JP3991088B2 - 隆起部分を有する不織布 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、装飾部分を有しながら製造が容易な不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】
布の装飾や表面の様々な模様は、何世紀にもわたって、刺繍や針を使って付してきた。そしてこの方法は、一定のパターンに従い布の裏地に積み重ねによって盛り上げ部分をつくる精密な装飾を付していくという退屈でつらい手仕事を要する。こうして得られる布は、一定のパターンに従って織るかもしくは編まれた糸またはヤーンでできた基布と、飾り縫いパターンに従って糸を集めた隆起部分、およびこれらの隆起部分の大きさ、形状、方位および配置によって決定される隆起部分全体から得られるパターンを有する。しかし、このような布は外観は華美であるが、製造方法が複雑で、コストがかかる。
【0003】
不織布は、たいていのものは平らで、外見は関心をそそられるものではない。しかし、なかには、視覚的な興味をそそるようある種のデザインをプリントしたり、エンボス加工したものもある。また、製造過程で、布と一体的なパターン付けをしたものもある。この布と一体となったパターンには、次の二つの種類がある。
1)微細な穴のある不織布……パターンは、微細な穴を取り囲む束ねた繊維セグメントの網目構造により付される。
2)重量でパターン付けした不織布……繊維の密度を高めることにより、半透明の基本重量の低い領域より不透明な基本重量の大きな領域を形成し、視覚的な効果をもたせた不織布。
【0004】
ところで、布については、基本重量と密度を区別することが重要である。「基本重量」とは、繊維状ウェブ、布またはその特徴部分の単位面積の重量である。基本重量はまた、「面積密度」とも呼ばれる。一方、「密度」とは、繊維状ウェブ、布またはその特徴部分の単位体積の重量である。密度はまた、「体積密度」とも呼ばれる。典型的なエンボス加工は、基本重量を変えずに、より大きな密度の領域をつくり出す。伝統的な不織布のパターン付け処理は、密度はほぼ一定に保ちながら、基本重量の異なる領域をつくり出すものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これら公知のパターン付け処理で形成される従来の不織布には、明瞭ではっきりと区画分けされた隆起部分がみられず、所望のパターンは見分けにくかった。さらに従来のエンボス加工で形成した不織布の隆起部分は、立体的に安定でなく、その三次元構造は、例えば取扱いや洗濯時に圧迫されるとこわれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一面に繊維状の裏地部分と、そしてもう一方の面に隆起部分をもつ不織布に関するものである。本発明でいう隆起部分には二つの型がある。第1の型の隆起部分における基本重量は、不織布の裏地部分の基本重量とほぼ同じである。一方、第2の型の隆起部分における基本重量は、不織布の裏地部分の基本重量より重い。
【0007】
本発明の第1の態様によれば、裏地部分と少なくとも一個の隆起部分を有する不織布が提供される。裏地部分は、不織布の第1の平面にあり、またこれを区画する。他方、不織布の隆起部分は、先の第1の平面と平行でこの上方にある第2の平面に位置する。隆起部分は、繊維状の遷移領域を介して裏地部分に接合される。この態様においては、隆起部分の基本重量は、裏地部分の基本重量とほぼ同じである。また、裏地部分の密度と隆起部分の密度もほぼ同じである。この基本重量が裏地部分のそれとほぼ同じ隆起部分は、しばしば「浮き彫り(intaglio)」部と呼ばれる。
【0008】
本発明の第2の態様によれば、同じく裏地部分と少なくとも一個の隆起部分を有する不織布が提供される。第1の態様と同様、裏地部分は、不織布の第1の平面にあってこれを区画し、他方隆起部分は、先の第1の平面と平行でこの上方にある第2の平面に位置する。さらに第1の態様と同様、隆起部分は、繊維状の遷移領域を介して裏地部分に接合される。しかし、この第2の態様においては、隆起部分の基本重量は、裏地部分の基本重量より大きい。一方、裏地部分の密度と隆起部分の密度は、ほぼ同じである。この基本重量が裏地部分のそれより大きくなる隆起部分は、しばしば「スラブ(slub)」部と呼ばれる。
【0009】
本発明の第3の態様によれば、裏地部分と、少なくとも一個の第1の隆起部分と、少なくとも一個の第2の隆起部分を有する不織布が提供される。第1および第2の態様と同様、裏地部分は、不織布の第1の平面にあってこれを区画する。他方第1の隆起部分は、先の第1の平面と平行でこの上方にある平面に位置する。同様に、第2の隆起部分も、第1の平面と平行でこの上方にある平面に位置する。そして、これら第1および第2の隆起部分はそれぞれ、繊維状の遷移領域を介して裏地部分に接合される。この第3の態様においては、第1の隆起部分の基本重量は裏地部分の基本重量とほぼ等しく、他方第の隆起部分の基本重量は裏地部分の基本重量より大きい。換言すれば、この態様においては、不織布は、「浮き彫り」部とも呼ばれる一もしくはそれ以上の第1の隆起部分と、「スラブ」部とも呼ばれる一もしくはそれ以上の第2の隆起部分を備える。この態様においては、第1の隆起部分と第2の隆起部分は同一平面にある必要はない。むしろ、第1の隆起部分は裏地部分の平面より上方の平面にあり、第2の隆起部分は第1の隆起部分の平面より上方の平面にあった方がよい。
【0010】
本発明の不織布を製造するには、ウェブまたは、繊維層もしくは緩やかにからませた繊維状ウェブの層を、微細な穴の開いた不織布形成用プレートまたは、形成用プレートの裏面からはかなり離れた少なくとも一個のほぼ平らな凹部領域をもつほぼ平らな裏面を有する起伏のある支持部材上に置く。支持部材は、典型的には、くぼみとして、不織布の隆起部分について所望のパターンを形成するよう所定のアレー形に位置する多数の凹部領域を備える。また、出発材料たる繊維状ウェブもしくは繊維層の上面には、水流の形で流体圧力を適用する。これらの流体圧力は最初、出発材料のウェブを三次元的な支持部材に成形する。そして、継続して流体圧力を加えていくと、繊維は絡み合って動かなくなり、裏地部分と互いの位置が固定された一もしくはそれ以上の隆起部分を有する不織布が形成される。
【0011】
他の態様によれば、起伏のある支持部材は、形成用プレートの平らな裏面から離れた比較的狭い凹部領域を一個有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1(A)は本発明の第1の態様に係る不織布を示す平面図である。不織布10Aは、裏地部分12と少なくとも一個の一体形成された隆起部分16を有する。三つの隆起部分16は、同図に示すように、それぞれ「J」、「S」および「K」の文字模様となっている。不織布10は、例えば綿、レーヨン、ポリエステルもしくはこれらを混合した複数のステープル長さの繊維を含む。裏地部分12は、不織布10Aの第1の平面に位置し、またこれを区画する。隆起部分16は、この第1の平面の上方にあって平行な平面に位置する。隆起部分16は、後に詳述する繊維状遷移領域を介して裏地部分12に接合される。図1(A)の不織布10Aにおいては、隆起部分16の基本重量は、裏地部分12のそれと同じである。また、隆起部分16の密度も、裏地部分12のそれとほぼ同じである。
【0013】
図1(B)には、本発明の第2の態様に係る不織布を示す。不織布10Bもまた、第1の態様と同様、ステープル長さの複数の繊維からつくられ、裏地部分12と、平面図でみた場合、通常、矩形となる一体形成された隆起部分18を有する。不織布10Bの裏地部分12は、不織布10Aと同様、不織布10Bの第1の平面に位置し、またこれを区画する。さらに、不織布10Aと同様、不織布10Bの隆起部分18は、同じく後述する繊維状遷移領域を介して裏地部分12に接合される。ところで、不織布10Bの隆起部分18の基本重量は、この隆起部分が接合される裏地部分12の基本重量より大きい。すなわち、不織布10Aの隆起部分16の基本重量は裏地部分12のそれと同じであるのに対し、不織布10Bの隆起部分18の基本重量は裏地部分12のそれとは異なる。
