JP3997972B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置、特にハイブリッド車両の内燃機関の制御装置に関する。
近年、エンジンの他に電動機を追加することにより、エンジン出力および/または電動機出力により走行可能としたハイブリッド車両が公知となっている。このようなハイブリッド車両では、エンジンは必要に応じて間欠的に運転されると共に、効率の高い運転領域を選択して運転することが可能であるため、従来のエンジン出力のみで走行する車両に比較して燃費及び排気浄化性能に優れている。しかしながら、このハイブリッド車両においても、エンジンの運転に伴う排気ガスの排出は避けることができず、エンジンから排出される排気ガスを浄化するための排気浄化装置の設置が必要となっている。
また、従来より内燃機関、例えばディーゼル機関においてはNOxの発生を抑制するために機関排気通路と機関吸気通路とを排気ガス再循環(以下、EGRと称す)通路により連結し、このEGR通路を介して排気ガス、即ちEGRガスを機関吸気通路内に再循環させるようにしている。この場合、EGRガスは比較的比熱が高く、従って多量の熱を吸収することができるので、EGRガス量を増大するほど、即ちEGR率(EGRガス量/(EGRガス量+吸入空気量))を増大するほど燃焼室内における燃焼温度が低下する。燃焼温度が低下するとNOxの発生量が低下し、従ってEGR率を増大すればするほどNOxの発生量は低下することになる。
このように従来よりEGR率を増大すればNOxの発生量を低下しうることはわかっている。しかしながらEGR率を増大させていくとEGR率が或る限度を越えたときに煤の発生量、即ちスモークが急激に増大し始める。この点に関し従来より、それ以上EGR率を増大すればスモークが限りなく増大していくものと考えられており、従ってスモークが急激に増大し始めるEGR率がEGR率の最大許容限界であると考えられている。
従って従来よりEGR率はこの最大許容限界を越えない範囲内に定められている。このEGR率の最大許容限界は機関の形式や燃料によってかなり異なるがおおよそ30パーセントから50パーセントである。従って従来のディーゼル機関ではEGR率は最大でも30パーセントから50パーセント程度に抑えられている。
このように従来ではEGR率に対して最大許容限界が存在すると考えられていたので従来よりEGR率はこの最大許容限界を越えない範囲内においてNOxおよびスモークの発生量ができるだけ少なくなるように定められていた。しかしながらこのようにしてEGR率をNOxおよびスモークの発生量ができるだけ少なくなるように定めてもNOxおよびスモークの発生量の低下には限度があり、実際には依然としてかなりの量のNOxおよびスモークが発生してしまうのが現状である。
ところがディーゼル機関の燃焼の研究の過程においてEGR率を最大許容限界よりも大きくすれば上述の如くスモークが急激に増大するがこのスモークの発生量にはピークが存在し、このピークを越えてEGR率を更に大きくすると今度はスモークが急激に減少しはじめ、アイドリング運転時においてEGR率を70パーセント以上にすると、またEGRガスを強力に冷却した場合にはEGR率をほぼ55パーセント以上にするとスモークがほとんど零になる、即ち煤がほとんど発生しないことが見い出されたのである。また、このときにはNOxの発生量が極めて少量となることも判明している。この後この知見に基づいて煤が発生しない理由について検討が進められ、その結果これまでにない煤およびNOxの同時低減が可能な新たな燃焼(低温燃焼)システムが構築されるに至ったのである。この新たな燃焼(低温燃焼)システムについては後に詳細に説明するが簡単に言うと炭化水素が煤に成長するまでの途中の段階において炭化水素の成長を停止させることを基本としている。
即ち、実験研究を重ねた結果判明したことは燃焼室内における燃焼時の燃料およびその周囲のガス温度が或る温度以下のときには炭化水素の成長が煤に至る前の途中の段階で停止し、燃料およびその周囲のガス温度が或る温度以上になると炭化水素は一気に煤まで成長してしまうということである。この場合、燃料およびその周囲のガス温度は燃料が燃焼した際の燃料周りのガスの吸熱作用が大きく影響しており、燃料燃焼時の発熱量に応じて燃料周りのガスの吸熱量を調整することによって燃料およびその周囲のガス温度を制御することができる。
従って、燃焼室内における燃焼時の燃料およびその周囲のガス温度を炭化水素の成長が途中で停止する温度以下に抑制すれば煤が発生しなくなり、燃焼室内における燃焼時の燃料およびその周囲のガス温度を炭化水素の成長が途中で停止する温度以下に抑制することは燃料周りのガスの吸熱量を調整することによって可能となる。一方、煤に至る前に成長が途中で停止した炭化水素は酸化触媒等を用いた後処理によって容易に浄化することができる。これが新たな低温燃焼システムの基本的な考え方である。
ところでこの新たな低温燃焼システムのもとでは煤および窒素酸化物(以下、「NOx」と称する)を同時に低減することができるがそれでも燃焼室からはパティキュレートマター(Particulate Matter、以下、「PM」と称する)が排出される。そこで機関排気通路内にパティキュレート捕集装置を配置してこのパティキュレート捕集装置により燃焼室から排出されるPMを捕集し、燃焼室内の平均空燃比がリーンの状態で上述の新たな低温燃焼を行い、燃焼室から排出される未燃炭化水素をパティキュレート捕集装置において酸化させることによりパティキュレート捕集装置の温度を高め、それによってパティキュレート捕集装置に捕集されたPMを燃焼せしめるようにした内燃機関が既に公知となっている(例えば、特許文献1から特許文献7参照。)。
特開2003−083139号公報 特開平11−159369号公報 特開2001−065330号公報 特開2000−291462号公報 特開2001−173498号公報 特開2002−234363号公報 特願平10−105017号公報
しかしながら、パティキュレート捕集装置の温度を高める際の内燃機関の要求負荷が比較的高い場合には燃焼室の温度も高くなるので、パティキュレート捕集装置の温度を高めることが可能であるが、内燃機関の要求負荷が比較的低い場合にはパティキュレート捕集装置の温度を上昇させるのが困難となるという問題がある。
上記問題点を解決するために1番目に記載の発明によれば、内燃機関の排気通路に設けられたパティキュレートフィルタと、前記内燃機関により駆動されて発電する発電機と、該発電機が発電した電力の少なくとも一部を充電するバッテリと、前記発電機または前記バッテリからの電力により発動する電動機と、前記内燃機関からの駆動力と前記電動機からの駆動力とが入力される入力軸の駆動力を任意に変速して出力軸に出力できる変速機とを有する内燃機関の制御装置において、前記パティキュレートフィルタの温度を所定の温度以上にする必要があるときには前記バッテリが充電可能な所定の余裕代を有するように設定され、前記パティキュレートフィルタの温度を所定の温度以上にする必要があるときの前記内燃機関の第一の出力よりも高い第二の出力になるように前記変速機の変速比が設定され、これにより、前記パティキュレートフィルタの温度を前記所定の温度まで上昇させると共に前記第一の出力と前記第二の出力との間の差分を回生制御により前記バッテリに充電するようにした内燃機関の制御装置が提供される。
すなわち1番目の発明によって、内燃機関の機関要求負荷が比較的低い場合には内燃機関の出力を高めると共に内燃機関の出力上昇分をバッテリに充電させることにより、走行に使用される出力自体を変えることなしに、パティキュレートフィルタの温度を高めて、パティキュレートフィルタに捕集されたPMを燃焼させることが可能となる。つまり、本発明の内燃機関の制御装置を用いることにより機関要求負荷が比較的低い場合であっても、エネルギを無駄にすることなしにPMを燃焼させることが可能となり、PM再生可能な運転領域を拡大させることが可能となる。
