JP3989695B2 - 自動工具交換機能付きスピンドル装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ATC機構を備えた高速切削加工装置や研削加工装置等に装備されるスピンドル装置に関し、特にその主軸先端における工具の空掴み検出の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動工具交換機構(ATC機構)を備えたスピンドル装置では、主軸先端に、工具のシャンク部を押し込むことで、ばね力で工具の把持が行われるようにしたクランプ機構が設けられる。クランプ機構は、主軸内を貫通したドローバの後端をアンクランプユニットの押し棒で押すことにより、アンクランプが行われる。ドローバは、一般にはその後方に配置したシリンダ部材を介して押される。
このようなスピンドル装置において、工具の空掴みを防ぐために、ドローバの位置を検出して工具の掴みが正常に行われているか否かを判断することが行われている。工具の空掴みが生じると、ドローバは、工具掴み用のばね部材によって、正規の位置(クランプ機構が工具を把持した状態)よりさらにアンクランプユニットの押し棒側に押される。そのため、従来は、ドローバ後方のシリンダ部材にセンサターゲットを装着し、側面から近接センサ等によりドローバ位置を測定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
アンクランプユニットとして、アンクランプ時に主軸の後端外周に係合して主軸の先端側への移動を阻止する主軸後端係合機構を設けたものがある。この形式のアンクランプユニットを用いるクランプ機構は、アンクランプ時における軸受アキシアル荷重を軽減することに優れている。
しかし、アンクランプユニットに、主軸後端の外周に係合する形式のものを用いた場合、ドローバ位置を検出するセンサを設置する場所が周辺になく、空掴みの判断が困難であった。
【0004】
また、ドローバまたはシリンダ部材の側面にセンサターゲットを設けるものでは、主軸重量のアンバランスが生じ、高速回転時に振動が生じるという課題がある。特に、主軸を磁気軸受等の非接触の軸受で支持した場合、上記のアンバランスによる振動への影響が大きい。そのため、次の静圧気体軸受と磁気軸受とを複合化したハイブリッド型の非接触軸受を用いる場合にも振動への影響が大きい。すなわち、高能率で高精度な加工を行うためには、高速回転が可能であって、高回転精度を有し、静剛性・動剛性が高いスピンドル装置が必要となる。この要求に対して静圧気体軸受と磁気軸受とを複合化したハイブリッド型の非接触軸受を提案した(特願平10−097505号など)。これによれば、静圧気体軸受の優れた動剛性および回転精度と、磁気軸受の優れた静剛性という両軸受の特長を生かしたコンパクトな軸受とできる。しかし、非接触の軸受を用いるため、上記のようなセンサターゲットによる主軸重量のアンバランスが生じると、振動の影響を避けることが難しい。
【0005】
この発明の目的は、アンクランプユニットの形式を問わず、ドローバ位置の検出により空掴みの判別が行え、また高速回転時のアンバランスの問題も生じることのない自動工具交換機能付きスピンドル装置を提供することである。
この発明の他の目的は、正常クランプ状態と半掴み状態との判別を可能にすることである。
この発明のさらに他の目的は、主軸後端係合機構を有するアンクランプユニットが用いられている場合にも、ドローバ位置が検出でき、空掴みの判別が行えるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、静圧磁気複合軸受による優れた動剛性、回転精度、および静剛性を得ながら、空掴みの判別が、主軸アンバランスによる振動発生の問題を生じることなく行えるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の自動工具交換機能付きスピンドル装置は、ハウジングに軸受を介して主軸を支持し、この主軸の先端にクランプ機構を設け、このクランプ機構は、主軸先端に工具が押し込まれることで、主軸内を貫通するドローバの後退付勢力により工具をクランプするものであり、上記ドローバの後端を押し棒で押すことにより上記クランプ機構をアンクランプ状態とするアンクランプユニットを上記ハウジングに設け、上記クランプ機構は、工具の掴み状態よりも空掴み状態の方がドローバ後端位置が後方となるものに適用される。 