JP3986990B2 - 録音装置 - Google Patents

録音装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3986990B2
JP3986990B2 JP2003092197A JP2003092197A JP3986990B2 JP 3986990 B2 JP3986990 B2 JP 3986990B2 JP 2003092197 A JP2003092197 A JP 2003092197A JP 2003092197 A JP2003092197 A JP 2003092197A JP 3986990 B2 JP3986990 B2 JP 3986990B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
playback
recording
track
reproduction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003092197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004303297A (ja
JP2004303297A5 (ja
Inventor
聰 遠藤
慎二 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2003092197A priority Critical patent/JP3986990B2/ja
Publication of JP2004303297A publication Critical patent/JP2004303297A/ja
Publication of JP2004303297A5 publication Critical patent/JP2004303297A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3986990B2 publication Critical patent/JP3986990B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録装置に関する発明であって、より特定的には、第1の光ディスクにトラック単位で記録されたデジタルデータを、標準再生速度よりも速い再生速度で、第2の光ディスクに記録する記録装置に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
近年、CDやDVDに代表される複数種類の光ディスクに記録されたデータを本来の再生速度より大きな速度で再生すると同時に、別の書込/書換可能な光ディスクに記録する光ディスク高速再生記録装置が開発されている。
【0003】
このような光ディスク高速再生記録装置の代表的なものとして、記録元の光ディスクとしてCDを用い、書込/書換可能光ディスクとしてMDを用いたものを例として、その動作について簡単に説明する。
【0004】
音楽用或いは非音楽用データが記録されているCDが標準再生速度での回転速度よりも高速で回転され、トラックより小さな単位で記録データが読み出されて、所定の記録単位(例えば、読出単位/トラックより小さなデータブロック毎またはCD毎)に、MDに書き込まれる。
【0005】
ここで、CD等のディスクでは、記録密度の向上のために、信号は、当該信号が読み出されるときの線速度が一定となるCLV(Constant Liniear Velocity)方式により記録されている。このため、ディスクの記録領域の全域に渡って、一定の線速度が確保できるように、半径が小さい内周部分が再生されるときには、ディスクが高速回転され、半径が大きい外周部分を再生するときには、ディスクが低速回転される。そして、上記ディスクを回転させるためのモーターには、一般的には、ブラシモーターが用いられる。当該ブラシモーターは、安価に入手可能であるというメリットを有する一方で、その回転数の保証値が低いというデメリットを有する。その為、当該ブラシモーターが適用された録音装置は、ディスクの半径の小さな内周部分が高速再生されるときにおいて、ブラシモーターの回転数が上記保証値を容易に超えてしまうという問題を有している。その為、ディスクの最初から最後まで、一定倍速の再生速度でディスクを再生させようとすると限界が生じ、高速再生にブラシモーターを使用することは不可能であった。
【0006】
これに対して、光ディスク高速再生記録装置のモーターとして、ブラシレスモーターが用いられることが考えられる。当該ブラシレスモーターが用いられることにより、ディスクの回転数を上げることは可能となる。しかしながら、ブラシレスモーターは、ブラシモーターよりも高価という問題がある。
【0007】
そこで、ブラシモーターが用いられた光ディスク高速再生装置において、ディスクの回転数が高くなる内周部分では、回転数が保証値を越えない範囲であってかつ最高再生速度より遅い一定速度でディスクを高速再生し、ディスクの回転数が低い外周部分では、ディスクの再生速度を最高速に切替えて当該ディスクを高速再生する光ディスク高速再生記録装置が存在する(例えば、特許文献1参照)。これにより、ブラシモーターの回転数を保証値以上にすることなく、ディスクを高速再生できる光ディスク高速再生装置を安価に作成することが可能となる。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−298497号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記光ディスク再生装置では、光ディスクの内周と外周との境界において、ディスクの再生速度が切替えられるので、その切替え時にシステム全体がリセットされてしまう。その為、当該リセット時に、一旦、録音が途切れてしまい、ディスクに記録された信号の一部が途切れてしまう。その結果、ディスクに記録された信号が連続しているライブ録音などの音楽信号である場合には、音途切れが発生する。
【0010】
そこで、本発明の目的は、ブラシモーターの回転数を保証値以下で回転させつつ、音途切れさせることなく高速録音ができる録音装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の録音装置は、再生手段は、第1の光ディスクに記録されたデジタルデータを、標準再生速度よりも速い第1の再生速度と、第1の再生速度よりも速い第2の再生速度とを切替えて再生し、再生速度制御手段は、第1の再生速度、第2の再生速度および標準再生速度のいずれかに再生手段の再生速度を制御し、第1の判定手段は、デジタルデータが第1の再生速度で再生されているときに、第1の光ディスクの再生位置が、再生時間が所定時間に達した後であって、かつトラックとトラックとの間であるか否かを判定し、第2の判定手段は、再生位置がトラックとトラックとの間であると判定した場合に、トラックとトラックとの間およびその近傍に所定時間以上の無音状態が存在するか否かを判定し、再生速度制御段は、所定時間以上の無音状態を示すデジタルデータが存在すると判定された場合に、再生速度を第1の速度から第2の速度に切替える。
【0012】
本構成により、本実施形態に係る録音装置は、モーターの回転数を保証値以下で回転させつつ、音途切れさせることなく高速録音をすることができる。
【0013】