【0014】
図1(C)は、本発明の第3の態様に係る不織布の平面図である。不織布10Cは、先の不織布10A,10Bと同様、ステープル長さの複数の繊維からつくられる。不織布10Cは、不織布の第1の面にあってこれを区画する裏地部分12を有し、この点においては先の二つの不織布と同じである。不織布10Cは、図1(C)に示すように、「J」、「S」および「K」の文字模様となった第1の隆起部分16を有する。不織布10Cはさらに、これら3つの文字模様「J」,「S」,「K」を囲む隆起部分18を有する。不織布10Cの隆起部分16は、不織布10Aの隆起部分16に対応する。一方、不織布10Cの隆起部分18は、不織布10Bの隆起部分18に対応する。このため、不織布10Cの隆起部分16は、裏地部分12の基本重量とほぼ同じ基本重量を有することが分るであろう。他方、不織布10Cの隆起部分18は、裏地部分12の基本重量より大きな基本重量を有する。しかし、不織布10Cにおける密度は、裏地部分12も、第1の隆起部分16も、そして第2の隆起部分18もみな同じである。
【0015】
不織布10A,10Bおよび10Cの裏地部分12はみな同じである。裏地部分12は、トリコット状のパターン・外観を有するが、これ以外のものも勿論可能である。特に不織布10Aにおいては、隆起部分16も、裏地部分12と同じトリコット状のパターン・外観を有する。同様に、不織布10Bの隆起部分18も裏地部分12と同じトリコット状の外観を有する。最後に、不織布10Cにおける裏地部分12と第1および第2の隆起部分16,18は、みな同じトリコット状のパターン・外観を有する。しかし、これら各部分のパターン・外観は互いに異なるものであってもよいのは勿論である。
【0016】
図2は、図1(A)の不織布10Aに似た不織布10Dの一部を15倍に拡大した平面写真図である。不織布10Dは、トリコット状の裏地部分12と、同じくトリコット状の隆起部分16を有する。ただし、図2には、隆起した繊維部分16の一部だけを示す。隆起部分16は、繊維状の遷移領域繊維22と24により裏地部分12に接合される。図2を参照すれば分るように、繊維状の遷移領域22は、隆起部分16の片側で、不織布10Dの機械方向と直交する水平方向に延びている。繊維状遷移領域24は、隆起部分16のもう一方の側では長手方向(不織布10Dの機械押し出し方向)に延びる。繊維状遷移領域22は、隆起部分16の角23において、繊維状遷移領域24に、互いに90°の角度をなしながら接合する。遷移領域22と24の繊維構造は、両者ともほぼ同じである。すでに述べたように、隆起部分16の基本重量は、裏地部分12の基本重量とほぼ同じである。
【0017】
不織布10Dを示す図3(A)は、図2に示した頂面の写真図である。図3(A)は、不織布10Dの繊維構造の理解を助けるために添付したものであるが、この図は図2の3A3A線に沿った断面の斜視図である。図3(A)において、不織布10Dは、それぞれがトリコット様パターンの繊維状裏地部分12と繊維状隆起部分16を有する。隆起部分16は、不織布10Dの機械方向に延びる繊維状遷移領域24を介して、裏地部分12に接合される。繊維状遷移領域24は、繊維欠乏領域30と繊維潤沢領域32を含む。繊維欠乏領域30は、複数の繊維セグメント束30aを含み、これらの束30aは、遷移領域24において、複数の孔30bを区画する。束30aをかたち造る繊維セグメントは、実質的に平行にまとめられ、そのうちいくつかのセグメントは束30a内でねじられる。束30aの大部分はよじられ、そして自身の上に折り返される。
【0018】
繊維潤沢領域32は、主に図2に示した垂直方向(不織布10Dの機械押し出し方向に相当する)に延びる複数の繊維セグメントを含む。これら繊維セグメントの終端は、図3(A)において、参照符号26により示した。繊維欠乏領域30の基本重量は、繊維潤沢領域32のそれより小さく、また裏地部分12と隆起部分16の両基本重量よりも小さい。他方繊維潤沢領域32の基本重量は、裏地部分12と隆起部分16の両基本重量より大きい。ところで、繊維欠乏領域30における束30aは、繊維状遷移領域24を横断する方向に向いている。他方、繊維潤沢領域32における束は、繊維状遷移領域24の長手方向と同じ方向を向いている。
【0019】
図3(B)は、不織布10Dのもう一つのスケッチ図である。図3(B)は、図2の線に沿った断面の斜視図である。図3(B)において、隆起部分16は、不織布10Dの機械方向とは直交する方向に延びる繊維状遷移領域22を介して裏地部分12に接合する。遷移領域22は、上述の繊維状遷移領域24における繊維欠乏領域30と繊維潤沢領域32に似た繊維欠乏領域27と繊維潤沢領域28を含む。繊維欠乏領域27は複数の繊維セグメント束27aを含み、これらの束27aは、遷移領域22において複数の孔27bを区画する。繊維セグメントは、実質的に平行にまとめられ、そのうちいくつかのセグメントは束の内部でねじられる。束27aのいくつかはよじられ、そして自身の上に折り返される。これは、前述の遷移領域24における繊維欠乏領域30の構造とは好対照をなす。繊維欠乏領域30においては、束30aの大部分がよじられ、そして自身の上に折り返された。繊維潤沢領域28は、主に図2に示した水平方向(不織布10Dの機械押し出し方向とは直交する方向に相当する)に延びる複数の繊維セグメントを含む。これら繊維セグメントの終端は、図3(A)において、参照符号29により示した。繊維欠乏領域27の基本重量は、繊維潤沢領域28のそれより小さく、また裏地部分12と隆起部分16の両基本重量よりも小さい。他方繊維潤沢領域28の基本重量は、裏地部分12と隆起部分16の両基本重量より大きい。ところで、繊維欠乏領域27における束27aは、繊維状遷移領域22を横断する方向に向いている。他方、繊維潤沢領域28における束は、繊維状遷移領域22の長手方向と同じ方向を向いている。
【0020】
図4は、図2の3A3A線に沿った不織布10Dの写真図である。図4は、遷移領域24を介して裏地部分12に接合した隆起部分16を示す。繊維潤沢領域32は、繊維欠乏領域30に隣接している。繊維潤沢領域32における繊維終端26の多数は、繊維潤沢領域において繊維セグメントが非常によく平行状態を保っていることを示している。
【0021】
図5は、図2の線に沿った不織布10Dにおける繊維状遷移領域22の写真図である。符号28は遷移領域22における繊維潤沢領域を示し、他方符号27は繊維欠乏領域を示す。繊維欠乏領域27における繊維セグメントは、非常によく平行状態を保っていることが分る。一般に、繊維潤沢領域28における繊維の平行状態は、図4における対応領域32のそれよりも悪い。
【0022】
図6は、遷移領域24によって裏地部分12に接合された隆起部分16を示す模式的断面図である。繊維領域24は、繊維欠乏領域30と繊維潤沢領域32を含む。すでに述べたように、繊維潤沢領域32の基本重量は、繊維欠乏領域30のそれよりも大きい。図6の繊維潤沢領域間にある隆起部分16の基本重量は、ほぼ均一に分布しており、裏地部分12の基本重量にほぼ等しい。
【0023】
図7は、図1(B)の不織布10Bに似た不織布の平面拡大斜視図である。隆起部分18の各側にある裏地部分12は、トリコット状の微細パターンを有する。この態様においては、トリコット状パターンは、隆起部分18の頂面にも存在する。隆起部分18を構成する各繊維は、ねじられて互いの上に折り返され、また隆起部分の長手方向において互いにほぼ平行になっている。
【0024】
