JP2019124841A - 照明装置およびプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】射出光の色ムラが少ない小型の照明装置を提供する。【解決手段】本発明の照明装置は、第1の色の第1の光を射出する第1の発光装置と、第2の色の第2の光を射出する複数の第2の発光装置と、第3の色の第3の光を射出する複数の第3の発光装置と、を含む光源装置と、第1の光と第2の光と第3の光とを合成するロッドインテグレーターと、第1の光、第2の光および第3の光をロッドインテグレーターに向けて集光する第1のレンズと、第1の光、第2の光および第3の光のうち第1の光のみを通過させる第2のレンズと、を備える。複数の第2の発光装置と複数の第3の発光装置とは、第1の発光装置を囲むように配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、照明装置およびプロジェクターに関する。
近年、プロジェクターの高性能化を目的として、広色域かつ高効率な光源であるレーザー光源を用いたプロジェクターが注目されている。下記の特許文献1には、レーザー光源から射出される赤色光、緑色光および青色光を混合するとともに、混合された光の強度を均一化するためのロッドインテグレーターを備えたプロジェクターが開示されている。
特表2009−520233号公報
レーザー光源の発光効率は発光色によって異なるため、画像表示に適したホワイトバランスを得るために必要なレーザー光源の個数は発光色毎に異なる。一般に、青色レーザー光源の発光効率は、緑色レーザー光源および赤色レーザー光源の発光効率よりも高い。そのため、白色光を得るために必要なレーザー光源の個数としては、青色レーザー光源の個数が少なく、緑色レーザー光源および赤色レーザー光源の個数が多くなる。
特許文献1のロッドインテグレーターを用いて発光色が異なるレーザー光源から射出される光を合成した場合、青色レーザー光源の個数が緑色レーザー光源および赤色レーザー光源の個数よりも少ないため、ロッドインテグレーターの光入射端面において青色光の入射角が緑色光および赤色光の入射角よりも小さくなる。その結果、緑色光や赤色光に比べて青色光の強度が十分に均一化できず、画像の色ムラが生じる、という問題がある。この問題はロッドインテグレーターの全長を長くすることで解決できるが、その場合には照明装置が大型化する、という問題がある。
本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであって、射出光の色ムラが少ない小型の照明装置を提供することを目的の一つとする。また、本発明の他の一つの態様は、画像品位に優れたプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様の照明装置は、第1の色の第1の光を第1の方向に射出する少なくとも一つの第1の発光装置と、前記第1の色とは異なる第2の色の第2の光を前記第1の方向に射出する複数の第2の発光装置と、前記第1の色および前記第2の色とは異なる第3の色の第3の光を前記第1の方向に射出する複数の第3の発光装置と、を含む光源装置と、前記光源装置の光射出側に設けられ、前記第1の光と前記第2の光と前記第3の光とを合成するロッドインテグレーターと、前記光源装置の光射出側に設けられ、前記第1の光、前記第2の光および前記第3の光を前記ロッドインテグレーターに向けて集光する第1のレンズと、前記光源装置の光射出側に設けられ、前記第1の光、前記第2の光および前記第3の光のうち前記第1の光のみを通過させる第2のレンズと、を備える。前記光源装置を前記第1の方向から見て、前記複数の第2の発光装置と前記複数の第3の発光装置とは、前記少なくとも一つの第1の発光装置を囲むように配置されている。
本発明の一つの態様の照明装置において、複数の第2の発光装置と複数の第3の発光装置とは少なくとも一つの第1の発光装置を囲むように配置されているため、仮に第2のレンズがなかったとすると、ロッドインテグレーターの光入射端面に対する第1の光の入射角は、第2の光および第3の光の入射角よりも小さい。ところが、第1の光のみを通過させる第2のレンズが備えられたことによって、第1の光の入射角を第2の光および第3の光の入射角と同程度に近付けることができ、ロッドインテグレーターの光射出端面における第1の光の強度分布を第2の光および第3の光の強度分布に合わせることができる。これにより、ロッドインテグレーターの全長を長くすることなく、射出光の色ムラを抑制することができる。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記少なくとも一つの第1の発光装置の各々の発光効率は、前記複数の第2の発光装置の各々の発光効率および前記複数の第3の発光装置の各々の発光効率よりも高くてもよく、前記複数の第2の発光装置の個数は、前記少なくとも一つの第1の発光装置の個数よりも多く、前記複数の第3の発光装置の個数は、前記少なくとも一つの第1の発光装置の個数よりも多くてもよい。
この構成によれば、発光効率が高い第1の発光装置の個数が少なく、発光効率が低い第2の発光装置および第3の発光装置の個数が多いため、色バランスを取りやすい。すなわち、射出光のホワイトバランスを調整しやすい。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記第1の光は青色光であり、前記第2の光は緑色光であり、前記第3の光は赤色光であってもよい。
