JP3996917B2 - 鉄道車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両の走行において発生する車体の横揺れを抑制し、乗り心地を向上させるための振動抑制装置を有する鉄道車両に関する。
鉄道車両では、一般に台車と車体の間に空気バネが設けられ、台車からの振動を緩和して乗り心地を良くしているが、空気バネは振動を減衰させることができないので、振動が持続したり、外乱に対して共振する問題がある。そこで、この空気ばねの横方向振動を減衰させるために台車と車体間にダンパが設けられている。このダンパは、種々のものが使用されているが、横方向振動の程度によって、制振度合いを変動可能にしたいわゆるセミアクティブダンパが知られており、例えば、特開平9−301164号公報に記載されている。このセミアクティブダンパの構成を図11に示して説明する。
ダンパ100は、油圧シリンダ110と油タンク120および油圧シリンダ110のロッド側室111とヘッド側室112からそれぞれ油タンク120へ連通する油圧回路から構成されている。油圧シリンダ110は、ピストンロッド113の末端が台車に、シリンダヘッド114は車体に固定されている(もしくは、その逆向きに取り付けられる場合もある)。そして油圧シリンダ110のヘッド側室112は、ピストン115に設けられたチェック弁116を介してロッド側室111と連通されている。
油圧回路は、ヘッド側室112はチェック弁121を介して油タンク120に接続され、ロッド側室111は流路200からオリフィス131または高速電磁弁141〜144を介して、流路20から油タンク120へ還流するように接続されている。ピストンロッド113の縮小時は、ヘッド側室112の作動油がチェック弁116を通ってロッド側室111に流れ、さらに流路200へ送られる。また、ピストンロッド113の伸長時は、ヘッド側室112が負圧になり油タンク120からチェック弁121を介して作動油が吸入されるとともに、ロッド側室111の作動油が流路200へ排出される。
ピストンロッド113の伸縮によって流路200に送られた作動油は、オリフィス131または高速電磁弁141〜144を介して流路20から油タンク120へ還流されるが、オンロード(ダンパに減衰力を発生させる)の場合は、高速電磁弁141〜143のソレノイドのON/OFFが適宜組み合わせて開閉され、オリフィス131〜133を通過させてオリフィスの絞り効果による減衰力を発生させる。なお、オリフィス132,133の径はオリフィス131より大きく設定されている。
また、高速電磁弁144を介して流路300へ作動油を還流させるアンロード(ダンパに減衰力を発生させない)経路や、無通電状態(フェイル時ともいう)においてオリフィス135を介して流路300へ作動油を還流させるフェイル用流路が備えられている。
ダンパ定数は、車体に設けた左右方向の加速度を検知する加速度検出手段から、車体の左右方向の速度を算出して制御入力信号とし、一方、ダンパのピストンロッド113の伸縮速度を変位検出手段の微分演算にて検出し、該制御入力信号とからダンパ定数を設定している。この変位検出手段は、ピストンロッド113の側面に、軸方向に等間隔にて埋めこまれた磁性体ビット150と、磁性体ビット150に対向して配置された磁気センサ151が設けられている。そしてピストンロッド113が伸縮すると、磁気センサ151が磁性体ビット150をカウントし、所定サンプリング時間内の変位値からピストン速度を出力するようにされている。
特開平9−301164号公報(第7−8頁、図7) 特開2002−126965号公報(第5頁、図3、図4)
しかしながら、こうした従来のセミアクティブダンパには、車体の多様な振動状態に対応して制振力をきめ細かく与えるために制振力を多段にしており、高速電磁弁を多数必要とし、油圧回路の構成が複雑となっているばかりでなく、変位検出手段の磁気センサがシリンダ外に設けているためセンサ長分ピストンロッドを長くしなければならないなどダンパの重量が大きくなっている。
また、セミアクティブダンパは、約半分のタイミングでアンロードになるため制振効果が十分ではなかった。例えば、対向車両とのすれ違いの際に車体が空力外乱を受けて加振し、横揺れを生じた場合に車体と台車が同位相で左右に振れるようなことが多く見られる。このとき、セミアクティブダンパではオンロードになるタイミングが少なく、かつオンロードであってもダンパ速度が小さすぎて十分な制御効果を発揮できない問題があった。
そこで、本発明は、係る課題を解決すべく、制振性に優れた振動抑制装置を有する鉄道車両を提供することを目的とする。
本発明に係る鉄道車両は、油圧シリンダの作動油の流れを制御することにより伸縮するピストンロッドに作用する抵抗を調節する振動制振用ダンパと、電気エネルギを動力源として油圧を制御することにより油圧シリンダのピストンロッドを伸縮させる電油ハイブリッドアクチュエータとを備え、その振動制振用ダンパの一端が台車側に連結され、電油ハイブリッドアクチュエータの一端が車体側に連結されて、振動制振用ダンパの他端と電油ハイブリッドアクチュエータの他端が、電油ハイブリッドアクチュエータの伸縮荷重が前記振動制振用ダンパに対して軸方向に作用するように連結されたものであって、振動制振用ダンパをアンロード状態にしたときに、アンロード状態の振動制振用ダンパが伸縮しようとするその動作よりも速く電油ハイブリッドアクチュエータを同じ伸縮作動させるようにした振動抑制装置を有することを特徴とする。
また、本発明に係る鉄道車両は、前記振動抑制装置が、前記振動制振用ダンパと電油ハイブリッドアクチュエータとが平行又は所定の角度で配置され、車体側に軸支されたスイングアームを介して連結されたものであることを特徴とする。
また、本発明に係る鉄道車両は、前記振動抑制装置が、前記振動制振用ダンパが車体に対して横向きに配置され、前記電油ハイブリッドアクチュエータは台車の外側にて車体に沿って配置され、車体側に軸支されたスイングアームを介して連結されたものであることを特徴とする。
また、本発明に係る鉄道車両は、前記振動抑制装置が、前記振動制振用ダンパと電油ハイブリッドアクチュエータとが一直線上に配置され、それぞれ車体に取り付けられた直動システムによって連結されたものであることを特徴とする。
また、本発明に係る鉄道車両は、前記振動抑制装置が、油圧シリンダの変位が大きくなったら、徐々にピストンが真ん中に戻るように弱いゲインのフィードバックをかけるようにして、前記電油ハイブリッドアクチュエータを制御するようにしたものであることを特徴とする。
また、本発明に係る鉄道車両は、車両電源と前記電油ハイブリッドアクチュエータから発生する起電力を蓄えるバッテリとを備え、前記振動制振用ダンパおよび電油ハイブリッドアクチュエータは、車両電源の電力によって駆動が制御され、前記振動制振用ダンパは更に、切り換え装置によって車両電源とバッテリとの接続が切り換えられ、それぞれの電力によって駆動が制御されるようにしたものであることを特徴する。
