JP3988510B2 - 情報端末 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
漢字や記号を含むテキストデータを音声で読み上げることができる情報端末等に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来より、インターネット等から受信した漢字を含むテキストデータを、ディスプレイに表示すると共に音声で読み上げることができる情報端末が知られている。音声で読み上げるためには音声データが必要であり、人が事前にテキストデータを全文読み上げた音声データをテキストデータと一緒にインターネット等から受信する方法や、情報端末内で単語単位や仮名単位の音素データを組み合わせ、テキストデータに対応した音声データを動的に生成する方法が知られている。
【0003】
後者の方法を採る情報端末の一つに、漢字とその読み仮名とを備えた汎用的な読み上げ用辞書を用い、図5に示すような漢字混じり文のテキストデータ400から読み上げ用データ405に一旦変換し、その読み上げ用データに基づいて事前に用意された単語単位や仮名単位の音素データを組み合わせて読み上げるものがある。
【0004】
このような情報端末は、インターネット等から受信するデータがテキストデータのみであるため、通信データ量が他の方法に比べて少ないという利点がある。しかし一方、ハードウェア的な制約から情報端末内に備えることができる読み上げ用辞書のデータ量には限度があるため、仮名に変換できない漢字が発生することにより十分な読み上げ品質が得られないという問題があった。
【0005】
本発明はこうした問題に鑑みなされたものであり、情報端末内に備える読み上げ用辞書のデータ量をできるだけ抑えながら読み上げ品質を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するために為された請求項1に記載の情報端末は、テキストデータ受信手段が、少なくとも漢字又は記号の何れか一方を含むテキストデータをネットワークを介してサーバから受信し、地域把握手段が現在地域を把握し、辞書データ受信手段が、現在地域に対応する辞書符号をサーバに送信して、地域毎に分類された辞書データの中から対応する地域の辞書データをネットワークを介してサーバから受信し、受信した辞書データを、当該辞書データを特定する辞書符号及び当該辞書データの有効期限と共に保持するする。そして、この辞書データを用いてテキストデータから漢字及び記号が仮名読みされた読み上げ用データを生成し、その読み上げ用データに基づいて音素データを組み合わせて音声データを生成し、その音声データを音声として出力する。
尚、記号とは例えば英字、「&」、「%」等を意味する(以下「記号」は同様である)。また、現在地域を把握する方法は、例えば衛星位置情報システム、ラジオ放送、電波ビーコン、光ビーコン等を用いて把握する方法や、利用者が直接指定する方法等が考えられるが、現在地域が把握できればどのような方法であってもよい。また、地域毎に分類分けされた辞書データとは、例えば地名、道路名称、施設名称、方言等の地域性がある単語を、地区毎(関東地区、関西地区、・・・)や都道府県毎(東京都、神奈川県、・・・)によって分けたものである。
【0007】
また、請求項1に記載の情報端末の辞書データ受信手段は、辞書データを用いる前に、地域把握手段が把握した現在地域に対応する辞書符号と保持している辞書データの辞書符号とを比較し、現在地域に対応する辞書データを既に保持しているか否かを判断し、保持していない場合、及び、保持していたとしても当該辞書データの有効期限が過ぎている場合に、現在地域に対応する辞書符号をサーバに送信してその辞書符号に対応する辞書データをサーバから受信する。
【0008】
このような情報端末が保持する辞書データは、地域毎に分類された辞書データであるため汎用的な辞書に比べて少量となる。また、各辞書データを該当地域について充実させておくこともできる。したがって、情報端末内に備える辞書データのデータ量を抑えながら読み上げ品質を向上させることができる。
【0009】
また、辞書データ受信手段は、必要な分類の辞書データを既に保持していれば改めて辞書データを受信しないため、サーバとの通信データ量を最小限に抑えることができる。したがって、サーバと通信するデータ量を抑えることができ、通信コストを下げることができる。また、有効期限を確認するようになっているため、辞書データを常に最新の状態にすることができる。その結果、テキストデータがニュースのような時事性のものであった場合に、話題の固有名詞等を正確に読み上げることができるなど、読み上げ品質が向上する。
【0014】
