JP3994329B2 - 誘導電動機の制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、インバータなどの可変電圧可変周波数の交流電力を発生する電力変換装置を介して駆動される誘導電動機の制御方法に関し、特に、該誘導電動機の内部損失を低減する誘導電動機の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は、この種の誘導電動機の制御方法の従来例を示す誘導電動機制御装置の回路構成図である。
【0003】
図10において、1は後述の制御装置10からの各相の電圧指令vU *,vV *,vW *(交流量)それぞれをPWM演算して内蔵する電力変換回路を形成するそれぞれの半導体スイッチへのオン,オフ駆動信号に変換し、これらのオン,オフ駆動信号に基づき前記電力変換回路から三相の交流電圧を発生する電力変換装置、2は電力変換装置1から給電される誘導電動機、3は電力変換装置1からの誘導電動機2への電流、すなわち、誘導電動機2の一次電流i1 を検出する電流検出器、10は電力変換装置1を介して駆動される誘導電動機2を可変速制御する制御装置である。
【0004】
この制御装置10には電圧指令値演算手段11と積分器12と座標変換器13と座標変換器14とトルク演算手段15と二次磁束指令値演算手段16とを備えている。
【0005】
図10に示した制御装置10において、電圧指令値演算手段11は外部から指令される誘導電動機2の一次角周波数指令値ω1 *と後述の二次磁束指令値演算手段16で得られる二次磁束指令値φ2 *との乗算演算値としての誘導電動機2の一次電圧指令値V1 *を求め、さらにこの一次電圧指令値V1 *を周知の技術により該電動機のd軸成分の一次電圧指令値v1d * とq軸成分の一次電圧指令値v1q * とに分解する演算を行っている(d−q軸はω1 *で回転する直交座標軸である)。また、前記一次角周波数指令値ω1 *に対する積分器12による時間積分演算で得られる位相角指令値θ* に基づき、電流検出器2で検出された誘導電動機2の一次電流i1 を座標変換器13による三相−二相変換およびd軸−q軸変換したi1d,i1qを求めている。さらに、座標変換器14では前記位相角指令値θ* に基づき前記d軸電圧指令値v1d * ,q軸電圧指令値v1q * をα−β変換および二相−三相して得られる前記電圧指令vU *,vV *,vW *を生成している。
【0006】
トルク演算手段15では、電圧指令値演算手段11からの誘導電動機2の一次電圧指令値v1d * ,v1q * と一次角周波数指令値ω1 *と一次電流i1 のd−q軸成分i1d,i1qとを入力し、誘導電動機2が出力するトルクは一次磁束ベクトルおよび一次電流ベクトルそれぞれの転置行列の外積で表されることから、トルク演算値τ# を得るために、下記数1式の演算を行っている。
【0007】
【数1】
τ# =φ1d・i1q−φ1q・i1d
=(1/ω1 *
×{v1q・i1q+v1d・i1d−R1(i1d 2+i1q 2)}
ここで、φ1dは一次磁束φ1 のd軸成分,φ1qはq軸成分,R1 は一次抵抗である。
【0008】
また、二次磁束指令値演算手段16では誘導電動機2の内部損失をより少なくして運転するためには、後述の数7式からも明らかなように、誘導電動機2の出力トルク、すなわち、トルク演算手段15で得られるトルク演算値τ# の平方根に対応した二次磁束指令値φ2 *を生成する演算を行っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図10に示した従来の回路構成による誘導電動機2の制御方法で、誘導電動機2の内部損失を最小にして運転するためには、誘導電動機2の電気的定数を正しく知る必要があった。このため、前記電気的定数が不明確な場合には前記内部損失を最小にする、すなわち、近年の省エネルギーの要請に対応して、誘導電動機2の効率を最大にした運転ができないという問題があった。