よって、本発明に係る鉄道車両によれば、振動抑制装置では振動制振用ダンパがオンロードとアンロードとの切り換えによる制振制御が行われ、その振動制振用ダンパがアンロード状態のときに、スイングアーム等によって連結された電油ハイブリッドアクチュエータが、そのアンロード状態の振動制振用ダンパが伸縮しようとするその動作よりも速く同じ伸縮作動を行う。これにより、振動制振用ダンパが制振制御によってオンロード状態からアンロード状態への変化をキャンセルしてオンロード状態を長い時間維持することができるようになる。そのため、本発明では、オンロードによる制振制御時間を増やすことができ、乗り心地レベルを上げることが可能になる。
次に、本発明に係る鉄道車両の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、鉄道車両における第1実施形態の振動抑制装置を示した斜視図である。この振動抑制装置1は、動力源を持たない油圧シリンダからなる振動制振用ダンパ2と、電気エネルギを動力源とする電油ハイブリッドアクチュエータ3とが、中央が軸支されたスイングアーム4を介して連結されている。振動制振用ダンパ2と電油ハイブリッドアクチュエータ3とは、図示するように平行に配置され、ともに車体に対して横向きに取り付けられている。
そのスイングアーム4は、その中心の軸孔4aが車体に軸支されている。そして、その一端には振動制振用ダンパ2のシリンダチューブ21に突設されたブラケット11が軸着され、他端には電油ハイブリッドアクチュエータ3のピストンロッド51先端のブラケット13が軸着されている。更に、一端がスイングアーム4を介して車体側に連結された振動制振用ダンパ2は、そのピストンロッド22先端が台車側に固定された軸受けボックス12に軸着されている。また、一端がスイングアーム4を介して車体側に連結された電油ハイブリッドアクチュエータ3は、そのシリンダチューブ52が同じく車体に設けられた軸受け14に軸着されている。
こうして本実施形態の制動抑制装置1は、振動制振用ダンパ2が車体と台車との間に連結されたセミアクティブダンパであり、オンロードとアンロードとを切り換えて車体の振動を抑えるように配置されている。一方、電油ハイブリッドアクチュエータ3は、動力源をもったフルアクティブダンパであり、その出力をスイングアーム4を介して振動制振用ダンパ2に伝達し、振動制振用ダンパ2における制振をサポートしてより高い制振性を得ることができるよう構成されている。
次に、振動抑制装置1を構成する振動制振用ダンパ2と電油ハイブリッドアクチュエータ3について、一例を挙げてそれぞれの構成及び作用について以下に詳細に説明する。
先ず、図5は、振動制振用ダンパ2の一例を示す回路図である。この振動制振用ダンパ2は、ピストン25を挟んでヘッド側室23とロッド側室24が設けられ、そのピストン25には両室を連通する流路が形成され、ロッド側室24からヘッド側室23へのみ流れが生じるようにチェック弁26が設けられている。また、ヘッド側室23の断面積はピストンロッド22の断面積の2倍に設定され、ピストンロッド22が伸長および圧縮する何れの方向のストロークに対しても、振動制振用ダンパ2から排出される作動油の量が同じになるように構成されている。
ヘッド側室23は流路27によって油タンク28に接続され、この流路27にはヘッド側室23から油タンク28への流れを止めるチェック弁29と、このチェック弁29の動作を検知する検知手段30が設けられている。この検知手段30は、高速電磁弁39の切換制御の判断要素の一つの情報であるピストンロッド22の伸縮を検出するためのもので、ヘッド側室23が圧力のかかった状態であるか、逆に負圧の状態であるかをチェック弁29の作動を検知することによって判断するようにしたものである。
一方、ロッド側室24には流路31が接続され、フェールセーフ弁35を介して流路32が接続されている。流路32にはオリフィス36が形成され、更には流路34に接続されて油タンク28へと還流するように構成されている。また、流路32はオリフィス36の手前で分岐した分岐流路40がシーケンスアンロード弁37に接続され、流路33を介して流路34に接続されている。そのシーケンスアンロード弁37は高速電磁弁39の切換え操作によって開閉するものである。なお、オリフィス38はオリフィス36に比べて大きな流路となっている。
次に、こうした構成からなる振動制振用ダンパ2は、車体と台車との間に連結され、次のようにして制振制御が行われる。本実施形態でも、図1に示すように振動制振用ダンパ2は、ピストンロッド22側が台車に連結され、シリンダチューブ21側が車両に対してスイングアーム4を介して連結されている。
そこで、車両には車体の横揺れに伴う加速度を検出する不図示の加速度センサが設けられ、不図示の制御装置では、その加速度信号と併せて処理した検知手段30からの検出信号に基づいて高速電磁弁39の切換えが判断され、ソレノイドにONまたはOFFの信号が出力される。すなわち、振動制振用ダンパ2に減衰力を発生させるか否か、つまりアンロードかオンロードかの判定が行われ、その判定に従って高速電磁弁39へON/OFF信号が送られる。
そして、オンロードの信号が出された場合には、高速電磁弁39のソレノイドがOFFの状態に制御され、シーケンスアンロード弁37が遮断される。また、このときフェールセーフ弁35は切り換えられた状態になっている。そのため、ロッド側室24の作動油は流路31へ吐出されると、その流路31を流れてフェールセーフ弁35を通り、更に流路32へ流れてオリフィス36を介して流路34から油タンク28へと還流する。このとき振動制振用ダンパ2は、オリフィス36によって流路抵抗が大きくなっているため制振力が大きくなる。
こうした制振制御は、例えば対向車両とのすれ違いや、狭い空間のトンネル内を走行するような場合に実行される。すなわち、対向車両とすれ違うとき車両間の空気によって車体が押し退けられて車体に横揺れが生じる。そうした場合に、振動制振用ダンパ2をオンロードにして大きい制振力を発生させることにより、振動制振用ダンパ2を介して車体を台車に連結状態にして横揺れを防止する。
ところで、ピストンロッド22の速度が速くロッド側室24からの吐出流量が大きい場合は、流路31から油タンク28に接続された流路53の高圧リリーフ弁41が作動することになる。
一方、制御装置からアンロードの信号が出された場合には、高速電磁弁39のソレノイドがONの状態となり、シーケンスアンロード弁37が開状態に切り換えられる。また、フェールセーフ弁35は切り換えられた状態になっている。
そのため、ロッド側室24の作動油は流路31へ吐出され、シーケンスアンロード弁37が開状態のため、流路32から分岐流路40へと流れる。そして、シーケンスアンロード弁37から流路33を流れ流路34を通って油タンク28へと還流する。このとき、上記の流路32からオリフィス36を通って流路34へと還流するものもあるが、殆どは流路33を通ることになる。従って、このとき振動制振用ダンパ2は、流路抵抗が小さくなっているため制振力も小さくなる。
こうした制振制御は、例えば軌道から受ける台車の横揺れに対し、車体が台車と同じように横揺れを生じないように、振動制振用ダンパ2をアンロードにして連結を切り離す。
振動制振用ダンパ2はその性質上、ピストンロッド22の移動方向と同じ方向には減衰力を発生できないので、制御入力速度信号の方向とピストンロッド22の移動の方向が等しい場合には、アンロードの判定がなされ、ビットが異なる場合には、オンロードの判定がなされる。
