JP3991454B2 - 原稿読み取り装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機などの原稿読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、原稿読み取り装置としては、原稿を移動させながら原稿の画像を読み取る原稿搬送型と、原稿を固定し、原稿読み取り部を移動させて原稿の画像を読み取る原稿固定型とに大別される。そして、原稿固定型は、1枚のシート状の原稿を読み取れるだけでなく、ブック状の原稿も読み取れるという利点がある。
【0003】
かかる原稿読み取り装置においては、ブック状の原稿を読み取る場合には、左右両頁を同時に読み取れる場合は別として、各頁ごとに読み取る場合には、例えば、ブック状の原稿の左頁を読み取った後に、その原稿を180°回転して、次に右頁を読み取り、それから元に戻して、以下、必要とする頁数に応じて同様な動作を繰り返す必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、そのような装置であれば、ブック状の原稿を読み取る場合には、各頁を読み取るごとにブック状の原稿を180°回転するという動作を繰り返さなければならず、読み取り作業が面倒なものとなっていた。
【0005】
また、そのように180°回転して読み取るようにすれば、左頁と右頁との読み取る画像の向きが異なり、1頁ごとに天地逆の方向で画像を読み取ることになるため、ブック状の原稿を読み取る場合において、左右頁共に同等な画像を得るためには、例えば特開昭62−152263号公報に記載されるように、ブック状の原稿の左右頁を判別する左右頁判別手段と、前記原稿の左頁に対する画像の走査方向と前記原稿の右頁に対する画像の走査方向とを異ならせて指定する走査方向指定手段とを設けたりする必要もあった。また、特定方向に長い原稿などにおいても、一度の画像を読み取ることができず、同様な課題がある。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、ブック状の原稿や特定方向に長い原稿などを読み取る場合において、原稿を180°回転させることなく、原稿の画像を読み取ることが可能である原稿読み取り装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、原稿読み取り面を有する装置本体に対し、前記原稿読み取り面を覆う原稿カバー部材が開閉可能に支持された原稿読み取り装置において、前記装置本体又は原稿カバー部材の支持側の端部に、前記原稿の少なくとも一部が飛び出し可能である空間部が形成され、前記装置本体に原稿支持部材が設けられ、前記原稿支持部材は、前記空間部を通じて飛び出している原稿を、前記原稿読み取り面よりも後方かつ斜め下方で下側から支持する構成とされていることを特徴とする。よって、ブック状の原稿や特定方向に長い原稿などの原稿読み取りの場合に有効である。
【0008】
ここで、「原稿の少なくとも一部が飛び出し可能である空間部」とは、原稿の画像を読
み取る際に、いわゆる読み取り面よりはみ出す原稿の一部を、空間部を通じて飛び出させることができ、原稿読み取りに差し支えのない状態とすることができることを意味し、空間部の形状としては、原稿の少なくとも一部が飛び出し可能な形状であればよく、切り欠き部であっても、凹部であっても、開口部であってもよい。
【0009】
請求項1の発明によれば、装置本体又は原稿カバー部材の支持側の端部に、原稿の少なくとも一部が飛び出し可能である空間部が形成されていることから、例えばブック形状の原稿のように見開きで一度に原稿読み取りができない場合や特定方向に長い原稿のように一度に原稿読み取りができない場合には、前側に原稿の一部を垂らしたり、空間部を通じて原稿の一部を後側に飛び出させたりして、原稿を前後に移動させるだけで、原稿を180°回転させたりすることなく、原稿の画像の読み取りが簡単に行われる。
【0010】
【0011】
