JP3997601B2 - 読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿上の画像をカラーで読み取る読取装置に関し、特に、原稿に対して赤色、緑色、青色の光線を照射し、原稿からの反射光を受光する受光素子がその反射光量に対応する信号を色毎にそれぞれ出力することにより、前記原稿上の画像をカラーで読み取る読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カラー読取装置は、一般に赤色光線、青色光線、緑色光線をそれぞれ発光する光源が順次原稿を照射し、原稿からの反射光を受光する受光素子が、その反射光量に対応する信号を各色毎に出力することにより、原稿上の画像をカラーで読み取ることができる。
この場合、原稿上の赤色、青色、緑色の画像以外に、赤色、青色、緑色の3原色を組み合わせたシアン、マゼンタ、イエロ、黒等の画像も読み取られる。すなわち、読取装置が、原稿上の同一箇所に赤色及び緑色のデータがあると判別した場合は、実際には、赤色及び緑色を混色したイエロの画像と読み取られる。同様に、原稿上の同一箇所に赤色及び青色のデータがあると判別された場合、その箇所は、赤色及び青色を混色したマゼンタの画像と読み取られ、更に、原稿上の同一箇所に青色及び緑色のデータがあると判別された場合、その箇所は、青色及び緑色を混色したシアンの画像と読み取られる。そして、原稿上の同一箇所に赤色、青色、緑色のデータがないと判別された場合は、その箇所は白色の画像と読み取られ、原稿上の同一箇所に赤色、青色、緑色のデータのいずれもが存在すると判別された場合は、その箇所は黒色の画像と読み取られる。
【0003】
そして、読取装置によって読み取られたデータが、記録装置によって記録用紙上に出力される際には、光を吸収するインクを基盤とするCMYKモデルを使用するため、赤色、緑色、及び青色の光線に対応する色データが、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)の補色データにそれぞれ変換され、これら補色データに対応するシアン、マゼンタ、イエロのインクを用いて記録用紙に画像を形成する。すなわち、シアン、マゼンタ、イエロのインクを単色で使用すれば、記録用紙上にはそのインクの色の画像が形成され、シアン、マゼンタのインクを混合すると記録用紙上には、青色の画像が形成される。また、マゼンタ、イエロのインクを混合すると、記録用紙上には赤色の画像が形成され、シアン、イエロのインクを混合すると、記録用紙上には緑色の画像が形成され、シアン、マゼンタ、イエロのインクを混合すると、記録用紙上には黒色の画像が形成されることになる。このように読取装置によって原稿が読み取られる場合、原稿が静止した状態で読み取り動作が行われれば、色ズレは発生しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、読取装置は、読み取り時間の短縮化及びコスト低減化等のために、読取装置内に設定された読取位置に、原稿を連続的に搬送しながら読み取りを行う。具体的には、原稿上の同一箇所に赤色光線、青色光線、緑色光線をその順番にそれぞれ時分割的に照射する場合、原稿が停止することなく連続的に搬送されるので、受光素子が赤色光線の反射光を受光した箇所と、青色光線の反射光を受光した箇所と、緑色光線の反射光を受光した箇所とでは、相互にわずかながら位置ズレが生じることなる。
その結果、原稿上に黒色の画像があって、赤色光線、青色光線、緑色光線をその順番に照射し、シアン、イエロ、マゼンタのインクを混合して記録用紙上に黒色の画像を形成する場合、シアン、イエロ、マゼンタのインクが混合して黒色となった部分の周囲に、シアンのインク及びマゼンタのインクが滲む現象が生じやすい。かかるシアン及びマゼンタの両方の色は、人間の目にとって認識しやすいため、シアン及びマゼンタのインクの滲みは、目障りとなって記録品質が良好でないとの印象を利用者に与える。
本発明は、前記した従来の問題点を解消するためになされたものであり、例えば、シアン、イエロ、マゼンタのインクを混合して黒色とする部分の周囲に、人間の目にとって認識しやすいシアン及びマゼンタの両方のインクが滲む現象を防止して、記録品質の低下を防止できる読取装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
前記目的を達成するため請求項1に係る発明によれば、光線によって原稿を照射し、原稿からの反射光を受光する受光素子が、その反射光量に対応する信号を各色毎に出力することにより前記原稿上の画像をカラーで読み取る読取手段と、前記原稿の搬送量が周期的に変動する搬送量変動周期毎に、前記読取手段の読取位置に対し原稿を相対的に搬送する原稿搬送手段と、を備える読取装置において、前記読取手段は、前記受光素子が赤色のデータを示す信号を出力するための原稿からの反射光を受光する赤色受光期間と、前記赤色受光期間と同一長さの期間であって、前記受光素子が緑色のデータを示す信号を出力するための原稿からの反射光を受光する緑色受光期間と、前記赤色受光期間、緑色受光期間と同一長さの期間であって、前記受光素子が青色のデータを示す信号を出力するための原稿からの反射光を受光する青色受光期間と、からなり、前記原稿搬送手段の搬送変動周期と略同一の長さの総受光期間を有し、前記総受光期間内における前記赤色受光期間、緑色受光期間、青色受光期間の順番は、青色受光期間における原稿の搬送量が前記赤色受光期間における原稿の搬送量及び前記緑色受光期間における原稿の搬送量より大きくなるように、前記総受光期間の2番目以外に設定されていることを特徴とする。
