JP3996491B2 - 垂直偏向波形生成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、垂直偏向波形生成装置に関し、特に、テレビジョン受像機において垂直偏向に使用する垂直偏向波形を生成する垂直偏向波形生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、テレビジョン受像機の入力ソースが多様化して、非標準信号の場合でも問題なく受像が可能となる垂直偏向回路の機能開発、及びコストダウンが重要視されている。以下、従来の垂直位相を調整する垂直偏向波形生成装置について説明する。
【0003】
図7は、特許文献1において提案されている垂直位相調整回路のブロック構成図を示すものである。図7において、入力端子35から入力される垂直同期信号は、モノマルチバイブレータ31 、32 、33 及び34によって、ほぼ2垂直周期期間遅延され、疑似垂直同期信号となって出力端子36より出力される。上記の構成により、前記疑似垂直同期信号から垂直偏向波形を生成することにより、垂直偏向波形の位相を前後することを実現でき、また、フィールドダブルスキャン信号のような、フィールド毎に垂直同期信号の間隔が異なるような信号の垂直同期信号を、正しく走査が出来るようにすることが可能となる。
【0004】
【特許文献1】
特開平10 −13703号(第4頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のような構成では、次のような課題を有している。すなわち、モノマルチバイブレータを4段使用しているため、ばらつき、あるいは温度ドリフト量が、モノマルチバイブレータを1段使用する時と比較してほぼ4倍となり、回路構成上、不安定な要素が増す。また、入力される垂直同期信号をほぼ2垂直周期期間遅延させるため、管面上の映像信号と、垂直偏向用の垂直パルスの垂直位相とが、2垂直期間だけずれるため、正確な垂直偏向を行うことが出来ないこととなる。
【0006】
この発明は、上記のような従来の問題点に鑑みてなされたもので、テレビセットにおいて、画面調整のため、垂直偏向波形の位相を前後に移動させることを容易に可能とし、フィールド毎に垂直同期信号の間隔が違うような場合でも、映像信号に一致した垂直偏向波形を容易に生成することができ、正確な垂直偏向波形を生成することのできる垂直偏向波形生成装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明(請求項1)にかかる垂直偏向波形生成装置は、垂直偏向を行うための垂直偏向波形の位相を制御する垂直偏向波形生成装置であって、垂直同期信号入力端子より入力された垂直同期信号を基準として垂直位相を前に動かした垂直偏向波形を生成するための位相制御信号を作る第1の位相制御装置と、前記垂直同期信号を基準として垂直位相を後に動かした垂直偏向波形を生成するための位相制御信号を作る第2の位相制御装置と、垂直位相を前に動かすか後に動かすかを示す制御切替信号に応じて選択される、前記第1および第2の位相制御装置のいずれかの出力である位相制御信号に応じて、所要の垂直位相を有する垂直偏向波形を生成する垂直偏向波形発生カウンタと、を備えたものである。
【0008】
また、本発明(請求項2)にかかる垂直偏向波形生成装置は、請求項1記載の垂直偏向波形生成装置において、前記第2の位相制御装置は、垂直同期信号を入力とし、前記垂直同期信号を基準として一定時間遅延させる遅延装置を備え、前記垂直偏向波形発生カウンタは、前記遅延装置により生成される遅延された垂直同期信号を基準に、垂直偏向波形を生成するものである。
【0009】
また、本発明(請求項3)にかかる垂直偏向波形生成装置は、請求項2記載の垂直偏向波形生成装置において、前記遅延装置は、垂直同期信号でリセットされ任意のパルスによってカウントアップするカウンタと、そのカウント値と任意の値とを比較し一致したときにパルスを出力する比較器と、より構成されるものである。
【0010】
また、本発明(請求項4)にかかる垂直偏向波形生成装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の垂直偏向波形生成装置において、前記垂直偏向波形発生カウンタは、前記垂直同期信号を入力として有し、該垂直同期信号が入力されたときに任意のロード値を取り込み、該ロード値を初期値として垂直偏向波形を生成するものである。
