヤ6をローディング動作とは逆に、図中反時計方向に向かって回転させることにより、図5の(E)〜(A)に向かう一連の動作によって、クランパ部材12、ローディングローラ部材13、およびロック部材14に上記と逆の動作を逆の順序で行わせるものであり、その詳細な動作は上記のローディング動作に関する説明から容易に理解可能であるため、ここでは説明を省略する。
【0094】
[3−3.効果]
本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様の効果が得られることに加えてさらに次のような効果が得られる。すなわち、メインシフトプレート4とサブシフトプレート5の一方の部材の後期動作を利用して、反転スプリング8を反転させ、この反転スプリング8の弾性力によって他方の部材をパワーギヤ6に確実に連結することができるため、一連のローディング動作および一連のイジェクト動作を所定の流れで確実に行うことができ、動作信頼性に優れている。
【0095】
また、前記第2の実施の形態と同様に、パワーギヤ6から切り離された後のメインシフトプレート4とトリガプレート3をリンク7によって一体的に保持することができるため、メインシフトプレート4をパワーギヤ6から切り離した後に、この両部材の相対移動に起因してメインシフトプレート4が不都合にパワーギヤ6に噛み合わされることを防止できる。
【0096】
さらに、前記第1の実施の形態のように間欠ギヤを使用する場合には、取り付け時に間欠ギヤの方向決めが必要となるが、前記第2の実施の形態と同様に、間欠部を持たないギヤとラックを噛み合わせる本実施の形態の構成によれば、ギヤの方向決めは不要であり、組み立て作業も容易である。
【0097】
[4.他の実施の形態]
なお、本発明は、前記各実施の形態に限定されるものではなく、他にも本発明の範囲内で多種多様な変形例が実施可能である。例えば、本発明において、第1および第2の切換部材やそのガイド部の具体的な構成、これらの切換部材や駆動ギヤ等を含むディスクローディング機構の具体的な構成は自由に選択可能である。同様に、ディスク駆動部やそのクランパ部材、ローディングローラ部材やロック部材等の具体的な構成は自由に選択可能である。
【0098】
すなわち、本発明は、第1の切換部材によってクランパ部材とローディングローラ部材の切換制御を行い、かつ、第2の切換部材によってロック部材の切換制御を行うものである限り、各部の具体的な構成は自由に選択可能であり、いずれの場合にも、前記各実施の形態について記載したような優れた効果が得られるものである。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の部材の切換制御を行うための切換部材を2つの部材に分けることで、ディスクローディング機構全体としての移動ストロークを小さくしながら、しかも、一連のローディング動作および一連のイジェクト動作を所定の流れで確実に行うことを可能とすることにより、小型で動作信頼性に優れ、パワーロスも少ない、優れたCDプレーヤを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したCDプレーヤの第1の実施の形態に係るディスクローディング機構の主要部材のみを示す図であり、(A)〜(E)は、動作状態を段階的に示す平面図。
【図2】図1のメインシフトプレートによる切換制御動作を示す図であり、(A)、(D)は、図1の(A)、(D)にそれぞれ対応する側面図。
【図3】図1のサブシフトプレートによる切換制御動作を示す図であり、(A)、(E)は、図1の(A)、(E)にそれぞれ対応する側面図。
【図4】本発明を適用したCDプレーヤの第2の実施の形態に係るディスクローディング機構の主要部材のみを示す図であり、(A)〜(E)は、動作状態を段階的に示す平面図。
【図5】本発明を適用したCDプレーヤの第3の実施の形態に係るディスクローディング機構の主要部材のみを示す図であり、(A)〜(E)は、動作状態を段階的に示す平面図。
【図6】従来のCDプレーヤのディスクローディング機構の一例を示す図であり、(A)〜(C)は、動作状態を段階的に示す側面図。