すでに述べたように、隆起部分18の基本重量は、裏地部分12の基本重量より大きい。隆起部分18の密度は、裏地部分12のそれとほぼ等しい。隆起部分18は、基本重量が裏地部分12のそれより小さい繊維状遷移領域34を介して、裏地部分12に接合される。
【0025】
図8は、図7の7−7線に沿ってみた、図7の不織布の写真図である。隆起部分18に見られる繊維終端36の多数は、隆起部分18における繊維セグメントが隆起部分の長手方向に延びていることを示している。
【0026】
図9は、遷移領域34を介して裏地部分12に接合された隆起部分18を示す模式的断面図である。隆起部分18の底面18aは裏地部分の底面12aとほぼ共面をなすことが分るであろう。隆起部分18の最上面18bは、裏地部分12の上面12bより上方に延びている。
【0027】
図10は、本発明の新規な不織布を製造する方法の各工程を示すブロック図である。まず、この方法における第1の工程では、繊維状ウェブを起伏のある支持部材上に載置する(ボックス1)。繊維状ウェブは、支持部材上で、処理の最中に支持部材から外れないよう注意しながら、水で予備洗浄ないし湿らされる(ボックス2)。繊維状ウェブを載せた支持部材は、高圧の下に水などの液体を繊維状ウェブの上面(すなわち起伏のある支持部材とは接触していない面)へ向けて放出する一連のオリフィスの下を通過する(ボックス3)。このときの好ましい液体は水である。水は、好ましくは真空を用いて、支持部材から除去される(ボックス4)。ついで、繊維状ウェブは脱水される(ボックス5)。そして、脱水した不織布は、支持部材から外される(ボックス6)。形成された不織布は、乾燥の、一連の乾燥ドラムの上を通過する(ボックス7)。不織布はこれによって完成としてもよいし、所望によりこの後他の処理を付してもよい(ボックス8)
【0028】
図11は、上述の方法を実施して本発明の不織布を製造する装置の一つの型を示す説明図である。この装置においては、微細孔の開いたコンベアベルト70は、二つの離隔した回転ロール71と72の回りを連続的に移動する。ベルトは、時計方向または反時計方向のいずれかの方向に移動ないし往復運動するように駆動される。水放出マニホールド74は、ベルト70の上流側73の上方に設置される。マニホールドは、複数の非常に微細な径の穴もしくはオリフィスを有する。オリフィスの径は約0.007 インチで、マニホールドはこのようなオリフィスを1平方インチ当たり約30個備える。水は加圧されてマニホールド74に送られ、ほぼ柱状の非収斂型ジェット(噴出流)ないし水流としてオリフィスから放出される。ベルト70の頂面には起伏のある支持部材75が置かれ、この支持部材75の上には繊維状ウェブ76が載置される。吸引マニホールド77は、水放出用マニホールド74のすぐ下で、かつベルト70の上流側73の下方に置かれる。この吸引マニホールドは、繊維状ウェブ76から水があふれ出るのを防止するため、マニホールド74から放出された水を取り除くのを助ける。所定の圧力下にマニホールドへ送られる水は、マニホールドのオリフィスからほぼ柱状の水流もしくはジェットの形で放出され、繊維状ウェブ76の上面に衝突する。マニホールド74の下面74aから水の衝突により圧縮するウェブ76の上面までの距離は、マニホールド74のオリフィスから放出される水の噴出流が、上述の柱状・非収斂形で繊維状ウェブ6の上面に達するよう、十分小さいものにする。この距離は種々に定められるが、典型的には約0.75インチである。水の噴出流は、繊維状ウェブを通過し、ついで起伏のある支持部材にある排水用の穴を通過する。そしてこの使用済みの処理水は、吸引マニホールドを通して除去される。本発明の不織布製造に当っては、繊維状ウェブを載せた起伏のある支持部材は、所望の回数だけ何回もマニホールドの下を通すことができる。
【0029】
図12は、本発明の不織布を連続的に製造する装置を示したものである。図12の装置は、起伏のある支持部材として働くコンベアベルト80を備える。ベルトは、当業者にはよく知られているように、離隔した一対のローラの回りを反時計方向に連続的に移動する。ベルト80の上方には、複数のオリフィス群(もしくはライン)81を繋げた流体放出用マニホールド79が配置される。各オリフィス群は、約0.007インチの非常に微細な径をもつオリフィスの一もしくはそれ以上の列(一平方インチ当たり30個のオリフィス)を備える。水は、所定の加圧下にオリフィス群81へ送られ、非常に微細な、ほぼ柱状の非収斂型水流もしくは噴出流の形でオリフィスから放出される。マニホールドは、各オリフィス群における流体圧力を調整する加圧ゲージ88と制御バルブ87を備える。各オリフィス群の下には、過剰の水を除去して辺りの領域から水があふれ出ないようにする吸引ボックス82が設けられる。本発明の不織布に形成する繊維状ウェブ83は、起伏のある支持部材としてのコンベアベルトへ送られる。すると、この繊維状ウェブを予備湿潤させて流体放出マニホールドの下を通過するときの繊維の制御を助けるため、このウェブの上には、適当なノズル84を通して水が噴霧される。このとき、過剰の水を除去するため、ノズル84の下には吸引スロット85が配置される。繊維状ウェブは、流体放出マニホールドの下を、反時計方向に回りながら通過する。ところで、一つのオリフィス群81が操作される圧力は、他のオリフィス群81の圧力とは独立に設定することができる。しかし、典型的には、噴霧ノズル84に最も近いオリフィス群81は、比較的低い圧力、例えば100psi で操作される。こうすると、導入されてくるウェブを支持部材の表面に定着させるのを補助することができる。ウェブが図12に示す反時計方向に移動すると、オリフィス群81の操作圧力は、通常、増加させられる。後続の各オリフィス群81を時計方向にある隣接オリフィス群よりより高い圧力で操作する必要ではない。例えば、後続の(反時計方向で)オリフィス群81を異なる圧力下で操作した後、二つないしそれ以上の隣接するオリフィス群81を同じ圧力の下に操作することができる。普通は、ウェブが取り外されんとするコンベアベルトの終端における操作圧力は、ウェブがコンベアベルトに導入される時点での操作圧力より高い。図12には6つのオリフィス群81を示してあるが、この群の数は重要なものではない。この数は、ウェブの重量、移動の速度、水流の圧力、各群における穴の列の数などに依存する。ウェブを流体放出マニホールドと吸引マニホールドの間を通過させて不織布を形成した後は、この不織布は、過剰の水を除去するため、追加の吸引スロット86の上を通過させる。オリフィス群81の底面から繊維状ウェブ83の上面までの距離は、典型的には約0.5インチから約2.0インチであり、好ましくは約0.75インチから約1.0インチである。ウェブは、マニホールドに近づけすぎることができないのは明らかである。しかし、他方、もしオリフィスの底面とウェブ上面の間の距離が大きすぎると、流体の流れはエネルギーを失い、この方法は効率が悪くなる。
【0030】
図13には、本発明の不織布を製造する好ましい装置を示した。この装置においては、起伏のある支持部材は、回転ドラム90の形態をとっている。ドラムは、反時計方向に回転する。ドラム90は、連続的な円筒状ドラムでもよいし、複数の湾曲したプレートを、ドラム状の外表面を形成するよう繋ぎ合わせたものでもよい。どちらの場合でもドラム90の外表面ないし湾曲したプレート91の各外表面は、所望の起伏のある支持部材を構成する。ドラム周縁部の回りには、水や他の流体を、湾曲したプレートの外表面に配置された繊維状ウェブ93に適用するため、複数のオリフィス片92を連結したマニホールド89が設置される。各オリフィス片は、すでに述べた非常に微細な径をもつ穴の列を一もしくはそれ以上有する。この穴の径は、典型的には約5/1000インチないし10/1000インチである。この穴は、所望により1インチ当たり50ないし60個、もしくはそれ以上設けることができる。水や他の流体は、オリフィスの列を通して方向を定められる。各オリフィス群における圧力は典型的には、繊維状ウェブが通過する第1の群から最後の群にかけて増加していく。圧力は、適当な制御バルブ97で調整され、圧力ゲージ98により監視される。ドラムは、水除去を援助し、ウェブから水があふれ出るのを防止するための真空が引かれている水だめ94に連結する。操作に当たっては、繊維状ウェブ93は、図13に示した水放出マニホールド89の手前において、支持部材の上面に載置される。繊維状ウェブは、オリフィス片の下を通過し、本発明の不織布に形成される。形成された不織布は、ついで装置95のオリフィス片がない部分の上を通過するが、真空は引き続き適用される。脱水された後の不織布はドラムから外され、乾燥のため、一連の乾燥用缶96の回りを通される。