【0011】
また、本発明(請求項5)にかかる垂直偏向波形生成装置は、請求項4記載の垂直偏向波形生成装置において、前記第1の位相制御装置は、前記垂直偏向波形発生カウンタが出力すべき垂直偏向波形の位相を設定する設定値を、前記ロード値に変換するロード値生成回路を備えたものである。
【0012】
また、本発明(請求項6)にかかる垂直偏向波形生成装置は、請求項1ないし5のいずれかに記載の垂直偏向波形生成装置において、前記第1の位相制御装置は、前記垂直同期信号の間隔を検出する垂直同期信号間隔検出回路と、前記検出回路の検出値と、前記垂直偏向波形発生カウンタで発生した垂直偏向波形の値とを比較して、前記垂直偏向波形発生カウンタの垂直偏向波形の値を初期値に戻すリセット回路と、を備えて構成されるものである。
【0013】
また、本発明(請求項7)にかかる垂直偏向波形生成装置は、請求項1ないし5のいずれかに記載の垂直偏向波形生成装置において、前記第1の位相制御装置は、任意の一定値と、垂直偏向波形の値とを比較して、前記垂直偏向波形発生カウンタの垂直偏向波形の値を初期値に戻すリセット回路、を備えて構成されるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
【0015】
図1は、本発明の実施の形態1による垂直偏向波形生成装置のブロック図である。図1において、1は垂直同期信号を入力するための垂直同期信号入力端子である。2はカウンタのカウントアップ信号を入力するためのカウントアップ信号入力端子である。3は発生すべき垂直偏向波形の垂直位置指定値を入力するための垂直位置指定値入力端子である。4は垂直同期信号入力端子1への垂直同期信号によりリセットされ、任意のカウントアップ信号によってカウントアップするカウンタである。5は上記カウンタ4のカウント値と、垂直位置指定値入力端子3の垂直位置指定値とを比較し、一致したときにパルスを出力する比較器であり、上記カウンタ4と、上記比較器5とにより、垂直同期信号を基準に垂直位相を後に動かした垂直偏向波形を生成するための位相制御信号を作る第2の位相制御装置14を、構成している。
【0016】
また、6は垂直同期信号入力端子1への垂直同期信号によりリセットされ、任意のカウントアップ信号によってカウントアップするカウンタである。7は該カウンタ6の出力の最大値を検出する最大値検出回路、8は該最大値検出回路7で検出された最大値を、2垂直期間遅らせる2V遅延回路、9は上記2V遅延する2V遅延回路8の出力と、垂直偏向波形発生カウンタ12の垂直偏向波形出力とを比較する比較器であり、これらのカウンタ6、最大値検出回路7、2V遅延回路8、比較器9により、垂直同期信号を基準に垂直位相を前に動かした垂直偏向波形を生成するための位相制御信号を作る第1の位相制御装置15を、構成している。
【0017】
また、10は垂直偏向波形発生カウンタ12の垂直偏向波形出力の位相である、垂直位相を前に動かすか後に動かすかの、制御切換え信号10cを発生する制御切換信号発生回路である。
【0018】
また、11はロード値生成回路であり、垂直位置指定値入力端子3への垂直位置指定値を入力として、前記垂直同期信号端子1への垂直同期信号が入力されたときに垂直偏向波形発生カウンタ12が出力すべき垂直偏向波形の位相の設定値を、ロード値に変換することによりロード値を生成するものである。
【0019】
12は該ロード値生成回路11のロード値に基づき、垂直偏向波形を生成する垂直偏向波形発生カウンタである。13は上記垂直偏向波形発生カウンタ12の垂直偏向波形出力端子である。
【0020】
図2は、本発明の実施の形態1における、前記垂直同期信号を基準に垂直位相を後に動かした垂直偏向波形を生成する場合の、各部の状態を示す波形図である。
図2において、Aは垂直同期信号、Bはカウンタ4の出力で、垂直同期信号に同期した偏向波形の、のこぎり波、Cはカウンタ4の出力と、垂直位置指定値入力端子3から入力された垂直位置指定値とを比較し、一致したときにパルスを発生する比較器5の出力、Dは、比較器5の出力パルスを基準に、垂直偏向波形発生カウンタ12で生成される垂直偏向波形である。ここで、BおよびDは、本来はカウンタの出力のデジタル値であるが、値を波形で表現している。
【0021】
図3は、本発明の実施の形態1における、前記垂直同期信号を基準に垂直位相を前に動かした垂直偏向波形を生成する場合の、各部の状態を示す波形図である。
図3において、Eは、垂直同期信号、Fは垂直同期信号に同期した偏向波形の、のこぎり波の出力、Gは垂直偏向波形発生カウンタ12の出力である。ここで、FおよびGは、本来はカウンタの出力のデジタル値であるが、値を波形で表現している。
【0022】
本発明の実施の形態1の動作について、図1および図2を用いて、垂直位相を後ろに移動させる場合について説明する。
垂直同期信号入力端子1から入力された垂直同期信号によって、カウンタ4は初期値にリセットされ、カウンタ4は該初期値より、カウントアップ信号入力端子2より入力されたカウントアップ信号によりカウントアップされ、Bのような垂直同期信号に同期した偏向波形である、のこぎり波を生成する。一般的には、カウントアップ信号は、水平同期信号などの一定周期のパルスが用いられる。カウンタ4より出力された、のこぎり波の値と、垂直位置指定値入力端子2に入力された垂直位置指定値とは、比較器5で比較され、一致した時に比較器5よりパルスを発生させ、垂直同期信号Aより、垂直位置指定値によって指定した値分、遅延したパルスCを生成する。該遅延したパルスCによって垂直偏向波形発生カウンタ12は初期値にされ、垂直偏向波形発生カウンタ12は、初期値より、カウントアップ信号入力端子2より入力されたカウントアップ信号によりカウントアップされ、Dのような垂直偏向波形の、のこぎり波を生成し、垂直偏向波出力端子13より出力される。このようにして垂直同期信号に同期した,のこぎり波である、垂直偏向波形の垂直位相を後ろに移動した,のこぎり波を生成することができる。
【0023】
また、図1および図3を用いて垂直位相を前に移動させる場合について説明する。垂直同期信号入力端子1から入力された垂直同期信号によって、垂直偏向波形発生カウンタ12は、ロード値生成回路11より出力されたロード値をロードし、このロードしたロード値より、カウントアップ信号入力端子2より入力されたカウントアップ信号によりカウントアップされる。
【0024】
一方で、垂直同期信号入力端子1から入力された垂直同期信号によって、カウンタ6は初期値にリセットされ、カウンタ6は該初期値より、カウントアップ信号入力端子2より入力されたカウントアップ信号によりカウントアップされ、Fのような垂直同期信号に同期した偏向波形の、のこぎり波を生成する。カウンタ6は、垂直同期信号によりリセットされるが、カウンタ6の出力より、リセットされる直前の値を記憶することにより、最大値検出回路7で、のこぎり波Fの最大値を検出する。最大値検出回路7で検出された値は、2V遅延回路8で2垂直期間、遅延される。垂直偏向波形発生カウンタ12の出力と、2V遅延8の出力は、比較器9で比較され、垂直偏向波形発生カウンタ12を初期値にリセットする。このことにより、図3中の矢印のように2垂直期間前の、のこぎり波の最大値によって、垂直偏向波形発生カウンタ12の最大値を決めることができる。即ち、この最大値の検出によって、垂直同期信号間の間隔を検出しているものである。
【0025】
この2つの動作の組み合わせにより、図3のGのような波形が得られる。Gの波形において、のこぎり波の下部がひずんでいるが、実際のテレビジョン受像機において画面が表示される部分は、c−d間であるので、c−d間が元波形である、のこぎり波Fと同様で、前に位相を移動することができ、このようにして、垂直同期信号に同期したのこぎり波である、垂直偏向波形の垂直位相を前に移動したのこぎり波を生成できる。
【0026】
また、垂直偏向波形の位相を前に動かすか、後ろに動かすかは、垂直位置指定値によって決まるため、垂直位置指定値入力端子3からの垂直位置指定値を判断し、制御切換信号発生回路10にて、垂直位置指定値より位相を後ろに動かす第2の位相制御装置14の制御信号14cを用いるか、位相を前に動かす第1の位相制御装置15の制御信号15cを用いるか、を切り換える切換信号10cを作る。
【0027】
さらに、図4は、ロード値生成回路11の動作原理を示す図である。図4を用いてロード値生成回路11の動作について説明する。40は垂直同期信号に一致した垂直偏向波形、41は上記垂直偏向波形40の位相を前に動かした垂直偏向波形、42は上記垂直偏向波形40の位相を後ろに動かした垂直偏向波形である。
【0028】
垂直位置指定値が正の値の場合は、後ろに動かし、負の値の場合は、前に動かす場合について説明する。正の値の場合は、後ろに動かすため、前記の第2の位相制御装置14にて、垂直位置指定値を比較器5の比較値として用いて、後ろに位相を動かす。負の値の場合は、前に動かすために垂直位置指定値を用いてロード値とするが、垂直位置指定値を反転した値をロード値とするだけでは、垂直偏向波形に傾きがあることにより、垂直位置指定値の絶対値が同じであっても、垂直位置の位相の移動量が違ってくる。そのため、ロード値生成回路11にて補正を行う。
【0029】
図4の場合は、傾きがm/nであるので、ロード値生成回路11にて垂直位置指定値にm/nを乗算し、ロード値とすることで、垂直偏向波形の位相を前に動かす場合も、後ろに動かす場合も、垂直位置指定値の変化量に応じて、垂直変更波形の位相を同じ量だけ動かすことが出来る。
【0030】
図5は、垂直偏向波形発生カウンタ12の詳細な回路図である。20はセレクタ、21はnビット幅の加算器、22はnビット幅のAND、23はnビット幅のフリップフロップ、24はnビット幅のセレクタ、25はANDである。そして、26で囲まれた領域がカウンタとなる。
【0031】
図5を用いて垂直偏向波形発生カウンタ12の動作について説明する。垂直偏向波形40の位相を後ろに動かす場合、すなわち、図5では、切換信号10cが0の場合は、セレクタ20がRST0の信号を選択するので、図1に示される第2の位相制御回路14の出力(比較器出力)である図2の波形C(14c)が、RST0に制御パルスとして入ることによって、制御パルスが“0”の時にAND22の出力が“0”になり、“0”が、カウントアップ信号によってフリップフロップ23に取り込まれ、カウンタ26がリセットされ、“0”がOUT端子から出力される。その後、RST0が“1”になり、カウントアップ信号でカウンタ26はカウントアップされ、位相を後ろに動かした垂直偏向波形42を出力することができる。
【0032】
垂直偏向波形40の位相を前に動かす場合、図5では、切換信号10cが“1”の場合は、AND25において、図3の波形Eの垂直同期信号がロード信号LOADとしてセレクタ24に入るため、垂直同期信号が入るたびにロード値がロードされ、ロード値より、カウントアップ信号に、のこぎり波を生成する。また、セレクタ20がRST1の信号を選択するため、図1の比較器9の出力を、RST1に入れることによって、カウンタ12の最大値が決まり、垂直偏向波形の位相を前に動かした垂直偏向波形41を出力することができる。
【0033】
このような、本実施の形態1による垂直偏向を行うための垂直位相を制御する垂直偏向波形生成装置においては、垂直同期信号入力端子1より入力された現在の垂直同期信号よりカウンタ4と比較器5を用いて後ろに位相を動かしたパルスを作ることにより垂直偏向波形の位相を後ろに動かすことができ、垂直同期信号入力端子1より入力された現在の垂直同期信号より適切なロード値を垂直偏向波形発生カウンタ12にロードすることにより、垂直偏向波形の位相を前に動かすことができ、制御切換信号発生回路10により、この2つの位相制御回路14、15を垂直位置指定値入力端子より入力された垂直位置指定値を判断して切り換えることによって垂直偏向波形の位相を前後に動かすことができる。
【0034】
すなわち、現在の垂直同期信号を基準として垂直位相を前後にした垂直偏向波形を作ることができ、設定値の入力によって、容易に垂直位相を前後に移動させることができ、正確な垂直偏向波形の生成を行うことのできる垂直偏向波形生成装置を得られる効果がある。
【0035】
また、本装置は、LSIなどで容易に構成でき、外付け部品を減らすことができ、テレビセットの部品コストを削減することができ、さらに、従来例のモノマルチバイブレータのように、ばらつき、あるいは温度ドリフトなどのばらつきなどの影響のない、垂直偏向回路を構成することができる。
【0036】
また、ロード値生成回路11を設けることで、垂直位置指定値を変化させたときにも垂直偏向波形の位相の変化量を同じにすることができる。
また、のこぎり波の最大値を検出する最大値検出回路7を設けたことにより、垂直同期信号の間隔を検出して、垂直偏向波形が大きくなりすぎることを防止している。したがって、VTRなどの垂直同期信号の間隔が一定でない非標準信号に対しても、安定な垂直偏向波形を得ることができる。
【0037】
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2による垂直偏向波形生成装置のブロック図である。1〜6、9〜13は上記実施の形態1におけると同じである。図6において、16は最大値入力端子である。図3の波形Hは、本発明の実施の形態2における垂直偏向波形の波形図である。以下、図6および図3を用いて、本発明の実施の形態2の動作について説明する。1〜6、10〜13については、動作は上記実施の形態1におけると同様である。
【0038】
比較器9において、最大値入力端子16より入力された最大値と、垂直偏向波形発生カウンタ12の出力とを比較して、一致した時にパルスを出力する。出力したパルスを垂直偏向波形発生カウンタ12のRST1に入力することによって、最大値入力端子16より入力された最大値によって、図3の波形Hに示すように、のこぎり波が初期値にリセットされて、位相を前に動かした垂直偏向波形を出力することができる。
【0039】
このような、本実施の形態2による垂直偏向波形生成装置においては、垂直同期信号入力端子1より入力された現在の垂直同期信号より、カウンタ4と比較器5とを用いて後ろに位相を動かしたパルスを作ることにより、垂直偏向波形の位相を後ろに動かすことができ、一方、垂直同期信号入力端子1より入力された現在の垂直同期信号より、適切なロード値を生成して垂直偏向波形発生カウンタ12にロードすることにより、垂直偏向波形の位相を前に動かすことができ、制御切換信号発生回路10により、垂直位置指定値入力端子3より入力された垂直位置指定値を判断して、上記2つの位相制御回路14、15を切り換えることによって、垂直偏向波形の位相を前、後に動かすことができ、所望の垂直偏向波形を生成することができる。
【0040】
また、この際、ロード値生成回路11を設けて、適切なロード値を設定することにより、垂直偏向波形の位相を前に動かす場合も、後ろに動かす場合も、垂直位置指定値を変化させたときの垂直偏向波形の位相の変化量を同じにすることができる。
【0041】
さらには、最大値入力端子16より、のこぎり波の最大値を、比較器9に入力することにより、生成する垂直偏向波形が大きくなりすぎることがない。したがって、VTRなどの垂直同期信号の間隔が一定でない非標準信号に対しても、安定な垂直偏向波形を得ることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、本発明(請求項1)にかかる垂直偏向波形生成装置によれば、垂直偏向を行うための垂直偏向波形の位相を制御する垂直偏向波形生成装置であって、垂直同期信号入力端子より入力された垂直同期信号を基準として垂直位相を前に動かした垂直偏向波形を生成するための位相制御信号を作る第1の位相制御装置と、前記垂直同期信号を基準として垂直位相を後に動かした垂直偏向波形を生成するための位相制御信号を作る第2の位相制御装置と、垂直位相を前に動かすか後に動かすかを示す制御切替信号に応じて選択される、前記第1および第2の位相制御装置のいずれかの出力である位相制御信号に応じて、所要の垂直位相を有する垂直偏向波形を生成する垂直偏向波形発生カウンタと、を備えたものとしたので、現在の垂直同期信号を基準として垂直位相を前後にした垂直偏向波形を作ることができ、設定値の入力によって容易に垂直位相を前後に移動させることができ、所要の垂直偏向波形の生成を行うことのできる垂直偏向波形生成装置を得られる効果がある。さらには、本装置は、LSIなどで容易に構成でき、外付け部品を減らすことができ、テレビセットの部品コストを削減することができ、さらに、従来例のモノマルチバイブレータのように、ばらつき、あるいは温度ドリフトなどのばらつきなどの影響のない、垂直偏向回路を構成することができる。
【0043】
また、本発明(請求項2)にかかる垂直偏向波形生成装置によれば、請求項1記載の垂直偏向波形生成装置において、前記第2の位相制御装置は、垂直同期信号を入力とし、前記垂直同期信号を基準として一定時間遅延させる遅延装置を備え、前記垂直偏向波形発生カウンタは、前記遅延装置により生成される遅延された垂直同期信号を基準に、垂直偏向波形を生成するものとしたので、現在の垂直同期信号を基準として垂直位相を前後にした垂直偏向波形を作ることができ、設定値の入力によって、容易に垂直位相を前後に移動させることができ、所要の垂直偏向波形の生成を行うことのできる垂直偏向波形生成装置を得られる効果がある。