【図7】図6のディスクローディング機構を示す図であり、(A)〜(C)は、図6の(A)〜(C)にそれぞれ対応する平面図。
【符号の説明】
1…伝達ギヤ
2,6…パワーギヤ
2a,3e,4e,5e…カム溝,
2b,3b,4c,7a,7b,13b,14b…ピン
3…トリガプレート
3a…溝
3c…復帰用スプリング
3d,5d…ラック
4…メインシフトプレート
4a,15a…カム
4b,15b…カム孔
5…サブシフトプレート
5a,15c…ガイド溝
5b…係合溝
5c…ロック爪
7…リンク
8…反転スプリング
9…ストッパ
11…ターンテーブル
12…クランパ部材
12a,13a,14a…支点
12b…ローラ
13…ローディングローラ部材
14…ロック部材
15…シフトプレート

Claims (12)

  1. シャーシと、ディスクを回転させるターンテーブルとこのターンテーブル上にディスクをチャッキングするクランパ部材とを有し、前記シャーシに対して弾性部材を介してフローティング状態で支持されてディスクを回転駆動するディスク駆動部と、前記シャーシに対して可動に支持されて、ディスクとの当接状態で回転することによってディスクを前記ターンテーブル上に搬送するローディングローラ部材と、前記シャーシに対して可動に支持されて、前記ディスク駆動部をシャーシに対して固定位置にロックするロック部材と、ディスクを前記ターンテーブル上に搬送した後、ターンテーブル上のチャッキング位置に位置決めし、前記クランパ部材によってチャッキングし、前記ローディングローラ部材をディスクから離し、前記ロック部材のロックを解除して前記ディスク駆動部をフローティング状態とするディスクローディング機構を備えたCDプレーヤにおいて、
    前記ディスクローディング機構は、前記ローディングローラ部材をディスクと当接する当接位置とディスクから離れる解除位置との間で移動させる第1のガイド部と、
    前記クランパ部材をチャッキング位置と解除位置との間で移動させる第2のガイド部を有し、
    前記シャーシに対して移動することによって、前記第1と第2のガイド部を介してローディングローラ部材とクランパ部材の切換動作をそれぞれ行う第1の切換部材と、
    前記ロック部材をロック位置と解除位置との間で移動させるガイド部を有し、前記シャーシに対して移動することによって、ガイド部を介してロック部材の切換動作を行う第2の切換部材とを備え
    前記第1と第2の切換部材は、単一の駆動源によって駆動されるとともにこの単一の駆動源からの駆動力によって回転する駆動ギヤの回転中心を挟む両側に対向配置され、前記駆動ギヤの回転によって互いに逆方向に平行移動するように構成されたことを特徴とするCDプレーヤ。
  2. 前記駆動ギヤと前記第1の切換部材とは連結されており、前記第2の切換部材はディスク挿入時においては駆動ギヤから切り離された状態にあり、この状態から駆動ギヤによって第1の切換部材を駆動し、続いて第2の切換部材を駆動するように構成されたことを特徴とする請求項1記載のCDプレーヤ。
  3. 前記駆動ギヤと前記第1および第2の切換部材の各々とは、ピンと溝からなる個別の係合部を介してそれぞれ連結されるように構成されたことを特徴とする請求項2記載のCDプレーヤ。
  4. 前記単一の駆動源からの駆動力を前記駆動ギヤに伝達する伝達ギヤを備え、
    前記駆動ギヤは、欠歯部を有する間欠ギヤであり、ギヤ歯部分では前記伝達ギヤと連結され、ディスクローディング開始時には欠歯部によって伝達ギヤから切り離された状態となるように構成され、
    前記第1の切換部材には、ディスクが前記チャッキング位置に位置決めされる際に第1の切換部材に対する相対移動であるトリガ動作を行い、続いて第1の切換部材と一体的に動作するトリガ部材が設けられ、前記駆動ギヤは、トリガ部材の前記トリガ動作によって回転し、前記伝達ギヤに噛み合うように構成されたことを特徴とする請求項3記載のCDプレーヤ。
  5. 前記駆動ギヤと前記第1および第2の切換部材は、ディスクローディング時においては、
    駆動ギヤによる第1の切換部材の動作後期に第2の切換部材を駆動ギヤに連結して第2の切換部材の動作を開始させ、