2番目の発明によれば、1番目の発明において、前記バッテリが所定の充電量に到達すると、前記変速機によって前記内燃機関の出力が前記第二の出力から前記第一の出力よりも低い第三の出力になるように設定されると共に、前記第一の出力と前記第三の出力との間の差分が補填されるように前記バッテリにより前記電動機が駆動されるようにした。
すなわち2番目の発明によって、バッテリが所定の充電量に到達した後はバッテリにより電動機を駆動させることにより、内燃機関の出力を下げ、燃料の使用を低く抑えることが可能となる。
3番目の発明によれば、1番目または2番目の発明において、前記パティキュレートフィルタが、該パティキュレートフィルタに流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中のNOxを吸蔵すると共に流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比またはリッチになると吸蔵したNOxを放出する機能を有している。
すなわち3番目の発明によって、イオウ酸化物(以下、「SOx」と称する)放出可能な運転領域も拡大させられる。
4番目の発明によれば、燃焼室から排出された排気ガスを機関吸気通路内に再循環させる排気ガス再循環装置によって、前記燃焼室内に供給される再循環排気ガスの量を増大していくと煤の発生量が次第に増大してピークに達し、前記燃焼室内に供給される再循環排気ガスの量を更に増大していくと前記燃焼室内における燃焼時の燃料およびその周囲のガス温が煤の生成温度よりも低くなって煤がほとんど発生しなくなる低温燃焼と煤の発生量がピークとなる不活性ガスの量よりも燃焼室内に供給される不活性ガスの量が少ない通常燃焼とを切換える切換え手段と、前記内燃機関の排気通路に設けられたパティキュレートフィルタと、前記内燃機関により駆動されて発電する発電機と、該発電機が発電した電力の少なくとも一部を充電するバッテリと、前記発電機または前記バッテリからの電力により発動する電動機と、前記内燃機関からの駆動力と前記電動機からの駆動力とが入力される入力軸の駆動力を任意に変速して出力軸に出力できる変速機とを有する内燃機関の制御装置において、前記パティキュレートフィルタの温度を所定の温度以上にする必要があるときの前記内燃機関の第一の出力が所定の出力よりも大きい場合には、前記パティキュレートフィルタの温度を所定の温度以上にする必要があるときの前記内燃機関の第一の出力よりも高い第二の出力になるように前記変速機の変速比が設定され、これにより、前記パティキュレートフィルタの温度を前記所定の温度まで上昇させると共に前記第一の出力と前記第二の出力との間の差分を回生制御により前記バッテリに充電するようになり、前記パティキュレートフィルタの温度を所定の温度以上にする必要があるときの前記内燃機関の第一の出力が所定の出力よりも小さい場合には、前記切替手段によって低温燃焼に切り替えるようにした内燃機関の制御装置が提供される。
すなわち4番目の発明によって、内燃機関の機関要求負荷がさらに低い場合には、通常燃焼から低温燃焼に切り替えることにより、パティキュレートフィルタの温度を高めることができる。つまり、本発明の内燃機関の制御装置を用いることにより機関要求負荷がさらに低い場合であっても、PMを燃焼させることが可能となり、PM再生可能な運転領域を拡大させられる。
5番目の発明によれば、4番目の発明において、前記バッテリが所定の充電量に到達すると、前記変速機によって前記内燃機関の出力が前記第二の出力から前記第一の出力よりも低い第三の出力になるように設定されると共に、前記第一の出力と前記第三の出力との間の差分が補填されるように前記バッテリにより前記電動機が駆動されるようにした。
すなわち5番目の発明によって、バッテリが所定の充電量に到達した後はバッテリにより電動機を駆動させることにより、内燃機関の出力を下げ、燃料の使用を低く抑えることが可能となる。
6番目の発明によれば、4番目または5番目の発明において、前記低温燃焼が行われているときに主燃料の噴射時期を遅角させるか又は主燃料に加え補助燃料を噴射させる。
すなわち6番目の発明によって、低温燃焼への切替だけでは昇温不足である場合に、パティキュレートフィルタの温度を所望の温度まで確実に昇温させられる。なお、補助燃料の噴射としては、吸気上死点付近にて噴射するVIGOM噴射および/またはメイン噴射の後に行うポスト噴射を挙げることができ、さらに、このポスト噴射をパティキュレートフィルタの温度または機関回転数などに応じて複数回にわたって行うようにすることもできる。
7番目の発明によれば、4番目から6番目のいずれかの発明において、前記パティキュレートフィルタが、該パティキュレートフィルタに流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中のNOxを吸蔵すると共に流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比またはリッチになると吸蔵したNOxを放出する機能を有している。
すなわち7番目の発明によって、SOx放出可能な運転領域を拡大させることが可能となる。
各発明によれば、PM再生可能な運転領域を拡大させられるという共通の効果を奏しうる。
さらに、2番目の発明によれば、燃料の使用を低く抑えることが可能となるという効果を奏しうる。
さらに、3番目の発明によれば、SOx放出可能な運転領域も拡大させられるという効果を奏しうる。
さらに、4番目の発明によれば、機関要求負荷がさらに低い場合であってもPM再生可能な運転領域を拡大させられるという効果を奏しうる。
さらに、5番目の発明によれば、燃料の使用を低く抑えることが可能となるという効果を奏しうる。
さらに、6番目の発明によれば、低温燃焼への切替だけでは昇温不足である場合に、パティキュレートフィルタの温度を所望の温度まで確実に昇温させられるという効果を奏しうる。
さらに、7番目の発明によれば、SOx放出可能な運転領域も拡大させられるという効果を奏しうる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同一の部材には同一の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
図1および図2は本発明を筒内噴射式圧縮着火式内燃機関に適用した場合を示しているが本発明は筒内噴射式火花点火ガソリン機関にも適用することができる。図1および図2を参照すると、1は機関本体、2はシリンダブロック、3はシリンダヘッド、4はピストン、5は燃焼室、6は電気制御式燃料噴射弁、7は吸気弁、8は吸気ポート、9は排気弁、10は排気ポートを夫々示す。吸気ポート8は対応する吸気枝管11を介してサージタンク12に連結され、サージタンク12は吸気ダクト13およびインタークーラ14を介して過給機、例えば排気ターボチャージャ15のコンプレッサ16の出口部に連結される。コンプレッサ16の入口部は吸気ダクト17およびエアフローメータ18を介してエアクリーナ19に連結され、吸気ダクト17内にはステップモータ20により駆動されるスロットル弁21が配置される。
一方、排気ポート10は排気マニホルド22を介して排気ターボチャージャ15の排気タービン23の入口部に連結され、排気タービン23の出口部は排気管26を介してパティキュレートフィルタ(以下、「フィルタ」と称する)24を内臓したケーシング25に連結される。排気管26とスロットル弁21下流の吸気ダクト17とは排気ガス再循環(以下、EGRと称す)通路27を介して互いに連結され、EGR通路27内にはステップモータ28により駆動されるEGR制御弁29が配置される。また、EGR通路27内にはEGR通路27内を流れるEGRガスを冷却するためのEGRクーラ30が配置される。図1に示される実施例では機関冷却水がEGRクーラー30内に導びかれ、機関冷却水によってEGRガスが冷却される。
一方、燃料噴射弁6は燃料供給管31を介して燃料リザーバ、いわゆるコモンレール32に連結される。このコモンレール32内へは電気制御式の吐出量可変な燃料ポンプ33から燃料が供給され、コモンレール32内に供給された燃料は各燃料供給管31を介して燃料噴射弁6に供給される。コモンレール32にはコモンレール32内の燃料圧を検出するための燃料圧センサ34が取付けられ、燃料圧センサ34の出力信号に基づいてコモンレール32内の燃料圧が目標燃料圧となるように燃料ポンプ33の吐出量が制御される。
