JP3986401B2 - 敷地侵入防止用フエンス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、敷地内に人が侵入するのを防止するために、例えば敷地の周囲に設置される敷地侵入防止用フエンスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、高電圧の鉄塔等が設置された敷地では、人が容易にその敷地内に入らないように、その敷地の周囲にフエンスが設置されている。従来、この種の目的のために設置されるフエンスとして、例えば、間隔をおいて立設した支柱間に、複数の横線材と縦線材とを縦長格子状に電気溶接して形成したフエンスパネルを、上下に複数配置したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実願昭56−97460号(実開昭58−2275号)のマイクロフイルム(実用新案登録請求の範囲、考案の詳細な説明、第1図)
【0004】
フエンスパネルを上下に複数配置する理由として、侵入者を排除するには、できるだけフエンスパネルの背を高くするのが好ましいが、背の高い一個のフエンスパネルを用いると取り扱いや製作が面倒になると共に、重量が重くなって変形しやすくなることから、上下に複数配置して背を高くすることにより、これらの問題をなくするためである。
【0005】
尚、複数の横線材と縦線材とを縦長格子状に電気溶接して形成したフエンスパネルは、一般にはメッシュフエンスパネルと称せられ、格子状の縦線材と横線材との交叉部が電気溶接されていることに加えて、上辺や下辺に縦線材を折曲して胴縁を一体的に形成できることから、線材を斜め格子状に編み込んだいわゆるネットフエンスパネルに比べ、保形性に優れ、且つアングル材等で形成する胴縁が不要であり、耐久性、強度的に優れる等の利点を有し、高電圧の鉄塔が設置された敷地の周囲に設置される敷地侵入防止用フエンスとして、最近では富に用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記の如き敷地侵入防止用フエンスは、ただ単に敷地を囲うのみではなく、フエンスパネルの格子に足を掛けてよじ登り、敷地内に侵入する者を排除することも必要である。これに対応するには、格子に足や履物が入らないように縦線材のピッチを狭くすればよいが、狭くすればする程、必要な縦線材の本数が増加し、コストアップになり、またフエンスパネルの重量が重くなる。フエンスパネルの重量が重くなると、かように重くなったフエンスパネルを上下に複数配置することから、これら複数のフエンスパネル全体を支持する支柱自体の強度や支柱を立設する基礎の強度も増やす必要が生じ、これまたコストアップになると共に支柱の施工が複雑になる等の問題が付随して発生する。
【0007】
そこで本発明は、前記の如き問題点を解消し、コストアップを抑えると共に支柱自体の強度や支柱を立設する基礎の強度を殊更増やすことなく、効果的に侵入者を排除することのできるようにした敷地侵入防止用フエンスを提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。すなわち本発明に係る敷地侵入防止用フエンスは、間隔をおいて立設した支柱間に、二個のフエンスパネルを上下に配置し、下段に配置したフエンスパネルの縦線材のピッチを、上段に配置したフエンスパネルの縦線材のピッチより狭くして、フエンスパネルの格子に足を掛けてよじ登り、敷地内に侵入しようとする者を排除すると共に、下段に配置したフエンスパネルの重量を上段に配置したフエンスパネルの重量を軽くしたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明によれば、下段に配置したフエンスパネルの縦線材のピッチを、それより上段に配置したフエンスパネルの縦線材のピッチより狭くし、この下段のフエンスパネルの縦線材間の隙間を、人の足や履物が入らない程度の狭い寸法にすることにより、フエンスパネルの格子に足を掛けてよじ登り、敷地内に侵入しようとする者を排除することができる。
【0010】
しかも縦線材のピッチが狭いフエンスパネルは下段のものであって、上段のフエンスパネルは、それよりも縦線材のピッチが広く、必要な縦線材の本数が少なくてすむので、下段のフエンスパネルは重量が重くなるものの、上段のフエンスパネルは軽くすることができることから、フエンス全体としての重量の増加を抑えることができ、従って、コストアップを抑えると共に支柱自体の強度や支柱を立設する基礎の強度を殊更増やす必要がなく、又付随して、人等が接触しやすい下段のフエンスパネルの強度が、ピッチを狭くすることにより増加するので好ましい。
【0011】
下段のフエンスパネルの縦線材のピッチをいくらにするかについては、侵入者の足や履物の大きさによって一概には決められないが、年少者にも対応するとなると、できるだけ狭くするのが好ましいものの、上記した如く狭くすればする程、縦線材の本数が増加して重くなるため、両者を適宜勘案すると、一般的には45mm以下となり、好適には40mm以下となる。ピッチを40mmとし、縦線材の直径をその上に塗布される塗装の厚みも含めて4mmにした場合、縦線材間の実質の隙間は36mmとなり、年少者でも足や履物が入らない。上段のフエンスパネルのピッチは、コストと必要な強度を考慮し、できるだけ広くすればよいが、一般的には50mm以上に設定される。