一方、このような情報端末に組み合わせるサーバは、辞書データ保持手段が、地域毎に分類され、有効期限が付加された辞書データを辞書符号によって管理して保持し、テキストデータ送信手段が、少なくとも漢字又は記号の何れか一方を含むテキストデータを情報端末に送信し、辞書データ送信手段が情報端末から指定された辞書符号に対応する辞書データを情報端末に送信するサーバであるとよい。尚、各手段は別々のサーバによって実現されていてもよいし、一つのサーバによって実現されていてもよい。
【0015】
このようなサーバと組み合わせれば請求項1に記載の情報端末を機能させることができる。
また、情報端末は情報端末自身が必要な地域の辞書データを決定してもよいが、サーバに種々の情報を送信してサーバから適切な辞書データを受信するようになっていてもよい。すなわち請求項2に記載のように、辞書データ受信手段が、現在地域に関する情報及び情報端末の進行予想経路に関する情報をサーバに送信し、その情報に対応した辞書データをサーバから受信すればよい。一方、サーバは、辞書データ送信手段が、情報端末から受け取った現在地域及び進行予想経路に関する情報を基に、辞書データ保持手段が保持する辞書データの中から適切な辞書データを選択して情報端末に送信するようになっていればよい。尚、進行予想経路に関する情報とは、例えば情報端末に設定された目的地や情報端末の移動方向等の情報である。
【0016】
このようになっていると、例えばサーバが持っている最新かつ詳細な交通情報を基に情報端末が送った経路情報を修正し、その修正した経路情報に適した辞書データを情報端末に送信することが可能となる。したがって情報端末は、より適した辞書データを利用することが可能となる。
【0017】
また、情報端末は辞書データを1つだけ保持でき、新たに辞書データを受信した場合は古い辞書データを破棄するようになっていてもよいが、請求項3に記載のように、辞書データ受信手段は受信した辞書データを複数保持でき、保持可能な数又は容量を越えた場合は保持している辞書データのうち最古に使用された辞書データを破棄し、新たに受信した辞書データを保持するようにしてもよい。尚、保持可能な数を越えた場合というのは、例えば新たに辞書データを保持することによって辞書データを管理するテーブルのエントリー数を越える場合などが考えられる。
【0018】
このようになっていると、情報端末が保持する辞書データは増加するが、保持している辞書データで間に合う確率が高まる。したがって、保持する辞書データが1つである場合と比べ、サーバと通信するデータ量を抑えることができ、通信コストを下げることができる。
【0021】
また、辞書データの内容を可能な限り適切に設定しても、情報端末が保持している辞書データでは読み上げデータを生成できない漢字や記号がテキストデータに含まれていて、読み上げデータを生成できないことが起こる可能性は否定できない。そのような場合に対応した情報端末としては、請求項4に記載のように、辞書データ受信手段が保持している辞書データでは読み上げ用データを生成できない漢字や記号がテキストデータに含まれていたとき、辞書データ受信手段が、その漢字や記号をサーバに送信してその漢字や記号の読みを含む辞書データを受信するようになっているとよい。尚、サーバから受信する辞書データというのは、分類されている辞書データであってもよいし、該当する漢字又は記号に関する部分的な辞書データであってもよい。
【0022】
このようになっていると、保持している辞書データでは読み上げることができなかった漢字や記号がテキストデータの中に存在した場合も、そのテキストデータを読み上げることが可能になり、読み上げ品質が向上する。
このような情報端末に組み合わせるサーバは、辞書データ送信手段が、情報端末から指定された漢字や記号を含む辞書データを辞書データ保持手段が保持する辞書データの中から選択して情報端末に送信するサーバであるとよい。
【0023】
このようなサーバと組み合わせれば請求項4に記載の情報端末を機能させることができる。
また、情報端末は請求項5に記載のように、辞書データ受信手段が受信する辞書データに更に単語に関連する情報が含まれていれば、読み上げ手段はテキストデータ受信手段から受信したテキストデータだけでなく、単語関連情報も付加して読み上げ用データを生成することもできる。尚、関連情報としては例えば属性情報やアクセント等が考えられる。
【0024】
このようになっていると、例えばテキストデータが単語の羅列「東名、下り、名古屋IC、渋滞」であった場合でも「とうめいこうそくどうろくだりしゃせんなごやインターチェンジふきんでじゅうたい」という様に読み上げさせることもでき、利用者が理解しやすくなる。
【0025】
このような情報端末に組み合わせるサーバは、単語に関連する情報が付加された辞書データを、辞書データ保持手段が保持しているサーバであるとよい。
このようなサーバと組み合わせれば請求項5に記載の情報端末を機能させることができる。
【0026】
ところで、情報端末は受信したテキストデータを音声で読み上げるだけであってもよいが、請求項6に記載のように、更にテキストデータを文字として表示する表示手段を備えていてもよい。このようになっていると、利用者に視覚的に内容を伝えることができ、利用者の理解に役立つ。
【0027】
また、情報端末は例えばPDAや、請求項7に記載のようなナビゲーション装置として構成してもよい。これらと組み合わせれば、サーバから受信したテキストデータだけでなく、PDA内やナビゲーション内のテキストデータも音声で読み上げることが可能となるため、より発展的な使い方ができる。
【0028】
また、情報端末を構成する各手段はハードウェア上で実現されてもよいが、情報端末としてコンピュータを機能させるためのプログラムとして実現させてもよい。
このようにプログラムで実現させれば、磁気ディスク、光磁気ディスク、メモリカード等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータにロードして起動することにより用いることができる。また、ネットワークを介してロードして起動することにより用いることもできる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施例について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうることは言うまでもない。
【0030】
図1は実施例のVICS(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報システム)センタ10(サーバのテキストデータ送信手段に相当する)、辞書データセンタ15(サーバの辞書データ保持手段及び辞書データ送信手段に相当する)、ナビゲーション装置20(情報端末に相当する)の構成を示すブロック図である。
【0031】
VICSセンタ10は、渋滞情報や事故情報等の交通情報を表すテキストデータ(仮名、漢字、記号等から構成される)をFM放送、光ビーコン、電波ビーコン等を介してナビゲーション装置20に常時送信している。辞書データセンタ15は、地名、道路名、施設名称等の漢字や記号の読みを示す辞書データを、関東地区、関西地区のような地域毎に分けて保持し、ナビゲーション装置20から指令があると指定された地域の辞書データをインターネットを介してナビゲーション装置20に送信することができる。尚、辞書データは辞書コード(辞書符号に相当する)によって管理されている。
【0032】
ナビゲーション装置20は、車両の現在位置を検出する位置検出器21(地域把握手段として機能する)と、ユーザーからの各種指示を入力するための操作スイッチ群22と、操作スイッチ群22と同様に各種指示を入力可能なリモートコントロール端末(以下、リモコンと称す。)23aと、リモコン23aからの信号を入力するリモコンセンサ23bと、外部情報入出力装置24(辞書データ受信手段の一部及びテキストデータ受信手段として機能する)と、地図データや各種の情報を記録した外部記憶媒体から地図データ等を入力する地図データ入力器25と、地図や各種情報の表示を行うための表示装置26と、各種のガイド音声等を出力するための音声出力装置27(読み上げ手段の一部として機能する)と、上述した位置検出器21,操作スイッチ群22,リモコン23a,外部情報入出力装置24,地図データ入力器25からの入力に応じて各種処理を実行し、位置検出器21,操作スイッチ群22,リモコンセンサ23b,外部情報入出力装置24,地図データ入力器25,表示装置26,音声出力装置27を制御する制御回路29(辞書データ受信手段の一部及び読み上げ手段の一部として機能する)とを備えている。
【0033】
位置検出器21は、GPS(Global Positioning System)用の人工衛星からの送信電波をGPSアンテナを介して受信し、車両の位置,方位,速度等を検出するGPS受信機21aと、車両に加えられる回転運動の大きさを検出するジャイロスコープ21bと、車両の前後方向の加速度等から走行した距離を検出するための距離センサ21cと、地磁気から進行方位を検出するための地磁気センサ21dとを備えている。そして、これら各センサ等21a〜21dは、各々が性質の異なる誤差を有しているため、互いに補完しながら使用するように構成されている。なお、精度によっては、上述したうちの一部のセンサで構成してもよく、またステアリングの回転センサや各転動輪の車輪センサ等を用いてもよい。
【0034】
操作スイッチ群22としては、表示装置26と一体に構成され、表示画面上に設置されるタッチパネル及び表示装置26の周囲に設けられたメカニカルなキースイッチ等が用いられる。なおタッチパネルと表示装置26とは積層一体化されており、タッチパネルには、感圧方式,電磁誘導方式,静電容量方式,あるいはこれらを組み合わせた方式など各種の方式があるが、そのいずれを用いてもよい。