また、空間部を通じて飛び出している原稿が、前記原稿読み取り面よりも後方かつ斜め下方で原稿支持部材にて下側から支持され、原稿が垂れ下がるのが防止される。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1の原稿読み取り装置において、前記原稿支持部材が、前記空間部に対応する形状を有するものであり、前記空間部に嵌脱可能に嵌合し前記原稿カバー部材の一部を構成する第1の位置と、前記空間部を通じて飛び出している原稿を下側から支持する第2の位置との間を移動可能に支持されているものである。
【0013】
請求項2の発明によれば、空間部を通じて原稿の一部が飛び出しておらず原稿を支持する必要がない場合には、原稿支持部材が第1の位置となって空間部に嵌合して、原稿カバー部材の一部を構成する一方、空間部を通じて原稿の一部が飛び出しており原稿を支持する必要がある場合には、原稿支持部材が第2の位置となって、空間部を通じて飛び出している原稿が下側から支持される。
【0014】
請求項3の発明は、請求項2の原稿読み取り装置において、前記原稿カバー部材が、原稿を上側から覆うカバー本体部を有し、該カバー本体部の支持側の左右両側部を装置本体に連結し前記カバー本体部を浮遊可能に支持するカバーリンク部材とを有し、前記空間部は、前記カバーリンク部材の間に形成された切り欠き部であり、前記原稿支持部材が、前記装置本体に支持リンク部材を介して回転変位可能に支持されているものである。
【0015】
請求項3の発明によれば、ブック形状の原稿のように厚さが厚い原稿の場合には、原稿を覆うカバー本体部がカバーリンク部材を介して上方に変位して、原稿が無理なく覆われる。また、原稿支持部材は、支持リンク部材を介して回転変位させることで、第1の位置と第2の位置との間を移動せしめられる。
【0016】
請求項4の発明は、請求項3の原稿読み取り装置において、さらに、前記原稿支持部材を、第1の位置となる方向に常時付勢する付勢部材を備えるものである。
【0017】
請求項4の発明によれば、切り欠き部を通じて原稿が飛び出す際には、原稿そのものによって付勢部材の付勢力に抗して原稿支持部材を回転変位させて、第1の位置から、原稿を支持する第2の位置とし、第2の位置にある原稿支持部材によって原稿が下側から支持される。原稿の画像の読み取りが終了し原稿が外されると、付勢部材の付勢力によって原稿支持部材が回転変位して、第2の位置から第1の位置に復帰し、原稿カバー部材の切り欠き部に嵌合して原稿カバー部材の一部を構成することになる。
【0018】
請求項5の発明は、請求項4の原稿読み取り装置において、前記カバー本体部が、前記カバーリンク部材の間において、被係合面を有する一方、前記原稿支持部材が、前記被係合面に対応する形状の係合面を有し、前記原稿支持部材が、第1の位置のときに、前記係合面が被係合面に当接するものである。
【0019】
請求項5の発明によれば、カバー本体部の被係合面に原稿支持部材の係合面が当接することで、カバー本体部との関係において原稿支持部材の位置が規制される。
【0020】
請求項6の発明は、請求項1の原稿読み取り装置において、前記空間部が、原稿カバー部材に形成されると共に、前記空間部に対応して前記装置本体に凹部が形成され、前記原稿支持部材が、前記装置本体の凹部内に位置し前記装置本体の一部を構成する第3の位置と、該第3の位置よりも後方で前記凹部を通じて飛び出した原稿を下側から支持する第4の位置との間を移動可能である。
【0021】
請求項6の発明によれば、原稿支持部材が、第3の位置にあるときは、装置本体の一部を構成し、第4の位置にあるときは、凹部を通じて飛び出した原稿を下側から支持する。
【0022】
請求項7の発明は、請求項6の原稿読み取り装置において、前記原稿支持部材が、前記第3の位置と第4の位置との間の移動を案内する案内手段に連係されているものである。
【0023】
請求項7の発明によれば、原稿支持部材の第3の位置及び第4の位置の移動は、案内手段による案内によりスムーズに行われる。
【0024】
請求項8の発明は、請求項7の原稿読み取り装置において、前記原稿支持部材が、支持リンク部材を介して支持され、さらに、前記支持リンク部材に、前記原稿支持部材を、前記装置本体の凹部に嵌合して第3の位置となる方向に常時付勢する付勢部材が設けられているものである。
【0025】
請求項8の発明によれば、原稿支持部材が、原稿が凹部を通じて飛び出す際には、第3の位置から付勢部材の付勢力に抗して原稿を支持しつつ第4の位置へ変位し、原稿が外されると、付勢部材の付勢力によって凹部に嵌合する第3の位置に復帰する。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