【0031】
本発明の不織布の隆起部分を形成するためには、繊維層もしくはゆるく絡み合ったウェブを、起伏のあるパターンを有する上面とこの上面とは高さの異なる第2の面を備える微細孔の開いた支持部材上に載置する。支持部材の上面は不織布の裏地部分をつくり、第2の面は隆起部分を形成する。
【0032】
不織布の上面は、繊維の粗密がある好ましくない領域をつくり出すおそれのある、出発材料たる繊維状ウェブにおける繊維の横方向の動きを最小にする構造を有している。処理中に繊維の過剰な横方向の動きがあると、得られる不織布には、繊維の存在しない薄いスポットないし領域が生じる。
【0033】
図14は、不織布の裏地部分におけるパターンを形成する起伏のある支持部材の例を示す。支持部材102は、頂面103と底面104をもつ本体100を備える。頂面103に設けられる所定のパターンには、谷部106により分離されるピーク105の列が設けられる。支持部材の厚み部分を通って延びる複数の排水用の孔107は、支持部材102のパターンに沿って配置される。この態様においては、配水用孔107は、6個の山部(ピーク)と6個の谷部からなる層によって囲まれている。
【0034】
排水用の孔107は、テーパ付けないし「鈴状の口」形をしており、支持部材の頂面側における径が底面側における径よりも大きい。テーパ角111は、所望の結果が得られるよう、支持部材102の厚さに応じて調整される。例えば、もしテーパ角が大きすぎると、孔の径が小さすぎて排水が不十分になる。一方、テーパ角が小さすぎると、支持部材に山部と谷部がほとんどもしくはまったく現れなくなる。
【0035】
繰り返しパターンにおける隣接する孔の中心間距離Sも、先のテーパ角と同じように重要である。山部105と谷部106は、テーパ付けされた、幾分円錐形の孔7の交わりによって形成される。もし孔の中心間距離Sが孔7の頂面側の大きな径より大きいならば、孔の交わりは生じず、支持部材の頂面は、円錐形の孔をもつ滑らかで平坦なものになろう。一方、孔の中心間距離Sが孔7の中心間線に沿って測った頂面側の径より小さいならば、円錐の側面は谷部を形成しながら交わることになる。図14の支持部材は、本発明による不織布の裏地部分においてトリコット状のパターンを形成するだろう。しかし、裏地部分のデザインはどのようなものでもよい。
【0036】
穴の開いた支持部材の第2の表面は、最終的な不織布に隆起部分を形成するような複数の凹部を含む。図15は、頂面123と第2の表面124を構成する凹部121を有する支持部材122の断面図である。穴部は流体による繊維絡み合わせの最中に過剰の水を除去し、支持部材表面から過剰の水があふれ出るのを防止するのに充分な大きさと数がなければならない。
【0037】
当業者にとっては、凹部領域121は、最終的な不織布において明瞭に区画された隆起部分をつくりだすため、充分な大きさがなければならないことは明らかであろう。例えば、図14に示した支持部材102は、単一の孔が6つの山部105によって囲まれた繰り返しパターンを有する。支持部材102における孔107の中心間距離は、記号「S」で表される。凹部領域121の最も狭い径は、この中心間距離Sよりも大きくなければならない。もし凹部領域121の最も狭い径が中心間距離Sよりも小さい場合は、隆起部分は明瞭に区画されず、最終的な不織布において存在しないかもしれない。支持部材122の態様においては、凹部領域121の幅は、中心間距離Sの約11倍である。凹部領域の表面は、高さの違いを際立たせるのに充分な深さだけくぼんでおり、何段かの高さをもってもよいし、また平らでも湾曲していてもよい。支持部材122のくぼんだ第2の表面121は、頂面123と同じパターンでも異なるパターンでもよい。
【0038】
支持部材の頂面は、「洗い流される領域」が生ずるのを抑える一方で、繊維のウェブにくぼみが生じ噴出流の影響下で互いにインターロック状態になるよう、繊維のウェブに十分な移動性を与えるため、繊維の移動を制御するための充分な表面組織(テクスチャー)を有する。しかし、適度な穴のパターンがあれば、追加の表面組織は必要ない。しかし、繊維の移動をよりよく制御し、最終的な不織布の外観に美感を与えるため、通常は支持部材の表面には何らかの表面組織が付される。
【0039】
遷移領域は、二つの高さの間に認められる。裏地部分の縁においては繊維濃度が薄くなり、その分隆起部分の近くにおいて繊維濃度が高くなる。平均で2.19オンス/平方ヤード(oz./sq.yd.)で幅7/64インチ、長さ1/2インチの、遷移領域に平行な長手サンプル片を、高繊維濃度領域と低繊維濃度領域の中央に置く。四つの異なるパターンについて、重いサンプル片の軽いサンプル片に対する重量比は、平均で1.53:1であった。結果は、幅の広いストリップは、裏地部分の基本重量が隆起部分の基本重量とほぼ同じになり、軽い領域と重い領域のある、境界が判然としない遷移領域となった。大きめのサンプル片についてこれを正すには、3つもしくはそれ以上のほぼ平行な面で支持部材の厚み方向においてそれぞれ異なる層に設ける。
【0040】
図16は、頂面123、凹部領域121、凹部表面124、第2の凹部領域125および底面126を有する起伏のある支持部材128の断面を示す。孔127は、支持部材を厚さ方向に貫通して延びる。
【0041】
支持部材122を用いて製造される不織布は、裏地部分12、隆起部分16および繊維欠乏領域30と繊維潤沢領域32をもつ遷移領域24を有する。遷移領域24の繊維潤沢部分32は隆起部分16の周縁に隣り合っており、またこれに接合している。この態様においては、繊維欠乏領域30と裏地部分12の間に明瞭で視覚的に識別し得る境界がある。しかし、繊維潤沢領域32と隆起部分16の周縁の間に境界は、明瞭さが劣り、視覚的にも識別しにくくなっている。この後者の境界は、図16に示した起伏のある支持部材を用いれば、より明瞭に、視覚的にも識別しやすくなる。図16において、起伏のある支持部材128は、頂面123、凹面124、第の凹部領域125の対一つ、底面126および、この部材の厚さ方向に貫通する複数の孔127を有する。この起伏のある支持部材128を使って製造した不織布は、図17に断面図として示す。この図において、不織布は、裏地部分12と隆起部分16および、これら裏地部分と隆起部分を接合する繊維状遷移領域24を有する。遷移領域24は、図6に示したような繊維欠乏領域30と繊維潤沢領域32を有する。ところが、図6の不織布においては、繊維潤沢領域32の上面は、隆起部分の上面とほぼ共面をなしていたが、図17の不織布においては、繊維潤沢領域32の上面は、隆起部分の上面のより上に位置する。これは、支持部材128においては第2の凹部領域125の対があるためである。図17の不織布においては、遷移領域24における繊維潤沢領域32と隆起部分16の間の境界は、図6の不織布よりも明瞭で視覚的にとらえやすい。支持部材に凹部領域を追加すれば、不織布に隆起部分が追加される。支持部材には、所望により、隆起部分をさらに形成するため、多数の凹面を設けてもよい。本発明の技術によれば、図17の変形例に係る不織布を製造するためには、隆起部分の中央領域を周辺領域からさらに上方へ突出させた支持部材を設けることもできる。
【0042】
図1(B)には、矩形の隆起部分18を有する不織布を示す。すでに述べたように、隆起部分18の基本重量は、裏地部分12のそれより大きい。図1(B)の不織布は、図16に示した支持部材の変形例の上で製造することができる。このような変形した支持部材は、所望の矩形に定めた凹部領域125を有するが、凹部領域121や凹面124は含まない。
【0043】
本発明の不織布製造に用いられる起伏のある支持部材は、所望の起伏を有する前駆支持部材片を、図18に示した装置上で処理することによってつくり出すことができる。
【0044】
所望の前駆片は、シリンダ形にするため、適当な軸ないしマンドレル821上に取り付けられる。前駆片は、ベアリング822内でマンドレルの長手軸の回りに回転させられる。マンドレル821の回転速度を制御するため、回転駆動装置823が設けられる。マンドレルの正確なラジアル位置を常に把握するため、回転パルス発生器824がマンドレル821に接続されてその回転を監視する。
【0045】
マンドレル821の軸方向から外れて外側に、これと平行に、一もしくはそれ以上の案内路825が設けられるが、この案内路825は、架台826が、チューブ802の頂面803に対して一定の空隙を保ちながら、マンドレル821を全長にわたって横切ることを可能にするものである。架台駆動装置833は、架台パルス発生器834が架台の横方向の位置を記している間、架台を案内路825に沿って移動させる。架台には、焦点設定ステージ827が取り付けられる。焦点設定ステージ827は、焦点案内路825に取り付けられて架台826の動きと直交する動きを可能にし、レンズ829の頂点を頂面803に合わせる手段を提供する。焦点設定ステージ827の位置を定めてレンズ829の焦点合わせをするため、焦点合わせ駆動装置832が提供される。
【0046】
焦点設定ステージ827にはレンズ829が固着されるが、このレンズ829にはノズル830にも固着される。ノズル830は、レンズ829を冷却しまたその清浄を維持するよう、加圧ガスをノズル830に導入するための手段831を備える。
【0047】
また、架台826には、レーザビーム836をレンズ829に向ける最終的な偏光鏡835が取り付けられる。レーザ837は遠隔箇所に配置されるが、ビームを最終的な湾曲鏡835に向けるビーム偏光鏡838を適宜設置してもよい。レーザ837は架台826の上に直接取付けてビーム偏光鏡は取り外すことは可能ではあるが、スペースの制限とレーザに種々の付属物を取り付ける都合上、レーザは遠隔箇所に取り付ける方が断然好ましい。
【0048】
レーザ837の電源を入れると、射出されるビーム836は、まずビーム偏光鏡838で反射され、ついで最終的なビーム偏光鏡835に反射されてレンズ829に向かう。レーザビーム836の光路は、レンズ829が取り外されたとき、ビームがマンドレル821の長手中心線を通るように設定される。
【0049】
ビーム836が焦点合わせレンズ829を通ると、レンズ829はビームのエネルギーをビームの中心近くに集中させる。光線は、単一の点を通るようには曲がらず、むしろ径の小さなスポットを通るように曲がる。この径の最も小さい点は焦点と呼ばれる。これは焦点距離と呼ばれる、レンズから一定の距離を経た地点で生じる。焦点距離の前後におけるスポット径は、最小値よりも大きい。
【0050】
次に、所定の起伏と開口パターンを有する前駆支持部材を調整ないし他の方法で得る。前駆体として適当な支持部材の一例は、米国特許第5,098,764号の図に示されている。この図で符号56で指示される支持部材は、頂点65が二つの互いに直交する方向に整列したピラミッド61の列を備える。これらのピラミッドは側面66を有し、ピラミッド間の空隙は「谷」67と呼ばれる。この支持部材はまた、パターンに沿って配置され支持部材の厚さ方向に延びる複数の穴68を有する。他の起伏のある支持部材もいくつか、先の米国特許第5,098,764号に記載されているが、これらの支持部材はみな、本発明を実施する上で使用する支持部材を形成するのに適当な前駆体である。支持体の前駆体は、レーザ研磨で処理に適した材料からつくられる。ポリマー材料のレーザ処理に関する詳細は、本出願人の米国特許第5,585,017号(発明の名称「布の形成装置製造用の非収斂レーザドリル法」)に記載してある。
【0051】
14に示された支持部材は、図1(C)の不織布10Cを製造するための起伏ある支持部材の前駆体として使用される。この支持部材の前駆体は、本出願人の米国特許出願第131,191 号(1993年9月13日出願;発明の名称「トリコット状不織布」)の図に示されている。この米国特許出願第131,191号に記載したように、これまでに述べた特別の支持部材は、トリコット状の表面をもつ不織布を製造するのに用いることができる。
【0052】
以下には、図1(C)の不織布10Cを製造するための支持部材を形成するため、支持部材の前駆体にレーザドリル処理を施す方法について述べる。最初に焦点合わせ工程が行われる。図14に示した支持部材前駆体は、マンドレル821上に位置され、架台駆動装置833が、支持部材前駆体をつくり出した出発チューブの非ドリル位置にレンズ829の焦点を定めるため、モータにより駆動される。典型的には、非ドリル位置は、支持部材両端にある余白として与えらえる。これらの非ドリル位置は、溝掘の試行を行う領域としてだけでなく、補強手段としての役割も果たし、支持部材に構造的な一体性を与える。レーザは簡単にパルス発振され、マンドレルは、一連の小さなくぼみが生ずるようわずかに回転される。
【0053】
ついで、焦点位置を変えるため、マンドレルの中心線に対して、焦点合わせステージ827が移動させられ、他の一連のくぼみが生ずる。典型的には、20個のくぼみに対して20列分の母材が、列の対の間に焦点合わせステージを移動させながら、ドリル穿孔される。くぼみは顕微鏡で確かめたが、非常に小さなくぼみの列が確認された。この微小な径のくぼみ列を形成する焦点合わせステージ827の位置は、ビームの焦点が位置する支持部材前駆物質の頂面103の参照径を区画する。
【0054】
不織布の所望のパターンは、図19(A)に示すように、選択することができる。図19(A)は、支持部材の製造に用いる(究極には図1(C)の不織布10Cの製造に用いられる)パターンのビットマップである。図19(B)は、図19(A)において矩形で囲んだ部分を拡大したビットマップである。この図19(B)から分るように、「S」という文字の鏡像の湾曲部分は、スムーズではなく、ごく小さな段差をもつ四角形ないし「画素」を集めたようになっている。これらの画素はそれぞれ、溝掘を行う支持部材前駆体表面の領域に対応する。一個の画素に対応する支持部材表面の典型的な寸法は、各方向にそれぞれ0.002 インチである。黒色の画素は、最終的な支持部材においてくぼんだ領域(すなわち、材料を研磨するためレーザを照射される領域)となる箇所である。白い画素は、この処理によっては変化しない支持部材の領域(したがってレーザは照射されない領域)に対応する。このようにして、図19(A)のパターンは、支持部材に結像させるためのレーザ操作の指示をコード化したものとなっている。
【0055】
パターンは、所望の大きさの像を形成するため、調整しなければならない。例えば、支持部材において1インチの長さをもつくぼみが欲しければ、上述の尺度を採用して、ビットマップは、500画素の長さの像で形成しなければならない。
【0056】
次に、支持部材前駆体に形成する第1のくぼみ領域のための位置を選択する。これは長手方向(支持部材前駆体の表面を横切る方向)と、周縁方向(支持部材前駆体を周回する方向)の両方について定めなければならない。この出発位置は、図19(A)のビットマップにおける左上隅に対応する。ビットマップにおける画素の列は、支持部材周縁部に配置される領域に対応する。ビットマップにおける画素の行は、支持部材前駆体の表面を横断して配置される領域に対応する。
【0057】
最終的な支持部材において、1個以上のくぼみ領域を望む場合は、最終の角の位置決めは、各くぼみ領域について行う。望むならば、各方向(長手方向と周縁方向)におけるパターン繰り返し回数が特定できるよう、コンピュータ制御システムを配置することができる。そしてコンピュータは、これらの繰り返しについてその度に出発位置を定めるであろう。各くぼみ領域内で、操作は繰り返される。
【0058】
操作を行う際は、最初に、レンズの焦点が、第1のくぼみの先に定めた位置の長手位置に一致するよう、架台をモータで移動させる。この位置は、架台パルス発生器834で設定する。
【0059】
マンドレルは、一定の速度で回転される。周縁方向の位置は、回転パルス発生器824で設定される。実際の回転速度は、レーザの出力、切り込みの深さをどのくらいにするか、レーザのスポット径、および一回転当たりの架台の前進量によって決まる。マンドレルが一旦操作速度になると、コンピュータはレーザに支持を送るため、ビットマップの最左端にある列を調べる。もしこの列が黒色画素でないならば、レーザは、マンドレルの第1回目の回転の間ずっと発振されない。他方、もし第1列に黒色画素がある場合は、黒色の画素に対応する支持部材上の位置がレンズの焦点に一致したときに、レーザが発振される。この最左端にある列におけるコード化された指示により、繰り返しパターンのある各領域における支持部材周縁部の回りで、レーザは繰り返し操作される。
【0060】
マンドレルの回転が完結すると、架台駆動装置は、レンズの焦点を、レーザ研磨により材料が除去される、支持部材前駆体の次の領域における位置に向けて再設定する。この新しい位置は、ビットマップの第2の列における画素に対応する支持部材前駆体領域のすぐ上になる。この新しい位置は、架台パルス発生器834で確認される。次いでコンピュータは、ビットマップの第2列においてコード化された支持を調べ、次のマンドレル回転中になされる指示に応じて、レーザをパルス発振させたり、発振を止めたりする。この処理は、ビットマップにおける画素パターンのすべてが支持部材前駆体に燃やし込まれるまで繰り返す。
【0061】
ここで、レーザが接近する際には、各光路は、材料に、大きなくぼみというよりは、多数の狭い切り込みを形成することに留意されたい。これらの切り込みは、側縁を揃えて並べ、いくらかは重なり合うよう正確に登録されているため、積み重なると幅広のくぼみとなる。滑らかな像を再生するには、設計における各画素に対応するよう設けられた領域が最小のレーザスポット径より小さくなければならない。こうして隣接する光路が重なり合い、各光路の縁が混じり合ってぎざぎざが最小限にとどめられる。典型的には正方形であるが、特定の目的のためには、縦横の長さが異なる画素を用いた方が便利なこともある。例えば、矩形の画素を使うこともできる。
【0062】
くぼみの深さは、レーザの出力に比例し、回転速度と、一回転当たりの架台の前進量に反比例する。多重光路の蓄積効果は、光路の重なり合いから生まれる種々の混合とともに、幅広のくぼみができることである。この処理は、支持部材の処理面上に、望む限りできるだけ多く繰り返され、大きなパターン効果をつくり出す。
【0063】
もし強調したいくぼみがある場合は、対応する画素を異なる深さに溝掘をして、第2のパターンをつくる。このためには、前と同じ処理を行うが、レーザの出力はより高くするかまたはマンドレルの回転速度はより遅くして、所望の深さを達成する。
【0064】
上述の支持部材前駆体のレーザ研磨処理には、驚くべきそして興味深い面がある。材料を一定の深さまで削る旋盤処理とは違って、ここで述べたレーザ研磨処理は、支持部材前駆体から固定量の材料をこすり取る。例えば、上述の処理においては、支持部材前駆体は図14に示す起伏のあるパターンを含んでいた。そしてこの後行われたレーザ研磨処理は、「JSK」の文字の鏡像に対応するくぼみ領域をつくった。でき上がった支持部材を用いて不織布をつくると、「JSK」の文字は不織布の隆起部分に現れる。これは、「JSK」の文字が不織布10Cの第1の隆起部分16を含む図18にみられる。これらの隆起文字「JSK」は、裏地部分12と同じトリコット状の外観を有する。
【0065】
[実施例1]
この実施例は、図1(C)の不織布10Cの製造に用いられる起伏のある支持部材製造の模様を説明するものである。起伏のある支持部材の前駆体は、アセタールからつくられ、図14に示したような、山、谷そして孔からなる起伏のあるパターンを有する。起伏のある支持部材の前駆体は、本出願人の米国特許第5,585,017号(発明の名称「布形成装置製造のための非収斂型レーザドリル法」)に開示したレーザドリル法によって製造される。実施例1の支持部材は、図18の装置により、いままで述べてきた支持部材前駆体を使って製造される。支持部材前駆体は、マンドレル821の上に取り付けられる。レーザ研磨処理を制御するのに用いるコンピュータグラフィックのファイルは、図19(A)に示したものであった。レーザの出力は、1320Wに設定した。レンズ829は、起伏のある支持部材前駆体の溝掘をしていない余白部分の頂面に合わせた。これは、前に説明したように、支持部材前駆体用の参照径と符合する。レーザ研磨処理中におけるマンドレル821の回転速度は35rpm で、支持部材頂面の速度は69m/分になる。一回転当たりの架台の前進量は、50μmであった。レーザ研磨処理は、支持部材前駆体の全周縁面が所望のパターンでレーザにより溝を掘られるまで続けられる。得られた起伏のある支持部材は、その外表面近くに第1のパターン、そしてこの第1のパターンの下に、支持部材の深さ方向にくぼんだ第2のパターンを有する。得られた支持部材における第1のパターンは、図14に示したものである。第2のパターン、すなわち第1のパターンより低く支持部材の深さ方向にくぼんだパターンは、図19(A)に示したものである。
【0066】
[実施例2]
この実施例は、実施例1に従って製造した起伏のある支持部材を用いた、図1(C)に示した不織布製造の模様を説明するものである。実施例1の起伏のある支持部材は、図18に示した装置のマンドレル821から取り外され、図13の装置のドラム90に取り付けられる。
【0067】
全体がステープル長さの綿繊維からできていて、1平方ヤード当たり1.2オンスの繊維状ウェブは、従来のカーディング法で得られた1平方ヤード当たり0.6オンスの100%綿ウェブと、従来のエアレイイング(air-laying)法で得られた1平方ヤード当たり0.6オンスの100%綿ウェブを組み合わせてつくられる。この実施例においては、カーディングしたウェブとエアレイイングしたウェブは、カーディングしたウェブの頂面にエアレイイングしたウェブを重ねて組み合わせる。しかし、所望ならば、エアレイイングしたウェブの頂面にカーディングしたウェブを位置させることもできる。
【0068】
上述の1平方ヤード当たり1.2オンスの100%綿ウェブは、装置の機械方向において互いに離隔され、装置の幅方向を横切って延びる18個のオリフィスストリップを備えた従来の平らなベルト式絡み合わせ装置を用いてゆるく絡み合わされる。各オリフィスストリップは、直線で1インチ当たり30個のオリフィスを有する。絡み合わせ様の流体には水を使った。水は、上流側から下流側へ、最初の3個のオリフィスストリップには200psigの圧力で、次の3個のオリフィスストリップには600psigの圧力で、そして最後の12個のオリフィスストリップには1000psigの圧力で供給される。絡み合わせ装置は、1分間当たり約330フィート(fpm) の割合で操作される。こうして処理された綿ウェブは、スチーム缶の上で乾燥され、軽く絡まった綿100%のウェブができる。以下ではこれを「プリボンド(pre-bond)」と呼ぶ。
【0069】
