JP3993290B2 - 建築用ボードの製造方法 - Google Patents
建築用ボードの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3993290B2 JP3993290B2 JP01658398A JP1658398A JP3993290B2 JP 3993290 B2 JP3993290 B2 JP 3993290B2 JP 01658398 A JP01658398 A JP 01658398A JP 1658398 A JP1658398 A JP 1658398A JP 3993290 B2 JP3993290 B2 JP 3993290B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protective sheet
- image
- base layer
- kneaded material
- building board
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Finishing Walls (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基層、基層の表面に配置された化粧層とを備え、化粧層の表面には像が転写により形成されている建築用ボードの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物の内装あるいは外装の様式としては、近時、表面に化粧層を備えた建築用ボードを下地の表面に装着することが提案されている。このような建築用ボードは、一般に、矩形板状である基層と、この基層の表面に施された化粧層とから構成され、概略、次のようにして製造される。すなわち、所定方向に移動させられる基層と同期してかつこの基層の表面に対し一定の間隔をおいて移動しうるよう保護シートが連続的に送給される。そして保護シートの片面に、スラリー状にせしめられた硬化性組成物の混練物が付着せしめられることにより、基層、基層上に配置された混練物、及び混練物上に配置された保護シートからなる積層体が形成される。
【0003】
上述したとおりにして形成された積層体は、適宜の方法、例えば所要環境に所要時間放置することによって混練物が固化せしめられ、建築用ボードにせしめられる。このような建築用ボードにおいて、混練物の固化体は化粧層を構成する。保護シートは混練物が固化した後に除去することもできるが、化粧層の保護層として建築用ボードを実際に使用するまで化粧層上に積層せしめておくのが好ましい。なおこのような製造方法は、本出願人により出願された特願平9−45005号明細書に開示されているので、これ以上の詳細な説明は省略する。上記の如く製造された建築用ボードを各々の側縁を隣接せしめて下地に沿って並列に配置することにより、表面が化粧層に覆われた壁が従来の左官工事に較べて著しく容易に形成される。
【0004】
建築用ボードを使用する場合、下地上に側面を隣接せしめて並列に配置した建築用ボードの境界すなわち目地がそのまま露呈されると、望ましくない外観を呈する。したがって、目地を適宜に化粧することが必要である。そこで、表面に適宜の化粧層を施した目地化粧部材を、並列に配置された建築用ボードの目地に沿ってかつ建築用ボードの隣接側縁部の表面に跨がって延在するように、建築用ボードの隣接側縁部に接着する方法が提案されている(例えば、本出願人による特願平9−254089号明細書参照)。建築用ボードは、保護シートを剥離した状態で釘あるいは接着により下地上に固定される。その後、目地化粧部材が施されて隣接する建築用ボード間の目地が化粧される。目地化粧部材は、例えば一定の幅と長方形の横断面形状を有する薄いシート状の本体を有し、本体の片面には接着層が配設されている。目地化粧部材を建築用ボードの隣接側縁部上に接着せしめる前の状態においては、接着層の表面は剥離自在なカバーフィルムによって被覆されている。上述したとおりの目地化粧部材は、カバーフィルムを剥離して接着層の表面を露呈せしめ、接着層を建築用ボードの目地に沿ってかつ建築用ボードの隣接側縁部の表面に跨がって押圧せしめ、上記表面に接着させられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如き目地の化粧作業を遂行するに際しては、目地化粧部材を、下地に固定された建築用ボード間の目地に沿ってかつ建築用ボードの隣接側縁部の表面に跨がって直線状に正確に貼着しなければならない。この貼着作業を容易かつ正確に遂行するためには、建築用ボードの隣接側縁部の表面に、目地化粧部材を貼着するときの位置決め用の直線を予め描いておくことが望まれる。しかしながら上記の如く、建築用ボードは、基層、基層の表面に施された混練物、混練物の上に配置された保護シートからなる3層の積層体(3層構造)として製造され、混練物を固化せしめて化粧層を生成した状態においても、上記の如き積層体は維持されているので、製造過程において化粧層の表面に直線を描くことはできなかった。このため上記の如き目地の化粧作業は熟練を要する職人作業となり、その結果、施工時間が長くなり、施工費用が高くなる、との問題を有していた。
【0006】
この問題を解決するため、建築用ボードの使用に際し、化粧層の表面から保護シートを除去(剥離)した後に、人手により側縁部における化粧層の表面に直線を描くことも考えられる。しかしながらこの方法は、人手による作業工程が増加する、直線を描く作業そのものが比較的面倒である、等の問題を有しており、したがって依然として上記問題は解決されておらず、改善が望まれているところであった。
【0007】
