JP4236203B2 - 音響素子 - Google Patents

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本発明は、圧電素子を用いて微小な音響波を測定することのできる音響素子に関する。
継続して血圧値を測定するために、指や外耳での脈波検出方法が提案されている。脈波の検出方法としては、コロトコフ音や圧脈波の検出がある(例えば、特許文献1参照。)。しかし、表皮に伝達した動脈の脈動を検出するので、表皮にまで脈動が伝達するような太い動脈の脈動しか検出できなかった。
一方で、音響波を電気信号に変換する音響素子として圧電素子が用いられている。圧電素子は、圧力をかけると電圧が発生する素子である。圧電素子を用いた音響素子は、感度が高いので微小な音響波を検出できるが、音響波は媒質と何らかの圧力が存在すれば必ず発生するので、音響素子周辺からの何らかの圧力が大きな音響ノイズとなっていた。
また、圧電素子は高インピーダンスの素子である。素子が高インピーダンスであると、外部の電磁波が電磁ノイズとして付加されやすい。付加された電磁ノイズにより電気信号が変化するので、圧電素子の出力する電気信号のSN比が劣化しやすかった。
音響ノイズ及び電磁ノイズを防ぐ方法としては、音響波を吸収する吸音材や、電磁波を反射する電磁波シールドを設ける方法がある。しかし、測定しようとする音響波が微小であると、吸音材及び電磁波シールドを設けても、測定しようとする音響波を測定することはできなかった。
特開平6−14888号公報
上記のように、従来の音響素子は、周囲の音響波及び電磁波が大きな音響ノイズ及び電磁ノイズとなるので、微小な音響波の測定が困難だった。
本発明は、微小な音響波を測定することのできる音響素子の提供を目的とする。
本発明は、上記目的を達成するものであり、等しい音響波及び電磁波に対して等しい電気信号を出力する圧電素子を2個備え、圧電素子からの電気信号を差動出力することにより音響ノイズ及び電磁ノイズを相殺可能とすることを特徴とする。
特性の略等しい2個の圧電素子を差動動作させるので、2個の圧電素子に共通して印加される雑音及び電磁波によって発生する音響ノイズ及び電磁ノイズを相殺することができる。一方、測定しようとする音響波は片方の圧電素子のみが測定するので、高感度で検出した音響波の電気信号から音響ノイズ及び電磁ノイズを除去することができる。よって、微小な音響波を測定することのできる音響素子を提供することができる。
具体的には、本発明に係る音響素子は、印加される音圧に応じた電圧を2個の電極間に発生させる材料特性の等しい2個の圧電素子と、同じ極性の前記2個の電極の一方同士を電気的に接続する共通端子と、前記2個の電極の他方と電気的に接続された2個のセンサ出力端子と、前記センサ出力端子の出力を平衡伝送する平衡線路と、前記平衡線路を終端し、前記平衡線路の出力を差動増幅する差動増幅回路と、を備え、前記2個の圧電素子は、共通の筐体内に配置され、かつ、前記2個の圧電素子の片方のみに音響素子の外部からの音響波を測定する受音面を設けたことを特徴とする。
材料特性の等しい2個の圧電素子を備えるので、等しい音響波及び電磁波に対して、等しい電圧を発生させることができる。さらに、2個の圧電素子の同じ極性の電極同士のうち、一方の電極同士が電気的に接続されているので、等しい音響波及び電磁波に対して、等しい電気信号を出力することができる。これにより、2個の圧電素子の同じ極性の電極同士のうち、他方の電極同士からの電気信号を差動検出すれば、2個の圧電素子に発生する音響ノイズ及び電磁ノイズを相殺することができる。ここで、測定しようとする音響波を片方の圧電素子のみが測定するので、高感度で検出した音響波の電気信号から音響ノイズ及び電磁ノイズを除去することができる。よって、微小な音響波を測定することのできる音響素子を提供することができる。
2個の圧電素子から出力された電気信号を平衡伝送することができる。よって、平衡線路を差動終端すれば、平衡線路の終端点で、平衡伝送する途中で印加された外来雑音の同相成分を除去することができる。
センサ出力端子の出力を差動検出するので、2個の圧電素子に印加される音響ノイズ及び電磁ノイズを相殺することができる。さらに、平衡線路を差動終端するので、平衡伝送する途中で印加された外来雑音の同相成分を除去し、2個の圧電素子に生じた電圧の差を効率よく検出することができる。
