JP3991209B2 - ティッシュの水解性包装材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、水洗トイレなどにも流せるティッシュの水解性包装材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、携帯用のティッシュ・ペーパーは外出の際の必需品としてみんなの生活の中に深く浸透しており、その消費量は相当な量にのぼると考えられる。
【0003】
ところで、この携帯用のティッシュ・ペーパーの包装材は通常はポリプロピレン樹脂製フィルム等で形成されており、複数枚のティッシュ・ペーパーが折り畳まれた束が内側に収容されて、前記フィルムの外周領域がヒートシールされて閉じられている。
【0004】
しかし、中身のティッシュ・ペーパーが使用された後、不要となった包装材が山その他の行楽地などに廃棄されるケースがあり、これらは何年経っても消えないごみとして景観上からも環境保全上からも問題である。
【0005】
また、包装材の前記ポリプロピレン樹脂製フィルムは水には溶けないので、中身のティッシュ・ペーパーを使い切った後もトイレに流すことはできず、公衆トイレの周辺に数多く散乱している様子があちこちで見受けられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこでこの発明は、従来よりも景観上からも好ましいティッシュの水解性包装材を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためこの発明では次のような技術的手段を講じている。
(1)この発明の携帯用ティッシュの水解性包装材は、熱融着性繊維が主としてポリエステル繊維であって、前記熱融着性繊維にはパルプ繊維が配合され、前記配合の割合は熱融着性繊維:パルプ繊維が35:65から70:30の重量割合の範囲でなされており、これをシート状に抄いた後、約95〜110度で乾燥し、包装材として融着が必要な箇所は熱融着性が発現する温度でヒートシールするようにしたことを特徴とする。
【0008】
このティッシュの水解性包装材は、熱融着性繊維の熱融着性が発現する温度未満に加熱されて乾燥されたので、熱融着性繊維同士は抄かれて熱融着はされない状態でシート状に形成されており水の存在下でばらばらになり得る。
【0009】
熱融着性繊維をシート状に抄く際には、水解性バインダーを配合するとよい。また包装材として融着が必要な外周縁などの箇所は、熱融着性が発現する温度でヒートシールする。熱融着性繊維は主として配合されていても従として配合されていても、熱融着性を発揮してヒートシールできるような割合で配合されていればよい。なおヒートシールする領域・接点は、できるだけ小さく設定することが水解性を好適に発揮させる点からは好ましい。
【0010】
さらに、ティッシュを取り出す際に開封する位置にミシン目などを形成する。
【0011】
ティッシュを包装する方法として、シート状に抄いて乾燥したものを袋状にする所謂ピロー包装や、シート状に抄いて乾燥したものの両サイドを両断シールする所謂サイドシール法などを例示することができる。
【0012】
ポリエステルの融点は約180度であり約130度程度から熱融着性が発生するが、前記のように構成したので、約70度程度で乾燥した場合と比較して使用時に多少の雨がかかってもすぐには溶けないと共に、水に投入した際に好適な水解特性(繊維同士が離反してばらばらな状態となる)を有し、使い勝手がよい。
【0013】
またこのようにポリエステル繊維を用いると、ポリエステル繊維は水に沈むので抄紙の作業性に優れる。なお熱融着性樹脂として、他にポリエチレンや、ポリプロピレン、PETPETなどを用いることができる。
【0014】
そして、前記熱融着性繊維にパルプ繊維を配合してもよい。
このようにパルプ繊維を配合すると、乾燥後の印刷特性に優れる。熱融着性繊維:パルプ繊維との配合割合は約35:65から約70:30の範囲とすることが水解性と熱融着性が好適に両立する点から好ましい。
【0015】
(2)前記熱融着性繊維として生分解性繊維が配合されたこととしてもよい。
このように構成すると、繊維が水の存在下でばらばらになるのみならず、繊維自体が経時的に生分解し、より自然に優しいものとすることができる。例えば生分解性繊維としてポリ乳酸繊維を選択した場合、自然環境下で最終的に炭酸ガスと水とに分解される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0017】
(実施形態1)
図1に示すように、この実施形態のティッシュの水解性包装材1は、先ず熱融着性繊維(ポリエステル繊維)とパルプ繊維と水解性バインダーとを配合して、常温でシート状に抄いている(図中、2は各繊維を示す)。
【0018】
具体的には、ポリエステル繊維120kg(パルプ繊維との合計重量200kgに対して約60%)と、パルプ繊維80kg(ポリエステル繊維との合計重量200kgに対して約40%)と、水解性バインダー(ポリエステル繊維とパルプ繊維を相互に付着させる)12.5kgとを配合した。ここで、前記ポリエステル繊維は水に沈むので、抄紙の作業性に優れるという利点がある。
【0019】
そして前記のように常温でシート状に抄いた後、前記熱融着性繊維(ポリエステル繊維)の熱融着性が発現する温度(約130度程度)未満の温度(約95〜110度程度)に加熱して乾燥してシート状に抄紙し、ロール状に巻き取り、次工程で模様その他の内容(図示せず)を油性インキで印刷した。ここで、熱融着性繊維にパルプ繊維を配合したのでインキの乗りがよく、印刷特性に優れるという利点があった。