【0012】
【0013】
【0014】
上段のフエンスパネルは、縦線材の上端部を最上位の横線材よりも上方に突出させると共に、その突出高さを正面から見てウエーブ状に変化させるようにすれば、変化に富んだ意匠となり、又より乗り越えにくくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態について図を参照にして詳細に説明する。まず図1は本発明に係る敷地侵入防止用フエンスの実施の一形態を示す正面図、図2はその主要部の断面図、図3は下段のフエンスパネルの一部拡大図、図4は上段のフエンスパネルの一部拡大図である。
【0016】
図面に示される形態は、間隔をおいて基礎11に立設された支柱1間に二個のフエンスパネル2が、上下に配置され、それらのフエンスパネル2がバンド金具3によって支柱1に支持されていると共に、二個のフエンスパネル2同士が連結金具4によって連結されているものである。
【0017】
フエンスパネル2は、いずれも亜鉛メッキが施された直径2mmの鉄線材からなる縦線材21と横線材22とが縦横格子状に組合わされ、その格子状の各交叉部23が電気溶接によって固着され、さらに表面全体に塗装が施されて形成されたものであり、この塗装によって、縦線材21及び横線材22の実質の直径は、塗装の厚さを加えて4mmとなっている。
【0018】
下段のフエンスパネル2aは、幅1800mm、高さ1470mmの大きさのパネルであって、人の背の高さを考慮し、人がよじ登りにくい程度の高さとなっており、そして縦線材21のピッチPaは40mmとし、塗装の厚みを含めると縦線材21間の隙間Saは実質36mmとなっている。なお、この下段のフエンスパネル2aは、縦線材21の上下端部が円形状に折曲され、上下辺にそれぞれ筒状の胴縁24,25が形成され、保形性を高めている。
【0019】
上段のフエンスパネル2bは、幅は下段のフエンスパネル2aと同じ1800mmとし、高さは575mmの大きさのパネルが使用され、最も上に位置する横線材22よりも縦線材21の上端部を上方に突出させると共に、その突出高さを正面から見てウエーブ状に変化させ、乗り越えにくくしている。かような高さにすることにより、下段のフエンスパネル2aと上段のフエンスパネル2bとを合わせた全体の高さは、ほぼ2090mmとなり、通常の大人でも乗り越えにくい高さとなっている。
【0020】
この上段のフエンスパネル2bは、縦線材21のピッチPbは、下段のフエンスパネル2aの縦線材21のピッチPaより広い52mmとなされ、塗装の厚みを含めると縦線材21間の隙間Sbは48mmになっている。そして、縦線材21の下端部は「し」の字形に折曲され、下辺に「し」の字形の胴縁26が形成されていると共に、下段のフエンスパネル2aの上辺に形成した胴縁24に含まれる横線材22と、上段のフエンスパネル2bの下辺に形成した胴縁26に含まれる横線材22とが、連結金具4によって連結されることにより、下段のフエンスパネル2aの上辺に上段のフエンスパネル2bの下辺が固定されている。
【0021】
尚、本発明においては、上記した下段のフエンスパネル2aの上下辺に形成した胴縁24,25の形態、上部のフエンスパネル2bの下辺に形成した胴縁26の形態や上辺のウエーブ状の形態、等に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、コストアップを抑えると共に支柱自体の強度や支柱を立設する基礎の強度を殊更増やすことなく、フエンスパネルの格子に足を掛けてよじ登り、敷地内に侵入しようとする者を効果的に排除することのできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る敷地侵入防止用フエンスの実施の一形態を示す正面図である。
【図2】図1に示される形態の主要部の断面図である。
【図3】下段のフエンスパネルの一部拡大図である。
【図4】上段のフエンスパネルの一部拡大図である。
【符号の説明】
1 支柱
11 基礎
2 フエンスパネル
2a 下段のフエンスパネル
2b 上段のフエンスパネル
21 縦線材
22 横線材
23 交叉部
24 胴縁
25 胴縁
26 胴縁
3 バンド金具
4 連結金具
Claims (2)
- 間隔をおいて立設した支柱間に、二個のフエンスパネルを上下に配置し、下段に配置したフエンスパネルの縦線材のピッチを、上段に配置したフエンスパネルの縦線材のピッチより狭くすることにより、下段に配置したフエンスパネルの格子に足を掛けてよじ登り、敷地内に侵入しようとする者を排除すると共に、下段に配置したフエンスパネルの重量を上段に配置したフエンスパネルの重量より重くしたことを特徴とする敷地侵入防止用フエンス。
- 前記上段のフエンスパネルは、縦線材の上端部を最上位の横線材よりも上方に突出させると共に、その突出高さを正面から見てウエーブ状に変化させたことを特徴とする請求項1に記載の敷地侵入防止用フエンス。
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