【0027】
図1は原稿読み取り装置を示す斜視図、図2は原稿カバー部材及び原稿支持部材を取り外した状態の原稿読み取り装置を示す斜視図である。
【0028】
図1及び図2において、原稿読み取り装置1は、上面の略中央部分に原稿読み取り面2aを有する装置本体2に対し、前記原稿読み取り面2aを覆う原稿カバー部材3が開閉可能に支持されている。前記原稿カバー部材3は、後縁部側が装置本体2に支持され、その支持側の端部には、後述するように、前記原稿の少なくとも一部が飛び出し可能である空間部としての切り欠き部3aが形成されている。尚、前記原稿カバー部材3は、原稿なしで閉じた状態では、原稿読み取り面2a(プラテンガラス)に密着するようになっている。
【0029】
また、前記装置本体2は、前側上部において、上下に傾斜面を有し先細形状の突出部2bが形成され、前側下部には、給紙カセット4が着脱可能に装着されている。また、装置本体2の後側上部において、底面が傾斜面となっている凹部2cが左右方向の中央部に形成され、該凹部2cを利用して、前記切り欠き部3aを通じて飛び出している原稿を下側から支持する原稿支持部材5が開閉可能に設けられている。
【0030】
前記原稿カバー部材3は、原稿読み取り面2aより一回り大きい形状を有し原稿を上側から覆う矩形プレート状のカバー本体部3Aと、該カバー本体部3Aの後端縁側(支持側)の左右両側部を装置本体2に連結し前記カバー本体部3Aを浮遊可能に支持する左右のカバーリンク部材3B,3Bとを備え、前記両カバーリンク部材3B,3Bの間に、原稿の少なくとも一部が飛び出し可能である切り欠き部3a(空間部)が形成されている。よって、前記カバー本体部3Aは、原稿読み取り面2aと平行な状態のまま上下方向において変位可能なるようにカバーリンク部材3B,3Bに支持されていることとなり、厚手のブック状の原稿の原稿読み取りを行う場合は、カバー本体部3Aの下面が頁A1の裏側となるブックカバー部を覆うことができ、原稿読み取り面2aと、頁A1をほぼ均一に接触させることができる(図6及び図7参照)。
【0031】
前記原稿支持部材5は、前記切り欠き部3aに対応する形状を有するものであり、後縁部の左右側部付近において、図3に示すように、前記装置本体2に支持リンク部材6,6を介して回転変位可能に支持されている。すなわち、支持リンク部材6の一端部が原稿支持部材5に回転可能に連結され、他端部が装置本体2に回転可能に連結されている。よって、原稿支持部材5は、前記切り欠き部3aに嵌脱可能に嵌合し前記原稿カバー部材3の一部を構成する第1の位置P1(図3の実線参照)と、該第1の位置P2から後方に回転変位して前記切り欠き部3aを通じて後方に飛び出している原稿を下側から支持する第2の位置P2(図3の二点鎖線参照)とを有する。尚、支持リンク部材6の回転変位は、装置本体2側に凹部2cが形成されていることから、無理なく行われる。
【0032】
また、前記支持リンク部材6には、付勢部材としてのねじりコイルバネ7が適用され、原稿支持部材5を、第1の位置P1となる方向に常時付勢するようになっている。
【0033】
そして、図3〜図5に示すように、前記原稿カバー部材3のカバー本体部3Aは、前記カバーリンク部材3B,3Bの間において、後下がりに傾斜した平面である被係合傾斜面3bを有する一方、前記原稿支持部材5は、前記被係合傾斜面3bに対応した形状であり第1の位置P1のときに前記被係合傾斜面3bに当接する当接係合面5aを有する。よって、原稿支持部材5が第1の位置P1にあるときは、ねじりコイルバネ7のバネ力によって、当接係合面5aが被係合傾斜面3bに当接係合して密着した状態にあり、その状態では原稿支持部材5が原稿カバー部材3の一部となっている。
【0034】
続いて、上記装置を用いた原稿読み取り動作について説明する。
【0035】
