JP3991732B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入射光の光量を調節して出射するための調光装置を用いた撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、液晶セルを用いる調光装置には、偏光板が使用される。この液晶セルには、例えばTN(Twisted Nematic)型液晶セルやゲスト−ホスト(GH(Guest Host))型液晶セルが用いられる。
【0003】
図15は、従来の調光装置の動作原理を示す概略図である。この調光装置は、主に偏光板1とGHセル2とで構成される。GHセル2は、図示省略したが、2枚のガラス基板の間に封入され、またITO(Indium tin oxide)等の動作電極やポリイミド膜等の液晶配向膜を有している(以下、同様)。GHセル2には、ポジ型液晶分子3とポジ型二色性染料分子4とが封入されている。
【0004】
ポジ型二色性染料分子4は、光の吸収に異方性を有し、例えば分子長軸方向の光を吸収するポジ型(p型)色素分子である。また、ポジ型液晶分子3は、例えば誘電率異方性が正のポジ型(正型)である。
【0005】
図15(a)は、電圧を印加していない(電圧無印加)時のGHセル2の状態を示す。入射光5は、偏光板1を透過することにより直線偏光される。図15(a)では、この偏光方向とポジ型二色性染料分子4の分子長軸方向とが一致するので、光は、ポジ型二色性染料分子4に吸収され、GHセル2の光透過率が低下する。
【0006】
そして、図15(b)で示すように、GHセル2に電圧印加を行なうと、ポジ型液晶分子3が電界方向に向くに伴なってポジ型二色性染料分子4の分子長軸方向は、直線偏光の偏光方向と直角になる。このため、入射光5はGHセル2によりほとんど吸収されずに透過する。
【0007】
図15に示したGHセル2においては、図16に示すように、動作電圧の印加に伴って、可視光の平均光透過率(空気中。液晶セルに加えて偏光板を足したときの光透過率を参照(=100%)とした:以下、同様)が増加するが、電圧を10Vにまで上昇させたときの最大光透過率は60%程度であり、しかも光透過率の変化が緩やかである。
【0008】
なお、分子短軸方向の光を吸収するネガ型(n型)の二色性染料分子を用いる場合は、上記ポジ型の二色性染料分子4の場合と逆になり、電圧無印加時には光が吸収されず、電圧印加時に光が吸収される。
【0009】
図15に示した調光装置では、電圧印加時と電圧無印加時との吸光度の比、即ち、光学濃度の比が約10である。これは、偏光板1を使用せずにGHセル2のみで構成される調光装置に比べて約2倍の光学濃度比を有する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
さて、従来のゲスト−ホスト型液晶セルを用いる場合、液晶素子中において二色性染料分子を用いるために、この染料分子が過度の紫外線照射により劣化することが問題となっていた。
【0011】
即ち、紫外線が撮像装置の有効光路を通して外部から調光装置に入射し、この入射した紫外線によって、ゲスト−ホスト型液晶素子に含まれる二色性染色分子が光分解若しくは光劣化してイオン化(物性が変化)し、変色又は退色して、本来有する光吸収機能が劣化してしまい、これに伴ってゲスト−ホスト型液晶素子の光吸収効果が低下し、駆動効率も悪化した。
【0012】
そこで、本発明の目的は、ゲスト−ホスト型液晶素子の効率的で安定した駆動を行える調光装置を用いた撮像装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、調光用のゲスト−ホスト型液晶素子からなる調光装置と、前記液晶素子の光出射側に設けられた撮像素子とが撮像系の光路中に配されていて、前記液晶素子の光入射側に複数のレンズからなるレンズ群が前記液晶素子と光軸を共通にして配置され、更に前記レンズ群の最後尾のレンズに、少なくとも紫外線を吸収するフィルタ材が保持されている撮像装置に係わるものである。
【0016】
本発明は更に、調光用のゲスト−ホスト型液晶素子からなる調光装置と、前記液晶素子の光出射側に設けられた撮像素子とが撮像系の光路中に配されていて、前記液晶素子の光入射側に、複数のレンズからなるレンズ群が前記液晶素子と光軸を共通にして配置され、更に前記レンズ群の最後尾のレンズに、少なくとも紫外線を吸収するフィルタ材と、少なくとも紫外線を反射する反射材とのうち、少なくとも前記反射材が保持されている撮像装置も提供するものである。
【0017】
本発明によれば、ゲスト−ホスト型液晶素子の光入射側に設けられた複数のレンズからなるレンズ群の最後尾のレンズに、少なくとも紫外線を吸収するフィルタ材と、少なくとも紫外線を反射する反射材との少なくとも一方が保持されているために、少なくとも紫外線がゲスト−ホスト型液晶素子に照射される量が大きく減少し、これによって、ゲスト−ホスト型液晶素子中の二色性染料分子等の構成材料が少なくとも紫外線によって光分解若しくは光劣化せず、液晶素子を安定して高効率に駆動させることができる。