このスピンドル装置において、上記アンクランプユニットの上記押し棒の先端に、ドローバの後端を検出する検出手段を内蔵し、この検出手段は、磁気的に変位検出を行う近接スイッチであり、この検出手段の検出信号により工具の把持状態を判別するようにしたことを特徴とする。
この構成によると、主軸先端のクランプ機構で工具が正しく掴まれたときは、ドローバの後端は、押し棒の先端に内蔵された検出手段から遠く、ドローバが検出されないか、あるいはドローバ位置が遠いことが上記検出手段で検出される。クランプ機構で工具が空掴みを生じたときは、ドローバの後端は押し棒先端に内蔵された検出手段に近く、ドローバが検出され、あるいはドローバ位置が近いことが検出される。そのため、この検出手段の検出信号により、工具の把持状態が空掴みであることが判別できる。検出手段は押し棒の先端に内蔵されるため、アンクランプユニットの形式等で、主軸の後端外周付近に検出手段の配置空間が得られないような場合でも、ドローバ位置の検出が行える。また、検出手段は押し棒の先端に内蔵されるため、主軸と共に回転するドローバ等の部材に偏ってセンサターゲットを設ける必要がない。そのため、主軸の高速回転時にも、振動を生じることなく、安定した回転が得られる。また、検出手段は、磁気的に変位検出を行う近接スイッチである。近接スイッチは、小型,軽量で安価なものが多く、また精度にも優れており、アンクランプユニットの小さな押し棒に内蔵する検出手段として好ましい。
【0007】
この発明において、前記検出手段は、前記押し棒の先端面から突没自在に突出し、かつ押し棒先端側に突出付勢されて配置されているものであっても良い。
主軸先端のクランプ機構は、異物の付着等により、工具が完全に押し込まれていない不完全なクランプ状態である半掴み状態を生じることがある。正常クランプ状態と半掴み状態とで、ドローバ位置の違いは僅かであるため、その判別のためには、検出手段とドローバ後端の距離を正確に検出する必要がある。また、検出手段は押し棒に組み込むための小型化の要請のために、検出可能な距離が短くなる。このような技術的要求に対して、この構成の場合、前記検出手段は押し棒よりもドローバの後端に近づいてドローバの後端を検出することができる。そのため、検出手段の検出可能な距離が短くてもドローバ後端を検出可能であり、正常クランプ状態および半掴み状態の判別が行える。
【0008】
この発明において、前記検出手段は、ドローバの後端面に接して配置されたシリンダ部材を介してドローバの後端を検出するものであっても良い。
また、この発明において、上記アンクランプユニットは、アンクランプ時に主軸の後端外周に係合して主軸の先端側への移動を阻止する主軸後端係合機構を有するものであっても良い。
【0009】
この発明において、上記軸受は、静圧気体軸受と磁気軸受とが複合化されたラジル型の静圧磁気複合軸受であっても良い。
このように、静圧磁気複合軸受を用いた場合、静圧気体軸受の優れた動剛性および回転精度と、磁気軸受の優れた静剛性という両軸受の特長を生かしたコンパクトな軸受とできる。静圧磁気複合軸受は、非接触軸受であるため、主軸重量の偏りの影響を受け易いが、空掴み判別用の検出手段はアンクランプ用の押し棒の先端に内蔵するため、主軸に偏ってセンサターゲットを設ける必要がなく、非接触軸受を用いながら、動作に悪影響を及ぼすことなく空掴みの判別が行える。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施形態を図1ないし図10と共に説明する。まず、全体の概略を図1と共に説明する。この自動工具交換機能付きスピンドル装置は、例えば、高速切削加工装置や研削加工装置の主軸頭として用いられる。このスピンドル装置は、ハウジング1にラジアル型の軸受2およびスラスト型の軸受3を介して主軸4を支持し、スピンドル駆動源5を設けたものである。スピンドル駆動源5は、ハウジング1に内蔵のモータであって、主軸4に一体に設けられたロータ6とハウジング1に設置されたステータ7とで構成され、ビルトインモータ形式のスピンドル装置を構成する。主軸4の先端には工具8のクランプ機構9が設けてある。クランプ機構9は、自動工具交換装置(ATC装置)10によって工具8の交換が可能なものである。自動工具交換装置10は、主軸4に対する工具8の挿脱と、工具8の移動とを行うものである。