一方、図1に示される実施例では機関の出力軸に変速機35が連結され、変速機35の出力軸36に電気モータ37が連結される。この場合、変速機35としては、トルクコンバータを具えた通常の自動変速機、各種の無段変速機、或いはクラッチを具えた手動変速機におけるクラッチ操作および変速操作を自動的に行うようにした形式の自動変速機等を用いることができる。
また、変速機35の出力軸36に連結された電気モータ37は機関の駆動力とは別個に駆動力を発生する駆動力発生装置を構成している。図1に示される実施例ではこの電気モータ37は変速機35の出力軸36上に取付けられかつ外周面に複数個の永久磁石を取付けたロータ38と、回転磁界を形成する励磁コイルを巻設したステータ39とを具備した交流同期電動機からなる。ステータ39の励磁コイルはモータ駆動制御回路40に接続され、このモータ駆動制御回路40は直流高電圧を発生するバッテリ41に接続される。
電子制御ユニット50はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス51によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)52、RAM(ランダムアクセスメモリ)53、CPU(マイクロプロセッサ)54、入力ポート55および出力ポート56を具備する。エアフローメータ18および燃料圧センサ34の出力信号は夫々対応するAD変換器57を介して入力ポート55に入力される。フィルタ24を内臓したケーシング25にはフィルタ24の温度を検出するための温度センサ43が取付けられ、この温度センサ43の出力信号は対応するAD変換器57を介して入力ポート55に入力される。なお、このような温度センサ43を設けることなく、機関の運転状態とフィルタ24の温度との関係を示すモデルを用いてフィルタ24の温度を推定することもできる。このケーシング25にはフィルタ24の上流側と下流側との圧力差を検出するための差圧センサ61が設けられている。差圧センサ61の出力信号は対応するAD変換器57を介して入力ポート55に入力される。また、入力ポート55には変速機35の変速比又は変速段、および出力軸36の回転数等を表わす種々の信号が入力される。
一方、アクセルペダル44にはアクセルペダル44の踏込み量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ45が接続され、負荷センサ45の出力電圧は対応するAD変換器57を介して入力ポート55に入力される。更に入力ポート55にはクランクシャフトが例えば30°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ46が接続される。一方、フィルタ24を内臓したケーシング25の入口部には排気ガス中に炭化水素、例えば燃料を供給するための炭化水素供給弁42が配置され、出力ポート56は対応する駆動回路58を介して燃料噴射弁6、ステップモータ20および28、燃料ポンプ33、変速機35、モータ駆動制御回路40および炭化水素供給弁42に接続される。
電気モータ37のステータ39の励磁コイルへの電力の供給は通常停止せしめられており、このときロータ38は変速機37の出力軸36と共に回転している。一方、電気モータ37を駆動せしめるときにはバッテリ41の直流高電圧がモータ駆動制御回路40において周波数がfmで電流値がImの三相交流に変換され、この三相交流がステータ39の励磁コイルに供給される。この周波数fmは励磁コイルにより発生する回転磁界をロータ38の回転に同期して回転させるのに必要な周波数であり、この周波数fmは出力軸36の回転数に基づいてCPU54で算出される。モータ駆動制御回路40ではこの周波数fmが三相交流の周波数とされる。
一方、電気モータ37の出力トルクは三相交流の電流値Imにほぼ比例する。この電流値Imは電気モータ37の要求出力トルクに基づきCPU54において算出され、モータ駆動制御回路40ではこの電流値Imが三相交流の電流値とされる。また、外力により電気モータ37を駆動する状態にすると電気モータ37は発電機として作動し、このとき発生した電力がバッテリ41に回生される。外力により電気モータ37を駆動すべきか否かはCPU54において判断され、外力により電気モータ37を駆動すべきであると判別されたときにはモータ制御回路40により電気モータ37に発生した電力がバッテリ41に回生されるように制御される。
図3に圧縮着火式内燃機関の別の実施例を示す。この実施例では機関の出力軸47に電気モータ37が連結され、電気モータ37の出力軸に変速機35が連結される。この実施例では電気モータ37のロータ38は機関の出力軸47上に取付けられており、従ってロータ38は常時機関の出力軸47と共に回転する。また、この実施例においても変速機35としては、トルクコンバータを具えた通常の自動変速機、各種の無段変速機、或いはクラッチを具えた手動変速機におけるクラッチ操作および変速操作を自動的に行うようにした形式の自動変速機等を用いることができる。
本発明による実施例では空燃比を目標空燃比とするのに必要な目標吸入空気量GAOが図4(A)に示されるように要求トルクTQおよび機関回転数Nの関数としてマップの形で予めROM52内に記憶されている。また、スロットル弁21の目標開度STが図4(B)に示されるように要求トルクTQおよび機関回転数Nの関数としてマップの形で予めROM52内に記憶されている。一方、EGR制御弁29の開度はエアフローメータ18により検出された吸入空気量が目標吸入空気量GAOとなるように制御される。また、正常時、即ちフィルタ24が目詰まりをしていないときにとるであろうEGR制御弁29の予想基準開度SEOが図5に示されるように要求トルクTQおよび機関回転数Nの関数としてマップの形で予めROM52内に記憶されている。
ところで本発明ではフィルタ24上にはNOx吸蔵剤が担持されている。このNOx吸蔵剤は例えばアルミナを担体とし、この担体上に例えばカリウムK、ナトリウムNa、リチウムLi、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から選ばれた少くとも一つと、白金Ptのような貴金属とが担持されている。機関吸気通路、燃焼室5およびフィルタ24上流の排気通路内に供給された空気および燃料(炭化水素)の比を排気ガスの空燃比と称するとこのNOx吸蔵剤は排気ガスの空燃比がリーンのときにはNOxを吸蔵し、排気ガスの空燃比が理論空燃比又はリッチになると吸蔵したNOxを放出するNOxの吸放出作用を行う。
このNOx吸蔵剤を担持したフィルタ24を機関排気通路内に配置すればNOx吸蔵剤は実際にNOxの吸放出作用を行うがこの吸放出作用の詳細なメカニズムについては明らかでない部分もある。しかしながらこの吸放出作用は図6に示すようなメカニズムで行われているものと考えられる。次にこのメカニズムについて担体上に白金PtおよびバリウムBaを担持させた場合を例にとって説明するが他の貴金属、アルカリ金属、アルカリ土類、希土類を用いても同様なメカニズムとなる。
図1に示される圧縮着火式内燃機関では通常燃焼室5における空燃比がリーンの状態で燃焼が行われる。このように空燃比がリーンの状態で燃焼が行われている場合には排気ガス中の酸素濃度は高く、このときには図6(A)に示されるようにこれら酸素O2 がO2 - 又はO2-の形で白金Ptの表面に付着する。一方、流入排気ガス中のNOは白金Ptの表面上でO2 - 又はO2-と反応し、NO2となる(2NO+O2 →2NO2 )。次いで生成されたNO2 の一部は白金Pt上で酸化されつつ吸蔵剤内に吸蔵されて酸化バリウムBaOと結合しながら図6(A)に示されるように硝酸イオンNO3 - の形で吸蔵剤内に拡散する。このようにしてNOxがNOx吸蔵剤内に吸蔵される。排気ガス中の酸素濃度が高い限り白金Ptの表面でNO2 が生成され、吸蔵剤のNOx吸蔵能力が飽和しない限りNO2 が吸蔵剤内に吸蔵されて硝酸イオンNO3 - が生成される。