具体的には、本発明に係る音響素子は、印加される音圧に応じた電圧を2個の電極間に発生させる材料特性の等しい2個の圧電素子と、同じ極性の前記2個の電極の一方同士を電気的に接続する共通端子と、前記2個の電極の他方と電気的に接続された2個のセンサ出力端子と、前記2個のセンサ出力端子の出力を差動増幅する差動増幅回路と、を備え、前記2個の圧電素子は、共通の筐体内に配置され、かつ、前記2個の圧電素子の片方のみに音響素子の外部からの音響波を測定する受音面を設けたことを特徴とする。
材料特性の等しい2個の圧電素子を備えるので、等しい音響波及び電磁波に対して、等しい電圧を発生させることができる。さらに、2個の圧電素子の同じ極性の電極同士のうち、一方の電極同士が電気的に接続されているので、等しい音響波及び電磁波に対して、等しい電気信号を出力することができる。また、センサ出力端子の出力する電気信号を差動検出するので、2個の圧電素子に発生する音響ノイズ及び電磁ノイズを相殺し、測定しようとしている音響波に重畳されている音響ノイズ及び電磁ノイズを除去することができる。ここで、測定しようとする音響波を片方の圧電素子のみが測定するので、高感度で検出した音響波の電気信号から音響ノイズ及び電磁ノイズを除去することができる。よって、微小な音響波を測定することのできる音響素子を提供することができる。
前記差動増幅回路は差動出力し、前記差動増幅回路の差動出力を平衡伝送する平衡線路をさらに備えることが好ましい。
差動増幅した電気信号を平衡伝送することができる。よって、平衡線路を差動終端すれば、平衡線路の終端点で、外来雑音の同相成分を除去することができる。
前記2個の圧電素子のうちの一方に備わる前記2個の電極の他方の表面に配置され、前記圧電素子に対向する素子対向面の表層の固有音響インピーダンスが前記圧電素子の固有音響インピーダンスと略等しく、前記素子対向面に対する面の表層の固有音響インピーダンスが水と略等しい音響整合層をさらに備えることが好ましい。
2個の圧電素子のうちの一方に備わる2個の電極の他方の表面は、測定しようとする音響波の音圧が印加される受音面である。受音面の外部表面の固有音響インピーダンスが水と略等しく、かつ、圧電素子側の固有音響インピーダンスが圧電素子の固有音響インピーダンスと略等しいので、受音面を人体の皮膚と接触させた場合に受音面での音圧の反射を減少させることができる。
前記音響整合層に金属粉末が含まれていることが好ましい。
音響整合層に金属粉末が含まれているので、音響整合層が電磁波を反射することができる。これにより、音響整合層から入射した電磁波によって発生する電磁ノイズを減少させることができる。
前記圧電素子は、前記2個の圧電素子のうちの一方に備わる前記2個の電極の他方の表面を除き、少なくとも一部が、音響波を吸収する吸音材で覆われていることが好ましい。
測定しようとする音響波の印加される受音面を除き、圧電素子の表面が吸音材で覆われている。これにより、外部からの雑音を吸収することができるので、外部からの音響波で発生する音響ノイズを減少させることができる。さらに、圧電素子自体の揺動又は振動を吸収することができる。これにより、音響素子自体の振動又は揺動或いは圧電変化による圧電素子の振動又は揺動で発生する音響ノイズを減少させることができる。
前記2個の圧電素子は、前記吸音材を挟んで隣接していることが好ましい。
圧電素子同士が隣接しているので、2個の圧電素子に発生する音響ノイズ及び電磁ノイズの差を小さくすることができる。さらに、圧電素子同士の間に吸音材が挟まれているので、圧電素子間で発生する音響ノイズを低減することができる。
前記圧電素子は、前記2個の圧電素子のうちの一方に備わる前記2個の電極の他方の表面を除き、少なくとも一部が、電磁波を反射する電磁波反射材又は電磁波を吸収する電磁波吸収材で覆われていることが好ましい。
受音面以外の部分が電磁波反射材又は電磁波吸収材で覆われているので、2個の圧電素子に発生する電磁ノイズを減少させることができる。
本発明によれば、等しい音響波及び電磁波に対して等しい電気信号を出力する圧電素子を2個備え、圧電素子からの電気信号を差動出力することにより音響ノイズ及び電磁ノイズを相殺可能とするので、微小な音響波を測定することのできる音響素子を提供することができる。
