JP3993655B2 - 締め付けバンド - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明はプラスチック管等の管体を締め付けて固定するための締め付けバンドに関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は従来用いられている締め付けバンドの一般的な構成を示す側面図である。締め付けバンドは金属の帯状部材10をリング状に曲げ成形し、帯状部材10の端部の重ね合わせ部12にレバー14を固定して形成される。締め付けバンドでプラスチック管等の管体を締め付ける際は、レバー14を立てた状態で管体に帯状部材10のリング部を通し、締め付け位置でレバー14を倒して締め付け、帯状部材10に起立させて固定した止め金具16を折り曲げてレバー14を係止することによる。
【0003】
この締め付けバンドの締め付け操作は、レバー14のてこ作用を利用して行うもので、管体の外形寸法に合わせてリング部の径寸法を設定したバンドを使用して締め付け固定するものである。
締め付けバンドによる締め付け固定はレバー14を倒して締め付けて固定するという操作によるから、ゴム管等の管体がきわめて簡単に締め付け固定できるという特徴がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の締め付けバンドはゴム管のようにある程度の弾性変形が可能な材料を用いた管体を対象として使用されてきたが、近年、プラスチック管のような弾性変形がきわめて小さい管体の締め付け固定に使用されるようになってきた。このような弾性変形の小さい材料によって形成した管体は、ゴム管を締め付ける場合にくらべてはるかに大きな締め付け力が必要になる。そして、このように大きな締め付け力で締め付けた場合は、レバー14がその係止位置から位置ずれするという問題が生じている。
【0005】
締め付けバンドで管体18を締め付ける場合はレバー14を帯状部材10のリング部の外面に沿って倒し、帯状部材10に固定した止め金具16でレバー14の先端部側を係止して固定する。しかしながら、上記のプラスチック管を締め付け固定する場合のようにきわめて大きな締め付け力で締め付けると、レバー14を引き戻す作用が働いてレバー14が係止位置から引き戻され、図8に示すようにリング部の外面から浮き上がったり、係止位置から位置ずれするといった現象が生じる。
【0006】
止め金具16は倒したレバー14を確実に係止するためのものであるが、締め付け力が大きくなるとこのようなレバー14の戻りや変形が生じ、止め金具16での正規位置からレバー14が位置ずれしたり、外れたりしてしまって所要の締め付け固定ができなくなる場合がある。また、レバー14を倒した際に止め金具16で係止した先端部側の近傍がリング部の外面から浮いてしまって、レバー14全体を確実に係止できなくなるといった問題があった。
【0007】
本発明は、このような管体の締め付け固定に使用する締め付けバンドの問題点を解消すべくなされたものであり、とくにきわめて大きな締め付け力で管体を締め付け固定する場合でも、レバーが止め金具から外れたりすることを防止し、管体を確実に締め付け固定することができる信頼性の高い締め付けバンドを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため次の構成を備える。すなわち、リング状に曲げ成形した帯状部材の端部の重ね合わせ部にレバーを固定し、締め付け時に前記帯状部材の外面に向けて倒した前記レバーをその先端側で係止する止め金具を前記帯状部材に固定した締め付けバンドにおいて、前記レバーは、帯状の材料で形成され、前記レバーを倒した際に前記係止金具を折り込んで係止するための係止孔が、該レバーの長手方向の先端部で且つ幅方向の中央部に一つ設けられ、前記係止金具は、前記帯状部材の両側縁から起立するように設けられると共に、前記係止孔の内側部分まで入り込むようにコの字状に折り曲げ可能な寸法および形状に形成され、前記係止孔は、矩形状で、その長手方向の寸法が前記係止金具と略同寸法に形成されることを特徴とする。また、前記帯状部材の前記重ね合わせ部を挟んで前記レバー位置とは反対側の位置に、前記レバーを倒して管体を締め付けた際に、前記重ね合わせ部の基部で管体に作用する締め付け力を補完する突起を帯状部材の内面から突出させて設けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1は本発明に係る締め付けバンドの一実施形態を示す斜視図である。本実施形態の締め付けバンドは、図7に示す従来の締め付けバンドと同様に、帯状部材10をリング状に曲げ成形してその端部を重ね合わせ、端部の重ね合わせ部12にスポット溶接によってレバー14を固定し、レバー14の倒し先側の帯状部材10の両側縁から起立するように止め金具16をスポット溶接して固定したもので、レバー14の先端部にレバー14を倒した際に止め金具16を折り込むための係止孔18を設けたことを特徴とする。