一方、流入排気ガスの空燃比がリッチにされると排気ガス中の酸素濃度が低下し、その結果白金Ptの表面でのNO2 の生成量が低下する。NO2 の生成量が低下すると反応が逆方向(NO3 - →NO2 )に進み、斯くして吸蔵剤内の硝酸イオンNO3 - がNO2 の形で吸蔵剤から放出される。このときNOx吸蔵剤から放出されたNOxは図6(B)に示されるように排気ガス中に含まれる多量の未燃HC,COと反応して還元せしめられる。このようにして白金Ptの表面上にNO2 が存在しなくなると吸蔵剤から次から次へとNO2 が放出される。従って流入排気ガスの空燃比がリッチにされると短時間のうちにNOx吸蔵剤からNOxが放出され、しかもこの放出されたNOxが還元されるために大気中にNOxが排出されることはない。
なお、この場合、流入排気ガスの空燃比を理論空燃比にしてもNOx吸蔵剤からNOxが放出される。しかしながら流入排気ガスの空燃比を理論空燃比にした場合にはNOx吸蔵剤からNOxが徐々にしか放出されないためにNOx吸蔵剤に吸蔵されている全NOxを放出させるには若干長い時間を要する。ところでNOx吸蔵剤のNOx吸蔵能力には限度があり、NOx吸蔵剤のNOx吸蔵能力が飽和する前にNOx吸蔵剤からNOxを放出させる必要がある。そのためにはNOx吸蔵剤に吸蔵されているNOx量を推定する必要がある。そこで本発明による実施例では低温燃焼が行われているときの単位時間当りのNOx吸蔵量Aを要求負荷Lおよび機関回転数Nの関数として図7(A)に示すようなマップの形で予め求めておき、第2の燃焼が行われているときの単位時間当りのNOx吸蔵量Bを要求負荷Lおよび機関回転数Nの関数として図7(B)に示すようなマップの形で予め求めておき、更に低温燃焼が行われているときに空燃比が理論空燃比又はリッチにされたときの単位時間当りのNOx放出量Cを空燃比A/Fと吸入空気量QAの関数として図7(C)に示すようなマップの形で予め求めておき、これら単位時間当りのNOx吸蔵量A,Bを積算し、単位時間当りのNOx放出量Cを減算することによってNOx吸蔵剤に吸蔵されているNOx量ΣNOXを推定するようにしている。なお、吸入空気量は要求負荷Lおよび機関回転数Nに基づいて算出される。
本発明による実施例ではこのNOx吸蔵量ΣNOXが予め定められた許容最大値MAXを越えたときにNOx吸蔵剤からNOxを放出させるようにしている。即ち、低温燃焼が行われているときにNOx吸蔵量ΣNOXが許容最大値MAXを越えたときには燃焼室5内における空燃比が一時的にリッチとされ、それによってNOx吸蔵剤からNOxが放出される。なお、前述したように低温燃焼が行われているときに空燃比がリッチとされても煤はほとんど発生しない。
一方、第2実施例では通常燃焼が行われているときにNOx吸蔵量ΣNOXが許容最大値MAXを越えたときには膨張行程の後半又は排気行程中に追加の燃料が噴射される。この追加の燃料量はNOx吸蔵剤に流入する排気ガスの空燃比がリッチとなるように定められており、従って追加の燃料が噴射されるとNOx吸蔵剤からNOxが放出されることになる。
ところで排気ガス中にはSOx が含まれており、NOx吸蔵剤にはNOxばかりでなくSOx も吸収される。このNOx吸蔵剤へのSOx の吸収メカニズムはNOxの吸蔵メカニズムと同じであると考えられる。即ち、NOxの吸蔵メカニズムを説明したときと同様に担体上に白金PtおよびバリウムBaを担持させた場合を例にとって説明すると、前述したように排気ガスの空燃比がリーンのときには酸素O2 がO2 - 又はO2-の形で白金Ptの表面に付着しており、排気ガス中のSO2 は白金Ptの表面でO2 - 又はO2-と反応してSO3 となる。次いで生成されたSO3 の一部は白金Pt上で更に酸化されつつ吸蔵剤内に吸収されて酸化バリウムBaOと結合しながら、硫酸イオンSO4 2- の形で吸収剤内に拡散し、安定した硫酸塩BaSO4 を生成する。
しかしながらこの硫酸塩BaSO4 は安定していて分解しづらく、排気ガスの空燃比を単にリッチにしても硫酸塩BaSO4 は分解されずにそのまま残る。従ってNOx吸蔵剤内には時間が経過するにつれて硫酸塩BaSO4 が増大することになり、斯くして時間が経過するにつれてNOx吸蔵剤が吸蔵しうるNOx量が低下することになる。ところがNOx吸蔵剤の温度が一定温度、例えば600℃以上になるとNOx吸蔵剤内において硫酸塩BaSO4 が分解し、このときNOx吸蔵剤に流入する排気ガスの空燃比をリッチにするとNOx吸蔵剤からSOx が放出されることになる。
ところで前述したようにNOx吸蔵剤の担体上には白金のような貴金属が担持されており、従ってNOx吸蔵剤は酸化機能を有する。一方、前述したように機関の運転状態が第1の運転領域Iにあって低温燃焼が行われているときには煤はほとんど発生せず、その代り未燃炭化水素が煤の前駆体又はその前の状態の形でもって燃焼室5から排出される。ところが上述した如くNOx吸蔵剤は酸化機能も有しており、従ってこのとき燃焼室5から排出された未燃炭化水素はNOx吸蔵剤により良好に酸化せしめられることになる。
一方、燃焼室からは煤や可溶性物質SOFからなるパティキュレートが排出され、このパティキュレートはフィルタ24上に順次堆積する。従ってフィルタ24上へのパティキュレートの堆積量は時間の経過と共に次第に増大する。本発明による実施例ではパティキュレートの堆積量が許容量を越えたときにパティキュレートが燃焼せしめられる。この場合、パティキュレートが良好に燃焼せしめられる温度は500℃〜600℃程度であり、従ってパティキュレートを燃焼せしめるときにはフィルタ24の温度が500℃〜600℃まで上昇せしめられ、かつ全パティキュレートの燃焼が完了するまでフィルタ24の温度が500℃〜600℃に維持される。
このような内燃機関においてフィルタ24に堆積したPMの除去およびSOx放出に関する制御について説明する。図8は本発明の内燃機関の制御装置のフローチャートである。図8のステップ1001においては差圧センサ61により検出されたフィルタ24の上流側と下流側との圧力差ΔPが許容値P1を越えたか否かが判別され、ΔP>P1になるとステップ1002に進んでPM燃焼フラグがセットされ、ステップ1003に進む。なお、ΔP>P1でない場合にはステップ1002に進むことなく、ステップ1003に進む。次いで、ステップ1003においては、燃料噴射量のこれまでの合計ΣQに新たな燃料噴射量Qを加算することによって燃料噴射量の積算値ΣQが算出される。次にステップ1004では噴射量の積算値ΣQが許容最大値Q0を越えたか否かが判別される。ΣQ>Q0になるとステップ1005に進んでSOx放出フラグがセットされ、次いでステップ1006でΣQが零とされる。すなわち燃料内には一定量のイオウが含まれており、従って、噴射量の積算値ΣQはNOx吸蔵剤に吸蔵されているSOx量に比例する。従って、ΣQ>Q0になるとSOx放出フラグがセットされる。ステップ1004でΣQ>Q0でない場合にはステップ1007に進む。
次いでステップ1007においてはステップ1002で設定されたPM燃焼フラグまたはステップ1005で設定されたSOx放出フラグのうちの少なくとも一方がセットされているか否かが判別される。PM燃焼フラグおよびSOx放出フラグの少なくとも一方がセットされている場合にはステップ1008に進む。ステップ1008においてはバッテリ41の蓄電量SOCが所定の蓄電量SOC1となるようにされる。ここでバッテリ41の蓄電量SOC1はバッテリ41の満充電量よりも小さい値であり、例えば満充電量の50%程度でありうる。つまり、ステップ1008においてはバッテリ41が充填可能な余裕代を有するように設定される。次いでステップ1009においては現在の内燃機関の負荷Lが所定の値X1よりも大きいか否かが判別される。内燃機関の負荷Lが所定の値X1よりも大きい場合にはステップ1013に進んで、後述する処理3が行われる。また内燃機関の負荷Lが所定の値X1よりも大きくない場合にはステップ1010に進む。ステップ1010においては内燃機関の負荷Lが別の所定の値X2よりも大きいか否かが判別される。ここで所定の値X2は所定の値X1よりも小さい値である。ステップ1010において内燃機関の負荷Lが所定の値X2よりも大きい場合にはステップ1012に進んで、後述する処理2が行われる。また内燃機関の負荷Lが所定の値X2よりも大きくない場合にはステップ1011に進んで、処理1が行われる。つまり、本発明においては内燃機関の負荷LがX2よりも小さい場合(低負荷)には処理1が行われ、負荷LがX1よりも大きい場合(高負荷)には処理3が行われ、負荷LがX1とX2との間にある場合(中負荷)には処理2が行われる。なお、PM燃焼フラグおよびSOx放出フラグの両方がセットされていない場合には処理を終了する。