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であり、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係る音響素子の模式図である。図1に示す音響素子91は、2個の圧電素子11、12と、同じ極性の2個の電極の一方同士21a、22aを電気的に接続する共通端子13と、2個の電極の他方21b、22bと電気的に接続された2個のセンサ出力端子14、15と、を備えることを特徴とする。図1では、圧電素子11の電極の他方21bの外部表面が、測定しようとする音響波1の音圧を印加される受音面31となっている。なお、図1では、圧電素子11及び圧電素子12が、受音面31、底面33及び側面34で構成される筺体内に配置されている。
音響素子91は、センサ出力端子14及びセンサ出力端子15の出力を平衡伝送する平衡線路16と、平衡線路16を終端し、平衡線路16の出力を差動増幅する差動増幅回路17と、測定しようとする音響波1の印加される受音面31に配置される音響整合層18と、圧電素子11と圧電素子12の間の音響波の伝達を防ぐ防音板19とをさらに備えることが好ましい。
圧電素子11、12は、印加される音圧に応じた電圧を発生させる材料特性の等しい圧電素子である。すなわち、圧電素子11は、印加される音圧に応じた電圧を、電極21aと電極21bとの間に発生させる。また、圧電素子12は、印加される音圧に応じた電圧を、電極22aと電極22bとの間に発生させる。圧電素子11、12は、モノモルフ型であってもよいし、バイモルフ型であってもよいし、積層型であってもよい。
圧電素子11及び圧電素子12は、材料特性が等しい。材料特性とは、例えば、圧電方程式の定数である。圧電方程式の定数は、d形式であれば、弾性剛性マトリクス、圧電ひずみ定数マトリクス及び一定応力時の誘電率マトリクスとなる。また、圧電方程式の定数は、e形式であれば、一定応力時の誘電率マトリクス、圧電応力定数マトリクス及び一定ひずみ時の誘電率マトリクスとなる。また、材料特性の等しい圧電素子として、組成、共振周波数、感度又は帯域の等しい圧電素子を用いてもよい。さらに、材料特性として、反共振周波数、機械的品質係数,電気機械結合係数、比誘電率又は静電容量が用いられてもよい。圧電素子11及び圧電素子12の材料特性が等しいので、圧電素子11及び圧電素子12に等しい音圧又は電磁波が印加された場合に、電極21aと電極21bとの間に発生する電圧と、電極22aと電極22bとの間に発生する電圧とを等しくすることができる。
圧電素子11及び圧電素子12の境界に、音響波の伝達を防ぐ防音板19が設けられていることが好ましい。防音板19としては、例えば、音響波を吸収する吸音材、音響波を遮断する遮音材を用いることができる。吸音材としては、例えば、スポンジを用いることができる。スポンジとしては、例えば、多泡性のポリウレタンであるポリウレタンフォーム、ゴムスポンジ、アクリルフォーム、ポリオレフィンフォームがある。遮音材としては、例えば、石膏ボード、合板、鉄板を用いることができる。圧電素子11と圧電素子12との境界に防音板19が挟まれていれば、圧電素子11に印加された音響波1の音圧が、圧電素子11から圧電素子12へ伝達され、圧電素子12に印加されるのを防ぐことができる。これにより、圧電素子11に印加された測定対象となる音響波1が一方の圧電素子でしか検出されないので、微小な音響波1を測定することができる。
防音板19としては、吸音材を用いることが好ましい。吸音材は遮音材に比べて軽量であるので、音響素子91を搭載した血圧計等の生体情報測定装置を装着する場合に、被検者への負担を軽減することができる。このように、圧電素子11と圧電素子12との間に防音板19が挟まれていれば、圧電素子11と圧電素子12との間で発生する音響ノイズを低減することができる。
さらに、圧電素子11及び圧電素子12は、吸音材を挟んで隣接していることが好ましい。例えば、防音板19に吸音材を用い、圧電素子11と圧電素子12とができる限り近くに実装されていることが好ましい。圧電素子11と圧電素子12とが近くに実装されていれば、2つの圧電素子に付加される音響ノイズ及び電磁ノイズの位相差を少なくすることができる。さらに、音響ノイズ及び電磁ノイズそのものの差も小さくすることができる。
圧電素子11又は圧電素子12は、受音面31を除き、少なくとも一部が、音響波を吸収する吸音材で覆われていることが好ましい。例えば、底面33が吸音材で覆われていることが好ましい。また、側面34が吸音材で覆われていることが好ましい。吸音材は、前述の防音板19で説明したものを用いることができる。