【0006】
それにより、補色データに対応した記録を行う場合に、原稿の前記移動が一画素の読取途中において低速度から高速度になる場合、青色光線の照射領域が大きくなって、イエロのデータを記録する領域が大きくなる。その結果、シアン、イエロ、マゼンタのインクを混合して黒色となった部分の周囲に、イエロのインクが滲む領域が大きくなる。
一般に、シアン及びマゼンタの色と異なって、イエロの色は人間の目にとって認識しにくい色であるので、シアン、イエロ、マゼンタのインクを混合した黒色部分の周囲にシアン及びマゼンタの両方のインクが滲む場合、目障りとなりやすいのに対し、黒色部分の周囲にイエロのインクが滲んでも目障りとなりにくい。そのため、黒色部分の周囲にシアン及びマゼンタの両方のインクが滲む現象に比べて、黒色部分の周囲にイエロ及びマゼンタの両方のインクが滲む現象、または、黒色部分の周囲にシアン及びイエロの両方のインクが滲む現象の場合、目障りとなりにくい。
従って、シアン、イエロ、マゼンタのインクを混合して黒色となった部分の周囲に、イエロのインクが滲む領域が大きくなった場合であっても、イエロのインクは目障りとなりにくいので、記録品質の低下を防止できる。
この点、原稿の移動が、一ラインの読取途中において高速度から低速度になる場合、一ラインに対する照射順番中、青色光線が1番目に設定され、同様に記録品質の低下を防止することができる。
【0007】
従って、この読取装置によって読み取られたデータの補色データを記録する場合、黒色部分の周囲にシアン及びマゼンタのインクの両方のインクが滲む現象は生じにくいので、記録品質が良好でないとの印象を与えることはない。
もっとも、この発明は、読取装置によって読み取られたデータの補色データを記録に使用する場合に限らず、例えば、表示装置等に用いることも可能である。
【0008】
また、請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の読取装置において、前記受光素子が出力する信号を色データにした後に、補色データに変換して記録部に出力し、記録部が記録動作を実行するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。それにより、受光素子が出力する信号は、色データになった後に補色データに変換されるので、この補色データは記録部に出力されて、記録部によって記録される。
従って、赤色光線、緑色光線、青色光線を照射する順番において、青色光線は、青色受光期間における原稿の搬送量が前記赤色受光期間における原稿の搬送量及び前記緑色受光期間における原稿の搬送量より大きくなる順番で照射される。即ち、この場合、最も原稿の搬送量が大きい青色受光期間において、既述した如く、青色のデータと補色の関係にあるイエロのデータを記録することになる。その結果、シアン、イエロ、マゼンタのインクを混合して黒色となった部分の周囲に、シアンのインク及びイエロのインクが滲む現象、または、マゼンタのインク及びイエロのインクが滲む現象が生じるが、黒色部分の周囲にシアンのインク及びマゼンタの両方のインクが滲む現象が生じないので、目障りとなりにくい。
【0009】
尚、上記の読取装置は、搬送される原稿上の画像情報を読み取り、その読み取った画像情報を記録紙にコピーさせるコピー機能の他に、ファクシミリ送受信機能、プリンタ機能、読取専用機能、電話機能その他の機能を有している多機能装置に用いられるのが好適である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る読取装置を具体化した実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る多機能装置1の概略構成について図1に基づき説明する。尚、この多機能装置1は、例えば、ファクシミリ送受信機能、プリンタ機能、読取専用機能、電話機能その他の機能を有している他に、搬送される原稿上の画像情報を読み取り、その読み取った画像情報を記録紙にコピーさせるコピー機能を有している。
【0011】
図1において、多機能装置1は装置本体2を備えており、かかる装置本体2の上面前方側には、各種のボタンを配列した操作パネル3が配設され、また、読み取り用の原稿をセットするための原稿載置部4が中央部に配設されている。更に、装置本体2の上面後方側には、記録紙を積層状態で収納する用紙カセット(図示せず)を挿嵌するための、カセット挿嵌部5が配設されている。
ここに、操作パネル3には、その上側に液晶(LCD)ディスプレイ6が配置されており、この液晶ディスプレイ6は、各種のメッセージ、例えば、ファクシミリ機能の実行時における電話番号を表示する他に、コピー動作、読取動作、プリンタ動作等の実行時における操作指令メッセージ、その他必要に応じたメッセージを表示する。
【0012】
また、その液晶ディスプレイ6の下側(図1中、左側)には、「0」乃至「9」の数値ボタン7等が配置されており、これら数値ボタン7は、ファクシミリ機能時に電話番号を入力したり、コピー機能実行におけるコピー枚数等を入力するために使用される。また、操作パネル3内の右下方側には、実行ボタン8等が配置されており、この実行ボタン8は、コピー機能実行開始時または記録動作開始時に押下される。