この構成によれば、白色光を射出することが可能な小型の照明装置を実現することができる。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記複数の第2の発光装置は、前記少なくとも一つの第1の発光装置を囲むように、前記第1の光の中心軸の周りに回転対称に設けられ、前記複数の第3の発光装置は、前記少なくとも一つの第1の発光装置を囲むように、前記第1の光の前記中心軸の周りに回転対称に設けられていてもよい。
この構成によれば、光源装置を小型化できる。また、複数の第2の発光装置から形成される第2の色の第2の光の中心軸が第1の色の第1の光の中心軸に一致する。さらに、複数の第3の発光装置から形成される第3の色の第3の光の中心軸も第1の光の中心軸に一致する。なお、本明細書において、光の拡がり(分布)の中心軸のことを、光の中心軸と称する。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記第2のレンズは、前記中心軸上に設けられていてもよい。
この構成によれば、第2のレンズを、第1の光のみが通過するように配置しやすい。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記第2のレンズは、球面凸レンズもしくは球面凹レンズであってもよい。
この構成によれば、第1の光が球面凸レンズもしくは球面凹レンズを透過することにより、ロッドインテグレーターの光入射端面に対する第1の光の入射角が大きくなる。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記第2のレンズは、アナモフィック凸レンズもしくはアナモフィック凹レンズであってもよい。
この構成によれば、第1の光がアナモフィック凸レンズもしくはアナモフィック凹レンズを透過することにより、ロッドインテグレーターの光入射端面に対する第1の光の入射角が大きくなる。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記第1の発光装置、前記第2の発光装置および前記第3の発光装置は、半導体レーザーチップを備えていてもよく、前記アナモフィック凸レンズおよび前記アナモフィック凹レンズは、前記半導体レーザーチップの発光面の長手方向のパワーが前記発光面の短手方向のパワーよりも大きくてもよい。
一般に、半導体レーザーチップの発光面から射出される光の発散角は方向によって異なり、発光面の長手方向の発散角は発光面の短手方向の発散角よりも小さい。そのため、上記の構成によれば、発光面の長手方向、短手方向のいずれの方向においても、ロッドインテグレーターの光入射端面に対する第1の光の入射角を大きくすることができる。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記第1のレンズと前記第2のレンズとは、一体のレンズから構成されていてもよい。
この構成によれば、照明装置の部品点数を削減できるとともに、小型化を図ることができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の照明装置と、前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学装置と、を備える。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の照明装置を備えているため、色ムラの少ない画像を投射することができる。
第1実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 光源装置の斜視図である。 光源装置の正面図である。 半導体レーザーチップの斜視図である。 ロッドインテグレーターに入射する緑色光および赤色光の様子を示す図である。 ロッドインテグレーターに入射する青色光の様子を示す図である。 第2実施形態の照明装置の概略構成図である。 第3実施形態の照明装置をZ軸方向から見た図である。 第3実施形態の照明装置をY軸方向から見た図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図5を用いて説明する。
図1は、第1実施形態のプロジェクターの概略構成図である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。また、各図面において、照明装置から光が射出される方向をX軸方向とし、X軸方向に直交する平面内で互いに直交する方向をそれぞれY軸方向、Z軸方向とする。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター10は、照明装置11と、導光光学系12と、マイクロミラー型の光変調装置13と、投射光学装置14と、を備えている。照明装置11は、光源装置710と、集光レンズ18(第1のレンズ)と、青色光調整用レンズ19(第2のレンズ)と、ロッドインテグレーター20と、ピックアップ光学系21と、を備えている。
図2は、光源装置710の斜視図である。図2においては、図面を見やすくするため、一部の半導体レーザーの台座の図示を省略する。
図3は、光源装置710をX軸方向から見た正面図である。
図2および図3に示すように、光源装置710は、少なくとも一つの青色半導体レーザー711B(第1の発光装置)と、複数の緑色半導体レーザー711G(第2の発光装置)と、複数の赤色半導体レーザー711R(第3の発光装置)と、を備えている。