なお、無通電状態になった場合、フェールセーフ弁35はソレノイドSOLがOFFになって図示する状態に切り換えられる。そのため、ロッド側室24の作動油は流路31から、フェールセーフ弁35を通りオリフィス38を通って流路34へと還流する。ロッド側室24からの吐出流量が大きい場合はリリーフ弁42が作動する。
続いて、振動抑制装置1を構成する電油ハイブリッドアクチュエータ3について説明する。図6は、その電油ハイブリッドアクチュエータ3の一例を示す図であり、図7は、同じ電油ハイブリッドアクチュエータ3の回路図である。なお、この図6及び図7に示す本実施形態の電油ハイブリッドアクチュエータ3は、特開2002−126965号公報に開示されたものである。
電油ハイブリッドアクチュエータ3は、図6に示すように、油圧シリンダ3Aと駆動部3Bとが一体に構成されたものであり、油圧シリンダ3Aは、シリンダチューブ52に対してピストンロッド51が伸縮する複動型片ロッドシリンダである。シリンダチューブ52の長手方向にはタイロッド53が設けられていて、このタイロッド53に対して駆動部3Bが固定されている。駆動部3Bは、正回転と逆回転とが可能なサーボモータ54と、このサーボモータ54の出力軸に直結した二方向吐出型の可変容量ポンプ(油圧ポンプ)55とが備えられている。そして、油圧ポンプ55のサーボモータ54に対する反対側には、作動流体である作動油を封入したタンク56が設けられている。
油圧ポンプ55は、図7に示したようにポート55aが配管57を介して油圧シリンダ3Aのロッド側室59に接続され、他方のポート55bが配管58を介して油圧シリンダ3Aのヘッド側室60に接続されている。
駆動部3Bでは、図6に示すように、サーボモータ54が油圧ポンプ55とコントローラ61とに挟まれるようにして設けられている。そして、サーボモータ54はコントローラ61によってその駆動が制御され、油圧シリンダ3Aは、そのサーボモータ54の駆動によってピストンロッド51の伸縮量及び伸縮速度の操作が行われるようになっている。
また、油圧シリンダ3Aは、図7に示すように、シリンダチューブ52のボトム部にストロークセンサ62が取り付けられ、ピストンロッド51の伸縮量が検出できるようになっている。さらに、サーボモータ54にはロータリエンコーダ63が設けられており、サーボモータ54の回転状態も検出できるようになっている。
これらストロークセンサ62およびロータリエンコーダ63はコントローラ61に接続され、各検出信号がコントローラ61に送られるようになっている。すなわち電油ハイブリッドアクチュエータ3では、コントローラ61がストロークセンサ62とロータリエンコーダ63の検出信号に基づいてサーボモータ54をフィードバック制御するように構成されている。
配管57と配管58との間には油量調整器64が油圧ポンプ55と並列に接続されている。この油量調整器64は、油圧シリンダ3Aのロッド側室59とヘッド側室60とにおいて、ピストンロッド51の有無による容積の相違によって作動油の過不足が生じるため、それを調整するために設けられている。本実施形態の油量調整器64は、シャトル弁(以下「シャトル弁64」とする)によって構成されている。
シャトル弁64は、配管57と配管58とを連通する流路66上の2箇所に弁座が形成され、それぞれに当接・離間するボール弁体B1,B2が配置されている。そして、弁座同士をつなぐ流路上には連結バーが挿入され、その連結バーによって一対のボール弁体B1,B2が一体になって弁の開閉が交互に切り換えられるようになっている。
こうした構成の電油ハイブリッドアクチュエータ3では、コントローラ61が、例えばあらかじめ与えられたプログラムに従って位置指令信号を入力すると、その位置指令信号に基づいてサーボモータ54の回転方向、回転速度、回転トルクが制御される。そして、このサーボモータ54の出力は二方向吐出形の油圧ポンプ55に伝えられ、その出力に従って油圧ポンプ55が駆動し、その回転方向により一方のポート55a又は55bから所定流量の作動油が吐出される。
従って、油圧ポンプ55のポート55aから作動油が吐出されると、配管57を流れた作動油が油圧シリンダ3Aのロッド側室59内に供給され、その圧力によってピストンが加圧されてピストンロッド51が収縮作動する。一方、逆に油圧ポンプ55のポート55bから作動油が吐出されると、配管58を流れた作動油が油圧シリンダ3Aのシリンダ側室60内に供給され、その圧力によってピストンが加圧されてピストンロッド51が伸長作動する。こうして油圧シリンダ94の伸縮が制御される場合、ストロークセンサ62によって油圧シリンダ3Aのストローク量が検出され、またロータリエンコーダ63によってサーボモータ54の回転状態が検出されている。そして、それぞれの検出信号はフィードバック信号としてコントローラ61へとフィードバックされる。従って、フィードバック信号を用いて制御系の誤差が補正され、コントローラ61からの位置指令信号通りに正確に油圧シリンダ3Aのストローク動作が制御される。
とろこで、こうして油圧ポンプ55から油圧シリンダ3Aに作動油が送り込まれて伸縮が操作されているが、その際、油圧シリンダ3A内での作動油の過不足が以下のようにしてシャトル弁64で調整される。
先ず、油圧ポンプ55のポート55aから作動油が吐出されると、油圧シリンダ3Aの摩擦抵抗によりピストンロッド51が動きだす前に、ポート55a側に接続されているため供給側となった配管57内の圧力が上昇する。その圧力でシャトル弁64のボール弁体B1が弁座に当接し、そのボール弁体B1と連結バーを介し連結されたボール弁体B2が弁座から離間する。このためポート55b側の配管57と油タンク65とが連通する。油圧ポンプ55からロッド側室59へ供給される作動油の圧力によってピストンロッド51が収縮作動する。そして、ヘッド側室60から流出する作動油の流量のうち油圧ポンプ55の吸入量よりも余分な量の作動油は油タンク65へ戻される。
その一方、油圧ポンプ55が逆転してポート55bから作動油が吐出されと、逆にポート55b側に接続された配管58内の圧力が上昇する。それに伴い、シャトル弁64のボール弁体B2が弁座に当接し、そのボール弁体B2と連結バーを介して連結されたボール弁体B1が弁座から離間する。このためポート55a側の配管58と油タンク65とが連通する。従って、油圧ポンプ55からヘッド側室60へ供給される作動油の圧力によってピストンロッド51が伸長作動する。そして、反対のロッド側室59から作動油が排出され、その排出される作動油量は油圧ポンプ55の吸入量よりも少ないが、不足分の作動油は油タンク65から吸い上げられて補充される。
図1に示す第1実施形態の振動抑制装置1では、以上のようにしてセミアクティブダンパとして機能する振動制振用ダンパ2と、フルアクティブダンパとして機能する電油ハイブリッドアクチュエータ3とがスイングアーム4を介して直列に連結され、一体的に作用している。
前述した振動制振用ダンパ2によるオンロードとアンロードとの切り換えによる制振制御は、カルノップ理論が用いられ、加速度センサによって得られる車体の地面に対する左右方向の絶対速度(スカイフック速度)と、検知手段30から得られるダンパの伸縮情報とから、図9に示すようにオンロード(ON)とアンロード(UN)が判定される。