不織布10Cをつくるには、上述のプリボンドを二枚重ねたものが使用される。二層のプリボンドは、実施例1で得た、マンドレル821の上に取り付けられた起伏のある支持部材上に載せられる。二層のプリボンドは、次いで水を軽く噴霧される。図13に示した装置のオリフィスストリップの底から材料のプリボンド頂面までの距離は、約0.75インチであった。図13にある5個のオリフィスストリップ92のうち1個だけが処理のために使用された。二層のプリボンドは、一旦1分間当たり100ヤードの速度でオリフィスストリップの下を通され、この間水が約600psigの圧力でオリフィスストリップに供給される。プリボンドは、次いで8回オリフィスストリップの下を通過させる。これら8回の通過の際の速度は、1分間当たり100ヤードであり、この間供給する水の圧力は約1600psigであった。こうして得られた不織布10Cは、真空脱水され、支持部材から取り外され、高温の空気オーブンで乾燥した。
【0070】
不織布10Cは、図14に示す支持部材を構成する第1のパターンから得られるトリコット状の外観を有する裏地部分12を含むことは理解されるであろう。不織布10Cの隆起部分16は、図19(A)のパターンから得られる。
【0071】
ここで開示した種類の不織布を製造する装置と方法に関する詳細は、本出願人の米国特許出願第308,017号(1994年9月16日出願;発明の名称「隆起部分をもつ不織布を製造するための装置」)を参照されたい。
【0072】
基本重量は、次のようにして求めた。試験材料を少なくとも6時間、温度70°F、相対湿度65%の条件下に置いた。次いでこの試験材料の所望の部分から、面積を予め定めたおいたダイパンチを使って、3個の試験材料を打ち抜く。ダイパンチの領域は、30mm2 のオーダーであった。打ち抜いた各試験材料は、化学天秤上で秤量した。各試験材料の基本重量は、そのすでに知られた領域の重量で除して計算した。基本重量は、3つの試験材料の基本重量の平均として報告される。
【0073】
これまで本発明のいくつかの態様を詳細に説明してきたが、当業者は、ここでの開示内容から本発明の範囲内で多くの変形例をつくりだすことができるであろう。
【0074】
本発明の具体的な実施態様は以下の通りである。
A)不織布であって、
ほぼ平面をなす裏地部分と、
前記平面的な裏地部分から突出する三次元的なパターンを一体的に形成する少なくとも一つの隆起部分を有し、前記裏地部分と少なくとも一つの隆起部分はほぼ等しい基本重量と密度をもつ不織布。
1)前記隆起部分と裏地部分の間に遷移領域が設けられ、この遷移領域は、前記隆起部分および裏地部分とは異なる基本重量を有する上記実施態様A)記載の不織布。
2)前記遷移領域は、前記隆起部分および裏地部分より基本重量が小さい第1の部分を含む上記実施態様1)記載の不織布。
3)前記遷移領域は、前記隆起部分および裏地部分より基本重量が大きい部分を有する第1の部分を含む上記実施態様1)記載の不織布。
4)前記遷移領域は、前記隆起部分および裏地部分より基本重量が大きい第2の部分を含む上記実施態様2)記載の不織布。
5)前記第1の部分は前記裏地部分に接合され、他方第2の部分は前記隆起部分に接合される上記実施態様4)記載の不織布。
6)前記第1の部分は互いにほぼ平行な複数の繊維束から構成される上記実施態様4)記載の不織布。
7)前記繊維束の大部分は、ねじられ折り返された繊維から構成される上記実施態様6)記載の不織布。
8)前記繊維束は、前記裏地部分および隆起部分にほぼ垂直である上記実施態様6)記載の不織布。
9)前記第2の部分は互いにほぼ平行な複数の繊維束から構成される上記実施態様4)記載の不織布。
10)前記繊維束の大部分は、ねじられ折り返された繊維から構成される上記実施態様9)記載の不織布。
11)前記裏地部分は複数のほぼ平行な繊維束から構成される表面組織を有し、前記繊維束の大部分はねじられ折り返された繊維から構成される上記実施態様A)記載の不織布。
12)前記隆起部分は複数のほぼ平行な繊維束から構成される表面組織を有し、前記繊維束の大部分はねじられ折り返された繊維から構成される上記実施態様11)記載の不織布。
13)前記裏地部分と隆起部分の表面組織は互いにほぼ同一である上記実施態様12)記載の不織布。
14)前記表面組織はトリコット状である上記実施態様13)記載の不織布。
15)前記少なくとも一つの隆起部分は上方部分と下方部分を含み、これら上方部分と下方部分は前記裏地部分から隆起している上記実施態様A)記載の不織布。
16)前記複数の繊維束は、前記不織布において所定の開口パターンを区画し、前記少なくとも一つの隆起部分の断面幅は、前記所定のパターンにおける開口間の距離より少なくとも2倍は大きい上記実施態様12)記載の不織布。
17)前記遷移領域は、前記隆起部分から突出する上方部分を含む上記実施態様3)記載の不織布。
B)不織布であって、
ほぼ平面をなす裏地部分と、前記平面的な裏地部分から突出する三次元的なパターンを一体的に形成する少なくとも一つの隆起部分を有し、前記少なくとも一つの隆起部分は前記裏地部分より大きな基本重量をもつスラブ部分を含む不織布。
18)前記少なくとも一つの隆起部分は、前記平面的な裏地部分からから突出する上方部分とほぼ平面的な下方部分を含む上記実施態様B)記載の不織布。
19)前記少なくとも一つの隆起部分と裏地部分の間に遷移領域が設けられ、この遷移領域は前記裏地部分より小さい基本重量を有する上記実施態様B)記載の不織布。
20)前記少なくとも一つの隆起部分は互いにほぼ平行な複数の繊維束から構成される上記実施態様B)記載の不織布。
21)前記ほぼ平行な繊維は、前記隆起部分によって形成される三次元パターンの長手方向において平行である上記実施態様B)記載の不織布。
22)前記遷移領域は互いにほぼ平行な複数の繊維束から構成される上記実施態様19)記載の不織布。
23)前記繊維束の大部分は、ねじられ折り返された繊維から構成される上記実施態様22)記載の不織布。
24)前記繊維束は、前記裏地部分および隆起部分にほぼ垂直である上記実施態様23)記載の不織布。
25)前記裏地部分は複数のほぼ平行な繊維束から構成される表面組織を有し、前記繊維束の大部分はねじられ折り返された繊維から構成される上記実施態様B)記載の不織布。
26)前記隆起部分は複数のほぼ平行な繊維束から構成される表面組織を有し、前記繊維束の大部分はねじられ折り返された繊維から構成される上記実施態様25)記載の不織布。
27)前記裏地部分と隆起部分の表面組織は互いにほぼ同一である上記実施態様26)記載の不織布。
28)前記表面組織はトリコット状である上記実施態様27)記載の不織布。
29)前記複数の繊維束は、前記不織布において所定の開口パターンを区画し、前記少なくとも一つの隆起部分の断面幅は、前記所定のパターンにおける開口間の距離より少なくとも2倍は大きい上記実施態様26)記載の不織布。
C)不織布であって、複数の繊維を含み、裏地部分と隆起部分を有し、前記裏地部分はこの不織布の第1の平面に位置してこの平面を区画し、他方前記隆起部分は前記第1の平面と平行でこの第1の平面より上方にある第2の平面に位置し、前記隆起部分は繊維状の遷移領域を介して前記裏地部分に接合され、前記隆起部分の基本重量は前記裏地部分の基本重量と等しい不織布。
D)不織布であって、複数の繊維を含み、裏地部分と隆起部分を有し、前記裏地部分はこの不織布の第1の平面に位置してこの平面を区画し、他方前記隆起部分は前記第1の平面と平行でこの第1の平面より上方にある第2の平面に位置し、前記隆起部分は繊維状の遷移領域を介して前記裏地部分に接合され、前記隆起部分の基本重量は前記裏地部分の基本重量より大きい不織布。