ここで、当該請求項における無音状態を示すデジタルデータとは、データ値=00とは限らずに、ある幅の許容範囲を有する小音量を表すデータ値も含むこととする。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
それでは、以下に、本発明の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る録音装置の全体構成を示したブロック図である。
【0015】
図1に示すように、当該録音装置は、大別して、CDドライブ1、MDドライブ2、オペレーションコントローラ3、高速録音キー4および表示器5を備える。なお、録音装置には、CDドライブ1およびMDドライブ2から読み出された信号に種々の処理を施して、音声信号、映像、或いはコンピュータデータを生成してスピーカやモニター或いは他の記録装置に出力する読出信号処理部も含まれるが、本発明の特徴ではないので、図示および説明を省く。
【0016】
高速録音キー4は、CDからMDへの高速録音をユーザが録音装置に開始させるための入力部である。表示5は、好ましくは、蛍光表示管等などの発光手段で構成されて、録音装置の動作モードなどの情報を光学的にユーザに提示する。
【0017】
CDドライブ1は、ディスクドライブ101、光ディスク制御器(以下、ODCと称す)102、再生速度切替機103およびドライブシステムコントローラ104を含む。CDドライブ1は、光ディスク(ここでは、CD)からCDデータScdを読み出してODC102に出力する。
【0018】
ドライブシステムコントローラ104は、オペレーションコントローラ3から指示された再生速度でディスクを再生させるために、当該再生速度に対応する回転速度を表す回転速度指示信号Srnを生成して、再生速度切替器103に出力する。
【0019】
再生速度切替器103は、回転速度指示信号Srnに基づいて、ディスクドライブ101を、オペレーションコントローラ3から指示された再生速度に対応した速度で回転させる。つまり、CDの場合はCLV制御のために、データの読出速度である読出位置における線速度がオペレーションコントローラ3の指示再生速度になるように、半径方向上の位置に関して回転速度は制御される。再生速度切替器103は、CDからデータを読み出している速度を表す読出速度信号Srsを生成して、ODC102に出力する。
【0020】
ODC102は、読出速度信号Srsに基づいて、ディスクドライブ101から入力されるCDデータScdから、オーディオデータ(或いはコンピュータ用コンテンツデータ)SadとサブコードSsbとを取り出して書込読出器201等に出力する。
【0021】
MDドライブ2は、書込読出器201、MDディスク202およびMDシステムコントローラ203を含む。なお、MDドライブ2には、さらに、MDディスク202を回転させる駆動手段およびその関連の部材も含まれるが、それらは本発明の特徴とするものではないので説明を省く。
【0022】
MDドライブ2は、CDドライブ1から入力されるCDから読み出し再生されたオーディオデータSadおよびサブコードSsbを、MD用のオーディオデータSAadおよびサブコードSAsbに変換して、MDディスク202に書込む。また、MDドライブ2は、変換したオーディオデータSAadを音声データレベル検出器203−1に出力し、サブコードSAsbを記録トラック番号検出器203−2に出力する。MDシステムコントローラ203は、オペレーションコントローラ3からの指示に応じて、書込読出器201のMDディスク202に対する書込を制御する。
【0023】
ここで、MDシステムコントローラ203は、音声データレベル検出器203−1および記録トラック番号検出器203−2を含む。当該音声データレベル検出器203−1は、書込読出器201から出力されるオーディオデータSAabの音声のピーク値を検出する。それでは、以下に、当該音声データレベル検出器203−1の当該音声のピーク値の検出について説明する。
【0024】
オーディオデータSAadは、1/75秒分の音楽データを単位データとして、書込読出器201から音声データレベル検出器203−1に対して出力される。応じて、当該音声データレベル検出器203−1は、オーディオデータSAadの単位データ中で最も音声データのレベルが高いときのレベル値を、上記音声のピーク値として検出する。
【0025】
記録トラック番号検出器203−2は、書込読出器201から出力されるサブコードSAsbを参照して、MDディスク202に記録されている最中のトラック番号が変化したか否かを判定する。それでは、当該記録トラック番号検出器203−2によるトラック変化の検出方法について図面を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係るサブコードSAsbの構成を示した図である。また、図3は、当該サブコードSAsbに対応するトラック番号の変化、インデックスの変化および絶対時間(ATIME)の変化を示した図である。
【0026】
まず、サブコードSAsbについて説明する。なお、当該サブコードSAsbは、MD用のサブコードであるが、原則的には、CD用のサブコードSsbと類似の構成を取っているのでCDのサブコード情報を代表として説明する。当該サブコードSAsbは、図2に示されるように、トラック番号400、インデックス401、トラック内での経過時間の分(MIN)402、トラック内での経過時間の秒(Sec)403、トラック内でのフレーム番号(FRAME)404、ゼロ405、絶対時間(ATIME)の分(AMIN)406、絶対時間(ATIME)の秒(ASEC)および絶対時間(ATIME)のフレーム番号(AFRAME)408を備える。
【0027】
トラック番号400は、データの属するトラック番号を示し、2ディジットのBCD(Binary Coded Decimal)で表現される。インデックス401は、トラックを細分化したものであり、2ディジットのBCDで表現される。図3の中段には、当該インデックス401の変化の様子が示されている。インデックス401が「00」の部分は、トラックとトラックとの間のPauseの部分を示している。また、インデックス401は、トラック内では、「01」から始まり、トラック内の楽曲が進行するにつれて、インクリメントする。また、当該インデックス401は、リードアウトでは、「AA」となる。
【0028】
MIN402、SEC403およびFRAME404は、トラック内での経過時間を示しており、6ディジットのBCDで表現される。ゼロ405は、8ビット間「0」のデータが続く部分である。
【0029】
絶対時間(ATIME)は、AMIN406、ASEC407およびAFRAME408を含んでおり、当該ディスク内での絶対的な位置を表す時間を示し、6ディジットのBCDにより表現される。図3の下段は、ATIMEが増加していることを、可視化した図である。
【0030】
それでは、以下に、当該記録トラック番号検出器203−2によるトラック変更の検出方法について説明する。当該記録トラック番号検出器203−2は、書込読出器201から出力されてくるサブコードSAsbのインデックス401を検出することで、トラック変更の検出を行っている。より具体的には、当該記録トラック番号検出器203−2は、トラック番号400が変化し、かつインデックス401が「01」になった場合には、MDディスク202で記録されているトラックが変更されたと判断する。これは、図3に示されるように、トラックが切り替わるときに、インデックスが「01」になり、又インデックスが「00」の部分が存在しないこともあるからである。
