JP3997789B2 - 光モジュール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の平面導波路素子が連結されて構成される光モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば高速大容量通信において光信号処理を行うような光モジュールには、異なる種類の平面導波路素子が複数連結されて構成されるものがある。特開平10−227936号公報には、異なる種類の平面導波路素子を連結する際に、平面導波路素子それぞれに予め設けられた接続用光導波路を用いて調心することにより、平面導波路素子の連結を容易化する技術が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような光モジュールにあっては、異なる種類の平面導波路素子の連結において複数の光導波路が接続された場合、一方の平面導波路素子における光導波路のコアを伝播してきた光が、ミスアライメント等により他方の平面導波路素子における隣り合う(すなわち他チャネルの)光導波路のコアに移ってしまい、クロストークが悪化するおそれがある。
【0004】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、複数の平面導波路素子の連結によるクロストークの悪化を防止することのできる光モジュールを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る光モジュールは、請求項1に記載するように、複数の光導波路が形成された第1の平面導波路素子及び複数の光導波路が形成された第2の平面導波路素子を備える光モジュールであって、第1の平面導波路素子と第2の平面導波路素子とは連結部材を介して連結されており、当該連結部材は、ベースと、当該ベース上に設けられた複数の光伝送路と、を有するファイバアレイであり、ベースは配列基板であり、光伝送路は配列基板に保持された光ファイバであり、前記ベース上に形成されたV溝の側壁を介在して前記V溝内それぞれに配置された光伝送路それぞれは、コア間が光学的に離隔されており、当該光伝送路の一端に第1の平面導波路素子の光導波路が接続され且つ他端に第2の平面導波路素子の光導波路が接続されていることを特徴とする。
【0006】
この光モジュールによれば、第1の平面導波路素子と第2の平面導波路素子と
の連結は、連結部材により行われており、また、第1の平面導波路素子の光導波路と第2の平面導波路素子の光導波路とは連結部材の光伝送路を介して接続され、当該光伝送路はベース上に形成されたV溝の側壁を介在して当該V溝内にそれぞれ配置されているため、当該光伝送路はそれぞれのコア間が光学的に離隔されている。ここで、連結部材はファイバアレイであり、ベースは配列基板であり、光伝送路は配列基板に保持された光ファイバである。これにより、第1の平面導波路素子の光導波路と第2の平面導波路素子の光導波路との間で光を伝播する際に、連結部材の光伝送路において一の光伝送路から他の光伝送路に光が移るようなことが防止され、第1の平面導波路素子と第2の平面導波路素子との連結によるクロストークの悪化を防止することができる。
【0007】
なお、連結部材におけるベースは、当該連結部材の光伝送路の下部にのみ形成されているものに限らず、第1の平面導波路素子の下部や第2の平面導波路素子の下部に及んでいるようなものも含む。
【0008】
また、請求項2に記載するように、第1の平面導波路素子の光導波路と第2の平面導波路素子の光導波路とは互いに異なるモードフィールド径を有しており、光伝送路は、当該光伝送路の一端では第1の平面導波路素子の光導波路のモードフィールド径と一致し、他端では第2の平面導波路素子の光導波路のモードフィールド径と一致し、中間部にモードフィールド変換部を有することが好ましい。モードフィールド径が互いに異なる光導波路を有する第1の平面導波路素子と第2の平面導波路素子とであっても、両者間のモードフィールド径差は連結部材の光伝送路が有するモードフィールド変換部により吸収されるため、光の接続損失を抑えつつ第1の平面導波路素子と第2の平面導波路素子とを連結することが可能となる。
【0009】
さらに、請求項3に記載するように、第1の平面導波路素子の基板と第2の平面導波路素子の基板とは互いに異なる熱膨張係数を有しており、ベースは当該異なる熱膨張係数のうち小さい値以上大きい値以下の熱膨張係数を有していることが好ましい。熱膨張係数が互いに異なる基板を有する第1の平面導波路素子と第2の平面導波路素子とであっても、連結部材のベース上に設けられた光伝送路の両端それぞれに第1の平面導波路素子の光導波路と第2の平面導波路素子の光導波路とが接続されるため、従来構成のように光導波路同士が直接接続される場合に比べ、接続部分における熱膨張差を小さくすることができる。したがって、当該接続部分で発生する熱応力を軽減し、偏波依存損失の悪化を防止することが可能となる。