しかも、上記のフィルタ材及び/又は反射材が上記レンズ群の最後尾のレンズに保持されているので、必要最低限の設置面積となり、無駄な部分を生じさせず、また上記のフィルタ材及び/又は反射材は上記の液晶素子に可能な限り近い位置に配されることから、レンズ群による紫外線吸収効果も加わることになって紫外線遮断性能が更に向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明においては、前記フィルタ材又は反射材が、紫外線カット又は反射フィルム、紫外線カット又は反射コートガラス及び紫外線吸収又は反射ガラスから選ばれた少なくとも一種からなり、前記フィルタ材又は反射材が少なくとも入射光の有効光路断面と同一領域に設けられるのが、紫外線を十分にカット又は反射するために望ましい。
【0019】
又、液晶素子への入射光の有効光路中に偏光板が配されて、この偏光板が前記有効光路に対して出し入れ可能であるのが、後述のように光量均一化にとって望ましい。
【0020】
また、参考迄に述べると、装置外面に露出して前記液晶素子が配置される場合、この液晶素子の光入射側に前記フィルタ材又は反射材が配置されており、更に、前記液晶素子の側端面にも前記フィルタ材又は反射材が配置されているのがよい。
【0021】
又、前記液晶素子が、ネガ型又はポジ型、特にネガ型液晶をホスト材料とし、ポジ型又はネガ型の二色性染料をゲスト材料とするゲスト−ホスト型液晶素子であるのが、後述のように透過率と応答速度の点で望ましい。
【0022】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面の参照下に詳しく説明する。
【0023】
図1は、本実施の形態における、調光装置23をCCD(charge coupled device)カメラ50に組み込んだ例を示すものである。
【0024】
即ち、CCDカメラ50において、一点鎖線で示す光軸66に沿って、レンズ後群16に相当する3群レンズ53及び4群レンズ(フォーカス用)54が設けられ、CCDパッケージ55には、赤外線カットフィルタ55a、光学ローパスフィルタ55b、CCD撮像素子55cがそれぞれ収納されている。
【0025】
2群レンズ(ズーム用)52と3群レンズ53との間には、3群レンズ53寄りに、GHセル12と偏光板11とからなる調光装置23が、光量調節(光量絞り)のために同じ光路上に取り付けられている。なお、フォーカス用の4群レンズ54は、リニアモーター57により光路に沿って3群レンズ53とCCDパッケージ55との間を移動可能に配設され、又、ズーム用の2群レンズ52は、光路に沿って1群レンズ51と調光装置23との間を移動可能に配設されている。
【0026】
そして、紫外線カットフィルタ65を2群レンズの最後尾に有効光路20をカバーできるようにレンズ全面に貼り付けて配する。
【0027】
紫外線カットフィルタ65の構成としては、一般的にSiO2、TiO2、Al23から選ばれた1種もしくは数種の層の多層構造を用いることができる。例えば、単層当たりの厚さが100Å以下の膜を40〜60層重ねるものである。
【0028】
なお、本実施の形態の調光装置23においては、紫外線カットフィルタレンズ群の最後尾のレンズに配したが、この調光装置を調光システム又は調光機構と称してもよい。
【0029】
又、本実施の形態においては、例えば紫外線カットフィルタ65の代りに紫外線カットコートガラス、紫外線吸収ガラス等を用いてもよい。
【0030】
そして、紫外線カットコートは、装置構成によりレンズ数が異なるために数量に増減はあるが、少なくとも1レンズあたり2面が存在するので、レンズ数nに対して、2n面又はそれ以下に塗布可能である。
【0031】
又、紫外線カットフィルタの設置位置は、液晶素子より光入射側において有効光路を最低限カバーできればよい、図1に示すように、2群レンズ(ズーム用)52の最後尾のレンズに設けると、必要最低限の設置面積となり、無駄な部分を生じさせない。
【0032】
又、設置位置は、液晶素子に可能な限り近い方が、紫外線遮断性能を有効に用いることができる。この場合、レンズ群51や52による紫外線吸収効果が紫外線カットフィルタ65による紫外線カット効果に加わることになる。
【0033】
又、紫外線カットフィルタの面積は、少なくとも有効光路の断面積と重なりかつこの断面積又はそれ以上の面積であればよく、厚さ、材質、形状等も自由に変えてよい。
【0034】
又、この紫外線カットフィルタの取付け方法においては、有効光路中に出し入れ可能な機能を有していてもよい。その他にも、紫外線カットフィルタの取付け方法においては、例えば予めレンズ自体に紫外線吸収剤が含まれている形態、レンズ表面に紫外線吸収剤が貼り付けられている形態等を用いてもよい。
【0035】