はじめに図8の処理1、つまり機関要求負荷が低い場合について説明する。図9は図8に示される処理1のフローチャートである。ステップ101においてはPM燃焼フラグがセットされているか否かが再度、判別される。図8のステップ1007でPM燃焼フラグまたはSOx放出フラグがセットされているかを判別した後で、再度、PM燃焼フラグのセットを判別するのは、内燃機関の処理がPM燃焼を行うときとSOx放出を行うときとで異なるためである。具体的には、PM燃焼を行う際にはフィルタ24の温度を約500℃から約600℃程度に上昇させれば足りるが、SOx放出を行う際にはフィルタ24の温度を600℃以上にまで上昇させる必要があるので、再度のフラグ判別を行っている。なお、ステップ101においてPM燃焼フラグがセットされていない場合にはステップ107に進む。また、PM燃焼処理およびSOx放出処理のうちの一方を行うことだけが想定されている内燃機関の場合には、PM燃焼フラグのためのステップ101およびSOx放出フラグのための後述するステップ107のうちの一方およびこれに関連するステップを排除できるのは明らかである。他の処理2、処理3の場合も同様である。
PM燃焼フラグがセットされていると判別された場合にはステップ102に進んで低温燃焼が行われる。ここで、低温燃焼とは、内燃機関の排気側から吸気側へ極めて大量の排気ガスを再循環させることにより、煤の発生量がピークとなる再循環ガス(EGRガス)量よりも燃焼室内のEGRガス量が多く煤がほとんど発生しない燃焼のことをいう。つまり、例えば図1に示されるように排気管26内の排気ガスをEGR通路27に通して吸気ダクト17まで再循環させている。ステップ102においては図4(B)に示すマップからスロットル弁21の目標開度STが算出され、スロットル弁21の開度がこの目標開度とされる。次いでステップ103においては図5に示すマップからEGR制御弁29の目標開度SEOが算出され、EGR制御弁29の開度がこの目標開度SEOとされる。次いで、ステップ104において燃焼室5内がリーン雰囲気となるように燃料の噴射制御が行われ、これにより低温燃焼が行われる。なお、燃料噴射量は図4(B)および図5と同様な燃料噴射量に関するマップから算出される。低温燃焼下ではEGRガスの導入により、ケーシング25内のフィルタ24の温度を約500℃から約600℃程度にまで上昇させられ、フィルタ24上のPMを良好に燃焼せしめられる。次いでステップ105においては、差圧センサ61により検出される差圧ΔPが設定値P2より小さくなったか否かが判別され、ΔP<P2になったときにはステップ106に進んでPM燃焼フラグがリセットされてステップ107に進む。
次いで、ステップ107においてはSOx放出フラグがセットされているか否かが再度、判別される。そして、SOx放出フラグがセットされている場合にはステップ108に進んで空燃比がリッチとなるように所定の燃料噴射制御が行われる。SOx放出フラグがセットされていない場合には処理を終了する。このときの燃料噴射量は図4(B)および図5に示すのと同様な燃料噴射量に関するマップから算出される。これにより、フィルタ24の温度がSOxを放出するのに十分な温度(600℃以上)となって、フィルタ24のNOx吸蔵剤からのSOx放出作用が行われる。ところで、燃料噴射制御のみではフィルタ24の温度をSOx放出可能な所望の温度まで上昇させるのが困難である場合があるので、以下のステップが行われる。つまり、まずステップ110に進んで、温度センサ43により検出されるフィルタ24の温度Tが所定の温度T0より小さいか否かが判別される。所定の温度T0はSOxを良好に放出させられる温度であり、例えば600℃以上の温度が採用される。そして、T<T0である場合には、ステップ111に進んで、フィルタ24の温度をさらに上昇させるために補助噴射制御が行われる。この補助噴射制御については後述する。前述した噴射制御および/または補助噴射制御が行われると、ステップ112に進んで、NOx吸蔵剤に吸蔵されているSOxの放出作用が完了したか否かが判別される。SOxの放出作用が完了したとき、つまりSOx=0であるときにはステップ113に進んでSOx放出フラグがリセットされる。なお、この後はスロットル弁21、EGR制御弁29の開度などを再び設定することにより、低温燃焼から通常燃焼に切り替えるようにする。
図10は、図9に示される補助噴射制御を示すフローチャートである。図10のステップ121においてはメイン噴射を遅らせるよう制御を行う。図11を参照しつつ、メイン噴射の遅れについて説明する。図11の(0)は通常の燃料噴射制御を示している。図11の(0)においてはメイン噴射Qmを圧縮TDC(上死点)付近で行っている。これに対し、図11の(1)においてはメイン噴射Qmは圧縮TDCよりもわずかながら遅れたところ、つまり遅角側で行われている。これにより排気ガスの温度が通常の場合よりも上昇してフィルタ24の温度を上昇せしめることができる。なお、メイン噴射Qmの時期を図11の(1)に示される場合よりもさらに遅角側に設定してもよい。再び図10を参照し、ステップ122においてはフィルタ24の温度Tが所定の温度T0より小さいか否かが再び判別される。温度Tが所定の温度T0よりも小さい場合、つまりメイン噴射Qmを遅らせただけではフィルタ24の温度上昇が不足する場合には、ステップ123に進んでVIGOM噴射がさらに行われる。ここで図11の(2)はメイン噴射Qmを遅らせた状態でなおかつVIGOM噴射Qvを行う場合を示している。図示されるようにVIGOM噴射Qvは吸気上死点TDC側で行う噴射である。このように吸気上死点付近においてVIGOM噴射Qvを噴射すると圧縮行程中に圧縮熱によってVIGOM噴射Qv時の燃料からHCが大量に生成され、これらHCの酸化反応時に生じる熱によってフィルタ24の温度をさらに高めることが可能となる。なお、VIGOM噴射Qv時の燃料からはアルデヒド、ケトン、パーオキサイド、一酸化炭素等の中間生成物が生成され、これにより主燃料Qmの反応が加速される。従ってこの場合には主燃料Qmの噴射開始時期を大巾に遅らせても失火を生ずることなく良好な燃焼が得られる。
次いで図10のステップ124に進み、フィルタ24の温度Tが所定の温度T0より小さいか否かが再び判別される。温度Tが所定の温度T0よりも小さい場合、つまりメイン噴射Qmを遅らせると共にVIGOM噴射Qvを行ったとしてもフィルタ24の温度上昇が不足する場合には、ステップ125に進んで、一回分のポスト噴射Qpが行われる。図11の(3)はメイン噴射Qmを遅らせると共にVIGOM噴射Qvを行うことに加えて、ポスト噴射Qpをさらに行うことを示している。図示されるようにポスト噴射Qpはメイン噴射Qmの後に行う噴射である。図11に示す例では排気弁9が開弁する直前の膨張行程中にポスト噴射Qpが行われる。このポスト噴射Qpで噴射された燃料は燃焼室5内において燃焼せしめられず、従ってポスト噴射Qp燃料が噴射されると燃料は未燃HCの形で排気ポート10内に排出させる。従ってポスト噴射Qpで燃料が噴射されると排気ガス中の未燃HCの量が増大せしめられ、斯くして未燃HCの酸化反応熱によってフィルタ24の温度は急速に上昇せしめられることとなる。再び図10を参照し、ステップ126においてフィルタ24の温度Tが所定の温度T0より小さいか否かがさらに判別される。メイン噴射Qmを遅らせると共に共にVIGOM噴射Qvおよび一回分のポスト噴射Qpを行っても、フィルタ24の温度上昇が不足する場合には、ステップ127に進んで、さらにもう一回、ポスト噴射Qpを行う、つまり二回分のポスト噴射Qpを行うよう設定される。図11の(4)にはポスト噴射Qpを二回行う場合が示されている。図11の(4)においても、二回分のポスト噴射Qpはいずれも排気弁が開弁する前に行われている。この場合にはポスト噴射Qpを一回のみ行う場合よりも、フィルタ24の温度上昇の効果をさらに高めることができる。また、このようなポスト噴射Qpを行ってもフィルタ24の温度がSOxを放出するのに十分でない場合には、さらにポスト噴射Qpを行うようにしてもよく、これにより、フィルタ24の温度をさらに上昇させられる。