【0013】
その実行ボタン8を押下してコピー動作が実行される場合、後述する画像読取部21(図2、図3参照)を介して読み取られた画像データは、記録部としてのインクジェットプリンタ部37(図2、図3参照)を介して、カセット挿嵌部5内に挿嵌された用紙カセットから送給される記録紙上に記録されるので、記録紙は装置本体2下側に設けられた記録紙排出部10上に排出される。
【0014】
また、装置本体2の前方上側には、原稿排出部9が設けられており、原稿載置部4から原稿排出部9に向かって搬送される原稿は、図2に示されるように、多機能装置1の装置本体2の内部通路、すなわち、操作パネル3の下側の案内通路11を沿って搬送されるようになっている。この場合、操作パネル3の下方には、案内通路11を沿って原稿分離用ローラ12及びこの原稿分離用ローラ12に対向当接する分離片13が配設され、更に、この原稿分離用ローラ12の搬送方向の下流側には、上下一対の案内ローラ14が配設されている。また、その案内ローラ14の搬送方向の下流側には、上下一対の案内ローラ15が配設されている。
【0015】
そのため、原稿載置部4に積層された原稿は、原稿分離用ローラ12と分離片13とによって一枚ずつ分離され、案内ローラ14、15によって、テンションが付与されながら下流側に向かって搬送される。このように搬送される原稿は、案内ローラ14及び案内ローラ15の間に設定された読取位置16で画像読取部21によって読み取られた後、装置本体2の前面側に設けられた原稿排出部9に排出される。
【0016】
その画像読取部21は、多機能装置1内部の読取位置16の下方に配置されている。その具体的構造としては、読取位置16の下方側に、原稿を照射するライト17が原稿の幅方向(紙面手前側から紙面裏側の方向)に延設され、このライト17は、赤色光線、青色光線、緑色光線を時分割的に発光可能である。また、この読取位置16の真下の位置には、原稿からの反射光を受ける反射ミラー18が配設され、この反射ミラー18によって反射された光は、複数の反射ミラー19a、19a及び光学レンズ19b等を介して、受光素子としてのCCD装置19に導びかれる。
このCCD装置19は、電荷結合素子(ChargeCoupled Device) といわれる光電変換素子を備えている。このCCD装置19は、図示しない信号線を介して伝達されるクロック信号に同期して、蓄積された電荷を別の信号線(図示せず)を介して転送し、その転送された電荷は、後述するCPU26の制御の下に、画像データとして処理される。すなわち、ライト17によって赤色光線、青色光線、緑色光線が、時分割的に照射された場合、CCD装置19は、原稿幅分の反射光を受光して、その光量に対応する信号を各色毎に出力し、その出力信号は、各色毎の画像判別用の閾値信号と比較されることにより、その比較された出力信号を受けるCPU26は、原稿上に何色の画像があるか否かを認識できる。
【0017】
また、前記読取位置16の近傍には、原稿を検出するための原稿センサ29が配置されている。この原稿センサ29は、例えば、原稿の先端もしくは後端により回動されるフォトインタラプタとフォトカップラとから構成され、フォトインタラプタによる遮光または透光を、フォトカップラが検出することにより、原稿の存在を検出できる。
【0018】
また、装置本体2内部の画像読取部21の後方には、プリンタ部30が配設されており、このプリンタ部30は、用紙カセットから搬送された記録紙に画像データを記録するインクジェットプリンタ部37を備えている。記録部としてのインクジェットプリンタ部37は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)のインクを吐出する吐出部(図示せず)を備えており、この吐出部が画像データに従って、各色のインクを記録紙上に吐出することにより、記録紙に画像を記録する。
【0019】
この場合、プリンタ部30は、いわゆるシリアル印字タイプ方式であるため、画像データをシリアル方式で記録紙に記録する。すなわち、インクジェットプリンタ部37は、装置本体2内を左右方向に移動しながら、記録紙上に一ライン分画像データを記録し、一ラインの画像データの記録が完了すると、次の一ラインだけ記録紙が下流方向に搬送され、再びその一ラインの画像データを記録するように構成されている。
そして、装置本体2内部の搬送路47に沿って、用紙カセットから送給される記録紙は、一対の案内ローラ45及びその案内ローラ45の下流側に位置する一対の案内ローラ46により、下流側の記録紙排出部10に向かって搬送される。この場合、記録紙は、その先端が案内ローラ45によって揃えられた後に、案内ローラ45、46間でテンションが付与されながら、案内ローラ45、46間に設定された記録位置48に搬送されて記録されるので、記録紙には、鮮明な画像が形成される。
【0020】
また、前記インクジェットプリンタ部37による記録位置48の近傍には、記録紙を検出する記録紙センサ38が配置されている。この記録紙センサ38は、例えば、記録紙の先端もしくは後端により回動されるフォトインタラプタとフォトカップラとから構成され、フォトインタラプタによる遮光または透光をフォトカップラが検出することにより、記録紙の存在を判別できる。