【0010】
前述したように、締め付けバンドで管体を締め付ける際にはレバー14は帯状部材10の外面に接するまで押し倒すようにする。前記係止孔18はレバー14を倒した際に、止め金具16をレバー14の両側縁から内側に折り込むことができる寸法および形状に設ける。実施形態では係止孔18は止め金具16の幅寸法よりも若干大きな矩形孔に形成した。係止孔18は倒したレバー14の位置ずれを防止する目的を有しているから、レバー14の倒し位置の誤差を考慮したうえで止め金具16と略同寸法に形成するのがよい。
【0011】
なお、20は重ね合わせ部12を挟んでレバー14と反対側の帯状部材10の内面に突設した突起である。突起20はレバー14を倒してバンドを締め付けた際に、重ね合わせ部12の基部に若干隙間が形成され、管体に対する締め付け力が均等に作用しないことを防止するために設けたものである。
【0012】
図2、3は上記実施形態の締め付けバンドの使用状態を示す説明図で、レバー14を倒してレバー14を止め金具16で係止した状態の斜視図および側面図である。
管体を締め付け固定する際にレバー14を倒して固定することは従来と同様であるが、本実施形態の締め付けバンドはレバー14を倒したところで、止め金具16をレバー14の両側から係止孔18内に折り込むようにして係止する。
【0013】
図4、5は止め金具16をレバー14の係止孔18内に折り込んだ状態の平面図および断面図である。
図4、5に示すように止め金具16を折る場合は係止孔18の内側部分まではいり込むように折り曲げる。このように、係止孔18の内側まで折り込むことによって止め金具16はコの字状に曲げられ、従来のように、単に止め金具16を直角に折り曲げた場合にくらべて、確実にレバー14を係止することが可能になる。
【0014】
また、係止孔18内に止め金具16を折り込んだことにより、止め金具16の先端部16aが係止孔18内でストッパとして作用し、レバー14が長手方向に位置ずれすることを防止するよう作用する。これにより、レバー14に戻し方向の力が作用しても止め金具16によって確実にレバー14が係止でき、きわめて大きな締め付け力で締め付けたような場合でもレバー14が位置ずれしたり、係止した止め金具14から外れるといったことが防止でき、確実な締め付け固定が可能になる。
【0015】
また、レバー14に係止孔18を設けた他の作用として、レバー14の先端部に係止孔18を設けたことでレバー14の先端部の強度が部分的に弱まり、レバー14を倒した際に、レバー14が先端部を含めて帯状部材10の外周面に密着して支持されやすくなり、これによってさらに確実に支持されるという利点もある。
【0016】
なお、レバー14に設ける係止孔18は上記のように単一の孔で形成してもよいし、図6に示すようにレバー14の両側の止め金具16、16の各々に対し一つずつ設けてもよい。
本実施形態では止め金具16を係止孔18内に折り込むから、止め金具16の長さはレバー14の厚さを考慮して係止孔18内に折り込むに十分な長さに設定する必要がある。
【0017】
帯状部材10に設けた突起20は図3に示すように、レバー14を倒して管体を締め付けた際に重ね合わせ部12の基部近傍に位置して管体を周方向の全体で均一に締め付けるように作用する。レバー14はてこ作用を利用して倒すから、ある程度肉厚の材料で形成する。このため、図8に示すようにレバー14を倒すと、重ね合わせ部12の基部が若干浮くようになる。前記突起20はこの重ね合わせ部12の基部を埋めるように作用して、重ね合わせ部12の基部については確実に締め付け力が作用するようにし、管体全体を均一に締め付ける。
【0018】
ゴム管のように比較的弾性変形が大きな材料を用いた管体の場合には、上記のように重ね合わせ部12の基部が若干浮き気味となってもそれほど管体の締め付けが不確実になることはないが、プラスチック管のように弾性変形がきわめて小さい管体を対象にして、従来の何倍もの締め付け力を作用させて締め付ける場合には、このように管体の周方向全体が均等に締め付けられるようにすることが好適な締め付け固定をなすうえで重要になる。
【0019】
図3に示すように突起20の突起面はレバー14側が深く突出するテーパ面に形成している。これは、レバー14を倒して締めつけた際に、重ね合わせ部12の基部の段差を解消して滑らかに締め付けられるようにするためである。
【0020】
【発明の効果】
本発明に係る締め付けバンドによれば、上述したように、レバーに係止孔を設けたことにより、倒したレバーを止め金具で確実に係止することが可能になり、レバーの係止操作を的確に行ってレバーの位置ずれや浮き上がりを好適に防止することが可能になる。これにより、締め付け固定にきわめて大きな締め付け力を必要とするプラスチック管を締め付け固定ずるような場合もの好適に使用できて信頼性の高い締め付けバンドとして提供することができる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る締め付けバンドの一実施形態の斜視図である。
【図2】締め付けバンドのレバーを倒した状態の斜視図である。
【図3】締め付けバンドのレバーを倒した状態の側面図である。
【図4】係止孔に止め金具を折り込んだ状態を示す平面図である。
【図5】係止孔に止め金具を折り込んだ状態を示す断面図である。
【図6】係止孔の他の形成例を示す平面図である。
【図7】締め付けバンドの従来例の側面図である。
【図8】従来の締め付けバンドで管体を締め付けた状態の側面図である。
【符号の説明】
10 帯状部材
12 重ね合わせ部
14 レバー
16 止め金具
18 係止孔
20 突起
Claims (2)
- リング状に曲げ成形した帯状部材の端部の重ね合わせ部にレバーを固定し、締め付け時に前記帯状部材の外面に向けて倒した前記レバーをその先端側で係止する止め金具を前記帯状部材に固定した締め付けバンドにおいて、
前記レバーは、帯状の材料で形成され、前記レバーを倒した際に前記係止金具を折り込んで係止するための係止孔が、該レバーの長手方向の先端部で且つ幅方向の中央部に一つ設けられ、
前記係止金具は、前記帯状部材の両側縁から起立するように設けられると共に、前記係止孔の内側部分まで入り込むようにコの字状に折り曲げ可能な寸法および形状に形成され、
前記係止孔は、矩形状で、その長手方向の寸法が前記係止金具と略同寸法に形成されること
を特徴とする締め付けバンド。 - 前記帯状部材の前記重ね合わせ部を挟んで前記レバー位置とは反対側の位置に、前記レバーを倒して管体を締め付けた際に、前記重ね合わせ部の基部で管体に作用する締め付け力を補完する突起を帯状部材の内面から突出させて設けたことを特徴とする請求項1記載の締め付けバンド。
Priority Applications (1)
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JP10225296A JP3993655B2 (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | 締め付けバンド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10225296A JP3993655B2 (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | 締め付けバンド |
Publications (2)
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JPH09291911A JPH09291911A (ja) | 1997-11-11 |
JP3993655B2 true JP3993655B2 (ja) | 2007-10-17 |
Family
ID=14322415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP10225296A Expired - Fee Related JP3993655B2 (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | 締め付けバンド |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3993655B2 (ja) |
-
1996
- 1996-04-24 JP JP10225296A patent/JP3993655B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09291911A (ja) | 1997-11-11 |
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