以下、本発明に係る照明装置の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1に係る照明装置の構成を説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る照明装置1の外観を示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る照明装置1の側面からの平面図である。図3は、本発明の実施の形態1に係る照明装置1の上面(図1に示すA方向)からの平面図である。図4は、図2に示すB1−B2面における照明装置1の構造を示す断面図である。図5は、照明装置1を直管蛍光ランプ用の支持具41に取り付けた状態を示す図である。図6は、図5に示すC1−C2面における照明装置1及び支持具41の構造を示す断面図である。
図1、図2及び図3に示すように、照明装置1は、筐体部2と、端子部3と、端子ピン4と、保護用透光板33とを備える。また、照明装置1は、筐体部2の内部に、固体発光素子31と、基板32とを備える。
照明装置1は、一般的な直管蛍光ランプと同寸法である。例えば、照明装置1は、JISC7917−2「直管蛍光ランプ−第2部:性能規定」の33.1「データシートのリスト」に規定された直管蛍光ランプのいずれかと同一寸法である。
筐体部2は、その内部に固体発光素子31と基板32を備え、複数の流入口5と、複数の流出口21と、中空部51とが形成される。筐体部2の上側(図4における上側)における断面は、略半円形状である。
筐体部2は、熱伝導率が高い材料(好ましくは、熱伝導率が200W・m-1・K-1以上の金属)により構成される。例えば、筐体部2は、アルミニウムで構成される。筐体部2にアルミニウムを用いる理由としては、安価であること、成型が行いやすいこと、リサイクル性がよいこと、熱伝導率が200W・m-1・K-1以上であること、及び放熱特性が良いことなどが挙げられる。
また、筐体部2は、アルミニウムで構成した後、アルマイト処理することが望ましい。アルマイト処理することによって、表面積が増加し、放熱効果が高まる。
ここで、筐体部2は、図3に示すように2つの部品34、35により構成される。筐体部2を2つの部品により構成する理由としては、筐体部2を一括で製造して構成する場合(単一の部品により構成の場合)と比べると部品34、35の2つの部品をそれぞれ製造してから構成する場合(2つの部品により構成の場合)の方が製造が容易であることが挙げられる。例えば、2つの部品34、35は、それぞれ引き抜き法あるいはプレス加工で形成した後、構成することにより筐体部2を形成される。なお、筐体部2は、必ずしも2つの部品34、35により構成される必要はなく、単一の部品又は、3つ以上の部品により構成されてもよい。製造にかかるコストと、組み立てにかかるコストを勘案して筐体部2を構成する部品の数を決定すればよい。
保護用透光板33は、透光性を有し、筐体部2の固体発光素子31の発光方向に配置される。保護用透光板33は、平板状に形成される。筐体部2と保護用透光板33とを一体的に組み合わせることで、断面が略四角形状となる。
保護用透光板33は、透明なガラス、アクリル樹脂、又はポリカーボネート等により形成される。保護用透光板33の表面又は裏面には、表面処理により微細な凹凸が不均一に形成される。この表面処理は、例えば、サンドブラスト法を適用することにより容易に行うことができる。なお、保護用透光板33の表面の表面又は裏面には、光拡散シートを取り付けても良く、保護用透光板33の透明なガラスやアクリル樹脂等に光拡散剤を添加しても良い。
保護用透光板33は、照明装置1の内部に配置される固体発光素子31などを保護する。また、保護用透光板33は、固体発光素子31から発せられた光を拡散する役目を担う。固体発光素子31から発せられた光は、指向性が強く、局所的に照射される傾向にある。固体発光素子31から発せられた光を表面処理された保護用透光板33により拡散することによって、光の指向性を弱め、広い面積に均一に光を照射することができる。
端子ピン4は、端子部3に形成される。端子ピン4は、一般的な直管蛍光ランプに用いられている端子ピン4と同機構で同寸法である。端子ピン4は、照明装置1の外部から内部へ電力を導入する。また、端子ピン4は、照明装置1を図5に示すような支持具41に固定する際の口金としても機能する。すなわち、照明装置1は、図5に示すように、一般的な直管蛍光ランプ用の支持具41にそのまま取り付けて使用することができる。
基板32は、筐体部2と保護用透光板33とにより形成される中空構造の内側に配置される。基板32は、中空構造の内側の保護用透光板33に対向する面の表面に形成される。基板32は、熱伝導率が高い金属(好ましくは、熱伝導率が200W・m-1・K-1以上の金属)により構成される。好ましくは筐体部2と同一材質により構成される。例えば、基板32は、アルミニウムにより構成される。
複数の固体発光素子31は、基板32に配置される。複数の固体発光素子31は、例えば、発光ダイオードである。固体発光素子31は、1個当たりの消費電力が1W以上のいわゆるハイパワー発光ダイオードであり、表面実装型の発光ダイオードである。ハイパワー発光ダイオードは、光度が高く照明装置用途に好適である。照明装置1を一般的な照明として使用する場合、使用する固体発光素子31の発光色は、昼光色、昼白色、白色、温白色又は電球色などが好適である。具体的には、例えば、複数の固体発光素子31は、JISZ9112「蛍光ランプの光源色及び演色性による区分」の4.2「色度範囲」に規定された昼光色、昼白色、白色、温白色又は電球色の光を発光する。
また、複数の固体発光素子31は、ピーク波長が380〜500nmの光である青色を発光してもよい。青色は、精神的興奮を抑える効果があるといわれている。そのため、青色を発光する照明装置1は、防犯灯として好適である。
ところで、固体発光素子31に使用されるハイパワー発光ダイオードは、消費電力が大きく、その分、熱として放出されるエネルギーも大きい。そのため、この熱が、ハイパワー発光ダイオードの近傍に蓄積すると、光度低下や、寿命特性の劣化等を招く。したがって、この熱を適切に処理することが肝要である。
そこで、固体発光素子31に使用されるハイパワー発光ダイオードは、表面実装型の発光ダイオードである。表面実装型の発光ダイオードを使用する理由としては、発光ダイオード自身の電極面積が大きく、故に基板32に接触する面積が大きくなる。すなわち、表面実装型の発光ダイオードでは、発生した熱を効率的に基板32に熱伝導することができる。
しかしながら、基板32が熱伝導性の良い材料で形成されてなければ、やはりハイパワー発光ダイオードの近傍に熱が蓄積してしまう。そこで、照明装置1では、筐体部2及び基板32を、上述したように熱伝導性がよいアルミニウムにより構成する。それにより、固体発光素子31に使用されるハイパワー発光ダイオードで発生した熱を、基板32を介して筐体部2全体に拡散することができる。
また、筐体部2と基板32とは、筐体部2と、基板32との間に、空気が入らないように可能な限り密着させることが肝要である。なぜなら、筐体部2と、基板32との間に、空気が多く入ってしまうと、基板32から筐体部2の熱伝導が空気により阻害されてしまうためである。そのため、筐体部2と基板32の間には、接着性を有する材料(例えば、接着剤や基材なしの両面テープなど)を挟み込み、両者の密着性を高めることが好ましい。さらには、筐体部2と基板32の間には、接着性を有する材料を挟み込んだ状態においてプレス加工を行い、より両者の密着性を高めるとさらに好ましい。
また、基板32を複数個に分割することも好ましい。なぜなら、筐体部2と基板32との線膨張係数が異なる場合に、照明装置1の温度が上昇した際に、筐体部2と基板32の密着性が悪化することを防ぐためである。基板32を分割し、その長手方向の長さを短くすることで、その1枚あたりの膨張量が小さくすることができる。それにより、接着性を有する材料で筐体部2と基板32の膨張の違いを吸収しやすくなり、筐体部2と基板32の密着性を維持しやすくなる。この基板32を分割する手法は、照明装置1の長手方向の長さが長い場合に特に有効である。
以上により、固体発光素子31に用いられるハイパワー発光ダイオードにおいて発生した熱を筐体部2全体に効率よく拡散することができる。
また、照明装置1の筐体部2に中空構造(中空部51、流出口21および流入口5)を形成することにより、周辺の空気の対流を利用し、効率的に照明装置1の内部で発生した熱を空気中に放出することができる。以下、図を用いて説明する。
図6に示すように、照明装置1は地表方向(ここで地表方向とは、室内であれば床面方向、野外であれば地面方向を意味する。)に向けて発光が行われるように支持具41に取り付けられている。
中空部51は、筐体部2の長手方向に柱状に形成される中空構造である。中空部51は、筐体部2の内部の、基板32が配置される位置に対して、固体発光素子31の発光方向とは逆側に2箇所形成される。すなわち、中空部51は、照明装置1の発光方向(図6の下方向)を下側とした場合の、固体発光素子31及び基板32の上側に形成される。中空部51それぞれの下側の面は略平面状であり、中空部51の上側の面は、略平面状の断面形状である。また、中空部51は、流入口5及び流出口21を介して、照明装置1の外部とつながっている。
流出口21は、中空部51の上側の面から、筐体部2の上面の外部に至る貫通孔である。流出口21は、中空部51の内部からの流体(空気)の出口となる孔である。複数の流出口21は、筐体部2の長手方向に沿って形成される。複数の流出口21は、筐体部2の固体発光素子31の発光方向とは逆側の位置に直列状に等間隔で形成される。また、照明装置1は、流出口21が支持具41に対向するように、支持具41に取り付けられる。すなわち、照明装置1が支持具41に取り付けられた状態において、流出口21は、略上空方向(好ましくは上空方向に対して0度から30度の範囲内。また、上空方向とは、室内であれば天井方向、野外であれば天空方向を意味する。)に向いた状態となる。
