JP3985659B2 - 遊技機用基盤ボックス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばパチンコ機などの遊技機に使用されている基盤ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在のパチンコ機やスロットマシンは、遊技内容がマイクロコンピュータを含む制御基盤で制御されており、殆ど全ての機種に前記制御基盤を収納する遊技機用基盤ボックスが取り付けられている。この遊技機用基盤ボックスは、四角い箱形の本体に同じく四角い箱形の蓋体を被せ、該本体と蓋体をビスで結合した構造である。
【0003】
而して、遊技機用基盤ボックスの蓋体を外して制御基盤に手を加え、遊技内容を変更する不正行為が問題になっている。そして、そのような不正行為を未然に防止する目的で、現在は、本体と蓋体の接合箇所に封印シールを貼るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
制御基盤の改造はソフトが対象であって外見で判別できるものではなく、蓋体を開いた形跡を手がかりにする以外不正行為の発見は実務上困難である。しかるに上記封印シールは、一旦剥がしても、容易ではないものの修復可能であり、貼り直しておけば蓋体を開いた形跡が残らない場合があるため、不正行為の対抗手段として有効に機能しないおそれがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記に鑑みなされたもので、本体と、蓋体と、その本体と蓋体とを封印する封印具とを備えた遊技機用基盤ボックスであって、前記封印具は、本体側に属する封印部材と、蓋体側に属し前記本体側の封印部材に対し、開蓋方向に動き得るワンウェイストッパーと鋸歯状凹部との噛み合わせで結合した封印部材と、それら封印部材によって本体と蓋体とが結合された状態に対して蓋体が開けられた場合に修復不能な開封痕が形成される開封痕形成手段と、を有し、前記開封痕形成手段は、一方の封印部材に形成した、凸レンズ状の透明部材と、他方の封印部材に形成した色付きの表示部と、を有し、本体と蓋体とが結合された状態から蓋体が開蓋方向に動いた場合の封印部材同士の動きによって、前記透明部材を介して表示部の色が視認可能になるものである遊技機用基盤ボックスを提供する。
【0006】
蓋体が開けられて両封印部材同士相互に変位が生ずる場合には、開封痕形成手段が働いて開封痕ができる。該開封痕は修復不能であって消せないため、該開封痕を見れば蓋体を開いた事実が一見して判る。従って、遊技内容を改造する不正行為の摘発が容易になり、それが抑止力となって不正行為の発生を未然に防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、図1(a)は封印具の正面図、図1(b)は蓋体を浮かせた状態を示す封印具の正面図、図2は封印具の斜視図、図3(a)は封印具の断面正面図、図3(b)は図3(a)のX−X線断面図、図3(c)は図3(a)のY−Y線断面図、図4(a)は蓋体を浮かせた状態を示す封印具の断面正面図、図4(b)は図4(a)のZ−Z線断面図、図5は遊技機用基盤ボックスの斜視図である。
【0008】
遊技機用基盤ボックス1は、図5に示したように、金属製で四角い箱形の本体1Aに同じく金属製で箱形の蓋体1Bを被せ、該本体1Aと蓋体1Bをビス2で結合した構造である。なお、蓋体1Bには半透明の合成樹脂板3が嵌め込まれている。
【0009】
本発明の封印具4は、前記遊技機用基盤ボックス1の本体1Aと蓋体1Bの接合箇所を跨いで取り付けられるもので、本体1A側に属する封印部材4aと、蓋体1B側に属する封印部材4bと、蓋体1Bを浮かせる動作によって生ずる両封印部材4a,4b同士相互の運動を修復不能な開封痕に変換する開封痕形成手段とから構成される。
【0010】
本体1A側の封印部材4aは、上端開放状の角鞘形状であって、例えば白色で不透明な合成樹脂製である。封印部材4aは前後片を別々に成形し両片を熱溶着や接着剤などで一体化した接合構造であって、その内部に蓋体1B側の封印部材4bを納める空間Sが設けられている。封印部材4aの正面には、前記空間Sに連通し且つ凸レンズ状の透明部材5を嵌め込んだ窓孔6が形成されている。なお、空間Sの詳細については封印部材4bと一緒に後述する。また、封印部材4aの裏面には本体1A側のスリット7に係合する係合片8が突設されている。該係合片8は側面視台形の鍵部8aと、弾性を付与するための割り溝8bとからなるもので、前記本体1Aのスリット7に押し込むと、嵌まり込んで抜けない所謂嵌め殺し構造である。