【0031】
次に、オペレーションコントローラ3について説明する。当該オペレーションコントローラ3は、再生トラック番号検出器301、再生位置検出器302、音声データレベル判定器303および再生速度切替可否判断器304を含み、CDドライブ1、MDドライブ2、高速録音キー4および表示5に接続されて、当該録音装置全体の動作を制御する。
【0032】
再生位置検出器302は、ドライブシステムコントローラ104から出力されるサブコードSsbの絶対時間ATIMEを参照して、ディスクの再生時間が所定時間に到達したか否かを判定する。再生トラック番号検出器301は、ディスクの再生位置が所定位置に到達した場合に、CDドライブ1が再生しているトラックが変化したか否かを、ドライブシステムコントローラ104から出力されるサブコードSsbのトラック番号400とインデックス401とを参照して判定し、その判定結果を再生速度切替可否判断器304に出力する。
【0033】
ここで、上記所定時刻について図面を参照しながら説明する。図4は、4倍速でディスクを再生させた場合および6倍速でディスクを再生させた場合において、当該ディスクの再生位置と、その再生位置におけるディスク回転数との関係を示したグラフである。なお、ここでは、6倍速の再生速度を保証するために、モータ回転数として7倍速の値が用いられている。
【0034】
まず、本実施形態に係るブラシモーターの保証回転数は、図4の点線に示されるように2700rpmである。しかし、ディスク内周付近において、6倍速による再生を行うために必要な回転数は、2700rpm以上である。そこで、本実施形態に係る録音装置は、高回転数が必要となるディスク内周部分では、4倍速でディスクの再生を行う。その後時間が経過して、ディスクの回転数が2700rpm以下で6倍速の再生が可能な位置に再生位置が到達し、かつ、トラックの切り替わる位置に再生位置が到達した場合には、当該録音装置は、6倍速での再生に再生モードを切替える。
【0035】
そこで、2700rpmの回転数で6倍速による再生が可能な再生位置を、以下に算出する。ここで、本実施形態に係るディスクは、CLV方式による記録がなされている。その為、ディスクの回転時の線速度は、1.4m/sで一定であるとする。また、ディスクの回転速度は、6倍速の再生を保証するために、7倍速の値で回転させられている。さらに、データが書き込まれている先頭部分の半径は、ディスク中心から25mmである。さらに、トラックピッチは、0.0016mmとしている。以上の条件において、6倍速再生時に、ディスクの回転数が2700rpmになるディスク中心からの位置は、以下の式(1)で表される。
【0036】
【数1】
Figure 0003986990
【0037】
上記式(1)に、上述した条件を当てはめると、6倍速の再生時において、ディスクの回転速度が2700rpmに到達するのは、ディスクの中心から34.7mmの位置である。そこで、ディスクの中心から34.7mmの位置が、絶対時間の何分に相当するのかを、以下に算出する。ここで、ディスクの中心からの位置と絶対時間との関係は、以下の式(2)で示される。
【0038】
【数2】
Figure 0003986990
【0039】
上記式(2)に、上述した条件を当てはめると、ディスクの中心から34.7mmの位置は、絶対時間で13.5分の位置である。そこで、本実施形態では、上記所定時間の一例として、13.5分を用いる。
【0040】
ここで、音声データレベル判定器303は、音声データレベル検出器203−1が検出した音声データのピーク値の内、直近の200ms分を内部のメモリに格納する。そして、当該音声データレベル判定器303は、記録トラック番号検出器203−2からMDドライブ2が記録中のトラックが変更されたことを通知され、かつ、再生位置検出器302から、ディスクの再生位置が所定時刻に達し、CDドライブ1が再生しているトラックが切り替わったことを通知された場合には、上記内部のメモリに格納された音声データのピーク値を参照して、200ms間無音状態であったか否かを判定する。当該再生速度切替可否判断器304は、200ms間無音状態が続いていると判定した場合には、CDドライブ1のドライブシステムコントローラ104に対して、ディスクの再生速度を切替えるように指示を出す。
【0041】
以上のように構成された録音装置について、以下に動作を説明する。なお、本実施形態で示す各処理は、コンピュータを用いてソフトウェア的に実現するか、あるいはそれら各処理を行う専用のハードウェア回路を用いて実現することができる。
【0042】
それでは、以下に、本実施形態に係る録音装置において、4倍速による高速録音が開始され、録音途中で6倍速による高速録音に録音速度が切替えられる場合について、図面を参照しながら説明する。図5は、上記動作が行われているときの本実施形態に係る録音装置で行われる処理を示したフローチャートである。
【0043】
本処理は、ユーザが高速録音キー4を押すことにより開始される。そこで、オペレーションコントローラ3は、高速録音キー4がONにされたか否かを判定しながら待機している(ステップS2)。高速録音キー4がONにされた場合には、本処理は、ステップS4に進む。一方、高速録音キー4がONにされていない場合には、本処理は、ステップS2に戻る。
【0044】
高速録音キー4がONにされた場合、オペレーションコントローラ3は、MDシステムコントローラ203に対して4倍速に対応したMDの録音を開始させると共に、ドライブシステムコントローラ104に対してディスクの4倍速の高速再生を開始させる(ステップS4)。
【0045】
すなわち、ドライブシステムコントローラ104は、4倍速でディスクを再生させるために、当該再生速度に対応する回転速度を表す回転速度指示信号Srnを生成して、再生速度切替器103に出力する。応じて、再生速度切替器103は、回転速度指示信号Srnに基づいて、読出速度信号Srsを作成し、ODC102に出力することで、ディスクドライブ101を、4倍速に対応した速度で回転させる。応じて、ODC102は、読出速度信号Srsに基づいて、ディスクドライブ101から入力されるCDデータScdから、オーディオデータSadとサブコードSsbとを取り出して書込読出器201に出力する。また、ODC102は、サブコードSsbをドライブシステムコントローラ104に出力する。さらに、ODC102から出力されたサブコードSsbは、再生トラック番号検出器301および再生位置検出器302に対して出力される。これにより、CDドライブ1は、4倍速によるディスクの再生を開始する。
【0046】
一方、MDシステムコントローラ203は、書込読出器201に対して、4倍速対応の録音を開始させる。これにより、書込読出器201は、ODC102から出力されてくるオーディオデータSadおよびサブコードSsbを、MD用のフォーマットのオーディオデータSAadおよびサブコードSAsbに変換して、これらをMDディスク202に4倍速で書き込む。さらに、当該オーディオデータSadは、音声データレベル検出器203−1に対しても出力され、当該サブコードSAabは、記録トラック番号検出器203−2に対しても出力される。音声データレベル検出器203−1は、取得しているオーディオデータSAadの音声データのピーク値を検出して、音声データレベル判定器303に対して出力する。応じて、音声データレベル判定器303は、出力されてきた上記音声データのピーク値を自機の内部のメモリに格納する。