流入口5は、中空部51から筐体部2の両側面の外部に至る貫通孔である。流入口5は、中空部51の内部への流体(空気)の入口となる孔である。複数の流入口5は、筐体部2の固体発光素子31の発光方向に対し両側面に形成される。筐体部2の各側面に形成される複数の流入口5は、筐体部2の長手方向に直列状に配置される。また、流入口5の筐体部2の側表面における位置は、中空部51より下側(固体発光素子31の発光方向)に形成される。すなわち、流入口5の筐体部2の表面から中空部51に至る向きは、斜め上空方向(図6における斜め上方向)である。例えば、流入口5の中空部51側から筐体部2の表面側に至る向きと、流出口21の筐体部2の表面側から中空部51側に至る向きとの角度は45度である。
なお、中空部51の断面形状は、上述の形状に限定されず、その一部の形状が流線型であればよい。好ましくは、中空部51の固体発光素子31の発光方向と反対側の面(図6の上方向)の形状が流線型であればよい。ここで言う流線型とは、空気がその表面をスムーズに移動可能な形状を指す。中空部51の固体発光素子31の発光方向と反対側の面の形状が流線型にすることにより、中空部51において空気がスムーズに流れるので、筐体部2から空気中への放熱を効率的に行うことができる。
また、中空部51の下面の形状は、平面状でなくてもよい。なお、中空部51の下面の形状を平面状にすることにより、固体発光素子31から中空部51までの距離を均一にすることができる。また、中空部51を容易に形成することができる。
また、筐体部2には、1つの中空部51が形成されてもよいし、筐体部2の長手方向に列状に配置される複数の中空部51が形成されてもよい。
また、筐体部2の外側の形状は、上述した断面形状に限定されるものではない。例えば、筐体部2と保護用透光板33とは、それぞれ略ハーフパイプ形状であり、筐体部2と保護用透光板33とを一体的に組み合わせることで、断面が円筒形状となってもよい。また、筐体部2の上側の表面形状は、中空部51の上面の形状と同様であるが、異なる形状であってもよい。
なお、筐体部2の上側の表面形状は、流線型であることが好ましい。これにより、筐体部2の上面において空気がスムーズに流れるので、筐体部2から空気中への放熱を効率的に行うことができる。
また、流入口5及び流出口21の形状、及び個数は1例であって、これに限定されるものではない。加工コスト等を考慮し、流入口5及び流出口21の形状、及び個数任意に決定してよい。
例えば、流出口21は、1つの間隙が筐体部2の長手方向に沿って形成されるとしたが、複数の間隙が筐体部2の長手方向に列状に配置されてもよい。また、流出口21の形状は、矩形に限定されるものではなく、円形及び楕円形等の任意の形状でよい。
また、流入口5の個数は、任意の数でよい。例えば、流出口21と同形状の流入口5が筐体部2の両側面にそれぞれ形成されてもよい。また、流入口5の形状は、上述に限定されるものではなく、楕円や矩形等の任意の形状でよい。
また、流入口5の中空部51側から筐体部2の表面側に至る向きと、流出口21の筐体部2の表面側から中空部51側に至る向きとの角度は45度に限定されるものではない。流入口5の中空部51側から筐体部2の表面側に至る向きと、流出口21の筐体部2の表面側から中空部51側に至る向きとの角度は0度から90度の範囲で照明装置1の形状等に合わせて任意に設定されてよい。これにより、照明装置周辺の暖められた空気を、流入口5から中空部51に効率的に流入することができる。また、中空部51に流入された空気を効率的に外部に流出することができる。
次に、照明装置1の放熱機構について説明する。
図7は、照明装置1に通電した状態における、空気の流れを示す図である。なお、図7は、図6と同様に図5のC1−C2図における照明装置1及び支持具41の構造を示す断面図である。
固体発光素子31で発生した熱は、基板32を介して、筐体部2全体に拡散される。筐体部2に拡散された熱は、対流を効果的に利用して空気に放出される。
具体的には、まず、筐体部2の周辺の空気は、筐体部2に拡散された熱により熱せられ上昇気流となる。この上昇気流となった空気の一部は、筐体部2の外部表面61の表面を流れる。この空気は、外部表面61の熱を受取りながら上昇する。すなわち、外部表面61から空気への熱の放出が行われる。
また、上昇気流となった空気の別の一部は、流入口5から中空部51に流入する。この流入した空気は内部表面62の熱を受取りながら、流出口21より再び中空部51の外部に流出する。この空気は、内部表面62の熱を受取りながら上昇する。すなわち、内部表面62から空気への熱の放出が行われる。この際、中空部51の形状の一部が流線型であることにより、よりスムーズに空気が流れる。そのため、熱の放出に係る効率がさらに高まる。
このように、照明装置1は、空気を熱することによる上昇気流、すなわち対流の効果を効率的に利用することができる。また、照明装置1は、外部表面61のみならず、内部表面62からも放熱できる。また、照明装置1は、広い面積で放熱を行えるため、固体発光素子31で発生され筐体部2全体に拡散された熱を効果的に空気中へ放出できる。
なお、照明装置1を、地表方向以外に向けて発光が行われるように支持具41に取り付けた場合においても、空気を熱することによる上昇気流は当然に発生し、取り付け状態に対応した放熱が行われることは言うまでもない。
次に、本発明の照明装置1の回路構成について、以下に説明する。
図8は、本発明装置の照明装置1の回路構成図である。
交流電源71は、照明装置1に電力を供給する外部の交流電源である。
変換回路72は、交流電力を直流電力に変換する回路であり、例えばダイオードブリッジ回路により構成される。変換回路72は、交流電源71から供給された交流電力を直流電力に変換し、例えば、100Vの電圧V71を供給する。
固体発光素子31は、本発明に係る固体発光素子に相当し、前記電圧供給手段から供給される電圧により光を発生する。具体的には、固体発光素子31は、1個当たりの消費電力が1W以上のいわゆるハイパワー発光ダイオードであり、供給される電圧により光を発生する表面実装型の発光ダイオードである。
固体発光素子列73は、本発明に係る前記直列に接続された複数の固体発光素子に相当し、前記電圧供給手段からの電圧が印加される。具体的には、固体発光素子列73は、複数の固体発光素子31(M個の固体発光素子とする。)を直列に接続したものである。固体発光素子列73には、交流電源71からの電圧V71が印加されている。
固体発光素子列73のM個の固体発光素子31それぞれに印加される順方向電圧Vfは、交流電源71からの電圧V71の1/Mの大きさの電圧である。
言い換えると、固体発光素子列73を構成する固体発光素子31の個数Mは、交流電源71から供給され変換回路72により出力される電圧V71を、固体発光素子31の順方向電圧Vfにより割った値と略等しい。
また、固体発光素子列73のM個の固体発光素子31それぞれは、固体発光素子31の最大定格電流の1/3以下の電流となるような電圧V31が印加されるのが好ましい。
その理由を説明する。図9は、固体発光素子31の動作点Pに対する順方向電圧Vfをプロットした特性情報の1例である。ここで、動作点Pとは、固体発光素子31に電流Iを流した際に発生する順方向電圧Vfに基づき、電流Iと順方向電圧Vfの積により算出される。また、固体発光素子31の最大定格電流Imaxにおける動作点Pを特に最大動作点Pmaxと呼ぶものとする。ここで、固体発光素子31の最大定格電流Imaxとは、固体発光素子31に印加できる規格で定められた定格電流での最大電流である。図9において、動作点Pは任意単位として表示しており、各々最大動作点Pmaxを1として規格化している。図9より、動作点Pの上昇とともに、順方向電圧Vfも増加するのがわかる。
図10は、図9における固体発光素子31の動作点Pに対する発光効率ηの特性を示す特性情報である。ここで、発光効率ηは動作点Pとその動作点における発光光量の割合、すなわち(発光光量/動作点)から算出される。図10では、最大動作点Pmaxにおける発光効率ηを1として規格化している。図10より、発光効率ηは最大動作点Pmaxで最小値を取り、動作点Pが低くなるにつれ、上昇することがわかる。
以上より、固体発光素子31を効率よく動作する、言い換えればロスとして発生する熱を低減するためには、固体発光素子31を低い動作点Pで動作させることが肝要である。また、固体発光素子31を低い動作点Pで動作させる方が、発光効率も良い。以上から、固体発光素子31は、最大動作点Pmaxより低い位置(好ましくは、最大動作点Pmaxの1/3以下の位置)で動作させることが好ましい。これを関係式で示すと以下のようになる。
Vf= 1/M×V71 ≦ V31
V31 ≦ Pmax/(1/3×Imax)
照明装置1は、複数の固体発光素子列73から構成され、複数の固体発光素子列73は並列接続される。なお、図9において固体発光素子列73が5個並列接続されているが、これに限定されるものではない。照明装置1を構成する並列接続される複数の固体発光素子列73の並列の個数は(以下、S個と表記する。)、照明装置1が要求される発光光量(以下、発光光量LTと呼ぶ。)にしたがい決定される。つまり、固体発光素子31それぞれに順方向電圧Vfが印加された際の発光光量(以下、発光光量L1と呼ぶ。)のM倍が固体発光素子列の1列あたり発光光量(以下、発光光量L2と呼ぶ。)となる。照明装置1を構成する並列接続される複数の固体発光素子列73の並列の個数は、照明装置1が要求される発光光量LTを固体発光素子列の1列あたりの発光光量L2で割った値と略等しくなる。
これを関係式で示すと以下のようになる。
L2 = L1×M
LT = L2×S
次に、照明装置1が要求される性能と、固体発光素子31の特性情報とから、照明装置1の並列に接続される各固体発光素子列73を構成する固体発光素子31の個数を決定する処理について以下に説明する。
図11は本発明の実施の形態1における照明装置1の並列に接続される各固体発光素子列73を構成する固体発光素子31の個数を決定する処理を説明するためフローチャートである。
まず、照明装置1に要求される性能としての照明装置1に印加される電圧を決定する(S101)。