セミアクティブダンパである振動制振用ダンパ2の場合、例えば空間が広がった走行区間では、車体は周りからの空気抵抗を受けず、台車上においてあたかも滑るように進むことができるが、特にトンネルのような狭い空間部分を走行する場合には渦巻く空気抵抗によって車体が左右に揺らされる。従って、左右の揺れが生じる場合には常に制振力を発揮するオンロード制御を行うことが望ましいが、セミアクティブダンパでは時間の半分がアンロードになってしまう。そのため、セミアクティブダンパだけでは制振力が得られないアンロード時に揺れが大きくなってしまい、これまで乗り心地レベルを上げるには限界があった。そこで、本実施形態では、電油ハイブリッドアクチュエータ3を利用して、アンロードを強制的にオンロード状態にすることにより制振力を得て振動を効果的に抑えることを可能にしている。
車体がトンネルに入った場合の振動抑制装置1の作用について説明する。鉄道車両がトンネルへ進入すると、車体は空気抵抗を受けて左右に揺れを生じることになる。そこで、例えば車体が右側に揺れるとき、加速度センサによって検出した車体の横揺れに伴う加速度信号と、図5に示す検知手段30からの伸縮信号とに基づいて、制御装置からはオンロード信号が出力される。すなわち、図5に示す振動制振用ダンパ2は、高速電磁弁39のソレノイドがOFFの状態に制御され、シーケンスアンロード弁37が遮断される。また、このときフェールセーフ弁35は切り換えられた状態になっており、ロッド側室24の作動油は流路31へ吐出されてフェールセーフ弁35を通り、更に流路32へ流れてオリフィス36を介して流路34から油タンク28へと還流することになる。そのため振動制振用ダンパ2は、オリフィス36によって流路抵抗が大きいオンロード状態になり、台車との間で車体が右側に触れるのを制振力によって防止する。
このとき振動抑制装置1では、図1に示す振動制振用ダンパ2が伸びるとすると、それによってスイングアーム4の連結端が矢印L(車体右側)方向に振れることになる。そして、電油ハイブリッドアクチュエータ3は、サーボモータ54の駆動を停止しているならば油圧シリンダ3A内の作動油の流れが制限されて伸縮が抑えられる。そのため、このときはセミアクティブダンパである振動制振用ダンパ2だけの制振制御になる。
その一方で、本実施形態では、伸長作動する振動制振用ダンパ2の伸びに対し、電油ハイブリッドアクチュエータ3の油圧シリンダ3Aがそれよりも速く伸びるように制御する。すると、振動制振用ダンパ2が前述した制振制御によってオンロード状態からアンロード状態への変化をキャンセルしてオンロード状態を維持することができるようになる。
すなわち、振動制振用ダンパ2の伸びによってスイングアーム4の連結端が矢印L方向に振れようとするのに対し、電油ハイブリッドアクチュエータ3が伸びて他端に矢印R方向への回転を与える。すると、スイングアーム4の車体に軸着された軸孔4a部分は、振動制振用ダンパ2の伸びようとする動きに対応して車体右側(矢印L,Rと同方向)に移動する。そして、このとき電油ハイブリッドアクチュエータ3の油圧シリンダ3Aが振動制振用ダンパ2よりも速く伸びて、スイングアーム4が矢印R方向に回転して振動制振用ダンパ2の伸びが抑えられる。
ところで、カルノップの判断側では、車体の絶対速度に対して台車の絶対速度が同方向で高い場合には、車体と台車とを接続すると逆効果になるためアンロードとなる。そのため、本例のような場合、通常は振動制振用ダンパ2が伸びきったところでアンロードになってしまい、続く逆の左側への揺れに対してオンロード制御することができなかった。しかし、本実施形態では、振動制振用ダンパ2の車体側取付部が電油ハイブリッドアクチュエータ3によって振れるスイングアーム4によって見かけ上車体に対しフローティング状態で連結されているため、前述したように振動制振用ダンパ2を伸長作動させることなくアンロード状態を維持することができる。
また、例えば車体が左右一方に揺れた場合、それよりも速く台車が同方向に揺れる場合には車体が台車にもっていかれないように振動制振用ダンパ2をアンロード状態にする。このときアンロード状態の振動制振用ダンパ2が伸びようとするその動作よりも速く電油ハイブリッドアクチュエータ3を伸長作動させてやれば、前述したようにスイングアーム4を介して振動制振用ダンパ2の伸びを抑えてアンロードの時間をオンロードにすることができる。この時、電油ハイブリッドアクチュエータ3はアンロード状態になった振動制振用ダンパ2を介して台車を車体から遠ざかる方向に蹴り、車体が左に振れるのを抑えることができる。そして、車体が止まれば後は振動制振用ダンパ2だけの制振制御になる。
よって、振動抑制装置1では、セミアクティブダンパである振動制振用ダンパ2に対して、フルアクティブダンパである電油ハイブリッドアクチュエータ3を直列に設けたので、振動制振用ダンパ2がアンロードの状態で伸縮している場合に電油ハイブリッドアクチュエータ3がそれ以上の速度で伸縮すれば、電油ハイブリッドアクチュエータ3の油圧シリンダ3Aの伸縮量の範囲で、振動制振用ダンパ2だけではアンロード状態になって制振を放棄していた時間帯でもオンロード状態を維持して制振を実行することができるようになり、台車と車体との間に制振力が与えられるようになった。すなわち、本実施形態の振動抑制装置1では、オンロードによる制振制御時間を増やすことができたため、乗り心地レベルを上げることが可能になった。
ところで、セミアクティブダンパである振動制振用ダンパ2におけるオンロード・アンロードの切り換えによる制振制御は、カルノップ理論が用いられ、加速度センサによって得られる車体の地面に対する左右方向の絶対速度(スカイフック速度)と、検知手段30から得られるダンパの伸縮情報とから判定される。一方、アクティブダンパである電油ハイブリッドアクチュエータ3は、車体が揺れる左右の方向だけを検出しており、例えば前記加速度センサからの信号によってその大きさと速度に応じて伸びと縮みが制御される。
ここで、図10は、アンロード状態の振動制振用ダンパ2を電油ハイブリッドアクチュエータ3の駆動によりオンロードにする場合の制御フローを示した図である。
先ず、振動制振用ダンパ2がアンロード状態であるか否かが確認される(S101)。そこで、振動制振用ダンパ2がアンロード状態の場合には(S101:YES)、電油ハイブリッドアクチュエータ3のストロークに余裕があるか否かが確認される(S102)。一方、アンロード状態にない場合には(S101:NO)、電油ハイブリッドアクチュエータ3の伸縮速度VH と、振動制振用ダンパ2の伸縮速度VS が比較される(S103)。そして、フルアクティブダンパの伸縮速度VH がセミアクティブダンパの伸縮速度VS より大きい場合には(S103:YES)、電油ハイブリッドアクチュエータ3のストロークに余裕があるか否かが確認される(S102)。
電油ハイブリッドアクチュエータ3のストロークに余裕が無い場合には(S102:NO)、それ以上の伸縮が不可能であるためアンロードの振動制振用ダンパ2を強制的にアンロード状態にすることはできず、次に備えて電油ハイブリッドアクチュエータ3のストロークが中立に戻される(S107)。
