JP3996841B2 - 雌型金具のロックリング検査装置及びそれを用いたロックリングの検査方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、雌型金具の内面に検査軸を挿入して、ロックリングを検査する装置と、それを用いて、ロックリングの有無等を検査するロックリングの検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、管体内面の突出部の有無を検査するため、検査治具を挿入する方法が知られている。即ち、検査治具を管軸方向に移動させ、検査治具が管内を貫通するか否かによって、突出部の有無を判定する検査方法である。
【0003】
例えば、図3に示す検査方法は、管体20の一端に検査治具装填発射装置30を取り付け、バルブ31を開けて空気を供給し、空気圧によって検査治具32を管軸方向に移動させ、検査治具32が管体20内を貫通するか否かによって、管体20の内面に突出部が有るか否かを検査するものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−50890号公報 (第2頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の検査方法は、管体内面の突出部の有無を検査するものであり、雌型金具の内面に、解放リングと共に挿入されたロックリングの検査には適さない。即ち、ロックリングは雌型金具の正しい位置に、正しい方向、数で配置されている必要があるので、単にロックリングの有無を検査するだけでは足りない。
【0006】
そのため、ロックリングの検査には測定精度の高さが要求されるのであるが、空気圧によって検査治具を管軸方向に移動させるという従来の検査方法では、ロックリングの有無程度は検査することができても、その向き及び数まで正確に検出することは困難である。
【0007】
そこで本発明は、単なるロックリングの有無だけでなく、ロックリングの向きや数までも正確に検出し、ロックリングに応じて検査荷重を変更することもできる雌型金具のロックリング検査装置及びそれを用いたロックリングの検査方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の課題を解決するためになされたものであって、その第1の要旨は、雌型金具の内面に、解放リングと共に挿入されたロックリングの検査装置であって、検査軸、測定プレート、スプリング、シリンダー及び変位検出手段を備え、シリンダーを作動させると、検査軸及び測定プレートが移動して測定プレートが雌型金具の端面に当たって止まり、続いて、スプリングが縮んで検査軸が雌型金具内に入り込み、解放リングを介してロックリングに接触するまで移動した変位量を変位検出手段によって検出し、ロックリングが適正に挿入されている場合の変位量と比較してロックリングの有無、向き及び数を検査する雌型金具のロックリング検査装置に係るものである。
【0009】
また、本発明の第2の要旨は、上記のロックリング検査装置を用いた検査方法であって、変位検出手段によって検出された変位量と、ロックリングが適正に挿入されている場合の変位量とを比較して、ロックリングの有無、向き及び数を検査するロックリングの検査方法に係るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明のロックリング検査装置は、検査軸、測定プレート、スプリング、シリンダー及び変位検出手段を備えるものである。ここで、検査軸は、雌型金具内に入り込み、解放リングを介してロックリングに接触する。即ち、検査軸がシリンダーの作動によって移動すると解放リングに当たり、それによって押された解放リングがロックリングに接触するようになっている。従って、検査軸が直接ロックリングに接触するわけではない。
【0011】
これは、ロックリングが、管体に食い込むように断面Λ字形(雌型金具の開口端面が上向きの場合)になっているからである。そして、解放リングは、ロックリングのΛ字形の内周傾斜面に当接し、ロックリングを拡径するようになっている。このように、ロックリングと解放リングとは特別な関係を有しているので、検査軸を直接ロックリングに接触させるとロックリングを変形させるおそれもあることから、解放リングを介して接触するようにしたのである。そのため、検査軸の外径は解放リングの外径に合わせておく。
【0012】
また、測定プレートもシリンダーによって移動するが、雌型金具の端面に当たって止まるようになっている。即ち、雌型金具の端面が、検査軸の変位量の基準になるようにしている。なお、スプリングは、測定プレートが雌型金具の端面に当たって止まった後、検査軸が雌型金具内に入り込むように縮むものであるが、それ以外にも、装置の自重により検査軸等が傾かないようにし、振動の伝達を遮断し、シリンダーの作動に伴う検査軸の急激な移動を抑制し、検査荷重の自由な変更を可能にするという作用効果も奏する。従って、スプリングの存在によって測定精度が向上する。
【0013】
更に、変位検出手段は、検査軸の変位量を検出するものであり、例えば、スプリングの縮み量を光センサー等の変位センサーで検出すればよい。そして、ロックリングが適正に挿入されている場合の変位量を予め測定しておき、検査対象の変位量との比較でロックリングの有無、向き及び数を検査する。
【0014】
即ち、変位検出手段によって検出された変位量L’が適正な変位量Lよりも小さい(L’<L)場合には、スプリングの縮み量が所定値よりも小さいことになるので、検査軸が雌型金具内に入り込む量が大きいことを意味する。従って、ロックリングが無いことが判明する。
【0015】