このように、処理1においては内燃機関の機関要求負荷が低い場合に、通常燃焼から低温燃焼に切り替えることにより、フィルタ24の温度を高めるようにすることができる。つまり、本発明の内燃機関の制御装置を用いることにより機関要求負荷が低い場合であっても、PMを燃焼させることが可能となり、PM再生可能な運転領域を拡大させられる。また、低温燃焼への切替だけではフィルタ24の昇温が不足する場合には、前述したメイン噴射Qmを遅角側に移動させると共に、VIGOM噴射Qvおよび/またはポスト噴射Qpを適宜行うことにより、フィルタ24の温度を所望の温度まで確実に昇温させられる。
なお、処理1においてはPM燃焼作用および/またはSOx放出作用の終了後は低温燃焼から通常の燃焼に切り替えることを想定している。しかしながら、例えばフィルタ24上のPMが異常燃焼するような場合には、低温燃焼状態でリッチ雰囲気を形成するようにしてもよい。この場合にはフィルタ24周りの酸素が不足するためにフィルタ24におけるPMの異常燃焼が次第に鎮火するようになる。
また、図10に示される実施例ではフィルタ24の温度Tに応じて補助噴射制御を行っているが、内燃機関のトルクおよびエンジン回転数に応じて補助噴射制御を定めるようにしてもよい。図12は一例として通常の燃焼におけるエンジン回転数とトルクとの関係を示す図である。図12内の複数の実線はフィルタ24の温度を示しており、それぞれの実線には対応する温度が示されている。図12においては横軸はエンジン回転数を示しており、縦軸はトルクを示している。図12に示されるように、エンジン回転数が約2000rpm程度よりも高い場合にはトルクを高めることにより、フィルタ24の温度を容易に高めることができる(例えば図12内の温度500℃および温度600℃を示す実線を参照されたい)。
ところが、図12からも分かるように低負荷である場合、つまり、トルクが或る程度小さい場合には、フィルタ24の温度を高めることは困難である(例えばトルクが100Nm以下のときの温度200℃および温度300℃を示す実線を参照されたい)。図13(a)はエンジン回転数とトルクとの関係を示す図12と同様の一例としての図である。ここで、トルクが比較的小さい場合、例えばトルクが100Nm以下である場合に着目すると、図13においてはエンジン回転数に応じて分けられる三つの領域Z2、Z3、Z4が示されている。図示されるように領域Z2はエンジン回転数約3600rpmから4200rpmの範囲にあり、領域Z3はエンジン回転数約3200rpmから約3600rpmの範囲にあり、領域Z4はエンジン回転数約800rpmから約3200rpmの範囲である。これら三つの領域Z2、Z3、Z4は図12に示されるように400℃よりも低い温度域である。図13(a)の領域Z2においては図11の(2)に示されるようにVIGOM噴射Qvとメイン噴射Qmの遅れとが行われる。また、図13(a)の領域Z3においては図11の(3)に示されるようにVIGOM噴射Qvとメイン噴射Qmの遅れと一回分のポスト噴射Qpが行われる。さらに、図13(a)の領域Z4においては図11の(4)に示されるようにVIGOM噴射Qvとメイン噴射Qmの遅れと二回分のポスト噴射Qpとが行われる。
ここで、エンジン回転数と燃料噴射量との関係を示す図である一例としての図13(b)を参照する。図13(b)においては横軸はエンジン回転数を示しており、縦軸は燃料噴射量を示している。図13(b)内の複数の実線はフィルタ24の温度を示しており、それぞれの実線には対応する温度が示されている。前述した領域Z3(エンジン回転数約3200rpmから約3600rpm)における燃料噴射量は通常の場合よりもVIGOM噴射Qvと一回分のポスト噴射Qpの分だけ多くなっているので、フィルタ24の温度は図13(b)に示される500℃から550℃の範囲内またはこの範囲付近、すなわちエンジン回転数が約3200rpmから3600rpmでかつ燃料噴射量が最も多い領域付近にある。つまり、領域Z3においてはVIGOM噴射Qvとポスト噴射Qpとを行うと共にメイン噴射Qmを遅らせているために、フィルタ24の温度を上昇せしめることが可能となっている。同様に領域Z2(エンジン回転数約3600rpmから約4200rpm)に着目すると、領域Z2の場合も燃料噴射量がVIGOM噴射Qvの分だけ多くなっているので、フィルタ24の温度は図13(b)に示される500℃以上の範囲、すなわちエンジン回転数約3600rpmから約4200rpmでかつ燃料噴射量が最も多い領域付近にあることになる。つまり、この場合にもVIGOM噴射Qvを行うと共にメイン噴射Qmを遅らせているために、フィルタ24の温度を上昇せしめることが可能となっている。さらに領域Z4(エンジン回転数約800rpmから約3200rpm)に着目すると、領域Z4では燃料噴射量がVIGOM噴射Qvと二回分のポスト噴射Qpの分だけ多くなっている。従って、図13(b)においては領域Z4は約550℃から650℃の範囲、すなわちエンジン回転数約800rpmから約3200rpmでかつ燃料噴射量が最も多い領域付近にあることになる。つまり、この場合にもVIGOM噴射Qvと二回分のポスト噴射Qpを行うと共にメイン噴射Qmを遅らせているために、フィルタ24の温度を上昇せしめることが可能となっている。従って、このように内燃機関のトルクおよびエンジン回転数に応じて補助噴射制御を定める場合であっても、適切なPM燃焼作用およびSOx放出作用を行うことが可能となる。
なお、図13(a)に示される領域Z1はトルクが大きい場合、つまり負荷が大きい場合を示している。領域Z1においてはメイン噴射Qmを遅らせることのみが行われる。そして、領域Z1は図13(b)においては燃料噴射量が低い場所、つまりフィルタ24の温度が600℃から700℃前後にまで到達する場所に位置することとなる。また、図13(a)における領域Z1’はエンジン回転数およびトルクの両方が高い領域を示している。この領域Z1’においてはメイン噴射Qmの遅れのみが行われる。つまり、領域Z1’においては燃料噴射量が多いので、図13(b)に示されるフィルタ24の温度は400℃から600℃程度になりうる(エンジン回転数が3600rpmから約4200rpmでかつ燃料噴射量が最も少ない領域付近を参照されたい)。さらに、図13(a)に示される中程度の負荷(トルクがおよそ100Nmから200Nm)の領域Z2’においてはVIGOM噴射Qvとメイン噴射Qmの遅れとが行われる。領域Z2’での燃料噴射量は領域Z1の場合(メイン噴射Qmの遅れのみ)よりも少なくて領域Z4の場合(VIGOM噴射Qvと二回分のポスト噴射Qpを行っている)よりも多いので、図13(b)におけるフィルタ24の温度は550℃から650℃程度になりうる(エンジン回転数が約800rpmから約3200rpmでかつ燃料噴射量が中程度の領域を参照されたい)。これら領域Z1’、Z2’においてフィルタ24の温度が不足する場合にはVIGOM噴射Qvおよび/またはポスト噴射Qpを適宜行うようにしてもよい。
次いで図8の処理2、つまり機関要求負荷が中程度の場合について説明する。図14は図8に示される処理2のフローチャートである。図14のステップ201においては内燃機関の負荷が現在の負荷よりも高くなるように変速機35が調整される。図8から分かるように処理2が行われる際には機関要求負荷が中程度(X2<L≦X1)であるが、ステップ201においてはこの中程度の負荷がこれよりも高くなるようにされる。例えば処理2が行われる直前の機関要求負荷をL1とすると、機関要求負荷はL1より高いL2に設定される。ここで、機関要求負荷L2はフィルタ24の温度を適切にPM燃焼可能な温度まで上昇させるのに十分な負荷である。次いでステップ202に進んで、バッテリ41の充電を開始する。前述したように図8のステップ1008においてバッテリ41の充電量はSOC1になるように設定されており、ステップ202においては負荷L2とL1との間の差分(L2−L1)がバッテリ41に充電される。このように差分(L2−L1)のみを充電するために、内燃機関が例えば自動車などに搭載されている場合には走行速度を変化させることはない。