又、実施の形態の調光装置及び撮像装置においては、ゲスト−ホスト型液晶素子のホスト材料には誘電率異方性が負のネガ型液晶分子を用い、またゲスト材料はポジ型又はネガ型の二色性染料分子からなっていてよい。
【0036】
又、偏光板は、機械式アイリスの可動部などに設置されることにより、有効光路に出し入れ可能とされることが望ましい。
【0038】
本実施の形態においては、ゲスト−ホスト型液晶素子の光入射側に紫外線吸収材が設けられているために、紫外線がゲスト−ホスト型液晶素子に照射される量が大きく減少する。
【0039】
それゆえに、ゲスト−ホスト型液晶素子中の二色性染料分子が、紫外線によって光分解若しくは光劣化してイオン化されないため、それが本来もつ光吸収機能を十分に保持でき、これに伴ってゲスト−ホスト型液晶素子の光吸収効果が安定し、この駆動効率もよくなる。
【0040】
又、液晶組成物の劣化を低減することができ、液晶素子全体の駆動信頼性を向上させることができる。
【0041】
次に、図15に示したゲスト−ホスト型液晶セル(GHセル)2において、ホスト材料3として誘電率異方性(Δε)が正のポジ型の液晶を用い、ゲスト材料4には二色性を有する光吸収異方性(ΔA)が正のポジ型染料4を用い、偏光板1をGHセル2の入射側に配し、矩形波を駆動波形として動作電圧印加時の光透過率の変化を計測すると、図16に示すように、動作電圧の印加に伴って、可視光の平均光透過率(空気中。液晶セルに加えて偏光板を足したときの透過率を参照(=100%)とした:以下、同様)が増加するが、電圧を10Vにまで上昇させたときの最大光透過率は60%程度であり、しかも光透過率の変化が緩やかである。
【0042】
これは、ポジ型のホスト材料を用いる場合、電圧無印加時に液晶セルの液晶配向膜との界面での液晶分子の相互作用(interaction)が強いため、電圧を印加してもダイレクタの向きが変化しない(或いは、変化し難い)液晶分子が残ってしまうからであると考えられる。
【0043】
これに対し、図7に示すように、ゲスト−ホスト型液晶セル(GHセル)12において、ホスト材料13として、誘電率異方性(Δε)が負のネガ型の液晶であるMerck社製のMLC−6608を一例として用い、ゲスト材料4には二色性を有するポジ型染料であるBDH社製のD5を一例として用い、その他は図15のGHセル2と同様に構成する。このGHセル12において、偏光板11をGHセル12の入射側に配し、矩形波を駆動波形として動作電圧印加時の光透過率の変化を計測したところ、図8に示すように、動作電圧の印加に伴って、可視光の平均光透過率(空気中)が最大光透過率約75%から数%にまで減少し、しかも光透過率の変化が比較的急峻となる。
【0044】
これは、ネガ型のホスト材料を用いる場合、電圧無印加時に液晶セルの液晶配向膜との界面での液晶分子の相互作用(interaction)が非常に弱いため、電圧無印加時に光が透過し易く、また電圧印加と共に液晶分子のダイレクタの向きが変化し易くなるからであると考えられる。
【0045】
このようにして、ネガ型のホスト材料を用いてGHセルを構成すれば、光透過率(特に透明時)が向上し、GHセルを撮像光学系中にそのまま位置固定して使用できるコンパクトな調光装置が実現可能となる。この場合、液晶素子への入射光の光路中に偏光板を配することにより、電圧無印加時と電圧印加時の吸光度の比(即ち光学濃度の比)が一層向上し、調光装置のコントラスト比が更に大きくなり、明るい場所から暗い場所までにおいて、調光動作をより正常に行なうことができる。
【0046】
なお、本実施の形態においては、前記液晶素子のネガ型液晶の誘電率異方性は負であるのがよいが、ゲスト材料は、ポジ型又はネガ型の二色性染料分子からなっていてよい。また、ホスト材料はネガ型であるのがよいが、ポジ型でも差支えはない。
【0047】
本実施の形態において、ネガ型(又はポジ型)のホスト材料、ポジ型(又はネガ型)のゲスト材料は公知の材料から選択して用いることができる。但し、実際の使用の場合は、実使用温度範囲でネマチック性を示すように選択し、ブレンドした組成物を用いてよい。
【0048】
上述したGHセル12からなる調光装置23は、例えば図9示すように、ズームレンズのように複数のレンズで構成されるレンズ前群15とレンズ後群16との間に配置される。レンズ前群15を透過した光は、偏光板11を介して直線偏光された後、GHセル12に入射する。GHセル12を透過した光は、レンズ後群16で集光され、撮像面17に映像として映し出される。
【0049】
この調光装置23を構成する偏光板11は、GHセル12に入射する光の有効光路20に対して出し入れ可能である。具体的には、偏光板11を仮想線で示す位置に移動させることにより、光の有効光路20の外へ出すことができる。この偏光板11を出し入れする手段として、図10に示すような機械式アイリスが用いられてもよい。
【0050】