【0010】
上述した連結部材においては、連結部材はファイバアレイであり、ベースは配列基板であり、光伝送路は配列基板に保持された光ファイバであることが好ましい。これによれば、光の接続損失を抑えつつクロストークの悪化を防止することのできる連結部材を低廉且つ容易に構成することができる。
【0011】
また、請求項4に記載するように、連結部材は、第1の平面導波路素子の光導波路と第2の平面導波路素子の光導波路とがそれぞれ紫外線硬化型接着剤により接続され、連結部材のベースが紫外線に対し透過性を有することが好ましい。連結部材のベースが紫外線を透過するため、紫外線硬化型接着剤により連結部材に第1の平面導波路素子の光導波路と第2の平面導波路素子の光導波路とを接続することができ、調心及び組み立て作業の効率化を図ることができる。
【0012】
また、上述した連結部材においては、連結部材は光導波路素子であり、ベースは基板であり、光伝送路は基板上に形成された接続用の光導波路であることが好ましい。接続用の光導波路それぞれのコア間が光学的に離隔されるため、隣り合う接続用の光導波路間におけるクロストークの悪化を防止することのできる連結部材を低廉且つ容易に構成することができる。
【0013】
このとき、第1の平面導波路素子の光導波路と第2の平面導波路素子の光導波路とは互いに異なるコアピッチで形成されており、接続用の光伝送路は、当該接続用の光伝送路の一端では第1の平面導波路素子の光導波路のコアピッチと一致し、他端では第2の平面導波路素子の光導波路のコアピッチと一致し、中間部にコアピッチ変換部を有することが好ましい。互いに異なるコアピッチで形成された光導波路を有する第1の平面導波路素子と第2の平面導波路素子とであっても、パターンニングにより連結部材における接続用の光導波路の中間部にコアピッチ変換部を容易に形成することができるため、光の接続損失を抑えつつ第1の平面導波路素子と第2の平面導波路素子とを連結することが可能となる。
【0014】
さらに、光導波路素子の基板はシリコン基板であることが好ましい。光導波路素子の基板が不透明となるため、当該基板上に形成された接続用の光導波路間におけるクロストークの悪化をより効果的に防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面とともに本発明に係る光モジュールの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当部分には同一符号を付す。
【0016】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光モジュール10の平面図であり、図2は、図1に示す光モジュール10の側面図である。図示するように、光モジュール10は、平面導波路素子(第1の平面導波路素子)12と、当該平面導波路素子12と異なる種類の平面導波路素子(第2の平面導波路素子)14と、平面導波路素子12と平面導波路素子14との間に配置され両者を連結している連結部材16とを有している。平面導波路素子12における連結部材16と反対側の端面には、ファイバアレイ18が接着固定されている。同様に、平面導波路素子14における連結部材16と反対側の端面にも、ファイバアレイ18が接着固定されている。
【0017】
平面導波路素子12は、シリコン単結晶や石英ガラス等からなる基板20と、当該基板20上に形成された導波路層22とを有している。導波路層22には光導波回路が形成されており、複数(本実施形態では8本)の光導波路24aが連結部材16に向かって延びている。連結部材16側の導波路層22の上部にはリッド部26が設けられており、ファイバアレイ18側の導波路層22の上部にはリッド部28が設けられている。リッド部26及び28は石英ガラス等により形成される。
【0018】
平面導波路素子14は、上述した平面導波路素子12と同等の構成であり、複数(本実施形態では8本)の光導波路24bが連結部材16に向かって延びている。
【0019】
平面導波路素子12に接着固定されたファイバアレイ18は、平面導波路素子12に光信号を入力するためのテープ状の信号入力用光ファイバ30を保持しており、当該信号入力用光ファイバ30は、平面導波路素子12の導波路層22に形成された光導波回路に接続されている。一方、平面導波路素子14に接着固定されたファイバアレイ18は、平面導波路素子14から光信号を出力するためのテープ状の信号出力用光ファイバ32を保持しており、当該信号出力用光ファイバ32は、平面導波路素子14の導波路層22に形成された光導波回路に接続されている。