さらに、吸音材は、抗菌作用のあるものが好ましい。例えば、TiO等の光触媒が表面にコーティングされているものを用いることができる。また、光触媒を含有する樹脂を原料とするものを用いることができる。この樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、エチレン−テトラフルオロエチレンコポリマー等のフッ素樹脂;ポリアミド6,ポリアミド66,ポリアミド12等のポリアミド;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン;ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等の芳香族ビニル樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル;塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン等の塩素系樹脂;アクリル樹脂、ABS樹脂、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、ノルボルネン樹脂、ポリアセタール、ポリエーテルイミド、ポリカーボネート、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール等が挙げられる。光触媒は、光触媒アパタイトであってもよい。TiOには、3種の結晶構造、アナターゼ型、ルチル型およびブルッカイト型があるが、光触媒活性のあるのは、アナターゼ型およびブルッカイト型のものである。また、天然の抗菌成分を配合した樹脂を用いることができる。例えば、竹の抗菌成分を配合したポリオレフィンフォームがある。筺体の表面に配置される吸音材が抗菌性を有していれば、音響素子91を人体の表皮に装着する場合に、汗等が付着しても清潔に保つことができる。
このように、音響波を吸収する吸音材で覆われていれば、外部からの雑音2を吸収することができる。これにより、圧電素子11、12に到達する雑音2を減少させることができるので、外部からの音響波で発生する音響ノイズを減少させることができる。さらに、圧電素子11、12自体の揺動又は振動を吸収することができる。これにより、外部から音響素子91へ加わった衝撃や振動によって発生する音響ノイズを減少させることができる。又、圧電素子11、12に印加される電圧の変化によって圧電素子11、12が振動又は揺動する際に発生する音響ノイズを減少させることができる。さらに、筺体の表面に配置される吸音材が抗菌性を有していれば、音響素子91を人体の表皮に装着する場合に、汗が付着しても清潔に保つことができる。なお、圧電素子11又は圧電素子12を覆うのは、吸音材であることが好ましいが、吸音材でなく遮音材で雑音2を遮断してもよい。さらに、吸音材及び遮音材の両方を用いてもよい。
圧電素子は、受音面31を除き、少なくとも一部が、電磁波を反射する電磁波反射材又は電磁波を吸収する電磁波吸収材で覆われていることが好ましい。例えば、受音面31以外の筺体が電磁波反射材又は電磁波吸収材で覆われていることが好ましい。受音面31以外の筺体とは、例えば、底面33又は側面34或いはこれらの一部である。また、底面33及び側面34であってもよい。電磁波反射材としては、例えば、導電体がある。導電体は金属であってもよいし、炭素繊維織物であってもよい。電磁波吸収材としては、例えば、フェライト粒子を単体で固形化したものがある。このように、受音面31以外の部分が電磁波反射材又は電磁波吸収材で覆われていれば、筺体内に収容されている圧電素子11、圧電素子12、配線への電磁波3の印加を抑えることができる。筺体内に差動増幅回路17が配置されていれば、電磁波3の印加によって差動増幅回路17で発生する電磁ノイズを抑えることができる。さらに、圧電素子11、12は、筺体の外壁に、防音層を設けることが好ましい。防音層としては、例えば、前述の防音板19で説明した吸音材を用いることができる。この場合、吸音材は、抗菌作用のあるものが好ましい。