化粧層の表面に上記の如き直線を描くことは、目地の化粧作業を容易かつ確実に遂行するための重要な要件である。他方、更に広い概念でいえば、化粧層の表面に像、例えば、模様、図形、絵、写真、文字、記号、線等を、所望のとおりに正確に形成することは、内装あるいは外装としての商品価値を高めるためにも望ましいことである。本発明者等の研究によれば、上記の如き構成を有する建築用ボードを建築物に実際に適用した場合、化粧層の表面に模様、図形、絵、写真、文字、記号、線等の所望の像を形成すると、内装あるいは外装としての商品価値を相当増大せしめることができる、ことが判明した。しかしながら上記したとおりの理由により、製造過程において化粧層の表面に所望する模様等の像を形成することはできない、というのが実情であった。
【0008】
本出願人による上記特願平9−45005号明細書には、顔料を含有する硬化性組成物の混練物を固化せしめて形成される化粧層の表面に顔料を不均一に分散せしめることによって、化粧層の表面に意匠的に優れた濃淡模様を現出せしめてなる、建築用ボード及びその製造方法が開示されている。この発明は、内装あるいは外装としての商品価値を高める上で有用なものであるが、模様、図形、絵等の所望する像を、化粧層の表面に所望のとおりに正確に形成することができるものではない。
【0009】
そこで化粧層の表面から保護シートを剥離した後に、化粧層の表面に所望する模様等の像を形成することも考えられる。しかしながらこの方法は、不可能ではないにしても実用上は著しく困難であり、製造コスト及び製造時間を大幅に増大させることになる。
【0012】
本発明の目的は、高い商品価値を有する建築用ボードを、比較的低コストでしかも自動的に、容易かつ安定して製造することができる、新規な建築用ボードの製造方法を提供することである。
【0013】
本発明の他の目的は、化粧層の表面に所望のとおりの像が形成された建築用ボードを、比較的低コストでしかも自動的に、容易かつ安定して製造することができる、新規な建築用ボードの製造方法を提供することである。
【0014】
本発明の更に他の目的は、目地の化粧作業を容易かつ確実に遂行することができる建築用ボードを、比較的低コストでしかも自動的に、容易かつ安定して製造することができる、新規な建築用ボードの製造方法を提供することである。
【0015】
本発明のその他の目的及び特徴は、本発明に従って構成された建築用ボードの製造方法の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する後の記載から明らかになるであろう。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、
基層と該基層の表面に施された化粧層とを備えた建築用ボードを製造する方法において、
所定方向に移動せられる該基層と同期してかつ該基層の該表面に対し一定の間隔をおいて移動しうるよう、通気性シートからなる保護シートを連続的に送給し、該基層の該表面に対向する該保護シートの該片面の所要部位に所定の像を形成した後、該像が形成された該片面に水酸化カルシウムを主成分とする硬化性組成物からなるスラリー状の混練物を付着させることにより、該基層、該基層上に配置された該混練物、及び該混練物上に配置された該保護シートとからなる積層体を形成し、次いで該混練物を固化せしめて、表面に該保護シートの該片面に形成された該像が転写され、固化した該混練物、により該化粧層を形成する、
ことを特徴とする建築用ボードの製造方法が提供される。
【0020】
上記発明によれば、保護シートの片面上の所要部位には、混練物が付着される前に所定の像が形成される。したがって、像形成材料が油性又は水性のインキ、塗料、墨等であれば、それらが乾燥しないうちに像の上にスラリー状の混練物が付着されるので、保護シートの片面上に形成された像は混練物の表面に直ちに転写せしめられる。その結果、混練物が固化せしめられて生成された化粧層の表面には、該像が転写された状態で形成されることになる。他方、像形成材料が鉛筆の芯等の粉体であっても、この像の上に付着される混練物はスラリー状である故に、像は混練物の表面に直ちに転写せしめられる。その結果、混練物が固化せしめられて生成された化粧層の表面には、該像が転写された状態で形成されることになる。以上の説明から明らかなように、上記方法によれば、高い商品価値を有する建築用ボードを、比較的低コストでしかも自動的に、容易かつ安定して製造することができる。上記方法によればまた、化粧層の表面に所望のとおりの像が形成された建築用ボードを、比較的低コストでしかも自動的に、容易かつ安定して製造することができる。
【0021】
転写せしめられた像を側縁部に沿って延在する、目地化粧部材を貼着するときの位置決め用の直線として形成した場合には、建築用ボード間の目地の化粧作業を容易かつ確実にせしめることができる。その結果、施工時間を短縮し、施工費用を低減させることができる。
【0022】
像の形成を筆記具を保護シートの片面に接触させることにより遂行した場合には、所望の位置に容易に像である直線を描くことができる。筆記具を複数個使用すれば複数の線を描くことができ、また筆記具を保護シートの移動方向に直交する方向に適宜のタイミングで往復移動させれば、波状の線を描くことができる。更にはまた、筆記具を適宜のタイミングで間欠的に保護シートの片面に接触させれば、点線あるいは相互に適宜の間隔をおいた直線を描くことができる。更にはまた、上記の如き筆記具の使用形態を適宜に組合せることにより、各種の線模様を描くことができる。
【0023】
像の形成を像形成材料を保護シートの片面に噴射することにより遂行した場合には、保護シートの片面に対して非接触で像を形成できるので、筆記具を使用する形態に較べ、摩耗等の問題が生じなくなる。また精密な像を形成したい場合には、これを容易に可能とすることができる。
【0024】
像の形成を保護シートの片面に印刷を施すことにより遂行した場合には、模様、図形、絵、写真、文字、記号、線等、様々な形態の像を幅広く選定して形成することが可能となるので、建築用ボードの商品価値を一層向上せしめることが可能となる。保護シートの片面への印刷は、それ自体は周知の圧胴、版胴等の組合せで、容易かつ安定して自動的に遂行することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適実施形態について更に詳細に説明する。
