JP3990251B2 - 投写型表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源に発光ダイオードを用いた光源装置を有する投写型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の投写型表示装置では、光源にはメタルハライドランプや超高圧水銀ランプといった放電ランプを使い、これらの光源で発生する白色光をダイクロイックミラーやダイクロイックプリズム等の波長選択性を有する薄膜を用いた光学フィルタにより、赤(R)、緑(G)、青(B)、の波長成分に分割し、これらの光を対応する液晶パネルに照射し、照射後の光を再びダイクロイックプリズム等で合成して、投写レンズを介してスクリーン等に拡大表示を行う投写型液晶表示装置が知られている。この種の投写型液晶表示装置では、2次元光変調器の表示デバイスである、液晶パネルを赤用、緑用、青用、に3枚用いる3板式が主流である。
【0003】
また、表示デバイスに液晶パネルではなく、ディジタルミラーデバイス(DMD)を1枚用いた単板方式の投写型表示装置もある。この単板方式では、前述の3板式の投写型液晶表示装置と同様、光源には超高圧水銀ランプ等の白色光源を使用するが、この白色光を、回転するカラーフィルタ円盤を用いて時分割のカラー表示を行うもので、1つの画素に赤、緑、青の光を順次照射する。特にDMDは応答速度に優れた表示素子であり、オンとオフの状態をスイッチする双安定素子であり、階調表現はPWM(パルス幅変調)制御、すなわち、オン時間を変化させることで実現される。
【0004】
ところで、従来、光源に用いられてきた白色の放電ランプではなく、固体光源の適用が検討されている(特許文献1、2参照)。近年、発光ダイオードの開発の進歩はめざましく、高輝度で高効率な青や緑の発光ダイオードも登場し、従来において比較的高輝度、高効率であった赤色発光ダイオードと組み合わせることで投写型表示装置の光源を実現できる可能性がでてきた。
【0005】
上記発光ダイオードは、1)消費電力が小さい、2)丈夫で小型、3)寿命が長い等、投写型表示装置にとっては都合が良い面が多く非常に有望である。特に寿命に関していえば、従来の高圧水銀ランプでは、通常2000時間ないし3000時間の寿命と言われているのに対し、発光ダイオードは、数万時間の寿命を有している。また、投写型表示装置の光源装置として、赤、青、緑の単色発光のものを使用する場合には、赤外線や紫外線が発生しないという利点もある。
【0006】
また、従来例としては、複数の光源を時分割で順次点灯させ、各光源からの光の光路を、反射と透過とを切り替える光路切り替えデバイスにより、共通の光路に順次合流させ、光路切り替えデバイスとしては、1枚の円盤上に反射領域と透過領域を有し、回転により反射と透過とを切り替える回転ミラー等を用いる光源装置および投影型画像表示装置がある(例えば、特許文献3参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−32278号公報(1−4頁、図1)
【特許文献2】
特開2001−343706号公報(1−4頁、図2)
【特許文献3】
特開2000−89139号公報(1−4頁、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の投写型表示装置において、3板方式は装置全体のコストが高くなるという欠点がある。また、単板方式では表示素子が1個で済むため、前述の3板式の投写型液晶表示装置に比べてコスト面や小型化の点では有利となるが、カラーフィルタ円盤での照射光の2/3が吸収または反射で失われるために、投写画面上の明るさが低くなるという欠点がある。
【0009】
また、上述した従来の投写型表示装置のいずれの方式とも、白色光源光をR、G、Bに分光するための光学素子(ダイクロイックミラーやカラーフィルタ円盤)が必要となる。しかも、白色光源の発光成分には、画像表示には必要ない赤外光や紫外光の光線も含んでおり、これらを除去するための赤外カットや紫外カットの光学フィルタも必要となる。特に赤外光成分は、ファン等を用いて、装置の外部に排出させるわけであるが、外装で覆われた装置から完全に排出することは困難であり、これらの熱により内部の光学部品や表示デバイスの温度上昇を引き起こす。中でも液晶パネルの場合には、液晶パネルの周囲温度が一般に70℃を越えると表示品質を著しく低下させるという問題がある。