また、S103に戻って伸縮速度VH がVS より小さい場合には(S103:NO)、電油ハイブリッドアクチュエータ3のストロークを中立に戻した場合に振動制振用ダンパ2がアンロード状態になるか否かの確認が行われる(S104)。そして、アンロード状態になる場合には中立に戻り、(S104:NO/S107)アンロード状態にならない場合にはそのままのストロークが維持される(S104:YES/S105)。
一方、電油ハイブリッドアクチュエータ3のストロークに余裕がある場合は(S102:YES)、振動制振用ダンパ2の伸縮速度VS より、電油ハイブリッドアクチュエータ3の最大の伸縮速度VHmaxが大きいか否かが確認される(S106)。そして、例えば振動制振用ダンパ2がアンロード状態で伸縮速度VS の方が伸縮速度VHmaxよりも大きい場合には(S106:NO)、電油ハイブリッドアクチュエータ3のストローク状態が中立に戻される(S107)。また、伸縮速度VHmaxの方が伸縮速度VS よりも大きい場合には(S106:YES)、振動制振用ダンパ2の伸縮動作が伸びであるか否かが確認される(S108)。
そして、振動制振用ダンパ2が伸び状態である場合には(S108:YES)、電油ハイブリッドアクチュエータ3は、VH=|VS|+|α・FS| の指令速度で伸縮が制御され(S109)、逆に振動制振用ダンパ2が収縮状態である場合には(S108:NO)、電油ハイブリッドアクチュエータ3は、VH=−|VS|−|α・FS| の指令速度で伸縮が制御される(S110)。ここで、αはゲインであり、FS はスカイフック指令速度である。従って、電油ハイブリッドアクチュエータ3が以上の条件の下で指令速度VH によって伸縮することにより、振動制振用ダンパ2がアンロード或いはオンロード状態で伸縮した場合でも、強制的にオンロード状態にすることにより制振力を得て振動を効果的に抑えることができる。
本実施形態の振動抑制装置1では、非駆動時には次に車体が左右の揺れるのに備え、ピストン25が真ん中に位置する状態を初期状態として戻される。それには図7に示すようにストロークセンサ62によって油圧シリンダ3Aのストローク量が検出され、その信号によって電油ハイブリッドアクチュエータ3が制御装置61によってフィードバック制御が行われる。そこで、電油ハイブリッドアクチュエータ3を構成する油圧シリンダ3Aの変位が大きくなったら、徐々にピストンが真ん中に戻るように弱いゲインのフィードバックをかける。これによりスイングアーム4を介して振動制振用ダンパ2のピストン位置も中央に戻り、その伸縮のストロークを確保しておくことができる。
一方、車体の揺れが小さい走行時には振動制振用ダンパ2の駆動制御は行われていない。その時、振動制振用ダンパ2がオンロード状態で、電油ハイブリッドアクチュエータ3のサーボモータ54が駆動を停止しているとすると、車体に生じる左右の揺れは振動制振用ダンパ2を介して電油ハイブリッドアクチュエータ3の油圧シリンダ3Aを伸縮させる外力として働く。このとき、その油圧シリンダ3Aが外力によって伸縮すると、図7に示すシリンダチューブ52内の作動油が流れ出て油圧ポンプ55を回転させる。そして、その油圧ポンプ55の回転によってサーボモータ54に逆起電力が発生し、そこから得られた電力を安定化して蓄えることで振動制振用ダンパ2の駆動電力として利用することができる。図8は、その回生回路を示したブロック図である。
電油ハイブリッドアクチュエータ3(の制御装置61)には、インバータ71を介して車両電源72が接続され、更にその車両電源72にはフィルタ73およびDC−DCコンバータ74を介して振動制振用ダンパ2(の制御装置)へ接続されている。一方、電油ハイブリッドアクチュエータ3には、車両電源72の他にインバータ75を介してバッテリ76が接続されている。このバッテリ76には電圧検出器77が接続されており、バッテリ76の充電電力量によってリレー78が、車両電源72とバッテリ76との間で振動制振用ダンパ2への接続を切り換えるようになっている。
そこで、車体が揺れて電油ハイブリッドアクチュエータ3の油圧シリンダ3Aが伸縮して作動油が流れると、油圧ポンプ55が回転してサーボモータ54から逆起電力が発生する。そして、その電力をインバータ75を介してバッテリ76に安定化して蓄える。バッテリ76の充電電力量が十分な場合には、それを検出した電圧検出器77の信号によってリレー78が図示するようにバッテリ76側に接続された状態になる。そのため、バッテリ76の電力が振動制振用ダンパ2の駆動に利用される。一方、充電電力量が十分でない場合には、リレー78が逆に切り換えられて車両電源72の電力によって振動制振用ダンパ2が駆動する。なお、電油ハイブリッドアクチュエータ3は、常に車両電源72の電力によって駆動が制御される。こうして、回生電力を振動制振用ダンパ2の駆動に利用することにより省エネが実現できる。
また、本実施形態の振動抑制装置1は、電油ハイブリッドアクチュエータ3が動作異常(例えばビリビリ振動)となっても、セミアクティブダンパである振動制振用ダンパ2がその振動などを絶縁するので乗り心地が悪くならない。
また、電油ハイブリッドアクチュエータ3は多くの精密部品によって構成されている。そのため、本実施形態のものが振動に強くはない場合でも、振動抑制装置1はその電油ハイブリッドアクチュエータ3が車体に取り付けられて上下振動にさらされないため、振動による影響が小さくて済む。
また、電油ハイブリッドアクチュエータ3は重量が大きいものであるが、本実施形態では振動制振用ダンパ2と分離可能な構成になっているため容易に着脱することができる。
更に、電油ハイブリッドアクチュエータ3は、サーボモータ54の出力と油圧ポンプ55の容量との限界によって大ストロークの急激な横揺れ等に対してロック状態、又はリリーフ状態となってしまうが、セミアクティブダンパである振動制振用ダンパ2が直列に接続されているので、そのアンロード状態によって乗客が大きな衝撃を感じなくて済むようにできる。
次に、本発明の鉄道車両における第2実施形態の振動抑制装置について、図面を参照しながら以下に説明する。図2は、鉄道車両における第2実施形態の振動抑制装置を示した側面図である。なお、前記第1実施形態の振動抑制装置1と同じ構成については同符号を付して説明する。
振動抑制装置5は、動力源を持たない油圧シリンダからなる振動制振用ダンパ2と、電気エネルギを動力源とする電油ハイブリッドアクチュエータ3とが、直動システムであるLMガイド81を介して連結されている。振動制振用ダンパ2と電油ハイブリッドアクチュエータ3とは、図示するように一直線上に配置され、ともに車体に対して横向きに取り付けられている。
LMガイド81は、ガイドレール82が車体に固定され、そのガイドレール82をスライドするようにガイドブロック83が垂設されている。ガイドブロック83には左右にブラケットが突設され、一方には振動制振用ダンパ2のシリンダチューブ21が軸着され、他方には電油ハイブリッドアクチュエータ3のピストンロッド51先端が軸着されている。更に、振動制振用ダンパ2は、そのピストンロッド22先端が台車側に固定されたブラケットに軸着され、電油ハイブリッドアクチュエータ3は、そのシリンダチューブ52が車体に設けられたブラケットに軸着されている。