例えばブック状の原稿Aの原稿読み取りを行う場合には、左右両頁A1,A2について同時に原稿読み取りができない場合は、図6に示すように、まず、左右両頁A1,A2のうち一方の頁A1のみを原稿読み取り面2a上に押し当て、その状態で原稿カバー部材3を押し付ける。このとき、ブック状の原稿Aはある程度の厚さを有するので、カバーリンク部材3B,3Bが、ブック状の原稿Aの厚さに応じて立ち上がるように回転し、カバー本体部3Aが原稿読み取り面2aに対して浮き上がった状態で、ブック状の原稿Aを覆う。この状態では、原稿支持部材5には、ブック状の原稿Aから力が作用しておらず、ねじりコイルバネ7のバネ力のみが作用しているので、原稿支持部材5の当接係合面5aが原稿カバー部材3(カバー本体部3A)の被係合傾斜面3bに当接係合して密着した状態のままであり、その状態では原稿支持部材5が原稿カバー部材3の一部となっている。
【0036】
そして、原稿読み取りを行い、それから、他方の頁A2を原稿読み取り面2a上に押し当てるために、ブック状の原稿Aを、後方へスライドさせる。すると、ブック状の原稿Aの端部が、原稿支持部材5をそれの回転軸0(カバーリンク部材6の他端部側の回転軸)より上方位置において押圧し、原稿支持部材5をねじりコイルバネ7のバネ力に抗して後方へ回転せしめ、その結果、図7に示すように、ブック状の原稿Aの端部が切り欠き部3aを通じて飛び出すこととなり、原稿支持部材5にて下側から支持される。
【0037】
前記実施の形態においては、原稿支持部材5は、通常時(第1の位置の時)には、原稿カバー部材3の一部を構成するようにしているが、本発明はそれに限定されるものではなく、装置本体の一部を構成するようにすることも可能である。
【0038】
具体的には、例えば図8に示すように、原稿読み取り面11aを上面に有する装置本体11に対し、空間部としての凹部11bを設け、原稿支持部材12を前後方向に移動可能に設ける。尚、この場合には、図示しない原稿カバー部材には、前述した実施の形態と同様の切り欠き部(空間部)が形成されている。
【0039】
原稿支持部材12は、水平方向に延びる水平部12aと、該水平部12aの後端縁から略鉛直下方に延びる鉛直部12bとを有し、断面略逆L字形状をしている。また、原稿支持部材12の水平部12aの前端部には、図9及び図10に示すように、係合ピン13が設けられ、該係合ピン13が、装置本体11の凹部11bの傾斜底面に沿って形成された被係合孔11cにスライド可能に係合し、また、水平部12aと鉛直部12bとの連設部分付近が装置本体11に支持リンク部材14にて連結されている。支持リンク部材14には、ねじりコイルバネ15が適用され、該ねじりコイルバネ15が、支持リンク部材14を介して原稿支持部材12を前記凹部11bに係合する方向に常時付勢している。前記原稿支持部材12は、装置本体11の凹部11b内に位置する第3の位置P11と、該第3の位置P11よりも後方かつ斜め下方で凹部11bを通じて飛び出したブック状の原稿Aを下側から支持する第4の位置P12との間を移動可能に支持されており、前記係合ピン13と被係合孔11cとが、前記第3の位置P11と第4の位置P12との間の移動を案内する案内手段として機能するようになっている。
【0040】
また、そのほか、図11〜図13に示すように、原稿支持部材をスライド式とすることも可能である。
【0041】
すなわち、原稿カバー部材21の切り欠き部21aに対応して、画像読み取り面22cを有する装置本体22に凹部22aが形成され、該凹部22a内に原稿支持部材23がスライド可能に設けられている。原稿支持部材23は、プレート状で、一端部の左右に、凹部22aの左右に形成された被係合孔22b,22bにスライド可能に係合する突部23a,23aが形成されると共に、凹部22aの底面より突出する突出リブ22d,22d,22dにスライド可能に係合する切り欠き部23c,23c,23cが形成されている。よって、原稿支持部材23は、装置本体22の凹部22a内に位置する第3の位置(図11参照)と、該第3の位置よりも後方かつ斜め下方で凹部22aを通じて飛び出したブック状の原稿を下側から支持する第4の位置との間を移動可能となっている。
【0042】
尚、前記被係合孔22b,22bと突部23a,23aが第3の位置と第4の位置との間を案内する案内手段を構成しているが、この場合、被係合孔と突部との係合関係でもって、原稿支持部材23が第4の位置とされたときには、略水平状態となるように案内するように構成することもできる。また、前述した実施の形態と同様に、原稿支持部材23を、第3の位置となる方向に常時付勢する付勢部材を設けることも可能である。
【0043】