【0026】
図1には、本発明に従って構成された建築用ボードの製造方法の好適実施形態が簡略に示されている。矩形板状でよい基層2が積層域4を通して、図1において右から左に向けて実質上水平に所定速度で搬送される。積層域4は上下方向に所定間隔をおいて配設された一対の主ローラ6及び8間に規定されている。主ローラ6は時計方向に、また他の主ローラ8は反時計方向に、それぞれ所定速度で回転駆動せしめられる。主ローラ6及び8の上流側には搬送方向に間隔をおいて複数個の搬送ローラ10が配設され、主ローラ6及び8の下流側にも同様に搬送方向に間隔をおいて複数個の搬送ローラ10が配設されている。これらの搬送ローラ10は反時計方向に所定速度で回転駆動せしめられる。複数個の基層2は、図1に図示する如く搬送方向に隣接する基層2の後端縁と前端縁とを相互に接触乃至近接せしめられて、搬送ローラ10上を移動せしめられて主ローラ6及び8間に導入され、そして主ローラ6及び8間から導出されて搬送ローラ10上を移動せしめられる。
【0027】
上記積層域4には、更に、スラリー状にせしめられた硬化性組成物の混練物12と保護シート14とが供給されて基層2に積層せしめられる。保護シート14は巻出しローラ16にコイル状に巻き付けられた連続帯状であり、ローラ18を介して主ローラ6に送給され、主ローラ6の周面に沿って略反転移動せしめられて積層域4に供給される。ローラ18は保護シート14にテンションを与えるよう位置付けられ、時計方向に所定速度で回転駆動せしめられる。保護シート14は図1において左側斜め上方から主ローラ6に送給されるが、図1において主ローラ6の右側には、主ローラ6に対して所定間隔をおいて副ローラ20が配設されている。この副ローラ20は従動ローラであって、図1の反時計方向に連れ回りせしめられる。
【0028】
主ローラ6と副ローラ20とのニップ部位の上方には、混練物供給装置の排出ダクト22が配置されている。排出ダクト22からはスラリー状にせしめられた混練物12が適宜に排出され、主ローラ6と副ローラ20とのニップ部位の上流側に適量の混練物が存在するようにせしめられる。混練物12は保護シート14の片面上に付着せしめられて、主ローラ6と副ローラ20との間を通過し、そして主ローラ6及び8間に規定されている積層域4において、保護シート14と共に基層2の上面(表面)に積層される。このようにして、積層域4において基層2の上面に混練物12と保護シート14が順次に積層されて積層体が形成され、この積層体が積層域4から搬出される。図1から容易に理解されるように、保護シート14の、混練物12が付着される片面は、混練物12が付着されない他面が主ローラ6の周面の一部に巻き掛けられることにより、基層2の上面に対向するよう反転せしめられる。基層2上に積層される混練物12の厚さは主ローラ6及び8間の間隔によって規定される。即ち、基層2上に積層される混練物12の厚さは、主ローラ6及び8間の間隔から基層2の厚さ及び保護シート14の厚さを差し引いた値に設定される。基層2上の積層された混練物12及び保護シート14は、積層域4の下流に配設されている切断域(図示していない)において、隣接する基層2間において幅方向に切断される。かくして、基層2、混練物12及び保護シート14が順次に積層された矩形板状の積層体が次々と形成される。
【0029】
なお、搬送ローラ10の各々、主ローラ6及び8、ローラ18は、それぞれ図示しない駆動源、具体的には電動モータにより同じ周速で回転されるので、保護シート14は、所定方向に移動させられる基層2と同期してかつ基層2の表面に対し一定の間隔をおいて移動しうるよう連続的に送給される。巻出しローラ16は、コイル状に巻き付けられた保護シート14の巻出し速度が上記各ローラの周速に整合するよう、その図示しない駆動源である電動モータの速度が制御される。
【0030】
上記ローラ18に対し、保護シート14を挟んで対向する位置には、保護シート14の片面に像を形成するための像形成装置30が配設されている。図2をも参照して、像形成装置30は、ローラ18の軸線方向に間隔をおいて配置された一対の筆記具、この実施形態ではフェルトペン32を含んでいる。それ自体は周知のものでよいフェルトペン32の各々は、一対のアーム34の一端に設けられた保持具36に離脱自在に保持されている。アーム34の各々の他端は、共通の軸38に固定されている。軸38は図示しない軸受に回動自在に支持されている。保護シート14の片面に対向するよう位置付けられた、アーム34の各々の一側部は、共通の軸40に固定された一対のカム42に対し、コイルばね43により常時付勢されている。軸40を図示しない駆動源、例えばステッピング・モータにより所望の角度だけ回動制御することにより、カム42の各々を回動制御することができる。カム42の各々の回動により、フェルトペン32の各々は、アーム34及び保持具36の各々を介して、各々のペン先が、保護シート14の片面に向かい又は離れる方向に移動せしめられる。これにより、フェルトペン32の各々は、使用時には、そのペン先が適宜の圧力をもって保護シート14の片面に接触せしめられ、また不使用時には、そのペン先が保護シート14の片面から離隔せしめられる。
【0031】
フェルトペン32の各々のペン先は、保護シート14を挟んでローラ18の周面の一部に対向するよう位置付けられているので、使用時におけるフェルトペン32の各々のペン先の圧力は、ローラ18の周面の一部によりしっかりと受けられる。その結果、移動する保護シート14の片面には、フェルトペン32の各々により直線Lが描かれる。ローラ18の周面は、アルミ合金等の金属、合成ゴム、合成樹脂等により適宜形成することができる。フェルトペン32の各々は、各々のペン先が、保護シート14の片面の対応する側縁部に近接した部位に当接されるよう配置されているので、上記直線Lは、保護シート14の片面の側縁部の各々に沿って延在するよう、それらの下流側に連続して形成される。