こうした制動抑制装置5は、振動制振用ダンパ2が図5に示すようなセミアクティブダンパであり、オンロードとアンロードとを切り換えて車体の振動を抑えるように配置されたものである。一方、電油ハイブリッドアクチュエータ3は、図6及び図7に示すように動力源をもったフルアクティブダンパであり、その出力をLMガイド81を介して振動制振用ダンパ2に伝達し、振動制振用ダンパ2における制振をサポートしてより高い制振性を得ることができるよう構成され、つぎにように作用する。
振動制振用ダンパ2では、オンロードとアンロードの切り換えによる制振制御はカルノップ理論が用いられ、加速度センサによって得られる車体の地面に対する左右方向の絶対速度(スカイフック速度)と、検知手段30から得られるダンパの伸縮情報とから、図9に示すようにオンロード(ON)とアンロード(UN)が判定される。そして、特にセミアクティブダンパだけでは制振力が得られないアンロード時に揺れが大きくなってしまうため、電油ハイブリッドアクチュエータ3を利用して、アンロードを強制的にオンロード状態にすることにより制振力を得て振動を効果的に抑えるようにしている。
例えば、トンネルへの進入によって車体が右側に揺れるとき、加速度センサによって検出した車体の横揺れに伴う加速度信号と、図5に示す検知手段30からの伸縮信号とに基づいて、制御装置によってオンロード状態に切り換えられ、台車との間で車体が右側に触れるのを制振力によって防止する。
このとき振動抑制装置5では、図2に示す振動制振用ダンパ2が伸びるとすると、それによってLMガイド81のガイドブロック83が右に押される。そして、電油ハイブリッドアクチュエータ3は、サーボモータ54の駆動を停止しているならば油圧シリンダ3A内の作動油の流れが制限されて伸縮が抑えられる。そのため、このときはセミアクティブダンパである振動制振用ダンパ2だけの制振制御になる。
その一方で、本実施形態では、伸長作動する振動制振用ダンパ2の伸びに対し、電油ハイブリッドアクチュエータ3の油圧シリンダ3Aがそれよりも速く伸びるように制御する。すると、振動制振用ダンパ2が前述した制振制御によってオンロード状態からアンロード状態への変化をキャンセルしてオンロード状態を維持することができるようになる。すなわち、電油ハイブリッドアクチュエータ3の油圧シリンダ3Aが振動制振用ダンパ2よりも速く伸びると、振動制振用ダンパ2をオンロード状態にしたままその伸びを抑える。従って、振動制振用ダンパ2を伸長作動させることなくアンロード状態を維持することができる。
よって、本実施形態の振動抑制装置5では、セミアクティブダンパである振動制振用ダンパ2に対して、フルアクティブダンパである電油ハイブリッドアクチュエータ3を直列に設けたので、振動制振用ダンパ2がアンロードの状態で伸縮している場合に電油ハイブリッドアクチュエータ3がそれ以上の速度で伸縮すれば、電油ハイブリッドアクチュエータ3の油圧シリンダ3Aの伸縮量の範囲で、振動制振用ダンパ2だけではアンロード状態になって制振を放棄していた時間帯でもオンロード状態を維持して制振を実行することができるようになり、台車と車体との間に制振力が与えられるようになった。すなわち、振動抑制装置5では、オンロードによる制振制御時間を増やすことができたため、乗り心地レベルを上げることが可能になった。
また、本実施形態の振動抑制装置5でも、ストロークセンサ62によって油圧シリンダ3Aのストローク量を検出し、その信号によって電油ハイブリッドアクチュエータ3が制御装置61によってフィードバック制御することにより、徐々にピストンが真ん中に戻るように弱いゲインのフィードバックをかけ、これによりスイングアーム4を介して振動制振用ダンパ2のピストン位置も中央に戻り、その伸縮のストロークを確保しておくことができる。
更に、図8に示すように回生回路を構成することにより、油圧シリンダ3Aからの作動油によって油圧ポンプ55を回転してサーボモータ54から逆起電力が発生させ、その電力をインバータ75を介してバッテリ76に安定化して蓄えることにより、回生電力を振動制振用ダンパ2の駆動に利用することにより省エネが実現できる。
また、本実施形態の振動抑制装置5でも、電油ハイブリッドアクチュエータ3が動作異常(例えばビリビリ振動)となっても、セミアクティブダンパである振動制振用ダンパ2がその振動などを絶縁するので乗り心地が悪くならない。
また、電油ハイブリッドアクチュエータ3は多くの精密部品によって構成されている。そのため、本実施形態のものが振動に強くはない場合でも、振動抑制装置1はその電油ハイブリッドアクチュエータ3が車体に取り付けられて上下振動にさらされないため、振動による影響が小さくて済む。
また、電油ハイブリッドアクチュエータ3は重量が大きいものであるが、本実施形態でも振動制振用ダンパ2と分離可能な構成になっているため容易に着脱することができる。
更に、電油ハイブリッドアクチュエータ3は、サーボモータ54の出力と油圧ポンプ55の容量との限界によって大ストロークの急激な横揺れ等に対してロック状態、又はリリーフ状態となってしまうが、セミアクティブダンパである振動制振用ダンパ2が直列に接続されているので、そのアンロード状態によって乗客が大きな衝撃を感じなくて済むようにできる。
次に、鉄道車両における第3実施形態の振動抑制装置について、図面を参照しながら以下に説明する。図3は、鉄道車両における3実施形態の振動抑制装置を示した平面図である。なお、前記第1実施形態の振動抑制装置1と同じ構成については同符号を付して説明する。
振動抑制装置6は、動力源を持たない油圧シリンダからなる振動制振用ダンパ2と、電気エネルギを動力源とする電油ハイブリッドアクチュエータ3とが、L形スイングアーム85を介して連結されている。振動制振用ダンパ2と電油ハイブリッドアクチュエータ3とは、図示するように直角に配置され、振動制振用ダンパ2は車体に対して横向きに取り付けられ、電油ハイブリッドアクチュエータ3は車体に沿って取り付けられている。
L形スイングアーム85は、その中心の軸孔85aで車体に軸支されている。そして、その一端には振動制振用ダンパ2のピストンロッド22先端が軸着され、他端には電油ハイブリッドアクチュエータ3のピストンロッド51先端が軸着されている。更に、振動制振用ダンパ2は、シリンダチューブ21が台車200側に軸着され、電油ハイブリッドアクチュエータ3は、そのシリンダチューブ52が車体側に軸着されている。
こうした本実施形態の制動抑制装置6は、振動制振用ダンパ2が図5に示すセミアクティブダンパであり、オンロードとアンロードとを切り換えて車体の振動を抑えるように配置されている。一方、電油ハイブリッドアクチュエータ3は、図6及び図7に示す動力源をもったフルアクティブダンパであり、その出力をL形スイングアーム85を介して振動制振用ダンパ2に伝達し、振動制振用ダンパ2における制振をサポートしてより高い制振性を得ることができるよう構成され、次のように作用する。