逆に、L’>Lの場合には、スプリングの縮み量が所定値よりも大きく、検査軸が雌型金具内に入り込む量が小さい、即ち、解放リングが所定よりも早くロックリングに接触したことを意味する。従って、断面Λ字形のロックリングが逆向き(V字形)に挿入されているか、Λ字形に2枚以上挿入されていることが判明する。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の雌型金具のロックリング検査装置における最良の実施の形態を図面をもって説明し、更に、それを用いたロックリングの検査方法を説明する。図1は、本発明の雌型金具のロックリング検査装置の一例を示す一部断面側面図である。即ち、図1に示す実施例のロックリング検査装置は、検査軸1、測定プレート2、スプリング3、シリンダー4及び変位検出手段5を備えている。そして、変位検出手段5は、基準プレート5A及び変位センサー5Bで構成されている。そして、シリンダー4を作動させると、検査軸1及び測定プレート2が下向きに移動する。
【0017】
一方、検査対象である雌型金具10の内面には、解放リング11と共にロックリング12が挿入されている。ここで、雌型金具10は、下向きに移動する検査軸1の延長線上に、開口端面を上向きにして置かれており、ロックリング12の断面は、Λ字形になっている。
【0018】
図2は、図1に示す実施例のロックリング検査装置を用いたロックリングの検査方法を示す一部断面側面図である。図2に基づいてロックリングの検査方法を説明すると、図1の状態からシリンダー4を作動させ、検査軸1及び測定プレート2を下降させる。すると、測定プレート2が雌型金具10の端面に当たって止まる。続いて、スプリング3が縮んで検査軸1が雌型金具10内に入り込み、図2に示すように、解放リング11を介してロックリング12に接触するまで移動して止まる。
【0019】
この際、変位検出手段5の基準プレート5Aは、測定プレート2と共に止まっているが、変位センサー5Bは検査軸1が止まるまで移動し続ける。そのため、変位検出手段5によって検出される変位量L’は、雌型金具10内への検査軸1の入り込み量に応じた、スプリング3の縮み量と一致する。
【0020】
従って、変位検出手段5によって検出された変位量L’と、ロックリング12が適正に挿入されている場合の変位量Lとを比較すれば、検査軸1の入り込み量である、雌型金具10の端面からロックリング12までの距離が適正であるか否かが判定できる。
【0021】
具体的には、L’<Lの場合には、雌型金具10の端面からロックリング12までの距離が適正値よりも長いので、ロックリングが無いと判断できる。また、L’>Lの場合には、雌型金具10の端面からロックリング12までの距離が適正値よりも短いので、断面Λ字形のロックリングが逆向き(V字形)に挿入されているか、Λ字形に2枚以上挿入されていると判断できる。
【0022】
【発明の効果】
本発明の雌型金具のロックリング検査装置は、雌型金具の内面に、解放リングと共に挿入されたロックリングの検査装置であって、検査軸、測定プレート、スプリング、シリンダー及び変位検出手段を備え、シリンダーを作動させると、検査軸及び測定プレートが移動して測定プレートが雌型金具の端面に当たって止まり、続いて、スプリングが縮んで検査軸が雌型金具内に入り込み、解放リングを介してロックリングに接触するまで移動した変位量を変位検出手段によって検出するものであり、本発明のロックリングの検査方法は、上記のロックリング検査装置を用いた検査方法であって、変位検出手段によって検出された変位量と、ロックリングが適正に挿入されている場合の変位量とを比較して、ロックリングの有無、向き及び数を検査するものであるので、単なるロックリングの有無だけでなく、ロックリングの向きや数までも正確に検出し、ロックリングに応じて検査荷重を変更することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の雌型金具のロックリング検査装置の一例を示す一部断面側面図である。
【図2】図2は、図1に示す実施例のロックリング検査装置を用いたロックリングの検査方法を示す一部断面側面図である。
【図3】図3は、従来の管体内面の突出部の有無を検査する装置を示す一部断面側面図である。
【符号の説明】
1‥検査軸
2‥測定プレート
3‥スプリング
4‥シリンダー
5‥変位検出手段
5A‥基準プレート
5B‥変位センサー
10‥雌型金具
11‥解放リング
12‥ロックリング
20‥管体
30‥検査治具装填発射装置
31‥バルブ
32‥検査治具
L ‥ロックリングが適正に挿入されている場合の変位量
L’‥変位検出手段によって検出された変位量
Claims (2)
- 雌型金具(10)の内面に、解放リング(11)と共に挿入されたロックリング(12)の検査装置であって、検査軸(1)、測定プレート(2)、スプリング(3)、シリンダー(4)及び変位検出手段(5)を備え、シリンダー(4)を作動させると、検査軸(1)及び測定プレート(2)が移動して測定プレート(2)が雌型金具(10)の端面に当たって止まり、続いて、スプリング(3)が縮んで検査軸(1)が雌型金具(10)内に入り込み、解放リング(11)を介してロックリング(12)に接触するまで移動した変位量(L’)を変位検出手段(5)によって検出し、ロックリング(12)が適正に挿入されている場合の変位量(L)と比較してロックリング(12)の有無、向き及び数を検査することを特徴とする雌型金具のロックリング検査装置。
- 請求項1に記載のロックリング検査装置を用いた検査方法であって、変位検出手段(5)によって検出された変位量(L’)と、ロックリング(12)が適正に挿入されている場合の変位量(L)とを比較して、ロックリング(12)の有無、向き及び数を検査することを特徴とするロックリングの検査方法。
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