次いでステップ203に進み、PM燃焼フラグがセットされているか否かが判別される。PM燃焼フラグがセットされている場合にはステップ204に進む。なお、PM燃焼フラグがセットされてない場合にはステップ208に進む。ステップ204においては、ステップ201で変速機の変速比を高負荷側に設定した後の経過時間Cが算出される。次いで、ステップ205において、この経過時間Cが所定の時間C1を越えたか否かが判別される。ステップ201で変速機の変速比を高負荷側に設定したことにより、燃焼室から排出される排気ガスの温度が高まり、これによりフィルタ24の温度も上昇するようになる。そして、変速機を高負荷側に設定した後の経過時間Cが所定の時間C1を越えていれば、フィルタ24におけるPM燃焼が或る程度終了したと判断して、ステップ206に進む。なお、所定の時間C1を越えてない場合にはステップ204に戻る。ステップ206においては、PM燃焼が完全に終了したか否かを判別するために、差圧ΔPが設定値P2より小さくなったか否かが判別される。そして、ΔP<P2になったときにはステップ207に進んでPM燃焼フラグがリセットされる。
次いで、ステップ208においてはSOx放出フラグがセットされているか否かが再度、判別される。そして、SOx放出フラグがセットされている場合にはステップ209に進んで空燃比がリッチとなるように所定の燃料噴射制御が行われる。このときの燃料噴射量は図4(B)および図5に示すのと同様な燃料噴射量に関するマップから算出される。これにより、フィルタ24の温度がSOxを放出するのに十分な温度(600℃以上)となって、フィルタ24のNOx吸蔵剤からのSOx放出作用が行われる。処理2においてステップ209にあるときには機関要求負荷は既に高負荷側に設定されているので、フィルタ24の温度を容易に高められ、良好なSOx放出作用を行うことが可能となる。次いで、ステップ211に進んで、NOx吸蔵剤に吸蔵されているSOxの放出作用が完了したか否かが判別される。ステップ211においてSOxの放出作用が完了したときにはステップ212に進んでSOx放出フラグがリセットされる。なお、ステップ208においてSOx放出フラグがセットされてない場合にはステップ213に進む。
この後、ステップ213においてバッテリ41の充電量SOCが所定の値SOC2より大きいか否かが判別される。SOC2は図8のステップ1008におけるSOC1とバッテリ41の満充電量MAXSOCとの間の値である。ステップ202で充電開始されたバッテリ41の充電量SOCが所定の値SOC2よりも大きくなった場合には、ステップ214に進む。ステップ214においてはステップ201で変速機35の変速比が再び低負荷側に設定される。例えばステップ201において機関要求負荷がL1からL2まで高められた場合には、ステップ214において機関要求負荷がL2よりも小さいL0になるように変速機35が設定される。処理2においてはL0はL2およびL1の両方よりも小さい値であり、これら三つの機関要求負荷の間にはL0<L1<L2の関係がある。次いでステップ215に進む。ステップ215においては、電気モータ37をバッテリ41により駆動させることによって、内燃機関を補助(アシスト)する制御が行われる。電気モータ37による内燃機関のアシスト分の出力は、処理2が行われる前の負荷L1とステップ214において変更された負荷L0との間の差分(L1−L0)に相当する値である。なお、このようなバッテリ41のアシストによって、バッテリ41の充電量が所定の値よりも小さくなった場合には再び内燃機関のみで運転されるように、変速機35の変速比が設定されると共にバッテリ41によるアシストを停止させる。また、L0はL1以上の値であってもよく、この場合にはステップ215は行うことなく処理を終了する。
図15は図14の処理2における時間と機関負荷との関係を示す一例としての図である。図15において横軸は時間を示しており、縦軸は機関要求負荷を示している。図15において処理2が開始されたときの時刻T0における負荷はL1である。次いで、時刻T1においては高負荷側にシフトされたL2(ステップ201)と元の負荷L1との間の差分(L2−L1)がバッテリ41に充電されるようになる(ステップ202)。この充電作用は図14のステップ214まで行われ、図15の領域F1がバッテリ41の充電に使用されることとなる。さらに図15の時刻T2においては低負荷側にシフトされたL0(ステップ214)と元の負荷L1との間の差分(L1−L0)だけ、バッテリ41を用いた電動機が駆動制御され、内燃機関をアシストするようになる。なお、図15の領域F2は、バッテリ41による電動機駆動により内燃機関の出力をアシストしている領域を示している。このため、内燃機関が例えば自動車などに搭載されている場合には、図15から分かるように各時刻T0、T1、T2において走行速度を変化させることはない。
このように、処理2においては内燃機関の機関要求負荷が比較的低い場合、つまり中負荷程度である場合には変速機35を用いて内燃機関の出力を高めることによりフィルタ24の温度を高めるようにしており、また内燃機関の出力上昇分はバッテリ41に充電させるようにしている。従って、走行に使用される出力自体を変えることなしに、フィルタ24に捕集されたPMを燃焼させることが可能となる。つまり、本発明の内燃機関の制御装置を用いることにより機関要求負荷が中負荷程度である場合であっても、エネルギを無駄にすることなしにPMを燃焼させることが可能となり、PM再生可能な運転領域を拡大させることが可能となる。また、ステップ213においてはバッテリ41が所定の充電量SOC2に到達した後はバッテリ41により電動機を駆動させることにより、内燃機関の出力を下げ(ステップ215)、燃料の使用を低く抑えることが可能となる。
また、処理2を採用した際にフィルタ24上のPMが異常燃焼するような場合には、図4(A)に示されるようなマップから通常の場合よりも大きい目標吸入空気量GAOを設定するようにしてもよい。この場合には、通常の場合よりも過剰な空気が燃焼室5に流入するので、排気ガスも過剰に排出され、これによりフィルタ24におけるPMの異常燃焼が吹き消えるようになる。
最終的に図8の処理3、つまり機関要求負荷が高い場合について説明する。図16は図8に示される処理3のフローチャートである。図16のステップ301においてはPM燃焼フラグがセットされているか否かが判別される。PM燃焼フラグがセットされている場合にはステップ302に進む。また、PM燃焼フラグがセットされてない場合にはステップ306に進む。ステップ302においては、図8のステップ1009において機関要求負荷が所定の値X1よりも大きいと判別された後の経過時間Dが算出される。次いで、ステップ303において、この経過時間Dが所定の時間D1を越えたか否かが判別される。処理3を行う際には機関要求負荷は既に高められているので、フィルタ24の温度もPM燃焼を適切に行うことが可能なように既に高くなっている。そして、内燃機関の負荷が所定の値よりも高いと判別された(図8のステップ1009)後の経過時間Dが所定の時間D1を越えていれば、フィルタ24におけるPM燃焼が或る程度終了したと判断して、ステップ304に進む。所定の時間D1を越えてない場合にはステップ302に戻る。次いでステップ304においては、PM燃焼が完全に終了したか否かを判別するために、差圧ΔPが設定値P2より小さくなったか否かが判別される。そして、ΔP<P2になったときにはステップ305に進んでPM燃焼フラグがリセットされる。