音響整合層18は、圧電素子11に対向する素子対向面32の表層の固有音響インピーダンスが圧電素子11の固有音響インピーダンスと略等しく、受音面31の表層の固有音響インピーダンスが水と略等しいものである。音圧と粒子速度とが同位相のときの固有音響インピーダンスを固有音響抵抗といい、水の固有音響抵抗は1.48×10N・s・m−3である。受音面31は、2個の圧電素子11、12のうちの一方である圧電素子11に備わる2個の電極21a及び電極21bのうちの他方の電極21bの表面である。素子対向面32は、圧電素子11に接している面である。音響整合層18としては、例えば、セラミックス又は高分子を用いることができる。受音面31の外部表面の固有音響インピーダンスが水と略等しく、かつ、圧電素子11側の固有音響インピーダンスが圧電素子11の固有音響インピーダンスと略等しいので、受音面31を人体の皮膚と接触させた場合に受音面31での音圧の反射を減少させることができる。なお、図1では、音響整合層18と圧電素子11との間に間隙があるが、音響整合層18と圧電素子11とは密着していてもよい。
音響整合層18は、金属粉末が含まれていることが好ましい。金属粉末としては、例えば、タングステン粉末を用いることができる。この場合、音響整合層18は、例えば、高分子にタングステン粉末等の金属粉末を混入させた材料を用いて形成することができる。音響整合層18に金属粉末が含まれていれば、音響整合層18は電磁波を反射することができる。これにより、圧電素子11に発生する電磁ノイズを減少させることができる。
共通端子13は、電極の一方21a及び電極の一方22aを電気的に接続する端子である。電極の一方21a及び電極の一方22aは、同じ極性同士の電極である。例えば、低電圧側同士又は高電圧側同士のとなる。さらに、共通端子13は接地されていることが好ましい。電極の一方21aと電極の一方22aとが電気的に接続されているので、電極の一方21aと電極の一方22aとの電位差をなくすことができる。
センサ出力端子14は、電極の他方21bと電気的に接続されている端子である。センサ出力端子14は、電極21aと電極21bとの間で発生した電圧に比例する信号レベルの電気信号5を出力する。センサ出力端子15は、電極の他方22bと電気的に接続されている端子である。センサ出力端子15は、電極22aと電極22bとの間で発生した電圧に比例する信号レベルの電気信号6を出力する。
ここで、電極の一方21a及び電極の一方22aが共通端子13に接続されているので、電極の他方21bと電極の他方22bの電位差が、圧電素子11に発生する電圧と圧電素子12に発生する電圧との電位差となる。このため、電極の他方21bと電極の他方22bとから出力される差動出力の電位差を測定すれば、一方のみに印加されている音圧を測定することができる。
平衡線路16は、センサ出力端子14及びセンサ出力端子15の出力を平衡伝送する線路である。平衡線路16を差動終端すれば、センサ出力端子14及びセンサ出力端子15から差動終端するまでに印加されている外来雑音の同相成分を平衡線路の終端点で除去することができる。これにより、圧電素子11、12の外部で発生するノイズを減少させることができる。
差動増幅回路17は、平衡線路16を終端し、平衡線路16の出力を差動増幅する回路である。差動増幅回路17としては、例えば、オペアンプ又は変圧器を用いることができる。センサ出力端子14、15の出力を差動検出するので、2個の圧電素子11、12に発生する音響波のコモンモードノイズ及び電磁波のコモンモードノイズを相殺することができる。
図1に示す音響素子91の動作の一例を説明する。圧電素子11の受音面31に測定しようとする音響波1の音圧が印加される。圧電素子11は音響波1の音圧に比例した電圧を発生させ、センサ出力端子14は圧電素子11の発生した電圧に比例した信号レベルの電気信号5を出力する。このとき、圧電素子11及び圧電素子12には雑音2及び電磁波3が印加されているので、電気信号5には雑音2及び電磁波3に応じた信号レベルの音響ノイズ及び電磁ノイズが重畳されている。
一方、圧電素子12は雑音2及び電磁波3に応じた電圧を発生させ、センサ出力端子15は圧電素子12の発生した電圧に比例した信号レベルの電気信号6を出力する。ここで、圧電素子12が圧電素子11と隣接して配置されており、防音板19及び底面33が吸音材で形成されるか、覆われていれば、音響波1で発生した電圧を除いて、圧電素子12で発生する電圧を圧電素子11で発生する電圧に近づけることができる。これにより、センサ出力端子15は、雑音2及び電磁波3によって圧電素子11が発生する音響ノイズ及び電磁ノイズに応じた電気信号とほぼ等しい電気信号6を出力することができる。