【0021】
次に、前記多機能装置1の制御系について、図3に基づき説明する。図3は多機能装置1の制御系を示すブロック図である。図3において、多機能装置1は、基本的に、ファクシミリ部20とプリンタ部30とから構成されている。このファクシミリ部20とプリンタ部30との間は、インターフェース39により相互に信号やデータの伝送が可能となっている。
【0022】
ファクシミリ部20は、ファクシミリ機能を実現するために構成されており、ファクシミリ制御回路23、読取部としての画像読取部21、モデム22、NCU(網制御装置)24、復号器符号器25、CPU26、ROM27、RAM28等からなる。ここに、CPU26によって制御されるファクシミリ制御回路23は、ファクシミリ機能を実現するために、画像読取部21等の制御を行う。モデム22は、NCU24や電話回線L等によるネットワークを介して相手方のファクシミリ装置A1との間で画像データの送受信を行う。NCU24は、電話網に対してダイアル信号を送出したり、或いは、電話網からの呼出信号に応答する等の動作を行う。また、復号器符号器25は、画像読取部21によって読み取られた画像データを、相手ファクシミリ装置A1へ送信するために符号化したり、相手方のファクシミリ装置A1から送られた符号化された受信データを記録するために復号化したりする。
【0023】
CPU26は、ROM27に格納されているプログラムに従ってコピー機能、その他のファクシミリ装置の各種機能を達成するにつき必要な各種のプログラム等を実行し、ファクシミリ部20全体の制御を行う。ROM27は、その他ファクシミリ部20の制御上必要な各種のプログラム等を格納するメモリである。また、RAM28は、相手方のファクシミリ装置A1から送られた受信データ、画像読取部21によって読み取られた画像データ及びCPU26を介して演算された各種データ等を一時的に記憶するメモリである。従って、画像読取部21が読み取った画像データが記憶部に記憶させる態様の場合、その画像データはRAM28に記憶される。尚、ファクシミリ制御回路23は、前記操作パネル3、原稿センサ29の他に、前記案内ローラ14、15を回動させる原稿搬送手段としてのローラ回動部R1にも接続されている。前記ローラ回動部R1は、例えば、駆動モータ、駆動ギヤ、ベルト(図示せず)等からなる。
【0024】
また、プリンタ部30は、ビデオプリンタ機能を含むプリンタ機能を実現するために構成されており、プリンタ制御回路31、文字発生回路(CG)32、入出力回路(I/O)33、CPU34、ROM35、RAM36、インクジェットプリンタ部37等からなる。尚、ファクシミリ受信機能、コピー機能は、ファクシミリ部20とプリンタ部30との協働によって実現される。ここに、プリンタ制御回路31は、プリンタ機能を実現するためにインクジェットプリンタ部37等を制御する。
【0025】
文字発生(CG)回路32は、パーソナルコンピュータ40から送られてきたデータの内容を記録するための文字データに変換する。例えば、そのデータに含まれる文字コードが、例えば、「あ」である場合には、その「あ」の画像が記録紙に形成されるように、文字コードをビットイメージデータに変換する。入出力(I/O)回路33は、ケーブル41を介してパーソナルコンピュータ40との間でデータの送受信を行う。CPU34は、ROM35に格納されているプリンタ制御プログラムに従ってプリンタ部30を制御し、その制御時に演算された各種データはRAM36に一時的に記憶される。インクジェットプリンタ部37は、プリンタ制御回路31から画像データが出力されることにより、前記吐出部から選択的にインク滴を吐出できる。
【0026】
また、プリンタ制御回路31は、前記案内ローラ45、46を回動させるローラ回動部R2の他に、前記記録紙センサ38に接続されている。そして、前記ローラ回動部R2は、例えば、駆動モータ、駆動ギヤ、ベルト(図示せず)等からなり、記録紙の搬送手段を構成する。
【0027】
続いて、前記のように構成された多機能装置1において、原稿上の画像をカラーで読み取る場合について説明する。ここで、図4は原稿上の画像に対して赤色、青色、緑色光線を照射した場合に、その照射状態を示す。
前記ライト17は、前記読取位置16に連続的に搬送される原稿に向かって赤色光線(R)、緑色光線(G)、青色光線(B)を、図4に示す時間T1、T2、T3、・・の順に時分割的に照射する。具体的には、図4において、原稿の幅方向の1ラインの読取の際に、時間T1だけ赤色光線(R)を照射し、時間T2だけ緑色光線(G)を照射し、時間T3だけ青色光線(B)を照射するが、その間原稿は連続的に移動する。
その後、原稿の次のラインの読取を行うため、ライト17は、読取位置16に連続的に搬送される原稿に向かって時間T4だけ赤色光線(R)を照射し、同様に時間T5だけ緑色光線(G)を照射し、時間T6だけ青色光線(B)を照射するが、その間原稿は連続的に移動する。尚、この場合、時間T1〜T6は、それぞれ同一の時間に設定されている。すなわち、照射時間は、どの光線でも一定である。
【0028】