【0032】
保護シート14が上記の如く、基層2の表面に沿って移動しうるよう連続して送給されている状態において、フェルトペン32の各々のペン先が適宜の圧力をもって保護シート14の片面に接触せしめられると、図2に示されているように、2本の直線Lが保護シート14の片面の側縁部の各々に沿って連続して描かれる。なおフェルトペン32の各々のペン先には、像形成材料である油性のインキが含浸させられている。保護シート14の、直線Lが描かれた側縁部の各々が少なくとも積層域4に到達すると、直線Lが描かれた上記側縁部の各々を含む片面全域にスラリー状の混練物12が付着せしめられ、基層2、基層2上に配置された混練物12、及び混練物12上に配置された保護シート14とからなる積層体が順次に形成される。保護シート14の片面は混練物12上に密着された状態で配置せしめられる。保護シート14の片面に直線Lが描かれてから積層域4に到達するまでの時間は僅かであるので、直線Lを形成する油性のインキが乾燥しないうちに直線Lの上にスラリー状の混練物12が付着されることになる。その結果、保護シート14の片面上に形成された直線Lは、密着せしめられている混練物12の表面に直ちに転写せしめられる。
【0033】
上記した如く、基層2上の積層された混練物12及び保護シート14は、積層域4の下流に配設されている図示しない切断域において、隣接する基層2間において幅方向に切断される。以上のようにして、基層2、混練物12及び保護シート14が順次に積層された矩形板状の積層体が次々と形成される。積層体は所要環境(例えば常温、常湿環境でよい)に所要時間放置され、これによって混練物12が固化せしめられ、かくして図3に示すとおりの建築用ボード44にせしめられる。建築用ボード44において、混練物12の固化体は、保護シート14の片面に形成された直線Lが表面に転写せしめられた化粧層46を構成する。直線Lは、建築用ボード44の両側縁部に沿って延在するよう描かれ、後述する目地化粧部材48を貼着するときの位置決め用の線(ガイドライン)として利用される。先に述べた如く、保護シート14は混練物12が固化した後に除去することもできるが、化粧層46の保護層として建築用ボード44を実際に使用するまで化粧層46上に積層せしめておくのが好都合である。化粧層46の表面に所定の直線Lが、密着された保護シート14からの転写により形成されているので、保護シート14を除去するのみで、直線Lが化粧層46の表面における両側縁部に沿って延在するよう描かれた建築用ボード44が得られる。
【0034】
以上のようにして製造された建築用ボード44は次のようにして使用される。図4を参照して、建築用ボード44の各々は、対応する側縁を隣接せしめて木材からなる下地47に沿って並列に配置される。建築用ボード44の各々の隣接側縁部の表面には、目地化粧部材48を貼着するときの位置決め用の直線Lが上記の如くして予め描かれているので、目地の化粧作業を遂行するに際しては、目地化粧部材48を、下地47に固定された建築用ボード44間の目地に沿ってかつ建築用ボード44の隣接側縁部の表面に跨がって、容易かつ正確に遂行することができる。すなわち上記直線Lの各々は、目地化粧部材48を貼着するためのガイドラインとなり、目地化粧部材48はガイドラインに沿って貼着すればよい。その結果、施工時間を短縮し、施工費用を低減させることができる。
【0035】
上記実施形態において筆記具としてフェルトペン32が使用されているが、もちろんこれに限られるものではなく、マジックマーカー(商標名)、ボールペン等の各種のペン、鉛筆、筆等、それ自体は周知のものを適宜に使用することができる。像形成材料としては、上記油性のインキの他、水性のインキ、墨、塗料、鉛筆の芯の如き粉体を固めたものであってもよい。
【0036】
上記実施形態において、像形成装置30のフェルトペン32を保護シート14の片面に接触させることにより直線を描く場合には、フェルトペン32の位置を適宜に設定することにより、保護シート14の片面における幅方向(図1の表裏方向)の所望の位置に直線を容易に描くことができる。フェルトペン32を3本以上使用すれば3本以上の直線を描くことができ、またフェルトペン32を保護シート14の移動方向に直交する方向(幅方向)に適宜のタイミングで往復移動させれば、図示しない波状の線を描くことができる。更にはまた、フェルトペン32を適宜のタイミングで間欠的に保護シート14の片面に接触させれば、点線あるいは相互に適宜の間隔をおいた直線を描くことができる。更にはまた、上記の如きフェルトペン32の使用形態を適宜に組合せることにより、各種の線模様を描くことができる。更にはまた、像形成装置30を保護シート14の移動方向に間隔をおいて複数個設けることにより、更に複雑かつ精緻な線模様を形成することも可能である。
【0037】
上記実施形態においては、直線Lの形成をフェルトペン32の如き筆記具を利用して遂行しているが、これに代えて、それ自体は周知のものでよい噴射手段(図示していない)を利用して遂行することも考えられる。直線Lの形成を像形成材料、例えば印刷用のインキを保護シート14の片面に適宜のノズルから噴射することにより遂行した場合には、保護シート14の片面に対して非接触で直線Lを描くことができるので、フェルトペン32等の筆記具を使用する形態に較べ、摩耗等の問題が生じなくなる。またノズルの形状を適宜設定することにより、線の幅等を容易に変えることができる。
【0038】