平衡線路16は、センサ出力端子14及びセンサ出力端子15の出力を平衡伝送する。差動増幅回路17は、平衡線路16を終端する。平衡線路16を差動終端するので、センサ出力端子14及びセンサ出力端子15から差動終端するまでに印加されている外来雑音の同相成分を平衡線路16の終端点で除去することができる。さらに、差動増幅回路17が差動増幅するので、電気信号5と電気信号6とを差動検出することができる。電気信号6は音響ノイズ及び電磁ノイズに応じた電気信号とほぼ等しいので、差動増幅回路17は電気信号5から音響ノイズ及び電磁ノイズの除去された電気信号を出力することができる。よって、音響素子91は、音響波1の音圧の印加によって発生した電気信号を抽出することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る音響素子91は、圧電素子11を用いて微小な音響波1を検出し、圧電素子11からの出力信号5に重畳されている音響ノイズ及び電磁ノイズを除去することができる。これにより、微小な音響波を測定することのできる音響素子を提供することができる。さらに、平衡伝送路16及び差動増幅回路17を設ければ、微小な音響波1の音圧の印加によって発生した電気信号を抽出して増幅することができるので、微小な音響波1を効率よく測定することができる。このように、音響素子91は、微小な音響波1を測定することができるので、指や外耳のような太い動脈のない部位であっても脈動を検出することができる。
(実施形態2)
図2は、本実施形態に係る音響素子の第1例を示す模式図である。図2に示す音響素子92は、図1に示す音響素子91の差動増幅回路17が2個のセンサ出力端子14、15の出力を差動増幅する。圧電素子11、12、共通端子13及びセンサ出力端子14、15等の、作動増幅回路17及び平衡線路16を除くその他の音響素子92に備わる構成の機能及び動作については前述の実施形態1と同様である。
作動増幅回路17は、前述の実施形態1と同様のものを用いることができる。ただし、本実施形態では、差動増幅回路17は、平衡線路16を介さず、センサ出力端子14から出力された電気信号5と、センサ出力端子15から出力された電気信号6と、を直接差動増幅する。図2では、圧電素子11、12の配置されている筺体の外部に差動増幅回路17が配置されている。この場合、差動増幅回路17は、圧電素子11及び圧電素子12の近くに配置されることが好ましい。また、センサ出力端子14、15から差動増幅回路17までの線路は短いことが好ましい。圧電素子11及び圧電素子12から差動増幅回路17までの線路が短ければ、線路で発生する電磁ノイズを抑制することができる。
図3は、本実施形態に係る音響素子の第2例を示す模式図である。図3に示す音響素子93は、図2に示す差動増幅回路17が圧電素子11、12の収容されている筺体の内部に配置されている。筺体の内部は、例えば、圧電素子11及び圧電素子12の間とすることができる。この場合、差動増幅回路17は、図3に示すように、防音板19の間に挟まれていることが好ましい。このように、差動増幅回路17が筺体の内部に配置されていれば、圧電素子11及び圧電素子12から差動増幅回路17までの線路を短くすることができるので、線路で発生する電磁ノイズをさらに抑制することができる。
(実施形態3)
図4は、本実施形態に係る音響素子の第1例を示す模式図である。図4に示す音響素子94は、図2に示す音響素子92の差動増幅回路17が差動出力し、差動増幅回路17の差動出力8a、8bを平衡伝送する平衡線路20をさらに備える。音響素子94は、作動増幅回路17及び平衡線路16を除いては、音響素子91と同様の構成とすることができる。例えば、圧電素子11、12、共通端子13及びセンサ出力端子14、15は、前述の実施形態1と同様である。
作動増幅回路17は、前述の実施形態1と同様のものを用いることができる。ただし、本実施形態では、差動増幅回路17は、図1に示す平衡線路16を介さず、センサ出力端子14から出力された電気信号5と、センサ出力端子15から出力された電気信号6と、を直接差動増幅し、差動出力する。図4では、圧電素子11、12の配置されている筺体の外部に差動増幅回路17が配置されている。