本実施形態においては、光源装置710は、1個の青色半導体レーザー711Bと、3個の緑色半導体レーザー711Gと、3個の赤色半導体レーザー711Rと、を備えている。各発光色の半導体レーザーの個数は、上記の例が好ましい理由については後で説明する。
ただし、場合によっては、光源装置710は、複数の青色半導体レーザー711Bを備えていてもよく、少なくとも一つの青色半導体レーザー711Bを備えていればよい。また、緑色半導体レーザー711Gおよび赤色半導体レーザー711Rの個数は、必ずしも3個でなくてもよい。また、緑色半導体レーザー711Gの個数と赤色半導体レーザー711Rの個数とが異なっていてもよい。
青色半導体レーザー711Bは、青色光LB(第1の色の第1の光)をX軸方向(第1の方向)に射出する。緑色半導体レーザー711Gは、緑色光線LG1をX軸方向に射出する。赤色半導体レーザー711Rは、赤色光線LR1をX軸方向に射出する。すなわち、青色半導体レーザー711B、緑色半導体レーザー711Gおよび赤色半導体レーザー711Rのそれぞれは、同一の方向に異なる色の色光LB,LG1,LR1を射出する。このように、光源装置710は、これら3色の色光LB,LG1,LR1を射出する。
以下の説明では、3個の緑色半導体レーザー711Gから射出された3本の緑色光線LG1を合わせて1本の緑色光とみなし、緑色光LG(第2の色の第2の光)と称する。同様に、3個の赤色半導体レーザー711Rから射出された3本の赤色光線LR1を合わせて1本の赤色光とみなし、赤色光LR(第3の色の第3の光)と称する。
青色半導体レーザー711B、緑色半導体レーザー711G、および赤色半導体レーザー711Rのそれぞれは、CANパッケージタイプの半導体レーザーで構成されている。図2に示すように、台座713と缶体714とからなるパッケージ716のそれぞれに、図3に示すように、半導体レーザーチップ715B、もしくは半導体レーザーチップ715G、もしくは半導体レーザーチップ715Rが収容されている。本実施形態では、青色半導体レーザー711B、緑色半導体レーザー711G、および赤色半導体レーザー711Rのそれぞれは、同一のパッケージ716を備えているが、互いに異なるパッケージを備えていてもよい。
半導体レーザーチップの発光効率が発光色毎に異なることに伴って、半導体レーザーの光出力は発光色毎に異なる。すなわち、青色半導体レーザー711Bの発光効率は、緑色半導体レーザー711Gの発光効率および赤色半導体レーザー711Rの発光効率よりも高い。半導体レーザーチップの発光効率が相対的に低い場合でも、当該半導体レーザーチップに入力する投入電力を増加させれば、半導体レーザーチップから射出される光出力を増加させることができる。しかし、投入電力の増加は、半導体レーザーチップの温度を上昇させ、発光効率の低下や寿命の低下を生じさせるために好ましくない。したがって、投入電力を同じにした場合、青色半導体レーザー711Bの光出力は、緑色半導体レーザー711Gの光出力および赤色半導体レーザー711Rの光出力よりも高い。
一例を示すと、日亜化学工業株式会社、ホームページ、製品情報、「レーザーダイオード(LD)」[online]、[平成29年12月21日検索]、インターネット〈URL:http://www.nichia.co.jp/jp/product/laser.html〉によれば、青色半導体レーザー(型番:NDB7K75)の光出力は例えば3.5W(使用温度:25℃)であり、緑色半導体レーザー(型番:NDG7K75T)の光出力は例えば1W(使用温度:25℃)である。上記のホームページに記載されていないが、青色半導体レーザーアレイ(型番:NUBM08-02)が提供されており、この青色半導体レーザーアレイは、光出力が4.5W(25℃)の青色半導体レーザーを複数備えている。
三菱電機株式会社、ホームページ、ニュースリリース、「プロジェクター用639nm赤色高出力半導体レーザー発売のお知らせ」[online]、[平成29年12月21日検索]、インターネット〈URL:http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2016/1214.html〉によれば、赤色半導体レーザー(型番:ML562G85)の光出力は例えば2.1W(25℃)である。
上記の温度25℃での光出力を実使用温度45℃での光出力に換算すると、各発光色の半導体レーザー(CANパッケージタイプの半導体レーザー)の1個あたりの光出力は、下記の表1の通りである。
Figure 2019124841
すなわち、1個の青色半導体レーザー(型番:NDB7K75)の光出力は2.8Wとなり、青色半導体レーザーアレイ(型番:NUBM08-02)が備えている青色半導体レーザー1個の光出力は4.1Wとなり、1個の緑色半導体レーザー(型番:NDG7K75T)の光出力は0.8Wとなり、1個の赤色半導体レーザー(型番:ML562G85)の光出力は1.26Wとなる。
一方、明るさが1000lm、2000lm、3000lmのそれぞれの白色光(色温度6500K)を得るのに必要な発光色ごとの半導体レーザーの光出力、およびこの白色光を得るのに必要な発光色ごとの半導体レーザー(CANパッケージタイプの半導体レーザー)の個数は、下記の表2の通りである。
Figure 2019124841