この機械式アイリスは、一般にデジタルスチルカメラやビデオカメラ等に用いられる機械式絞り装置であり、主として2枚のアイリス羽根18、19と、アイリス羽根18に貼付された偏光板11とからなる。アイリス羽根18、19は、上下方向に移動させることができる。矢印21で示される方向に、図示せぬ駆動モーターを用いてアイリス羽根18、19を相対的に移動させる。
【0051】
これにより、図10で示すように、アイリス羽根18、19は部分的に重ねられ、この重なりが大きくなると、アイリス羽根18、19の中央付近に位置する有効光路20上の開口部22が、偏光板11により覆われる。
【0052】
図11は、有効光路20付近の機械式アイリスの部分拡大図である。アイリス羽根18が下方に移動すると同時に、アイリス羽根19が上方に移動する。これに伴って、図11(a)に示すように、アイリス羽根18に貼付された偏光板11も有効光路20の外へと移動する。逆に、アイリス羽根18を上方に、またアイリス羽根19を下方に移動させることにより、互いのアイリス羽根18、19が重なる。これに従って、図11(b)に示すように、偏光板11は有効光路20上に移動し、開口部22を次第に覆う。アイリス羽根18、19の互いの重なりが大きくなると、図11(c)に示すように、偏光板11は開口部20を全て覆う。
【0053】
次に、この機械式アイリスを用いた調光装置23の調光動作について説明する。
【0054】
図示せぬ被写体が明るくなるにつれて、図11(a)で示したように、上下方向に開いていたアイリス羽根18、19は、図示せぬモーターにより駆動され、重なり始める。これによって、アイリス羽根18に貼付されている偏光板11は、有効光路20上に入り始め、開口部22の一部を覆う(図11(b))。
【0055】
この時、GHセル12は光を吸収しない状態にある(なお、熱的揺らぎ、又は表面反射等のため、GHセル12による若干の吸収はある。)。このため、偏光板11を通過した光と開口部22を通過した光は、ほぼ強度分布が同等となる。
【0056】
その後、偏光板11は、完全に開口部22を覆った状態になる(図11(c))。さらに、被写体の明るさが増す場合は、GHセル12への電圧を上昇し、GHセル12で光を吸収することにより調光を行なう。
【0057】
これとは逆に、被写体が暗くなる場合は、まず、GHセル12への電圧を減少又は無印加とすることにより、GHセル12による光の吸収効果を無くする。さらに被写体が暗くなった場合は、図示せぬモーターを駆動することにより、アイリス羽根18を下方へ、またアイリス羽根19を上方へ移動させる。こうして、偏光板11を有効光路20の外へ移動させる(図11(a))。
【0058】
また、図9〜図11に示したように、偏光板11(透過率例えば40%〜50%)を光の有効光路20から外に出すことができるので、偏光板11に光が吸収されない。従って、調光装置の最大透過率を例えば2倍以上に高めることができる。具体的には、この調光装置を、従来の固定されて設置される偏光板及びGHセルからなる調光装置と比較すると、最大透過率は例えば約2倍になる。なお、最低透過率は両者で等しい。
【0059】
また、デジタルスチルカメラ等に実用化されている機械式アイリスを用いて、偏光板11の出し入れが行なわれるので、調光装置は容易に実現可能となる。また、GHセル12を用いるので、偏光板11による調光に加えて、GHセル12自体が光を吸収することにより、調光を行なうことができる。
【0060】
このようにして、この調光装置は、明、暗のコントラスト比を高めると共に、光量分布をほぼ均一に保つことができるものとなる。
【0061】
次に、ゲスト−ホスト型液晶(GH)セルを用いる調光装置の形態を説明する。
【0062】
この調光装置は、図9に示すように、GHセル12と偏光板11とからなる。そして、GHセル12は、透明電極と配向膜をそれぞれ形成した2枚のガラス基板(いずれも図示せず)の間に、ネガ型の液晶分子(ホスト材料)とポジ型又はネガ型の二色性染料分子(ゲスト材料)との混合物が封入されている。
【0063】
液晶分子には、例えば誘電率異方性が負のネガ型液晶であるMerck社製のMLC−6608を一例として用い、また二色性染料分子4には、光の吸収に異方性を有し、例えば分子長軸方向の光を吸収するポジ型染料であるBDH社製のD5を一例として用いた。偏光板11の光吸収軸は、GHセル12に電圧を印加した時の光吸収軸と直交させた。
【0064】
このGHセル12からなる調光装置23は、例えば図9に示したように、ズームレンズのように複数のレンズで構成されるレンズ前群15とレンズ後群16との間に配置された。レンズ前群15を透過した光は、偏光板11を介して直線偏光された後、GHセル12に入射する。GHセル12を透過した光は、レンズ後群16で集光され、撮像面17に映像として映し出される。
【0065】
そして、この調光装置23を構成する偏光板11は、上述したと同様に、GHセル12に入射する光の有効光路20に対して出し入れ可能である。
【0066】