次に、固体発光素子31の特性情報を取得する(S102)。例えば、図9及び図10で示した動作点における固体発光素子31の順方向電圧Vfや、動作点における固体発光素子31の発光効率等の情報を取得する。
次に、取得した固体発光素子31の特性情報から、固体発光素子31に印加すべき電圧を決定する(S103)。
次に、直列に接続する固体発光素子31の個数を決定する(S104)。
以上のような処理手順に従って、照明装置1の並列に接続される各固体発光素子列73を構成する固体発光素子31の個数を決定することができる。
以下、具体例を示しながら、本発明の実施の形態1をさらに詳しく説明する。
1例として、変換回路72から出力される電圧Vを100[V]、動作点を0.3[a.u.]とする際の固体発光素子列73を構成する固体発光素子31の個数を算出する。ここで、動作点が0.3[a.u.]であるのは、前述したように、固体発光素子31に印加される順方向電圧Vfが、固体発光素子31を流れる電流が固体発光素子31の最大定格電流の1/3以下の電流となるように設定するためである。
図12Aは、本発明の実施の形態1における照明装置1に要求される性能を示す図である。
図12Bは、本発明の実施の形態1における照明装置1の構成に用いられる固体発光素子31の特性情報と、その特性情報を用いて照明装置1に用いられる固体発光素子31の個数を決定されることを説明する図である。
まず、照明装置1に要求される性能として照明装置1に印加される電圧は、図12Aより100[V]と決定される。
次に、固体発光素子31の特性情報を取得する。ここで、取得した固体発光素子31の特性情報は図12Bの左側に示されている。
次に、取得した固体発光素子31の特性情報から、固体発光素子に印加すべき電圧を決定する。ここでは、前述したように、固体発光素子31に印加される順方向電圧Vfが、固体発光素子31を流れる電流が固体発光素子31の最大定格電流の1/3以下の電流となるように決定する。また、固体発光素子31の最大定格電流Imaxにおける動作点Pは、最大動作点Pmaxであり 1[a.u.]で示される。したがって、固体発光素子31の動作点を0.3[a.u.]と決定すると、固体発光素子31の順方向電圧Vfの値は、図12Bに基づき3.2[V]となる。
次に、直列に接続する固体発光素子31の個数を決定する。ここでは、電圧V=100[V]を、順方向電圧Vf=3.2[V]で割った値である31.3から、固体発光素子列73を構成する固体発光素子31の個数は31個と算出される。
以上のように、照明装置1の並列に接続される各固体発光素子列73を構成する固体発光素子31の個数を決定することができる。
また、さらに、照明装置1を構成する並列接続される複数の固体発光素子列73の並列の個数Sを算出する。前述したように、照明装置1が要求される発光光量LTにしたがい決定される。具体的には、照明装置1を構成する並列接続される複数の固体発光素子列73の並列の個数Sは、照明装置1が要求される発光光量LTを固体発光素子列の1列あたりの発光光量L2で割った値と略等しくなる。
まず、照明装置1に要求される性能として発光光量LTを決定する。ここでは、図12Aに示すように総発光光量200[a.u.]と決定される。
次に、固体発光素子列73の1列に含まれる固体発光素子31の個数から、固体発光素子列73の1列あたりの発光光量L2を算出する。ここでは、図12Bより、発光光量L2は14.4[a.u.]と算出される。具体的には、固体発光素子列73の1列あたりの総エネルギー消費量は、固体発光素子31の個数31個に、動作点0.3[a.u.]を乗じることにより9.3[a.u.]と算出される。また、固体発光素子列73の1列あたりの総発光光量は、動作点0.3[a.u.]での発光効率1.55に、総エネルギー消費量9.3[a.u.]を乗じることにより、14.4[a.u.]と算出される。
次に、照明装置1に必要な並列に接続される固体発光素子列73の並列の個数を決定する。固体発光素子列73の1列あたりの総発光光量は14.4[a.u.]であるため、照明装置1に必要な並列に接続される固体発光素子列73の並列の個数は、14個と決定される。
ここで、照明装置1の総エネルギー消費量は、129[a.u.]となる。照明装置1の総エネルギー消費量は、固体発光素子列73の1列あたりの総エネルギー消費量9.3[a.u.]に照明装置1に必要な並列に接続される固体発光素子列73の個数14を乗じることで算出される。
以上より、照明装置1に備える並列接続された複数の固体発光素子列73の並列の個数Sを算出することができる。
一方、変換回路72から出力される電圧Vを同条件の100[V]で、固体発光素子31の動作点を0.8[a.u.]とした場合には、図12Bに基づき、固体発光素子の順方向電圧はVf=3.8[V]となる。よって、固体発光素子列73を構成する固体発光素子31の個数は26個と算出される。したがって、この場合の固体発光素子列73の1列あたりの総エネルギー消費量は、固体発光素子31の個数26個に、動作点0.8[a.u.]を乗じることにより20.8[a.u.]と算出される。また、固体発光素子列73の1列あたりの総発光光量は、動作点0.8[a.u.]での発光効率1.13に、総エネルギー消費量20.8[a.u.]を乗じることにより、23.5[a.u.]と算出される。また、固体発光素子列73の1列あたりの総発光光量は23.5[a.u.]であるため、照明装置1に必要な固体発光素子列73の個数は8.5個と決定される。このとき、照明装置1の総エネルギー消費量は、176.8[a.u.]となる。
以上より、照明装置1において、固体発光素子31の動作点が0.8[a.u.]の場合における総エネルギー消費量129[a.u.]と、固体発光素子31の動作点が0.3[a.u.]の場合における総エネルギー消費量176.8[a.u.]とを比べると、同一の総発光光量を維持したまま、約30[%]の総エネルギー消費量の削減が可能になる。つまり、固体発光素子31の動作点を下げることで、照明装置1を構成する固体発光素子31から発生する熱を低減できるだけでなく、照明装置1の総エネルギー消費量を削減することができる。さらにまた、前述したように、照明装置1における対流を利用した放熱機構により、照明装置1を構成する固体発光素子31から発生する熱を低減することができる。それにより、固体発光素子31の特徴である長寿命性を最大限享受できることにもつながる。そのため、固体発光素子31の数を多く用いた照明装置1における、コスト的なデメリットもないと言える。
本発明の実施の形態1における固体発光素子31として使用したハイパワー発光ダイオードの発光効率は、年々改善が進み、現時点で蛍光ランプとほぼ同等の効率が達成されているものもある。
しかしながら、本発明で実現できる総エネルギー消費量の削減は、いわゆる省エネ化を実現するものであり、本発明により、固体発光素子31として使用したハイパワー発光ダイオードの発光効率をさらに高め使用することができ、蛍光ランプと比較して真に省エネ化を実現できる照明装置1を提供することが可能となる。
なお、本発明の実施の形態1において、固体発光素子31に印加される順方向電圧Vfが、固体発光素子31を流れる電流が固体発光素子31の最大定格電流の1/3以下の電流となるように決定する例を説明したが、固体発光素子31を流れる電流が固体発光素子31の最大定格電流の1/2以下あるいは1/4以下の電流でもよく、固体発光素子31を流れる電流が固体発光素子31の最大定格電流の1/N(Nは2以上の数)以下の電流となるように固体発光素子31に印加される順方向電圧Vfを決定すれば良い。
また、本発明の照明装置1は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で自由に変形して実施することができる。本実施例においては、照明装置1を一般の蛍光ランプ用の支持具41に適用できるタイプとしたが、専用の器具を使用するタイプ、あるいは器具を使用せず直接商用電力の供給を受け動作するタイプとして実現しても良い。
また、筐体部2や保護用透光板33を円環状に形成することにより、照明装置1を環形のものとしても良い。
(変形例)
次に、照明装置1に要求される性能と、固体発光素子31の特性情報とから、照明装置1の並列に接続される各固体発光素子列73を構成する固体発光素子31の個数を決定する処理についての変形例を説明する。
実施の形態1では、固体発光素子31の特性情報から、固体発光素子31に印加すべき電圧を決定し、効率よく固体発光素子列73の個数を算出した。本変形例では、コンピュータなどの設計支援装置を用いることで、固体発光素子31の特性情報に基づいて、固体発光素子列73の個数及びエネルギー量を幾通りか算出し、その算出結果から最適な固体発光素子列73の個数を決定する。
図13は、本発明の実施の形態1の変形例における照明装置1の並列に接続される各固体発光素子列73を構成する固体発光素子31の個数を決定する処理を説明するためフローチャートである。
まず、照明装置1に要求される性能を決定する(S201)。ここで、照明装置1に要求される性能とは、例えば、照明装置1に印加される電圧や、照明装置1に要求される総発光光量すなわち明るさ等である。
次に、照明装置1に使用できる固体発光素子31の最大個数を算出する(S202)。ここでは、照明装置1に固体発光素子31が物理的に何個まで入るかを算出する。例えば、固体発光素子31のサイズと照明装置1のサイズから、照明装置1に使用できる固体発光素子31の最大個数を決定する。
次に、固体発光素子31の特性情報を取得する(S203)。例えば、図9及び図10で示されるように動作点における固体発光素子31の順方向電圧Vfや、動作点における固体発光素子31の発光効率の情報を取得する。
次に、取得した固体発光素子31の特性情報に基づいて、固体発光素子列73が備える固体発光素子31の個数と固体発光素子31の個数に対応する固体発光素子列73の総発光光量を算出した表を作成する(S204)。ここで、固体発光素子列73を構成する固体発光素子31の個数に応じた固体発光素子列73の総エネルギー消費量発光光量を算出しても良い。