【0035】
外部情報入出力装置24は、図示しないアンテナを介してVICSセンタ10からテキストデータを受信する。この受信したテキストデータは制御回路29へ送られて処理される。また、図示しない携帯電話と接続され、インターネットを介して辞書データセンタ15と情報を送受信する機能を備える。
【0036】
地図データ入力器25は、位置特定の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、地図データ、マークデータを含む各種データを入力するための装置である。これらのデータの記録媒体としては、そのデータ量からCD−ROMやDVDを用いるのが一般的であるが、ハードディスクなどの磁気記憶装置やメモリカード等の他の媒体を用いても良い。
【0037】
表示装置26は、カラー表示装置であり、液晶ディスプレイ,プラズマディスプレイ,CRTなどがあるが、そのいずれを用いてもよい。表示装置26の表示画面には、位置検出器21にて検出した車両の現在位置と地図データ入力器25より入力された地図データとから特定した現在地を示すマーク、目的地までの誘導経路、名称、目印、各種施設のマーク等の付加データとを重ねて表示することができる。また、施設のガイド等も表示できる。そして、音声出力装置27は、地図データ入力器25より入力した施設のガイドや各種案内の音声や、外部情報入出力装置24を介して受信した情報の読み上げ音声を出力することができる。
【0038】
制御回路29は、CPU,ROM,RAM,I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROM及びRAMに記憶されたプログラムに基づいて、位置検出器21からの各検出信号に基づき座標及び進行方向の組として車両の現在位置を算出し、地図データ入力器25を介して読み込んだ現在位置付近の地図等を表示装置26に表示する地図表示処理や、地図データ入力器25に格納された地点データに基づき、操作スイッチ群22やリモコン23a等の操作に従って目的地となる施設を選択し、現在位置から目的地までの最適な経路を自動的に求める経路計算を行って経路案内を行う経路案内処理を行うことができる。
【0039】
また制御回路29は、テキストデータや複数の辞書データをRAMに保持することができる。そして、そのテキストデータを表示装置26へ表示すると共にその読み上げ音声を音声出力装置27から出力する処理を行うことができる。この読み上げ処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。この処理は、利用者がリモコン23a等を介して交通情報を要求した際に実行を開始する。
【0040】
まずS100では、位置検出器21からのデータに基づいて現在位置の情報や、経路が設定されている場合はその経路情報を用いて、必要な地域の辞書データを特定する。
続いてS110では、S100で特定した辞書データが制御回路29内のRAMに保持されているか否かを判定する。保持されている場合はS120に進み、保持されていない場合はS125に進む。
【0041】
S120では、保持されている辞書データの有効期限とGPS受信機21aから得られる現在日時とを比較する。有効期限内の辞書データであったならばS150に進み、有効期限を過ぎた辞書データであったならばS125に進む。
S125では、制御回路29内のRAMに辞書データを追加可能か否かを判定する。追加不可能であればS130に進み、追加可能であればS140に進む。
【0042】
S130では、制御回路29内のRAMに保持されている辞書データのうち、最後に使われた辞書データを削除し、S140に進む。
S140では、S100で特定した辞書データに対応する辞書コードを辞書データセンタ15に送信し、対応する辞書データを辞書データセンタ15から受信し、制御回路29内のRAMに保持する。この際、辞書データセンタ15は、ナビゲーション装置20から辞書コードを受信すると、保持している各辞書データの中から辞書コードに対応する辞書データを選び、ナビゲーション装置20に送信する。この辞書データの一例を図3の符号205に示す。辞書データは、辞書コードと有効期限と漢字の仮名読みデータとを備える。
【0043】
図2に戻りS150では、外部情報入出力装置24からFM放送を受信してVICSセンタ10から図3の符号200に示すような仮名漢字混じり文からなる交通情報を取得する。
続いて図2のS160では、S150で取得した交通情報を辞書データを用いて、図3の符号210に示すようなカナのみから構成される読み上げ用のデータを生成する。