建築用ボード44における上記基層2は、建築物における下地材として広く一般に使用されている適宜の材料、例えば石膏ボード、珪酸カルシウムボード、石綿セメント珪酸カルシウムボード、木質合板、鋼板、木毛セメントボード、中空セメントボード、発泡セメントボード、コンクリートボード、モルタルボード等から形成することができる。特に、石膏ボード、珪酸カルシウムボード、石綿セメント珪酸カルシウムボード、木質合板の如き通気性ボードから基層2を形成するのが好適である。このような通気性ボードは市販されている形態をそのままで基層2として使用することができる。図3に示す建築用ボード44においては、市販されている石膏ボードからなる基層2が示されており、この基層2は原料の半水石膏に少量の無機細骨材等と水を混練成形して形成された芯44aとこの芯44aの表裏両面並びに両側面(図3において左側面及び右側面)を被覆している厚紙44bとから構成されている。芯44aの上端面及び下端面は厚紙44aで被覆されることなく露呈せしめられている。
【0039】
固化されることにより化粧層46を形成するスラリー状の混練物12は、硬化性組成物と水とを混練することによって形成することができる。混練物12の形成に使用される硬化性組成物は、適宜の方法によって固化される無機系硬化性組成物であるのが好都合である。好適に用いられる無機系硬化性組成物としては、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム及び酸化マグネシウム等の硬化性化合物に適宜の添加材を添加したもの、特に、左官用消石灰、漆喰、ドロマイトプラスターの如き水酸化カルシウムを主成分とする硬化性組成物、殊に、水酸化カルシウムに水性エマルジョンを添加したもの、を挙げることができる。更に、必要に応じて、短繊維、無機細骨材、微粒子、増粘剤、流動化剤、消泡剤等を添加することができる。なお図3に示す建築用ボード44における硬化性組成物としては漆喰が使用されている。
【0040】
保護シート14としては通気度が不均一な多孔性シートが好適であり、その好適例としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の合成樹脂からなる、不織布、織布等の繊維シート、密度ムラを有する耐水紙、熱融着等の方法により通気度ムラを生じさせた微多孔性樹脂シートを挙げることができる。このうち不織布の好適例としては、旭・デュポンフラッシュパン・プロダクツ株式会社製「タイベック1059B」(商品名)を挙げることができる。また微多孔性樹脂シートの好適例としては、NFシート:株式会社トクヤマ製「NFシートNG」(商品名)を挙げることができる。なお図3に示す建築用ボード44における保護シート14としては微多孔性樹脂シートが使用されている。
【0041】
次に図5及び図6を参照して、本発明に従って構成された建築用ボードの製造方法の他の好適実施形態を説明する。なお図5及び図6において、図1〜図4と同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図5及び図6に示す実施形態が図1〜図4に示す実施形態と相違するところは、像形成装置30(図示せず)、したがってフェルトペン32の配置が図1の位置から図5に示す位置に変更されたことであり、その他の基本的構成は略同一である。なお図5において番号49は一対のピンチローラを示している。一対のピンチローラ49は、保護シート14にテンションを与えて皺を取り除く目的で、保護シート14の両側にシートの移動方向に向かってハの字状に設置されており、保護シート14との摩擦によって矢印で示す方向に回転せしめられる。
【0042】
像形成装置30したがってフェルトペン32の各々は、主ローラ6の周面の、副ローラ20とのニップ部位より若干下流側に配置されている。図6から明らかなように、保護シート14の幅は、基層2の幅と略同じであるが、主ローラ6の軸方向長さは保護シート14の幅より大きく形成され、副ローラ20の軸方向長さは保護シート14の幅より小さく形成されている。副ローラ20は、保護シート14の幅方向の中央に配置されているので、副ローラ20の軸方向両端と、保護シート14の対応する側縁との間には、一定の間隔が形成されている。混練物供給装置の排出ダクト22の幅(図5の表裏方向の長さ)は、副ローラ20の軸方向長さより若干短めに形成されている。
【0043】
このため、排出ダクト22から主ローラ6と副ローラ20とのニップ部位の上流側に排出された混練物12は、主ローラ6と副ローラ20とのニップ部位を通過して絞られた直後において、保護シート14への付着範囲がその幅方向に若干広げられても、副ローラ20の軸方向両端から外側に飛び出さない程度の幅をもって、保護シート14の片面に付着せしめられる。主ローラ6と副ローラ20とのニップ部位を通過した保護シート14の片面が、主ローラ6の外周面に沿って移動して、基層2の上面に対し所定の間隔をおいて合流する積層域4は、図5に示すように、主ローラ6の軸方向から見て楔状をなして絞りこまれるように形成されている。しかも保護シート14の片面に付着せしめられた混練物12の幅よりも保護シート14及び基層2の幅は大きいので、保護シート14の片面に付着した混練物12の一部は、上記積層域4の上流側において滞留せしめられ(図5参照)、次いで主ローラ6と基層2の上面との間で絞られることにより形成される積層域4において、基層2の幅方向両側に押し出される(図6参照)。その結果、混練物12は、保護シート14の片面及び基層2の上面の各々の全域に略均等な厚さをもって積層せしめられる。
【0044】