【0047】
なお、ODC102がオーディオデータSadおよびサブコードSsbの出力をする動作から、音声データレベル判定器303が音声データのピーク値を格納する動作までの動作は、高速録音が行われている間において、上記録音装置で継続的に行われている。
【0048】
次に、ドライブシステムコントローラ104は、ディスクに含まれる全トラックの再生が終了したか否かを判定する(ステップS6)。全トラックの再生が終了した場合には、本処理はステップS8に進む。一方、全トラックの再生が終了していない場合には、本処理はステップS9に進む。
【0049】
全トラックの再生が終了した場合には、ドライブシステムコントローラ104は、オペレーションコントローラ3にその旨を通知する。応じて、オペレーションコントローラ3は、ドライブシステムコントローラ104に対して、ディスクの再生停止を指示すると共に、MDシステムコントローラ203に対してMDの録音を停止させることを指示する。これにより、CDドライブ1のディスクの再生が停止し、MDドライブ2のMDの録音が停止する(ステップS8)。
【0050】
一方、全トラックの再生が終了していない場合には、ドライブシステムコントローラ104は、オペレーションコントローラ3に対して、その旨を通知する。応じて、当該ドライブシステムコントローラ104の再生位置検出器302は、ドライブシステムコントローラ104から出力されてきているサブコードSsbを参照して、ディスクの再生位置を示す時間が13.5分を経過したか否かを判定する(ステップS9)。当該処理は、サブコードSsbの絶対時間ATIMEが13.5分を経過しているか否かにより判定される。ここで、ディスクの再生時間が13.5分を経過している場合には、本処理は、ステップS12に進む。一方、ディスクの再生時間が13.5分を経過していない場合には、本処理はステップS6に戻る。
【0051】
ディスクの再生時間が13.5分を経過している場合には、再生位置検出器302は、再生トラック番号検出器301に対してその旨を通知する。応じて、再生トラック番号検出器301は、ドライブシステムコントローラ104から出力されてきているサブコードSsbを参照して、再生中のトラックの番号が変化したか否かを判定する(ステップS10)。当該処理は、再生時間が13.5分を経過した後に、再生トラックが新たなトラックに移ったか否かを判定する処理である。なお、当該判定は、上述したように、サブコードSsbのトラック番号400が変化し、かつインデックス401が「01」になったか否かによって行われる。ここで、再生中のトラックの番号が変化した場合には、本処理は、ステップS12に進む。一方、再生中のトラックの番号が変化していない場合には、本処理はステップS6に戻る。
【0052】
再生中のトラックの番号が変化した場合には、再生トラック番号検出器301は、記録トラック番号検出器203−2および再生速度切替可否判断器304にに対して、その旨を通知する。応じて、記録トラック番号検出器203−2は、書込読出器201から出力されているサブコードSAsbのトラック番号400を参照して、書込読出器201がMDディスク202に対して現在記録しているトラックの番号が、変化したか否かを判定する(ステップS14)。トラックの番号が変化した場合には、本処理はステップS16に進む。一方、トラックの番号が変化していない場合には、本処理は再度ステップS14の処理を行う。
【0053】
MDの記録中のトラック番号が変化した場合には、記録トラック番号検出器203−2は、音声データレベル判定器303に対してその旨を通知する。応じて、音声データレベル判定器303は、内部のメモリに格納されているMDの記録トラック変化直前の200ms間が無音状態であるか否かを判定し、その結果を再生速度切替可否判断器304に対して出力する(ステップS16)。これにより、再生速度切替可否判断器304は、当該結果を取得する。記録トラックの変化直前における200ms間が無音状態である場合には、本処理はステップS18に進む。一方、記録トラックの変化直前における200ms間が無音状態でない場合には、本処理はステップS6に戻る。
【0054】
記録トラックの変化直前における200ms間が無音状態である場合、オペレーションコントローラ3は、MDシステムコントローラ203に対して、録音を一時停止させると共に、これまでに録音した部分を確定させる(ステップS18)。これにより、MDドライブ2での録音が一時停止されると共に、MDディスク202にすでに記録された部分のデータが確定する。
【0055】
次に、オペレーションコントローラ3は、ドライブシステムコントローラ104に対して、再生速度を4倍速から6倍速に切替えるように指示を行う。応じて、ドライブシステムコントローラ104は、ディスクの再生速度を4倍速から6倍速に切替える(ステップS20)。より具体的には、ドライブシステムコントローラ104は、6倍速でディスクを再生させるために、当該再生速度に対応する回転速度を表す回転速度指示信号Srnを生成して、再生速度切替器103に出力する。応じて、再生速度切替器103は、回転速度指示信号Srnに基づいて、読出速度信号Srsを作成し、ODC102に出力することで、ディスクドライブ101を、6倍速に対応した速度で回転させる。
【0056】
一方、MDシステムコントローラ203は、書込読出器201に対して、6倍速対応の録音を開始させる(ステップS22)。次に、ドライブシステムコントローラ104は、ステップS18で録音が確定したトラックの次のトラックから、ディスクの6倍速再生を開始する(ステップS24)。なお、図3に示されるトラックの場合、13.5分を経過後、トラックの切り替わりが発生するのは、トラック3の最初である16分28秒63フレームの位置、トラック4の最初である24分42秒15フレームの位置、トラック5の最初である36分19秒55フレームの位置またはトラック6の最初である49分10秒33フレームの位置である。ここで、例えば、トラック2とトラック3との間で200msの無音状態が存在する場合には、図6に示されるように、16分28秒において、ディスクの再生速度が4倍速から6倍速に切替えられる。
【0057】
次に、ODC102は、自機の内部メモリにおいてアンダーランが発生したか否かを判定する(ステップS26)。すなわち、当該ステップにおいて、ODC102に入力してくるデータ量よりも、ODC102から出力するデータ量が多いことにより、当該ODC102の内部メモリが空になったか否かが判定される。アンダーランが発生していない場合には、本処理はステップS28に進む。アンダーランが発生している場合には、本処理はステップS30に進む。
【0058】
アンダーランが発生していない場合には、ドライブシステムコントローラ104は、再生中のディスクの全トラックの再生が終了したか否かを判定する(ステップS28)。全トラックの再生が終了した場合には、本処理はステップS8に進み、ディスクの再生および録音を終了する。全トラックの再生が終了していない場合には、本処理はステップS26に戻る。すなわち、ステップS26および28では、ドライブシステムコントローラ104が、録音が終了するまでの間、アンダーランの発生が発生したか否かを繰り返し判定している。
【0059】
一方、アンダーランが発生している場合には、ドライブシステムコントローラ104は、アンダーランが発生していることをオペレーションコントローラ3を介して、MDシステムコントローラ206に通知する。応じて、MDシステムコントローラ206は、書込読出器201に、6倍速に切替えた後からMDディスク202に録音した部分を廃棄させる(ステップS30)。