表2の最下段に示すように、明るさが1000lmの白色光を得るのに必要な発光色毎の半導体レーザーの光出力は、青色半導体レーザーが1.23Wであり、緑色半導体レーザーが2.03Wであり、赤色半導体レーザーが2.92Wである。表2の必要光出力値[W]と表1の1個あたりの半導体レーザーの光出力[W/個]とから算出すると、明るさが1000lmの白色光を得るのに必要な半導体レーザーの個数は、青色半導体レーザー(型番:NDB7K75)が1個、緑色半導体レーザー(型番:NDG7K75T)が3個、赤色半導体レーザー(型番:ML562G85)が3個となる。これは、本実施形態の光源装置710の各半導体レーザー711B,711G,711Rの個数と一致する。ただし、表2において、明るさ3000lmに対しては、青色半導体レーザーアレイ(型番:NUBM08-02)が備える青色半導体レーザー1個を用いている。
以上のことから、本実施形態の光源装置710の光出力は、光束が1000lm程度のプロジェクターの光源装置として好適である。
なお、一つの半導体レーザーが一つの半導体レーザーチップを備えている場合、半導体レーザーの発光効率は、半導体レーザーチップの発光効率と等しい。また、一つの半導体レーザーが複数の半導体レーザーチップを備えている場合、半導体レーザーの発光効率は、複数の半導体レーザーチップの発光効率の合計と等しい。
本発明者の推察によれば、今後、半導体レーザー技術の進歩により各発光色の半導体レーザー711B,711G,711Rの光出力が上記の数値よりも増加する可能性はあるが、その場合でも白色光を得るのに必要な各色の半導体レーザー711B,711G,711Rの個数の比率は変わらない。したがって、本実施形態では、1個の青色半導体レーザー711B、3個の緑色半導体レーザー711G、および3個の赤色半導体レーザー711Rを備えた光源装置710を例示する。ただし、各半導体レーザーの個数はこの例に限定されない。
保持部材712は、複数の半導体レーザー711B,711G,711Rの個数に対応し、缶体714の寸法に対応した7個の孔が設けられた円形の板材で構成されている。板材の材料は特に限定されないが、例えば熱伝導率が高い金属が望ましい。複数の半導体レーザー711B,711G,711Rの各々は、保持部材712の孔に缶体714が挿通された状態で台座713の一面が保持部材712の第1面712aに当接することによって保持部材712に支持されている。保持部材712の第1面712aは、保持部材712に支持される複数の半導体レーザー711B,711G,711Rの光の射出方向側とは反対側に位置している。
図3に示すように、複数の半導体レーザー711B,711G,711Rのうち、青色半導体レーザー711Bは、光源装置710の中心に位置するように保持部材712に配置されている。複数の緑色半導体レーザー711Gおよび複数の赤色半導体レーザー711Rは、青色半導体レーザー711Bを取り囲むように、保持部材712における青色半導体レーザー711Bの周辺領域に配置されている。
緑色半導体レーザー711Gと赤色半導体レーザー711Rとは、青色半導体レーザー711Bを中心とする仮想円上に位置するように、保持部材712に配置されている。緑色半導体レーザー711Gと赤色半導体レーザー711Rとは、仮想円の周方向に沿って交互に設けられている。
なお、当該仮想円の中心は、青色半導体レーザー711Bの青色光LBの光の中心軸に一致していてもよい。個々の赤色半導体レーザー711Rが射出する赤色光線LR1の光の中心軸は、当該仮想円上にあってもよい。個々の緑色半導体レーザー711Gが射出する緑色光線LG1の光の中心軸は、当該仮想円上にあってもよい。
以上の配置により、光源装置710において、青色半導体レーザー711B、緑色半導体レーザー711Gおよび赤色半導体レーザー711Rの発光中心同士を結んだ複数の直線mが互いになす角度は、互いに等しく、全て60°である。また、3本の直線mが、青色半導体レーザー711Bの青色光LBの光の中心軸の周囲に形成する角度をそれぞれ中心角としたそれぞれの扇形の円弧の長さは、互いに等しい。なお、複数の扇形の中心角は、互いに等しく、全て60°である。同様に、3本の直線mが、半導体レーザーチップ715Bおよびその近傍に形成する角度をそれぞれ中心角としたそれぞれの扇形の円弧の長さは、互いに等しい。なお、複数の扇形の中心角は、互いに等しく、全て60°である。
複数の半導体レーザー711B,711G,711Rにおいて、隣り合う半導体レーザー同士のパッケージ716は、台座713の部分で互いに当接している。なお、複数の半導体レーザー711G,711Rの台座713は、互いに当接していなくてもよい。すなわち、赤色半導体レーザー711Rが射出する赤色光線LR1の光の中心軸および緑色半導体レーザー711Gが射出する緑色光線LG1の光の中心軸は、仮想円上に交互に等間隔で配置されていてもよい。
このように、複数の緑色半導体レーザー711Gは、青色半導体レーザー711Bの周辺領域において、青色光LBの中心軸の周りに回転対称に設けられている。また、複数の赤色半導体レーザー711Rは、青色半導体レーザー711Bの周辺領域において、青色光LBの中心軸の周りに回転対称に設けられている。複数の緑色半導体レーザー711Gが、青色半導体レーザー711Bを囲むように、青色光LBの中心軸の周りに回転対称に設けられる、とは、上述したような配置、位置関係を満たしていればよい。同様に、複数の赤色半導体レーザー711Rが、青色半導体レーザー711Bを囲むように、青色光LBの中心軸の周りに回転対称に設けられる、とは、上述したような配置、位置関係を満たしていればよい。
青色半導体レーザー711Bと緑色半導体レーザー711Gおよび赤色半導体レーザー711Rとは、半導体レーザーチップ715B,715G,715Rの向き(矩形状の半導体レーザーチップの長辺)が同じ方向を向くように配置されている。図3に示す例では、青色半導体レーザー711B、緑色半導体レーザー711Gおよび赤色半導体レーザー711Rは、半導体レーザーチップ715G,715Rの発光面715cの長手方向W1(図4参照)がZ軸と平行になるように配置されている。
