JP2004126203A - 光学エンジン - Google Patents

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Hideo Hara
原 秀雄
Fumiaki Koizumi
小泉 文明
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Abstract

【課題】カラーホイールを使用することなく、光の各原色を忠実に再現でき演色性に優れ、また、光利用効率を向上させることのできる光学エンジンを提供する。
【解決手段】光学エンジン1は、光源21と、該光源21が出射した光を集光して均一な強度分布光に変換して投射するインテグレータロッド4と、該インテグレータロッド4が投射した光を変調するとともに反射するDMD6と、DMD6が出射した光を投映する投映レンズ7とを備える。光源21には発光ダイオードを用い、インテグレータロッド4は、光の入射口4a側から出射口4b側に向かって先細となるテーパー形状とする。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロジェクター等に用いられる光学エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、液晶プロジェクター等に用いられる光学エンジンでは、カラー動画の表示方式として三板式の方式が知られている。
図7や特許文献1に示すように、三板式の光学エンジン100は、超高圧水銀ランプ等の光源101からの光をインテグレータ102によって均一な光束に変換した後、偏光変換素子109により直線偏光に揃えられ、例えば、ダイクロイックミラー等の色分離フィルター103によって赤(R)、緑(G)、青(B)の三原色に分離する。そして、各色の光を、RGBの各色専用に設けた映像表示素子104である液晶パネルに入射する。ここで、三原色の光それぞれに対して所定の映像情報を与え、色画像合成プリズム(三色合成用ダイクロイックプリズム)105に出射する。色画像合成プリズム105は、RGB三色の光を合成し、合成した光は投映レンズ106を介してスクリーン(図示略)に投映されるようになっている。なお、符号107は照明光を映像表示素子104に重畳集光するフィールドレンズを示し、符号108は光を反射するミラーを示す。
しかしながら、上述の三板式では、映像表示素子104を三枚必要とするため、光学エンジン100の製造コストが比較的高くなり、また、光学エンジン100が大型化するという問題があった。また、色画像合成プリズム105で光合成する際に、三枚の映像表示素子104の画角を一致させるための調整作業を行わなければならないという問題があった。
【0003】
一方、映像表示素子を一枚とした単板式の光学エンジンが知られている。
図8に示すように、単板式の光学エンジン200は、超高圧水銀ランプ等の光源201からの光を、楕円反射鏡202によって赤(R)、緑(G)、青(B)の透過型三色フィルターを有し高速回転するカラーホイール203に集光した後、該カラーホイール203によって、赤(R)、緑(G)、青(B)のいずれか一つの単光色に切り替えられる。単光色に切り替えられた放射光は、インテグレータロッド204に入射し、インテグレータロッド204内部で多重反射を繰り返し、インテグレータロッド204の出射口204bでは均一な強度分布断面を有する光束に変換される。均一な光束に変換された光は、リレーレンズ系205により、映像表示素子であるDMD206の面上に入射される。DMD206に入射した光は、DMD206の面上で反射して投映レンズ207を介してスクリーン(図示略)に投映されるようになっている。ここで、DMD206へ周期的時系列で送られる色別の映像信号は、回転するカラーホイール203からの同期信号により同期がとれており、三原色に時間分解された映像は、スクリーン上で反応時間が遅い人の視覚神経回路により合成されて自然なカラー映像として認識される。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−324762号公報(第3頁、第15図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、単板式において、光源には超高圧水銀ランプが使用されており、この超高圧水銀ランプは全光量に関しては十分であるが、青や緑に比べて赤領域の発光が弱いため演色性が悪く、さらにランプの寿命が短いといった問題があった。
また、超高圧水銀ランプは白色光源として動作するので、上述したように単板式の光学エンジンの場合には、色を時系列で分離するためのカラーホイールが必要であるので、部品点数が多く光学エンジンが大型化するという問題があった。また、カラーホイールを使用することにより、透過光以外のスペクトル域の光は、常時吸収又は反射されていることになり、ランプの発光の利用効率が低く熱の発生が生じるという問題もあった。加えて、カラーホイールの回転による動作音がうるさかった。
