JP3987144B2 - 粘稠物搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、粘稠物搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
粘稠物とは、所謂粘土質のものを指すが、ここでは種々の土壌、及びそれに近い性質を有する粉体や粒体その他の粘性物質をいう。本発明は、これらのものを搬送することを目的とするが、本装置を用いてこれら以外のものを搬送しても権利に含まれることは当然である。
【0003】
土壌等を処理、改良する場合、その他所定の量を連続して供給したり、受け入れたりする場合には、通常ホッパーとフィーダーが使用される。これは、バッチ式で投入したものを連続的に排出するもので、例えば、パワーショベルやユンボによって大量に間欠的に取り出された土壌等を一旦貯蔵し、そこからほぼ定量的連続的にベルトコンベア等によって排出する場合等である。
【0004】
このような場合、従来、上部に開口を有するホッパーの下方にベルトコンベアが設けられ、ホッパーの下方の出口から土壌等がベルトコンベア上に落下して、該コンベアにより定量的に搬送される。この時、ベルトコンベアに落下する量はホッパー下方の出口の大きさによって定まり、ホッパーに土壌等が大量に貯蔵されていても比較的定量に排出することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、砂のような粘稠性のない場合には上記の従来装置でよいが、粘土質の土壌等、粘稠性があるとホッパー下方の出口からその粘稠物質が落下せずまた、落下したとしてもコンベアでそれを移送できずその位置に留まってしまうという現象が起きる。これは粘稠物が下部のコンベアベルト上で滑り、ベルトのみが移動してしまうためである。このようなことになると、被搬送物をまったく送れなくなるか、又は下流の工程に影響がでる間隔が開いてしまう。
【0006】
このようなことを防止するため、バケットコンベアと呼ばれるものも存在する。これは、コンベアにバケツが回転自在に固定され、バケツで強制的に搬送するものである。これは確かに、滑ることなくバケツで搬送できるが、バケツ内の被搬送物を所定位置に落下させることが難しい。即ち、粘稠物が満たされたバケツを反転させても、バケツの底部が真空になるため簡単には粘稠物は落下しない。特に、粘稠物を強制的にバケツで削り取るようにしているため、基本的に落下し難いのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上のような状況に鑑み、本発明者は鋭意研究の結果本発明装置を完成させたものであり、その特徴とするところは、底板、移動枠体及び該移動枠体に所定間隔を置いて移動方向とほぼ直角に設けられた搬送板とから成り、該移動枠体は該底板の上下を周回し、且つ該底板は固定式のものである点にある。
【0008】
ホッパーとは、被搬送物を一旦貯蔵する部分であり、後述する搬送板により被搬送物がほぼ一定量送出されるが、その時に本装置にその一定量以上に導入した時にクッションタンクとして量の変動を吸収するためのものである。これは、上部が単なる開口であり、下方は搬送板で押圧搬送されるエリアに被搬送物を落下させるよう開口したものである。
【0009】
底板とは、被搬送物(粘稠物等)がその上を滑って移動するもので、従来のベルトコンベアではベルト自体が移動して被搬送物を移送するが、本発明では被搬送物が載っている基盤が動かないという、従来とは決定的な違いがある。この底板は、金属やプラスチック等でよく特別なものである必要はない。この底板は、ほぼ直線部分のみでも、移動枠体が下降する部分まで存在してもよい。また、進行方向に平行な側面には壁面を設けてもよい。
【0010】
移動枠体とは、底板の上下方向の周囲を回転移動するものでチェーンコンベアの周囲部のようなものである。これは、梯子状のものであっても、それが上下に二重になったようなものでも、また左右方向には壁面(底板に設けられている場合には不要)があってもよい。基本的には被搬送物が上方から底板に落下することを妨げず、回転移動できればよいのである。
【0011】
搬送板とは、その移動によって被搬送物を移送するもので、移動枠体に固定されて移動枠体の移動に従って被搬送物をその移動方向に押圧移送するものである。これは、単なる板であり特別な形状である必要はない。これは、移動枠体の進行方向とほぼ直角に所定間隔を置いて固定されている。
【0012】
また、搬送板がホッパー下方へ入る部分と出る部分に、搬送板の固定間隔以上の長さを有するトンネルを設けてもよい。これは、被搬送物が比較的流度の大きいもののも場合、ホッパーから搬送板が出る部分と入る部分から被搬送物が出て、次の搬送物までの間でオーバーフローすることを防止するためである。
【0013】