【0011】
蓋体1B側の封印部材4bは、例えば白色の合成樹脂でできており、前記本体1A側の封印部材4aから頭部9を突出させた状態で空間S内に嵌まり込んでいる。頭部9の裏面には、封印部材4aの前記係合片8と同構造の係合片8が突設されており、蓋体1Bのスリット7に嵌め殺し状態にて係合する。封印部材4bの頭部9の下には封印部材4aの上向凹部10に嵌まり合う板状部11が連設され、さらに板状部11に二本の引張りアーム12を介して板状の表示部13が一体に連設されている。なお、引張りアーム12は後述するカーブ通路14に沿って曲がるしなやかさがある。表示部13は、表面が例えば赤色に着色されており、通常窓孔6の下に位置して外部から見えないようになっている。この表示部13の高さは窓孔6の高さとほぼ同じに設定してある。また、表示部13の下部には鋸歯状のワンウェイストッパー15が突設してあり、該ワンウェイストッパー15が封印部材4aの空間Sに形成した鋸歯状凹部16に嵌まる。ワンウェイストッパー15はセンターに長孔17が形成されていて幅方向に弾性変形し得るようになっており、鋸歯の噛み合わせ形態に従い上動のみ可能である。一方、封印部材4aの空間Sには窓孔6の上縁から上向凹部10までの間に、引張りアーム12が通るカーブ通路14を両横に残してストッパー18が設けられている。
【0012】
而して、開封痕形成手段は、主として封印部材4bの赤色の表示部13とワンウェイストッパー15、及び封印部材4aの鋸歯状凹部16の組合せである。
【0013】
次ぎに、本発明の封印具4の使用方法について説明する。先ず、封印具4は封印部材4aと封印部材4bが嵌め合わされた図3(a)〜(c)の状態になっており、封印部材4a,4bの係合片8,8を本体1Aと蓋体1Bのスリット7,7に嵌めて図5のように遊技機用基盤ボックス1の上下側面に装着するか、又は、図5に鎖線で示したように遊技機用基盤ボックス1の左右側面に装着する。封印部材4aの窓孔6は、奥に封印部材4bが対向していないため、図1(a)のように白く見える。封印具4を装着する場所や個数は、遊技機用基盤ボックス1の構造に対応させればよく、一個だけで機能する場合もある。また、従来の封印シールと併用するようにしてもよい。
【0014】
さて、この状態で蓋体1Bを開くには、先ず蓋体1Bを固定しているビス2を外し、図4(a),(b)のように蓋体1Bを若干浮き上がらせる。そうすると、封印部材4bの頭部9が上動し、引張りアーム12に引かれて表示部13とワンウェイストッパー15が一体に上動する。封印部材4bの上動範囲は、表示部13がストッパー18に当たる位置までであり、蓋体1Bもそれ以上上がらない。この状態で封印部材4aの上に封印部材4bの引張りアーム12が僅かに臨むから、該引張りアーム12をカッターナイフなどの工具で切断する。これにより両封印部材4a,4bの結合が解け本体1Aから蓋体1Bが外れる。
【0015】
一方、上動した封印部材4bは、ワンウェイストッパー15と鋸歯状凹部16の噛み合わせで下動不能であるから、残った引張りアーム12をカーブ通路14に押し込んでも元に戻らない。この封印部材4bが上がりきった位置で表示部13と封印部材4aの窓孔6が合致しているため、図1(b)のように、封印部材4aの窓孔6から表示部13の赤色が鮮明に見える。これが修復不能な開封痕となって残るから、蓋体1Bを開いた事実が一見して明瞭になる。しかも窓孔6には凸レンズ状の透明部材5が嵌め込まれているため、指向性が広がって発見が容易である。
【0016】
ところで封印具4の係合片8,8はスリット7,7の内側から先端を挟んで窄めれば取り外し得るため、封印具4全部を交換することが可能である。これについては封印具4を適正に管理すれば問題ないのであるが、封印具4が不正に流出する可能性がないとは言えない。このような封印具の不正流出に対向してより効果を高めるには、開封痕が残る封印部材4aをビス止めしてビスの頭部を潰し、ビスが外れないようにする、などの措置を講ずればよい。また、本体1Aを合成樹脂化して封印部材4aを一体成形したり、或いは図6のように蓋体1Bを合成樹脂化すると共に封印部材4bを蓋体1Bと一体成形し、封印部材4b側に開封痕が残るようにしてもよい。なお、図6の封印部材4aは図1〜図5の封印部材4bと、また、図6の封印部材4bは図1〜図5の封印部材4aと同一構造であるため、機能上同一である部分に同一符号を付して説明を省略する。但し、図6の封印具4は、係合片8を鋲型にして封印部材4aと別体にし、それを封印部材4aの装着凹部19に嵌め殺し構造で埋め込むようにしてある。封印具4はその性格上、全てのチェックを終了した段階で装着すべきものであるから、前記のように係合片8を別体化しておけば、チェック前の作業段階に誤装着する可能性が無くなり、作業性の向上にプラスである。