具体的には、偏光板11を仮想線で示す位置に移動させることにより、光の有効光路20の外へ出すことができる。この偏光板11を出し入れする手段として、図10に示した機械式アイリスが用いられてもよい。
【0067】
次に、図1は、本実施の形態による調光装置23をCCDカメラに組み込んだ例を示すものである。
【0068】
即ち、CCDカメラ50において、一点鎖線で示す光軸に沿って、前記のレンズ前群15に相当する1群レンズ51及び2群レンズ(ズーム用)52、2群レンズ52の最後尾のレンズに保持された紫外線カットフィルタ65、アイリス羽根18、調光装置23、前記のレンズ後群16に相当する3群レンズ53及び4群レンズ(フォーカス用)54、CCDパッケージ55が適宜の間隔をおいてこの順に配設されており、CCDパッケージ55には赤外カットフィルタ55a、光学ローパスフィルタ系55b、CCD撮像素子55cが収納されている。
【0069】
2群レンズ52と3群レンズ53との間には、3群レンズ53寄りに、上述したGHセル12と偏光板11からなる調光装置23が光量調節(光量絞り)のために同じ光路上に取付けられている。なお、フォーカス用の4群レンズ54は、リニアモータ57により光路に沿って3群レンズ53とCCDパッケージ55との間を移動可能に配設され、またズーム用の2群レンズ52は、光路に沿って1群レンズ51と調光装置23との間を移動可能に配設されている。
【0071】
図12には、このカメラシステムにおける調光装置23による光透過率制御のシーケンスのアルゴリズムを示す。
【0072】
この実施の形態によると、2群レンズ52と3群レンズ53との間に本発明に基づく調光装置23が設けられているので、上述したように電界の印加によって光量を調節でき、システムを小型化でき、実質的に光路の有効範囲の大きさまで小型化できる。したがって、CCDカメラの小型化を達成することが可能である。又、パターン化された電極への印加電圧の大きさによって光量を適切に制御できるので、従来のような回折現象を防止し、撮像素子へ十分な光量を入射させ、像のぼやけをなくせる。
【0073】
次に、図2は、上記のCCDカメラの駆動回路ブロック図である。これによれば、調光装置23の光出射側に配されたCCD撮像素子55cのCCD駆動回路部60を有し、CCD撮像素子55cの出力信号がY/C信号処理部61で処理され、輝度情報(Y信号)としてGHセル駆動制御回路部62にフィードバックする。そして、このGHセル駆動制御回路部62からの制御信号により、CCD駆動回路部60からの基本クロックと同期して、上述した如くにパルス電圧又はパルス幅が制御された駆動パルスがパルス発生回路部63から得られるようになっている。なお、GHセル駆動制御回路部62と、パルス発生回路部63とで、パルス電圧又はパルス幅の制御のためのGH液晶駆動制御装置64が構成されている。
【0074】
なお、このカメラシステムとは別のシステムにおいても、調光装置23の出射光をフォトディテクタ(又はフォトマル)で受け、ここから出射光の輝度情報をGHセル駆動制御回路部62へフィードバックし、GHセル駆動回路部(図示せず)のクロックと同期して、パルス発生回路部からパルス電圧が制御された駆動パルスを得ることができる。
【0075】
参考迄に述べると、撮像系の構造において、例えば単焦点レンズ系については、調光素子をレンズ群内に配置することが困難である。例えば、図13に示すように、レンズ71及び72の組と赤外線カットフィルタ73とが固体撮像素子(CCD)75の光入射側に配置され、更に光入射側の最外部に、上記した調光装置と同一構成の光量調節装置83が露出して配置される場合、液晶素子は、入射光に曝される状態となるが、図14にその要部を示すように、GHセル82の光入射面にUV(紫外線)吸収膜86(又は紫外線反射膜)を形成することによって、液晶85を保護する。
【0076】
このGHセル82によれば、上記したGHセル12と同様に、透明電極付き基板81aと81bとの間にネガ型液晶とポジ型二色性染料とからなる液晶層85が封入され、周囲にスペーサ(兼シール)材84が設けられ、また両基板81a、81bの各外面には必要な光の反射防止膜82a、82bがそれぞれ設けられ、更に光入射側には紫外線吸収膜(又は紫外線反射膜)86が設けられている。
【0077】
従って、入射光のうち紫外線が吸収又は反射されるため、液晶層85に入射することを抑制でき、液晶層85の構成材料、特に染料分子の劣化を防止することができる。この場合、筐体内のスペースが小さくて調光素子を筐体内に配置できない場合でも、この光量調節装置83の紫外線吸収膜(又は反射膜)86によって十分な紫外線吸収又は反射効果を得ることができる。
【0078】
こうした紫外線吸収膜(又は反射膜)86の形成方法は、湿式、乾式のいずれでもよく、例えば、前者では、紫外線吸収剤を含む表面コート剤を塗布する方法、後者では、多層膜蒸着法やCVD(Chemical vapor deposition)成膜法などがある。
【0079】
なお、光量調節装置83を図示のように筐体外に設置する場合、装置側端面にも同様の紫外線吸収又は反射膜を形成するためのコートを施すことが好ましい。
【0080】
また、上記の調光装置は、ゲスト−ホスト型の液晶素子に代表される液晶素子を用いるのがよい。但し、ホスト材料の中には、誘電率異方性が正の材料(ポジ型)、負の材料(ネガ型)が存在するが、いずれを用いてもよく、更に、色素材料についてもポジ型、ネガ型の二色性染料分子のいずれを用いてもよい。
【0081】
以下、本発明を説明するための例について図面参照下に詳細に説明する。
【0082】
上述の液晶素子(GHセル12)に対してキセノンランプを用いた耐光試験(紫外線照射試験)を行った。なお、キセノンランプを用いて任意の時間、液晶素子に紫外線を照射させたものについて、紫外線カットフィルム65を有効光路の光入射側に設けたものと、紫外線カットフィルム65を使用しなかったものとの2つの条件で比較した。
【0083】
図3に、使用した紫外線カットフィルムの分光特性を示した。
【0084】
そして、ここで用いる紫外線カットフィルムは下記の仕様のものを使用した。その構成としては、SiO2、TiO2及びAl23の3層×16回繰り返し成膜とする。膜厚は、単層あたりの厚さが100Åであるため、全膜厚は100Å×48層=4800Åとなる。このカットフィルムの取付け位置及び方法は、耐光試験を行うためのものであるため、特に貼り付け等は施さず、単にGHセルの光入射側に配置した。
【0085】
そして、紫外線照射後の2つのサンプルについて、印加電圧と光吸収度との関係を計測してグラフ化した。その結果を図4に示した。
【0086】
即ち、図4のグラフから分かるように、紫外線カットフィルムを用いた際(A)には、印加電圧が2Vから4Vまで上昇する時に光吸収度は急上昇して0から任意目盛で約11.5になり、最終的に印加電圧を10Vまで上昇させると光吸収度は任意目盛で約14.5になった。
【0087】
しかし、紫外線カットフィルムを用いなかった際(B)には、印加電圧が2Vから4Vまで上昇する時に光吸収度は穏やかに上昇して任意目盛で0から約6にしかならず、最終的に印加電圧を10Vまで上昇させても光吸収度は任意目盛で約9にしかならなかった。
【0088】
この結果から、紫外線カットフィルムを用いなかったもの(B)は、紫外線カットフィルムを用いたもの(A)よりも光吸収効果がかなり低くなっていることがわかり、紫外線を照射されたために液晶組成物に何らかの物性的変化があったものと推察された。
【0089】
次に、紫外線カットフィルムの効果について、液晶組成物に含有するイオン量の変化として、上記2つのサンプルの比較検討を行った。このイオン量の計測には変異電流計測法(K.Ono et al. ; Jpn. J. Appl. Phys., 30, 1991, 2832)を用いた。そして、紫外線カットフィルムを用いた場合の結果を図5のグラフに、紫外線カットフィルムを用いなかった場合の結果を図6のグラフに示した。
【0090】
これによれば、紫外線カットフィルムを用いた場合は、電圧値を約10V〜約−10V(又は、約−10V〜約10V)に変化させる際に、電流値は極性反転時を除いて50nA又は−50nAの値を示し、また比較的安定であった。
【0091】
これは、GHセル12中の二色性染料分子が、紫外線照射を受けないため光分解若しくは光劣化しないからであると考えられる。
【0092】
これに反し、紫外線カットフィルムを用いない場合、電圧値を約10V〜約−10V(又は、約−10V〜約10V)に変化させる際に、電流値は約1000nA又は約−1000nAと非常に大きくなり、また全体的に不安定で歪んだ変化曲線を描く。
【0093】
このことは、紫外線照射によってGHセル中の二色性染料分子が光分解若しくは光劣化してイオン化され、イオン量が増加したためと考えられる。
【0094】
このように、紫外線カットフィルムを用いない系においては、紫外線照射によって極度にイオン量が増大した結果となり、液晶素子の信頼性の低下が認識できる。
【0095】
以上の結果により、本発明に基づいて紫外線カットフィルタとしての紫外線カットフィルムを液晶素子より光入射側に配することにより、液晶組成物の劣化を低減することができ、液晶素子全体の信頼性を向上させることができた。
【0096】
次に、上述のGHセル12と同様に構成したGHセル82において、液晶セルのガラス基板にSiO2、TiO2及びAl23の3層×16回繰り返し成膜した層の膜厚を約50nmとして、得られた吸収特性が例えば波長395nm(透過率0%)〜波長440nm(透過率100%)の紫外線吸収膜(又は紫外線反射剤からなる膜の膜厚を5〜100nmとして、得られた反射特性が例えば波長395nm(反射率0%)〜波長440nm(反射率100%)の反射膜)86を設けない場合と設けた場合について、それぞれ紫外線に曝し、セルの劣化の有無について、性能確認したところ、下記表のような結果が得られた。
【0097】
【表1】
Figure 0003991732
*劣化あり:分光特性変化あり(試験投入前後の比較)
**劣化なし:分光特性変化なし(試験投入前後の比較)
【0098】
この結果から、液晶の誘電率異方性によらず、紫外線に曝した材料は劣化をきたすが、紫外線吸収膜(又は反射膜)を設けると、紫外線に曝しても材料の劣化が生じないことが確認された。
【0099】
以上、本発明を実施の形態及び実施例について説明したが、上述の例は、本発明の技術的思想に基づき種々に変形が可能である。
【0100】
例えば、液晶素子や調光装置の構造や材質、その駆動機構、駆動回路、制御回路の構成などは種々に変更が可能である。また、駆動波形は矩形波、台形波、三角波、正弦波のいずれでも駆動可能であり、両電極間の電位差に応じて液晶分子の傾きが変化し、光透過率が制御される。
【0101】
本発明の調光装置及び撮像装置は、前記液晶光学素子の駆動電極が少なくとも有効光透過部の全域にわたって形成されている場合に好適であり、そのように形成された駆動電極への駆動パルスの制御によって有効光路幅全体にわたって光透過率の一括制御を高精度に行なうことができる。
【0102】
また、GHセルとして、上述したもの以外に、2層構造等のGHセルも使用可能である。偏光板11のGHセル12に対する位置は、レンズ前群15とレンズ後群16との間としたが、この配置に限らず、撮像レンズの設定条件から最適となる位置に配置されればよい。即ち、位相差フィルム等の偏光状態が変化する光学素子を用いない限り、偏光板11は、例えば撮像面17とレンズ後群16との間等、被写体側又は撮像素子側の任意の位置に置くことができる。さらにまた、偏光板11は、レンズ前群15又はレンズ後群16に代わる単一のレンズ(単レンズ)の前又は後に配置されてもよい。
【0103】
また、アイリス羽根18、19は2枚に限られず、より多くの枚数を用いることにしてもよいし、逆に1枚でもよい。また、アイリス羽根18、19は、上下方向に移動することにより重ねられるが、他の方向に移動してもよく、周囲から中央に向けて絞り込むことにしてもよい。
【0104】
また、偏光板11は、アイリス羽根18に貼付されているが、アイリス羽根19の方に貼付されてもよい。
【0105】
また、被写体が明るくなるにつれて、先に偏光板11の出し入れによる調光を行なった後、GHセル12による光の吸収を行なったが、逆に、先にGHセル12の光吸収による調光を行なうことにしても良い。この場合、GHセル12の透過率が所定の値まで低下した後に、偏光板11の出し入れによる調光を行なう。
【0106】
また、偏光板11を有効光路20から出し入れする手段として、機械式アイリスを用いたが、これに限られない。例えば、偏光板11が貼付されたフィルムを駆動モーターに直接設置することにより、偏光板11を出し入れしてもよい。
【0107】
また、上記の例では偏光板11を有効光路20に対し出し入れしたが、有効光路中に位置固定することも勿論可能である。
【0108】
また、本発明の調光装置は、公知の他のフィルター材(例えば、有機系のエレクトロクロミック材、液晶、エレクトロルミネッセンス材等)と組み合わせて用いることも可能である。
【0109】
更に、本発明の調光装置は、既述したCCDカメラ等の撮像装置の光学絞り以外にも、各種光学系、例えば、電子写真複写機や光通信機器等の光量調節用としても広く適用が可能である。更に、本発明の調光装置は、光学絞りやフィルター以外に、キャラクターやイメージを表示する各種の画像表示素子に適用することができる。
【0110】
また、紫外線カットフィルタの分光特性においては、図3に示すように、紫外線領域と共に赤外線領域もカットする分光特性を示すものが、紫外線による劣化と赤外線による劣化とを同時に防ぐ点で望ましいが、紫外線領域のみをカットしてもよい。また、カット波長域は種々に変えてもよい。
【0111】
また、上述の紫外線吸収膜(吸収材)又は反射膜(反射材)は、いずれか一方を設ける以外にも、双方を積層又は順次配置することもできる。
【0112】
【発明の作用効果】
本発明によれば、ゲスト−ホスト型液晶素子の光入射側に設けられた複数のレンズからなるレンズ群の最後尾のレンズに、少なくとも紫外線を吸収するフィルタ材と、少なくとも紫外線を反射する反射材との少なくとも一方が保持されているために、少なくとも紫外線がゲスト−ホスト型液晶素子に照射される量が大きく減少し、これによって、ゲスト−ホスト型液晶素子中の構成材料が、少なくとも紫外線によって光分解若しくは光劣化せず、液晶素子を安定して高効率に駆動させることができる。
しかも、上記のフィルタ材及び/又は反射材が上記レンズ群の最後尾のレンズに保持されているので、必要最低限の設置面積となり、無駄な部分を生じさせず、また上記のフィルタ材及び/又は反射材は上記の液晶素子に可能な限り近い位置に配されることから、レンズ群による紫外線吸収効果も加わることになって紫外線遮断性能が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による、調光装置を組み込んだカメラシステムの概略断面図である。
【図2】同、駆動回路を含むカメラシステムのブロック図である。
【図3】本発明の実施例による、紫外線カットフィルタの分光特性の一例を示す図である。
【図4】同、調光装置の光吸収度と印加電圧との関係を示すグラフである。
【図5】同、紫外線カットフィルムを使用した際の、印加電圧と電流との関係を示すグラフである。
【図6】従来例による、紫外線カットフィルムを使用しない際の、印加電圧と電流との関係を示すグラフである。
【図7】本実施の形態による調光装置の一例の動作原理を示す概略図である。
【図8】同、調光装置の光透過率と駆動印加電圧との関係を示すグラフである。
【図9】同、液晶光学素子を用いた調光装置の概略側面図である。
【図10】同、調光装置の機械式アイリスの正面図である。
【図11】同、調光装置の有効光路付近の機械式アイリスの動作を示す概略部分拡大図である。
【図12】同、カメラシステムにおける光透過率制御のアルゴリズムである。
【図13】 本発明参考例による、光量調節装置(調光装置)を組み込んだ撮像装置の概略断面図である。
【図14】同、光量調節装置の概略断面図である。
【図15】従来の調光装置の動作原理を示す概略図である。
【図16】同、調光装置の光透過率と駆動印加電圧との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1、11…偏光板、2、12…GHセル、3…ポジ型液晶分子、
4…ポジ型2色性染料分子、5…入射光、13…ネガ型2色性液晶分子、
15…レンズ前群、16…レンズ後群、17…撮像面、18、19…アイリス羽根、
20…有効光路(セル中間部又は中央部)、21…動作方向、22…開口部、
23…調光装置、24…セル周辺部、31A、31B…ガラス基板、
32A、32B…透明(動作)電極、33A、33B…配向膜、34…液晶材料、
35…封止(シール)材、36…球状スペーサー、37…柱状スペーサー、
50…CCDカメラ、51…1群レンズ、52…2群レンズ、53…3群レンズ、
54…4群レンズ、55…CCDパッケージ、55a…赤外線カットフィルタ、
55b…光学ローパスフィルタ系、55c…CCD撮像素子、60…CCD駆動回路部、
61…Y/C信号処理部、62…GHセル駆動制御回路部、63…パルス発生回路部、
64…パルス電圧又はパルス幅の制御部(GH液晶駆動制御装置)、
65…紫外線カットフィルタ、66…光軸、71、72…レンズ、
73…赤外線カットフィルタ、75…固体撮像素子、
81a、81b…透明電極付き基板、82a、82b…反射防止膜、
83…光量調節装置、84…スペーサ、85…液層、
86…紫外線吸収膜(又は反射膜)

Claims (10)

  1. 調光用のゲスト−ホスト型液晶素子からなる調光装置と、前記液晶素子の光出射側に設けられた撮像素子とが撮像系の光路中に配されていて、前記液晶素子の光入射側に、複数のレンズからなるレンズ群が前記液晶素子と光軸を共通にして配置され、更に前記レンズ群の最後尾のレンズに、少なくとも紫外線を吸収するフィルタ材が保持されている撮像装置。
  2. 前記フィルタ材が、紫外線カットフィルム、紫外線カットコートガラス及び紫外線吸収ガラスから選ばれた少なくとも一種からなる、請求項に記載の撮像装置。
  3. 前記フィルタ材が少なくとも入射光の有効光路断面と同一領域に設けられる、請求項に記載の撮像装置。
  4. 前記液晶素子への入射光の有効光路中に偏光板が配されている、請求項に記載の撮像装置。
  5. 前記偏光板が前記有効光路に対して出し入れ可能である、請求項に記載の撮像装置。
  6. 前記液晶素子が、ネガ型又はポジ型液晶をホスト材料とし、ポジ型又はネガ型の二色性染料をゲスト材料とするゲスト−ホスト型液晶素子である、請求項に記載の撮像装置。
  7. 調光用のゲスト−ホスト型液晶素子からなる調光装置と、前記液晶素子の光出射側に設けられた撮像素子とが撮像系の光路中に配されていて、前記液晶素子の光入射側に、複数のレンズからなるレンズ群が前記液晶素子と光軸を共通にして配置され、更に前記レンズ群の最後尾のレンズに、少なくとも紫外線を吸収するフィルタ材と、少なくとも紫外線を反射する反射材とのうち、少なくとも前記反射材が保持されている撮像装置。
  8. 前記フィルタ材又は反射材が、紫外線カット又は反射フィルム、紫外線カット又は反射コートガラス及び紫外線吸収又は反射ガラスから選ばれた少なくとも一種からなる、請求項に記載の撮像装置。
  9. 前記フィルタ材又は反射材が少なくとも入射光の有効光路断面と同一領域に設けられる、請求項に記載の撮像装置。
  10. 前記液晶素子が、ネガ型又はポジ型液晶をホスト材料とし、ポジ型又はネガ型の二色性染料をゲスト材料とするゲスト−ホスト型液晶素子である、請求項に記載の撮像装置。
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