JP3986646B2 - 磁石付圧砕機 - Google Patents

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    • E02F3/00Dredgers; Soil-shifting machines
    • E02F3/04Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven
    • E02F3/96Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with arrangements for alternate or simultaneous use of different digging elements
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧式パワーショベル等の建設車両に装着し、構築物の解体工事等に使用される圧砕機、特に、鉄筋コンクリート等の被破砕物の圧砕の他に、鉄筋等の金属の吸着を行うことのできる磁石付圧砕機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の磁石付圧砕機には、図6に示すように、メインフレーム2に可動フレーム3をピン4で回動可能に支持し、メインフレーム2と可動フレーム3との間に開閉作動用の油圧シリンダ5を取付け、可動フレーム3の圧砕部3Aとこれに対向するメインフレーム2の先端側の圧砕部2Aとの間で被破砕物の圧砕を行うように構成した圧砕機1において、メインフレーム2の底面2Bのピン4の下方付近に磁石装置6を設け、鉄筋等の金属の吸着を行えるようにしたものがある。
【0003】
この圧砕機1を用いて構築物の解体作業を行う場合には、建設車両7のアーム8の先端部に圧砕機1のメインフレーム2の基端部を取付ピン9で取付け、被破砕物をメインフレーム2の圧砕部2Aと可動フレーム3の圧砕部3Aとの間で挟圧破砕する。このとき圧砕機1の作業姿勢は、一般に図6のようにメインフレーム2の基端部側を上方とし、メインフレーム2と可動フレーム3の先端側を下方に向けるようにする。
【0004】
また、鉄筋等の吸着を行なうときには、圧砕機1を図7のようにメインフレーム2と可動フレーム3の先端側が後方(建設車両7の方)に向くように回動させ、磁石装置6を下方に位置させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この圧砕機1では、被破砕物の圧砕を行うときと金属の吸着を行うときとで姿勢を変更しなければならないので、操作が面倒で回動に時間を要し作業能率が低下する。
【0006】
また、磁石装置6がメインフレーム2の底面2Bのピン4の下方付近に設置されているので、圧砕機1を吸着姿勢にすると、鉄筋等が圧砕機1の先端部に遮られてオペレータから見づらくなり、吸着を行うときの位置決めが難しくなる。
【0007】
さらに、圧砕機1は吸着姿勢ではメインフレーム2と可動フレーム3の先端側を後方に向けるので、建設車両7から磁石装置6まで距離、即ち作業半径が小さくなるという欠点があった。
【0008】
この発明は、磁石付圧砕機におけるかかる問題を解決するものであって、圧砕を行うときと吸着を行うときとで姿勢を変更する必要がなく、操作が容易で作業能率を向上させることができ、吸着を行うとき鉄筋等の金属がオペレータから見やすく磁石装置の位置決めを正確に行うことができ、吸着を行うときの建設車両から磁石装置までの作業半径を大きくすることのできる磁石付圧砕機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明では、上記課題を解決するため、メインフレームに可動フレームを回動可能に支持し、可動フレームの圧砕部とこれに対向するメインフレームの先端側の圧砕部との間で圧砕を行うよう構成した圧砕機において、磁石装置をメインフレームの圧砕部の背面若しくは可動フレームの圧砕部の背面、又はその双方に設けることにより、金属が吸着されて圧砕部の間に留まるようにした。
【0010】
この圧砕機を用いて構築物の解体作業を行う場合には、建設車両のアームの先端部に圧砕機のメインフレームの基端部を取付け、被破砕物をメインフレームの圧砕部と可動フレームの圧砕部との間で挟圧破砕する。このとき圧砕機の作業姿勢は、基端部を上方とし、メインフレームと可動フレームの先端側を下方に向けるようにする。
【0011】
この圧砕機は、磁石装置が圧砕部の背面にあるので、鉄筋等金属の吸着も、圧砕を行うときと同じ姿勢のままで行うことができる。従って、圧砕を行うときと吸着を行うときとで姿勢を変更させる必要がなく、操作が容易で作業能率を向上させることができる。
【0012】
また、吸着を行うとき圧砕機を後方に向ける必要がないので、鉄筋等がオペレータから見やすく磁石装置の位置決めを正確に行うことができ、建設車両から磁石装置までの作業半径を大きくすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の一形態を示す磁石付圧砕機を建設機械に装着した状態の側面図、図2は磁石装置の配置の一例を示す磁石付圧砕機の側面図、図3はメインフレーム先端部における磁石装置の配置の説明図、図4は可動フレーム先端部における磁石装置の配置の説明図、図5は作業半径を大きくしたときの作業姿勢の説明図である。
【0014】
ここで、圧砕機1は、メインフレーム2に可動フレーム3がピン4で回動可能に支持されており、メインフレーム2と可動フレーム3との間には開閉作動用の油圧シリンダ5が取付けられている。この圧砕機1は、メインフレーム2の基端部が建設車両7のアーム8の先端部に取付ピン9で取付けられている。メインフレーム2と可動フレーム3とはシェル構造となっており、可動フレーム3の圧砕部3Aとこれに対向するメインフレーム2の先端側の圧砕部2Aとの間で被破砕物Cの圧砕を行う。
【0015】
また、メインフレーム2の圧砕部2Aと可動フレーム3の圧砕部3Aの基端側にはカッタ13、14が設けられており、コンクリートの鉄筋等の金属を切断できるようになっている。
【0016】
メインフレーム2の圧砕部2Aの背面には、2組の磁石装置10が所定間隔で平行に配置されており、可動フレーム3の圧砕部3Aの背面にも2組の磁石装置11が平行に配置されている。この磁石装置10、11には磁石用配線12が接続されており、建設機械7側から励磁用の電気が供給される。
【0017】
圧砕作業を行う際には、建設機械7のアーム8を移動させ、圧砕機1を図1のようにメインフレーム2の基端部側を上方とし、メインフレーム2と可動フレーム3の先端側を下方に向けて被破砕物Cを挟むように位置決めする。図1の開口状態からオペレータが建設車両7の油圧システムの制御弁を切換えると、圧油が油圧シリンダ5に供給され、油圧シリンダ5が伸長する。可動アーム3はピン4を中心として図上時計方向へ回動して、図2に示すように被破砕物Cをメインフレーム2の圧砕部2Aと可動フレーム3の圧砕部3Aとの間に噛込み挟圧破砕する。圧砕後は油圧シリンダ5を短縮して図1の開口状態に戻す。
【0018】
圧砕されたものの中に鉄筋等の金属があるときには、被破砕物Cの中から金属を選別回収する。このときには、金属のある位置にメインフレーム2、可動フレーム3の先端側を位置決めし、磁石装置10、11に通電して励磁し金属を吸着させる。吸着した金属は、所定の位置までアーム8を移動させてから磁石装置10、11を消磁することにより離脱させて回収する。
【0019】
この圧砕機1は、磁石装置10、11が圧砕部2A、3Aの背面にあるので、鉄筋等の金属の吸着も、圧砕を行うときと同じ姿勢のままで行うことができる。従って、圧砕を行うときと吸着を行うときとで姿勢を変更させる必要がなく、操作が容易で作業能率を向上させることができる。
【0020】
また、吸着を行うとき圧砕機1を後方に向ける必要がないので、鉄筋等がオペレータから見やすく磁石装置10、11の位置決めを正確に行うことができる。吸着作業は、図5のように建設車両7のアーム8を伸ばして圧砕機1の先端側を前方に向けた状態で行うことができるので、建設車両7から磁石装置10、11までの作業半径が大きくなり広い範囲での吸着が可能となる。
【0021】
鉄筋コンクリート等を圧砕するとき、十分な吸着力を持つ磁石装置10、11を励磁状態で用いれば、コンクリートは砕けて落下し、鉄筋は吸着されて圧砕部2A、3Aの間に留まるので、そのまま建設機械7のアーム8を移動させ、鉄筋を回収することができる。
【0022】
磁石装置10、11は、メインフレーム2、可動フレーム3のシェルの内部となる圧砕部2A、3Aの背面に配置されているので、作業時にコンクリート等の被破砕物や鉄筋等の金属と直接接触して破損するおそれはない。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の磁石付圧砕機は、磁石装置が圧砕部の背面にあるので、鉄筋等金属の吸着も、圧砕を行うときと同じ姿勢のままで行うことができ、圧砕を行うときと吸着を行うときとで姿勢を変更させる必要がなく、操作が容易で作業能率を向上させることができる。
【0024】
また、吸着を行うとき圧砕機を後方に向ける必要がないので、鉄筋等がオペレータから見やすく磁石装置の位置決めを正確に行うことができ、建設車両から磁石装置までの作業半径を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す磁石付圧砕機を建設機械に装着した状態の側面図である。
【図2】磁石装置の配置の一例を示す磁石付圧砕機の側面図である。
【図3】メインフレーム先端部における磁石装置の配置の説明図である。
【図4】可動フレーム先端部における磁石装置の配置の説明図である。
【図5】作業半径を大きくしたときの作業姿勢の説明図である。
【図6】従来の磁石付圧砕機を建設機械に装着した状態の側面図である。
【図7】従来の磁石付圧砕機の作業状態の説明図である。
【符号の説明】
1 圧砕機
2 メインフレーム
2A 圧砕部
3 可動アーム
3A 圧砕部
4 ピン
5 油圧シリンダ
7 建設車両
8 アーム
9 取付ピン
10 磁石装置
11 磁石装置
12 磁石用配線
13 カッタ
14 カッタ
C 被破砕物

Claims (1)

  1. メインフレームに可動フレームを回動可能に支持し、可動フレームの圧砕部とこれに対向するメインフレームの先端側の圧砕部との間で圧砕を行うよう構成した圧砕機において、磁石装置をメインフレームの圧砕部の背面若しくは可動フレームの圧砕部の背面、又はその双方に設けることにより、金属が吸着されて圧砕部の間に留まるようになっていることを特徴とする磁石付圧砕機。
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