【0010】
また、紫外カットの光学フィルタにて完全に除去しきれない紫外光成分も存在し、この光が液晶パネルに深刻なダメージを与える。液晶パネルを構成する有機系の配向膜は紫外光照射に対して劣化するという特性を有しており、これが表示品質低下を引き起こすという欠点である。
【0011】
もし、画像表示に必要な発光成分のみを有するR、G、Bの単色の光源を利用して、これらの光を時分割にて同一方向に射出する光源装置を実現できれば、前記の分光用の光学素子や光学フィルタが不要になり、画質低下の心配がなく、かつ熱線や紫外線による内部光学部品、表示デバイスの劣化が改善した、簡易な冷却ですむ投写型表示装置が実現できる。しかも光利用効率を高く、小型化も実現できる。
【0012】
また、光源装置においては、現状汎用品として容易に手に入る発光ダイオードランプの1個当たりの発光効率が10〜40Lm/W(ルーメン/ワット)程度であり、60Lm/W以上を有する従来の高圧水銀ランプの発光効率には到底及ばない。そのため、発光ダイオードを光源として、実用輝度を得るためには、発光ダイオードの数を増やして輝度を確保することが有効である。例えば、複数の発光ダイオードをアレイ状に配置して利用することが考えられる。しかしながら、複数配置しても、投写型表示装置の性能用件である高輝度化の要求に対して、従来の放電ランプを用いるのと同等までには至らない。
【0013】
また、上記特許文献3記載の従来例の切り替えデバイスでは、光源部分が3つあるいは4つの場合には回転ミラーが2つ必要になり、光源装置が大型化し、また回転の制御が複雑になるという問題がある。
【0014】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、小型化に有利な単板型で、かつ、寿命特性の優れた発光ダイオードを光源部に用いた投写型表示装置において、光利用効率が高く、良好な輝度が得られる光源装置を有する投写型表示装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明の第1の投写型表示装置は、光源装置と、2次元光変調器ならびに投写レンズとを有し、時分割でカラー表示を行う投写型表示装置であって、光源装置は、パルス点灯が可能な異なる発光色を呈する複数の発光ダイオード光源と、複数の発光ダイオード光源からの光束を選択的に反射させて同一光路に合流させる反射素子とを有し、反射素子に対して複数の発光ダイオード光源を異なる方向から入射させ、反射素子は、少なくとも2つの傾斜状態を有するマイクロミラー型の光スイッチであることを特徴としている。
【0016】
本発明の第2の投写型表示装置は、本発明の第1の投写型表示装置において、2次元光変調器として、ディジタルミラーデバイスおよびLCOS反射型デバイスのうちいずれか1つを有することを特徴としている。
【0017】
本発明の第3の投写型表示装置は、本発明の第1の投写型表示装置において、複数の発光ダイオード光源は、赤、青、緑の発光色を呈することを特徴としている。
【0018】
本発明の第4の投写型表示装置は、本発明の第1の投写型表示装置において、マイクロミラー型の光スイッチは、複数の発光ダイオード光源の点灯と同期して反射面がスイッチングすることを特徴としている。
【0019】
本発明の第5の投写型表示装置は、本発明の第1の投写型表示装置において、発光ダイオード光源は、複数の発光ダイオードをアレイ状に配列したことを特徴としている。
【0023】
上記の構成とすることで、例えば、異なる方向に位置する赤色および青色の発光ダイオードからなる光源1と緑色の発光ダイオードからなる光源2からの各々の光束が、反射素子の傾斜状態に対応して反射され、その後、同一方向に合流されるので、合流後の光束を時間的に見れば、赤色→青色→緑色の順に繰り返しの光束が得られるので、時分割方式のカラー表示を行う投写型表示装置の光源部を構成することができる。
【0024】
ここで、光源1からの光束と光源2からの光束は、マイクロミラー型の光スイッチの第1の傾斜状態および第2の傾斜状態と同期して点灯している訳であるが、光源1についてはマイクロミラーの第1の傾斜状態の時間内に赤色発光ダイオードと青色発光ダイオードが順次点灯と消灯とが実施される。一般に、発光ダイオードは、放電ランプと異なり、連続点灯はもちろんのこと、パルス点灯が可能である。特にパルス点灯ではデュティ比を所定に設定することで、消費電力は一定のままで出力を容易に増加させることができる。従って、マイクロミラーの傾斜状態により選択されていない状態、すなわち、第1の傾斜状態での緑色発光ダイオードまたは、第2の傾斜状態での赤、青色発光ダイオードは消灯状態とする点灯制御が可能である。よって、全ての発光ダイオードを点灯しているのと同じ光量を維持でき、光利用率を高めることができる。
【0025】
上記マイクロミラー型の光スイッチとしては、例えば、シリコン基板上にマイクロ機械加工され、可動部が静電気的に変位動作を行うことができるシリコンマイクロマシンがある。シリコンマイクロマシンは、可動部が本体にヒンジ部で接続され、可動部がヒンジを中心に回転運動が可能なマイクロヒンジ型マイクロマシンであってもよい。また、DMDの2つの傾斜状態を用いることも可能である。さらに、特開2001−249286号公報「ガルバノマイクロミラーとその製造方法」に記載の、光ディスク装置の光ビーム照射位置を制御するのに使用する、静電駆動方式のガルバノマイクロミラー等の周知の技術を使用することもできる。その他、特開2001−242396号公報「2軸マイクロミラーを用いた光学スイッチを構成するマイクロマシン」に記載されている光信号のスイッチングを行うマイクロミラーアレイでも良い。マイクロミラーの傾斜状態は2箇所の他、3箇所、4箇所でも構わない。3箇所の場合には、3つの傾斜状態を各々赤色、青色、緑色の発光ダイオードからの光束に割り当てれば良く、4つの場合には、各々赤用、青用、緑用のほか白用の発光ダイオード光源を配し、マイクロミラーの傾斜状態と各発光ダイオード光源の点灯タイミングを制御すればよい。
【0026】
また、各色の発光ダイオード光源は、複数の発光ダイオード光源をアレイ状に配列しても良い。発光ダイオードの数に応じて光源部の光出力は増加するので、高輝度化する。また、前記の光源装置と、2次元光変調器ならびに投写レンズとで投写型表示装置を構成することで、時分割でカラー表示を行う単板方式の投写型表示装置が実現できる。特に、表示デバイスについてはDMDが望ましいが、応答速度の優れた強誘電性液晶等を使ったLCOS反射型デバイスでも構わない。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付画面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0028】
図2および図3は、本発明の光源装置の好ましい第1の実施の形態において、その原理を説明するための図である。図2および図3において、第1の光源101には赤色の発光波長を有する発光ダイオード104と青色の発光波長を有する発光ダイオードと105を使用した。また、第2の光源102には緑色の発光波長を有する発光ダイオード106を使用した。そして、反射素子103には2つの傾斜状態を有するマイクロミラー型の光スイッチを用いた。この光スイッチは、例えばDMDのように静電気力で駆動され、回転軸に対して±θの角度傾いた2つの安定位置を有している。
【0029】
図2において、第1の光源からの光107は、マイクロミラー103の第1の傾斜状態(例えば+θ度傾斜、図中実線)に対応して左上から2θの角度で入射する。マイクロミラー103で真上方向に反射され、光源装置を射出する光線108となる。同様に、図3に示すように、第2の光源102からの光109は、マイクロミラー103の第2の傾斜状態(例えば−θ度傾斜、図中実線)に対応して右上から2θの角度で入射する。マイクロミラー103で反射後の光108は同様に真上方向に向かう光源装置射出光になる。ここで、第1の光源101、第2の光源102のいずれからの光もマイクロミラー103で反射後は同一の経路をとる光源装置射出光108となる。
【0030】
ここで、反射素子103が第1の傾斜状態と第2の傾斜状態にあるときの時間をそれぞれT、T’とすると、T時間の期間では赤色または青色の光束が選択され、T2時間では緑色の光束が選択反射されることになる。そして、T時間内において、例えば最初のT/2の時間を赤色発光ダイオードの点灯に割り当て、残りのT/2時間を青色発光ダイオード104の点灯に割り当てれば、T+T’の時間では、光源装置からは赤→青→緑を1サイクルとする時間的に赤色、青色、緑色が順次繰り返す連続的な光束が得られるので、これを照明光として、図5に示す2次元光変調器502を同期制御することで時分割のカラー画像表示が可能になる。
【0031】
図4は赤、青、緑、それぞれの発光ダイオード(図2および図3に示す104、105、106)の点灯および消灯のタイミングを示す図である。まず、第1のマイクロミラー傾斜状態において赤色の発光ダイオード104が点灯する。そして、T/2時間経過したとき、赤色の発光ダイオード104が消灯し、同時に青色の発光ダイオード105の点灯が行われる。さらにT/2時間経過したら、青色の発光ダイオード105が消灯し、マイクロミラー103は第2の傾斜状態に切り替わる。それと同時にT’時間にわたり緑色発光ダイオード106の点灯が行われる。従って、マイクロミラー103の2回の傾斜を1サイクルとすると、赤→青→緑の繰り返しの光束を形成する。
【0032】
また、図5に示すような点灯/消灯タイミングをとることも可能である。図4に示した点灯/消灯タイミングとの違いは、マイクロミラー103の第1の傾斜状態において、T時間を赤または青色発光ダイオードの点灯時間に割り当てた点である。第1のマイクロミラー傾斜状態においてまず、赤色の発光ダイオード104をT時間点灯する。そしてT時間経過したとき、赤色発光ダイオード104が消灯し、マイクロミラー103は第2の傾斜状態に切り替わる。それと同時に、T’時間にわたり緑色発光ダイオード106の点灯が行われる。その後、第1の傾斜状態になったら、今度は青色発光ダイオード105を点灯させる。そしてT時間経過後、第2の傾斜状態に移り、青色発光ダイオード105は消灯、T’時間にわたり緑色発光ダイオード106が点灯というサイクルを形成する。このようにして赤→緑→青→緑という時間的に繰り返す光束を形成する。
【0033】
なお、赤、青、緑の発光ダイオードは、単体の光出力が同じでない場合が多く(発光効率が異なる)、光源装置で得られる光束のホワイトバランスを良好とするには、発光ダイオードが点灯している時間や、点灯時の印加電流を所定にすればよい。また、使用する発光ダイオードを多数用意し、アレイ状にしたものを使用することも可能である。その場合、使用する発光ダイオードの数に応じて高輝度な光束が得られる。
【0034】
図1は本発明の光源装置を用いた投写型表示装置の構成を示す図である。本発明の投写型表示装置は、実施の形態で説明した光源装置501と、反射型の2次元光変調器502と、プリズム503と、投写レンズ504とで構成されている。反射型の2次元変調器502にはDMDを使用した。また、DMDで変調された光を投射レンズに入射させるために全反射を利用したプリズム503を使用している。このプリズム503はDMDを使用した投写型表示装置で使用される周知の技術である。
【0035】
光源装置501で形成される、赤色→緑色→青色→緑色を1サイクルとする照明光束505は、プリズム503を介してDMD502へ入射する。DMDでは照明光束505の各色と同期して光変調した反射光506を、投写レンズ504を介して拡大投写してカラー画像を得る。
【0036】
以上、実施形態で説明したように、本発明による光源装置および投写型表示装置は、発光ダイオードを光源としているので、光源装置で発生する光束成分に赤外/紫外の光成分がなく、従来の投写型表示装置が具備していた、赤外/紫外の光成分を除去する光学フィルタが不要になる。また、回転式のカラーフィルタ円盤を使用しなくとも、時分割のカラー照明光が形成されるので、光源装置がコンパクトになる。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、パルス点灯が可能な異なる発光色を呈する複数の発光ダイオード光源と、複数の発光ダイオード光源からの光束を選択的に反射させて同一光路に合流させる反射素子とを有することを特徴としているので、効率的に時分割照明光束を形成できる。
【0038】
本発明によれば、反射素子に対して、複数の発光ダイオード光源を異なる方向から入射させることを特徴としているので、効率的に時分割照明光束を形成できる。
【0039】
本発明によれば、発光ダイオード光源は、赤、青、緑の発光色を呈することを特徴としているので、効率的に時分割照明光束を形成できる。
【0040】