【0010】
この発明の目的は、誘導電動機の電気的定数が不明確な場合にも、この誘導電動機を試運転させ、このときの簡単な調整動作で該誘導電動機を高効率運転できる誘導電動機の制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この第1の発明は、可変電圧可変周波数の交流電力を発生する電力変換装置を介して駆動される誘導電動機の制御方法において、
前記誘導電動機の内部損失を低減させるために該誘導電動機の出力トルクに対応して生成される二次磁束指令値は、前記電力変換装置が出力する所望の交流電圧により前記誘導電動機の試運転を行ったときの前記誘導電動機の出力トルクの平方根に該誘導電動機の一次角周波数,一次抵抗,二次抵抗,励磁インダクタンス,鉄損抵抗から導出される係数を乗じた値とし、
前記係数は、前記電力変換装置より前記誘導電動機が発生する二次磁束を互いに異なった値にする交流電圧を該誘導電動機に印加する試運転を行い、このときの前記電力変換装置が出力する有効電力の最小値から導出することを特徴とする。
【0012】
第2の発明は前記第1の発明の誘導電動機の制御方法において、
前記試運転に先立って、前記励磁インダクタンス値は、前記電力変換装置から電圧/周波数比を一定にした交流電圧を前記誘導電動機に印加し、このときの前記電力変換装置の出力電流と出力周波数とから導出することを特徴とする。
【0013】
第3の発明は前記第1または第2の発明の誘導電動機の制御方法において、
前記二次磁束指令値の導出を、通信手段を介して外部機器により行わせることを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、誘導電動機の内部損失を低減させるために簡単な回路構成で具現される制御定数調整手段を付加し、電力変換装置を介して駆動される前記誘導電動機を試運転させ、このときの前記制御定数調整手段の前記係数整定動作により該誘導電動機を高効率運転することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の第1の実施の形態を示す回路構成図であり、図10に示した従来例構成と同一機能を有するものには同一符号を付している。
【0016】
すなわち、図1に示した制御装置20には電圧指令値演算手段11,積分器12,座標変換器13,座標変換器14,トルク演算手段15の他に、この発明の誘導電動機の制御方法を具現する制御定数調整手段21または制御定数調整手段22と、二次磁束指令値演算手段23とを備えている。
【0017】
以下に、この発明の誘導電動機の制御方法を説明するのに先立って、図2に示す誘導電動機のT−1型等価回路を用いて、誘導電動機の内部損失を最小にする該電動機の二次磁束の導出について説明する。
【0018】
誘導電動機の内部損失PLOSSM は、一次電流(i1 ),励磁電流(iM ),トルク電流(iT ),鉄損電流(iC ),一次抵抗(R1 ),二次抵抗(R2 ),漏れインダクタンス(Lσ),励磁インダクタンス(Lm),鉄損抵抗(RC ),一次角周波数(ω1 )とすると、下記数2式で表される。
【0019】
【数2】
LOSSM=R1・i1 2+R2・iT 2+RC・iC 2
上記数2式にiC =ω1 ・Lm・iM /RC を代入し、また、
Rm=(ω1 Lm)2 /RC とおいて整理すると、下記数3式となる。
【0020】
【数3】
LOSSM=(R1+R2)・iT 2+(R1+Rm)・iM 2
上記数3式における励磁電流(iM ),トルク電流(iT )はトルク(τ)および二次磁束(φ2 )に対して、下記数4式の関係にある。
【0021】
【数4】
τ=φ2・iT φ 2 =Lm・i M
上記数4式を数3式に代入すると、下記数5式となる。
【0022】
【数5】
LOSSM=(R1+R2)・(τ/φ22+(R1+Rm)・(φ2/Lm)2