【0060】
次に、オペレーションコントローラ3は、ドライブシステムコントローラ104に対して、再生速度を6倍速から1倍速に切替えるように指示を行う。応じて、ドライブシステムコントローラ104は、ディスクの再生速度を6倍速から1倍速に切替える(ステップS32)。より具体的には、ドライブシステムコントローラ104は、1倍速でディスクを再生させるために、当該再生速度に対応する回転速度を表す回転速度指示信号Srnを生成して、再生速度切替器103に出力する。応じて、再生速度切替器103は、回転速度指示信号Srnに基づいて、読出速度信号Srsを作成し、ODC102に出力することで、ディスクドライブ101を、1倍速に対応した速度で回転させる。
【0061】
次に、MDシステムコントローラ203は、書込読出器201に対して、1倍速対応の録音を開始させる(ステップS34)。次に、ドライブシステムコントローラ104は、ステップS18で録音を確定させたトラックの次のトラックから、ディスクの1倍速再生を開始する(ステップS36)。これにより、ディスクの再生速度が6倍から1倍に切替えられる。
【0062】
次に、ドライブシステムコントローラ104は、ディスクの全トラックの再生が終了したか否かを判定する(ステップS38)。全トラックの再生が終了していない場合には、ステップS38を再度行う。一方、全トラックの再生が終了した場合には、本処理はステップS8に進み、録音の終了処理を行う。以上で、本実施形態に係る録音装置において、4倍速による高速録音が開始され、録音途中で6倍速による高速録音に録音速度が切替えられる場合についての説明を終了する。
【0063】
以上のように、本実施形態に係る録音装置によれば、ブラシモータの保証回転数よりも高い回転数が使用されないので、装置の寿命を長く確保した上での高速録音動作が可能となる。
【0064】
また、本実施形態に係る録音装置によれば、再生速度の切替が、トラックの切り替わるところであって、かつ無音状態であるところで行われるので、当該再生速度の切替時に発生するMDディスクの記録データの音途切れが防止される。
【0065】
また、本実施形態に係る録音装置によれば、モータの回転数が所定回転数以上にならないので、モータに安価なブラシレスモータを適用することができ、装置全体のコスト削減が図られる。
【0066】
また、ODCにおいて、アンダーランが発生した場合であっても、ディスクの再生速度が1倍速に切替えられるので、アンダーランによる録音の音途切れがなくなる。
【0067】
また、所定時間以上の無音状態が存在するか否かの判断が、オーディオデータのピーク値で判断されるので、オーディオデータに含まれる全ての信号強度を検出する必要がなくなる。その結果、当該録音装置内での処理負担等が軽減される。
【0068】
ここで、本実施形態では、オペレーションコントローラがCDドライブから出力されたサブコードの絶対時間ATIMEに基づいて、ディスクの再生時間が所定時間を経過したか否かを判定していたが、所定時間が経過したか否かの判定の方法は、これに限らない。
【0069】
そこで、以下に記載の第2の実施形態では、サブコードの絶対時間ATIMEを用いないで、ディスクの再生時間が所定時間を経過したか否かを判定する録音装置について説明する。
【0070】
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態に係る録音装置について、図面を参照しながら説明する。図7は、本実施形態に係る録音装置の構成を示したブロック図である。
【0071】
本実施形態に係る録音装置は、第1の実施形態と同様に、CDドライブ1、MDドライブ2およびオペレーションコントローラ3を備える。なお、これらのものについては、第1の実施形態と略同様であるので、説明は省略する。そこで、以下に、第1の実施形態と異なる動作を行うものについて説明する。
【0072】
本実施形態に係る録音装置は、ODC102およびドライブシステムコントローラ104の動作が異なる。より具体的には、第1の実施形態に係るODC102は、ディスクの高速再生時において、ドライブシステムコントローラ104に対して、サブコードSsbを出力するものとしているが、本実施形態に係るODC102は、サブコードSsbと共にTOC(Table of Contents)情報も出力する。そして、ドライブシステムコントローラ104は、アドレス検出器502に対して、TOC情報を出力する。応じて、アドレス検出器502は、当該TOC情報を格納する。
【0073】
それでは、上記TOC情報について、図面を用いて説明する。図8は、TOC情報の構成の一例を示した図である。
【0074】
当該TOC情報は、フレーム番号、Point、PMIN、PSECおよびPFRAMEを備える。当該TOC情報は、ディスクに格納されており、ディスクドライブ101により読み出され、ODC102に対して出力されるものである。
【0075】
フレーム番号は、当該TOC情報中でのフレームの番号を示している。Pointは、数字のみの場合には、トラックの番号を示す。また、PointがA0の場合には、そのフレームには、最初のトラックの番号の情報が含まれていることを示す。また、PointがA1の場合には、そのフレームには、最後のトラックの番号の情報が含まれていることを示す。また、PointがA2の場合には、そのフレームには、当該ディスクに記録されているトータルの時間の情報が含まれていることを示す。また、PMINは、各トラックの始まる時間の情報の内、分の情報が含まれる。PSECは、各トラックの始まる時間の情報の内、秒の情報が含まれる。PFRAMEは、各トラックの始まる時間の内、フレームの情報が含まれる。
【0076】
また、本実施形態に係る録音装置は、再生位置検出器302がアドレス検出器502に置き換えられている点で異なる。さらに、本実施形態に係る録音装置は、再生トラック番号検出器301の動作が異なる。より具体的には、当該アドレス検出器502は、ドライブシステムコントローラ104から出力されてくるTOC情報を、自機の内部のメモリに格納し、第1の実施形態で説明した所定時間(本実施形態でも13.5分として説明する)を経過した後の初めてのトラック番号を調べて、再生トラック番号検出器301に出力する。再生トラック番号検出器301は、再生しているトラックのトラック番号が、アドレス検出器502から取得したトラック番号と一致する場合には、再生速度切替可否判断器304に対して、その旨を通知する。
【0077】
以上のように構成された録音装置について、以下に動作を説明する。なお、本実施形態で示す各処理は、コンピュータを用いてソフトウェア的に実現するか、あるいはそれら各処理を行う専用のハードウェア回路を用いて実現することができる。
【0078】
以下に、本実施形態に係る録音装置において、4倍速による高速録音が開始され、録音途中で6倍速による高速録音に録音速度が切替えられる場合について、図面を参照しながら説明する。図9は、上記動作が行われているときの本実施形態に係る録音装置で行われる処理を示したフローチャートである。なお、第1の実施形態に係る録音装置と同じ動作については、同じステップ番号が付してある。
【0079】
まず、ステップS2は、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。ステップS2において、高速録音キー4がONにされた場合には、本処理はステップS102に進む。