この場合、読取位置16に原稿を一定速度で搬送しながら、ライト17が各色の光線を発光するが、時間T1,時間T4だけ赤色光線を発光した場合、赤色光線は、原稿の位置S1及びS2間、及び、位置S7及びS8間で挟まれるエリアを照射する。同様に、時間T2,時間T5だけ緑色光線を発光した場合、緑色光線は、原稿の位置S3及びS4間、及び、位置S9及びS10間で挟まれるエリアを照射し、また、時間T3,時間T6だけ青色光線を発光した場合、青色光線は、原稿の位置S5及びS6間、及び、位置S11及びS12間で挟まれるエリアを照射する。そのため、赤色光線を受光したエリア(位置S1及びS2間、及び、位置S7及びS8間)と、緑色光線を受光したエリア(位置S3及びS4間、及び、位置S9及びS10間)と、青色光線を受光したエリア(位置S5及びS6間、及び、位置S11及びS12間)とは、相互にわずかながら位置ズレが生じることなる。
【0029】
原稿からの反射光を受けるCCD装置19は、既述した如く、その反射光量に対応する信号を各色毎に出力する。この場合、原稿の前記位置S1及びS12間の内の位置S1及びS2間、または、位置S7及びS8間で挟まれるエリアに赤色の画像があって、赤色光線がその赤色の画像を時間T1,時間T4だけ照射した場合、CCD装置19は、ハイレベルの信号を出力するが、緑色光線(時間T2または時間T5)または青色光線(時間T3または時間T6)がその赤色の画像を照射した場合、CCD装置19は、いずれもローレベルの信号を出力する。そして、CCD装置19の出力信号は、前記閾値信号と比較されることにより、その比較された出力信号を受けるCPU26は、原稿の位置S1及びS12間の内の位置S1及びS2間、位置S7及びS8間で挟まれるエリアに赤色の画像のみがあることを認識する。
【0030】
また、原稿の位置S1及びS12間の内の位置S3及びS4間、位置S9及びS10間で挟まれるエリアに原稿に緑色の画像があって、緑色光線がその緑色の画像を時間T2,時間T5だけ照射した場合、CCD装置19は、ハイレベルの信号を出力するが、赤色光線(時間T1,時間T4)または青色光線(時間T3,時間T6)がその緑色の画像を照射した場合、CCD装置19は、いずれもローレベルの信号を出力する。そして、CCD装置19の出力信号は前記閾値信号と比較されることにより、その比較された出力信号を受けるCPU26は、原稿の位置S1及びS12間の内の位置S3及びS4間、位置S9及びS10間で挟まれるエリアに緑色の画像のみがあることを認識する。
【0031】
また、原稿の位置S5及びS6間、位置S11及びS12間で挟まれるエリアに青色の画像があって、青色光線がその青色の画像を時間T3,時間T6だけ照射した場合、CCD装置19は、ハイレベルの信号を出力するが、緑色光線(時間T2,時間T5)または赤色光線(時間T1,時間T4)がその青色の画像を照射した場合、CCD装置19は、いずれもローレベルの信号を出力する。この場合、CCD装置19の出力信号は、前記閾値信号と比較されることにより、その比較された出力信号を受けるCPU26は、原稿の位置S5及びS6間、位置S11及びS12間で挟まれるエリアに青色の画像のみがあることを認識する。
【0032】
次に、原稿の位置S1及びS12間の内の位置S3及びS6間、位置S9及びS12間で挟まれるエリアにシアンの画像があって、緑色光線(時間T2,時間T5)または青色光線(時間T3,時間T6)がそのシアンの画像を照射した場合、CCD装置19は、いずれもハイレベルの信号を出力するが、赤色光線(時間T1,時間T4)がそのシアンの画像を照射した場合、CCD装置19は、ローレベルの信号を出力する。この場合、CCD装置19の出力信号は、前記閾値信号と比較されることにより、その比較された出力信号を受けるCPU26は、青色、緑色のデータがあると判別し、原稿の位置S1及びS12間の内の位置S3及びS6間、位置S9及びS12間で挟まれるエリアにシアンの画像があることを認識する。
【0033】
また、原稿の位置S1及びS12間の内の位置S1及びS4間、位置S7及びS10間で挟まれるエリアにイエロの画像があって、緑色光線(時間T2,時間T5)または赤色光線(時間T1,時間T4)がそのイエロの画像を照射した場合、CCD装置19は、いずれもハイレベルの信号を出力するが、青色光線(時間T3,時間T6)がそのイエロの画像を照射した場合、CCD装置19は、ローレベルの信号を出力する。この場合、CCD装置19の出力信号は、前記閾値信号と比較されることにより、その比較された出力信号を受けるCPU26は、赤色、緑色のデータがあると判別し、原稿の位置S1及びS12間の内の位置S1及びS4間、位置S7及びS10間で挟まれるエリアにイエロの画像があることを認識する。
【0034】
また、原稿の位置S1及びS6間、位置S7及びS12間で挟まれるエリアにマゼンタの画像があって、赤色光線(時間T1,時間T4)または青色光線(時間T3,時間T6)がそのマゼンタの画像を照射した場合、CCD装置19は、いずれもハイレベルの信号を出力するが、緑色光線(時間T2,時間T5)がそのマゼンタの画像を照射した場合、CCD装置19は、ローレベルの信号を出力する。この場合、CCD装置19の出力信号は、前記閾値信号と比較されることにより、その比較された出力信号を受けるCPU26は、赤色、青色のデータがあると判別し、原稿の位置S1及びS6間、位置S7及びS12間で挟まれるエリアにマゼンタの画像があることを認識する。
【0035】