ここで、トルクがτの条件で数5式が示す内部損失PLOSSM を最小とする二次磁束φ2 を求めるために、両辺をφ2 で微分すると、下記数6式となる。
【0023】
【数6】
(d/dφ2)PLOSSM=−2(R1+R2)・τ2・(φ2-3
+2(R1+Rm)・Lm-2・φ2
よって、(d/dφ2 )PLOSSM =0とする、すなわち誘導電動機の内部損失を最小にする二次磁束は、下記数7式で得られる。
【0024】
【数7】
φ2=Kφ・(τ)1/2
ここで、Kφは下記数8式である。
【0025】
【数8】
Kφ=Lm1/2・{(R1+R2)/(R1+Rm)}1/4
上記数8式より、Kφは誘導電動機の一次角周波数,一次抵抗,二次抵抗,励磁インダクタンス,鉄損抵抗から導出される係数となる。
【0026】
すなわち、図1に示した回路構成において、制御定数調整手段21と二次磁束演算手段23では、上記数7式によるトルクτをトルク演算値τ# とし、二次磁束φ2 を二次磁束指令値φ2 *とし、係数KφをKφ* とし、また、数8式に示す誘導電動機2の電気的定数はその設定値(R1 *,R2 *,Rm* ,Lm* )を用いている。また、制御定数調整手段22では数8式に示す誘導電動機2の電気的定数はその設定値(R1 *,R2 *,Rm* )と、後述の励磁インダクタンスの概略調整値
(Lm# )とを用いている。
【0027】
図3は、この発明の第1の実施例を示す制御装置20の部分詳細回路構成図であり、制御定数調整手段21は有効電力演算手段21aと記録手段21bと係数設定手段21cと切替スイッチ21dとから形成され、二次磁束指令値演算手段23は平方根演算手段23aと乗算器23bとから形成されている。
【0028】
この有効電力演算手段21aでは、例えば、誘導電動機2の2軸座標(d−q軸)における一次電圧指令値v1d * ,v1q * と一次電流i1d,i1qとを用いた下記数9式の演算を行い、有効電力演算値P# を得ている。
【0029】
【数9】
#=v1d *・i1d+v1q *・i1q
なお、上記数9式における一次電圧指令値v1d * ,v1q * に代えて、一次電圧実際値v1d,v1qを用いることも可能である。
【0030】
この制御定数調整手段21と二次磁束指令値演算手段23の動作を、図4に示す流れ図と図5に示す特性図とを参照しつつ、以下に説明する。
【0031】
先ず、ステップS1として、制御定数調整手段21の切替スイッチ21dを試運転側に閉路し、係数設定手段21cからは、係数Kφ* として、誘導電動機2の前記設定値(R1 *,R2 *,Rm* ,Lm* )に対応した前記数8式の演算値値を中心に変化させる動作を開始する。
【0032】
また、二次磁束指令値演算手段23では、平方根演算手段23aによってトルク演算値τ# の平方根を求め、この平方根と制御定数調整手段21からの前述の係数との乗算値、すなわち、誘導電動機2の二次磁束指令値φ2 *を乗算器23bで求め、この二次磁束指令値φ2 *で、例えば、誘導電動機2が定格回転数付近での試運転を開始する。
【0033】
このとき、有効電力演算手段21aでは誘導電動機2の有効電力演算値P# を前記数9式に従って求め、この有効電力演算値P# が、図5に示すように、前記係数Kφ* 変化に対応して最小になるときを記録手段21bで監視し、有効電力演算値P# が最小のときの係数をKφopt *とすると、この係数Kφopt *は誘導電動機2の内部損失を最小する係数Kφ* となっているので、この値を記録手段21bに記憶させる。
【0034】
次に、ステップS2として、制御定数調整手段21の切替スイッチ21dを通常運転側に閉路し、記録手段21bが記憶している係数Kφ* (=Kφopt *)を出力することで、誘導電動機2の内部損失を最小にしつつ、誘導電動機2が通常の運転をすることができる。
【0035】