図5は、本実施形態に係る音響素子の第2例を示す模式図である。図5に示す音響素子95は、図4に示す差動増幅回路17は、圧電素子11、12の配置されている筺体の内部に配置されている。筺体の内部は、例えば、圧電素子11と圧電素子12との間とすることができる。この場合、差動増幅回路17は、図5に示すように、防音板19の間に挟まれていることが好ましい。
以上説明したように、実施形態1、2、3で説明した音響素子91、92、93、94、95は、等しい音響波及び電磁波に対して等しい電気信号を出力する圧電素子を2個備え、圧電素子11、12からの電気信号を差動出力することにより音響ノイズ及び電磁ノイズを相殺することができるので、圧電素子11を用いて微小な音響波1を測定することのできる音響素子を提供することができる。
本発明は、微小な音響波を測定することができるので、人体の指先や外耳で簡単に血圧や脈拍数を測定することのできる生体情報測定装置に利用することができる。
実施形態1に係る音響素子の模式図である。 実施形態2に係る音響素子の第1例を示す模式図である。 実施形態2に係る音響素子の第2例を示す模式図である。 実施形態3に係る音響素子の第1例を示す模式図である。 実施形態3に係る音響素子の第2例を示す模式図である。
符号の説明
1 音響波
2 雑音
3 電磁波
5、6 電気信号
8a、8b 差動出力
11、12 圧電素子
13 共通端子
14、15 センサ出力端子
16、20 平衡線路
17 差動増幅回路
18 音響整合層
19 防音板
21a、21b 圧電素子11の電極
22a、22b 圧電素子12の電極
31 音響素子の受音面
32 音響整合層の素子対向面
33 音響素子の筺体の底面
34 音響素子の筺体の側面
91、92、93、94、95 音響素子

Claims (8)

  1. 印加される音圧に応じた電圧を2個の電極間に発生させる材料特性の等しい2個の圧電素子と、
    同じ極性の前記2個の電極の一方同士を電気的に接続する共通端子と、
    前記2個の電極の他方と電気的に接続された2個のセンサ出力端子と、
    前記センサ出力端子の出力を平衡伝送する平衡線路と、
    前記平衡線路を終端し、前記平衡線路の出力を差動増幅する差動増幅回路と、を備え
    前記2個の圧電素子は、共通の筐体内に配置され、かつ、
    前記2個の圧電素子の片方のみに音響素子の外部からの音響波を測定する受音面を設けたことを特徴とする音響素子。
  2. 印加される音圧に応じた電圧を2個の電極間に発生させる材料特性の等しい2個の圧電素子と、
    同じ極性の前記2個の電極の一方同士を電気的に接続する共通端子と、
    前記2個の電極の他方と電気的に接続された2個のセンサ出力端子と、
    前記2個のセンサ出力端子の出力を差動増幅する差動増幅回路と、を備え
    前記2個の圧電素子は、共通の筐体内に配置され、かつ、
    前記2個の圧電素子の片方のみに音響素子の外部からの音響波を測定する受音面を設けたことを特徴とする音響素子。
  3. 前記差動増幅回路は差動出力し、
    前記差動増幅回路の差動出力を平衡伝送する平衡線路をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の音響素子。
  4. 前記2個の圧電素子のうちの一方に備わる前記2個の電極の他方の表面に配置され、前記圧電素子に対向する素子対向面の表層の固有音響インピーダンスが前記圧電素子の固有音響インピーダンスと略等しく、前記素子対向面に対する面の表層の固有音響インピーダンスが水と略等しい音響整合層をさらに備えることを特徴とする請求項1からに記載のいずれかの音響素子。
  5. 前記音響整合層に金属粉末が含まれていることを特徴とする請求項に記載の音響素子。
  6. 前記圧電素子は、前記2個の圧電素子のうちの一方に備わる前記2個の電極の他方の表面を除き、少なくとも一部が、音響波を吸収する吸音材で覆われていることを特徴とする請求項1からに記載のいずれかの音響素子。
  7. 前記2個の圧電素子は、前記吸音材を挟んで隣接していることを特徴とする請求項に記載の音響素子。
  8. 前記圧電素子は、前記2個の圧電素子のうちの一方に備わる前記2個の電極の他方の表面を除き、少なくとも一部が、電磁波を反射する電磁波反射材又は電磁波を吸収する電磁波吸収材で覆われていることを特徴とする請求項1からに記載のいずれかの音響素子。
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