図4は、半導体レーザーチップ715の斜視図である。なお、青色半導体レーザーチップ715B、緑色半導体レーザーチップ715Gおよび赤色半導体レーザーチップ715Rは同様の構成であるため、ここでは青色半導体レーザーチップ715B、緑色半導体レーザーチップ715Gおよび赤色半導体レーザーチップ715Rを一括して半導体レーザーチップ715と称して説明する。
図4に示すように、半導体レーザーチップ715は、光を射出する発光面715cを有している。発光面715cは、射出される光LBの中心軸L0の方向から見て、長手方向W1と短手方向W2とを有する長方形状の平面形状を有している。発光面715cの長手方向W1の寸法と短手方向W2の寸法との比(W1/W2)は、30/1以上であることが好ましい。本実施形態において、発光面715cの長手方向W1の寸法は例えば40μmであり、発光面715cの短手方向W2の寸法は例えば1μmである。なお、発光面715cの形状および寸法はこれに限定されない。
半導体レーザーチップ715は、楕円形状の断面LSを有する光LBを射出する。発光面715cの長手方向W1が楕円形の短軸となり、発光面715cの短手方向W2が楕円形の長軸となる。すなわち、半導体レーザーチップ715から射出された光LBは、発光面715cの長手方向W1に垂直な面内での発散角γ1が、発光面715cの短手方向W2に垂直な面内での発散角γ2よりも大きい。光LBの発散角γ1の最大値(最大放射角度)は例えば70°であり、光LBの発散角γ2の最大値(最大放射角度)は例えば20°である。
光源装置710は、以上の構成により、赤色光LR、緑色光LGおよび青色光LBの各色光を時分割で射出し、光変調装置13に順次入射させる。
図1に示すように、集光レンズ18は、光源装置710の光射出側に設けられている。集光レンズ18は、平面と凸面とを有する球面凸レンズで構成されている。集光レンズ18は、青色半導体レーザー711Bから射出される青色光LBの中心軸上に設けられている。集光レンズ18は、光源装置710から射出された赤色光LR、緑色光LGおよび青色光LBをロッドインテグレーター20に向けて集光する。
青色光調整用レンズ19は、光源装置710の光射出側に設けられている。より具体的には、青色光調整用レンズ19は、集光レンズ18とロッドインテグレーター20との間に設けられている。青色光調整用レンズ19は、平面と凸面とを有する球面凸レンズで構成されている。青色光調整用レンズ19は、後述する図5に示すように、赤色半導体レーザー711Rから射出される赤色光LRおよび緑色半導体レーザー711Gから射出される緑色光LGが入射しない大きさを有しており、青色半導体レーザー711Bから射出される青色光LBの中心軸上に設けられている。
このようにして、青色光調整用レンズ19は、光源装置710から射出された青色光LB、緑色光LGおよび赤色光LRのうち、青色光LBのみを通過させる。なお、青色光調整用レンズ19は、青色光LBのみを通過させる位置に設けられていればよく、例えば光源装置710と集光レンズ18との間の青色光LBの中心軸上に設けられていてもよい。
ロッドインテグレーター20は、光源装置710の光射出側に設けられている。ロッドインテグレーター20は、四角柱状の光透過性部材で構成されている。ロッドインテグレーター20は、各色の半導体レーザー711B,711G,711Rからの複数の光LB,LG,LRが入射される光入射端面20iと、光入射端面20iと対向する光射出端面20eと、4つの反射面20fと、を備えている。光入射端面20iの面積と光射出端面20eの面積とは等しく、4つの反射面20fは互いに平行である。すなわち、本実施形態のロッドインテグレーター20は、テーパを持たないロッドインテグレーターで構成されている。
青色光LBと緑色光LGと赤色光LRとは、ロッドインテグレーター20の内部において合成され、当該合成された光が光射出端面20eから射出される。また、青色光LBと緑色光LGと赤色光LRとを含む光は、ロッドインテグレーター20を透過することによって強度分布が均一化される。本実施形態のロッドインテグレーター20は、中実の光透過性部材で構成されているが、内面が反射面となった中空の管状部材で構成されていてもよい。
なお、本実施形態において、光源装置710は青色光LB、緑色光LGおよび赤色光LRを時分割で射出しているため、各半導体レーザー711B,711G,711Rの発光時間よりも短い期間内では青色光LB、緑色光LGおよび赤色光LRのうち、いずれか一つの色光のみが射出されている。ただし、各半導体レーザー711B,711G,711Rの発光時間よりも長い期間内で見れば、青色光LB、緑色光LGおよび赤色光LRはロッドインテグレーター20により合成されていると言える。以降、合成された複数の光LB,LG,LRを光LWと称する。
ピックアップ光学系21は、第1凸レンズ211と、第2凸レンズ212と、から構成されている。ピックアップ光学系21によって、ロッドインテグレーターの光射出端面20eと光変調装置13とが光学的に共役関係となる。
導光光学系12は、反射ミラーから構成されている。導光光学系12は、光源装置710から射出された赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBを反射させ、光変調装置13に時分割で入射させる。