【0020】
その後、複数枚のティッシュ・ペーパーが折り畳まれた束3と台紙用の厚紙(図示せず)を配置し、ティッシュの包装材1として融着が必要な外周縁などの箇所を熱融着性が発現する温度(約130度程度)以上の温度(約155度程度)でヒートシール4して閉じた。また、使用時にティッシュ・ペーパーを取り出すために開封する位置には、ミシン目(図では下側面なので図示せず)を形成した。
【0021】
次に、この実施形態のティッシュの水解性包装材の使用状態を説明する。
【0022】
このティッシュの水解性包装材1は、熱融着性繊維(ポリエステル繊維)の熱融着性が発現する温度(約130度程度)未満の温度(約95〜110度程度)に加熱されて乾燥されたので、熱融着性繊維同士は抄かれて熱融着はされない状態でシート状に形成されており、水の存在下でばらばらになり得、従来よりも景観上からも好ましいという利点がある。このように水の存在下でばらばらになり得るので、素材として環境や自然に優しいという利点がある。
【0023】
またポリエステルの融点は約180度であり、約130度程度から熱融着性が発生するが、約95〜110度程度で乾燥すると、使用時に多少の雨がかかってもすぐには溶けないと共に水に投入した際に好適な水解特性(繊維同士が離反してばらばらな状態となる)を有し、使い勝手がよいという利点がある。なお、約90度程度で乾燥すると多少の雨がかかっただけでも溶け易い傾向が見られ、約130度程度で乾燥すると水に投入しても殆ど水解しない傾向が見られる場合があった。
【0024】
(実施形態2)
次に、実施形態2を実施形態1との相違点を中心に説明する。
図2に示すように、水解性包装材上に複数枚のティッシュ・ペーパーが折り畳まれた束3と台紙用の厚紙(図示せず)を配置し、水解性包装材を3つ折りにしその両サイドを(実施形態1よりも)やや粗くスポット的にヒートシール4(処理温度は実施形態1と同様)して閉じた所謂ポケット5式(名刺等を差し込める)のタイプとした。このタイプは、実施形態1とは異なり中心線領域にはヒートシール・ラインはない。また使用時にティッシュ・ペーパーを取り出すために開封する位置には、ミシン目6を形成した。
【0025】
このようにヒートシール4する領域・接点・ライン(他の箇所より多少水解し難い)をできるだけ少なめに設定すると、水解性をより好適に発揮させることができるという利点がある。
【0026】
(実施形態3)
この実施形態のティッシュの水解性包装材1(図1参照)は、先ず熱融着性繊維2とパルプ繊維2と水解性バインダーとを配合して、常温でシート状に抄いている。
【0027】
前記熱融着性繊維2として、生分解性繊維を配合した。この生分解性繊維として、ポリ乳酸繊維(ユニチカ社製、商品名TERRAMAC)を用いた。
【0028】
具体的には、ポリ乳酸繊維120kg(パルプ繊維との合計重量200kgに対して約60%)と、パルプ繊維80kg(ポリ乳酸繊維との合計重量200kgに対して約40%)と、水解性バインダー(ポリ乳酸繊維とパルプ繊維を相互に付着させる)12.5kgとを配合した。
【0029】
そして前記のように常温でシート状に抄いた後、前記熱融着性繊維(ポリ乳酸繊維)の熱融着性が発現する温度(約130度程度)未満の温度(約95〜110度程度)に加熱して乾燥してシート状に抄紙し、ロール状に巻き取り、次工程で模様その他の内容(図示せず)を油性インキで印刷した。
【0030】
その後、複数枚のティッシュ・ペーパーが折り畳まれた束3と台紙用の厚紙(図示せず)を配置し、ティッシュの包装材1として融着が必要な外周縁などの箇所を熱融着性が発現する温度(約130度程度)以上の温度(約155度程度)でヒートシール4して閉じた。また、使用時にティッシュ・ペーパーを取り出すために開封する位置には、ミシン目(図では下側面なので図示せず)を形成した。
【0031】
このティッシュの水解性包装材1は、繊維2が水の存在下でばらばらになるのみならず、繊維2自体が経時的に生分解し、より自然に優しいものとすることができる。すなわち生分解性繊維としてポリ乳酸繊維を用いており、自然環境下で最終的に炭酸ガスと水とに分解される。
【0032】
【発明の効果】
この発明は上述のような構成であり、次の効果を有する。
【0033】
熱融着性繊維同士は抄かれて熱融着はされない状態でシート状に形成されており水の存在下でばらばらになり得るので、従来よりも景観上からも好ましいティッシュの水解性包装材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のティッシュの水解性包装材の実施形態1、3を説明する斜視図。
【図2】 この発明のティッシュの水解性包装材の実施形態2を説明する斜視図。
【符号の説明】
1 ティッシュの水解性包装材
2 繊維

Claims (2)

  1. 熱融着性繊維が主としてポリエステル繊維であって、前記熱融着性繊維にはパルプ繊維が配合され、前記配合の割合は熱融着性繊維:パルプ繊維が35:65から70:30の重量割合の範囲でなされており、これをシート状に抄いた後、約95〜110度で乾燥し、包装材として融着が必要な箇所は熱融着性が発現する温度でヒートシールするようにしたことを特徴とする携帯用ティッシュの水解性包装材。
  2. 前記熱融着性繊維として生分解性繊維が配合された請求項1記載の携帯用ティッシュの水解性包装材。
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