次に、並列に接続される固体発光素子列73の個数(以下、並列数と記載する。)と、固体発光素子列73の並列数に対応する固体発光素子31の総数を算出した表を作成する(S205)。ここで、固体発光素子列73の並列数に対応する照明装置1のエネルギー消費量を算出しても良い。
次に、固体発光素子列73の並列数に対応する固体発光素子31の総数を算出した表から、算出した照明装置1に使用できる固体発光素子31の最大個数以下の範囲で、固体発光素子列73の並列数に対応する固体発光素子31の最も多い総数を決定する(S206)。
以上のような処理手順に従って、照明装置1の並列に接続される各固体発光素子列73を構成する固体発光素子31の個数を決定することができる。
図14Aは、本発明の実施の形態1の変形例における照明装置1に要求される性能を示す図である。
図14Bは、本発明の実施の形態1の変形例における、固体発光素子31の特性情報と、その特性情報を用いて照明装置1に用いられる固体発光素子31の個数が決定されることを説明する図である。
まず、図14Aより、照明装置1に要求される性能を決定する。ここでは、照明装置1に印加される電圧は、100[V]と、照明装置1に要求される総発光光量は200[a.u.]と決定される。
次に、照明装置1に使用できる固体発光素子31の最大個数を算出する。ここでは、上限を500と算出されたとする。
次に、固体発光素子31の特性情報を取得する。ここで、取得した固体発光素子31の特性情報が図14Bの左側に示されている。
次に、取得した固体発光素子31の特性情報に基づいて、固体発光素子列73が備える固体発光素子31の個数と固体発光素子31の個数に対応する固体発光素子列73の総発光光量を算出した表を作成する。ここでは、図14Bの固体発光素子列73についての項目表に示されるように固体発光素子列73が備える固体発光素子31の個数に対応する固体発光素子列73の総エネルギー消費量発光光量も同時に算出している。
次に、並列に接続される固体発光素子列73の並列数と、固体発光素子列73の並列数に対応する固体発光素子31の総数を算出した表を作成する。ここでは、図14Bの照明装置1についての項目表に示されるように、固体発光素子列73の並列数に対応する照明装置1のエネルギー消費量も同時に算出している。
次に、算出した照明装置1に使用できる固体発光素子31の最大個数500個以下の範囲で、固体発光素子列73の並列数に対応する固体発光素子31の最も多い総数を図14Bの表を用いて決定する。その結果、固体発光素子31の動作点は0.3[a.u.]、固体発光素子列73を構成する固体発光素子31の個数は31個及び固体発光素子列73の個数は14個と決定される。
以上のような処理手順に従って、照明装置1の並列に接続される各固体発光素子列73の並列数14と、照明装置1を構成する固体発光素子31の個数である430を決定することができる。
以上より、図14Bの表を用いることにより、照明装置1において、例えば、固体発光素子31の動作点が0.3[a.u.]の場合における総エネルギー消費量129[a.u.]と、固体発光素子31の動作点が0.8[a.u.]の場合における総エネルギー消費量176.8[a.u.]とを比べることができる。その結果、同一の総発光光量を維持したまま、約30[%]の総エネルギー消費量の削減が可能になるのがわかる。したがって、固体発光素子31の動作点を下げることで、照明装置1を構成する固体発光素子31から発生する熱を低減できるだけでなく、照明装置1の総エネルギー消費量を削減することができる。さらにまた、前述したように、照明装置1における対流を利用した放熱機構により、照明装置1を構成する固体発光素子31から発生する熱を低減することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る照明装置は、2つのダイオードブリッジ回路を備えることにより、外部から交流電力が供給されていない端子対には、外部から供給された交流電力の影響が出ない。これにより、本発明の実施の形態2に係る照明装置は、多種の方式の蛍光ランプ用の支持具に対して蛍光ランプに置き換えて使用することができる。
まず、本発明の実施の形態2に係る照明装置の構成を説明する。
図15は、本発明の実施の形態2に係る照明装置101の外観を示す斜視図である。図16は、本発明の実施の形態2に係る照明装置101の側面(図15に示すA方向)からの平面図である。図17は、本発明の実施の形態2に係る照明装置101の上面(図15に示すB方向)からの平面図である。図18は、図17に示すC1−C2面における照明装置101の構造を示す断面図である。図19は、照明装置101を直管蛍光ランプ用の支持具141に取り付けた状態を示す図である。
図15、図16及び図17に示すように、照明装置101は、筐体部102と、端子部103と、端子ピン104a、4b、4c及び4dと、保護用透光板133とを備える。なお、端子ピン104a、4b、4c及び4dを特に区別しない場合には、端子ピン104と記す。
図18に示すように、照明装置101は、さらに、筐体部102の内部に、複数の固体発光素子131と、基板132と、入力回路134と、直流変換回路135と、調整回路136と、保護回路137とを備える。
照明装置101は、一般的な直管蛍光ランプと同寸法である。例えば、照明装置101は、JISC7617−2「直管蛍光ランプ−第2部:性能規定」の2.3.1「データシートのリスト」に規定された直管蛍光ランプのいずれかと同一寸法である。
筐体部102は、断面が略コの字形状に形成される。筐体部102は、熱伝導率が高い金属(好ましくは、熱伝導率が200W・m-1・K-1以上の金属)により構成される。例えば、筐体部102は、アルミニウムで構成される。筐体部102にアルミニウムを用いる理由としては、安価であること、成型が行いやすいこと、リサイクル性が良いこと、熱伝導率が200W・m-1・K-1以上であること、及び放熱特性が高いことなどが挙げられる。
また、筐体部102は、アルミニウムで構成した後、アルマイト処理することが望ましい。アルマイト処理することによって、表面積が増加し、放熱効果が高まる。
保護用透光板133は、透光性を有し、固体発光素子131の発光方向に配置される。保護用透光板133は、平板状に形成される。筐体部102と保護用透光板133とを一体的に組み合わせることで、断面が略四角形状となる。
保護用透光板133は、透明なガラス、アクリル樹脂、又はポリカーボネート等により形成される。保護用透光板133の表面又は裏面には、表面処理により、微細な凹凸が不均一に形成される。この表面処理は、例えば、サンドブラスト法を適用することにより容易に行うことができる。保護用透光板133は、照明装置101の内部に配置される固体発光素子131などを保護する。また、保護用透光板133は、固体発光素子131から発せられた光を拡散する役目を担う。固体発光素子131から発せられた光は、指向性が強く、局所的に照射される傾向にある。固体発光素子131から発せられた光を表面処理された保護用透光板133により拡散することによって、光の指向性を弱め、広い面積に均一に光を照射することができる。
端子部103は、筐体部102の長手方向の両端に形成される。
端子ピン104は、端子部103に形成される。端子ピン104は、一般的な直管蛍光ランプに用いられている端子ピンと同機構で同寸法である。端子ピン104は、照明装置101の外部から内部へ電力を導入する。また、端子ピン104は、照明装置101を図5に示すような支持具141などに固定する際の口金としても機能する。すなわち、照明装置101は、図5に示すように、一般的な直管蛍光灯ランプ用の支持具141にそのまま取り付けて使用することができる。
端子ピン104a及び端子ピン104bは、筐体部102の長手方向の一端に形成される。端子ピン104c及び端子ピン104dは、筐体部102の長手方向の他端に形成される。
基板132は、筐体部102と保護用透光板133とにより形成される中空構造の内側に配置される。基板132は、中空構造の内側の保護用透光板133に対向する面の表面に形成される。基板132は、熱伝導率が高い金属(好ましくは、熱伝導率が200W・m-1・K-1以上の金属)により構成される。好ましくは筐体部102と同一材質により構成される。例えば、基板132は、アルミニウムにより構成される。
複数の固体発光素子131は、基板132に配置される。複数の固体発光素子131は、例えば、発光ダイオードである。固体発光素子131は、1個当たりの消費電力が1W以上のいわゆるハイパワー発光ダイオードであり、表面実装型の発光ダイオードである。ハイパワー発光ダイオードは、光度が高く照明装置用途に好適である。照明装置101を一般的な照明として使用する場合、使用する固体発光素子131の発光色は、昼光色、昼白色、白色、温白色又は電球色などが好適である。具体的には、例えば、複数の固体発光素子131は、JISZ9112「蛍光ランプの光源色及び演色性による区分」の4.2「色度範囲」に規定された昼光色、昼白色、白色、温白色又は電球色の光を発光する。
また、複数の固体発光素子131は、ピーク波長が380〜500nmの光である青色光を発光してもよい。青色は、精神的興奮を抑える効果があるといわれている。そのため、青色光を発光する照明装置101は、防犯灯として好適である。
また、複数の固体発光素子131は、直列に接続される。このとき、使用する固体発光素子131の個数は、各固体発光素子131の順方向電圧(Vf)の総和(ΣVf)と、直流変換回路135から供給される電圧(V)とが、略等しくなるように選択される。発明者らが実験を行った際の条件は、直流変換回路135から供給される電圧(V)が100V、固体発光素子131の順方向電圧(Vf)が3.8Vであった。故に、本実施の形態2では、固体発光素子131の個数は26個となる。このようにすることで、直流変換回路135から供給される電圧(V)と、各固体発光素子131の順方向電圧の総和(ΣVf)とがバランスし、別途直流電源等を具備する必要がなくなる。これにより、照明装置101のコストを低減することができる。