なお、図3に示した回路構成において、前記数8式におけるRm* は一次角周波数ω1 に依存するが、4乗根であるため、このRm* が係数Kφ* に与える影響が少ないので、上述の手順で得られたKφ* を一次角周波数ω1 が異なる場合の通常運転での使用しても、その影響が少ない。
【0036】
図6は、この発明の第2の実施例を示す制御装置20の部分詳細回路構成図であり、制御定数調整手段22は有効電力演算手段22aと記録手段22bと係数設定手段22cと切替スイッチ22dと励磁インダクタンス概略調整手段22eとから形成され、二次磁束指令値演算手段23は平方根演算手段23aと乗算器23bとから形成されている。
【0037】
図6に示した制御定数調整手段22を形成する励磁インダクタンス概略調整手段22eは、前記数8式における誘導電動機2の電気的定数の設定値としての励磁インダクタンスLm* がその実際値と異なることが多く、この影響が他の設定値より大きいことに着目して設置されたものである。
【0038】
この制御定数調整手段22と二次磁束指令値演算手段23の動作を、図7に示す流れ図と図8に示すベクトル図とを参照しつつ、以下に説明する。
【0039】
先ず、ステップS11として、制御定数調整手段22の切替スイッチ22dを試運転側に閉路し、係数設定手段22cからは、係数Kφ* として、誘導電動機2の前記設定値(R1 *,R2 *,Rm* ,Lm* )に対応した前記数8式の演算値値を出力しつつ、電力変換装置1から電圧/周波数比を一定にした交流電圧を誘導電動機2に印加する。
【0040】
ここで、誘導電動機に一次角周波数(ω1 ),一次電圧ベクトル(v1 )を印加したときに流れる一次電流ベクトル(i1 )について考える。このとき、図8に示すように、一次角周波数(ω1 )で回転するγ−δ座標系におけるδ軸を一次電圧ベクトル(v1 )方向にとると、一次電流ベクトル(i1 )のγ軸成分(i1 γ)は一次電圧ベクトル(v1 )に直交する成分(無効分電流)となり、このi1γは一次抵抗(R1 ),漏れインダクタンス(Lσ),励磁インダクタンス(Lm)を用いて、下記数10式で表すことができる。
【0041】
【数10】
1γ=|v1
÷[ω1・(Lσ+Lm)・{1+(R1 2/ω1 2)÷(Lσ+Lm)2}]
上記数10式で一次角周波数(ω1 )が十分大きければ、下記数11式の近似式が成り立つ。
【0042】
【数11】
1γ≒|v1|/{ω1・(Lσ+Lm)}
ここで、一般に漏れインダクタンス(Lσ)は励磁インダクタンス(Lm)に比して遥かに小さいことを考慮して、Lσ+Lm≒Lmと近似し、この値を励磁インダクタンスの概略調整値(Lm# )とすると、この値は下記数12式で表される。
【0043】
【数12】
Lm#=(1/ω1)・(|v1|/i1γ)
すなわち、制御定数調整手段22の励磁インダクタンス概略調整手段22eでは、電圧(v1 )/周波数(ω1 )比を一定にした交流電圧を印加したときの誘導電動機2の一次角周波数指令値(ω1 *)とd−q軸電流(i1d,i1q)とから上記数12式の演算を行うことで、より実際値に近い励磁インダクタンスの概略調整値(Lm# )を得ている。
【0044】
次に、ステップS12では、制御定数調整手段22の切替スイッチ22dを試運転側のままで、係数設定手段22cからは、係数Kφ* として、誘導電動機2の前記設定値(R1 *,R2 *,Rm* )と、上述の励磁インダクタンスの概略調整値(Lm# )とに対応した前記数8式の演算値を中心に変化させる動作を開始する。
【0045】
また、二次磁束指令値演算手段23では、平方根演算手段23aによってトルク演算値τ# の平方根を求め、この平方根と制御定数調整手段22からの前述の係数との乗算値、すなわち、誘導電動機2の二次磁束指令値φ2 *を乗算器23bで求め、この二次磁束指令値φ2 *で、例えば、誘導電動機2が定格回転数付近での試運転を開始する。
【0046】