前記実施の形態においては、原稿カバー部材を、カバー本体部を支持リンク部材を介して装置本体に浮遊可能に支持しているが、本発明はそれに限定されるものではなく、原稿カバー部材が1枚のプレート部材から形成され、単に開閉可能に装置本体に支持されているものにも同様に適用することができる。
【0044】
前記実施の形態においては、原稿カバー部材3に切り欠き部3aを形成しているが、本発明はそれに限定されるものではなく、原稿の少なくとも一部が飛び出し可能である空間部であればよいから、装置本体側やそれらの両方に亘って空間部を設けることも可能である。
【0045】
また、前記実施の形態においては、切り欠き部3a(空間部)を通じて飛び出している原稿を下側から支持する原稿支持部材5が前記装置本体2に支持リンク部材6,6を介して回転変位可能に支持されるようにしているが、必ずしも回転変位可能にする必要はなく、必要時においてのみ取り付ければよいように原稿支持部材を着脱可能としてもよいし、固定式とすることも可能である。
【0046】
【発明の効果】
本発明は、以上に説明したような形態で実施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0047】
請求項1の発明は、装置本体又は原稿カバー部材の支持側の端部に、原稿の少なくとも一部が飛び出し可能である空間部を形成しているので、例えば見開きで一度に原稿読み取りができないブック形状の原稿や一度に原稿読み取りができない特定方向に長い原稿などの画像を読み取る場合には、前側に原稿の一部を垂らしたり、空間部を通じて原稿の一部を後側に飛び出させたりして、原稿を前後に移動させるだけで、原稿の読み取りを行うことが可能となる。よって、原稿を180°回転させたりする必要がなくなり、原稿の画像の読み取りのための原稿のセッティングが容易となり、原稿読み取り作業の作業効率の向上を図ることができる。
【0048】
また、空間部を通じて飛び出している原稿を、前記原稿読み取り面よりも後方かつ斜め下方で原稿支持部材にて下側から支持するようにしているので、原稿が垂れ下がるのを防止することができ、原稿カバー部材を開いたときに、原稿が後側に落下するおそれをなくすことができる。よって、原稿支持の安定性を向上させることができる。
【0049】
請求項2の発明は、原稿支持部材を、原稿を支持する必要がないときは、第1の位置として空間部に嵌合させ、原稿カバー部材の一部を構成する一方、原稿を支持する必要があるときは、第2の位置として、空間部を通じて飛び出している原稿を下側から支持するようにしているので、外観を損ねることなく、原稿を支持する必要がある場合における原稿の支持を安定性よく行うことができる。
【0050】
請求項3の発明は、原稿を覆うカバー本体部をカバーリンク部材を介して装置本体に浮遊可能に支持するようにしているので、ブック形状の原稿のように厚さが厚い原稿の場合には、カバー本体が上方に変位して、原稿を無理なく覆うことができ、また、原稿支持部材を、支持リンク部材を介して回転変位させ、第1の位置と第2の位置との間を移動させるようにしているので、簡単な構造で、原稿支持部材の移動を行うことができる。
【0051】
請求項4の発明は、原稿支持部材を、第1の位置となる方向に常時付勢する付勢部材を設けているので、前記付勢部材の付勢力を利用するという簡単な構造で、原稿支持部材の位置の変更を行うことができる。
【0052】
請求項5の発明は、カバー本体部の被係合面に、原稿支持部材の係合面が、第1の位置のときに当接するようにしているので、カバー本体部の被係合面に係合面が当接することで、カバー本体部に対する原稿支持部材の位置を規制することができる。
【0053】
請求項6の発明は、原稿支持部材が、第3の位置にあるときは、装置本体の一部を構成し、第4の位置にあるときは、凹部(空間部)を通じて飛び出した原稿を下側から支持するようにしているので、請求項3の発明と同様に、外観を損ねることなく、原稿を支持する必要がある場合における原稿の支持を安定性よく行うことができる。
【0054】
請求項7の発明は、原稿支持部材の第3の位置及び第4の位置の移動を案内手段により案内するようにしているので、その移動をスムーズに行わせることができる。
【0055】