なお、照明装置101の光度をより高めるため、上記のように直列に接続した固体発光素子131を複数列備え、直列に接続した固体発光素子131を互いに並列接続してもよい。発明者らは、このことを鑑み直列に接続した固体発光素子131を2列備え、直列に接続した固体発光素子131を互いに並列接続した。
入力回路134は、固定抵抗等により構成される。なお、入力回路134は、抵抗成分を有するものであればよく、例えば、サーミスタでもよい。入力回路134の抵抗値は、1kΩ〜100kΩ程度が望ましい。
ここで、インバータ方式の蛍光ランプ用の支持具の中には、端子ピン104aと端子ピン104bとの間の導通をチェックするタイプのものがある。蛍光ランプの端子ピン104aと端子ピン104bとの間には、ヒータが設けられている。インバータ方式の蛍光ランプ用の支持具は、このヒータが正常か否かを確かめるため、導通チェックを行う。この導通チェックをパスしなかった場合、インバータ方式の蛍光ランプ用の支持具は、蛍光ランプに電力を供給しない等の処理を行う。
この導通チェックへの対応として、入力回路134を設ける。入力回路134を設けることにより、インバータ方式の蛍光ランプ用の支持具による導通チェックをパスすることができる。これにより、照明装置101は、導通をチェックするタイプの蛍光灯ランプ用の支持具においても点灯することが可能となる。すなわち、本発明の実施の形態2に係る照明装置101は、導通をチェックするタイプの蛍光灯ランプ用の支持具に使用することができる。なお、入力回路134は、端子ピン104cと端子ピン104d間に設けてもよいし、端子ピン104aと端子ピン104bの間と、端子ピン104cと端子ピン104dとの間との両方に入力回路134を設けてもよい。
直流変換回路135は、端子ピン104から供給された交流電力を全波整流し、直流電力に変換する。固体発光素子131は直流駆動素子であるために、交流電力を直流電力に変換することが必要となる。
調整回路136は、可変抵抗素子(不図示)を含む。調整回路136は、固体発光素子131の順電圧(Vf)のばらつきを吸収するための回路である。具体的には、固体発光素子131の順電圧(Vf)には、固体発光素子131の製造時などにおいて、不可避的なばらつきが生じてしまう。そのため、固体発光素子131の順電圧(Vf)の総和(ΣVf)が変動してしまう。故に、総和(ΣVf)と直流変換回路135から供給される電圧(V)とのバランスが崩れてしまう。このことを回避するために、調整回路136により補正を行う。
保護回路137は、万が一の擾乱により照明装置101の外部から瞬間的な高電圧が印加された際の保護回路である。保護回路137は、コンデンサー素子(不図示)を含む回路により構成される。保護回路137は、固体発光素子131を保護する目的で備えられている。
ここで、固体発光素子131は、照明装置用途としてはハイパワー系の素子を使用することが好ましく、前述のようにハイパワー発光ダイオードを使用している。ハイパワー発光ダイオードは、消費電力が大きく、その分、熱として放出されるエネルギーも大きい。この熱が、発光ダイオードの近傍に蓄積すると、発光ダイオードの光度低下、及び寿命特性の劣化等を招く。したがって、この熱を適切に処理することが肝要である。
このようなことを鑑み、発光ダイオードは表面実装型のものを使用する。表面実装型の発光ダイオードは、自身の電極面積が大きく、故に基板132に接触する面積が大きくなる。そのため、発光ダイオードで発生した熱を効率的に基板132に拡散させることができる。ただし、基板132が熱伝導性の良い材料で形成されてなければ、やはり発光ダイオードの近傍に熱が蓄積してしまう。そこで、照明装置101では基板132の材料としてアルミニウムを採用している。さらには、筐体部102もアルミニウムで形成している。アルミニウムは、熱伝導性がよく、そのため発光ダイオードで発生した熱を、基板132を介して筐体部102から大気中に効率的に放熱することができる。
ここで、筐体部102と基板132とは、互いに接触させることが肝要である。なぜならば、筐体部102と基板132との間に、空気が入ることにより、筐体部102から基板132への熱伝導が阻害され、熱伝導が阻害されることにより効率的な熱処理ができなくなるためである。すなわち、筐体部102と基板132とを同じ材質により構成することにより、筐体部102と基板132との密着性を高めることが好ましい。さらに、プレス加工を行い、筐体部102と基板132との密着性をより高めることが好ましい。
上記プレス加工を行う際には、筐体部102と基板132との間に、接着性を有する材料(例えば、接着剤又は基材なしの両面テープなど)(不図示)を挟み込み、両者の密着性を高めることが好ましい。
なお、両面テープを使用する場合には、基材を含まないものを選択することが肝要である。それは、基材は熱伝導率が低いので、筐体部102から基板132への熱伝導が阻害されるためである。
また、基板132を複数個に分割することも好ましい。これは、筐体部102と基板132との線膨張係数が異なる場合において、照明装置101の温度が上昇した際に、筐体部102と基板32との密着性が悪化することを防ぐためである。基板132を分割することにより、基板132の1枚あたりの長手方向の長さが短くなる。これにより、基板132の1枚あたりの膨張量が小さくなる。よって、接着性を有する材料で筐体部102と基板132との膨張の違いを吸収しやすくなるので、筐体部102と基板132との密着性を維持しやすくなる。この基板132を分割する手法は、特に照明装置101の長手方向の長さが長い場合に有効である。
なお、上記説明において、筐体部102と保護用透光板133とを一体的に組み合わせることで、照明装置101の断面が略四角形状となる例について述べたが、照明装置101の断面形状は、これに限定されるものではない。例えば、筐体部102と保護用透光板133とは、それぞれ略ハーフパイプ形状であり、筐体部102と保護用透光板133とを一体的に組み合わせることで、照明装置101の断面が円筒形状となってもよい。
図20は、照明装置101の回路構成を示す図である。
入力回路134は、端子ピン104aと端子ピン104bとの間に接続される。なお、入力回路134は、端子ピン104cと端子ピン104dとの間に接続されてもよい。さらに、端子ピン104aと端子ピン104bとの間に接続される入力回路と、端子ピン104cと端子ピン104dとの間に接続される入力回路との2つの入力回路が形成されてもよい。
直流変換回路135は、ダイオードブリッジ回路155及び156を備える。ダイオードブリッジ回路155及び156は、交流電力を直流電力に変換する。ダイオードブリッジ回路155及び156は、全波整流機能を有する、いわゆる全波整流回路である。
ダイオードブリッジ回路155は、端子ピン104aと端子ピン104cの間に接続される。すなわち、端子ピン104a及び端子ピン104bは、ダイオードブリッジ回路155の入力端子に接続される。ダイオードブリッジ回路155は、端子ピン104aと端子ピン104cとに外部から供給された交流電力を直流電力に変換し、複数の固体発光素子131に供給する。
ダイオードブリッジ回路156は、端子ピン104bと端子ピン104dとの間に接続される。すなわち、端子ピン104b及び端子ピン104dは、ダイオードブリッジ回路155の入力端子に接続される。ダイオードブリッジ回路156は、端子ピン104bと端子ピン104dとに外部から供給された交流電力を直流電力に変換し、複数の固体発光素子131に供給する。
端子157及び端子158は、直流変換回路135の出力端子であって、ダイオードブリッジ回路155及び156の出力が並列に接続される。
ダイオードブリッジ回路155は、ダイオードD1、D2、D3及びD4を備える。ダイオードD1のアノードは端子ピン104aに接続され、カソードは端子157に接続される。ダイオードD2のアノードは端子158に接続され、カソードは端子ピン104aに接続される。ダイオードD3のアノードは端子ピン104cに接続され、カソードは端子157に接続される。ダイオードD4のアノードは端子158に接続され、カソードは端子ピン104cに接続される。
ダイオードブリッジ回路155は、ダイオードD5、D6、D7及びD8を備える。ダイオードD5のアノードは端子ピン104bに接続され、カソードは端子157に接続される。ダイオードD6のアノードは端子158に接続され、カソードは端子ピン104bに接続される。ダイオードD7のアノードは端子ピン104dに接続され、カソードは端子157に接続される。ダイオードD8のアノードは端子158に接続され、カソードは端子ピン104dに接続される。
基板132には、固体発光素子131が直列に26個実装されている(不図示)。直列に接続された固体発光素子131のアノードは、調整回路136を介して、端子157に接続される。直列に接続された固体発光素子131のカソードは、端子158に接続される。
調整回路136は、端子157と、直列に接続された固体発光素子131のアノードとの間に接続される。
保護回路137は、直列に接続された固体発光素子131のアノードとカソードとの間に並列に接続される。
なお、端子157及び端子158と、基板132との接続は、直接的な接続であってもよいし、調整回路136等を介した、実質的な接続であってもよい。すなわち、ダイオードブリッジ回路155及び156の出力と、基板132とは、直接接続されてもよいし、抵抗及びスイッチ等を介して接続されてもよい。
次に、照明装置101の動作を説明する。
図21は、図19に示すように照明装置101を支持具141に取り付けた状態の回路構成の1例を示す図である。
支持具141は、プラグ161と、スイッチ162と、安定器163と、グローランプ164とを備える。支持具41は、端子ピン104a及び端子ピン104cを介して照明装置101に交流電力を供給する。
プラグ161は、例えば、商用電力が供給されるプラグである。スイッチ162は、プラグ161と安定器163との間に直列に接続される。