上記説明から明らかなように、主ローラ6と副ローラ20とのニップ部位の下流側と積層域4の上流側における混練物12の滞留域との間における、保護シート14の片面の両側縁部には、混練物12が全く付着されないで移動する裸の領域が存在する。上記フェルトペン32の各々は、このような裸の領域に配置されている。保護シート14が上記の如く、連続して送給されている状態において、フェルトペン32の各々のペン先が適宜の圧力をもって保護シート14の片面に接触せしめられると、図6に示されているように、2本の直線Lが保護シート14の片面の側縁部の各々に沿って連続して描かれる。保護シート14の、直線Lが描かれた側縁部の各々が積層域4に到達すると、直線Lが描かれた側縁部の各々を含む片面全域にスラリー状の混練物12が付着せしめられ、基層2、基層2上に配置された混練物12、及び混練物12上に配置された保護シート14とからなる積層体が順次に形成される。保護シート14の片面は混練物12上に密着された状態で配置せしめられる。保護シート14の片面に直線Lが描かれてから積層域4に到達するまでの時間は図1及び図2に示す実施形態よりも短いので、直線Lを形成する油性のインキが殆ど乾燥しないうちに直線Lの上にスラリー状の混練物が付着されることになる。その結果、保護シート14の片面上に形成された直線Lは、密着せしめられている混練物12の表面に一層迅速に転写せしめられる。図5及び図6に示す実施形態は、図1〜図4に示す実施形態と実質上同一の作用効果を奏することができることは容易に理解されるであろう。
【0045】
上記実施形態において、保護シート14の片面への像の形成は筆記具を利用することにより遂行されているが、像の形成を印刷により遂行することも容易に可能である。本発明に係る製造方法において、印刷の方法としては、凸版(活版)印刷、平版印刷、凹版印刷、インキジェット方式等が好適に使用可能である。インキジェット方式を除いては、いずれの印刷においてもローラ類が利用されることが好ましい。次に図7を参照して、本発明に従って構成された建築用ボードの製造方法の更に他の好適実施形態を説明する。なお図7において、図1〜図4と同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図7に示す実施形態が図1〜図4に示す実施形態と相違するところは、像形成装置がオフセット印刷装置50から構成されていることであり、その他の基本的構成は略同一である。
【0046】
平版印刷の典型例であってそれ自体は周知のものでよいオフセット印刷装置50は、圧胴52、圧胴52に圧接されるゴム胴54、ゴム胴54に圧接される版胴55、版胴55に関連して配設されたインキ装置56及び湿し装置58を備えている。インキ装置56はインキ槽内のインキをローラを介して版胴55に供給する。湿し装置58は水槽内の水をローラを介して版胴55に供給する。版胴55には、所望する像(所定の像)、例えば、模様、図形、絵、写真、文字、記号、線等が版として形成されている。保護シート14は圧胴52とゴム胴54との間を通過せしめられるよう配設される。
【0047】
オフセット印刷装置50が作動すると、圧胴52、ゴム胴54及び版胴55も回転せしめられる。そして先に述べた如く保護シート14が、基層2の表面に沿って移動しうるよう連続して送給されると、版胴55に形成された所定の像は、ゴム胴54を介して保護シート14の片面に印刷せしめられる。保護シート14の片面への印刷は、このようにして容易かつ安定して自動的に遂行することができる。保護シート14の、像が印刷された領域が積層域4に到達すると、像が印刷された領域を含む片面全域にスラリー状の混練物12が付着せしめられ、基層2、基層2上に配置された混練物12、及び混練物12上に配置された保護シート14とからなる積層体が順次に形成される。保護シート14の片面は混練物12上に密着された状態で配置せしめられる。その結果、上記した如く、保護シート14の片面上に印刷された像は、密着せしめられている混練物12の表面に直ちに転写せしめられる。
【0048】
上記の如く像の形成を保護シート14の片面に印刷を施すことにより遂行した場合には、模様、図形、絵、写真、文字、記号、線等、様々な形態の像を幅広く選定して形成することが可能となるので、建築用ボード44の商品価値を一層向上せしめることが可能となる。
【0049】
次に図8を参照して、本発明に従って構成された建築用ボードの製造方法の更に他の好適実施形態を説明する。なお図8において、図1〜図4と同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図8に示す実施形態が図1〜図4に示す実施形態と相違するところは、像形成装置がグラビア印刷装置60から構成されていることであり、その他の基本的構成は略同一である。
【0050】
凹版印刷の典型例であってそれ自体は周知のものでよいグラビア印刷装置60は、圧胴62、圧胴62に圧接される版胴64、版胴64にインキ槽66内のインキを供給するローラ65、版胴64の外周面のインキをかき落とすためのドクター68を含んでいる。版胴64には、所望する像(所定の像)、例えば、模様、図形、絵、写真、文字、記号、線等が版として形成されている。保護シート14は圧胴62と版胴64との間を通過せしめられるよう配設される。
【0051】
グラビア印刷装置60が作動すると、圧胴62及び版胴64も回転せしめられる。そして先に述べた如く保護シート14が、基層2の表面に沿って移動しうるよう連続して送給されると、版胴64に形成された所定の像は保護シート14の片面に印刷せしめられる。保護シート14の片面への印刷は、このようにして容易かつ安定して自動的に遂行することができる。保護シート14の、像が印刷された領域が積層域4に到達すると、像が印刷された領域を含む片面全域にスラリー状の混練物12が付着せしめられ、基層2、基層2上に配置された混練物12、及び混練物12上に配置された保護シート14とからなる積層体が順次に形成される。保護シート14の片面は混練物12上に密着された状態で配置せしめられる。その結果、上記した如く、保護シート14の片面上に印刷された像は、密着せしめられている混練物12の表面に直ちに転写せしめられる。図8において、版胴64を凸版とし、ドクター68を除去すれば、凸版印刷の典型例である輪転式の像形成装置となる。なお印刷の形態をインキジェット方式とした場合には、保護シート14の片面に対して非接触で像を形成できるので、筆記具を使用する形態に較べ、摩耗等の問題が生じなくなる。また精密な像を形成したい場合には、これを容易に可能とすることができる。