【0012】
クランプ機構9は、主軸4の先端に工具8が押し込まれることで、主軸4内を貫通するドローバ11のばね部材12による後退付勢力により、工具8をクランプするものである。ハウジング1内の主軸4の後方には、アンクランプユニット13が設置されている。アンクランプユニット13は、進退駆動される押し棒14でドローバ11の後端を押すことにより、クランプ機構9をアンクランプ状態とするものである。押し棒14は、ドローバ11の後端に配置されたシリンダ部材15を介してドローバ11を押す。アンクランプユニット13は、アンクランプ時に主軸4の後端外周に係合して主軸4の先端側への移動を阻止する主軸後端係合機構20を有する。
アンクランプユニット13の押し棒14の先端には、ドローバ11の後端を、シリンダ部材15を介して検出する検出手段16が内蔵され、この検出手段16の検出信号により、クランプ機構9による工具8の空掴み等の把持状態を判別する判別手段17が設けられている。判別手段17は、例えば、スピンド装置またはこのスピンド装置を装備した機械の全体を制御する制御装置(図示せず)に設けられる。
【0013】
各軸受2,3とスピンドル駆動源5の配置は、この例では主軸4の前部(工具取付側部)および後部をラジアル型の軸受2で支持、その中間をスラスト型の軸受3で支持し、後端にスピンドル駆動源5を配置した構成としてある。
軸受2,3は、磁気軸受等の非接触型軸受や、転がり軸受等の接触型軸受であっても良いが、この例では、図2に示すように静圧磁気複合軸受が用いられている。
【0014】
この静圧磁気複合軸受からなるラジアル型の軸受2は、静圧気体軸受2Aと磁気軸受2Bとを複合化させたものである。この明細書で言う複合化とは、静圧および磁気の両形式の軸受を共通部分が生じるように組み合わせることを意味し、例えば、静圧気体軸受面と磁気軸受面とに共通部分(ラジアル軸受では軸方向の重なり部分)を生じさせるか、あるいは両形式の軸受に少なくとも一部の部品が共通化されるものであれば良い。
【0015】
この実施形態では、図3,図4に拡大して示すように、磁気軸受2Bの電磁石のコア23に、静圧気体軸受2Aの絞り24aを設けることで、コア23で静圧気体軸受面の一部を構成している。コア23は、軸方向に離れた一対の主コア部23a,23aと、これら主コア部23a,23aを連結した連結コア部23bとを有する。磁気軸受2Bは、コア23の連結コア部23bにコイル25を巻装したものである。コイル25は樹脂材等の非磁性体26に埋め込まれている。
静圧気体軸受2Aは、コア23および非磁性体26の内径側面で形成されて主軸4との間に軸受隙間d1を形成する静圧磁気受面2Aaと、コア23の各主コア部23a,23aに設けられて静圧軸受面2Aaに開口する絞り24aとで構成される。絞り24aは、各主コア部23aの外径側面に開口した給気孔24の先端に設けられている。
コア23は、主軸4の回りの円周方向複数箇所(同図の例では4箇所)に配置されてハウジング1に固定されている。円周方向に隣合うコア23間の隙間は、樹脂材等の非磁性体27で埋められている。この非磁性体27は、コイル25の周囲の非磁性体26(図3)と一体のものであっても良い。これら非磁性体26,27と、コア23とで、前記静圧磁気軸受面2Aaが構成される。
【0016】
図5は、スラスト型の静圧磁気複合軸受からなる軸受3の拡大図である。この一対の軸受3,3は、主軸4に設けられた鍔部4aの両面に対向してハウジング1内に設置されたものであり、互いに一つの両面式スラスト型静圧磁気複合軸受30を構成する。両側の静圧磁気複合軸受3,3は、互いに同じ構成のものである。これら静圧磁気複合軸受3は、各々静圧気体軸受3Aと磁気軸受3Bとを複合化させたものである。