E)不織布であって、複数の繊維を含み、裏地部分と第1の隆起部分と第2の隆起部分を有し、前記裏地部分はこの不織布の第1の平面に位置してこの平面を区画し、他方前記第1および第2の隆起部分は前記第1の平面と平行でこの第1の平面より上方にある第2の平面に位置し、前記各隆起部分は繊維状の遷移領域を介して前記裏地部分に接合され、前記第1の隆起部分の基本重量は前記裏地部分の基本重量と等しく、他方前記第2の隆起部分の基本重量は前記裏地部分の基本重量より大きい不織布。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、明瞭ではっきりと区画分けされた隆起部分を有する不織布が提供される。さらに本発明に係る不織布の隆起部分は、立体的に安定で、その三次元構造は、例えば取扱いや洗濯時に圧迫されてもこわれない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の態様に係る不織布の平面図、(B)は本発明の第2の態様に係る不織布の平面図、(C)は本発明の第3の態様に係る不織布の平面図。
【図2】図2は本発明の一態様に係る不織布の一部を示す平面写真図。
【図3】(A)は図2の2A−2A線に沿った断面の斜視図、(B)は図2の2B−2B線に沿った断面の斜視図。
【図4】図2の2A−2A線に沿った写真図。
【図5】図2の4−4線に沿った写真図。
【図6】本発明における不織布の第1の型に係る隆起部分を大きく拡大した断面図。
【図7】本発明における不織布の第2の型に係る隆起部分の平面写真図。
【図8】図7の7−7線に沿った断面写真図。
【図9】図8の断面図を理想化したスケッチ図。
【図10】本発明の不織布製造方法の各工程を説明するブロック図。
【図11】本発明の不織布を製造する装置の第1の型を説明する図。
【図12】本発明の不織布を製造する装置の第2の型を説明する図。
【図13】本発明の不織布を製造する装置の第3の型を説明する図。
【図14】本発明の不織布の裏地部分を製造するのに用いられる起伏のある支持部材の一部を断面とした斜視図。
【図15】本発明の不織布を製造するのに用いられる起伏のある支持部材における凹部領域の一つの型を示す断面スケッチ図。
【図16】本発明の不織布を製造するのに用いられる起伏のある支持部材における凹部領域の他の型を示す断面スケッチ図。
【図17】図16の支持部材を用いて製造される不織布の断面スケッチ図。
【図18】本発明の不織布の製造に用いられる起伏のある支持部材を形成する装置の説明図。
【図19】(A)は図1(C)の不織布10Cの製造に用いられる支持部材を製造するのに用いられるパターンのビットマップ図、(B)は(A)の矩形領域301を大きく拡大したビットマップ図。

Claims (23)

  1. 頂面と該頂面から離れた少なくとも一つの凹部領域とを備えた起伏のある支持部材上に置かれた繊維状ウェブの上面に流体圧力を加えることにより形成された不織布であって、
    第1の平面に位置し、この平面を画定する実質的に連続平面的な裏地部分(12)であって前記頂面で作られた裏地部分と、
    前記裏地部分(12)の前記第1の平面から突出して三次元的なパターンを一体に形成する少なくとも一つの隆起部分(16,18)であって前記少なくとも一つの凹部領域で作られた少なくとも一つの隆起部分
    を備え、
    前記少なくとも一つの隆起部分(16,18)の基本重量が前記裏地部分(12)の基本重量よりも大きく、
    前記裏地部分(12)が複数の実質的に平行な繊維束(27a,30a)から構成された表面組織を有し、前記繊維束(27a,30a)がねじられ折り返された繊維から構成される不織布。
  2. 前記隆起部分(16,18)と前記裏地部分(12)との間に設けられ、前記隆起部分(16)と前記裏地部分(12)とは異なる基本重量を有する遷移領域(22,24)をさらに含む請求項1記載の不織布。
  3. 前記遷移領域(22,24)が、前記隆起部分(16)および前記裏地部分(12)より基本重量が小さい第1の部分(27,30)を含む請求項2記載の不織布。
  4. 前記遷移領域(22,24)が、前記隆起部分(16)および前記裏地部分(12)より基本重量が大きい第2の部分(28,32)を含む請求項2に記載の不織布。
  5. 前記遷移領域(22,24)が、前記隆起部分(16)および前記裏地部分(12)より基本重量が大きい第2の部分(28,32)を含む請求項3に記載の不織布。
  6. 前記第1の部分(27,30)が前記裏地部分に接合され、前記第2の部分(28,32)が前記隆起部分(16)に接合される請求項5に記載の不織布。
  7. 前記第1の部分(27,30)が、互いに実質的に平行な複数の繊維束(27a,30a)から構成される請求項3に記載の不織布。
  8. 前記繊維束(27a,30a)の大部分が、ねじられ折り返された繊維から構成される請求項7に記載の不織布。
  9. 前記繊維束(27a,30a)が、前記裏地部分(12)および前記隆起部分(16)に実質的に垂直である請求項7に記載の不織布。
  10. 前記隆起部分(16)が複数の実質的に平行な繊維束から構成された表面組織を有し、前記繊維束がねじられ折り返された繊維から構成される請求項1に記載の不織布。
  11. 前記裏地部分(12)と前記隆起部分(16)の表面組織が、実質的に同一である請求項10に記載の不織布。
  12. 前記表面組織がトリコット状である請求項11に記載の不織布。
  13. 前記少なくとも一つの隆起部分(16)が上方部分(32)と下方部分を含み、これら上方部分と下方部分の両方が前記裏地部分(12)から隆起している請求項1に記載の不織布。
  14. 前記複数の繊維束(27a,30a)が前記不織布(10D)において所定の開口(27b,30b)のパターンを画定し、前記少なくとも一つの隆起部分(16)の断面幅が前記所定のパターンにおける開口(27b,30b)間の間隔より少なくとも2倍は大きい請求項10に記載の不織布。
  15. 前記遷移領域が、前記隆起部分(16)から上方に突出する上方部分(32)を含む請求項4または5に記載の不織布。
  16. 前記少なくとも一つの隆起部分(18)が、前記裏地部分(12)の前記第1の平面から突出する上方部分(18b)と実質的に平面的な下方部分(18a)とを含む請求項1に記載の不織布。
  17. 前記少なくとも一つの隆起部分(16)と前記裏地部分(12)との間に設けられ、前記裏地部分(12)より小さい基本重量を有する遷移領域(22,24)をさらに備える請求項1に記載の不織布。
  18. 前記少なくとも一つの隆起部分(16,18)が、複数の実質的に平行な繊維から構成される請求項1に記載の不織布。
  19. 前記実質的に平行な繊維が、前記少なくとも一つの隆起部分(16)によって形成された三次元パターンの長手方向において平行である請求項18に記載の不織布。
  20. 前記遷移領域(22,24)が、互いに実質的に平行な複数の繊維束(27a,30a)から構成される請求項17に記載の不織布。
  21. 前記繊維束(27,30)の大部分(27a,30a)が、ねじられ折り返された繊維から構成される請求項20に記載の不織布。
  22. 前記繊維束(27,30)が、前記裏地部分(12)および隆起部分(16)に実質的に垂直である請求項21に記載の不織布。
  23. 前記少なくとも一つの隆起部分が、第1の隆起部分(16)と第2の隆起部分(18)とをさらに含み、
    前記第1の隆起部分(16)および第2の隆起部分(18)が、前記第1の平面の上方かつこれに平行な平面に位置し、
    前記第1の隆起部分(16)および第2の隆起部分(18)の各々が、繊維状の遷移領域(22,24)を介して前記裏地部分(12)に接合され、
    前記第1の隆起部分(16)の基本重量が前記裏地部分(12)の基本重量と実質的に等しく、前記第二の隆起部分(18)の基本重量が前記裏地部分(12)の基本重量よりも大きい請求項1に記載の不織布。
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