また、光源から出射した光をインテグレータロッドの内部に、より多く取り込んで光利用効率を向上させることも課題とされている。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、カラーホイールを使用することなく、光の各原色を忠実に再現でき演色性に優れ、また、光利用効率を向上させることのできる光学エンジンを提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、例えば、図1及び図2に示すように、光源21と、該光源が出射した光を集光して均一な強度分布光に変換して投射するインテグレータロッド4と、該インテグレータロッドが投射した光を変調するとともに反射する映像表示素子(例えば、DMD6)と、該映像表示素子が出射した光を投映する投映手段(例えば、投映レンズ7)とを備えた光学エンジン1であって、
前記光源として複数の発光ダイオード(例えば、21R、21G、21B)を用い、
前記インテグレータロッドは、光の入射口4a側から出射口4b側に向かって先細となるテーパー形状であることを特徴とする。
【0008】
請求項1の発明によれば、光源として複数の発光ダイオードを用いているので、色別に光を出射でき、従来のように光源として超高圧水銀ランプ等のランプ光源を用いる場合に比して、色を時系列で分離するためのカラーホイールを必要としない。すなわち、光学エンジンの部品構成を簡略化することができ小型化を図れる。また、発光のスペクトルを比較的自由に選択できるので、光の各原色を忠実に再現でき、演色性が改善される。特に、従来のように青や緑に比べて赤領域の発光が弱くなることがなく、赤色を鮮明にできるので、画像をより自然な色バランスに近づけることができる。
また、発光ダイオードは高速スイッチング可能な素子であることから、各色の発光ダイオードは色別に周期的に点灯・消灯を繰り返す。すなわち、ある時点でみると不要な色の発光ダイオードは点灯していないので、熱の発生を抑えることができ、ランプ光源に比して発光の利用効率が高い。さらに、カラーホイールによる動作音が生じることもなく、機械部品が無いので光学エンジンの寿命も長くなる。
また、インテグレータロッドは、光の入射口側から出射口側に向かって先細となるテーパー形状であるので、従来のように平行型のインテグレータロッドに比べて、光源が出射した光を面積の大きい入射口側で効率良く取り込むことができ、これによって映像表示素子への伝送効率が良くなり有効投射光量も増加する。また、出射口側に向けて先細とすることによって、全反射回数が増えてミキシングが十分に行われる。したがって、出射口側における光束をより均一化することができる。
【0009】
請求項2の発明は、例えば、図1に示すように、請求項1に記載の光学エンジンにおいて、
前記インテグレータロッドの入射口直前に凸レンズ3が配置されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明によれば、インテグレータロッドの入射口直前に凸レンズが配置されているので、光源から出射した光が一旦絞られて、インテグレータロッドに入射する。よって、インテグレータロッドへの入射効率を向上させることができる。
【0011】
請求項3の発明は、例えば、図2に示すように、請求項1又は2に記載の光学エンジンにおいて、
前記複数の発光ダイオードは、光軸Lを中心として回転対称の位置に配置されていることを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明によれば、複数の発光ダイオードは、光軸を中心として回転対称の位置に配置されているので、複数の発光ダイオードが光軸から等しい距離の位置に配置されることとなり、色のバランスを適正に保ちながら照明の均一性を改善することができる。
【0013】
請求項4の発明は、例えば、図2に示すように、請求項3に記載の光学エンジンにおいて、
前記複数の発光ダイオードは、前記光軸に対して垂直となる正多角形の頂点位置に少なくとも配置されていることを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明によれば、複数の発光ダイオードは、光軸に対して垂直となる正多角形の頂点位置に少なくとも配置されているので、複数の発光ダイオードは光軸から等しい距離の位置に配置されることとなり、色のバランスを適正に保ちながら照明の均一性を改善することができる。
【0015】