この実施形態では、磁気軸受3Bの電磁石のコア33に、静圧気体軸受3Aの絞り34aを設けることで、軸受構成部品の共通化と共に、軸受面の一部が軸方向に重なるようにしてある。コア33は、主軸鍔部4aの対向面に開き部33dが生じるように、縦断面形状がC字状に形成され、その内部にコイル35が収められている。
スラスト型の静圧気体軸受3Aは、コア33の側面で形成されて主軸鍔部4aとの間に軸受隙間d2を形成する静圧軸受面3Aaと、コア33に設けられて静圧軸受面3Aaに開口する絞り34aとで構成される。絞り34aは、コア33の外径側面に開口した給気孔34の先端に設けられている。
【0017】
図2の各静圧磁気複合軸受2,3における静圧気体軸受2A,3Aの給気孔24,34には、ハウジング1内に設けられた給気孔40の給気入口40aから、圧縮空気またはその他の圧縮気体が供給される。
【0018】
図8は主軸4の先端のクランプ機構9の各動作状態を示す。同図(A)はアンクランプ状態、(B)はクランプ状態、(C)は工具空掴み状態(工具無し状態)を各々示す。主軸4の先端に、工具8のテーパ状のシャンク部8aを嵌合させるテーパ状の工具嵌合凹部41が設けられている。シャンク部8aは中空に形成され、後端に内鍔8bを有している。主軸4内には、工具嵌合凹部41に続いてクランプ機構収容凹部42が設けられている。
【0019】
クランプ機構9は、シャンク部8a内に挿入されて内鍔8bに係合するグリッパ43と、このグリッパ43内に配置されたグリッパ広げ部材44とを有する。グリッパ43は、円周方向に複数個に分割された筒状部材であり、先端の外周にシャンク部8aの内鍔8bに係合可能な係合突部43aを有している。グリッパ43は、主軸4のクランプ機構収容凹部42に設けられたテーパ面状の拡縮ガイド面4bに係合するテーパ面43bを有しており、クランプ機構収容凹部42内の縮径付勢用ばね45で拡縮ガイド面4bに押し付けられることで、縮径状態となる。
グリッパ広げ部材44は、グリッパ43内に引き込むことでグリッパ43を広げる部材であり、外周面がテーパ状の拡径用ガイド面に形成されている。この広がりにより、グリッパ43は、その係合突部43aが工具8の内鍔8bに係合する。グリッパ広げ部材44は、ドローバ11の先端に設けられており、ドローバ11は、主軸4内のばね部材12によって後退付勢される。ばね部材12は、その付勢によるグリッパ43の拡径力が、縮径付勢用ばね45による縮径力よりも大きくなるように設計してある。したがって、ドローバ11に外力を与えない自然状態では、工具8のシャンク部8aは、グリッパ43の係合突部43aにより工具嵌合凹部41の奥側へ引きつけたクランプ状態となる。
【0020】
このクランプ機構9によると、次のようにクランプ動作が行われる。図8(A)のようにドローバ11を前方へ押したアンクランプ状態で、主軸4の工具嵌合凹部41に工具8のシャンク部8aを押し込み、ドローバ11の押し付けを解消する。この押し付け解消により、ばね部材12の付勢力でドローバ11と共にグリッパ広げ部材44の拡径した前部がグリッパ43内に入り込み、グリッパ43が拡径して工具8をクランプ状態とする(図8(B))。この状態からドローバ11を前方へ押すと、図8(A)のアンクランプ状態となる。
工具8の空掴み状態では、グリッパ広げ部材44は、グリッパ43が工具8に当たらないために、正規の工具クランプ位置よりも後方まで移動する(図8(C))。この位置の差をLとすると、工具8の掴み状態よりも空掴み状態の方が、ドローバ11の後端位置(図9(B),(C)参照)も、距離Lだけ後方位置となる。
【0021】
図7はアンクランプユニット13の各動作状態および主軸4の後端部を示す。図7(A),(B)の上半部は、アンクランプ時の動作状態を、同図(A)の下半部は工具クランプ時の動作状態を、同図(B)の下半部は空掴み時の動作状態を各々示す。
主軸4内のドローバ11の後端には鍔部11aが設けられ、鍔部11aにばね部材12の後端が係合している。主軸4のドローバ11を挿通した中空孔の後端には、アンクランプユニット13の押し棒14を当接させるシリンダ部材15が、鍔部11aに隣接して進退自在に嵌合している。シリンダ部材15は、主軸4の後端に取付けられたリング状の被係止部材19により主軸後方への抜け止めがなされ、ばね部材12による付勢と、押し棒14による押し付けより、ドローバ11と共に進退する。被係止部材19は、外周に突部19aを有している。
【0022】
アンクランプユニット13は、押し棒14の進退駆動源である流体圧シリンダ51を有し、押し棒14は、流体圧シリンダ51のピストンロッド54の先端部で構成される。ピストンロッド54は流体圧シリンダ51のシリンダ本体52の前後に貫通する。シリンダ本体52には、ピストン53の前後のシリンダ室に各々連通する流体出入口58,59が設けられている。流体圧シリンダ51は、ハウジング1に設置された筒状のガイド部材55に、シリンダ本体52が進退自在に設置され、前後に設けられたストッパ56,57がガイド部材55に係合することにより、シリンダ本体52の前後移動範囲が規制される。シリンダ本体52は、ガイド部材55に対して復帰ばね60により前方へ付勢されている。
【0023】
主軸後端係合機構20を説明する。シリンダ本体52の前部には、主軸4の後端の被係合部材19に係合する引っ掛け部材61が支軸62回りに開閉回動自在に取付けられ、ねじりコイルばね等の閉じ付勢ばね63で閉じ方向に付勢されている。引っ掛け部材61の後方には、内向きテーパ状のガイド面64aを有する開き操作部材64がシリンダ本体52の外周に進退自在に設けられ、開き操作部材64を前進させることで、そのガイド面64aで引っ掛け部材61が閉じ操作される。開き操作部材64は、シリンダ本体52の段面52aで前方へ押し付け可能とされ、かつ押し当てばね65で引っ掛け部材61に軽く押し当てられている。
【0024】
アンクランプユニット13は、主軸4の先端のクランプ機構9(図1)による工具クランプ状態では、図7(A)の下半部に示すように、復帰ばね60の付勢により、シリンダ本体52が後方のストッパ57に当たる前進端まで前進している。アンクランプを行うときは、ピトスン53の後方のシリンダ室に作動流体を供給する。これにより、ピストンロッド52の先端の押し棒14でドローバ11の後方のシリンダ部材18を押し、クランプ機構9に工具8のクランプ動作を行わせる。このとき、押し棒14に作用する抵抗により、流体圧シリンダ51の全体、つまりシリンダ本体52が復帰ばね60に抗して後退し、シリンダ本体52と共に引っ掛け部材61も後退する。この後退により、引っ掛け部材61が主軸4の後端の被係合部材19に係合し、主軸4が押し部材14の押し動作で前方へ移動することが防止される。
【0025】
このアンクランプ状態から、流体圧シリンダ51の前方のシリンダ室に作動流体を供給すると、押し部材14が後退すると共に、シリンダ本体52が前進してその段面52aで開き操作部材64を押す。そのため、開き操作部材64により引っ掛け部材61が開き動作させられ、引っ掛け部材61と被係合部材19の係合が解除される。
【0026】
図10に示すように、押し棒14は中空に形成され、基端の雄ねじ部14aでピストンロッド52の先端に取付けられている。押し棒14の中空とされた内部空間に、ドローバ11の後方のシリンダ部材15を検出する検出手段16が内蔵され、止めねじ69で止め付けられている。検出手段16は、クランプ機構9による工具掴み時と空掴み時とにおけるドローバ11の後端位置の差Lが検出できるものであれば良く、磁気式または光学式の変位検出手段を用いることが可能であるが、この例では、磁気的に変位検出を行う近接スイッチが用いられている。検出手段16のリード線68は、中空軸とされたピストンロッド52の中心孔から外部に引き出されている。
【0027】
上記構成による空掴み検出動作を説明する。クランプ機構8およびアンクランプユニット13の動作は前述の通りである。図9(A)に示すように、クランプ機構8のアンクランプ時は、アンクランプユニット13の押し棒14が前進してドローバ11の後方のシリンダ部材15を押した状態となる。
