JP3991520B2 - スピーカ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は各種音響機器および映像機器に使用されるスピーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、映像機器の大型画面化、省スペース化の中でスピーカとしても細長形のスピーカの要求が高まってきている。
【0003】
この種従来の細長形スピーカを図3および図4により説明する。
【0004】
図3はダイレクトドライブ方式の防磁型スピーカの分解斜視図であり、図4は同要部である補強リブとダンパーの結合状態を説明するための斜視図である。
【0005】
同図によると、1は短径側が逆U字状で下方開放端側にコイル1cを巻線したボイスコイル部1bと、U字状の上方頂点側をダイアフラム部1aとした細長形の振動体であり、硬質アルミニウム、紙、ガラス繊維入り樹脂等のシートを成型してダイアフラム部1aとボイスコイル部1bを一体に形成したものである。8は補強リブであり、U字状の振動体1の内側と外側からダイアフラム部1aとボイスコイル部1bを挟持する構成として結合されている。
【0006】
2はエッジであり、ダイアフラム部1aの外周に内周が結合され、外周がフレーム3に結合されている。また、7は上記補強リブ8に接着剤により接着されたダンパーであり、このダンパー7は上記フレーム3に結合されて上記振動体1を振動自在に保持している。
【0007】
6は上記フレーム3の中央凹部に配設されたヨーク4と磁石5からなるとともに、磁気ギャップ6aを形成した磁気回路である。この磁気回路6は対向した一対のものが直線的に複数個隙間6bを設けて配設され、上記磁気ギャップ6aに上記振動体1のボイスコイル部1bがはめ込まれるように振動体1は補強リブ8を介してダンパー7に支持されている。なお、9はガスケットであり、エッジ2をフレーム3とで挟持している。
【0008】
以上のように構成されたスピーカは外部よりの音声信号を上記ボイスコイル部1bのコイル1cに流すことにより振動体1を上下動させダイアフラム部1aを振動させ音波を放射するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のごとく補強リブ8とダンパー7は接触部分を接着剤で結合するものであるため、両者の接触面積を大きくできないため重低音化・高耐入力化には限界があった。
【0010】
本発明は補強リブとダンパーの結合強度の向上を図り、スピーカの重低音化・高耐入力化に対応した信頼性に優れたスピーカを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のスピーカは、少なくとも磁気ギャップを有する磁気回路と、この磁気回路が装着されるフレームと、上方にダイアフラム部を有し下方の開放端側に上記磁気回路の磁気ギャップに嵌め込まれるボイスコイル部を設けた短径側の断面が逆U字状の細長形の振動体と、この振動体の上記ボイスコイル部を挟持する補強リブと、この補強リブが挿入結合される貫通孔を有するとともに上記フレームに結合されたダンパーと、内周が上記振動体の外側に結合され外周が上記フレームに結合されるエッジとで構成したものであり、ダンパーに設けた貫通孔に補強リブを挿入して結合する構成としたため、補強リブとダンパーの結合強度の向上が図れ、高耐入力化が信頼性高く得られる優れたスピーカが提供できるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、少なくとも磁気ギャップを有する磁気回路と、この磁気回路が装着されるフレームと、上方にダイアフラム部を有し下方の開放端側に上記磁気回路の磁気ギャップに嵌め込まれるボイスコイル部を設けた短径側の断面が逆U字状の細長形の振動体と、この振動体の上記ボイスコイル部を挟持する補強リブと、この補強リブが挿入結合される貫通孔を有するとともに、フレームに結合されたダンパーとを有するものであり、ダンパーに設けた貫通孔に補強リブを挿入して結合する構成としたため、補強リブとダンパーの結合強度の向上が図れ、高耐入力化が信頼性高く得られる優れたスピーカが提供できるものである。
【0013】
本発明の請求項2に記載の発明は、磁気回路を隙間を設けて複数個直線的に配置し、補強リブをこの隙間内に接触しないように配置したものであり、請求項1の効果をスピーカの大型化を伴うことなく実現できるものである。
【0014】
以下、本発明のスピーカの一実施の形態について図1から図2(b)により説明する。
【0015】
なお、説明にあたっては従来技術と同一部分は同一番号を付し説明を省略して説明する。
【0016】
図1は本発明のスピーカの一実施の形態の細長形のスピーカの分解斜視図であり、図2(a)は同要部である補強リブとダンパーの結合状態を説明するための分解斜視図であり、図2(b)は同展開例の同要部である補強リブとダンパーの結合状態を説明するための分解斜視図である。
【0017】
同図によると7aはダンパーであり、7bは貫通孔であり、8aは補強リブであり、この補強リブ8aの下側に設けられた舌部8bを上記貫通孔7bに差し込んで、ダンパー7aと補強リブ8aの当接部分のみならず上下方向(ダンパー7aの両面)からも接着剤を塗布してダンパー7aと補強リブ8aを接着結合するものである。
【0018】
なお、図2(b)は本実施の形態の展開例を示すものであるが、舌部8bを先端両側を膨らませた逆T字形としたものであり、舌部8bの貫通孔7bへの挿入後側面方向にずらして接着剤を上記実施の形態と同様に塗布して結合することにより補強リブ8aはより強固に結合されるものである。
【0019】
この舌部8bは仮止めの機能を持つことにもなるので接着剤の乾燥工程の短縮や削減を行え生産性の向上も図れるものである。
【0020】
【発明の効果】
以上のように本発明のスピーカは補強リブとダンパーの結合強度の向上を図ったことにより、高耐入力化が信頼性高く得られる優れたスピーカが提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピーカの一実施の形態の細長形のスピーカの分解斜視図
【図2】(a)同要部である補強リブとダンパーの結合状態を説明するための分解斜視図
(b)同展開例の同要部である補強リブとダンパーの結合状態を説明するための分解斜視図
【図3】従来のダイレクトドライブ方式の防磁型のスピーカの分解斜視図
【図4】同要部である補強リブとダンパーの結合状態を説明するための斜視図
【符号の説明】
1 振動体
1a ダイアフラム部
1b ボイスコイル部
2 エッジ
3 フレーム
6 磁気回路
7a ダンパー
7b 貫通孔
8a 補強リブ
8b 舌部
Claims (1)
- 少なくとも磁気ギャップを有する磁気回路と、この磁気回路が装着されるフレームと、上方にダイアフラム部を有し下方の開放端側に上記磁気回路の磁気ギャップに嵌め込まれるボイスコイル部を設けた短径側の断面が逆U字状の細長形の振動体と、この振動体の上記ボイスコイル部を挟持する補強リブと、この補強リブが挿入結合される貫通孔を有するとともに上記フレームに結合されたダンパーと、内周が上記振動体の外側に結合され外周が上記フレームに結合されるエッジとを備え、上記補強リブは、その上方位置で上記振動体のボイスコイル部を内側と外側から挟持し、その下辺に設けた舌部が上記ダンパーの貫通孔に挿入結合されたスピーカ。
Priority Applications (1)
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JP23110599A JP3991520B2 (ja) | 1999-08-18 | 1999-08-18 | スピーカ |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP23110599A JP3991520B2 (ja) | 1999-08-18 | 1999-08-18 | スピーカ |
Publications (2)
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JP3991520B2 true JP3991520B2 (ja) | 2007-10-17 |
Family
ID=16918387
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP23110599A Expired - Fee Related JP3991520B2 (ja) | 1999-08-18 | 1999-08-18 | スピーカ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3991520B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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1999
- 1999-08-18 JP JP23110599A patent/JP3991520B2/ja not_active Expired - Fee Related
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