【0020】
各ファイバアレイ18の上部には、石英ガラス等からなるリッド部34が平面導波路素子12或いは14上のリッド部28に対向するよう設けられている。これにより、平面導波路素子12或いは14とファイバアレイ18との接着面積が増加し、安定した接着固定状態となっている。
【0021】
連結部材16について図3を参照して説明する。図3は、光モジュール10の連結部材16の構成図であり、(a)に光ファイバ配列ピッチが大きい場合を示し、(b)に光ファイバ配列ピッチが小さい場合を示す。図示するように、連結部材16はファイバアレイであって、上面に複数(本実施形態では8本)のV溝(光ファイバに垂直な断面形状がV字状に形成された溝)が互いに平行となるよう形成されている配列基板(ベース)36と、当該V溝内それぞれに配置された光ファイバ(光伝送路)38と、当該光ファイバ38を覆うよう配列基板36上に設置されたファイバ押さえ蓋40とを有している。光ファイバ38それぞれは、図3(a)に示すように光ファイバ配列ピッチが大きくその間隙に配列基板36のV溝側壁が介在する場合は当然であるが、図3(b)に示すように光ファイバ配列ピッチが小さくその間隙に配列基板36のV溝側壁が介在しない場合であっても、互いに離間しその間隙は空間の状態か或いは接着剤等の樹脂が埋められた状態となっており、したがって、光ファイバ38それぞれのコア間は光学的に離隔されている。
【0022】
連結部材16の両端面には、図1及び2に示すように、平面導波路素子12と平面導波路素子14とがそれぞれ接着剤42により接着固定されている。詳細には、連結部材16の配列基板36に各平面導波路素子の基板20が接着固定され、連結部材16のファイバ押さえ蓋40に各平面導波路素子上のリッド部26が接着固定されている。さらに、連結部材16の光ファイバ38それぞれの一端には、平面導波路素子12の光導波路24aそれぞれが接着剤42により調心接続されている。また、光ファイバ38それぞれの他端には、平面導波路素子14の光導波路24bそれぞれが接着剤42により調心接続されている。
【0023】
第1の実施形態に係る光モジュール10の作用効果について説明する。光モジュール10を用いて光信号処理を行う場合、信号入力用光ファイバ30から入力された光信号は、平面導波路素子12で所定の光信号処理が行われた後、連結部材16の光ファイバ38を介して平面導波路素子14に伝播される。そして、平面導波路素子14で所定の光信号処理が行われた後、信号出力用光ファイバ32から出力される。
【0024】
このように、光信号は連結部材16の光ファイバ38を介して平面導波路素子12から平面導波路素子14に伝播されるが、光ファイバ38それぞれのコア間が光学的に離隔されているため、連結部材16においてクロストークが生じるのを防止することができる。
【0025】
また、上述したように平面導波路素子12の光導波路24aと平面導波路素子14の光導波路24bとの接続を光ファイバ38で行えば、光の接続損失を抑えつつクロストークの悪化を防止することのできる連結部材16を低廉且つ容易に構成することができる。
【0026】
なお、連結部材16の配列基板36には、シリコンや石英ガラス等、種々の材料を用いることができるが、接着剤42として紫外線硬化型接着剤を用いる場合には、例えば石英ガラス等、紫外線に対し透過性を有する材料で配列基板36を形成することが好ましい。配列基板36が紫外線を透過するため、連結部材16の光ファイバ38の両端に平面導波路素子12の光導波路24aと平面導波路素子14の光導波路24bとをそれぞれ接続する際の調心及び組み立て作業の効率化を図ることができるからである。
【0027】
[第2の実施形態]
図4は、第2の実施形態に係る光モジュール10の連結部材16の斜視図である。本実施形態に係る光モジュール10は、上述した第1の実施形態に対して連結部材16の構成が異なっている。
【0028】
連結部材16は、CVDプロセス等により形成された光導波路素子であり、図4に示すように、シリコン単結晶や石英ガラス等からなる基板(ベース)46と、当該基板20上に形成された下部クラッド48と、当該下部クラッド48上に互いに平行となるよう形成された複数(本実施形態では8本)のコア50と、当該コア50を覆うよう形成された上部クラッド52とを有している。下部クラッド48、コア50及び上部クラッド52によって8本の石英系の光導波路(光伝送路)54が構成されている。
【0029】
光導波路54それぞれにおける隣り合うコア50間にはイオンエッチング等によりスリット56が形成され、当該スリット56内は空間の状態か或いは接着剤等の樹脂が埋められた状態となっており、したがって、光導波路54それぞれのコア50間は光学的に離隔されている。なお、後述するように、光導波路54を伝播される光信号が隣り合う光導波路54に移るのを効果的に防止するために、スリット56の底面の深さは少なくともコア50の底面近傍の深さに達していることが望ましい。