【0080】
上記ステップS102において、ODC102は、ディスクに格納されているTOC情報を取得し、ドライブシステムコントローラ104を介して、アドレス検出器502に対して出力する。当該TOC情報を取得したアドレス検出器502は、取得したTOC情報を自機の内部メモリに格納する(ステップS102)。
【0081】
次に、アドレス検出器502は、取得したTOC情報のPMIN、PSECおよびPFRAMEを参照して、始まりの絶対時間が13.5分を越える最初のトラックを特定する(ステップS104)。ここで、図8のTOC情報では、絶対時間が13.5分を越える最初のトラックは、トラック3である。そこで、本実施形態では、アドレス検出器502は、始まりの絶対時間が13.5分を越える最初のトラックをトラック3と特定する。この後、アドレス検出器502は、特定したトラックのトラック番号を再生トラック番号検出器301に対して出力する。応じて、再生トラック番号検出器301は、当該トラック番号を自機の内部メモリに格納する。
【0082】
この後、本処理は、ステップS4に進むが、ステップS4からステップS10は、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0083】
ステップS106において、再生トラック番号検出器301は、ドライブシステムコントローラ104から出力されてくるサブコードSsbのトラック番号400とインデックス401とを参照して、CDドライブ1が再生しているトラック番号を特定する。そして、再生トラック番号検出器301は、特定したトラック番号と、ステップS102において格納したトラック番号とが一致するか否かを判定する(ステップS106)。当該処理は、ディスクの再生開始から13.5分経過した後に、新たなトラックの再生が始まったか否かを判定するものである。なお、本実施形態では、上述したように、CDドライブ1が再生しているトラックがトラック3であるかどうかを判定する。両トラック番号が一致する場合には、本処理はステップS16に進む。一方、両トラック番号が一致しない場合には、本処理はステップS6に戻る。
【0084】
この後、ステップS16からステップS38で行われる処理は、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0085】
以上のように、本実施形態に係る録音装置では、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができると共に、録音速度の切替判断に必要なディスクの再生位置が所定位置に到達後、新たなトラックの再生が開始されたか否かの判定がTOC情報を用いて行うことができる。
【0086】
ここで、上記、第1の実施形態および第2の実施形態では、音声データのピーク値は、MDシステムコントローラ内で検出されていたが、当該音声データのピーク値の検出が行われるのは、MDシステムコントローラ内に限らない。
【0087】
そこで、以下に示す第3の実施形態では、MDシステムコントローラ以外の場所で、音声データのピーク値が検出される録音装置について説明する。
【0088】
(第3の実施形態)
以下に、本実施形態に係る録音装置について図面を参照しながら説明する。図10は、当該録音装置の構成を示したブロック図である。
【0089】
本実施形態に係る録音装置は、第1の実施形態に係る録音装置と同様に、CDドライブ1、MDドライブ2、オペレーションコントローラ3、高速録音キー4および表示器5を備える。各部が行う動作は、第1の実施形態と略同様であるので、ここでは、第1の実施形態と異なる点について説明する。
【0090】
まず、本実施形態に係る録音装置と、第1の実施形態に係る録音装置とは、音声データレベル検出器601が設けられた場所が異なる。より具体的には、第1の実施形態に係る録音装置では、音声データレベル検出器203−1は、MDシステムコントローラ203内に設けられていたが、本実施形態に係る音声データレベル検出器601は、CDドライブ1内に設けられている。それでは、以下に、当該音声データレベル検出器601が行う動作について説明する。
【0091】
当該音声データレベル検出器601は、ODC102から出力されてくるオーディオデータSadから音声データのピーク値を検出し、音声データレベル判定器303に出力する。なお、音声データのピーク値は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0092】
また、本実施形態に係る録音装置と、第1の実施形態に係る録音装置とは、音声データレベル判定器303が内部のメモリに格納するデータが異なる。より具体的には、第1の実施形態に係る録音装置では、音声データレベル判定器303は、MDドライブ2から出力されてくるオーディオデータSAadの音声データのピーク値を200ms蓄積していたが、本実施形態に係る録音装置では、音声データレベル判定器303は、CDドライブ1から出力されるオーディオデータSadの音声データのピーク値を200ms蓄積している。そして、本実施形態に係る音声データレベル判定器303は、当該オーディオデータSadの音声データのピーク値を用いて、無音状態であるか否かの判定を行っている。
【0093】
以上のように構成された録音装置について、以下に動作を説明する。なお、本実施形態で示す各処理は、コンピュータを用いてソフトウェア的に実現するか、あるいはそれら各処理を行う専用のハードウェア回路を用いて実現することができる。
【0094】
それでは、以下に、本実施形態に係る録音装置において、4倍速による高速録音が開始され、録音途中で6倍速による高速録音に録音速度が切替えられる場合について、図面を参照しながら説明する。図11は、上記動作が行われているときの本実施形態に係る録音装置で行われる処理を示したフローチャートである。なお、第1の実施形態に係る録音装置と同じ動作については、同じステップ番号が付してある。
【0095】
まず、ステップS2〜ステップS10までに行われる動作は、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0096】
ステップS200において、音声データレベル判定器303は、自機の内部メモリに格納している再生トラックが切り替わる直前の200ms分の音声データのピーク値を参照して、当該200ms間が無音状態であるか否かを判定する(ステップS200)。無音状態である場合には、本処理はステップS202に進む。無音状態でない場合には、本処理は、ステップS6に戻る。
【0097】
無音状態である場合には、音声データレベル判定器303は、記録トラック番号検出器203−1に対して、その旨を通知する。応じて、記録トラック番号検出器203−2は、書込読出器201から出力されてくるサブコードSAsbを参照して、書込読出器201がMDディスク202に書き込み中のデータのトラックが変化したか否かを判定する(ステップS202)。当該処理は、MDディスク202への書込み中に再生速度が切り替わって、MDディスク202に書き込まれたデータに音途切れが発生することを防止するためである。なお、当該処理は、第1の実施形態のステップS14と同じ処理によって行われる。トラックが変化した場合には、本処理はステップS18に進む。トラックが変化していない場合には、本処理は再度ステップS202を行う。
【0098】