本発明によれば、反射素子は少なくとも2つの傾斜状態を有するマイクロミラー型の光スイッチであって、複数の発光ダイオードの点灯と同期して前記マイクロミラー型の光スイッチの反射面がスイッチングすることを特徴としているので、発光ダイオードの点灯制御が可能となり、全ての発光ダイオードを点灯しているのと同じ光量を維持でき、光利用効率を高めることができる。
【0041】
本発明によれば、発光ダイオード光源は、複数の発光ダイオードをアレイ状に配列したことを特徴としているので、光源部の光出力を高めることが容易であり、高輝度化を達成できる。
【0042】
本発明によれば、マイクロミラー型の光スイッチは、シリコンマイクロマシン、ディジタルミラーデバイス、ガルバノマイクロミラー、マイクロミラーアレイのうち少なくとも1つであることを特徴としているので、構成を選択でき、利便性が図れる。
【0043】
本発明によれば、光源装置と、2次元光変調器ならびに投写レンズとを有し、時分割でカラー表示を行うことを特徴としているので、コンパクトで寿命特性に優れた光学系の投写型表示装置を実現できる。
【0044】
本発明によれば、2次元光変調器として、ディジタルミラーデバイスおよびLCOS反射型デバイスのうちいずれか1つを有することを特徴としているので、構成を選択でき、利便性が図れる。
【0045】
以上のように、本発明による光源装置および投写型表示装置では、異なる方向から入射する光束を時分割的に選択反射するマイクロミラー型のスイッチングデバイスを使用して、同一方向に光束を取り出すことが可能となり、効率的に時分割照明光束を形成できる。そして、光源には単色の発光ダイオードを備えているので、分光のための光学フィルタが不要となり、コンパクトな光学系の投写型表示装置を実現できる。特に、本発明の光源装置で使用する発光ダイオードの発光成分には赤外や紫外線成分を含んでいないので、装置内の温度上昇を引き起こすことはなく、しかも表示デバイスにもダメージを与えない。また、寿命特性に優れた投写型表示装置を実現できる。さらに、光源となる発光ダイオードを基板上に多数平面実装し、アレイ状とすることで、光源部の光出力を高めることが容易であり、高輝度化も達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光源装置を用いた投写型表示装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の光源装置の原理を説明するための図である。
【図3】本発明の光源装置の原理を説明するための図である。
【図4】本発明の光源装置における発光ダイオードの点灯のタイミングを説明するための図である。
【図5】本発明の光源装置における発光ダイオードの点灯のタイミングを説明するための図である。
【符号の説明】
101 第1の光源
102 第2の光源
103 反射素子(マイクロミラー)
104 赤色の発光ダイオード
105 青色の発光ダイオード
106 緑色の発光ダイオード
107 入射光束
108 反射光束
109 入射光束
501 光源装置
502 2次元光変調器
503 プリズム
504 投写レンズ
505 照明光束
506 変調された光束
Claims (5)
- 光源装置と、
2次元光変調器ならびに投写レンズとを有し、時分割でカラー表示を行う投写型表示装置であって、
前記光源装置は、
パルス点灯が可能な異なる発光色を呈する複数の発光ダイオード光源と、
該複数の発光ダイオード光源からの光束を選択的に反射させて同一光路に合流させる反射素子とを有し、
前記反射素子に対して前記複数の発光ダイオード光源を異なる方向から入射させ、
前記反射素子は、少なくとも2つの傾斜状態を有するマイクロミラー型の光スイッチであることを特徴とする投写型表示装置。 - 前記2次元光変調器として、ディジタルミラーデバイスおよびLCOS反射型デバイスのうちいずれか1つを有することを特徴とする請求項1記載の投写型表示装置。
- 前記複数の発光ダイオード光源は、赤、青、緑の発光色を呈することを特徴とする請求項1記載の投写型表示装置。
- 前記マイクロミラー型の光スイッチは、前記複数の発光ダイオード光源の点灯と同期して反射面がスイッチングすることを特徴とする請求項1記載の投写型表示装置。
- 前記発光ダイオード光源は、複数の発光ダイオードをアレイ状に配列したことを特徴とする請求項1記載の投写型表示装置。
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