【0044】
続いてS170では、S150で取得した交通情報を表示装置26に表示する。
続くS180では、S160で生成した読み上げデータを基に制御回路29のROM内に保持しているカナ単位の音素データを組み合わせて音声データを生成し、音声出力装置27から出力して読み上げ処理を終了する。
【0045】
このようにして、本実施例のナビゲーション装置20が保持する辞書データは、地域毎に分類された辞書データの内の必要な辞書データのみであるため、汎用的な辞書データに比べて少量となる。また、その辞書データを該当地域について細かい地名まで含めるなど充実させておくこともできる。したがって、ナビゲーション装置20に備える辞書データのデータ量を抑えながら読み上げ品質を向上させることができる。
【0046】
また、ナビゲーション装置20は辞書データを辞書データセンタ15から受信するが、必要な地域の辞書データを既に保持している場合は辞書データの受信を行わない。したがって、ナビゲーション装置20と辞書データセンタ15との通信データ量は最小限に抑えることができる。尚、辞書データには有効期限が設定されているため、古い辞書データを使用し続けることはない。
【0047】
以下、他の実施例について説明する。
(1)上記実施例では、VICSセンタ10から受信した交通情報の内容を、そのまま表示装置26に表示させると共に音声出力装置27から出力させていたが、単語に関連する情報まで付加された辞書データを用い、交通情報を編集したのちに表示及び音声出力してもよい。例えば交通情報が図4の符号300に示すような単語の羅列からなる簡易的な交通情報であった場合、辞書データが符号305に示すような、「東名」は「自動車道名称」、「上り」は「方向」、「事故」は「事象」等の各単語の属性情報が付加された辞書データであれば、文章形式になった表示用データ310や読み上げ用データ315を生成して読み上げることが可能となる。このようにすると利用者が理解しやすくなり使い勝手が向上する。
【0048】
(2)ナビゲーション装置20は、辞書データの有効期限が切れているときなど当該地域の辞書データを再度受信する場合は、当該地域の辞書データ全体を取得するようになっていてもよいし、差分だけ取得するようになっていても良い。差分だけ取得するのであれば、ナビゲーション装置20と辞書データセンタ15との間の通信量を抑えることができる。
【0049】
(3)上記実施例の辞書データは、関東地区や関西地区のような比較的広い単位で分類された辞書データであったが、県単位や市町村等の狭い単位で分類された辞書データであってもよい。その場合は、例えば高速道路走行中に、その高速道路の沿線上の市町村だけの辞書データを受信して、テキストデータを読み上げることもできる。このような狭い単位で分類された辞書データを用いると、辞書データを受信する回数は増加するが、各辞書データの内容を充実させることができるため、読み上げ品質を向上させることができる。
【0050】
(4)上記実施例ではナビゲーション装置20が現在位置情報や経路情報等を基に必要な辞書データを決定していたが、VICSセンタ10のようなテキストデータを提供するサーバが、テキストデータと共にそのテキストデータに適した辞書データの辞書コードを送信するようになっていてもよい。そして、ナビゲーション装置20は送信された辞書コードを辞書データセンタ15に送信してその辞書コードに対応する辞書データを受信してもよい。このようにしても、ナビゲーション装置20に備える辞書データ量を抑えながら読み上げ品質を向上させることができる。
【0051】
(5)また、ナビゲーション装置20は現在位置情報や経路情報等を辞書データセンタ15に送信し、それらの情報を基に辞書データセンタ15が適切な辞書データを決定するようになっていてもよい。
このようになっていると、例えばサーバが持っている最新かつ詳細な交通情報を基に情報端末が送った経路情報を修正し、その修正した経路情報に適した辞書データを情報端末に送信することが可能となる。したがって情報端末は、より適した辞書データを利用することが可能になる。
【0052】
(6)上記実施例のように地域毎に分けられた辞書データを用いるようになっていても、辞書データによって網羅できる漢字や記号には限度があるため、例えばテキストデータの中に当該地域の辞書データに含まれていな漢字が使用されていた場合には、適切な読み上げデータを生成できないこともあり得る。このような場合には、その漢字を辞書データセンタ15に送信して当該漢字を含む辞書データを新たに取得するようにしてもよい。このようにすれば、より読み上げ品質が向上する。
【0053】