【0052】
上記実施形態により説明した本発明に係る製造方法により製造された建築用ボードによれば、化粧層の表面に所定の像が、密着された保護シート14からの転写により形成されているので、保護シート14を除去するのみで、直ちにこれを建築物の内装あるいは外装として使用することができる。その結果、比較的低コストでその商品価値を高めることができる。
【0053】
また上記実施形態により説明した本発明に係る製造方法によれば、保護シート14の片面上の所要部位には、混練物12が付着される前に所定の像が形成される。したがって、像形成材料が油性又は水性のインキ、塗料、墨等であれば、それらが乾燥しないうちに像の上にスラリー状の混練物12が付着されるので、保護シート14の片面上に形成された像は混練物12の表面に直ちに転写せしめられる。その結果、混練物12が固化せしめられて生成された化粧層の表面には、該像が転写された状態で形成されることになる。他方、像形成材料が鉛筆の芯等の粉体であっても、この像の上に付着される混練物12はスラリー状である故に、像は混練物12の表面に直ちに転写せしめられる。その結果、混練物12が固化せしめられて生成された化粧層の表面には、該像が転写された状態で形成されることになる。
【0054】
【発明の効果】
本発明の建築用ボードは、比較的低コストでありながら高い商品価値を有する。
【0055】
また、本発明の建築用ボードの製造方法によれば、高い商品価値を有する建築用ボードを、比較的低コストでしかも自動的に、容易かつ安定して製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された建築用ボードの製造方法の好適実施形態を示す簡略図。
【図2】図1を矢印A方向から見た部分概略図。
【図3】図1のB−B矢視断面図。
【図4】図1に示す製造方法により製造された建築用ボードの使用状態の要部を示す斜視図。
【図5】本発明に従って構成された建築用ボードの製造方法の他の好適実施形態を示す簡略図。
【図6】図5を矢印C方向から見た部分概略図。
【図7】本発明に従って構成された建築用ボードの製造方法の更に他の好適実施形態を示す簡略図。
【図8】本発明に従って構成された建築用ボードの製造方法の更に他の好適実施形態を示す簡略図。
【符号の説明】
2 基層
4 積層域
6、8 主ローラ
10 搬送ローラ
12 混練物
14 保護シート
16 巻出しローラ
20 副ローラ
22 排出ダクト
30 像形成装置
32 フェルトペン
44 建築用ボード
46 化粧層
48 目地化粧部材
50 オフセット印刷装置
60 グラビア印刷装置
L 直線
Claims (3)
- 基層と該基層の表面に施された化粧層とを備えた建築用ボードを製造する方法において、
所定方向に移動せられる該基層と同期してかつ該基層の該表面に対し一定の間隔をおいて移動しうるよう、通気性シートからなる保護シートを連続的に送給し、該基層の該表面に対向する該保護シートの該片面の所要部位に所定の像を形成した後、該像が形成された該片面に水酸化カルシウムを主成分とする硬化性組成物からなるスラリー状の混練物を付着させることにより、該基層、該基層上に配置された該混練物、及び該混練物上に配置された該保護シートとからなる積層体を形成し、次いで該混練物を固化せしめて、表面に該保護シートの該片面に形成された該像が転写され、固化した該混練物、により該化粧層を形成する、
ことを特徴とする建築用ボードの製造方法。 - 転写せしめられた該像は、該化粧層の側縁部に沿って延在する、目地化粧部材を貼着するときの位置決め用の直線である、請求項1記載の建築用ボードの製造方法。
- 該像の形成は、(a)筆記具を該保護シートの該片面に接触させること、(b)像形成材料を該保護シートの該片面に噴射すること、及び(c)該保護シートの該片面に印刷を施すこと、の何れかにより遂行される、請求項1記載の建築用ボードの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01658398A JP3993290B2 (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 建築用ボードの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01658398A JP3993290B2 (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 建築用ボードの製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007011029A Division JP2007205156A (ja) | 2007-01-22 | 2007-01-22 | ボード及び像の転写方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11210200A JPH11210200A (ja) | 1999-08-03 |
JP3993290B2 true JP3993290B2 (ja) | 2007-10-17 |
Family
ID=11920311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01658398A Expired - Fee Related JP3993290B2 (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 建築用ボードの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3993290B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007296804A (ja) * | 2006-05-02 | 2007-11-15 | Tokuyama Corp | 意匠構造体及び意匠構造前駆体 |