更に、原稿の位置S1及びS6間、位置S7及びS12間で挟まれるエリアに黒色の画像があって、赤色光線(時間T1,時間T4)、緑色光線(時間T2,時間T5)、または青色光線(時間T3,時間T6)がその黒色の画像を照射した場合、CCD装置19は、いずれもローレベルの信号を出力する。この場合、CCD装置19の出力信号は、前記閾値信号と比較されることにより、その比較された出力信号を受けるCPU26は、赤色、緑色、青色のデータがあると判別し、原稿の位置S1及びS6間、位置S7及びS12間で挟まれるエリアに黒色の画像があることを認識する。
【0036】
また、原稿の位置S1及びS6間、位置S7及びS12間で挟まれるエリアに白色の画像があって、赤色光線(時間T1,時間T4)、緑色光線(時間T2,時間T5)、または青色光線(時間T3,時間T6)がその白色の画像を照射した場合、CCD装置19は、いずれもハイレベルの信号を出力する。この場合、CCD装置19の出力信号は、前記閾値信号と比較されることにより、その比較された出力信号を受けるCPU26は、赤色、緑色、青色のデータがないと判別し、原稿の位置S1及びS6間、位置S7及びS12間で挟まれるエリアに白色の画像があることを認識する。
【0037】
次に、CPU26は、赤色、緑色及び青色の色データをRAM28に記憶した後に、シアン、マゼンタ及びイエロの補色データにそれぞれ変換し、再びRAM28に記憶させる。すなわち、シアン、マゼンタ及びイエロのデータがある場合、単にその色のデータがあるものとすればよいが、赤色データがある場合、マゼンタ及びイエロの両データがあるものとし、青色データがある場合、マゼンタ及びシアンの両データがあるものとし、緑色のデータがある場合、シアン及びイエロの両データがあるものとし、黒色のデータがある場合、シアン、マゼンタ及びイエロの総てのデータがあるものとする。その後、CPU26はその補色データをCPU34に出力し、CPU34がその補色データをRAM36に記憶させる。
【0038】
そして、記録紙面上にカラー画像を形成する際に、既述した如く、CPU34は、インクジェットプリンタ部37にシアン、マゼンタ及びイエロの補色データを出力し、インクジェットプリンタ部37が、補色データに対応するシアン、マゼンタ及びイエロのインクを吐出して混色することにより、記録紙上に各色の画像を形成する。すなわち、シアン、マゼンタ、イエロのインクを単色で使用すれば、記録用紙上にはそのインクの色の画像が形成されるが、シアン及びマゼンタの両インクを混合すると記録用紙上には、青色の画像が形成され、マゼンタ及びイエロの両インクを混色すると、記録用紙上には赤色の画像が形成され、シアン及びイエロの両インクを混色すると、記録用紙上には緑色の画像が形成され、シアン、マゼンタ、イエロの総てのインクを混色すると、記録用紙上には黒色の画像が形成されることになる。
【0039】
この場合、例えば、原稿の位置S1及びS6間、位置S7及びS12間で挟まれるエリアに黒色の画像があると仮定すると、既述した如く、CCD装置19がローレベルの信号を出力し、CPU26は赤色、緑色、青色の総てのデータがあると判別するので、CPU26は原稿の位置S1及びS6間、位置S7及びS12間で挟まれるエリアに黒色の画像があることを認識し、CPU34から補色データを受信したインクジェットプリンタ部37は、シアン、マゼンタ及びイエロのインクを記録紙上の同一箇所に吐出して混色し、記録紙上に黒色の画像を形成する。
【0040】
その際、既述した如く、赤色光線を受光したエリア(位置S1及びS2間、及び、位置S7及びS8間)と、緑色光線を受光したエリア(位置S3及びS4間、及び、位置S9及びS10間)と、青色光線を受光したエリア(位置S5及びS6間、及び、位置S11及びS12間)とは、相互にわずかながら位置ズレが生じているので、赤色、緑色及び青色のデータも相互にわずかながら位置ズレが生じる。その結果、赤色、緑色及び青色のデータと補色関係にあるシアン、マゼンタ及びイエロのデータも相互にわずかながら位置ズレが生じることになる。
【0041】
この実施の形態の場合、赤色光線、緑色光線、青色光線を原稿に照射する照射順番において、青色光線を2番目以外、すなわち、赤色・緑色・青色の順番の3番目に設定したため、CCD装置19がその反射光量に対応する信号をそれぞれ出力する場合、その出力信号を受けるCPU34は、青色データと補色の関係にあるイエロのデータを2番目以外、すなわち、シアン・マゼンタ・イエロの順番の3番目にインクジェットプリンタ部37に出力することになる。
【0042】
それにより、シアン、マゼンタ及びイエロのインクを混合して黒色となった部分の周囲に、1番目に記録されたシアンのインク、及び、3番目に記録されたイエロのインクがわずかに滲む現象が生じるが、イエロの色は人間の目にとって認識しにくい色であるので、利用者にとっては、黒色となった部分の周囲にシアンの色がわずかに滲んだ印象を与えるにすぎない。
それに対し、シアン及びマゼンタの両方の色は、人間の目にとって認識しやすいため、黒色となった部分の周囲にシアン及びマゼンタのインクが滲んだ場合、目障りとなって記録品質が良好でないとの印象を利用者に与えるが、この発明においては、黒色となった部分の周囲にシアン及びマゼンタのインクが滲むことはない。それにより、この実施の形態の場合、記録品質が良好であるとの印象を利用者に与える。
【0043】