本発明の他の構成として、ホッパーから下方へ被搬送物が落下しがたい場合には、ホッパーの側壁を振動させるようにしてもよい。例えば、モーターによって振動させる等である。また、ホッパー内部に傾斜した邪魔板を設けて、上部からホッパーに被搬送物を投入する時のショックを和らげてもよい。
【0014】
また、底板と搬送板との間で石等が噛み込まないように搬送板底部にゴム板を設けたり、電車の前方部のような小石よけを設けてもよい。
【0015】
更に、被搬送物の落下部分にも壁面を設けて周囲に飛び散ることなく所定位置に落下させるようにしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下図面に示す実施の形態により本発明をより詳細に説明する。
図1は本発明装置1の1例を示す概略斜視図である。底板2は固定式であり、先端部分で下方に湾曲しており、最先端部で途切れている。また移動枠体3は、コンベアのローラー4に固定されており、低い板状である。搬送板5は所定間隔を置いて移動枠体3に取付けられており、移動枠体3と一緒に移動する。ローラー4は通常のローラーコンベアのように回転駆動体(図示略)によって駆動されている。また、ホッパー下部の左右両壁面6は移動枠体3の上部に位置している。この図には被搬送物は記載されていないが、搬送板5の前部に位置する被搬送物が搬送板の移動に従って、前方に押し出される。そして、最先端部に来ると、底板がなくなり、側壁もなくなるため、被搬送物の周囲には前後の搬送板3と移動枠体のみしか存在しなくなり、落下することとなる。このように構成しているため、粘土であっても所定位置に落下させられるのである。
【0017】
図1の例は底板は上部半分しか存在しないものであるが、周囲全体に存在してもよい。この場合には、被搬送物の落下容易性は劣るが、底板が被搬送物と同じように移動していないため、従来のバケットコンベア等と比較すると非常に容易に落下する。
【0018】
図1の例では、移動枠体3の高さと搬送板5の高さに差があったが、コンベアの構造が許せば同じ高さにしてもよい。搬送量が少ない場合や、移動枠体の側壁を大きくしても、簡単に周回できるものであれば、それで充分である。更に、移動枠体には側壁のような部分はまったくなくチェーンとローラーのようなものだけで構成してもよい。
【0019】
図2は、ホッパー7の前後の出口にトンネル8を設けた例である(但し、後部は図示略)。ホッパー7の出口から前方に左右上下が封止されたトンネル8を設けている。このトンネル8の長さは、搬送板5の固定間隔より長くしている。このトンネル8がないと、搬送板と搬送板の間で、ホッパー出口から被搬送物が外部にオーバーフローしてしまう。搬送板5の間隔よりも長く構成しているため、このトンネル8内に常に少なくとも1枚の搬送板が存在することとなり、そこでオーバーフローを止めるのである。また、トンネルの入口によって、被搬送物の移送量が規定される。
【0020】
【発明の効果】
以上詳細に説明した本発明では、次のような大きな効果がある。
▲1▼ このトンネルと固定式底板によって、粘土状のものでも比較的流れ易いものでも容易に所定量が排出できる。
▲2▼ 従来のチェーンコンベアから簡単に改良できる。
▲3▼ スクリューコンベア等と比較して、構造が簡単であり、大型にしても非常に安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の1例の1部を示す概略斜視図である。
【図2】本発明装置の他の例の1部を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 本発明搬送装置
2 底板
3 移動枠体
4 ローラー
5 搬送板
6 壁面
7 ホッパー
8 トンネル
Claims (1)
- ホッパー、底板、移動枠体及び該移動枠体に所定間隔を置いて移動方向とほぼ直角に設けられた搬送板とからなり、該移動枠体は左右方向に壁面が設けられ該底板の上下を周回し、且つ該底板は固定式のものであって上部半分しか存在せず、さらに該移動枠体は該底板の両側で移動することを特徴とする粘稠物搬送装置。
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JP24704696A Expired - Fee Related JP3987144B2 (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 粘稠物搬送装置 |
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- 1996-08-28 JP JP24704696A patent/JP3987144B2/ja not_active Expired - Fee Related
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