クランプ時は、ドローバ11がばね部材12で後方に押されて、シリンダ部材15は図9(B)に示すように所定位置に後退している。この状態では、押し棒14とシリンダ部材15との距離は長く、押し棒14に内蔵の検出手段16はシリンダ部材15を検出しない。
空掴み時は、クランプ機構9(図8)で工具8がグリッパ43に当たらないため、ドローバ11はクランプ時よりもある距離Lだけさらに後方に移動する。そのため、シリンダ部材15が押し棒14に内蔵の検出手段16で検出される。この検出信号により、空掴みであることが、判別手段17で判別される。
なお、図9(A)に示すアンクランプ状態では、押し棒14はシリンダ部材15に当接し、押し棒14に内蔵の検出手段16がオンとなるが、アンクランプ時とクランプ時とは、スピンドル装置を制御する制御信号で区別できるため、空掴みであるか、アンクランプ状態であるかの区別が行える。
【0028】
このスピンドル装置によると、このようにドローバ11を押す押し棒14の先端に空掴み用の検出手段16を内蔵したため、アンクランプユニット13に主軸後端外周の被係合部材19に引っ掛け部材61を係合させる構成のものを用いながら、配置空間確保上の問題を生じることなく、ドローバ11の位置検出が行える。また、検出手段16は押し棒14の先端に内蔵されるため、主軸4と共に回転するドローバ11等の部材に偏ってセンサターゲットを設ける必要がない。そのため、主軸4の高速回転時にも、振動を生じることなく、安定した回転が得られる。
【0029】
また、このスピンドル装置は、主軸4を支持する軸受2,3として、静圧磁気複合軸受を用いているため、静圧気体軸受の優れた動剛性および回転精度と、磁気軸受の優れた静剛性という両軸受の特長を生かしたコンパクトな軸受とできる。静圧磁気複合軸受は、非接触軸受であるため、主軸重量の偏りの影響を受け易いが、空掴み判別用の検出手段16はアンクランプ用の押し棒14の先端に内蔵するため、主軸4に偏ってセンサターゲットを設ける必要がなく、非接触軸受を用いながら、動作に悪影響を及ぼすことなく空掴みの判別が行える。
検出手段16は、近接スイッチを用いたため、小型,軽量で,安価なものが使用でき、また精度にも優れており、アンクランプユニット13の小さな押し棒14に内蔵する検出手段として好ましい。
このように、主軸4を支持する軸受2,3に静圧磁気複合軸受を用いた高精度でコンパクトな構成のスピンドル装置において、主軸4の偏心荷重による振動の問題を生じることなく、工具の確実な空掴み検出が行える。
【0030】
図11,図12は、この発明の第2の実施形態を示す。この実施形態は、第1の実施形態において、検出手段16Aを、押し棒14の先端面から突没自在に突出したものとすることにより、正常クランプ状態と半掴み状態との判別を可能としたものである。検出手段16Aは、中空とされた押し棒14内に配置され、押し棒14に内蔵の突出付勢ばね71により、押し棒先端側に突出付勢されている。検出手段16Aの最突出位置は、ストッパ手段72により規制されている。検出手段16Aは、支持筒73内に保持されており、支持筒73を押し棒14の先端内径部に進退自在に嵌合させることにより、検出手段16Aを押し棒14に対して突没自在としている。上記ストッパ手段72は、支持筒73の後端に設けられた拡径部72aと、押し棒14内に設けられた段差面72bとで構成される。押し棒14は、アンクランプユニット13における流体圧シリンダ51のピストンロッド54に対して、両者14,54の内径面の雌ねじ部に螺合するねじ筒74を螺合させることにより固定されている。
【0031】
検出手段16Aは、磁気式の距離検出手段を用いており、ドローバ11の後端までの距離を検出するものとしてある。詳細には、ドローバ後端のシリンダ部材15の後端面までの距離を検出するものとしてある。磁気式の距離検出手段には、例えば、過電流式またはリラクタンス式の変位センサが用いられる。検出手段16Aの検出信号により工具の把持状態を判別する判別手段17Aは、検出手段16Aの距離検出値等により、把持状態の判別として、アンクランプ状態、正常クランプ状態、半掴み状態、および空掴み状態の判別を行うものとしてある。
この実施形態におけるこの他の構成は、図1〜図10と共に説明した第1の実施形態と同じである。
【0032】
この実施形態における工具把持状態の判別を説明する。図12(A)におけるアンクランプ状態においては、アンクランプユニット13の押し棒14が前進して、ドローバ11の後方のシリンダ部材15を押した状態となる。このとき、検出手段16Aは、シリンダ部材15と接触し、押し棒14内に没入して収容される。
同図(B)の正常クランプ状態においては、アンクランプユニット13の押し棒14が後退し、検出手段16Aとシリンダ部材15とは離れる。このとき、検出手段16Aは押し棒14内の突出付勢ばね71によって、押し棒14の先端面より前方(図の左側)に押し出される。押し出し量はストッパ手段72により規制されるが、検出手段16Aによりシリンダ部材15の後端までの距離検出が可能な範囲になるように押し出し量を設定する。
同図(C)の半掴み状態においては、シリンダ部材15の後端位置は正常クランプ状態よりも僅かに前方にある。このときの距離Laが規定値以上であった場合に、判別手段17A(図11)は半掴みと判断する。
図12(D)の空掴み状態においては、シリンダ部材15の後端位置は正常クランプ状態よりも後方(図の右方向)にある。同図はシリンダ部材15の後端面と検出手段16Aが接触する場合の例である。この場合、同図(A)のアンクランプ状態と区別するために、判別手段17Aは、アンクランプユニット動作のオン/オフ信号を用いる。磁気軸受スピンドルや静圧磁気複合軸受スピンドルにおいては、アキシアル磁気軸受の電流値を測定することで、アンクランプユニットの押し棒14がシリンダ部材15を押している状態を検出できるため、判別手段17Aは、上記電流値の測定値によって、アンクランプ状態と空掴み状態との区別ができる。
【0033】
この実施形態によると、このように検出手段16Aを押し棒14の先端面から突没自在に突出させ、かつ突出付勢したため、アンクランプ状態、正常クランプ状態、および空掴み状態の区別だけでなく、正常クランプ状態と半掴み状態との判別が可能になる。半掴み状態は、工具8(図1)と主軸4の先端面に形成されているテーパ状の工具嵌合面との嵌合が不十分でクランプされている不完全クランプ状態のことである。この半掴み状態は嵌合面への異物の付着時等に生じる。第1の実施形態の場合は、アンクランプ状態、正常クランプ状態、および空掴み状態の判別は可能であるが、半掴み状態の判別は難しい。正常クランプ状態と半掴み状態とを判別するためには、シリンダ部材15の後端面と押し棒14の先端面(検出手段16の検出面)までの距離を正確に検出しなければならない。一方、押し棒14に内蔵できる磁気式変位センサは小型のものに限定されため、上記距離が検出可能範囲外になる場合がある。このため、押し棒14の先端に固定した磁気式近接センサでは、半掴み状態におけるシリンダ部材15の端面を検出することは構造上困難である。
しかし、第2の実施形態の場合は、検出手段16Aが押し棒14から突没自在に突出して押し棒14側に付勢されているため、正常クランプ状態および半掴み状態では検出手段16Aが押し棒14に近づいた位置にあり、そのため、磁気式変位センサからなる検出手段16Aの検出可能距離が短くても距離検出を行うことができる。
【0034】
【発明の効果】
この発明の自動工具交換機能付きスピンドル装置は、アンクランプユニットの上記押し棒の先端に、ドローバの後端を検出する検出手段を内蔵し、この検出手段の検出信号により工具の把持状態を判別するようにしたため、アンクランプユニットの形式を問わず、ドローバ位置の検出により空掴みの判別が行え、また高速回転時のアンバランスの問題も生じることがない。上記検出手段が近接スイッチであるので、小型,軽量で安価で、精度にも優れ、小さな押し棒への内蔵が無理なく行える。
前記検出手段が、前記押し棒の先端面から突出し、かつ押し棒先端側に突出付勢されて配置されているものである場合は、正常クランプ状態と半掴み状態との判別が行える。
上記アンクランプユニットが、アンクランプ時に主軸の後端外周に係合して主軸の先端側への移動を阻止する主軸後端係合機構を有するものである場合は、コンパクトなクランプ機構とできる反面、ドローバ後端付近に検出手段配置空間が得難いが、押し棒の先端に検出手段を内蔵するため、検出手段配置空間の問題なく、空掴み検出が行える。
上記軸受が静圧磁気複合軸受である場合は、優れた動剛性、回転精度、静剛性を得ながら、空掴みの判別が、上記各性能に開く影響を及ぼさずに行える
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態にかかる自動工具交換機能付きスピンドル装置の概念構成を示す説明図である。
【図2】同スピンドル装置の断面図である。
【図3】同スピンドル装置のラジアル型の静圧磁気複合軸受の拡大断面図である。
【図4】同静圧磁気複合軸受の横断面図である。
【図5】同スピンドル装置のスラスト型の静圧磁気複合軸受の拡大断面図である。
【図6】(A)は同スピンドル装置装置における主軸、クランプ機構、およびアンクランプユニットの関係を示す断面図、(B)はその主軸の断面図である。
【図7】同アンクランプユニットの各動作状態を示す拡大断面図である。
【図8】同クランプ機構の各動作状態を示す拡大断面図である。
【図9】各動作状態におけるドローバ後端と押し棒の関係を示す動作説明図である。
【図10】(A)は同押し棒の断面図、(B)は同押し棒の正面図、(C)は同押し棒の側面図である。
【図11】この発明の第2の実施形態における押し棒の断面図である。
【図12】同実施形態におけるドローバ後端と押し棒,検出手段の関係を示す動作説明図である。
【符号の説明】
1…ハウジング
2,3…軸受
4…主軸
5…スピンドル駆動源
8…工具
9…クランプ機構
10…自動工具交換装置
11…ドローバ
12…ばね部材
13…アンクランプユニット
14…押し棒
15…シリンダ部材
16,16A…検出手段
17,17A…判別手段
20…主軸後端係合機構

Claims (5)

  1. ハウジングに軸受を介して主軸を支持し、この主軸の先端にクランプ機構を設け、このクランプ機構は、主軸先端に工具が押し込まれることで、主軸内を貫通するドローバの後退付勢力により工具をクランプするものであり、上記ドローバの後端を押し棒で押すことにより上記クランプ機構をアンクランプ状態とするアンクランプユニットを上記ハウジングに設け、上記クランプ機構は、工具の掴み状態よりも空掴み状態の方がドローバ後端位置が後方となる自動工具交換機能付きスピンドル装置において、
    上記アンクランプユニットの上記押し棒の先端に、ドローバの後端を検出する検出手段を内蔵し、この検出手段は、磁気的に変位検出を行う近接スイッチであり、この検出手段の検出信号により工具の把持状態を判別するようにしたことを特徴とする自動工具交換機能付きスピンドル装置。
  2. 前記検出手段は、前記押し棒の先端面から突没自在に突出し、かつ、押し棒先端側に突出付勢されて配置されているものである請求項1に記載の自動工具交換機能付きスピンドル装置。
  3. 前記検出手段は、ドローバの後端面に接して配置されたシリンダ部材を介してドローバの後端を検出するものである請求項1または請求項2に記載の自動工具交換機能付きスピンドル装置。
  4. 上記アンクランプユニットは、アンクランプ時に主軸の後端外周に係合して主軸の先端側への移動を阻止する主軸後端係合機構を有するものである請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の自動工具交換機能付きスピンドル装置。
  5. 上記軸受は、静圧気体軸受と磁気軸受とが複合化されたラジル型の静圧磁気複合軸受である請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の自動工具交換機能付きスピンドル装置。
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