次いで、ステップ306においてはSOx放出フラグがセットされているか否かが再度、判別される。そして、SOx放出フラグがセットされている場合にはステップ307に進んで空燃比がリッチとなるように所定の燃料噴射制御が行われる。このときの燃料噴射量は図4(B)および図5に示すのと同様な燃料噴射量に関するマップから算出される。これにより、フィルタ24の温度がSOxを放出するのに十分な温度(600℃以上)となって、フィルタ24のNOx吸蔵剤からのSOx放出作用が行われる。処理3においては機関要求負荷は当初から高負荷となっているので、フィルタ24の温度を容易に高められ、良好なSOx放出作用を行うことが可能となる。次いで、ステップ309に進んで、NOx吸蔵剤に吸蔵されているSOxの放出作用が完了したか否かが判別される。ステップ309においてSOxの放出作用が完了したときにはステップ310に進んでSOx放出フラグがリセットされる。なお、ステップ306においてSOx放出フラグがセットされてない場合には処理を終了する。
さらに、処理3を採用した際にフィルタ24上のPMが異常燃焼するような場合には、図4(A)に示されるようなマップから通常の場合よりも大きい目標吸入空気量GAOを設定し、過剰な排気ガスによってフィルタ24におけるPMの異常燃焼を吹き消すようにできる。
当然のことながら、前述した実施例のいくつかを適宜組み合わせることが本発明の範囲に含まれるのは明らかである。
圧縮着火式内燃機関の全体図である。 機関本体の側断面図である。 圧縮着火式内燃機関の別の実施例を示す全体図である。 目標吸入空気量等のマップを示す図である。 予測基準開度のマップを示す図である。 NOxの吸放出作用を説明するための図である。 単位時間当たりのNOx吸蔵量およびNOx放出量のマップを示す図である。 本発明の内燃機関の制御装置のフローチャートである。 図8に示される処理1のフローチャートである。 図9に示される燃焼補助噴射のフローチャートである。 噴射時期を説明するための図である。 図12は通常の燃焼におけるエンジン回転数とトルクとの関係を示す図である。 (a)エンジン回転数とトルクとの関係を示す図12と同様の図である。(b)エンジン回転数と燃料噴射量との関係を示す図である。 図8に示される処理2のフローチャートである。 図14の処理2における時間と機関負荷との関係を示す一例としての図である。 図8に示される処理3のフローチャートである。
符号の説明
6…燃料噴射弁
21…スロットル弁
24…フィルタ
26…排気管
35…変速機
37…電気モータ(発電機)
41…バッテリ

Claims (7)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられたパティキュレートフィルタと、前記内燃機関により駆動されて発電する発電機と、該発電機が発電した電力の少なくとも一部を充電するバッテリと、前記発電機または前記バッテリからの電力により発動する電動機と、前記内燃機関からの駆動力と前記電動機からの駆動力とが入力される入力軸の駆動力を任意に変速して出力軸に出力できる変速機とを有する内燃機関の制御装置において、
    前記パティキュレートフィルタの温度を所定の温度以上にする必要があるときには前記バッテリが充電可能な所定の余裕代を有するように設定され、
    前記パティキュレートフィルタの温度を所定の温度以上に制御する制御手段を有し、前記制御手段により、制御される前の機関要求負荷を第一の機関要求負荷としたときに、前記制御手段の制御時には前記第一の機関要求負荷よりも高い第二の機関要求負荷となるように、変速機の変速比を制御することにより機関負荷を制御し、
    これにより、前記パティキュレートフィルタの温度を前記所定の温度まで上昇させると共に前記第一の機関要求負荷と前記第二の機関要求負荷との間の差分を回生制御により前記バッテリに充電するようにした内燃機関の制御装置。
  2. 前記バッテリが所定の充電量に到達すると、前記変速機によって前記内燃機関の機関要求負荷が前記第二の機関要求負荷から前記第一の機関要求負荷よりも低い第三の機関要求負荷になるように、変速機の変速比を制御することにより機関負荷を制御すると共に、前記第一の機関要求負荷と前記第三の機関要求負荷との間の差分が補填されるように前記バッテリにより前記電動機が駆動されるようにした請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記パティキュレートフィルタが、該パティキュレートフィルタに流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中のNOxを吸蔵すると共に流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比またはリッチになると吸蔵したNOxを放出する機能を有している請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 燃焼室から排出された排気ガスを機関吸気通路内に再循環させる排気ガス再循環装置によって、前記燃焼室内に供給される再循環排気ガスの量を増大していくと煤の発生量が次第に増大してピークに達し、前記燃焼室内に供給される再循環排気ガスの量を更に増大していくと前記燃焼室内における燃焼時の燃料およびその周囲のガス温が煤の生成温度よりも低くなって煤がほとんど発生しなくなる低温燃焼と煤の発生量がピークとなる不活性ガスの量よりも燃焼室内に供給される不活性ガスの量が少ない通常燃焼とを切換える切換え手段と、前記内燃機関の排気通路に設けられたパティキュレートフィルタと、前記内燃機関により駆動されて発電する発電機と、該発電機が発電した電力の少なくとも一部を充電するバッテリと、前記発電機または前記バッテリからの電力により発動する電動機と、前記内燃機関からの駆動力と前記電動機からの駆動力とが入力される入力軸の駆動力を任意に変速して出力軸に出力できる変速機とを有する内燃機関の制御装置において、
    前記パティキュレートフィルタの温度を所定の温度以上に制御する制御手段を有し、前記制御手段により制御される前の機関要求負荷を第一の機関要求負荷としたときに、前記第一の機関要求負荷が所定の機関要求負荷よりも大きい場合には前記制御手段の制御時に前記第一の機関要求負荷よりも高い第二の機関要求負荷となるように、変速機の変速比を制御することにより機関負荷を制御し、これにより、前記パティキュレートフィルタの温度を前記所定の温度まで上昇させると共に前記第一の機関要求負荷と前記第二の機関要求負荷との間の差分を回生制御により前記バッテリに充電するようになり、
    前記第一の機関要求負荷が所定の機関要求負荷よりも小さい場合には、前記切替手段によって低温燃焼に切り替えるようにした内燃機関の制御装置。
  5. 前記バッテリが所定の充電量に到達すると、前記変速機によって前記内燃機関の機関要求負荷が前記第二の機関要求負荷から前記第一の機関要求負荷よりも低い第三の機関要求負荷になるように、変速機の変速比を制御することにより機関負荷を制御すると共に、前記第一の機関要求負荷と前記第三の機関要求負荷との間の差分が補填されるように前記バッテリにより前記電動機が駆動されるようにした請求項4に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記低温燃焼が行われているときに主燃料の噴射時期を遅角させるか又は主燃料に加え補助燃料を噴射させる請求項4または5に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記パティキュレートフィルタが、該パティキュレートフィルタに流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中のNOxを吸蔵すると共に流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比またはリッチになると吸蔵したNOxを放出する機能を有している請求項4から6のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
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