請求項5の発明は、例えば、図2に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学エンジンにおいて、
前記複数の発光ダイオードは、光の三原色を発光する三種類の発光ダイオードを含んでいることを特徴とする。
【0016】
請求項6の発明は、例えば、図3に示すように、請求項3〜5のいずれか一項に記載の光学エンジンにおいて、
前記光軸上に白色発光ダイオード21Wが配置されていることを特徴とする。
【0017】
請求項6の発明によれば、光軸上に白色発光ダイオードが配置されているので、全体のスクリーン輝度を向上させることができる。
【0018】
請求項7の発明は、例えば、図2に示すように、請求項3〜5のいずれか一項に記載の光学エンジンにおいて、
前記光軸上に赤色発光ダイオードが配置されていることを特徴とする。
【0019】
請求項7の発明によれば、光軸上に赤色発光ダイオードが配置されているので、その分、正多角形の頂点に配置すべき赤色発光ダイオードの個数を減らすことができ、その結果、緑色発光ダイオードや青色発光ダイオードの配置個数を2個以上増やすことができる。つまり、赤色発光ダイオードの赤色光成分は、緑色発光ダイオードの緑色光成分や青色発光ダイオードの青色光成分に比べ弱くても良いことに基づいている。
【0020】
請求項8の発明は、例えば、図4に示すように、請求項3〜5のいずれか一項に記載の光学エンジンにおいて、
前記光軸上に緑色発光ダイオードが配置されていることを特徴とする。
【0021】
請求項8の発明によれば、光軸上に緑色発光ダイオードが配置されているので、白色表示に必要な緑色光成分を増強することができ、より自然状態に近い白色光を得ることができる。
【0022】
請求項9の発明は、例えば、図6に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学エンジンにおいて、
前記発光ダイオードは、1つのパッケージ中に光の三原色に対応する3種類の発光ダイオードチップ(例えば、赤色発光ダイオードチップ21r、緑色発光ダイオードチップ21g、青色発光ダイオードチップ21b)が実装されたものであり、
前記発光ダイオードチップの点灯は色別にシーケンシャルに行われることを特徴とする。
【0023】
請求項9の発明によれば、発光ダイオードは、3種類の発光ダイオードチップが実装されてパッケージされたものであり、発光ダイオードチップの点灯は色別にシーケンシャルに行われるので、光の三原色が時系列的で加法混色される。したがって、3種類の発光ダイオードの配置バランスを考慮する必要がなく、実装密度も向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態の光学エンジンの概略構成を示す斜視図、図2は、各LEDの配置を示す図、図5は、LEDの構成を示す斜視図である。
図1に示すように、本発明の光学エンジン1は、プロジェクター等に使用され単板式である。光学エンジン1は、光源モジュール2、凸レンズ3、インテグレータロッド4、リレーレンズ系5、DMD(映像表示素子)6、投映レンズ(投映手段)7、LEDスイッチング回路(図示略)、DMD駆動回路(図示略)等から概略構成されている。
【0025】
光源モジュール2は、光源21と、該光源21から出射する光束を集光する集光レンズ22とを備えてなるモジュールである。
【0026】
光源21としては、図2に示すように、R(赤)、G(緑)、B(青)の三原色の光束を出射する3種類の発光ダイオード、すなわち、1個の赤色発光ダイオード(以下、LED21Rと言う)、3個の緑色発光ダイオード(以下、LED21Gと言う)、3個の青色発光ダイオード(以下、LED21Bと言う)を使用する。
各LED21は、図示しないLEDスイッチング回路に接続されており、LEDスイッチング回路から供給される同期信号に従い、R、G、Bの発光を行うようになっている。なお、ここで使用するLED21は、1個のパッケージ中に1個のLEDチップが実装されたものである。つまり、図5に示すように、赤色LED21Rは、1個のパッケージ中に1個の赤色LEDチップ21rが実装されている。同様に、図示しないが、緑色LEDは、1個のパッケージ中に1個の緑色LEDチップが実装されており、青色LEDは、1個のパッケージ中に1個の青色LEDチップが実装されている。
【0027】
集光レンズ22は、各LED21の近傍に7個配置され、集光レンズ22を介して集光された光の光軸L’が、インテグレータロッド4の入射口4aを向くようになっている。また、集光レンズ22は、各LED21から出射された光が効率良くインテグレータロッド4に入射するようにその位置やレンズ特性が適宜決められている。
【0028】