    続いて第1の切換部材を駆動ギヤから切り離して停止させた後に第2の切換部材のみを駆動し、
    ディスクイジェクト時においては、
    駆動ギヤによる第2の切換部材の動作後期に第1の切換部材を駆動ギヤに連結して第1の切換部材の動作を開始させ、続いて第2の切換部材を駆動ギヤから切り離して停止させた後に第1の切換部材のみを駆動するように構成されたことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のCDプレーヤ。
  6. 前記駆動ギヤと前記第1および第2の切換部材の各々とは、個別のラックを介してそれぞれ連結されるように構成されたことを特徴とする請求項2記載のCDプレーヤ。
  7. 前記ラックは、ディスク挿入時には前記駆動ギヤから前記第1および第2の切換部材の両方が切り離された状態となるように構成され、
    前記第1の切換部材には、ディスクが前記チャッキング位置に位置決めされる際に第1の切換部材に対する相対移動であるトリガ動作を行い、
    続いて第1の切換部材と一体的に動作するトリガ部材が設けられ、
    前記第1の切換部材は、前記トリガ部材の前記トリガ動作によって前記駆動ギヤと連結されるように構成され、
    前記第1および第2の切換部材の一方の切換部材の動作を利用して他方の切換部材を駆動ギヤと連結する連結手段が設けられ、
    この連結手段は、ディスクローディング時には第1の切換部材の後期動作を利用して第2の切換部材を前記駆動ギヤに連結し、ディスクイジェクト時には第2の切換部材の後期動作を利用して第1の切換部材を前記駆動ギヤに連結するように構成されたことを特徴とする請求項6記載のCDプレーヤ。
  8. 前記連結手段は、ディスクローディング時においては、第1の切換部材の後期動作によって前記第2の切換部材を前記駆動ギヤに連結した後に第2の切換部材の初期動作によって第1の切換部材を駆動ギヤから切り離し、ディスクイジェクト時においては、第2の切換部材の後期動作によって第1の切換部材を駆動ギヤに連結した後に第1の切換部材の初期動作によって第2の切換部材を駆動ギヤから切り離すように構成されたことを特徴とする請求項7記載のCDプレーヤ。
  9. 前記連結手段は、前記第1および第2の切換部材の間に設けられたリンクを含み、
    このリンクと第1および第2の切換部材の各々とは、ピンと溝からなる個別の係合部を介してそれぞれ連結されたことを特徴とする請求項7または8記載のCDプレーヤ。
  10. 前記リンクは、ディスクローディング時に第1の切換部材を駆動ギヤから切り離した時点から動作終了までの間、およびディスクイジェクト時に動作開始から第1の切換部材を駆動ギヤに連結するまでの間において、第1の切換部材と前記トリガ部材とが前記ピンにより係合され一体的に移動するように構成されたことを特徴とする請求項9記載のCDプレーヤ。
  11. 前記連結手段は、前記第1および第2の切換部材の間に設けられた反転スプリングを含み、前記駆動ギヤ、前記反転スプリング、前記第1および第2の切換部材は、ディスクローディング時においては、駆動ギヤによる第1の切換部材の後期動作によって反転スプリングを反転させ、反転スプリングの力によって第2の切換部材を駆動ギヤに連結すると共に第1の切換部材を駆動ギヤから切り離し、ディスクイジェクト時においては、駆動ギヤによる第2の切換部材の後期動作によって反転スプリングを反転させ、反転スプリングの力によって第1の切換部材を駆動ギヤに連結すると共に第2の切換部材を駆動ギヤから切り離すように構成されたことを特徴とする請求項7記載のCDプレーヤ。
  12. ディスクローディング時に第1の切換部材を駆動ギヤから切り離した時点から動作終了までの間、およびディスクイジェクト時に動作開始から第1の切換部材を駆動ギヤに連結するまでの間において、第1の切換部材と前記トリガ部材とが前記ピンにより係合され一体的に移動するための保持手段が設けられたことを特徴とする請求項7または11記載のCDプレーヤ。
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