マイクロミラー型の光変調装置13として、例えばDMD(Digital Micromirror Device)が用いられる。DMDは、複数のマイクロミラーがマトリクス状に配列された構成を有する。DMDは、複数のマイクロミラーの傾斜方向を切り換えることにより、入射光の反射方向を、投射光学装置14に入射する方向と投射光学装置14に入射しない方向との間で高速に切り替える。このように、光変調装置13は、光源装置710から射出された赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBを順次変調し、緑色画像、赤色画像、および青色画像を生成する。
投射光学装置14は、緑色画像、赤色画像、および青色画像をスクリーンに投射する。投射光学装置14は、例えば複数の投射レンズにより構成されている。
本実施形態の照明装置11の作用を、図5および図6を用いて説明する。
図5は、ロッドインテグレーター20に入射する緑色光LGおよび赤色光LRの様子を示す図である。図6は、ロッドインテグレーター20に入射する青色光LBの様子を示す図である。
図5に示すように、緑色半導体レーザー711Gから射出された緑色光LGは、集光レンズ18によって集光され、ロッドインテグレーター20の光入射端面20iに入射する。このとき、緑色光LGは、青色光調整用レンズ19を通過しないため、青色光調整用レンズ19の集光作用を受けない。同様に、赤色半導体レーザー711Rから射出された赤色光LRは、集光レンズ18によって集光され、ロッドインテグレーター20の光入射端面20iに入射する。このとき、赤色光LRは、青色光調整用レンズ19を通過しないため、青色光調整用レンズ19の集光作用を受けない。
図6に示すように、青色半導体レーザー711Bから射出された青色光LBは、緑色光LGおよび赤色光LRと同様、集光レンズ18によって集光され、ロッドインテグレーター20の光入射端面20iに入射する。ここで、青色半導体レーザー711Bが光源装置710の中央部に配置され、緑色半導体レーザー711Gおよび赤色半導体レーザー711Rが光源装置710の周辺部に配置されているため、仮に青色光調整用レンズ19がなかったとすると、光入射端面20iにおける青色光LBの入射角は、光入射端面20iにおける緑色光LGおよび赤色光LRの入射角よりも小さくなる。
その結果、緑色光LGや赤色光LRに比べて青色光LBの強度が十分に均一化されず、画像の色ムラが生じる。青色光LBの強度が十分に均一化されない問題は、ロッドインテグレーター20の全長を長くして青色光LBの内部反射の回数を増やすことで解決できる。ところが、その場合には照明装置が大型化する、という問題が生じる。
これに対し、本実施形態の照明装置11の場合、集光レンズ18から射出された青色光LBは、青色光調整用レンズ19によって集束され、青色光調整用レンズ19の焦点を過ぎた後に広がった状態となってロッドインテグレーター20の光入射端面20iに入射する。このようにして、光入射端面20iに対する青色光LBの入射角を緑色光LGおよび赤色光LRの入射角に近付けることができ、ロッドインテグレーター20の光射出端面20eにおける青色光LBの強度を緑色光LGおよび赤色光LRの強度と同程度に均一化することができる。これにより、ロッドインテグレーター20の全長を長くすることなく、射出光LWの色ムラを抑制することができ、小型の照明装置11を実現することができる。
本実施形態の光源装置710においては、隣り合う2つの半導体レーザー711B,711G,711Rの発光中心同士を結んだ複数の直線mが互いになす角度が互いに等しいため、光源装置710の色バランスを取りやすく、光源装置710の占有面積を小さくすることができる。これにより、小型の光源装置710を実現することができる。
また、隣り合う半導体レーザー711B,711G,711R同士は、パッケージ716が互いに当接するように配置されているため、半導体レーザー711B,711G,711Rを最密に配置することができ、より小型の光源装置710を実現することができる。
また、本実施形態の光源装置710においては、各色の半導体レーザー711B,711G,711Rの発光効率と、白色光を得るのに必要な各色の半導体レーザー711B,711G,711Rの光出力と、に基づいて、各色の半導体レーザー711B,711G,711Rの個数が設定されている。すなわち、発光効率が比較的低い緑色半導体レーザー711Gおよび赤色半導体レーザー711R各々の個数は、発光効率が比較的高い青色半導体レーザー711Bの個数よりも多いため、光源装置710は色バランスを取りやすい。このようにして、射出光のホワイトバランスを調整しやすい光源装置710を実現することができる。
本実施形態のプロジェクター10は、上記の照明装置11を備えているため、小型であり、色ムラの少ない画像を投射することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図7を用いて説明する。
第2実施形態のプロジェクターの構成は第1実施形態と略同様であるが、照明装置の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクター全体の説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図7は、第2実施形態の照明装置の概略構成図である。