【0017】
以上本発明を実施の形態について説明したが、もちろん本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、開封痕の形態は外部から視認可能である限りどのようなものであってもよい。具体的には、図7に示したように、封印部材4a側に塗料を塗った塗膜20を形成し、一方、封印部材4b側に金属製の刃21を取り付け、蓋体1Bを浮かせる動作によって生ずる封印部材4bの運動で刃21を塗膜20面で摺動させ、それによって塗膜20を削り落とすようにしてもよい。この場合、封印部材4bを透明にしておけば、封印部材4bが逆戻りしても開封痕が見えるからワンウェイストッパー15は不要である。或いは、図示しないが、両封印部材4a,4b同士相互の運動により容器内で分離状態にある二液を混合させ、混ざり合った液体の色彩を開封痕とするようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】
本発明の遊技機用基盤ボックスは、蓋体が開けられる場合に開封痕形成手段を機能させ、修復不能な開封痕として表示部の色が透明部材を介して見えるようになっているため、該透明部材を見れば蓋体を開いた事実が一見して判る。しかも、透明部材が凸レンズ状であるため、指向性が広がって発見が容易である。従って、遊技内容を改造する不正行為のチェックが迅速に行えるようになって摘発が容易になり、それが抑止力となって不正行為の発生を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は封印具の正面図、(b)は蓋体を浮かせた状態を示す封印具の正面図である。
【図2】 封印具の斜視図である。
【図3】 (a)は封印具の断面正面図、(b)は(a)のX−X線断面図、(c)は(a)のY−Y線断面図である。
【図4】 (a)は蓋体を浮かせた状態を示す封印具の断面正面図、(b)は(a)のZ−Z線断面図である。
【図5】 遊技機用基盤ボックスの斜視図である。
【図6】 封印具の変形例を示す要部の縦断面図である。
【図7】 封印具の変形例を示す要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 …遊技機用基盤ボックス
1A…本体
1B…蓋体
4 …封印具
4a,4b…封印部材
5 …透明部材
13…表示部
15…ワンウェイストッパー
16…鋸歯状凹部
Claims (1)
- 本体と、蓋体と、その本体と蓋体とを封印する封印具とを備えた遊技機用基盤ボックスであって、
前記封印具は、
本体側に属する封印部材と、
蓋体側に属し前記本体側の封印部材に対し、開蓋方向に動き得るワンウェイストッパーと鋸歯状凹部との噛み合わせで結合した封印部材と、
それら封印部材によって本体と蓋体とが結合された状態に対して蓋体が開けられた場合に修復不能な開封痕が形成される開封痕形成手段と、を有し、
前記開封痕形成手段は、一方の封印部材に形成した、凸レンズ状の透明部材と、他方の封印部材に形成した色付きの表示部と、を有し、本体と蓋体とが結合された状態から蓋体が開蓋方向に動いた場合の封印部材同士の動きによって、前記透明部材を介して表示部の色が視認可能になるものであることを特徴とする遊技機用基盤ボックス。
Priority Applications (1)
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JP2002324885A JP3985659B2 (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | 遊技機用基盤ボックス |
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2002
- 2002-11-08 JP JP2002324885A patent/JP3985659B2/ja not_active Expired - Fee Related
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