トラックが変化した場合には、記録トラック番号検出器203−2は、オペレーションコントローラ3を介して、トラックが変化した旨をドライブシステムコントローラ104に通知する。この後、ステップS18に進み、第1の実施形態と同様の処理が行われる。以上、本実施形態に係る録音装置において、4倍速による高速録音が開始され、録音途中で6倍速による高速録音に録音速度が切替えられる場合についての説明を終了する。
【0099】
以上のように、本実施形態に係る録音装置によれば、第1の実施形態に係る録音装置と同様の効果を得ることができる。
【0100】
また、本実施形態に係る録音装置によれば、音声データのピーク値の検出が、CDドライブで行われるので、MDドライブ2での処理負担が軽減される。
【0101】
なお、本実施形態に係る録音装置は、第1の実施形態と同様に、サブコードSsbに基づいて、高速再生を開始してから13.5分が経過したか否かが判定されるとしているが、この判定は、第2の実施形態と同様にサブコードSsbの代わりにTOC情報で行われても良い。この場合、第2の実施形態と同様に、再生位置検出器302がアドレス検出器502に置き換えられる。
【0102】
なお、第1の実施形態〜第3の実施形態では、高速再生の倍率は、4倍と6倍としているが、これらの倍率は、4倍と6倍とに限らない。
【0103】
なお、第1の実施形態〜第3の実施形態では、再生速度の切替は、トラックとトラックと間で切替えられるものとしているが、当該再生速度の切替が行われる場所は、これに限らない。より具体的には、トラックとトラックとの間に存在するインデックスが「00」となっている部分において、200msの無音状態がある場合には、再生速度が切替えられるものとされてもよい。
【0104】
なお、第1の実施形態〜第3の実施形態では、再生側の光ディスクをCDとし、録音側の光ディスクをMDとしているが、それぞれに用いられるディスクはこれに限らない。また、再生側の装置は、CDドライブであるとしているが、CDやDVD等複数の種類のディスクを再生することができるいわゆるコンビネーションドライブであってもよい。
【0105】
【発明の効果】
以上のように、本発明の録音装置によれば、ブラシモーターの回転数を保証値以下で回転させつつ、音途切れさせることなく高速録音ができる長寿命の録音装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る録音装置の構成を示したブロック図である。
【図2】本発明のサブコードの構成を示した図である。
【図3】サブコードに対応するトラック番号の変化、インデックスの変化および絶対時間(ATIME)の変化を示した図である。
【図4】4倍速でディスクを再生させた場合および6倍速でディスクを再生させた場合において、当該ディスクの再生位置と、その再生位置におけるディスク回転数との関係を示したグラフである。
【図5】4倍速による高速録音が開始され、録音途中で6倍速による高速録音に録音速度が切替えられる場合において、第1の実施形態に係る録音装置で行われる動作を示したフローチャートである。
【図6】本実施形態に係る録音装置における再生速度の切替わりの様子を示した図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る録音装置の構成を示したブロック図である。
【図8】TOC情報の構成を示した図である。
【図9】4倍速による高速録音が開始され、録音途中で6倍速による高速録音に録音速度が切替えられる場合において、第2の実施形態に係る録音装置で行われる動作を示したフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る録音装置の構成を示したブロック図である。
【図11】4倍速による高速録音が開始され、録音途中で6倍速による高速録音に録音速度が切替えられる場合において、第3の実施形態に係る録音装置で行われる動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 CDドライブ
2 MDドライブ
3 オペレーションコントローラ
4 高速録音キー
5 表示器
101 ディスクドライブ
102 ODC
103 再生速度切替器
104 ドライブシステムコントローラ
201 書込読出器
202 MDディスク
203 MDシステムコントローラ
203−1 音声データレベル検出器
203−2 記録トラック番号検出器
301 再生トラック番号検出器
302 再生位置検出器
303 音声データレベル判定器
304 再生速度切替可否判断器
400 トラック番号
401 インデックス
402 MIN
403 SEC
404 FRAME
405 ゼロ
406 AMIN
407 ASEC
408 AFRAME
502 アドレス検出器
601 音声データレベル検出器

Claims (11)

  1. 第1の光ディスクにトラック単位で記録されたデジタルデータを、標準再生速度よりも速い再生速度で、第2の光ディスクに記録する記録装置であって、
    前記第1の光ディスクに記録されたデジタルデータを、前記標準再生速度よりも速い第1の再生速度と、当該第1の再生速度よりも速い第2の再生速度とを切替えて再生することができる再生手段と、
    前記再生手段が再生したデジタルデータを、前記再生速度に応じた速度で前記第2の光ディスクにトラック単位で記録する記録手段と、
    前記第1の再生速度、前記第2の再生速度および前記標準再生速度のいずれかに前記再生手段の再生速度を制御する再生速度制御手段と、
    前記デジタルデータが前記第1の再生速度で再生されているときに、前記第1の光ディスクの再生位置が、前記再生時間が所定時間に達した後であって、かつトラックとトラックとの間であるか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記再生位置がトラックとトラックとの間であると判定した場合に、当該トラックとトラックとの間およびその近傍に所定時間以上の無音状態を示すデジタルデータが存在するか否かを判定する第2の判定手段とを備え、
    前記再生速度制御手段は、前記所定時間以上の無音状態が存在すると判定された場合に、前記再生速度を前記第1の速度から前記第2の速度に切替える、録音装置。
  2. 前記デジタルデータには、音声データを示すオーディオデータが含まれており、
    前記第2の判定手段は、前記記録手段が前記第2の光ディスクに対して記録中のデジタルデータに含まれるオーディオデータの強度を検出し、当該オーディオデータの強度が所定強度より小さいか否かを判定することで、前記所定時間以上の無音状態を示すデジタルデータが存在するか否かを判定することを特徴とする、請求項1に記載の録音装置。
  3. 前記第2の光ディスクに対して記録されるデジタルデータに含まれるオーディオデータは、それぞれが等長の音声データを含んだ複数のフレームで構成されており、
    前記第2の判定手段は、各前記フレーム毎の強度のピーク値を検出することで、当該オーディオデータの強度を検出することを特徴とする、請求項2に記載の録音装置。
  4. 前記第2の判定手段は、前記再生手段が再生したデジタルデータに含まれるオーディオデータの強度を検出して、前記所定時間以上の無音状態を示すデジタルデータが存在するか否かを判定することを特徴とする、請求項1に記載の録音装置。
  5. 前記デジタルデータは、前記第1の光ディスクの再生中のトラックの情報および当該第1の光ディスクの再生時間の情報を含んだサブコードを含んでおり、