安定器163は、グローランプ164の動作により高電圧パルスを生成する。安定器163は、スイッチ162と端子ピン104cとの間に直列に接続される。
グローランプ164は、端子ピン104bと端子ピン104dとの間に接続される。
プラグ161に商用電力が供給された状態で、スイッチ162をオンにすると、安定器163を介して端子ピン104aと端子ピン104cとの間に交流電圧が印加される。
まず、端子ピン104aに+電圧、端子ピン104cに−電圧が印加された場合の動作を説明する。端子ピン104aに+電圧、端子ピン104cに−電圧が印加された場合、電流は端子ピン104aからダイオードD1、端子157、調整回路136、基板132、端子158、及びダイオードD4を順次流れ、端子ピン104cに流入する。このとき、ダイオードブリッジ回路156により、端子ピン104b、グローランプ164、及び端子ピン104dの経路に電流は流れない。よって、グローランプ164は動作しない。
通常の蛍光ランプを使用した際には、グローランプ164の動作により安定器163は高電圧パルスを生成する。一方、本発明の実施の形態2に係る照明装置101を使用した場合にはグローランプ164は動作しないため、安定器163は高電圧パルスを生成しない。安定器163が高電圧パルスを生成した場合、固体発光素子131にダメージを与えてしまう。本発明の実施の形態2に係る照明装置101を使用した場合においては、安定器163は高電圧パルスを発生しないので、固体発光素子131を安定に駆動することができる。
次に、端子ピン104aに−電圧、端子ピン104cに+電圧が印加された場合の動作を説明する。端子ピン104aに−電圧、端子ピン104cに+電圧が印加された場合、電流は端子ピン104cからダイオードD3、端子157、調整回路136、基板132、端子158、及びダイオードD2を順次流れ、端子ピン104aに流入する。このとき、ダイオードブリッジ回路156により、端子ピン104b、グローランプ164、及び端子ピン104dの経路に電流は流れない。よって、グローランプ164は動作しない。
以上より、図21に示すように照明装置101が支持具141に取り付けられた際、グローランプ164が動作しないので、照明装置101は、安定に動作することができる。なお、照明装置101は、端子ピン104bと端子ピン104dとの間にプラグ161、スイッチ162、及び安定器163が接続され、端子ピン104aと端子ピン104cとの間にグローランプ164が接続された場合にも、前述と同様に、安定に動作することができる。
次に、照明装置101が支持具141に取り付けられた状態で、端子ピン104aと端子ピン104dとに交流電圧が印加される場合について説明する。
図22は、照明装置101を支持具141に取り付けた状態の回路構成の1例を示す図である。なお、図21と同様の要素には、同一の符号を付している。
支持具141は、端子ピン104a及び端子ピン104dを介して照明装置101に交流電力を供給する。
プラグ161に商用電力が供給された状態で、スイッチ162をオンにすると、安定器163を介して端子ピン104aと端子ピン104dとの間に交流電圧が印加される。
まず、端子ピン104aに+電圧、端子ピン104dに−電圧が印加された場合の動作を説明する。端子ピン104aに+電圧、端子ピン104dに−電圧が印加された場合、電流は端子ピン104aからダイオードD1、端子157、調整回路136、基板132、端子158、及びダイオードD8を順次流れ、端子ピン104dに流入する。このとき、ダイオードブリッジ回路155及び156により、端子ピン104c、グローランプ164、及び端子ピン104bの経路に電流は流れない。よって、グローランプ164は動作しない。
次に、端子ピン104aに−電圧、端子ピン104dに+電圧が印加された場合の動作を説明する。端子ピン104aに−電圧、端子ピン104dに+電圧が印加された場合、電流は端子ピン104dからダイオードD7、端子157、調整回路136、基板132、端子158、及びダイオードD2を順次流れ、端子ピン104aに流入する。このとき、ダイオードブリッジ回路155及び156により、端子ピン104b、グローランプ164、及び端子ピン104cの経路に電流は流れない。よって、グローランプ164は動作しない。よって、固体発光素子131を安定動作することができる。
以上より、図22に示すように照明装置101が支持具141に取り付けられた際、グローランプ164が動作しないので、照明装置101は、安定に動作することができる。なお、照明装置101は、端子ピン104bと端子ピン104cとの間にプラグ161、スイッチ162、及び安定器163が接続され、端子ピン104aと端子ピン104dとの間にグローランプ164が接続された場合にも、前述と同様に、安定に動作することができる。
以上により、本発明の実施の形態2に係る照明装置101は、一般的な蛍光ランプ用の支持具141になんら改造を加えることなく使用することができる。よって、本発明の実施の形態2に係る照明装置101は、支持具141を改造することなく使用できるため、付帯的なコストを発生させず、簡便に固体発光素子131として使用した発光ダイオードの特徴を生かした照明を利用することができる。
なお、上記説明において、支持具141は、グローランプ点灯方式の支持具であったが、照明装置101は、インバータ方式及びラピッドスタート方式の支持具にも、照明装置101、及びそれら支持具共に、なんら改造を加えることなく使用することができる。これは、上述したように、本発明の実施の形態2に係る照明装置101では、一方の端子の組(例えば図20における端子ピン104b及び端子ピン104d)に、他方の端子の組(端子ピン104a及び端子ピン104c)に供給された電力による影響が現れないためである。
ここで、従来の固体発光素子を用いた照明装置では、グローランプ点灯方式の支持具に対しては、グローランプを支持具より物理的に外すことで、安定に動作させることができる。しかしながら、従来の固体発光素子を用いた照明装置では、グローランプを物理的に外す必要があり、手間がかかるという問題がある。また、インバータ方式及びラピッドスタート方式の支持具に対しては、蛍光灯ランプを駆動するための回路が内蔵されており、グローランプのように、容易に取り外しを行うことができない。インバータ方式及びラピッドスタート方式の支持具に対して従来の固体発光素子を用いた照明装置を使用した場合、高電圧等が照明装置に印加され、固体発光素子等の劣化又は破損を引き起こす。すなわち、従来の固体発光素子を用いた照明装置は、インバータ方式及びラピッドスタート方式の支持具に対して、使用することができない。
一方、本発明の実施の形態2に係る照明装置101は、一方の端子の組に、他方の端子の組に供給された電力による影響が現れないので、グローランプ点灯方式の蛍光ランプ用灯具のみならず、インバータ方式やラピッドスタート方式の蛍光ランプ用灯具においても従来の蛍光ランプに置き換えて使用することができる。
なお、インバータ方式の支持具を使用し照明装置101を動作させる場合、ダイオードブリッジ回路155及び156に含まれるダイオードD1〜D8には、高速応答タイプのダイオードを使用することが好ましい。これにより、ダイオードブリッジ回路155及び156は、インバータ方式の支持具に使用されているインバータから出力される電圧の周波数に追従して動作することができる。
具体的には、インバータ方式の支持具に用いられるインバータは、可聴領域(20kHz以下)の周波数を避けるため、かつ効率等を考慮して100kHz以上の周波数を発生するように設計される。よって、ダイオードブリッジ回路155及び156に含まれるダイオードD1〜D8は、少なくとも20kHz以上、好ましくは200kHz以上の周波数に追従し動作できるダイオードを使用することが好ましい。このようにすることにより、直流変換回路135は、高周波の交流電力を直流電力に効率よく変換することができる。
また、本発明の実施の形態2に係る照明装置101は、入力回路134を備えることにより、導通チェックを行うタイプの蛍光ランプ用の支持具にも使用することができる。
また、本発明の実施の形態2に係る照明装置101は、固体発光素子131に消費電力が1W以上のハイパワー発光ダイオードを用いる。これにより、照明装置として実用的な照度を得ることができる。
また、本発明の実施の形態2に係る照明装置101は、例えば、特許文献2記載の照明装置に用いられている定電流制御回路及び点灯制御回路を使用しない。これにより、構造を簡略化でき、かつコスト低下を実現することができる。
また、本発明の実施の形態2に係る照明装置101は、全波整流回路を用いて交流電力を直流電力に変換することにより、ロスの少ない変換を行うことができる。
また、本発明の実施の形態2に係る照明装置101は、ダイオードブリッジ回路155及び156を備えることにより、端子ピン104a、端子ピン104b、端子ピン104c及び端子ピン104dのうちいずれか2つに交流電力が供給された場合に、交流電力が供給されていない2つの端子ピンに供給された交流電力の影響があらわれない。すなわち、照明装置101が支持具141にどの向きで接続された場合にも正常に動作することができる。さらに、照明装置101は、端子ピン104aと端子ピン104bとに交流電力が供給される場合、及び端子ピン104cと端子ピン104dとに交流電力が供給される場合にも正常に動作することができる。
また、固体発光素子131として使用した発光ダイオードは、発光強度が初期時の70%以下に低下するまでの時間が40000時間以上と非常に長い。本発明の実施の形態2に係る照明装置101は、光源に固体発光素子131を用いることにより、蛍光ランプ181の寿命(6000時間)に比べ、長寿命を実現することができる。照明装置101は、光源に固体発光素子131を用いることにより、蛍光ランプ181(寿命6000時間)と比較して長寿命を実現することができる。そのため、本発明に係る照明装置101を用いることで、照明装置を取り替える頻度を減少させることができる。特に、工場などの産業利用施設においては、支持具141が取り付けられている天井は、概して非常に高い。すなわち、照明装置の交換にかかるコスト、及び作業危険性が高い。すなわち、工場などの産業利用施設において、本発明に係る照明装置101を用いることにより、照明装置の交換にかかるコスト、及び作業に伴う危険性を低減することができる。
また、固体発光素子131は水銀を使用しないので、水銀が含まれる蛍光ランプ181と比較して、環境負荷の小さい照明装置101を提供することができる。なぜなら、水銀は胎児、及び成人の神経系に重大な悪影響を及ぼすためである。
また、本発明の実施の形態2に係る照明装置101の寸法は、一般的な直管蛍光ランプと同寸法であるので、一般的な蛍光ランプ用の支持具に取り付けることができる。よって、本発明の実施の形態2に係る照明装置101は、特別な、支持具を必要としないため実用性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態2に係る照明装置101の性能と、蛍光ランプの性能とを比較した結果を示す。
図23は、蛍光ランプの性能の測定状況を模式的に示す図である。図24は、本発明の実施の形態2に係る照明装置101の性能の測定状況を模式的に示す図である。
図23に示すように蛍光ランプ181を支持具141に取り付けて、蛍光ランプ181の直下の点P1〜P4における照度を測定した。同様に、図24に示すように照明装置101を支持具141に取り付けて、照明装置101の直下の点P1〜P4における照度を測定した。ここで、蛍光ランプ181及び照明装置101から点P1までの距離は50cmであり、蛍光ランプ181及び照明装置101から点P2までの距離は100cmであり、蛍光ランプ181及び照明装置101から点P3までの距離は150cmであり、蛍光ランプ181及び照明装置101から点P4までの距離は200cmである。また、蛍光ランプ181及び照明装置101を取り付けた支持具141は同一性能であり、蛍光ランプ181と照明装置101との消費電力は同一である。
表1は、図23及び図24に示す状態で、点P1〜P4の各点における、照明装置101及び蛍光ランプ181から発せられる光の照度を測定した結果を示す表である。なお、表1における各値は、点P4における蛍光ランプ181により発せられる光の照度を1.0として規格化したものである。
表1に示すように、本発明の実施の形態2に係る照明装置101では、200cm離れた点P4で蛍光ランプ181の1.6倍の照度を得ることができる。また、点P1〜P3においても、蛍光ランプ181の1.7〜2.3倍程度の照度を得られることがわかる。このように、本発明の実施の形態2に係る照明装置101は、蛍光ランプ181の代替光源として十分な照度を得ることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る照明装置は、筐体部に中空構造を形成することにより、周辺の空気の対流を利用し、効率的に照明装置内部で発生した熱を空気中に放出することができる。これにより、本発明に係る照明装置は、放熱効果を向上することができる。
上述したように、本発明の実施の形態2に係る照明装置101では、十分な照度を得るために、固体発光素子131としてハイパワー発光ダイオードを使用している。発光ダイオードは、投入エネルギーの大多数(約80%)がロスとして熱になる。ハイパワー発光ダイオードは、消費電力が大きく、その分、熱として放出されるエネルギーも大きい。この熱が、発光ダイオードの近傍に蓄積すると、発光ダイオードの光度低下、及び寿命特性の劣化等を招く。最悪の場合、発光ダイオードの不点灯が発生する。したがって、この熱を適切に処理することが肝要である。
まず、本発明の実施の形態3に係る照明装置の構成を説明する。
図25は、本発明の実施の形態3に係る照明装置201の外観を示す斜視図である。図26は、本発明の実施の形態3に係る照明装置201の側面(図25に示すD方向)からの平面図である。図27は、本発明の実施の形態3に係る照明装置201の上面(図25に示すE方向)からの平面図である。図28は、図26に示すF1−F2面における照明装置201の構造を示す断面図である。図29は、照明装置201を直管蛍光ランプ用の支持具141に取り付けた状態を示す図である。図30は、図29に示すG1−G2面における照明装置201及び支持具141の構造を示す断面図である。
なお、図15〜図19と同様の要素には同一の符号を付しており、説明は省略する。
実施の形態3に係る照明装置201が、上述した実施の形態2に係る照明装置101と異なる点は、筐体部102が筐体部202に変更されている点のみである。
筐体部202の上側(図28における上側)における断面は、略半円形状である。筐体部202には、複数の流入口203と、流出口211と、中空部231とが形成される。
筐体部202は、熱伝導率が高い金属(好ましくは、熱伝導率が200W・m-1・K-1以上の金属)により構成される。例えば、筐体部102は、アルミニウムで構成される。筐体部102にアルミニウムを用いる理由としては、安価であること、成型が行いやすいこと、リサイクル性が良いこと、熱伝導率が200W・m-1・K-1以上であること、及び放熱特性が高いことなどが挙げられる。例えば、筐体部202は、引き抜き法を活用し作成することができる。
また、筐体部202は、アルミニウムで構成した後、アルマイト処理することが望ましい。アルマイト処理することによって、表面積が増加し、放熱効果が高まる。
図29に示すように、照明装置201は地表方向(ここで地表方向とは、室内であれば床面方向、野外であれば地面方向を意味する。)に向けて発光が行われるように支持具141に取り付けられる。
中空部231は、筐体部202の長手方向に柱状に形成される中空構造である。中空部231の柱状の断面は、略半円形状である。中空部231は、筐体部202の内部の、基板132が配置される位置に対して、固体発光素子131の発光方向とは逆側に形成される。すなわち、中空部231は、照明装置201の発光方向(図30の下方向)を下側とした場合の、固体発光素子131及び基板132の上側に形成される。中空部231の下側の面は平面状であり、中空部231の上側の面は、略半円形状の断面形状である。また、中空部231は、流入口203及び流出口211を介して、照明装置201の外部とつながっている。
流出口211は、中空部231の上側の面から、筐体部202の上面の外部に至る貫通孔である。流出口211は、中空部231の内部からの流体(空気)の出口となる孔である。流出口211は、筐体部202の長手方向に沿って形成される。流出口211は、筐体部102の固体発光素子131の発光方向とは逆側の位置に形成される。また、照明装置201は、流出口211が支持具141に対向するように、支持具141に取り付けられる。すなわち、照明装置201が支持具141に取り付けられた状態において、流出口211は、略上空方向(好ましくは上空方向に対して0度から30度の範囲内。また、上空方向とは、室内であれば天井方向、野外であれば天空方向を意味する。)に向いた状態となる。
流入口203は、中空部231から筐体部202の両側面の外部に至る貫通孔である。流入口203は、中空部231の内部への流体(空気)の入口となる孔である。複数の流入口203は、筐体部202の固体発光素子131の発光方向に対し両側面に形成される。筐体部202の各側面に形成される複数の流入口203は、筐体部202の長手方向に直列状に等間隔で配置される。また、流入口203の筐体部202の側表面における位置は、中空部231より下側(固体発光素子131の発光方向)に形成される。すなわち、流入口203の筐体部202の表面から中空部231に至る向きは、斜め上空方向(図30における斜め上方向)である。例えば、流入口203の中空部231側から筐体部202の表面側に至る向きと、流出口211の筐体部202の表面側から中空部231側に至る向きとの角度は45度である。
なお、中空部231の断面形状は、略半円形状に限定されず、その一部の形状が流線型であればよい。好ましくは、中空部231の固体発光素子131の発光方向と反対側の面(図28の上方向)の形状が流線型であればよい。ここで言う流線型とは、空気がその表面をスムーズに移動可能な形状を指す。中空部231の固体発光素子131の発光方向と反対側の面の形状が流線型にすることにより、中空部231において空気がスムーズに流れるので、筐体部202から空気中への放熱を効率的に行うことができる。
また、中空部231の下面の形状は、平面状でなくてもよい。なお、中空部231の下面の形状を平面状にすることにより、固体発光素子131から中空部231までの距離を均一にすることができる。また、中空部231を容易に形成することができる。
また、筐体部202には、1つの中空部231が形成されてもよいし、筐体部202の長手方向に列状に配置される複数の中空部231が形成されてもよい。
また、筐体部202の外側の形状は、上述した断面形状に限定されるものではない。例えば、筐体部202と保護用透光板133とは、それぞれ略ハーフパイプ形状であり、筐体部202と保護用透光板133とを一体的に組み合わせることで、断面が円筒形状となってもよい。また、筐体部202の上側の表面形状は、中空部231の上面の形状と同様であるが、異なる形状であってもよい。
なお、筐体部202の上側の表面形状は、流線型であることが好ましい。これにより、筐体部202の上面において空気がスムーズに流れるので、筐体部202から空気中への放熱を効率的に行うことができる。
また、流入口203及び流出口211の形状、及び個数は1例であって、これに限定されるものではない。加工コスト等を考慮し、流入口203及び流出口211の形状、及び個数任意に決定してよい。
例えば、流出口211は、1つの間隙が筐体部202の長手方向に沿って形成されるとしたが、複数の間隙が筐体部202の長手方向に列状に配置されてもよい。また、流出口211の形状は、矩形に限定されるものではなく、円形及び楕円形等の任意の形状でよい。
また、流入口203の個数は、任意の数でよい。例えば、流出口211と同形状の流入口203が筐体部202の両側面にそれぞれ形成されてもよい。また、流入口203の形状は、楕円に限定されるものではなく、矩形等の任意の形状でよい。
また、流入口203の中空部231側から筐体部202の表面側に至る向きと、流出口211の筐体部202の表面側から中空部231側に至る向きとの角度は45度に限定されるものではない。流入口203の中空部231側から筐体部202の表面側に至る向きと、流出口211の筐体部202の表面側から中空部231側に至る向きとの角度は0度から90度の範囲で照明装置201の形状等に合わせて任意に設定されてよい。これにより、照明装置周辺の暖められた空気を、流入口203から中空部231に効率的に流入することができる。また、中空部231に流入された空気を効率的に外部に流出することができる。
次に、照明装置201の放熱機構について説明する。
図31は、照明装置201に通電した状態における、空気の流れを示す図である。なお、図31は、図30と同様に、図29に示すG1−G2面における照明装置201及び支持具141の構造を示す断面図である。
固体発光素子131で発生した熱は、基板132を介して、筐体部202全体に拡散される。筐体部202に拡散された熱は、対流を効果的に利用して空気中に放出される。
具体的には、まず、筐体部202の周辺の空気は、筐体部202に拡散された熱により熱せられ上昇気流となる。この上昇気流となった空気の一部は、筐体部202の外部表面241を流れる。この空気は、外部表面241の熱を受取りながら上昇する。すなわち、外部表面241から空気への熱の放出が行われる。
また、上昇気流となった空気の別の一部は、流入口203から中空部231に流入する。この流入した空気は筐体部202の内部表面242の熱を受取りながら、流出口211より再び中空部231の外部に流出する。この空気は、内部表面242の熱を受取りながら上昇する。すなわち、内部表面242から空気への熱の放出が行われる。この際、中空部231の形状の一部が流線型であることにより、よりスムーズに空気が流れる。そのため、熱の放出に係る効率がさらに高まる。
このように、本発明の実施の形態3に係る照明装置201は、空気を熱することによる上昇気流、すなわち対流の効果を効率的に利用することができる。また、照明装置201は、外部表面241のみならず、内部表面242からも放熱できる。すなわち、照明装置201は、広い面積で放熱を行えるため、固体発光素子131で発生され筐体部202全体に拡散された熱を効果的に空気中へ放出できる。
ここで、流入口203と、固体発光素子131とは、可能な範囲内で近接した位置に配置することが望ましい(好ましくは、直線距離で20mm以下)。例えば、流入口203と固体発光素子131との距離が、流出口211と固体発光素子131との距離より近くなるように、流入口203が形成される。これは、固体発光素子131で発生した熱を、筐体部202全体に拡散しているものの若干の温度勾配は当然あり、それ故固体発光素子131近傍は高温となるためである。流入口203と固体発光素子131とを近接配置することにより、筐体部202の高温となる部分からの空気への熱の放出を促進することが可能となる。
なお、照明装置201を、地表方向以外に向けて発光が行われるように支持具141に取り付けた場合においても、空気を熱することによる上昇気流は当然に発生し、当該取り付け状態に対応した放熱が行われることは言うまでもない。
ここで、従来の放熱効果を向上させる技術として特開2001−305970号公報に記載されている技術がある。特開2001−305970号公報には、空気の流れ(対流)を発生すべく対流穴を有する発光ダイオードを使用した広告器が開示されている。これは、該広告器の上部と下部とに孔を設けることにより対流を発生させ、もって発光ダイオードで発生する熱を取り去ろうとするものである。
しかしながら、該広告器においては、対流する空気を直接発光ダイオードに触れさせることにより、熱を空気に放出させようとするものであるが、開示されている方法では、対流が実際に発生するか否かに疑問が残る。また対流が発生したとしても、発光ダイオード表面は十分な面積はなく、よって効率よい空気への熱放出が行われる保証はない。さらには、発光ダイオードが取り付けられる基板についても、プラスチック又はガラスとされている。これらの材料は熱伝導率が低く、発光ダイオードで生じた熱を拡散することはできない。すなわち、基板を介した放熱も期待できないものと思われる。
以下、本発明の実施の形態3に係る照明装置201の放熱性能と、従来の照明装置の放熱性能とを比較した結果を示す。1例として、上述した実施の形態2に係る照明装置101と、照明装置101に放熱フィンを取り付けた照明装置501と、実施の形態3に係る照明装置201との放熱性能を比較する。
図32は、照明装置101に放熱フィンを取り付けた照明装置501の側面からの平面図である。図33は、図32に示すH1−H2面における照明装置501の構造を示す断面図である。
図32及び図33に示すように、照明装置501は、筐体部102の上方(発光方向を下方向とした場合の上方)に形成される放熱フィン502を備える。放熱フィン502は、複数の凹凸を有する断面形状を有する。放熱フィン502は、複数の凹凸を有することで、表面積が増加する。これにより、空気中への放熱効果を向上させることができる。
表2は、実施の形態2に係る照明装置101と、放熱フィン502を備える照明装置501と、実施の形態3に係る照明装置201との放熱性能の比較結果を示す表である。なお、表2に示す温度低下量は、コンピュータシミュレーションソフトにより、算出した値である。また、照明装置101、照明装置501及び照明装置201に与えられる熱量は、一定である。また、表2に示す温度低下量は、照明装置101における最高温度点の温度を基準温度としている。そして、表2に示す温度低下量は、照明装置501及び照明装置201における最高温度点の温度が基準温度に対して何度低くなったかを示している。
表2に示すように、照明装置201は、照明装置101及び照明装置501に対して、大きな温度の低下を実現することができる。また、発明者らは、実際の装置を用いた実験においても、同様の温度低下が現れることを確認している。
したがって、本発明の実施の形態3に係る照明装置201は大きな放熱効果が得られることが明確となった。すなわち、本発明の実施の形態3に係る照明装置201は固体発光素子131の特性をフルに発揮できるものであるといえる。
なお、本発明の照明装置201は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で自由に変形して実施することができる。
例えば、上記説明において、照明装置101及び照明装置201を一般の蛍光ランプ用の支持具に適用できるタイプとしたが、専用の支持具を使用するタイプ、又は支持具を使用せず直接商用電力の供給を受け動作するタイプとして実現してもよい。
また、上記説明では、保護用透光板133に微細な不均一な凹凸を形成することにより、固体発光素子131から発光された光の指向性を弱めるとしたが、保護用透光板133に凹凸を形成する代わりに、以下に示す3つの方法のいずれかを用いてもよい。
第1の方法として、光を拡散する拡散シートを保護用透光板133に貼付してもよい。すなわち、照明装置101及び照明装置201は、保護用透光板133の表面又は裏面に形成され、固体発光素子131により発光された光を拡散する拡散シートを備えてもよい。拡散シートは、固体発光素子131から発光された光を拡散する。よって、本発明に係る照明装置101及び201は、固体発光素子131から発光された光の指向性を弱め、広範囲を照明することができる。
第2の方法として、保護用透光板133に、固体発光素子131から出射された光を拡散するための添加剤を添加してもよい。添加剤により、固体発光素子から発光された光は拡散される。よって、本発明に係る照明装置101及び201は、固体発光素子131から発光された光の指向性を弱め、広範囲を照明することができる。
第3の方法として、保護用透光板133に凹凸を以下のように形成してもよい。
図34は、実施の形態3に係る照明装置201の変形例である照明装置301の側面からの外観及び断面構成を示す図である。図35は、図34に示すI1−I2面における照明装置301の構造を示す断面図である。なお、図25〜図28と同様の要素には、同一の符号を付している。
照明装置301は、照明装置201に対して、保護用透光板133の構成が異なる。照明装置301は、保護用透光板333を備える。なお、その他の構成要素は、照明装置201と同様であり、詳細な説明は省略する。
図34及び図35に示すように保護用透光板333は裏面(図34の上側の面)に、固体発光素子131に対応した凹凸形状を備える。具体的には、筐体部202の各固体発光素子131の発光光軸上に凸形状が形成される。固体発光素子131の光軸上では、固体発光素子131から保護用透光板333に到達する光量が多くなる。よって、凸形状より光を拡散し、光量を低下させる。
一方、固体発光素子131の光軸から外れる部分については、固体発光素子131から保護用透光板333に到達する光量が少なくなる。よって、凹形状により光の拡散量を最小限にとどめる。
以上より、照明装置301における長手方向(図34における横方向)及び長手方向と垂直な方向(図35における横方向)の光強度分布の均一性を向上することができる。これにより、本発明に係る照明装置301は、固体発光素子から発光された光の指向性を弱め、広範囲を照明することができる。なお、凹凸形状は、保護用透光板333の表面(図34の下側の面)に形成されてもよい。
さらに、上記第1〜第3の方法、及び保護用透光板133に微細な不均一な凹凸を形成する方法のうち2以上を用いて固体発光素子131から発光された光の指向性を弱めてもよい。
また、固体発光素子131としてエレクトロルミネッセンスを使用してもよい。エレクトロルミネッセンスは、直流駆動素子であり本発明を適用することができる。エレクトロルミネッセンスは、発光ダイオードと同様に水銀レスであり、注目される光源の1つである。
また、筐体部202及び保護用透光板133を円環状に形成することにより、照明装置201を環形蛍光ランプの代替光源とすることもできる。