JP2008037033A (ja) * | 2006-08-09 | 2008-02-21 | Tokuyama Corp | 意匠構造体 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08135128A (ja) * | 1994-11-02 | 1996-05-28 | J C Composite Kk | ポリマーコンクリート系建築用装飾板及びその製造方法 |
CN1148289C (zh) * | 1996-07-10 | 2004-05-05 | 株式会社德山 | 一种建筑材料及其制造方法 |
-
1998
- 1998-01-29 JP JP01658398A patent/JP3993290B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11210200A (ja) | 1999-08-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007276465A (ja) | エンボスフォイル印刷用装置 | |
US4960482A (en) | Apparatus and method for manufacture of adhesive label | |
JP4939062B2 (ja) | 異形断面形状を有する役物の印刷化粧方法とその役物 | |
JP3993290B2 (ja) | 建築用ボードの製造方法 | |
JP2003039848A (ja) | 印刷用ブランケットを製造する装置および方法 | |
JP2007205156A (ja) | ボード及び像の転写方法 | |
JP2010514588A5 (ja) | ||
JP2010514588A (ja) | フィルム転写装置を備える多色印刷機 | |
KR101768406B1 (ko) | 판 인쇄 방법 | |
JP2002036501A (ja) | 孔版印刷装置 | |
GB2265404A (en) | Stencilled paving | |
JP2010514591A5 (ja) | ||
ATE249937T1 (de) | Druckwerk und verfahren für den druck von wellkarton | |
CN200949185Y (zh) | 多种图案浸渍装饰纸的设备 | |
KR100454538B1 (ko) | 문짝 장식용 단위 무늬를 롤 필름에 인쇄하는 방법 | |
JP4665237B2 (ja) | インクジェット用生地 | |
ITMI960351A1 (it) | Manufatto con immagine o disegno superficiali ottenuti per trasferimento termico da superficie cartacea stampata | |
KR100310580B1 (ko) | 장식용 스티커 및 그 제조방법 | |
TWI304107B (ja) | ||
JPH09174791A (ja) | 化粧材シートとその製造方法 | |
JP2991310B2 (ja) | 装飾シート | |
JP3292876B2 (ja) | 枚葉グラビア印刷機およびこれを使用した平滑塗工方法 | |
US20090044472A1 (en) | Wallpaper with erasable front match marks | |
JPH0416345A (ja) | 化粧シート | |
JP2001191495A (ja) | 凹版印刷用着肉ローラ及びその作製方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040906 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060605 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060725 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060905 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061018 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061226 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070122 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20070306 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070417 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070615 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070717 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070726 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100803 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130803 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |