JP3994616B2 - 空気調和装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来のこの種の技術としては、図３に示すものがある。以下図面を用いて説明する。
【０００３】
図３において、１１は室外機、１２は冷媒分岐装置、１３ａ、１３ｂは室内機であり、室外機１１と冷媒分岐装置１２が配管（図示せず）と電線により接続され、さらに冷媒分岐装置１２と室内機１３ａ、１３ｂがそれぞれ配管（図示せず）と電線により接続され冷凍サイクル系Ｘを構成している。これとは別に冷媒分岐装置１２には、集中制御装置１４が電気的に接続されており、室内機１３ａ、１３ｂの運転情報や制御情報が伝達される。また、室内機１３ａ、１３ｂにはそれぞれ室内制御装置１５ａ、１５ｂ（以下、個別制御装置）が設けられており、各々が個別に運転制御を行うことができる。冷媒分岐装置１２には分岐電源入力部３１が設けられており、供給電源Ｙが接続される。
【０００４】
この時、室内機１３ａ、１３ｂの電源は、冷媒分岐装置２に接続された電線を供給経路として、電源供給が行われる。電源経路には接点開閉手段が設けられていないため、電源供給がなされると全ての室内機は常時通電状態となる。
【０００５】
また、室内機１３ａ、１３ｂの運転制御は、各々の個別制御装置１５ａ、１５ｂと集中制御装置１４のどちらでも可能である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、室内機を運転しないことが明らかな場合であっても、個別制御装置による制御情報の受け付けを可能にするために、室内機は常時通電状態である必要が生じる。このため、室内機が停止して使用者からの運転指示を待つ状態（以下、待機状態）においても電力消費がなされているため、待機時の消費電力を容易に低減できないという課題を有していた。
【０００７】
本発明はこのような従来の課題を解決するものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項１に記載の本発明は、冷媒分岐装置から室内機への電源供給経路に接点開閉手段を設け、集中制御装置から室内機の通電遮断情報を受けつけた場合に接点を開状態にするようにしたものである。
【０００９】
そして、このことにより室内機を運転しない事が明らかな場合には、室内機への通電を遮断することができ、待機時の消費電力の低減が容易になるとともに、個別制御の禁止が容易に行える。
【００１０】
さらに請求項２に記載の本発明は、各室内機に表示手段を設け、室内機が通電状態である場合は無条件に通電表示を行うようにしたことにより、集中制御装置により通電遮断がなされているかどうかの確認を容易に行うことができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【００１２】
（実施の形態１）
図１において、室外機１は配管（図示せず）、電線によって冷媒分岐装置２に接続され、 冷媒分岐装置２には室内機３a、３bが配管（図示せず）、電線によって並列に接続されており、冷凍サイクル系Ａが形成されている。冷媒分岐装置２には分岐電源入力部２１が設けられ、供給電源Ｂが接続されるとともに、室内機３ａ、３ｂへはそれぞれパワーリレー６ａ、６ｂを経て、接続された電線により電源供給がなされる。
【００１３】
室外機１には冷媒分岐装置２に接続された電線により電源供給がなされる。また冷媒分岐装置２には集中制御装置４が電線により接続されており、各室内機３ａ、３ｂの集中制御を行う。室内機３ａ、３ｂにはそれぞれ個別制御装置５ａ、５ｂが設けられており、各々個別の運転制御を行う。
【００１４】
上記の構成において、集中制御装置４からの指示でパワーリレー６ａ、６ｂを遮断すれば、室内機への通電を遮断することができるため、室内機３ａ、３ｂを運転しないことが明らかな場合に容易に待機時の消費電力を低減させることができる。また、通電が遮断されることで各個別制御装置５ａ、５ｂは操作不能になるため、各室内機３ａ、３ｂの使用禁止制御が容易に行える。
【００１５】
さらに、図２に示すように各室内機３ａ、３ｂに表示手段７ａ、７ｂを設け、室内機３ａ、３ｂに通電がなされている時は無条件で通電表示を行うようにすれば、集中制御装置４により通電遮断がされているかどうかの確認を、室内機３ａ、３ｂの設置場所において容易に行う事ができる。
【００１６】
なお、上記実施形態では室内機を２台とし、個別制御装置は各室内機に電線により接続する構成としたが、室内機は２台以上でも良く、個別制御装置は室内機と電気的に接続されていれば良いため、無線を利用する方式や室内機内部に設ける方法も考えられるが、いずれも室内機を個別に制御する方式であれば同等の効果を得る事ができる。
【００１７】
また、接点開閉手段としてパワーリレーを用いたが、同様に電源経路を遮断することができる手段であれば、同等の効果を得ることができる。
【００１８】
【発明の効果】
上記実施例から明らかなように、請求項１に記載の発明は、冷媒分岐装置から室内機への電源経路に接点開閉手段を設け、集中制御装置からの指示により動作させる事で、待機時における室内機消費電力の低減を容易にすることができる。
【００１９】
さらに、請求項２記載の発明のように、室内機に表示手段を設け通電がなされている間は常に通電表示を行うようにすることで、集中制御装置により通電遮断がなされているかどうかの確認を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明における実施の形態を示す空気調和装置の構成図
【図２】本発明における他の実施の形態を示す空気調和装置の構成図
【図３】従来例を示す空気調和装置の構成図
【符号の説明】
１ 室外機
２ 冷媒分岐装置
３ａ、３ｂ 室内機
４ 集中制御装置
５ａ、５ｂ 個別制御装置
６ａ、６ｂ パワーリレー（接点開閉手段）
７ａ、７ｂ 表示手段
２１ 電源入力部
A 冷凍サイクル系
B 供給電源

Claims (2)

1. １台の室外ユニットと、前記室外ユニットに配管接続される冷媒分岐装置と、前記冷媒分岐装置に配管接続される複数台の室内ユニットと、前記冷媒分岐装置に電気的に接続される集中制御装置と、前記室内機を個別制御する室内制御装置から構成され、供給電源が前記冷媒分岐装置に設けられた電源入力部に入力されて前記室外機、前記室内機に供給されるとともに、前記冷媒分岐装置から前記室内機への電源供給経路に接点開閉手段を設け、前記集中制御装置からの制御情報により前記接点開閉手段を動作させる事を特徴とした空気調和装置。
2. 室内機に表示手段を設け、前記室内機に電源供給がなされている時は、無条件に通電表示を行う事を特徴とした、請求項１記載の空気調和装置。

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