図7において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態の照明装置31において、青色光調整用レンズ32は、平面と凹面とを有する球面凹レンズで構成されている。青色光調整用レンズ32は、赤色半導体レーザー711Rから射出される赤色光LRおよび緑色半導体レーザー711Gから射出される緑色光LGが入射しない大きさを有しており、青色半導体レーザー711Bから射出される青色光LBの中心軸上に設けられている。
青色光調整用レンズ32は、光源装置710から射出された青色光LB、緑色光LGおよび赤色光LRのうち、青色光LBのみを通過させる。なお、青色光調整用レンズ32は、青色光LBのみを通過させる位置に設けられていればよく、例えば光源装置710と集光レンズ18との間の青色光LBの中心軸上に設けられていてもよい。照明装置31のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、ロッドインテグレーター20の全長を長くすることなく、色ムラを抑制でき、小型の照明装置31を実現することができる、といった第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
特に本実施形態の場合、青色光調整用レンズ32として球面凹レンズが用いられているため、青色光LBは、青色光調整用レンズ32とロッドインテグレーター20との間で焦点を結ぶことがなく、青色光調整用レンズ32から射出された直後から広がった状態となって、ロッドインテグレーター20の光入射端面20iに入射する。そのため、青色光LBの入射角を緑色光LGおよび赤色光LRの入射角と同程度に大きくするために必要な青色光調整用レンズ32からロッドインテグレーター20までの距離Tを、球面凸レンズが用いられた場合と比べて短くすることができる。これにより、照明装置31の更なる小型化を図ることができる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図8および図9を用いて説明する。
第3実施形態のプロジェクターの構成は第1実施形態と略同様であるが、照明装置の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクター全体の説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図8は、第3実施形態の照明装置をZ軸方向から見た図である。図9は、第3実施形態の照明装置をY軸方向から見た図である。
図8および図9において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図8および図9に示すように、本実施形態の照明装置41において、青色光調整用レンズ42は、光軸に垂直な面内の互いに直交する2つの方向において凸面の曲率が互いに異なるアナモフィック凸レンズで構成されている。青色光調整用レンズ42は、赤色半導体レーザー711Rから射出される赤色光LRおよび緑色半導体レーザー711Gから射出される緑色光LGが入射しない大きさを有しており、青色半導体レーザー711Bから射出される青色光LBの中心軸上に設けられている。青色光調整用レンズ42は、光源装置710から射出された青色光LB、緑色光LGおよび赤色光LRのうち、青色光LBのみを通過させる。なお、青色光調整用レンズ42は、青色光LBのみを通過させる位置に設けられていればよく、例えば光源装置710と集光レンズ18との間の青色光LBの中心軸上に設けられていてもよい。
青色光調整用レンズを構成するアナモフィック凸レンズは、図9に示す半導体レーザーチップ715の発光面715cの長手方向W1(Z軸方向)の凸面の曲率が、図8に示す発光面715cの短手方向W2(Y軸方向)の凸面の曲率よりも大きい。したがって、アナモフィック凸レンズは、半導体レーザーチップ715の発光面715cの長手方向W1のパワーが、発光面715cの短手方向W2のパワーよりも大きい。
照明装置41のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、ロッドインテグレーター20の全長を長くすることなく、色ムラを抑制でき、小型の照明装置41を実現することができる、といった第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
図4に示したように、半導体レーザーチップ715の発光面715cの長手方向W1の光の発散角γ2は、発光面715cの短手方向W2の光の発散角γ1よりも小さい。そのため、仮に青色光調整用レンズのパワーが方向によらずに一定であったとすると、光の発散角が小さい発光面715cの長手方向W1においてロッドインテグレーター20に対する青色光LBの入射角が十分に大きくできず、光強度の均一化が不足することが考えられる。
これに対して、本実施形態において、青色光調整用レンズ42は、青色光LBの発散角が相対的に小さい発光面715cの長手方向W1のパワーが、青色光LBの発散角が相対的に大きい発光面715cの短手方向W2のパワーよりも大きいため、長手方向W1、短手方向W2のいずれの方向においても、青色光LBの入射角を大きくすることができる。これにより、長手方向W1、短手方向W2のいずれの方向においても、光強度の均一性を高めることができる。
なお、本実施形態では、青色光調整用レンズ42として、アナモフィック凸レンズを用いたが、アナモフィック凹レンズを用いてもよい。この場合も、本実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態では、集光レンズと青色光調整用レンズはそれぞれ別体のレンズで構成されていたが、これらのレンズが一体のレンズで構成されていてもよい。すなわち、光源装置とロッドインテグレーターとの間に青色光が透過する中央部とその周辺部とでレンズ面の曲率が異なるレンズ、いわゆる二重焦点レンズが設けられていてもよい。その場合、二重焦点レンズは、集光レンズと青色光調整用レンズとを兼用する。これにより、照明装置の部品点数の削減と小型化を図ることができる。
また、上記実施形態では、1個の青色半導体レーザーと、3個の緑色半導体レーザーと、3個の赤色半導体レーザーと、を備えた光源装置を例示したが、各半導体レーザーの個数はこれに限定されない。例えば、光源装置は、複数の青色半導体レーザーを備えていてもよい。その場合、複数の緑色半導体レーザーおよび複数の赤色半導体レーザーは、複数の青色半導体レーザーから射出された複数の青色光からなる光束全体の中心軸の周りに、回転対称に設けられていればよい。もしくは、同色の半導体レーザーは、必ずしも回転対称に配置されていなくてもよく、例えば互いに直交する2方向に格子状に配置されていてもよい。
また、上記実施形態で例示した光源装置、照明装置、およびプロジェクターの各構成要素の数、配置、形状、材料、寸法等については、適宜変更が可能である。
また、上記実施形態では、本発明による光源装置をプロジェクターに応用する例を示したが、これに限られない。本発明による光源装置を自動車用ヘッドライトなどの照明器具にも適用することができる。
10…プロジェクター、11,31,41…照明装置、13…光変調装置、14…投射光学装置、18…集光レンズ(第1のレンズ)、19,32,42…青色光調整用レンズ(第2のレンズ)、20…ロッドインテグレーター、710…光源装置、711B…青色半導体レーザー(第1の発光装置)、711G…緑色半導体レーザー(第2の発光装置)、711R…赤色半導体レーザー(第3の発光装置)、715…半導体レーザーチップ、LB…青色光(第1の光)、LG…緑色光(第2の光)、LR…赤色光(第3の光)。

Claims (10)

  1. 第1の色の第1の光を第1の方向に射出する少なくとも一つの第1の発光装置と、前記第1の色とは異なる第2の色の第2の光を前記第1の方向に射出する複数の第2の発光装置と、前記第1の色および前記第2の色とは異なる第3の色の第3の光を前記第1の方向に射出する複数の第3の発光装置と、を含む光源装置と、
    前記光源装置の光射出側に設けられ、前記第1の光と前記第2の光と前記第3の光とを合成するロッドインテグレーターと、
    前記光源装置の光射出側に設けられ、前記第1の光、前記第2の光および前記第3の光を前記ロッドインテグレーターに向けて集光する第1のレンズと、
    前記光源装置の光射出側に設けられ、前記第1の光、前記第2の光および前記第3の光のうち前記第1の光のみを通過させる第2のレンズと、を備え、
    前記光源装置を前記第1の方向から見て、前記複数の第2の発光装置と前記複数の第3の発光装置とは、前記少なくとも一つの第1の発光装置を囲むように配置されている、照明装置。
  2. 前記少なくとも一つの第1の発光装置の各々の発光効率は、前記複数の第2の発光装置の各々の発光効率および前記複数の第3の発光装置の各々の発光効率よりも高く、
    前記複数の第2の発光装置の個数は、前記少なくとも一つの第1の発光装置の個数よりも多く、
    前記複数の第3の発光装置の個数は、前記少なくとも一つの第1の発光装置の個数よりも多い、請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第1の光は青色光であり、前記第2の光は緑色光であり、前記第3の光は赤色光である、請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記複数の第2の発光装置は、前記少なくとも一つの第1の発光装置を囲むように、前記第1の光の中心軸の周りに回転対称に設けられ、
    前記複数の第3の発光装置は、前記少なくとも一つの第1の発光装置を囲むように、前記第1の光の前記中心軸の周りに回転対称に設けられている、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の照明装置。
  5. 前記第2のレンズは、前記中心軸上に設けられている、請求項4に記載の照明装置。
  6. 前記第2のレンズは、球面凸レンズもしくは球面凹レンズである、請求項5に記載の照明装置。
  7. 前記第2のレンズは、アナモフィック凸レンズもしくはアナモフィック凹レンズである、請求項5に記載の照明装置。
  8. 前記第1の発光装置、前記第2の発光装置および前記第3の発光装置のそれぞれは、半導体レーザーチップを備え、
    前記アナモフィック凸レンズおよび前記アナモフィック凹レンズは、前記半導体レーザーチップの発光面の長手方向のパワーが前記発光面の短手方向のパワーよりも大きい、請求項7に記載の照明装置。
  9. 前記第1のレンズと前記第2のレンズとは、一体のレンズから構成されている、請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の照明装置。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の照明装置と、
    前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学装置と、を備えたプロジェクター。
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