以上詳述した如く、この実施の形態によれば、赤色光線、緑色光線、青色光線によって原稿をそれぞれ照射し、原稿からの反射光を受光するCCD装置19(受光素子)が、その反射光量に対応する信号を各色毎に出力することにより、前記原稿上の画像をカラーで読み取る多機能装置1(読取装置)において、画像読取部21の読取位置16に対し原稿を相対的に移動させ、赤色光線、緑色光線、青色光線を照射する順番中、青色光線を2番目以外に設定したので、CCD装置19(受光素子)が前記反射光量に対応する信号をそれぞれ出力する場合、青色光線の照射によって発生した青色データと補色の関係にあるイエロのデータが2番目以外になり、赤色のデータと補色の関係にあるシアンのデータが、または、緑色のデータと補色の関係にあるマゼンタのデータが2番目になる。
その結果、照射する光線が、(1)緑色、赤色、青色の順番、(2)赤色、緑色、青色の順番のそれぞれに対応して、(3)青色、赤色、緑色の順番、(4)青色、緑色、赤色の順番に対応して、(1) マゼンタ、シアン、イエロの順番、(2) シアン、マゼンタ、イエロの順番、(3) イエロ、シアン、マゼンタの順番、(4) イエロ、マゼンタ、シアンの順番の内のいずれかの順番で補色データが発生する。
【0044】
そして、CPU26、CPU34(制御手段)が、CCD装置19(受光素子)が出力する信号を赤色、緑色、青色のデータ(色データ)にした後に、シアン、マゼンタ及びイエロのデータ(補色データ)に変換してインクジェットプリンタ部37(記録部)に出力し、インクジェットプリンタ部37(記録部)が記録動作を実行する場合、青色のデータと補色の関係にあるイエロのデータが記録順番において2番目以外になるので、例えば、シアン、イエロ、マゼンタのインクを混合して黒色となった部分の周囲に、1番目に記録されたマゼンタ(またはシアン)のインク、及び、3番目に記録されたイエロのインクが滲む現象が生じたり、または、1番目に記録されたイエロのインク及び3番目に記録されたマゼンタ(またはシアン)のインクが滲む現象が生じても、黒色部分の周囲にシアン及びマゼンタの両方のインクが滲む現象は生じない。
そのため、黒色部分の周囲にシアン及びマゼンタの両方のインクが滲む現象に比べて、黒色部分の周囲にイエロ及びマゼンタの両方のインクが滲む現象、または、シアン及びイエロの両方のインクが滲む現象の場合の方が、目障りとなりにくいので、記録品質が良好でないとの印象を与えることはない。
【0045】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、他の実施の形態としての記録部は、いわゆる電子写真方式の記録部で記録してもよい。また、前記実施の形態では、原稿上の画像をカラーで読み取る多機能装置であったが、読取専用装置であってもよい。また、受光素子は、CCD装置以外であってもよい。更に、読取位置に静止した原稿に対して、画像を読み取る読取部が移動する方式であってもよい。また、その読取部が原稿の幅方向に移動するシリアル式読取方式であってもよい。
【0046】
また、読取位置に対する原稿の移動は、必ずしも一定速度である必要はなく、例えば、一ライン(一画素)の読取途中において低速度から高速度になってもよい。具体的には、原稿は、図5に示されるように、時間の経過に従ってラインL1の如く搬送量が変動してもよい。すなわち、原稿は、時間T’1及び時間T’2、時間T’4及び時間T’5において搬送量が小(低速度)であるのに対して、時間T’3及び時間T’6において搬送量が大(高速度)となるように移動する。これは、時間の経過に従って原稿が一定量搬送されることを示す直線L2と対比することにより容易に分かる。
【0047】
そして、図5に示されるラインL1のような搬送状態の原稿に対して、赤色、青色、緑色光線を照射した場合、原稿上の照射状態、及び、CCD装置19の出力状態は、図6に示されるようになる。
すなわち、読取位置16に原稿を搬送した場合、ライト17は各色の光線を発光し、図6に示される時間T’1または時間T’4だけ赤色光線を原稿に対して照射した場合、赤色光線は、原稿の位置S’1及びS’12間の内の位置S’1及びS’2間、及び、位置S’7及びS’8間で挟まれるエリアを照射する。その結果、CCD装置19の出力状態は、出力Q1(CCD装置19の出力状態を理解しやすいように幾何学的に表現したもの)、出力Q4の如く示すことができる。
同様に、時間T’2または時間T’5だけ緑色光線を照射した場合、緑色光線は、原稿の位置S’1及びS’12間の内の位置S’3及びS’4間、及び、位置S’9及びS’10間で挟まれるエリアを照射するが、その場合、CCD装置19の出力状態は、出力Q2、出力Q5の如く示すことができる。
また、時間T’3または時間T’6だけ青色光線を照射した場合、青色光線は、原稿の位置S’1及びS’12間の内の位置S’5及びS’6間、及び、位置S’11及びS’12間で挟まれるエリアを照射するが、CCD装置19の出力状態は、出力Q3、出力Q6の如く示すことができるが、青色光線の照射領域が長く延びていることがわかる。
【0048】
このように赤色光線を受光したエリア(位置S’1及びS’2間、及び、位置S’7及びS’8間)と、緑色光線を受光したエリア(S’3及びS’4間、及び、位置S’9及びS’10間)と、青色光線を受光したエリア(位置S’5及びS’6間、及び、位置S’11及びS’12間)とは、相互に位置ズレが生じることとなる。