ここで、本発明の特徴部分である各LED21の配置について図2を参照して説明する。緑色LED21Gと青色LED21Bとは、それぞれ3個ずつ光軸Lに対して垂直な正六角形の頂点の位置に各色交互に、かつ、同色のLED21どうしが互いに対向するように配置されている。そして、正六角形の中心位置、つまり、光軸L上に赤色LED21Rが1個配置されている。このように配置したのは、カラーバランスを適正に保つうえで、赤色が他の2原色に比べて弱くても良いという事実に基づいている。
【0029】
インテグレータロッド4は、光の入射口4a側から出射口4b側に向かって先細となるテーパー形状であり、断面形状が四角形とされた透明ガラスからなる。また、インテグレータロッド4の内面は全反射するように形成されている。さらに、インテグレータロッド4の入射口4a直前には凸レンズ3が配置されている。
そして、集光レンズ22から出射した光は、一旦、凸レンズ3に絞られた後、インテグレータロッド21の内部で多重反射を繰り返し、出射口4b側では均一な強度分布断面を有する光束となる。この光束はリレーレンズ系5に入射する。
【0030】
リレーレンズ系5は、第1のリレーレンズ51と第2のリレーレンズ52とを備え、インテグレータロッド4から出射した光を映像表示素子であるDMD6に導く。
【0031】
DMD(Digital Micromirror Device)6は、入射光を映像信号に応じて空調変換すると同時に、本変調光束を投映レンズ7に向けて反射するものである。このように映像表示素子としてDMD6を用いることで、映像表示素子の高速スイッチングが可能となり、単板式によるフィールドシーケンシャル制御が可能となる。
DMD6は、例えば約50万個から130万個程度の多数の微少ミラー(図示略)が敷き詰められて構成されている。これら多数の微少ミラーは、互いに極めて僅かな間隙が空けられている。そして、微少ミラーは、図示しないDMD駆動回路に接続されており、それぞれの微少ミラーはDMD駆動回路による制御の下でそれぞれ独立して傾動(チルト動作)可能に構成され、DMD6では1つの微少ミラーがそれぞれ1つの画素となっている。
したがって、後述するが、DMD6は、LEDスイッチング回路からDMD駆動回路に同期信号が出力されると、同期信号に従い、R、G、Bの映像信号が時系列でDMD6に供給される。そして、DMD6は、入射光を空間変調するとともに、投映レンズ7に向けて反射するようになっている。
【0032】
LEDスイッチング回路は、LED21をそれぞれ同期して駆動制御するために設けられており、DMD駆動回路は、DMD6を同期して駆動制御するために設けられている。
具体的には、LEDスイッチング回路は、R、G、Bの光が所定の周波数でDMD6に出射されるように各LED21をスイッチングして、同時にDMD駆動回路へ同期信号を出力する。これによって、DMD駆動回路は、LED21のスイッチングに同期して、R、G、Bそれぞれの映像信号を時系列でDMD6に供給するように制御するとともに、R、G、Bの入射光を変調処理するようにDMD6の駆動を制御する。
【0033】
投映レンズ7は、DMD6から入射した光をスクリーン(図示略)上に拡大投映する。
【0034】
次に、光学エンジン1における光の進み方について説明する。
各LED21から出射された三原色の光は、それぞれ対応する集光レンズ22で集光されつつ凸レンズ3に導かれる。そして、凸レンズ3で、光を絞り気味にした後にインテグレータロッド4に入射して、インテグレータロッド4の内部で全反射して出射口4b側から均一な光束として出射される。該均一な光束は、リレーレンズ系5を介してDMD6の面上に入射する。DMD6に入射した光は、DMD6の面上で反射して、投映レンズ7によってスクリーンに投映される。
【0035】
なお、各LED21の配置は上述した配置に限定されるものではない。以下、各LED21の配置の変形例を挙げる。
図3は、赤色LED21R、緑色LED21G、青色LED21Bがそれぞれ2個ずつ光軸Lに対して垂直な正六角形の頂点の位置に各色交互に配置されている。そして、正六角形の中心位置、つまり、光軸L上に白色LED21Wが1個配置されている。このように光軸L上に白色LED21Wを配置することによって全体のスクリーン輝度を向上させることが可能となる。
【0036】
図4は、赤色LED21R、緑色LED21G、青色LED21Bがそれぞれ2個ずつ光軸Lに対して垂直な正六角形の頂点の位置に各色交互に配置されている。そして、正六角形の中心位置、つまり、光軸L上に緑色LED21Gがさらに1個配置されている。このように光軸L上に緑色LED21Gをさらに余分に配置することによって、緑色光成分を増強することができ、色バランスを改善する上で効果的となる。
【0037】