請求項8の発明は、原稿が空間部を通じて飛び出す際には、原稿支持部材が、付勢部材の付勢力に抗して変位し、また、原稿が外されると、付勢部材の付勢力によって空間部に嵌合する第3の位置に復帰するようにしているので、原稿をセットする作業性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る原稿読み取り装置を示す斜視図である。
【図2】 本発明に係る原稿カバー部材を取り外した状態の原稿読み取り装置を示す斜視図である。
【図3】 支持リンク部材による原稿カバー部材の支持状態の説明図である。
【図4】 本発明に係る切り欠き部(空間部)付近の斜視図である。
【図5】 ブック状の原稿の一部が切り欠き部を通じて飛び出した状態の説明図である。
【図6】 原稿読み取り動作の説明図である。
【図7】 原稿読み取り動作の説明図である。
【図8】 他の実施の形態における装置本体の斜視図である。
【図9】 原稿支持部材の動作の説明図である。
【図10】 原稿支持部材の動作の説明図である。
【図11】 別の実施の形態における原稿読み取り装置の斜視図である。
【図12】 同装置本体の斜視図である。
【図13】 原稿支持部材の斜視図である。
【符号の説明】
1 原稿読み取り装置
2 装置本体
2a 原稿読み取り面
3 原稿カバー部材
3A カバー本体部
3B カバーリンク部材
3a 切り欠き部(空間部)
3b 被係合傾斜面
5 原稿支持部材
5a 当接係合面
6 支持リンク部材
7 ねじりコイルバネ
11 装置本体
11a 原稿読み取り面
11b 凹部(空間部)
12 原稿支持部材
14 支持リンク部材
15 ねじりコイルバネ
A ブック状の原稿
Claims (8)
- 原稿読み取り面を有する装置本体に対し、前記原稿読み取り面を覆う原稿カバー部材が開閉可能に支持された原稿読み取り装置において、
前記装置本体又は原稿カバー部材の支持側の端部に、前記原稿の少なくとも一部が飛び出し可能である空間部が形成され、
前記装置本体に原稿支持部材が設けられ、
前記原稿支持部材は、前記空間部を通じて飛び出している原稿を、前記原稿読み取り面よりも後方かつ斜め下方で下側から支持する構成とされていることを特徴とする原稿読み取り装置。 - 前記原稿支持部材は、前記空間部に対応する形状を有するものであり、前記空間部に嵌脱可能に嵌合し前記原稿カバー部材の一部を構成する第1の位置と、前記空間部を通じて飛び出している原稿を下側から支持する第2の位置との間を移動可能に支持されているところの請求項1記載の原稿読み取り装置。
- 前記原稿カバー部材は、原稿を上側から覆うカバー本体部を有し、該カバー本体部の支持側の左右両側部を装置本体に連結し前記カバー本体部を浮遊可能に支持するカバーリンク部材とを有し、前記空間部は、前記カバーリンク部材の間に形成された切り欠き部であり、前記原稿支持部材は、前記装置本体に支持リンク部材を介して回転変位可能に支持されているところの請求項2記載の原稿読み取り装置。
- さらに、前記原稿支持部材を、第1の位置となる方向に常時付勢する付勢部材を備えるところの請求項3記載の原稿読み取り装置。
- 前記カバー本体部は、前記カバーリンク部材の間において、被係合面を有する一方、前記原稿支持部材は、前記被係合面に対応する形状の係合面を有し、前記原稿支持部材は、第1の位置のときに、前記係合面が被係合面に当接するところの請求項4記載の原稿読み取り装置。
- 前記空間部は、原稿カバー部材に形成されると共に、前記空間部に対応して前記装置本体に凹部が形成され、前記原稿支持部材は、前記装置本体の凹部内に位置し前記装置本体の一部を構成する第3の位置と、該第3の位置よりも後方で前記凹部を通じて飛び出した原稿を下側から支持する第4の位置との間を移動可能であるところの請求項1記載の原稿読み取り装置。
- 前記原稿支持部材は、前記第3の位置と第4の位置との間の移動を案内する案内手段に連係されているところの請求項6記載の原稿読み取り装置。
- 前記原稿支持部材は、支持リンク部材を介して支持され、さらに、前記支持リンク部材に、前記原稿支持部材を、前記装置本体の凹部に嵌合して第3の位置となる方向に常時付勢する付勢部材が設けられているところの請求項7記載の原稿読み取り装置。
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