【0044】
また、本発明(請求項3)にかかる垂直偏向波形生成装置によれば、請求項2記載の垂直偏向波形生成装置において、前記遅延装置は、垂直同期信号でリセットされ任意のパルスによってカウントアップするカウンタと、そのカウント値と任意の値とを比較し一致したときにパルスを出力する比較器と、より構成されるものとしたので、現在の垂直同期信号を基準として垂直位相を前後にした垂直偏向波形を作ることができ、設定値の入力によって、容易に垂直位相を前後に移動させることができ、正確な垂直偏向波形の生成を行うことのできる垂直偏向波形生成装置を得られる効果がある。
【0045】
また、本発明(請求項4)にかかる垂直偏向波形生成装置によれば、請求項1ないし3のいずれかに記載の垂直偏向波形生成装置において、前記垂直偏向波形発生カウンタは、前記垂直同期信号を入力として有し、該垂直同期信号が入力されたときに任意のロード値を取り込み、該ロード値を初期値として垂直偏向波形を生成するものとしたので、現在の垂直同期信号を基準として垂直位相を前後にした垂直偏向波形を作ることができ、設定値の入力によって容易に垂直位相を前後に移動させることができ、所要の垂直偏向波形の生成を行うことのできる垂直偏向波形生成装置を得られる効果がある。
【0046】
また、本発明(請求項5)にかかる垂直偏向波形生成装置によれば、請求項4記載の垂直偏向波形生成装置において、前記第1の位相制御装置は、前記垂直偏向波形発生カウンタが出力すべき垂直偏向波形の位相を設定する設定値を、前記ロード値に変換するロード値生成回路を備えたものとしたので、現在の垂直同期信号を基準として垂直位相を前後にした垂直偏向波形を作ることができ、設定値の入力によって容易に垂直位相を前後に移動させることができ、所要の垂直偏向波形の生成を行うことのできる垂直偏向波形生成装置を得られる効果がある。
【0047】
また、本発明(請求項6)にかかる垂直偏向波形生成装置によれば、請求項1ないし5のいずれかに記載の垂直偏向波形生成装置において、前記第1の位相制御装置は、前記垂直同期信号の間隔を検出する垂直同期信号間隔検出回路と、前記検出回路の検出値と、前記垂直偏向波形発生カウンタで発生した垂直偏向波形の値とを比較して、前記垂直偏向波形発生カウンタの垂直偏向波形の値を初期値に戻すリセット回路と、を備えて構成されるものとしたので、現在の垂直同期信号を基準として垂直位相を前後にした垂直偏向波形を作ることができ、設定値の入力によって容易に垂直位相を前後に移動させることができ、所要の垂直偏向波形の生成を行うことのできる垂直偏向波形生成装置を得ることができる。しかも、VTRなどの垂直同期信号の間隔が一定でない非標準信号においても、安定な垂直偏向波形を得ることができ、また、生成する垂直偏向波形が大きくなりすぎることなく、所要の波形を得られるものを得ることができる。
【0048】
また、本発明(請求項7)にかかる垂直偏向波形生成装置によれば、請求項1ないし5のいずれかに記載の垂直偏向波形生成装置において、前記第1の位相制御装置は、任意の一定値と、垂直偏向波形の値とを比較して、前記垂直偏向波形発生カウンタの垂直偏向波形の値を初期値に戻すリセット回路、を備えて構成されるものとしたので、現在の垂直同期信号を基準として垂直位相を前後にした垂直偏向波形を作ることができ、設定値の入力によって容易に垂直位相を前後に移動させることができ、所要の垂直偏向波形の生成を行うことのできる垂直偏向波形生成装置を得られる効果がある。しかも、生成する垂直偏向波形が大きくなりすぎることなく、所要の波形を得られるものを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による垂直偏向波形生成装置のブロック図。
【図2】本発明の実施の形態1における、位相を後ろに動作させる場合の波形図。
【図3】本発明の実施の形態1における、位相を前に動作させる場合の波形図。
【図4】ロード値生成回路の動作原理波形図。
【図5】垂直偏向波形発生カウンタ12の詳細な回路図。
【図6】本発明の実施の形態2による垂直偏向波形生成装置のブロック図。
【図7】従来の垂直偏向波形生成装置のブロック図。
【符号の説明】
1 垂直同期信号入力端子