また、上記LED21の配置は、光軸Lに垂直な平面上に少なくとも回転対称に配置されており、各LED21が一重に囲んだ配置とされていたが、これに限らずLED21どうしが干渉しない程度に、各LED21が多重に囲んだ配置としても良い(図示略)。この場合は、光量の増大に有効となる。
【0038】
さらに、上述したLED21は、例えば図5の赤色LED21Rで示すように、1個のパッケージ中に1種類のLEDチップ(赤色LEDチップ21r)が実装されたものであり、このようなLED21が各原色に対応して複数個設けられていたが、例えば図6に示すように、LED21を、1個のパッケージ中に3種類のLEDチップ(赤色LED21r、緑色LED21g、青色LED21b)が実装されたものとし、このようなLED21を複数個設けるようにしても良い。この場合、LEDチップ21r、21g、21bの点灯は色別にシーケンシャルに行うようにする。
LED21を上述した構成とすることによって、光の三原色が時系列で加法混色される。したがって、上述した図2に示すように3種類のLED21R、21G、21Bの配置バランスを考慮する必要がなく、実装密度も向上する。
【0039】
以上、本発明の実施の形態の光学エンジン1によれば、光源21として三原色の発光ダイオード21R、21G、21Bを用いているので、色別に光を出射でき、従来のようにカラーホイールを必要としない。すなわち、光学エンジン1の小型化を図れる。また、発光のスペクトルを比較的自由に選択できるので、光の各原色を忠実に再現でき、演色性が改善される。特に、従来のように青や緑に比べて赤領域の発光が弱くなることがなく赤色を鮮明にできるので、画像をより自然な色バランスに近づけることができる。
また、発光ダイオード21は高速スイッチング可能な素子であるので、ある時点でみると不要な色の発光ダイオードは点灯していないため、熱の発生を抑えることができ、ランプ光源に比して発光の利用効率が高い。さらに、カラーホイールによる動作音が生じることもなく、光学エンジン1の寿命も長くなる。
また、インテグレータロッド4は、光の入射口4a側から出射口4b側に向かって先細となるテーパー形状であるので、光源21が出射した光を面積の大きい入射口4a側で効率良く取り込むことができ、これによってDMD6への光の伝送効率が良くなり有効投射光量も増加する。また、出射口4b側に向けて先細とすることによって、全反射回数が増えてミキシングが十分に行われる。したがって、出射口4b側における光束をより均一化することができる。
【0040】
インテグレータロッド4の入射口4a直前に凸レンズ3が配置されているので、インテグレータロッド4への入射効率を向上させることができる。
複数の発光ダイオード21R、21G、21Bは、光軸Lに対して垂直となる正多角形の頂点位置に配置されているので、色のバランスを適正に保ちながら照明の均一性を改善することができる。
【0041】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、具体的な形状・構造等について、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0042】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、光源として複数の発光ダイオードを用いているので、色別に光を出射でき、カラーホイールを必要としない。すなわち、光学エンジンの小型化を図れるとともに、光の各原色を忠実に再現でき、演色性が改善される。
また、発光ダイオードは高速スイッチング可能な素子であることから、単板式映像表示素子を用いることができ、しかもランプ光源に比して発光の利用効率が高い。さらに、動作音が生じることもなく、光学エンジンの寿命も長くなる。
また、インテグレータロッドは、光の入射口側から出射口側に向かって先細となるテーパー形状であるので、光源が出射した光を面積の大きい入射口側で効率良く取り込むことができ、有効投射光量も増加する。加えて、出射口側における光束をより均一化することができる。
【0043】
請求項2の発明によれば、請求項1と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、インテグレータロッドへの入射効率を向上させることができる。
【0044】
請求項3、請求項4の発明によれば、請求項1又は2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、色のバランスを適正に保ちながら照明の均一性を改善することができる。
【0045】
請求項6の発明によれば、請求項3〜5のいずれか一項と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、全体のスクリーン輝度を向上させることができる。
【0046】
請求項7の発明によれば、請求項3〜5のいずれか一項と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、緑色発光ダイオードや青色発光ダイオードの使用する個数を増やすことができる。
【0047】
請求項8の発明によれば、請求項3〜5のいずれか一項と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、白色表示に必要な緑色光成分を増強することができ、より自然状態に近い白色光を得ることができる。
【0048】
請求項9の発明によれば、請求項1〜3のいずれか一項と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、光の三原色が時系列的で加法混色される。したがって、3種類の発光ダイオードの配置バランスを考慮する必要がなく、実装密度も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すためのもので、光学エンジンの概略構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態を示すためのもので、各LEDの配置を示す図である。
【図3】変形例を示すためのもので、各LEDの配置を示す図である。
【図4】変形例を示すためのもので、各LEDの配置を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態を示すためのもので、LEDの構造を示す斜視図である。
【図6】変形例を示すためのもので、LEDの構造を示す斜視図である。
【図7】従来例を示すためのもので、光学エンジンの概略構成を示す図である。
【図8】従来例を示すためのもので、光学エンジンの概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 光学エンジン
3 凸レンズ
4 インテグレータロッド
4a  入射口
4b  出射口
6 DMD(映像表示素子)
7 投映レンズ(投映手段)
21 光源
21R 赤色発光ダイオード
21G 緑色発光ダイオード
21B 青色発光ダイオード
21W 白色ダイオード
21r 赤色発光ダイオードチップ
21g 緑色発光ダイオードチップ
21b 青色発光ダイオードチップ
L 光学エンジンの光軸
L’ 発光ダイオードと集光レンズの光軸

Claims (9)

  1. 光源と、該光源が出射した光を集光して均一な強度分布光に変換して投射するインテグレータロッドと、該インテグレータロッドが投射した光を変調するとともに反射する映像表示素子と、該映像表示素子が出射した光を投映する投映手段とを備えた光学エンジンであって、
    前記光源として複数の発光ダイオードを用い、
    前記インテグレータロッドは、光の入射口側から出射口側に向かって先細となるテーパー形状であることを特徴とする光学エンジン。
  2. 前記インテグレータロッドの入射口直前に凸レンズが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光学エンジン。
  3. 前記複数の発光ダイオードは、光軸を中心として回転対称の位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学エンジン。
  4. 前記複数の発光ダイオードは、前記光軸に対して垂直となる正多角形の頂点位置に少なくとも配置されていることを特徴とする請求項3に記載の光学エンジン。
  5. 前記複数の発光ダイオードは、光の三原色を発光する三種類の発光ダイオードを含んでいることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学エンジン。
  6. 前記光軸上に白色発光ダイオードが配置されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の光学エンジン。
  7. 前記光軸上に赤色発光ダイオードが配置されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の光学エンジン。
  8. 前記光軸上に緑色発光ダイオードが配置されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の光学エンジン。
  9. 前記発光ダイオードは、1つのパッケージ中に光の三原色に対応する3種類の発光ダイオードチップが実装されたものであり、
    前記発光ダイオードチップの点灯は色別にシーケンシャルに行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学エンジン。
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