JP3986606B2 - ビタミンd誘導体のa環部分の合成に有用な合成中間体、その製造方法およびその使用方法 - Google Patents

ビタミンd誘導体のa環部分の合成に有用な合成中間体、その製造方法およびその使用方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビタミンD誘導体のA環部分の合成に有用な新規な中間体、その製造方法、並びに当該中間体を用いるビタミンD誘導体のA環部分の合成方法に関する。
さらに詳細には、本発明は、2β位に置換基を有するビタミンD誘導体のA環部分の合成に有用な合成中間体、その製造方法、並びに、当該中間体を用いる2β位に置換基を有するビタミンD誘導体のA環部分の合成方法に関する。
【0002】
【従来技術】
近年、ビタミンD誘導体の生理活性が明らかにされてきている。ビタミンD類の1種である1α,25−ジヒドロキシビタミンD3はカルシウム代謝調節作用、腫瘍細胞などの増殖抑制作用や分化誘導作用、免疫調節作用など広範な生理活性を示すことが知られている。
しかしながら、1α,25−ジヒドロキシビタミンD3は、長期的かつ連続的な投与により高カルシウム血症を起こすという欠点を有しており、例えば、抗腫瘍剤、抗リウマチ剤としての使用には不適である。このため、最近これらのビタミンD誘導体の作用の分離を目的として多数のビタミンD誘導体が合成され、その生理活性が検討されている。
【0003】
多数のビタミンD3誘導体の中でも、2β位に置換基を有するビタミンD3誘導体としては、特公平3−14303号公報に記載の1α,25−ジヒドロキシ−2β−フルオロビタミンD3、特開昭61−267549号公報に記載の2β位にアミノ基または置換されていてもよい低級アルコキシ基を有するビタミンD3誘導体、あるいは特開平6−41059号公報に記載の2β位に置換されていてもよい低級アルキル、アルケニルまたはアルキニル基を有するビタミンD3誘導体などが知られている。これらの2β位に置換基を有するビタミンD誘導体の中の幾つかは、生体内カルシウムの調節作用、腫瘍細胞などの分化誘導作用を有し、医薬、例えば骨粗鬆症、骨軟化症などのカルシウム代謝異常に基づく疾患の治療薬または抗腫瘍剤として有用であることが知られている。中でも、2β−ヒドロキシプロポキシ−1α,25−ジヒドロキシビタミンD3は高い血中持続性を有する骨粗鬆治療薬としてその実用化が期待されている。
【0004】
上記のような2位に置換基を有するビタミンD誘導体の合成法の一つとして、ステロイド化合物を出発化合物として用い、そのA環部分をエポキシ化した後に開環することによって2位に置換基を導入する方法が知られている(特開昭61−267549号公報;Chem. Pharm. Bull. 41(6) 1111-1113 (1993))。しかしながら、この方法は原料の入手が困難であること、最終工程が収率の低い光照射/熱異性化反応である、などという欠点を有している。
【0005】
ビタミンD誘導体のもう一つ別の合成方法としては、ビタミンD誘導体のA環部分とCD環部分とを別々に合成した後、これらを結合させる方法が知られている。そして特開平6−25039号公報には、上記方法で使用するためのビタミンD誘導体のA環部分およびその製造方法が記載されている。しかしながら、この文献に記載されている方法は、出発化合物から所望のビタミンD誘導体のA環部分まで合成するために、かなり多数の反応工程を経る必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的の一つは、ビタミンD誘導体、特には2位に置換基を有するビタミンD誘導体のA環部分の新規な合成方法を確立することである。
本発明の別の目的は、ビタミンD誘導体、特には2位に置換基を有するビタミンD誘導体のA環部分の合成のために有用な新規な中間体化合物を提供することである。
【0007】
本発明のさらに別の目的は、上記の中間体化合物の合成方法を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、上記の新規な中間体化合物を用いてビタミンD誘導体、特には2位に置換基を有するビタミンD誘導体のA環部分を合成する方法を提供することである。
【0008】
本発明のさらに別の目的は、分子内Heck反応を利用するビタミンD誘導体、特には2位に置換基を有するビタミンD誘導体のA環部分の合成方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つの側面によれば、式(1):
【化18】
Figure 0003986606
(式中、R1は、炭素数1から7のアルキル基であり、これは無置換であるか、あるいは所望により保護された水酸基、ハロゲン原子、シアノ基またはアシルアミノ基で置換されている)
の化合物が提供される。
【0010】
式(1)の化合物において、好ましくはR1は−(CH23−OR9(式中、R9は水素または保護基を示す)で表される基である。
【0011】
本発明の別の側面によれば、式(1):
【化19】
Figure 0003986606
(式中、R1は、炭素数1から7のアルキル基であり、これは無置換であるか、あるいは所望により保護された水酸基、ハロゲン原子、シアノ基またはアシルアミノ基で置換されている)
の化合物の製造方法において、
(a)式(2):
【化20】
Figure 0003986606
の化合物を、式R2Br(式中R2は炭素数1から7のアルキル基またはアルケニル基であり、これは無置換であるか、あるいは所望により保護された水酸基、ハロゲン原子、シアノ基またはアシルアミノ基で置換されている)の化合物と反応させ、さらにR2がアルケニル基の場合にはこれをアルキル基に変換して、式(3):
【化21】
Figure 0003986606
(式中、R1は上記定義の通りであり、R3は水素または保護基である)
の化合物を得る工程;および
(b)上記で得た式(3)の化合物を、必要に応じ保護および/または脱保護した後、酸化することにより上記式(1)の化合物を得る工程:
を含むことを特徴とする方法が提供される。
【0012】
本発明のさらに別の側面によれば、式(1):
【化22】
Figure 0003986606
(式中、R1は、炭素数1から7のアルキル基であり、これは無置換であるか、あるいは所望により保護された水酸基、ハロゲン原子、シアノ基またはアシルアミノ基で置換されている)
の化合物の製造方法において、
(a)式(4):
【化23】
Figure 0003986606
(式中、R4およびR5は同一または異なって、保護基を示す)
の化合物を、アルコキシドの存在下で式R1OH(式中、R1は上記定義の通りである)
の化合物と反応させて、式(5):
【化24】
Figure 0003986606
(式中、R1、R4およびR5は上記定義の通りである)
の化合物を得る工程;および
(b)式(5)の化合物を、必要に応じ保護および/または脱保護した後、アセトニド化そして酸化することにより上記式(1)の化合物を得る工程:
を含むことを特徴とする方法が提供される。
【0013】
本発明のさらに別の側面によれば、式(3):
【化25】
Figure 0003986606
(式中、R1は、炭素数1から7のアルキル基であり、これは無置換であるか、あるいは所望により保護された水酸基、ハロゲン原子、シアノ基またはアシルアミノ基で置換されており、R3は水素または保護基である)
の化合物が提供される。
式(3)の化合物において、好ましくはR1は−(CH23−OR9(式中、R9は水素または保護基を示す)で表される基である。
【0014】
本発明のさらに別の側面によれば、式(5):
【化26】
Figure 0003986606
(式中、R1は、炭素数1から7のアルキル基であり、これは無置換であるか、あるいは所望により保護された水酸基、ハロゲン原子、シアノ基またはアシルアミノ基で置換されており、R4およびR5は同一または異なって水素または保護基を示す)
の化合物が提供される。
式(5)の化合物において、好ましくはR1は−(CH23−OR9(式中、R9は水素または保護基を示す)で表される基である。
【0015】
本発明のさらに別の側面によれば、式(6):
【化27】
Figure 0003986606
(式中、R1は、炭素数1から7のアルキル基であり、これは無置換であるか、あるいは所望により保護された水酸基、ハロゲン原子、シアノ基またはアシルアミノ基で置換されており、R6、R7およびR8は同一または異なって、水素または保護基を示す)
の化合物の製造方法において、
(a)式(1):
【化28】
Figure 0003986606
(式中、R1は、上記定義の通りである)
の化合物を式CH2=CHMgHal(式中、Halはハロゲンを示す)の化合物と反応させて式(7):
【化29】
Figure 0003986606
(式中、R1は上記定義の通りであり、R6は水素または保護基を示す)
の化合物を得る工程;
(b)式(7)の化合物を加水分解およびエポキシ化して式(8):
【化30】
Figure 0003986606
(式中、R1およびR6は上記定義の通りである)
の化合物を得る工程;
(c)式(8)の化合物を式LiC≡CCH2OR7(式中、R7は水素または保護基を示す)の化合物と反応させて式(9):
【化31】
Figure 0003986606
(R1、R6、R7およびR8は上記定義の通りである)
の化合物を得る工程:
(d)式(9)の化合物をヒドロアルミニウム化およびヨウ素化して式(10):
【化32】
Figure 0003986606
(R1、R6、R7およびR8は上記定義の通りである)
の化合物を得る工程:
(e)式(10)の化合物をPd(O)触媒の存在中で環化して上記式(6)の化合物を得る工程;
を含むことを特徴とする方法が提供される。
【0016】
本発明のさらに別の側面によれば、式(6):
【化33】
Figure 0003986606
(式中、R1は、炭素数1から7のアルキル基であり、これは無置換であるか、あるいは所望により保護された水酸基、ハロゲン原子、シアノ基またはアシルアミノ基で置換されており、R6、R7およびR8は同一または異なって、水素または保護基を示す)
の化合物の製造方法において、式(10):
【化34】
Figure 0003986606
(R1、R6、R7およびR8は上記定義の通りである)
の化合物をPd(O)触媒の存在中でHeck型環化反応に付することを特徴とする方法が提供される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明のより詳細な態様、並びに本発明を実施するための具体的方法を説明する。
【0018】
本明細書中において、R1は置換または無置換の炭素数1から7のアルキル基を示すが、このアルキル基は直鎖でも分枝でもよく、具体的にはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルなどが挙げられる。
このアルキル基は任意の位置において置換基を有していてもよく、置換基としては水酸基、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素またはヨウ素など)、シアノ基、アミノ基またはアシルアミノ基が挙げられる。
【0019】
本明細書中において、R2は置換または無置換の炭素数1から7のアルキル基またはアルケニル基を示すが、アルキル基としては、R1について上記した意味を有し、アルケニル基も同様に、直鎖でも分枝でもよく、また二重結合の位置も特には限定されない。
【0020】
本明細書中において、保護基とは水酸基の保護基を意味する。水酸基の保護基とは、分子の他の部分に実質的に悪影響を及ぼすことなく、慣用的な保護基離脱手段(例えば加水分解、加水素分解など)によって除去することができる任意の保護基である。
【0021】
保護基の具体例としては、以下のものが挙げられる。
(I)RaCO−で表されるアシル基(式中、Raは水素原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、アリール基を示す);例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、カプロイル、ベンゾイル、トリフルオロアセチル基など;
【0022】
(II)式RbOCO−で表されるアルコキシカルボニル基(式中、RbはC1−C6アルキル基、C1−C6アルケニル基、C7−C9アラルキル基、アリール基を表す);例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、フェノキシカルボニル基など;
【0023】
(III)下記式:
【化35】
Figure 0003986606
で表される3置換シリル基(式中、Rd、ReおよびRfは同一または異なり、C1−C6アルキル基、アリール基またはC7−C9アラルキル基を示す):例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジフェニルシリル、トリベンジルシリル基など:
【0024】
(IV)下記式:
【化36】
Figure 0003986606
で表される1−アルコキシアルキル基(式中、Rgは所望により低級アルコキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を示し、RgおよびRg’は各々水素またはC1−C6アルキル基を示す);例えば、メトキシメチル、メトキシエトキシメチル、1−エトキシエチル、メトキシイソプロピル基など:
【0025】
(V)下記式:
【化37】
Figure 0003986606
で表される2−オキサシクロアルキル基(式中、nは3から6の整数である):例えば、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル基など;
(VI)ベンジル基などのアリール基
【0026】
本発明の化合物、当該化合物の製造方法、および当該化合物を使用するビタミンD誘導体のA環部分の製造方法を、以下の反応スキーム1中に示す。
【0027】
反応スキーム1:
【化38】
Figure 0003986606
【0028】
本発明の一つの側面によれば、式(1)の化合物は、式(2)の化合物を出発化合物として合成することができる。ここで出発化合物として用いられる式(2)のエステル化合物は、公知化合物であるD−アスコルビン酸から既知の方法(例えば、E. Abushanab et al., J. Org. Chem., 53, 2598-2602 (1988)などを参照)に従い合成することができる。なお、D−アスコルビン酸は市販品として入手できる。
次いで、式(2)の化合物を、既知の方法に従い、側鎖の導入、LiAlH4還元、そして所望によりベンジル化などの保護化を行うことにより式(3)の化合物が得られる。
【0029】
上記のようにして得た式(3)の化合物は、最終目的化合物であるビタミンD誘導体の2位に導入することを意図する置換基を既に有している場合には、そのまま下記に記載するように酸化反応に付して式(1)の化合物を得ることができる。また、酸化反応に先立って置換基の変換を行うこともできる。
例えば、本発明の好ましい態様の一つとしては、側鎖に3−ヒドロキシプロポキシ基を有する化合物が挙げられるが、このような化合物は側鎖にアリル基を導入した後に、そのアリル基を酸化して、3−ヒドロキシプロピル基に変換することにより得ることができる。アリル基の酸化は、常法に従い、例えば、ヒドロホウ素化とそれに続く酸化によって実施することができる。
【0030】
なお、反応条件などを調節しても、3−ヒドロキシプロピル基などのように所望の位置に水酸基などの置換基を有するアルキル基を有する式(3)の化合物を選択的に得ることができない場合には、式(3)の構造異性体を含む反応混合物(所望の化合物と副生物を含むもの)からカラムクロマトグラフィーなどの慣用手段により所望の化合物を単離すればよく、このようにして単離された所望の構造を有する式(3)の化合物を次の反応に用いればよい。
【0031】
次いで、式(3)の化合物を酸化することにより式(1)の化合物を得ることができる。ここで酸化はSwern酸化により行うことができる。Swern酸化とは、塩化オキサリルとジメチルスルホキシド(DMSO)を用いる酸化反応のことを意味する。
【0032】
本発明のもう一つ別の側面によれば、式(1)の化合物は、式(4)の化合物を出発化合物として合成することができる。ここで出発化合物として用いられる式(4)の化合物は公知化合物であり、例えば、K. C. Nicolaou et al., J. Org. Chem., 50, 1440-1456 (1985)などの文献に記載されている。
【0033】
式(4)の化合物を、アルコキシドの存在下で、最終目的物であるビタミンD誘導体の2β位に導入すべき所望の置換基に相当するアルキル成分を含む式R1OH(式中、R1は炭素数1から7のアルキル基であり、これは無置換であるか、所望により保護された水酸基、ハロゲン原子、シアノ基またはアシルアミノ基で置換されている)の化合物と反応させることによって、式(5)の化合物を得ることができる。ここで用いるアルコキドの例としては、カリウムt−ブトキシド、ナトリウムエトキシドまたはナトリウムメトキシドなどが挙げられる。反応条件としては、0℃〜180℃、好ましくは100℃〜150℃で加熱することが望ましい。
次いで、式(5)の化合物を、必要に応じ、常法に従い位置選択的に保護化した後、アセトニド化、および酸化(Swern酸化など)することにより、式(1)の化合物を得ることができる。
【0034】
以上のように、本発明による式(1)の化合物は、式(2)の化合物から出発する合成法または式(4)の化合物から出発する合成法の何れかにより合成することができるが、これらの合成法は何れも本発明の範囲内のものである。
また、上記合成法の中間体である式(3)の化合物および式(5)の化合物は何れも式(1)の化合物の合成のために有用な新規な化合物であり、本発明の範囲内のものである。
【0035】
式(1)の化合物はビタミンD誘導体のA環部分の合成において重要な中間体であるが、式(1)の化合物からビタミンD誘導体のA環部分を合成するための方法もまた、本発明の範囲内のものである。
【0036】
ビタミンD誘導体のA環部分を合成するためには、式(1)の化合物を先ず、式CH2=CHMgHal(式中、Halはハロゲン原子、例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を示し、特には臭素である)で表されるグリニヤル試薬と反応させて、式(1)の化合物中のアルデヒド基にヒドロキシアルケニル基に変換して、式(7)の化合物を得る。
次いで、式(7)の化合物中の水酸基をピバロイル基などの適当な保護基で保護した後、常法に従い、酸加水分解し、次いで、光延反応条件下でエポキシ化を行い、式(8)のエポキシド化合物を得る。
【0037】
次いで、式(8)の化合物をアセチリドと反応させて、式(9)のアルキン化合物を得る。さらに必要に応じて水酸基を保護した後、Red−Alを用いるヒドロアルミニウム化し、続いてヨウ素化することにより式(10)の化合物を得る。
【0038】
最後に、式(10)の化合物を、Pd(O)触媒の存在下で、Heck型環化反応を行うことにより、ビタミンD誘導体のA環部分を構成する式(6)の化合物が得られる。
【0039】
以下の実施例により本発明をより具体的に例示するが、本発明は実施例により限定されるものではない。
【0040】
【実施例】
実施例1:
【化39】
Figure 0003986606
4A MS(2g)、D−酒石酸ジイソプロピル(16.7g、0.071mol)およびTi(OiPr)4(17.5ml、0.059mol)のCH2Cl2溶液(300ml)に、−23℃で4−ベンジルオキシ−2−ブテン−1−オール(21.12g、0.119mol)のCH2Cl2溶液(200ml)を加え、得られた混合物を30分間撹拌した。反応混合物に2.6Mのt−BuOOHのCH2Cl2溶液(137ml、0.356mol)を加え、得られた混合物を18時間撹拌した。次いで、反応混合物に10%NaOH(NaClで飽和、25ml)およびジエチルエーテル(150ml)を加え、混合物の温度を徐々に室温に戻し10分間撹拌した後、さらにMgSO4(38g)およびCelite(12.5g)を加え10分間撹拌した。反応混合物をCelite濾過後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(500g、ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、4−ベンジルオキシ−2,3−エポキシブタン−1−オール(18.37g、0.094mol、79.6%)を無色油状物として得た。
【0041】
[α]D+17.41°(c1.31,CHCl3);
IR(neat)3448,1496,1453,1364,1106,1028cm-1
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.34(br s,5H),4.61(d,1H,J=11.5Hz),4.55(d,1H,J=11.5Hz),3.93(ddd,1H,J=12.8,4.0,2.3Hz),3.77(dd,1H,J=11.5,2.8Hz),3.65(ddd,1H,J=12.8,7.0,4.0Hz),3.52(dd,1H,J=11.5,5.5Hz),3.24(dt,1H,J=5.5,2.8Hz),3.10(dt,1H,J=4.0,2.8Hz),1.91(br s,1H).
【0042】
実施例2:
【化40】
Figure 0003986606
NaH(5.62g、0.140mol)のTHF溶液(200ml)に氷冷下、4−ベンジルオキシ−2,3−エポキシブタン−1−オール(18.11g、0.093mol)のTHF溶液(200ml)を加え、得られた混合物を1時間撹拌した。反応混合物にn−Bu4NI(5.18g、0.014mol)およびBnBr(13.33ml、0.112mol)を加え、混合物を12時間撹拌した。反応混合物に水50mlを加え、混合物を30分間撹拌した後、酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗、乾燥(MgSO4)した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(500g、ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、1,4−ビスベンジルオキシ−2,3−エポキシブタン(22.2g、0.078mol、84.1%)を無色油状物として得た。
【0043】
[α]D+8.87°(c1.06、CHCl3);
IR(neat)1496,1451,1364,1315,1272cm-1
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.40−7.23(m,10H),4.60(d,1H,J=12.0Hz),4.54(d,1H,J=12.0Hz),3.75(dd,J=11.6,2.5Hz),3.50(dd,J=11.6,5.1Hz),3.11(dd,J=5.1,2.5Hz).
【0044】
実施例3:
【化41】
Figure 0003986606
1,4−ビスベンジルオキシ−2,3−エポキシブタン(22.2g、0.078mol)の1,3−プロパンジオール溶液(60ml)にt−BuOK(29.82g、0.27mol)を加え、得られた混合物を110〜130℃で3時間撹拌した。1,3−プロパンジオールを減圧蒸留した後、反応混合物をCH2Cl2で抽出し、有機層を水洗、乾燥(MgSO4)した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(500g、ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、1,4−ビスベンジルオキシ−3−(3’−ヒドロキシプロポキシ)ブタン−2−オール(24.2g、0.067mol,86.0%)を無色油状物として得た。
【0045】
[α]D+9.32°(c1.03,CHCl3);
IR(neat)3448,1496,1453,1364,1098cm-1
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.41−7.23(m,10H),4.54(s,4H),3.89(br q,1H,J=5.0Hz),3.84−3.51(m,9H),2.70(br s,2H),1.76(quint,2H,J=5.7Hz).
【0046】
実施例4:
【化42】
Figure 0003986606
1,4−ビスベンジルオキシ−3−(3’−ヒドロキシプロポキシ)ブタン−2−オール(11.36g、0.031mol)のCH2Cl2溶液(500ml)にピリジン(20.42ml、0.252mol)および塩化ピバロイル(15.48ml、0.126mol)を加え、得られた混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物をCH2Cl2で抽出し、有機層を水洗、乾燥(MgSO4)した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(500g、ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、1,4−ビスベンジルオキシ−3−(3’−ピバロイルオキシプロポキシ)ブタン−2−オール(12.26g、0.028mol、87.5%)を無色油状物として得た。
【0047】
[α]D+6.55°(c1.19,CHCl3);
IR(neat)3487,1725,1478,1455,1364,1285,1162,1106cm-1
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.52−7.16(m,10H),4.54(s,4H),4.13(dt,2H,J=6.3,1.6Hz),3.91(br quint,1H,J=5.2Hz),3.77−3.46(m,7H),2.64(br d,1H,J=5.2Hz),1.85(quint,2H,J=6.3Hz).
【0048】
実施例5:
【化43】
Figure 0003986606
1,4−ビスベンジルオキシ−3−(3’−ピバロイルオキシプロポキシ)ブタン−2−オール(12.26g、0.028mol)のメタノール溶液(200ml)にPd(OH)2(1.23g)を加え、混合物を水素雰囲気下室温で24時間撹拌した。反応混合物をCelite濾過後、減圧下溶媒を留去し、トリオール体(7.29g、0.028mol、100%)を無色油状物として得た。得られたトリオール体(4.79g、0.017mol)のアセトン溶液(20ml)に2,2−ジメトキシプロパン(3.2ml、0.026mol)およびTsOH・H2O(8.2mg、0.043mmol)を加え、混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗、乾燥(MgSO4)した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(200g、ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、2,2−ジメチル−4−[2’−ヒドロキシ−1’−(3”−ピバロイルオキシプロポキシ)エチル]−1,3−ジオキソラン(4.79g、0.016mol、86.7%)を無色油状物として得た。
【0049】
[α]D+9.51°(c1.03,CHCl3);
IR(neat)3499,1725,1480,1460,1398,1371,1286,1256,1213,1163,1075cm-1
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ4.25(dt,1H,J=11.2,6.1Hz),4.18−4.02(m,3H),3.87(dd,1H,J=8.0,5.4Hz),3.79(br d,1H,J=12.0Hz),3.72−3.53(m,3H),3.34(dt,1H,J=6.2,4.2Hz),2.23(br s,1H),1.89(quint,2H,J=6.3Hz),1.41(s,3H),1.34(s,3H),1.19(s,9H).
【0050】
実施例6:
【化44】
Figure 0003986606
(COCl)2(5.85ml、0.067mol)のCH2Cl2溶液(100ml)に−60℃でDMSO(9.44ml、0.133mol)のCH2Cl2溶液(100ml)を加え、得られた混合物を15分間撹拌した。反応混合物に2,2−ジメチル−4−[2’−ヒドロキシ−1’−(3”−ピバロイルオキシプロポキシ)エチル]−1,3−ジオキソラン(10.02g、0.033mol)のCH2Cl2溶液(200ml)を加え、混合物を30分間撹拌した後、トリエチルアミン(23.28ml、0.167mol)を加え、混合物の温度を徐々に室温に戻し、30分間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗、乾燥(MgSO4)した後、減圧下溶媒を留去した。得られた粗アルデヒド体(10.71g)のTHF溶液(200ml)に−60℃で0.97Mの臭化ビニルマグネシウムのTHF溶液(102ml、0.099mol)を加え、得られた混合物を2時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、混合物をCH2Cl2で抽出し、有機層を水洗、乾燥(MgSO4)した後、減圧下溶媒を留去した。得られた粗アリルアルコール体(11.21g)のCH2Cl2溶液(400ml)にトリエチルアミン(18.54ml、0.133mol)、DMAP(10mg、0.825mmol)および塩化ピバロイル(8.25ml、0.067mol)を加え、混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物をCH2Cl2で抽出し、有機層を水洗、乾燥(MgSO4)した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(300g、ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し、2,2−ジメチル−4−[2’−ピバロイルオキシ−1’−(3”−ピバロイルオキシプロポキシ)−3−ブテニル]−1,3−ジオキソランのエピマー混合物(7.89g、0.019mol、57.6%、3steps)を無色油状として得た。
【0051】
IR(neat)1728,1480,1373,1284,1214,1160,1058cm-1
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ5.95(m,1H),5.38(dt,0.56H,J=8.9,1.6Hz),5.35(dt,0.4H,J=8.9,1.6Hz),5.25(dt,0.6H,J=3.0,1.6Hz),5.23(dt,0.4H,J=3.0,1.6Hz),4.34−4.08(m,3H),3.90(t,0.6H,J=8.2Hz),4.05(t,0.6H,J=8.5Hz),4.04(t,0.4H,J=8.5Hz),3.89(t,0.4H,J=8.2Hz),3.70(m,2H),3.45(dd,1H,J=5.5,4.3Hz),3.41(dd,1H,J=6.4,3.6Hz),2.65(d,0.6H,J=8.2Hz),2.48(d,0.4H,J=4.1Hz),1.89(quint,0.6H,J=6.3Hz),1.88(quint,0.4H,J=6.3Hz),1.43(s,3Hx0.4),1.42(s,3Hx0.6),1.34(s,3H),1.20(s,9H).
【0052】
実施例7:
【化45】
Figure 0003986606
2,2−ジメチル−4−[2’−ピバロイルオキシ−1’−(3”−ピバロイルオキシプロポキシ)−3−ブテニル]−1,3−ジオキソラン(1.83g、4.4mmol)のメタノール溶液(10ml)に1MのHCl(10ml)を加え、得られた混合物を室温で10時間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテルで抽出し、有機層を水洗、乾燥(MgSO4)した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(15g、ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、4−ピバロイルオキシ−3−(3’−ピバロイルオキシプロポキシ)−5−ヘキセン−1,2−ジオールのエピマー混合物(1.67g、4.5mmol、99.7%)を無色油状物として得た。
【0053】
IR(neat)3448,1731,1480,1285,1170,1108cm-1
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ6.10−5.84(m,1H),5.63(m,0.4H),5.50(m,0.6H),5.41−5.20(m,2H),4.34−4.00(m,2H),3.90−3.30(m,6H),2.95(br s,0.6H),2.68(br s,0.4H),2.50(br s,0.4H),2.01(br s,0.6H),1.89(quint,2H,J=6.0Hz),1.23(s,9H),1.20(s,9H).
【0054】
実施例8:
【化46】
Figure 0003986606
4−ピバロイルオキシ−3−(3’−ピバロイルオキシプロポキシ)−5−ヘキセン−1,2−ジオール(1.08g、2.9mmol)のベンゼン溶液(30ml)をDean−Starkの装置を用い1時間加熱還流して完全に水を除去した後、Ph3P(3.04g、11.6mmol)をそれに加え、氷冷下アゾジカルボン酸ジエチル(1.83ml、11.6mmol)を滴下して反応混合物を7日間還流した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(100g、ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し、1,2−エポキシ−4−ピバロイルオキシ−3−(3’−ピバロイルオキシプロポキシ)−5−ヘキセンのエピマー混合物(691.9mg、1.94mmol、77.0%)を無色油状物として得た。
【0055】
IR(neat)1730,1480,1397,1365,1282,1156,1066cm-1
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ5.98−5.84(m,1H),5.48−5.23(m,3H),4.12(m,2H),3.73−3.51(m,2H),3.45(t,0.6H,J=4.7Hz),3.38(t,0.4H,J=4.2Hz),3.06−2.97(m,1H),2.82−2.70(m,2H),1.85(quint,2H,J=6.0Hz),1.23(s,9H),1.20(s,9H).
【0056】
実施例9:
【化47】
Figure 0003986606
p−メトキシベンジル2−プロピニルエーテル(2.42g,13.76mmol)のTHF溶液(20ml)に−60℃で1.56Mのn−BuLiのヘキサン溶液(8.82ml、13.76mmol)を加え、得られた混合物を15分間撹拌した。次いで、BF3・ジエチルエーテル(1.69ml、13.76mmol)を反応混合物に加え、1,2−エポキシ−4−ピバロイルオキシ−3−(3’−ピバロイルオキシプロポキシ)−5−ヘキセン(490mg、1.38mmol)のTHF溶液(30ml)を滴下し、混合物を−60〜−10℃で18時間撹拌した。反応混合物に飽和NaHCO3水溶液を加えた後、混合物をCH2Cl2で抽出し、有機層を水洗、乾燥(MgSO4)した後、減圧下溶媒を留去した。p−メトキシベンジル2−プロピニルエーテルをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(100g、ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で除き、得られた粗ジピバロイル体(786.6mg)のメタノール溶液(10ml)に10MのNaOH(10ml)を加え、混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物をCH2Cl2で抽出し、有機層を水洗、乾燥(MgSO4)した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g、ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、9−(p−メトキシフェニルメトキシ)−4−(3’−ヒドロキシプロポキシ)−1−ノネン−7−イン−3,5−ジオールのエピマー混合物(358.7mg、0.99mmol、71.4%、2steps)を無色油状物として得た。
【0057】
IR(neat)3394,1612,1513,1250,1072cm-1
1H NMR(200MHz,CDCl3)δ7.28(d,2H,J=8.8Hz),6.88(d,2H,J=8.8Hz),6.10−5.85(m,1H),5.40(br d,1H,J=16.7Hz),5.25(br d,1H,J=10.4Hz),4.52(s,2H),4.40(m,1H),4.12(s,2H),4.01−3.57(m,9H),3.49−3.29(m,1H),3.16−2.18(br,5H),1.82(quint,2H,J=6.0Hz).
【0058】
実施例10:
【化48】
Figure 0003986606
9−(p−メトキシフェニルメトキシ)−4−(3’−ヒドロキシプロポキシ)−1−ノネン−7−イン−3,5−ジオール(242.9mg、0.67mmol)のCH2Cl2溶液(25ml)にトリエチルアミン(930ml、6.67mmol)を加え、氷冷下tert−ブチルジメチルシリルトリフラート(766ml、3.34mmol)を加え、混合物を2時間撹拌した。反応混合物をCH2Cl2で抽出し、有機層を水洗、乾燥(MgSO4)した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(100g、ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し、3,5−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−9−(p−メトキシフェニルメトキシ)−4−(3’−t−ブチルジメチルシリルオキシプロポキシ)−1−ノネン−7−インのエピマー混合物(446.5mg、0.63mmol、94.4%)を無色油状物として得た。
【0059】
IR(neat)1513,1471,1252,1093cm-1
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.27(d,2H,J=8.7Hz),6.88(d,2H,J=8.7Hz),5.96−5.80(m,1H),5.30−5.08(m,2H),4.51(s,2Hx0.4),4.49(s,2Hx0.6),4.32−4.04(m,3H),4.01−3.58(m,5H),3.79(s,3H),3.35(t,0.4H,J=4.4Hz),3.25(dd,0.6H,J=2.3,6.5Hz),2.60−2.38(m,2H),1.86−1.68(m,2H),0.94−0.84(6xs,27H),0.14−0.02(9xs,18H).
【0060】
実施例11:
【化49】
Figure 0003986606
3,5−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−9−(p−メトキシフェニルメトキシ)−4−(3’−t−ブチルジメチルシリルオキシプロポキシ)−1−ノネン−7−イン(170mg、0.24mmol)のCH2Cl2/H2O溶液(3.4/0.17ml)にDDQ(110mg、0.48mmol)を加え、混合物を6時間撹拌した。反応混合物に飽和NaHCO3水溶液を加えた後、混合物をCH2Cl2で抽出し、有機層を水洗、乾燥(MgSO4)した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10g、ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し、5,7−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−6−(3’−t−ブチルジメチルシリルオキシプロポキシ)−8−ノネン−2−イン−1−オールのエピマー混合物(110.1mg、0.18mmol、75.0%)を無色油状物として得た。
【0061】
IR(neat)3438,1472,1258,1095,1024,1009cm-1
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ5.94−5.76(m,1H),5.28−5.05(m,2H),4.28−4.08(m,3H),3.94(br t,0.6H,J=7.0Hz),3.83(br q,0.4H,J=5.5Hz),3.78−3.56(m,4H),3.31(t,0.4H,J=4.8Hz),3.24(dd,0.6H,J=1.8,6.8Hz),2.54−2.36(m,2H),1.82−1.62(m,2H),1.00−0.70(m,27H),0.15−0.05(m,18H).
【0062】
実施例12:
【化50】
Figure 0003986606
5,7−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−6−(3’−t−ブチルジメチルシリルオキシプロポキシ)−8−ノネン−2−イン−1−オール(89.1mg、0.15mmol)のエーテル溶液(3ml)に氷冷下、3.4MのNaAl(OCH2CH2OMe)2のトルエン溶液(220μl、0.75mmol)を加え、混合物の温度を徐々に室温に戻し、5時間撹拌した。氷冷下酢酸エチル(170μl)を加え、続いて−78℃でI2(77mg、0.3mmol)を加え、混合物の温度を徐々に室温に戻し、3時間撹拌した。反応混合物に飽和Na223水溶液および飽和NaHCO3水溶液を加えた後、混合物をジエチルエーテルで抽出し、有機層を水洗、乾燥(MgSO4)した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10g、ベンゼン:酢酸エチル=10:1)で精製し、5,7−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−6−(3’−t−ブチルジメチルシリルオキシプロポキシ)−2,8−ノナジエン−1−オールのエピマー混合物(54.9mg、0.077mmol、51.3%)を無色油状物として得た。
【0063】
IR(neat)3352,1472,1461,1257,1093,1022,1004cm-1
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ5.92−5.70(m,2H),5.33−5.10(m,2H),4.30−3.88(m,4H),3.62−3.15(m,4H),2.82−2.47(m,2H),1.85−1.60(m,2H),1.00−0.68(m,27H),0.19−0.14(m,18H).
【0064】
実施例13:
【化51】
Figure 0003986606
5,7−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−6−(3’−t−ブチルジメチルシリルオキシプロポキシ)−2,8−ノナジエン−1−オール(33.5mg、0.047mmol)のアセトニトリル溶液(2.5ml)に、トリエチルアミン(6.54μl、0.047mmol)およびPdCl2(PPh32(2.7mg、0.0023mmol)を加え、混合物を4時間還流した後、減圧下溶媒を留去した。残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(ベンゼン:酢酸エチル=10:1)で精製し、1α体の2−[3’,5’−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4’−(3”−t−ブチルジメチルシリルオキシプロポキシ)−2’−メチレンシクロヘキシリデン]−エタノール(16.0mg、0.027mmol、57.4%)と1β体の2−[3’,5’−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4’−(3”−t−ブチルジメチルシリルオキシプロポキシ)−2’−メチレンシクロヘキシリデン]−エタノール(10.5mg、0.018mmol、38.1%)とをそれぞれ無色油状物として得た。
【0065】
1α体
[α]D+4.17°(c0.24,CHCl3);
IR(neat)3426,1469,1386,1362,1257,1127cm-1
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ5.51(t,1H,J=6.9Hz),5.23(br s,1H),4.83(dd,1H,J=1.1,2.3Hz),4.23(d,1H,J=6.9Hz),4.21−4.12(m,3H),3.70−3.63(m,3H),3.59(dd,1H,J=9.4,6.6Hz),3.17(dd,1H,J=6.6,2.0Hz),2.40(dd,1H,J=13.0,7.3Hz),2.19(dd,1H,J=13.0,3.2Hz),1.76(m,2H),0.88(s,9H),0.87(s,9H),0.86(s,9H),0.07(s,3H),0.05(s,3H),0.04(s,3H),0.02(s,6H).
【0066】
1β体
[α]D+12.00°(c0.15,CHCl3);
IR(neat)3446,1463,1260,1034cm-1
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ5.52(tt,1H,J=5.5,2.1Hz),5.33(t,1H,J=2.3Hz),4.82(t,1H,J=2.3Hz),4.28(dd,1H,J=8.0,12.8Hz),4.12(br d,1H,J=11.2Hz),3.95(dd,1H,J=2.3,4.8Hz),3.78−3.63(m,5H),3.51(s,1H),2.64(t,1H,J=12.1Hz),2.12(dd,1H,J=12.1,4.6Hz),1.75(m,2H),0.92−0.85(m,27H),0.05−0.00(m,18H),0.92(s,9H),0.89(s,9H),0.85(s,9H),0.05(s,6H),0.04(s,6H),0.00(s,6H).
【0067】
実施例14:
【化52】
Figure 0003986606
エチル1−(2’,2’−ジメチル−1’,3’−ジオキソラン−4−イル)−1−ヒドロキシアセテート(40.56g、0.20mol)のジエチルエーテル溶液(200ml)にAg2O(41.72g、0.18mol)を加えた後、室温で臭化アリル(38.08ml、0.44mol)を滴下し、混合物を5時間撹拌した。減圧下で溶媒を留去した後、残渣を減圧蒸留しエチル1−(2’,2’−ジメチル−1’,3’−ジオキソラン−4−イル)−1−アリルオキシアセテート(46.75g、0.19mol、96.3%)を無色油状物として得た。
【0068】
bp80−83℃;
[α]D+8.20°(c1.00,CHCl3);
IR(neat)1723,1495,1453,1365,1219,1108,1026cm-1
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ5.89(dddd,1H,J=17.2,10.3,6.2,5.2Hz),5.29(dq,1H,J=17.2,1.6Hz),5.22(ddt,1H,J=10.3,1.6,1.1Hz),4.34−4.20(m,3H),4.15(ddt,1H,J=12.8,5.2,1.1Hz),4.04(d,1H),3.98(ddt,1H,J=12.8,6.2,1.1Hz),1.43(s,3H),1.34(s,3H),1.30(t,6H,J=7.1Hz).
【0069】
実施例15:
【化53】
Figure 0003986606
LAH(8.32g、0.219mol)のTHF溶液(200ml)に氷冷下、エチル1−(2’,2’−ジメチル−1’,3’−ジオキソラン−4−イル)−1−アリルオキシアセテート(45g、0.176mol)のTHF溶液(100ml)を滴下し、混合物を13時間撹拌した。反応混合物に25%NH3aq(66ml)を滴下し、Celite濾過後、減圧下溶媒を留去した。得られたアルコール体(36.47g)のTHF溶液(200ml)を氷冷下、NaH(12.24g、0.306mol)のDMF−THF(3:7)溶液(200ml)に滴下し、混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、氷冷下BnBr(25.69ml、0.216mol)を滴下し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物に水100mlを加え、混合物を30分間撹拌した。次いで、混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗、乾燥(MgSO4)した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(700g、ヘキサン:酢酸エチル=50:1)で精製し、2,2−ジメチル−4−(1’−アリルオキシ−2’−ベンジルオキシエチル)−1,3−ジオキソラン(49.67g、0.177mol、80.8%,2steps)を無色油状物として得た。
【0070】
[α]D+4.80°(c0.25,CHCl3);
IR(neat)1454,1373,1257,1213,1077cm-1
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.63−7.11(m,5H),5.81(m,1H),5.26(br d,J=14.2Hz),5.17(br d,J=10.3Hz),4.57(s,2H),4.40−3.82(m,4H),3.82−3.38(m,4H),1.40(s,3H),1.36(s,3H).
【0071】
実施例16:
【化54】
Figure 0003986606
2,2−ジメチル−4−(1’−アリルオキシ−2’−ベンジルオキシエチル)−1,3−ジオキソラン(965mg、3.45mmol)のTHF溶液(10ml)に氷冷下、1.0MのBH3・THFのTHF溶液(330μl、0.33mmol)を加え、得られた混合物を2時間撹拌した。反応混合物に水(0.1ml)、2.8MのNaOH(0.12ml)および30%H22(0.12ml)を加え、混合物を40℃で1時間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテルで抽出し、有機層を水洗、乾燥(MgSO4)した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g、ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、1級アルコールである2,2−ジメチル−4−[2’−ベンジルオキシ−1’−(3”−ヒドロキシプロポキシ)エチル]−1,3−ジオキソラン(631mg、2.12mmol、61.4%)と、2級アルコールである2,2−ジメチル−4−[2’−ベンジルオキシ−1’−(2”−ヒドロキシプロポキシ)エチル]−1,3−ジオキソラン(128mg、4.30mmol、12.5%)とをそれぞれ無色油状物として得た。
【0072】
1級アルコール
[α]D+8.80°(c1.00,CHCl3);
IR(neat)3459,1495,1454,1375,1257,1216,1106cm-1
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.41−7.11(m,5H),4.51(s,2H),4.18−3.47(m,10H),2.60(brs,1H),1.81(m,2H Hz),1.40(s,3H),1.34(s,3H).
【0073】
実施例17:
【化55】
Figure 0003986606
2,2−ジメチル−4−[2’−ベンジルオキシ−1’−(3”−ヒドロキシプロポキシ)エチル]−1,3−ジオキソラン(1.88g、6.31mmol)のCH2Cl2溶液(50ml)にトリエチルアミン(1.84ml、13.2mmol)、DMAP(10mg、0.825mmol)および塩化ピバロイル(813μl、6.6mmol)を加え、得られた混合物を室温で14時間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテルで抽出し、有機層を水洗、乾燥(MgSO4)した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(100g、ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し、2,2−ジメチル−4−[2’−ベンジルオキシ−1’−(3”−ピバロイルプロポキシ)エチル]−1,3−ジオキソラン(2.35g、6.14mmol、97.3%)を無色油状物として得た。
【0074】
[α]D+11.30°(c1.08,CHCl3);
IR(neat)1730,1480,1461,1373,1284,1214,1159,1059cm-1
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.42−7.23(m,5H),4.54(s,2H),4.21−3.34(m,10H),1.87(m,2H),1.41(s,3H),1.35(s,3H),1.26(s,9H).
【0075】
実施例18:
【化56】
Figure 0003986606
2,2−ジメチル−4−[2’−ベンジルオキシ−1’−(3”−ピバロイルプロポキシ)エチル]−1,3−ジオキソラン(4.10g、10.74mmol)のメタノール溶液(50ml)にPd(OH)2(410mg)を加え、混合物を水素雰囲気下室温で3時間撹拌した。反応混合物をCelite濾過後、減圧下溶媒を留去し、2,2−ジメチル−4−[2’−ヒドロキシ−1’−(3”−ピバロイルオキシプロポキシ)エチル]−1,3−ジオキソラン(3.26g、10.74mmol、100%)を無色油状物として得た。この物質の物性データは実施例5に記載のデータと一致した。
【0076】
【発明の効果】
本発明による式(1)の化合物は、ビタミンD誘導体、特には2位に置換基を有するビタミンD誘導体、例えば2β−ヒドロキシプロポキシ−1α,25−ジヒドロキシビタミンD3のA環部分を合成する際に有用な中間体である。
また、本発明による式(3)または式(5)の化合物は、上記の式(1)の化合物を合成する際の有用な中間体である。
本発明により、ビタミンD誘導体のA環部分を合成するための新規な中間体化合物および反応経路が提供され、これらは、ビタミンD誘導体、特には2位に置換基を有するビタミンD誘導体の合成に有用である。

Claims (2)

  1. 式(1):
    Figure 0003986606
    (式中、R1は、炭素数1から7のアルキル基であり、これは無置換であるか、あるいは所望により保護された水酸基、ハロゲン原子、シアノ基またはアシルアミノ基で置換されている)
    の化合物の製造方法において、
    (a)式(4):
    Figure 0003986606
    (式中、R4およびR5は同一または異なって、保護基を示す)
    の化合物を、アルコキシドの存在下で式R1OH(式中、R1は上記定義の通りである)
    の化合物と反応させて、式(5):
    Figure 0003986606
    (式中、R1、R4およびR5は上記定義の通りである)
    の化合物を得る工程;および
    (b)式(5)の化合物を、必要に応じ保護および/または脱保護した後、アセトニド化そして酸化することにより上記式(1)の化合物を得る工程:
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 式(5):
    Figure 0003986606
    〔式中、R1は、−(CH 2 3 −OR 9 (R 9 は、水素または保護基を示す)で表される基であり、R4およびR5は同一または異なって水素または保護基を示す〕
    の化合物。
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