    前記第1の判定手段は、前記第1の光ディスクの再生中に、前記サブコードを参照して、当該第1の光ディスクの再生時間が所定時間に達した後に、当該再生位置がトラックとトラックとの間に達したと判定したか否かを判定することを特徴とする、請求項1に記載の録音装置。
  6. 前記第1の光ディスクには、各トラックの演奏開始時間の情報がTOC情報として記録されており、
    前記デジタルデータは、前記第1のディスクの再生トラックの情報を含んだサブコードを含んでおり、
    前記TOC情報を読出す読出し手段をさらに備え、
    前記第1の判定手段は、前記読出し手段が読み出した前記TOC情報の各トラックの演奏開始時間を参照して、前記第1の光ディスクの再生時間が所定時間に達するトラックを特定し、特定したトラックの次のトラックに再生位置が達したか否かを前記サブコードに含まれる前記再生トラックの情報によって判定することで、当該第1の光ディスクの再生時間が所定時間に達した後に、当該再生位置がトラックとトラックとの間に達したと判定する、請求項1に記載の録音装置。
  7. 前記再生手段は、前記第1の再生速度から前記第2の再生速度に前記再生速度が切替えられた場合には、再生が完了したトラックの次のトラックから前記第2の再生速度で再生を行うことを特徴とする、請求項1に記載の録音装置。
  8. 前記録音手段は、前記第1の再生速度から第2の再生速度に前記再生手段の再生速度が切替えられた場合には、前記第2の光ディスクに録音が完了しているトラックの次のトラックから、録音を開始することを特徴とする、請求項7に記載の録音装置。
  9. 前記再生手段は、前記デジタルデータの再生時に、前記第1の光ディスクから読み出した当該デジタルデータを、前記記録手段に対して出力する前に一時的に蓄積する蓄積手段を含み、
    前記再生手段の再生速度が前記第2の再生速度である場合に、前記蓄積手段に蓄積されている前記デジタルデータがなくなったか否かを判定する第3の判定手段をさらに備え、
    前記再生速度制御手段は、前記蓄積手段に格納されている前記デジタルデータがなくなったと前記第3の判定手段が判定した場合には、当該再生手段の再生速度を前記第2の再生速度から前記標準再生速度に切替える、請求項1に記載の録音装置。
  10. 前記第2の判定手段は、前記トラックとトラックとの間の直前において、前記所定時間以上の無音状態を示すデジタルデータが存在するか否かを判定することを特徴とする、請求項1に記載の録音装置。
  11. 前記第2の判定手段は、前記トラックとトラックとの間に頭出し準備部分として無音状態の領域が存在する場合には、当該空白部分に前記所定時間以上の無音状態が存在すると判定することを特徴とする、請求項1に記載の録音装置。
JP2003092197A 2003-03-28 2003-03-28 録音装置 Expired - Fee Related JP3986990B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003092197A JP3986990B2 (ja) 2003-03-28 2003-03-28 録音装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003092197A JP3986990B2 (ja) 2003-03-28 2003-03-28 録音装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004303297A JP2004303297A (ja) 2004-10-28
JP2004303297A5 JP2004303297A5 (ja) 2006-04-27
JP3986990B2 true JP3986990B2 (ja) 2007-10-03

Family

ID=33405366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003092197A Expired - Fee Related JP3986990B2 (ja) 2003-03-28 2003-03-28 録音装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3986990B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004303297A (ja) 2004-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3901748B2 (ja) ディスク状記録媒体及びその記録装置並びに再生装置
JPH05303745A (ja) 光ディスク再生装置
JPS6052961A (ja) デイスク再生装置
JPH1097766A (ja) 光ディスク記録再生装置及び同装置に適用する再生制御方法
JP3994539B2 (ja) 再生装置
JP3986990B2 (ja) 録音装置
JP4211519B2 (ja) 録音装置
JP2697596B2 (ja) 光ディスクのアクセス方法及び装置
JP2727837B2 (ja) 光ディスクの再生方法
JP3778290B2 (ja) 光ディスク再生装置
JP4214861B2 (ja) 再生装置及び再生方法
JPH05282788A (ja) 記録媒体再生装置
JPH0887823A (ja) 再生装置
JP2704997B2 (ja) 光ディスク記録装置
KR100218911B1 (ko) 무단복제 방지용 콤팩트 디스크 및 그의 재생 제어방법
JP4403439B2 (ja) 再生方法
KR100525866B1 (ko) 광디스크 장치에서의 데이터 기록 및 재생 제어방법
JP3379709B2 (ja) 複数データ同期記録再生方法
JP3941834B2 (ja) ディスク状記録媒体の再生方法
JP3941771B2 (ja) ディスク状記録媒体の記録方法
JP3559930B2 (ja) 情報再生装置
JP2003109316A (ja) 再生装置、及び再生方法
JP3379711B2 (ja) 複数データ同期記録再生方法
JP3379707B2 (ja) 複数データ同期再生方法
JPH10134483A (ja) ディスク再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060313

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070614

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070618

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100720

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110720

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120720

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130720

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees