JP3993531B2 - 合わせ硝子の破壊検出用センサー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、硝子が破壊されたことを検出するセンサー装置に関し、特に合わせ硝子が破壊されたことを検出するセンサー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、窓等の硝子が破壊されたときに発生する振動を検出することにより硝子の破壊を検出する装置が提案されている。図5には、従来の硝子の破壊検出装置の構成のブロック図が示される。図5において、圧電素子等で構成された振動検出手段100を硝子に接着し、この振動検出手段100によって硝子が破壊されたときに発生する振動を電気信号に変換する。
【0003】
この電気信号はフィルタ回路102に入力され、所定の周波数の成分を有する信号が抽出される。硝子が叩き割られたような場合に発生する振動は、通常100KHz〜1MHz程度の周波数成分を有し、硝子カッターにより破壊されたような場合に発生する振動は、通常50KHz程度の周波数成分を有している。従って、フィルタ回路102により、これら両周波数成分を有する信号を抽出すれば、硝子が叩き割られた場合及び硝子カッターにより破壊された場合のいずれでも硝子の破壊を検出することができる。
【0004】
フィルタ回路102で抽出された信号は、増幅回路104で増幅され、信号処理回路106で処理されて硝子が破壊されたか否かが判定される。このような、硝子の破壊を検出する装置の例が特許文献1に開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開昭52−79695号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の技術においては、振動検出手段100を硝子に接着して使用するが、振動検出手段100の耐候性の問題や硝子を破壊して侵入しようとする者により剥ぎ取られること等を回避するために、部屋の内側の硝子面に接着されている。一方、硝子が合わせ硝子の場合、一対の硝子板の間に樹脂層が配置されているので、部屋の外側の硝子が破壊されても、発生する振動が樹脂層で吸収され、部屋の内側の硝子面に接着された振動検出手段100まで振動が伝達しない可能性が高い。このため、従来の硝子の破壊を検出する装置では、合わせ硝子の破壊の検出が不十分または不可能であるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、合わせ硝子の破壊の検出を精度良く行うことができる合わせ硝子の破壊検出用センサー装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、一対の硝子板の間に樹脂層が配置された合わせ硝子の破壊検出用センサー装置であって、硝子の振動を検出し、電気信号に変換する振動検出手段と、この振動検出手段を収容し、振動検出手段の検出面により壁の表面の一部が構成されまたは検出面が壁の内側に接して配置されるとともに、一対の硝子板の間に挿入される筐体と、筐体の表面の周囲に、検出面に接するように配置され、一対の硝子板を外側方向に付勢するとともに硝子の振動を検出面に伝達する振動伝達部材と、を備えることを特徴とする。上記振動伝達部材は金属製とするのが好適である。
【0009】
上記各構成によれば、合わせ硝子を構成する硝子板のうち、窓等の外側に配置された硝子板が破壊された場合でも、振動伝達部材により振動が振動検出手段に伝達されるので、合わせ硝子の破壊の検出を精度良く行うことができる。
【0010】
また、上記合わせ硝子の破壊検出用センサー装置において、筐体は、三角形の板状に形成されていることを特徴とする。
【0011】
上記構成によれば、筐体が、三角形の板状に形成されているので、サッシ等の窓硝子の角に配置でき、装置が目立たず、窓の美観を損なうことを防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)を、図面に従って説明する。図1には、本発明にかかる合わせ硝子の破壊検出用センサー装置の一実施形態の断面図が示される。図1において、圧電素子等により構成され、硝子の振動を検出して電気信号に変換する振動検出手段10が筐体12に収容されている。この場合、振動検出手段10の検出面14により筐体12の壁の表面の一部が構成されるか、または検出面14が筐体12の壁の内側に接して配置される。ここで、検出面14により筐体12の壁の表面の一部が構成されるとは、検出面14が筐体12の壁の表面に露出することをいう。また、検出面14が筐体12の壁の内側に接して配置されるとは、例えば筐体12の壁の内面に振動検出手段10を貼り付けること等をいう。このような構成とすれば、検出面14が存在する側の筐体12の壁の表面を硝子に接着することによって、硝子の振動を検出することができる。筐体12の材質は、振動を検出面14に伝達しやすくするために、振動検出手段10が貼り付けられる壁はステンレス鋼等の金属が好適である。その他の部分はアルミニウムまたはABS等の樹脂とすることができる。ただし、検出面14により筐体12の壁の表面の一部が構成されている場合には、全体をアルミニウムまたはABS等の樹脂としてもよい。
【0013】
なお、検出面14で検出された硝子の振動は、振動検出手段10により電気信号に変換され、増幅器16を介して外部に取り出され、図5に示されたような構成の回路により、硝子の破壊が検出される。
【0014】
また、筐体12の表面の周囲には、振動伝達部材18が取り付けられている。この振動伝達部材18は、少なくともその一部が振動検出手段10の検出面14に接するように筐体12に配置されている。これにより、振動伝達部材18が接する硝子が破損した場合、発生する振動が振動伝達部材18を介して振動検出手段10の検出面14に伝達される。
【0015】
さらに、振動伝達部材18は、図1の矢印A方向に付勢するばね特性を有するように構成されている。このためには、例えば図1に示されるように、振動伝達部材18を構成する板状部材を断面コの字状に折り曲げ、かつ根本から開放端に向かってやや開き、勾配を付けた状態に形成すればよい。このような振動伝達部材18の材料は、耐腐食性で振動の伝達性が良く、かつばね特性を持たせられれば特に限定されないが、例えばステンレス鋼や銅等の金属材料を使用するのが好適である。
【0016】
なお、振動伝達部材18を筐体12に取り付けるには、断面コの字状の振動伝達部材18に筐体12を挿入すればよい。このとき、検出面14が配置された筐体12の壁の表面に、振動伝達部材18の板面を接着剤等で接着してもよい。
【0017】
以上に述べた合わせ硝子の破壊検出用センサー装置は、合わせ硝子の一対の硝子板の間に挿入されて使用される。この様子が図2(a)、(b)に示される。図2(a)において、合わせ硝子は、一対の硝子板20の間に樹脂層22が配置されているが、樹脂層22は、その一部が取り除かれ、一対の硝子板20の間に間隙24が形成されている。振動伝達部材18が取り付けられた筐体12は、上記一対の硝子板20の間隙24に、図の矢印B方向から挿入される。
【0018】
図2(b)において、一対の硝子板20の間に筐体12が挿入されると、振動伝達部材18のばね特性により、一対の硝子板20が外側方向(矢印C方向)に付勢される。これにより、振動伝達部材18が硝子板20に密着され、硝子板20に発生した振動を確実に精度良く検出して振動検出手段10の検出面14に伝達することができる。
【0019】
振動伝達部材18は、一対の硝子板20の両方に密着しているので、いずれの硝子板20に発生した振動も検出できる。従って、合わせ硝子の窓の外側に位置する硝子板20が破壊された場合でも、発生する振動を確実に検出して振動検出手段10の検出面14に伝達できる。
【0020】
また、本実施形態では、筐体12が一対の硝子板20の間に挿入されており、硝子板20の固定用の樹脂材料(図示せず)で固定されるので、筐体12が硝子板20から剥がれ落ちることはない。
【0021】
図3には、本発明にかかる合わせ硝子の破壊検出用センサー装置の変形例が示される。図3において、筐体12は、三角形の板状に形成されている。振動検出手段10、増幅器16等は、図1に示された実施形態と同様に筐体12の内部に収容されている。また、振動伝達部材18は、筐体12の斜辺26を挟んで、三角形の両側壁側に折り曲げられている。
【0022】
図4には、振動伝達部材18の展開図が示される。図4において、振動伝達部材18は、筐体12の斜辺26に当接される長方形の底部28と、底部28の両長辺に底辺で繋がった三角形の側壁部30とを有している。なお、側壁部30の各一つの辺には舌部32が形成されている。この振動伝達部材18を筐体12に取り付ける場合には、2つの側壁部30を、底部28の両長辺で同じ側に折り曲げ、折り曲げられた2つの側壁部30の間に筐体12を、その斜辺26が底部28に当接するまで挿入する。
【0023】
図3において、一対の硝子板20の間に配置された樹脂層22は、合わせ硝子の角の部分で三角形状に取り除かれ、一対の硝子板20の間に三角形の間隙24が形成されている。この三角形の間隙24は、三角形の板状に形成された筐体12の大きさ及び形状にほぼ一致している。上記振動伝達部材18が取り付けられた筐体12は、三角形の間隙24に、図の矢印D方向から挿入される。これにより、振動伝達部材18が一対の硝子板20を外側方向に付勢し、両方の硝子板20に密着するので、いずれの硝子板20に発生した振動も確実に精度良く検出することができる。また、本変形例では、合わせ硝子の角の部分に筐体12が取り付けられるので、外部から目立たず、窓等の外観を損なうことを防止できる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、合わせ硝子を構成する硝子板のうち、窓等の外側に配置された硝子板が破壊された場合でも、振動伝達部材により振動が振動検出手段に伝達されるので、合わせ硝子の破壊の検出を精度良く行うことができる。
【0025】
また、筐体を三角形の板状に形成することにより、サッシ等の窓硝子の角に配置でき、装置が目立たず、窓の美観を損なうことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる合わせ硝子の破壊検出用センサー装置の実施形態の断面図である。
【図2】 図1に示された本実施形態にかかる破壊検出用センサー装置を、合わせ硝子の一対の硝子板の間に挿入した場合の説明図である。
【図3】 本発明にかかる合わせ硝子の破壊検出用センサー装置の変形例を示す図である。
【図4】 図3の変形例に使用される振動伝達部材の展開図である。
【図5】 従来の硝子の破壊検出装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 振動検出手段、12 筐体、14 検出面、16 増幅器、18 振動伝達部材、20 硝子板、22 樹脂層、24 間隙、26 斜辺、28 底部、30 側壁部、32 舌部。
Claims (3)
- 一対の硝子板の間に樹脂層が配置された合わせ硝子の破壊検出用センサー装置であって、
硝子の振動を検出し、電気信号に変換する振動検出手段と、
前記振動検出手段を収容し、前記振動検出手段の検出面により壁の表面の一部が構成されまたは前記検出面が壁の内側に接して配置されるとともに、前記一対の硝子板の間に挿入される筐体と、
前記筐体の表面の周囲に、前記検出面に接するように配置され、前記一対の硝子板を外側方向に付勢するとともに硝子の振動を前記検出面に伝達する振動伝達部材と、
を備えることを特徴とする合わせ硝子の破壊検出用センサー装置。 - 請求項1記載の合わせ硝子の破壊検出用センサー装置において、前記振動伝達部材は金属製であることを特徴とする合わせ硝子の破壊検出用センサー装置。
- 請求項1または請求項2記載の合わせ硝子の破壊検出用センサー装置において、前記筐体は、三角形の板状に形成されていることを特徴とする合わせ硝子の破壊検出用センサー装置。
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