【0030】
光モジュール10においては接着剤42により、連結部材16の基板46に各平面導波路素子の基板20が接着固定され、さらに、連結部材16の光導波路54それぞれの一端に平面導波路素子12の光導波路24aそれぞれが調心接続されると共に、光導波路54それぞれの他端に平面導波路素子14の光導波路24bそれぞれが調心接続される。
【0031】
第2の実施形態にかかる光モジュール10によれば、光信号は連結部材16の光導波路54を介して平面導波路素子12から平面導波路素子14に伝播されるが、光導波路54それぞれのコア間が光学的に離隔されているため、連結部材16において一の光導波路54から他の光導波路54に光が移るようなことが防止され、平面導波路素子12と第2の平面導波路素子14との連結によるクロストークの悪化を防止することができる。
【0032】
なお、平面導波路素子12の光導波路24aと平面導波路素子14の光導波路24bとが互いに異なるコアピッチで形成されている場合には、図5に示すように光導波路54を、その一端では平面導波路素子12の光導波路24aのコアピッチと一致し且つ他端では平面導波路素子14の光導波路24bのコアピッチと一致し、中間部にコアピッチ変換部58を有する構成にパターンニングにより容易に形成することができる。この場合にも、隣り合う光導波路54間にスリット56を設けるのは勿論である。これにより、平面導波路素子12の光導波路24aと平面導波路素子14の光導波路24bとの間のコアピッチ差を吸収することができ、光の接続損失を抑えつつ平面導波路素子12と平面導波路素子14とを連結することが可能となる。そして、連結しようとする平面導波路素子における光導波路のコアピッチを一致させる等の考慮が不要となるため、光モジュール10の設計の自由度が広がることにもなる。
【0033】
また、連結部材16の基板46をシリコン単結晶により形成すれば、当該基板46上に形成された光導波路54を伝播される光信号に対し不透明となるため、隣り合う光導波路54間におけるクロストークの悪化をより効果的に防止することができる。
【0034】
一方、連結部材16の基板46を、例えば石英ガラス等、紫外線に対し透過性を有する材料で形成すれば、第1の実施形態と同様、接着剤42として紫外線硬化型接着剤を用いる場合に基板46が紫外線を透過するため、連結部材16の光導波路54の両端に平面導波路素子12の光導波路24aと平面導波路素子14の光導波路24bとをそれぞれ接続する際の調心及び組み立て作業の効率化を図ることができる。
【0035】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことはいうまでもない。
【0036】
第1の平面導波路素子の光導波路と第2の平面導波路素子の光導波路とが互いに異なるモードフィールド径を有している場合には、連結部材の光伝送路を、その一端では第1の平面導波路素子の光導波路のモードフィールド径と一致し且つ他端では第2の平面導波路素子の光導波路のモードフィールド径と一致し、中間部にモードフィールド変換部を有する構成とすることができる。この点について、第1の実施形態に係る光モジュール10を一例として説明する。図6は、モードフィールド変換部60を有する連結部材16の横断面図である。図示するように、ファイバアレイ36のV溝内に配置された光ファイバ38それぞれは、モードフィールド変換部60を有している。
【0037】
これにより、平面導波路素子12の光導波路24aと平面導波路素子14の光導波路24bとの間のモードフィールド径差を吸収することができ、光の接続損失を抑えつつ平面導波路素子12と平面導波路素子14とを連結することが可能となる。そして、連結しようとする平面導波路素子における光導波路のモードフィールド径を一致させる等の考慮が不要となるため、光モジュール10の設計の自由度が広がることにもなる。
【0038】
また、第1の平面導波路素子の基板と第2の平面導波路素子の基板とが互いに異なる熱膨張係数を有している場合には、当該異なる熱膨張係数のうち小さい値以上大きい値以下の熱膨張係数を有する材料で連結部材のベースを形成することが好ましい。例えば、第2の実施形態に係る光モジュール10においては、平面導波路素子12の基板20と平面導波路素子14の基板20との熱膨張係数が異なる場合、これらの間の値の熱膨張係数を有する材料で連結部材16の基板46を形成することが好ましい。
【0039】
これによれば、連結部材16の基板46上に形成された光導波路52の両端に平面導波路素子12の光導波路24aと平面導波路素子14の光導波路24bとがそれぞれ接続されるため、従来構成のように光導波路同士が直接接続される場合に比べ、接続部分における熱膨張差を小さくすることができる。したがって、当該接続部分で発生する熱応力を軽減し、偏波依存損失の悪化を防止することが可能となる。
【0040】
さらに、上記実施形態はいずれも、2つの平面導波路素子が1つの連結部材により連結された構成の光モジュールであったが、本発明はこのような構成に限られず、例えば、3つ以上の平面導波路素子が1つの連結部材により連結された構成や、3つ以上の平面導波路素子が複数の連結部材により連結された構成を採ることもできる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1の平面導波路素子と第2の平面導波路素子との連結は、連結部材により行われており、また、第1の平面導波路素子の光導波路と第2の平面導波路素子の光導波路とは連結部材の光伝送路を介して接続され、当該光伝送路はベース上に形成されたV溝の側壁を介在して当該V溝内にそれぞれ配置されているため、当該光伝送路はそれぞれのコア間が光学的に離隔されている。ここで、連結部材はファイバアレイであり、ベースは配列基板であり、光伝送路は配列基板に保持された光ファイバである。これにより、第1の平面導波路素子の光導波路と第2の平面導波路素子の光導波路との間で光を伝播する際に、連結部材の光伝送路において一の光伝送路から他の光伝送路に光が移るようなことが防止され、第1の平面導波路素子と第2の平面導波路素子との連結によるクロストークの悪化を防止することができる。したがって、複数の平面導波路素子を連結して、複雑で且つ高機能な光モジュールを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る光モジュールの平面図である。
【図2】第1の実施形態に係る光モジュールの側面図である。
【図3】第1の実施形態に係る光モジュールの連結部材の構成図であり、(a)に光ファイバ配列ピッチが大きい場合を示し、(b)に光ファイバ配列ピッチが小さい場合を示す。
【図4】第2の実施形態に係る光モジュールの連結部材の斜視図である。
【図5】コアピッチ変換部を有する連結部材の横断面図である。
【図6】モードフィールド変換部を有する連結部材の横断面図である。
【符号の説明】
10…光モジュール、12、14…平面導波路素子、16…連結部材、20、46…基板、24a、24b、54…光導波路、36…配列基板、38…光ファイバ、42…接着剤、58…コアピッチ変換部、60…モードフィールド変換部。
Claims (4)
- 複数の光導波路が形成された第1の平面導波路素子及び複数の光導波路が形成された第2の平面導波路素子を備える光モジュールであって、
前記第1の平面導波路素子と前記第2の平面導波路素子とは連結部材を介して連結されており、
当該連結部材は、ベースと、当該ベース上に設けられた複数の光伝送路と、を有するファイバアレイであり、前記ベースは配列基板であり、前記光伝送路は前記配列基板に保持された光ファイバであり、
前記ベース上に形成されたV溝の側壁を介在して前記V溝内それぞれに配置された前記光伝送路それぞれは、コア間が光学的に離隔されており、当該光伝送路の一端に前記第1の平面導波路素子の光導波路が接続され且つ他端に前記第2の平面導波路素子の光導波路が接続されている、ことを特徴とする光モジュール。 - 前記第1の平面導波路素子の光導波路と前記第2の平面導波路素子の光導波路とは互いに異なるモードフィールド径を有しており、
前記光伝送路は、当該光伝送路の一端では前記第1の平面導波路素子の光導波路のモードフィールド径と一致し、他端では前記第2の平面導波路素子の光導波路のモードフィールド径と一致し、中間部にモードフィールド変換部を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。 - 前記第1の平面導波路素子の基板と前記第2の平面導波路素子の基板とは互いに異なる熱膨張係数を有しており、
前記ベースは当該異なる熱膨張係数のうち小さい値以上大きい値以下の熱膨張係数を有している、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光モジュール。 - 前記連結部材は、前記第1の平面導波路素子の光導波路と前記第2の平面導波路素子の光導波路とがそれぞれ紫外線硬化型接着剤により接続され、
前記連結部材のベースが紫外線に対し透過性を有する、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光モジュール。
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