この場合、図4の態様と比較すると、赤色光線を受光したエリア(位置S’1及びS’2間、及び、位置S’7及びS’8間)と、緑色光線を受光したエリア(S’3及びS’4間、及び、位置S’9及びS’10間)との間の位置ズレが極めて小さいことがわかる。
そして、図6に示される出力Q1と出力Q2、及び、出力Q4と出力Q5とが大部分重なることから分かるように、図4の場合と比べると、赤色及び緑色のデータの位置ズレが極めて少なく、補色関係にあるシアン及びマゼンタのデータの位置ズレも同様に少ない。そのため、例えば、シアン、マゼンタ及びイエロのインクを混合して、記録紙上に黒色の画像を形成する場合にあっても、黒色となった部分の周囲に、1番目に記録されたシアンのインクがわずかに滲むにすぎない。
【0049】
一方、緑色光線を受光したエリア(S’3及びS’4間、及び、位置S’9及びS’10間)に対して、青色光線を受光したエリア(位置S’5及びS’6間、及び、位置S’11及びS’12間)は、図4の場合と比べると、大きく位置ズレしているので、出力Q2及び出力Q5に対して、出力Q3及び出力Q6が大きく位置ずれしていること分かる。
すなわち、緑色のデータに対して、青色のデータの位置ズレが大きいことから、補色関係にあるデータにおいても、マゼンタのデータに対して、イエロのデータの位置ズレが大きい。そのため、例えば、シアン、マゼンタ及びイエロのインクを混合して、記録紙上に黒色の画像を形成する場合にあっても、イエロのデータを記録する領域が大きくなる結果、黒色となった部分の周囲に、3番目に記録されたイエロのインクが大きく滲む現象が生じる。しかし、イエロの色は人間の目にとって認識しにくい色であるので、利用者にとっては、さほど気になることがなく、記録品質が良好であるとの印象を受ける。
【0050】
従って、原稿の移動が、一ラインの読取途中において低速度から高速度になる場合、一ラインに対する照射順番中、青色光線を3番目に設定することにより、記録品質を良好にすることができる。この場合、原稿の移動を、一ラインの読取途中において低速度から高速度になるように搬送制御を行ってもよいし、搬送用の駆動モータの特性として低速度から高速度になってもよい。
尚、上述の記載により、原稿の移動が、一ラインの読取途中において高速度から低速度になる場合、一ラインに対する照射順番中、青色光線を1番目に設定してもよいことは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る読取装置を具体化した多機能装置の斜視図である。
【図2】 その多機能装置の一部を概略的に示した拡大側面図である。
【図3】 その多機能装置の制御系を示すブロック図である。
【図4】 原稿上の画像に対して赤色、青色、緑色光線を照射した場合に、照射状態を示す図である。
【図5】 他の実施の形態における原稿の搬送状態を示す図である。
【図6】 図5の搬送状態の原稿の画像に対して、赤色、青色、緑色光線を照射した場合に、照射状態を示すとともに、受光素子の出力状態を示す図である。
【符号の説明】
1 多機能装置
2 装置本体
3 操作パネル
4 原稿載置部
6 液晶ディスプレイ
7 数値ボタン
8 実行ボタン
11 案内通路
16 読取位置
17 ライト
19 CCD装置
20 ファクシミリ部
21 画像読取部
23 ファクシミリ制御回路
26 CPU
27 ROM
28 RAM
29 原稿センサ
30 プリンタ部
31 プリンタ制御回路
34 CPU
35 ROM
36 RAM
37 インクジェットプリンタ部
40 パーソナルコンピュータ
50 原稿センサ
51 第1センサ
52 第2センサ
R 赤色光線
G 緑色光線
B 青色光線

Claims (2)

  1. 光線によって原稿を照射し、原稿からの反射光を受光する受光素子が、その反射光量に対応する信号を各色毎に出力することにより前記原稿上の画像をカラーで読み取る読取手段と、
    前記原稿の搬送量が周期的に変動する搬送量変動周期毎に、前記読取手段の読取位置に対し原稿を相対的に搬送する原稿搬送手段と、を備える読取装置において、
    前記読取手段は、
    前記受光素子が赤色のデータを示す信号を出力するための原稿からの反射光を受光する赤色受光期間と、
    前記赤色受光期間と同一長さの期間であって、前記受光素子が緑色のデータを示す信号を出力するための原稿からの反射光を受光する緑色受光期間と、
    前記赤色受光期間、緑色受光期間と同一長さの期間であって、前記受光素子が青色のデータを示す信号を出力するための原稿からの反射光を受光する青色受光期間と、からなり、前記原稿搬送手段の搬送変動周期と略同一の長さの総受光期間を有し、
    前記総受光期間内における前記赤色受光期間、緑色受光期間、青色受光期間の順番は、青色受光期間における原稿の搬送量が前記赤色受光期間における原稿の搬送量及び前記緑色受光期間における原稿の搬送量より大きくなるように、前記総受光期間の2番目以外に設定されていることを特徴とする読取装置。
  2. 請求項1に記載の読取装置において、
    前記受光素子が出力する信号を色データにした後に、補色データに変換して記録部に出力し、記録部が記録動作を実行するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする読取装置。
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