このとき、有効電力演算手段22aでは誘導電動機2の有効電力演算値P# を前記数9式に従って求め、この有効電力演算値P# が前記係数Kφ* を変化に対応して最小になるときを記録手段22bで監視し、有効電力演算値P# が最小のときの係数を記録手段22bに記憶させる。
【0047】
次に、ステップS13として、制御定数調整手段22の切替スイッチ22dを通常運転側に閉路し、記録手段22bが記憶している係数Kφ* を出力することで、誘導電動機2の内部損失を最小にしつつ、誘導電動機2が通常の運転をすることができる。
【0048】
図9は、この発明の第2の実施の形態を示す回路構成図であり、2は誘導電動機、30は電力変換装置と従来例と同等の制御装置とを内蔵した誘導電動機制御装置、40は通信手段、50は上述の制御定数調整手段21または制御定数調整手段22の機能を内蔵し、さらにローダなどの機能も内蔵した情報端末装置を示す。すなわち、図9の回路構成では、前記制御装置を複雑にすることなく、従来機能に対して、単に前記係数を記憶する機能を付加するだけでよい。
【0049】
【発明の効果】
この発明によれば、誘導電動機の電気的定数が不明の場合でも、電力変換装置と制御装置とを計測器として動作させて、誘導電動機の内部損失を最小にする二次磁束指令値を導出できるので、近年の省エネルギー運転の要請を十分に満足させる誘導電動機の制御方法である。さらに、通信手段を介することにより、現地での調整作業を行うことを可能にしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施の形態を示す回路構成図
【図2】 誘導電動機の等価回路図
【図3】 この発明の第1の実施例を示す部分詳細回路構成図
【図4】 図3の動作を説明する流れ図
【図5】 図3の動作を説明する特性図
【図6】 この発明の第2の実施例を示す部分詳細回路構成図
【図7】 図6の動作を説明する流れ図
【図8】 図6の動作を説明するベクトル図
【図9】 この発明の第2の実施の形態を示す回路構成図
【図10】 従来例を示す回路構成図
【符号の説明】
1…電力変換装置、2…誘導電動機、3…電流検出器、10…制御装置、11…電圧指令値演算手段、12…積分器、13,14…座標変換器、15…トルク演算手段、16…二次磁束指令値演算手段、20…制御装置、21,22…制御定数調整手段、23…二次磁束指令値演算手段、30…誘導電動機制御装置、40…通信手段、50…情報端末装置。

Claims (3)

  1. 可変電圧可変周波数の交流電力を発生する電力変換装置を介して駆動される誘導電動機の制御方法において、
    前記誘導電動機の内部損失を低減させるために該誘導電動機の出力トルクに対応して生成される二次磁束指令値は、前記電力変換装置が出力する所望の交流電圧により前記誘導電動機の試運転を行ったときの前記誘導電動機の出力トルクの平方根に該誘導電動機の一次角周波数,一次抵抗,二次抵抗,励磁インダクタンス,鉄損抵抗から導出される係数を乗じた値とし、
    前記係数は、前記電力変換装置より前記誘導電動機が発生する二次磁束を互いに異なった値にする交流電圧を該誘導電動機に印加する試運転を行い、このときの前記電力変換装置が出力する有効電力の最小値から導出することを特徴とする誘導電動機の制御方法。
  2. 請求項1に記載の誘導電動機の制御方法において、
    前記試運転に先立って、前記励磁インダクタンス値は、前記電力変換装置から電圧/周波数比を一定にした交流電圧を前記誘導電動機に印加し、このときの前記電力変換装置の出力電流と出力周波数とから導出することを特徴とする誘導電動機の制御方法。
  3. 請求項1または2に記載の誘導電動機の制御方法において、
    前記二次磁束指令値の導出を、通信手段を介して外部機器により行わせることを特徴とする誘導電動機の制御方法。
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