(7)上記実施例においては、VICSセンタ10から取得する交通情報の読み上げについて本発明を適用したが、インターネットからWebページやメールが取得できるのであれば、そのようなWebページやメールの読み上げに本発明を適用してもよい。また、ナビゲーション装置に限らず携帯電話やPDA等に適用してWebページやメール等の読み上げに本発明を適用させてもよい。更に、テレビの文字放送を文字放送を読み上げるような場合に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 VICSセンタ、辞書データセンタ、ナビゲーション装置の構成図を示す説明図である。
【図2】 読み上げ処理を表すフローチャートである。
【図3】 テキストデータ、読み上げ用データ及び辞書データの一例を示す説明図である。
【図4】 テキストデータ、表示用データ、読み上げ用データ及び辞書データの一例を示す説明図である。
【図5】 テキストデータと読み上げ用データの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10…VICSセンタ
15…辞書データセンタ
20…ナビゲーション装置
21…位置検出器
21a…GPS受信機
21b…ジャイロスコープ
21c…距離センサ
21d…地磁気センサ
22…操作スイッチ群
23a…リモコン
23b…リモコンセンサ
24…外部情報入出力装置
25…地図データ入力器
26…表示装置
27…音声出力装置
29…制御回路
Claims (7)
- 現在地域を把握する地域把握手段と、
少なくとも漢字又は記号の何れか一方を含むテキストデータを、ネットワークを介してサーバから受信するテキストデータ受信手段と、
少なくとも漢字又は記号の何れか一方の読みを示す辞書データであって地域毎に分類された内のある一部の地域の前記辞書データをネットワークを介してサーバから受信し、受信した前記辞書データを、当該辞書データを特定する辞書符号及び当該辞書データの有効期限と共に保持する辞書データ受信手段と、
前記辞書データ受信手段が受信した前記辞書データを用いて、前記テキストデータ受信手段が受信した前記テキストデータから、そのテキストデータに含まれている漢字及び記号が仮名読みされた読み上げ用データを生成し、その読み上げ用データに基づいて音素データを組み合わせて音声データを生成し、その音声データを音声として出力する読み上げ手段と、
を備え、
前記辞書データ受信手段は、前記辞書データを用いる前に、前記地域把握手段が把握した現在地域に対応する前記辞書符号と保持している前記辞書データの前記辞書符号とを比較し、現在地域に対応する前記辞書データを既に保持しているか否かを判断し、保持していない場合、及び、保持していたとしても当該辞書データの有効期限が過ぎている場合に、現在地域に対応する前記辞書符号を前記サーバに送信してその辞書符号に対応する前記辞書データを前記サーバから受信することを特徴とする情報端末。 - 請求項1に記載の情報端末において、
前記辞書データ受信手段は、現在地域に関する情報及び前記情報端末の進行予想経路に関する情報を前記サーバに送信してその情報に対応した前記辞書データを前記サーバから受信することを特徴とする情報端末。 - 請求項1又は請求項2に記載の情報端末において、
前記辞書データ受信手段は受信した前記辞書データを複数保持でき、保持可能な数又は容量を越えた場合は保持している前記辞書データのうち最古に使用された前記辞書データを破棄し、新たに受信した前記辞書データを保持することを特徴とする情報端末。 - 請求項1〜請求項3の何れかに記載の情報端末において、
前記読み上げ手段は、読み上げデータを生成するとき前記辞書データ受信手段が保持している前記辞書データでは前記読み上げ用データを生成できない漢字や記号が前記テキストデータに含まれていると、その生成できない漢字や記号の読みを含む辞書データを受信するよう前記辞書データ受信手段に指令し、
その指令を受け取った前記辞書データ受信手段は、その生成できない漢字や記号を前記サーバに送信してその漢字や記号の読みを含む辞書データを前記サーバから受信することを特徴とする情報端末。 - 請求項1〜請求項4の何れかに記載の情報端末において、
前記辞書データ受信手段が受信する前記辞書データには更に単語に関連する情報が含まれ、
前記読み上げ手段は、前記テキストデータ受信手段から受信した前記テキストデータだけでなく、前記単語関連情報も付加して前記読み上げ用データを生成することを特徴とする情報端末。 - 請求項1〜請求項5の何れかに記載の情報端末において、
更に、前記テキストデータ受信手段が受信した前記テキストデータを文字として表示する表示手段を備えることを特徴とする情報端末。 - 請求項1〜請求項6の何れかに記載の情報端末はナビゲーション装置であることを特徴とする情報端末。
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