2 カウントアップ信号入力端子
3 垂直位置指定値入力端子
4 カウンタ
5 比較器
6 カウンタ
7 最大値検出回路
8 2垂直期間遅延回路
9 比較器
10 制御切換信号発生回路
11 ロード値生成回路
12 垂直偏向波形生成カウンタ
13 垂直偏向波形出力端子
14、15 位相制御装置
20 セレクタ
21 加算器
22 AND
23 フリップフロップ
24 セレクタ
25 AND
31〜34 モノマルチバイブレータ
35 入力端子
36 出力端子
40 垂直同期信号に同期した垂直偏向波形
41 垂直偏向波形の位相を前に動かした垂直偏向波形
42 垂直偏向波形の位相を後ろに動かした垂直偏向波形
A 垂直同期信号
B 垂直偏向波形
C 垂直同期信号の位相を遅らした波形
D 垂直偏向波形の位相を遅らした波形
E 垂直同期信号
F 垂直偏向波形
G 実施の形態1における垂直偏向波形の位相を前にした波形
H 実施の形態2における垂直偏向波形の位相を前にした波形

Claims (7)

  1. 垂直偏向を行うための垂直偏向波形の位相を制御する垂直偏向波形生成装置であって、
    垂直同期信号入力端子より入力された垂直同期信号を基準として垂直位相を前に動かした垂直偏向波形を生成するための位相制御信号を作る第1の位相制御装置と、
    前記垂直同期信号を基準として垂直位相を後に動かした垂直偏向波形を生成するための位相制御信号を作る第2の位相制御装置と、
    垂直位相を前に動かすか後に動かすかを示す制御切替信号に応じて選択される、前記第1および第2の位相制御装置のいずれかの出力である位相制御信号に応じて、所要の垂直位相を有する垂直偏向波形を生成する垂直偏向波形発生カウンタと、を備えた、
    ことを特徴とする垂直偏向波形生成装置。
  2. 請求項1記載の垂直偏向波形生成装置において、
    前記第2の位相制御装置は、垂直同期信号を入力とし、前記垂直同期信号を基準として一定時間遅延させる遅延装置を備え、
    前記垂直偏向波形発生カウンタは、前記遅延装置により生成される遅延された垂直同期信号を基準に、垂直偏向波形を生成する、
    ことを特徴とする垂直偏向波形生成装置。
  3. 請求項2記載の垂直偏向波形生成装置において、
    前記遅延装置は、垂直同期信号でリセットされ任意のパルスによってカウントアップするカウンタと、
    そのカウント値と任意の値とを比較し一致したときにパルスを出力する比較器と、より構成される、
    ことを特徴とする垂直偏向波形生成装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の垂直偏向波形生成装置において、
    前記垂直偏向波形発生カウンタは、前記垂直同期信号を入力として有し、該垂直同期信号が入力されたときに任意のロード値を取り込み、該ロード値を初期値として垂直偏向波形を生成する、
    ことを特徴とする垂直偏向波形生成装置。
  5. 請求項4記載の垂直偏向波形生成装置において、
    前記第1の位相制御装置は、
    前記垂直偏向波形発生カウンタが出力すべき垂直偏向波形の位相を設定する設定値を、前記ロード値に変換するロード値生成回路を備えた、
    ことを特徴とする垂直偏向波形生成装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の垂直偏向波形生成装置において、
    前記第1の位相制御装置は、
    前記垂直同期信号の間隔を検出する垂直同期信号間隔検出回路と、
    前記検出回路の検出値と、前記垂直偏向波形発生カウンタで発生した垂直偏向波形の値とを比較して、前記垂直偏向波形発生カウンタの垂直偏向波形の値を初期値に戻すリセット回路と、を備えて構成される、
    ことを特徴とする垂直偏向波形生成装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれかに記載の垂直偏向波形生成装置において、
    前記第1の位相制御装置は、
    任意の一定値と、垂直偏向波形の値とを比較して、前記垂直偏向波形発生カウンタの垂直偏向波形の値を初期値に戻すリセット回路、を備えて構成される、
    ことを特徴とする垂直偏向波形生成装置。
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