振動制振用ダンパ2は、オンロードとアンロードの切り換えによる制振制御はカルノップ理論が用いられ、加速度センサによって得られる車体の地面に対する左右方向の絶対速度(スカイフック速度)と、検知手段30から得られるダンパの伸縮情報とから、図9に示すようにオンロード(ON)とアンロード(UN)が判定される。そして、特にセミアクティブダンパだけでは制振力が得られないアンロード時に揺れが大きくなってしまうため、電油ハイブリッドアクチュエータ3を利用して、アンロードを強制的にオンロード状態にすることにより制振力を得て振動を効果的に抑えるようにしている。
例えば、トンネルへの進入によって車体が右側に揺れるとき、加速度センサによって検出した車体の横揺れに伴う加速度信号と、図5に示す検知手段30からの伸縮信号とに基づいて、制御装置によってオンロード状態に切り換えられ、台車との間で車体が右側に触れるのを制振力によって防止する。
このとき振動抑制装置6では、振動制振用ダンパ2が伸びるとすると、それによってL形スイングアーム85が図3において反時計回りに回転する。そして、電油ハイブリッドアクチュエータ3は、サーボモータ54の駆動を停止しているならば油圧シリンダ3A内の作動油の流れが制限されて伸縮が抑えられる。そのため、このときはセミアクティブダンパである振動制振用ダンパ2だけの制振制御になる。
その一方で、本実施形態では、伸長作動する振動制振用ダンパ2の伸びに対し、電油ハイブリッドアクチュエータ3の油圧シリンダ3Aがそれよりも速く伸びるように制御する。すると、振動制振用ダンパ2が前述した制振制御によってオンロード状態からアンロード状態への変化をキャンセルしてオンロード状態を維持することができるようになる。すなわち、電油ハイブリッドアクチュエータ3の油圧シリンダ3Aが振動制振用ダンパ2よりも速く伸びると、振動制振用ダンパ2をオンロード状態にしたままその伸びを抑える。従って、振動制振用ダンパ2を伸長作動させることなくアンロード状態を維持することができる。
よって、本実施形態の振動抑制装置6では、セミアクティブダンパである振動制振用ダンパ2に対して、フルアクティブダンパである電油ハイブリッドアクチュエータ3を直列に設けたので、振動制振用ダンパ2がアンロードの状態で伸縮している場合に電油ハイブリッドアクチュエータ3がそれ以上の速度で伸縮すれば、電油ハイブリッドアクチュエータ3の油圧シリンダ3Aの伸縮量の範囲で、振動制振用ダンパ2だけではアンロード状態になって制振を放棄していた時間帯でもオンロード状態を維持して制振を実行することができるようになり、台車と車体との間に制振力が与えられるようになった。すなわち、本実施形態の振動抑制装置6では、オンロードによる制振制御時間を増やすことができたため、乗り心地レベルを上げることが可能になった。そして、本実施形態では、台車200と車体との間に電油ハイブリッドアクチュエータ3を設置するスペースが無い場合でも、振動抑制装置6を損なうことなく設置することができる。
また、本実施形態の振動抑制装置6でも、ストロークセンサ62によって油圧シリンダ3Aのストローク量を検出し、その信号によって電油ハイブリッドアクチュエータ3が制御装置61によってフィードバック制御することにより、徐々にピストンが真ん中に戻るように弱いゲインのフィードバックをかけ、これによりスイングアーム4を介して振動制振用ダンパ2のピストン位置も中央に戻り、その伸縮のストロークを確保しておくことができる。
更に、図8に示すように回生回路を構成することにより、油圧シリンダ3Aからの作動油によって油圧ポンプ55を回転してサーボモータ54から逆起電力が発生させ、その電力をインバータ75を介してバッテリ76に安定化して蓄えることにより、回生電力を振動制振用ダンパ2の駆動に利用することにより省エネが実現できる。
また、本実施形態の振動抑制装置6でも、電油ハイブリッドアクチュエータ3が動作異常(例えばビリビリ振動)となっても、セミアクティブダンパである振動制振用ダンパ2がその振動などを絶縁するので乗り心地が悪くならない。
また、電油ハイブリッドアクチュエータ3は多くの精密部品によって構成されている。そのため、本実施形態のものが振動に強くはない場合でも、振動抑制装置1はその電油ハイブリッドアクチュエータ3が車体に取り付けられて上下振動にさらされないため、振動による影響が小さくて済む。
また、電油ハイブリッドアクチュエータ3は重量が大きいものであるが、本実施形態でも振動制振用ダンパ2と分離可能な構成になっているため容易に着脱することができる。
更に、電油ハイブリッドアクチュエータ3は、サーボモータ54の出力と油圧ポンプ55の容量との限界によって大ストロークの急激な横揺れ等に対してロック状態、又はリリーフ状態となってしまうが、セミアクティブダンパである振動制振用ダンパ2が直列に接続されているので、そのアンロード状態によって乗客が大きな衝撃を感じなくて済むようにできる。
次に、本発明の鉄道車両における第4実施形態の振動抑制装置について、図面を参照しながら以下に説明する。図4は、鉄道車両における第4実施形態の振動抑制装置を簡略化して示した側面図である。なお、前記第1実施形態の振動抑制装置1と同じ構成については同符号を付して説明する。
振動抑制装置7は、動力源を持たない油圧シリンダからなる振動制振用ダンパ2と、電気エネルギを動力源とする電油ハイブリッドアクチュエータ3とが直接連結され、車体に対して横向きに取り付けられている。振動制振用ダンパ2と電油ハイブリッドアクチュエータ3とは、共にシリンダチューブ21,52が固定され、逆向きにピストンロッド22,51が突設されている。そして、振動制振用ダンパ2もピストンロッド22先端が車体側に軸着され電油ハイブリッドアクチュエータ3のピストンロッド51先端が台車側に軸着されている。
そして、第4実施形態の振動抑制装置7では、第1実施形態の振動制御装置1と同様にセミアクティブダンパとして機能する振動制振用ダンパ2と、フルアクティブダンパとして機能する電油ハイブリッドアクチュエータ3とが一体的に作用する。
すなわち、振動制振用ダンパ2では、オンロードとアンロードの切り換えによる制振制御はカルノップ理論が用いられ、加速度センサによって得られる車体の地面に対する左右方向の絶対速度(スカイフック速度)と、検知手段30から得られるダンパの伸縮情報とから、図9に示すようにオンロード(ON)とアンロード(UN)が判定される。そして、特にセミアクティブダンパだけでは制振力が得られないアンロード時に揺れが大きくなってしまうため、電油ハイブリッドアクチュエータ3を利用して、アンロードを強制的にオンロード状態にすることにより制振力を得て振動を効果的に抑えるようにしている。
例えば、トンネルへの進入によって車体が右側に揺れるとき、加速度センサによって検出した車体の横揺れに伴う加速度信号と、図5に示す検知手段30からの伸縮信号とに基づいて、制御装置によってオンロード状態に切り換えられ、台車との間で車体が右側に触れるのを制振力によって防止する。
このとき振動抑制装置7では、振動制振用ダンパ2が伸びる場合に電油ハイブリッドアクチュエータ3がサーボモータ54の駆動を停止しているならば、油圧シリンダ3A内の作動油の流れが制限されて伸縮が抑えられる。そのため、このときはセミアクティブダンパである振動制振用ダンパ2だけの制振制御になる。
その一方で、本実施形態では、伸長作動する振動制振用ダンパ2の伸びに対し、電油ハイブリッドアクチュエータ3の油圧シリンダ3Aがそれよりも速く伸びるように制御する。すると、振動制振用ダンパ2が前述した制振制御によってオンロード状態からアンロード状態への変化をキャンセルしてオンロード状態を維持することができるようになる。すなわち、電油ハイブリッドアクチュエータ3の油圧シリンダ3Aが振動制振用ダンパ2よりも速く伸びると、振動制振用ダンパ2をオンロード状態にしたままその伸びを抑える。従って、振動制振用ダンパ2を伸長作動させることなくアンロード状態を維持することができる。
よって、本実施形態の振動抑制装置7では、セミアクティブダンパである振動制振用ダンパ2に対して、フルアクティブダンパである電油ハイブリッドアクチュエータ3を直列一体に設けたので、振動制振用ダンパ2がアンロードの状態で伸縮している場合に電油ハイブリッドアクチュエータ3がそれ以上の速度で伸縮すれば、電油ハイブリッドアクチュエータ3の油圧シリンダ3Aの伸縮量の範囲で、振動制振用ダンパ2だけではアンロード状態になって制振を放棄していた時間帯でもオンロード状態を維持して制振を実行することができるようになり、台車と車体との間に制振力が与えられるようになった。すなわち、本実施形態の振動抑制装置7では、オンロードによる制振制御時間を増やすことができたため、乗り心地レベルを上げることが可能になった。
また、本実施形態の振動抑制装置7でも、ストロークセンサ62によって油圧シリンダ3Aのストローク量を検出し、その信号によって電油ハイブリッドアクチュエータ3が制御装置71によってフィードバック制御することにより、徐々にピストンが真ん中に戻るように弱いゲインのフィードバックをかけ、これによりスイングアーム4を介して振動制振用ダンパ2のピストン位置も中央に戻り、その伸縮のストロークを確保しておくことができる。
更に、図8に示すように回生回路を構成することにより、油圧シリンダ3Aからの作動油によって油圧ポンプ55を回転してサーボモータ54から逆起電力が発生させ、その電力をインバータ75を介してバッテリ76に安定化して蓄えることにより、回生電力を振動制振用ダンパ2の駆動に利用することにより省エネが実現できる。
また、本実施形態の振動抑制装置7でも、電油ハイブリッドアクチュエータ3が動作異常(例えばビリビリ振動)となっても、セミアクティブダンパである振動制振用ダンパ2がその振動などを絶縁するので乗り心地が悪くならない。
また、電油ハイブリッドアクチュエータ3は多くの精密部品によって構成されている。そのため、本実施形態のものが振動に強くはない場合でも、振動抑制装置1はその電油ハイブリッドアクチュエータ3が車体に取り付けられて上下振動にさらされないため、振動による影響が小さくて済む。
更に、電油ハイブリッドアクチュエータ3は、サーボモータ54の出力と油圧ポンプ55の容量との限界によって大ストロークの急激な横揺れ等に対してロック状態、又はリリーフ状態となってしまうが、セミアクティブダンパである振動制振用ダンパ2が直列に接続されているので、そのアンロード状態によって乗客が大きな衝撃を感じなくて済むようにできる。
以上、本発明の鉄道車両に関し、その振動抑制装置について各種実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
鉄道車両における第1実施形態の振動抑制装置を示した斜視図である。 鉄道車両における第2実施形態の振動抑制装置を示した側面図である。 鉄道車両における第3実施形態の振動抑制装置を示した平面図である。 鉄道車両における第4実施形態の振動抑制装置を簡略化して示した図である。 振動制振用ダンパの一例を示す回路図である。 電油ハイブリッドアクチュエータの一例を示した側面図である。 電油ハイブリッドアクチュエータの一例を示した回路図である。 鉄道車両における振動抑制装置を構成する回生回路を示したブロック図である。 カルノップ理論によるオンロード(ON)とアンロード(UN)が判定を示した図である。 アンロード状態の振動制振用ダンパを電油ハイブリッドアクチュエータの駆動によりオンロードにする場合の制御フローを示した図である。 セミアクティブダンパの構成を示した回路図である。
符号の説明
1 振動抑制装置
2 振動制振用ダンパ
3 電油ハイブリッドアクチュエータ
4 スイングアーム
21,52 シリンダチューブ
22,51 ピストンロッド

Claims (6)

  1. 油圧シリンダの作動油の流れを制御することにより伸縮するピストンロッドに作用する抵抗を調節する振動制振用ダンパと、電気エネルギを動力源として油圧を制御することにより油圧シリンダのピストンロッドを伸縮させる電油ハイブリッドアクチュエータとを備え、その振動制振用ダンパの一端が台車側に連結され、電油ハイブリッドアクチュエータの一端が車体側に連結されて、振動制振用ダンパの他端と電油ハイブリッドアクチュエータの他端が、電油ハイブリッドアクチュエータの伸縮荷重が前記振動制振用ダンパに対して軸方向に作用するように連結されたものであって、振動制振用ダンパをアンロード状態にしたときに、アンロード状態の振動制振用ダンパが伸縮しようとするその動作よりも速く電油ハイブリッドアクチュエータを同じ伸縮作動させるようにした振動抑制装置を有することを特徴とする鉄道車両。
  2. 請求項1に記載する鉄道車両において、
    前記振動抑制装置は、前記振動制振用ダンパと電油ハイブリッドアクチュエータとが平行又は所定の角度で配置され、車体側に軸支されたスイングアームを介して連結されたものであることを特徴とする鉄道車両。
  3. 請求項1に記載する鉄道車両において、
    前記振動抑制装置は、前記振動制振用ダンパが車体に対して横向きに配置され、前記電油ハイブリッドアクチュエータは台車の外側にて車体に沿って配置され、車体側に軸支されたスイングアームを介して連結されたものであることを特徴とする鉄道車両。
  4. 請求項1に記載する鉄道車両において、
    前記振動抑制装置は、前記振動制振用ダンパと電油ハイブリッドアクチュエータとが一直線上に配置され、それぞれ車体に取り付けられた直動システムによって連結されたものであることを特徴とする鉄道車両。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載する鉄道車両において、
    前記振動抑制装置は、油圧シリンダの変位が大きくなったら、徐々にピストンが真ん中に戻るように弱いゲインのフィードバックをかけるようにして、前記電油ハイブリッドアクチュエータを制御するようにしたものであることを特徴とする鉄道車両。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載する鉄道車両において、
    車両電源と前記電油ハイブリッドアクチュエータから発生する起電力を蓄えるバッテリとを備え、
    前記振動制振用ダンパおよび電油ハイブリッドアクチュエータは、車両電源の電力によって駆動が制御され、前記振動制振用ダンパは更に、切り換え装置によって車両電源とバッテリとの接続が切り換えられ、それぞれの電力によって駆動が制御されるようにしたものであることを特徴する鉄道車両。
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