JP3985492B2 - スラスト動圧軸受、スラスト動圧軸受の製造方法、ならびに、スラスト動圧軸受のプレス成形用の金型の製造方法 - Google Patents

スラスト動圧軸受、スラスト動圧軸受の製造方法、ならびに、スラスト動圧軸受のプレス成形用の金型の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スラスト動圧軸受、スラスト動圧軸受の製造方法、ならびに、スラスト動圧軸受のプレス成形用の金型の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スラスト動圧軸受の動圧発生用の溝としては、図4に示すようなものがある。この溝50の縁50aはR=Ri・eθ tan αで表わされる曲線となっている。ここで、
R:極座標による動径、Ri:動圧発生用の溝の始点の内径、θ:極座標の角度(rad)、α:溝角度である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のスラスト動圧軸受では、上記溝50の縁50aが描く曲線が指数関数からなる曲線であるため、溝幅が中心側から外周側に向けて徐々に広くなる。そのため、上記一つの溝50を、例えばミーリングで加工する場合に、ミーリングを2回以上走らさなければならない。幅が狭い中心側の溝50の部分50bの加工では、ミーリングを2回程度走らせるだけでよいが、外周側の溝の部分の加工ではミーリングをさらに何度も走らせなければならなくなり、ミーリングを走らす回数は極座標の半径Rが大きくなればなるほど増えて、上記溝50の加工に工数がかかって、溝50の加工が難しいといった問題があった。
【0004】
そこで、本発明の目的は、動圧発生用の溝の加工が簡単で、かつ、安定な動圧を発生させることができるヘリングボーンタイプの溝を持ったスラスト動圧軸受を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明のスラスト動圧軸受は、
軸部または軸部に形成されたフランジ状部の端面と、この端面に対向するハウジングの軸受面とのうちの少なくとも一方に動圧発生用の溝を有し、上記溝は、折り返し部と、その折り返し部よりも内側の内側部分と、上記折り返し部よりも外側の外側部分とを有するヘリングボーンタイプの溝であるスラスト動圧軸受において、
上記溝の上記内側部分と、上記溝の上記外側部分とは、夫々において、一定の溝幅を有し、かつ、上記外側部分の溝幅は、上記内側部分の溝幅よりも広く、かつ、上記外側部分の長さは、上記内側部分の長さよりも短く、上記溝の外側部分に隣接する丘の丘幅は、上記溝の内側部分に隣接する丘の丘幅よりも広く、
上記溝または丘の折り返し部の先端は、上記溝または丘の上記内側部分または上記外側部分の溝幅または丘幅と同じ直径を有する円と同じ曲率を有する曲面であることを特徴としている。
また、請求項2の発明は、
軸部または軸部に形成されたフランジ状部の端面と、この端面に対向するハウジングの軸受面とのうちの少なくとも一方に動圧発生用の溝を有し、上記溝は、折り返し部と、その折り返し部よりも内側の内側部分と、上記折り返し部よりも外側の外側部分とを有するヘリングボーンタイプの溝であるスラスト動圧軸受において、
上記溝の上記内側部分と、上記溝の上記外側部分とは、夫々において、一定の溝幅を有し、かつ、上記外側部分の溝幅は、上記内側部分の溝幅よりも狭く、かつ、上記外側部分の長さは、上記内側部分の長さよりも長いかあるいは等しくなっていて、上記溝の外側部分に隣接する丘の丘幅は、上記溝の内側部分に隣接する丘の丘幅よりも狭く、
上記溝または丘の折り返し部の先端は、上記溝または丘の上記内側部分または上記外側 部分の溝幅または丘幅と同じ直径を有する円と同じ曲率を有する曲面であることを特徴と
している。
【0006】
上記請求項1および2の発明のスラスト動圧軸受によれば、上記溝の折り返し部よりも内側の内側部分と上記溝の折り返し部よりも外側の外側部分の夫々において、溝幅が実質的に一定であり、かつ、上記内側部分の溝幅と上記外側部分の溝幅とは、互いに異なっている。ここで、上記溝の幅はその溝の両縁に内接する円の直径で定義されている。
【0007】
したがって、上記溝を例えば、ミーリングで加工する場合に、上記溝の折り返し部よりも内側の内側部分と上記溝の折り返し部よりも外側の外側部分の夫々において、大きさが異なるミーリングを、原則として夫々1回走らすだけで動圧発生用の溝の加工をすることができる。ここで、上記溝の内側部分と外側部分の夫々を加工するにあたって、勿論、上記溝の内側部分と外側部分の夫々に対して小径のミーリングを平行に数回走らせてもよい。また、上記内側部分の溝幅と上記外側部分の溝幅とが互いに異なり、これらの幅を内側と外側で最適に設定することにより、上記溝の折り返し部の位置を変更せずに、動圧の能力を最大にすることができる。
【0008】
また、請求項3の発明のスラスト動圧軸受は、
軸部または軸部に形成されたフランジ状部の端面と、この端面に対向するハウジングの軸受面とのうちの少なくとも一方に動圧発生用の溝を有し、上記溝は、折り返し部と、その折り返し部よりも内側の内側部分と、上記折り返し部よりも外側の外側部分とを有するヘリングボーンタイプの溝であるスラスト動圧軸受において、
上記溝の上記内側部分に隣接する丘と、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の夫々において、一定の丘幅を有し、かつ、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の丘幅は、上記溝の上記内側部分に隣接する丘の丘幅よりも広く、かつ、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の長さは、上記溝の上記内側部分に隣接する丘の長さよりも短く、
上記溝または丘の折り返し部の先端は、上記溝または丘の上記内側部分または上記外側部分の溝幅または丘幅と同じ直径を有する円と同じ曲率を有する曲面であることを特徴としている。
また、請求項4の発明のスラスト動圧軸受は、
軸部または軸部に形成されたフランジ状部の端面と、この端面に対向するハウジングの軸受面とのうちの少なくとも一方に動圧発生用の溝を有し、上記溝は、折り返し部と、その折り返し部よりも内側の内側部分と、上記折り返し部よりも外側の外側部分とを有するヘリングボーンタイプの溝であるスラスト動圧軸受において、
上記溝の上記内側部分に隣接する丘と、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の夫々において、一定の丘幅を有し、かつ、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の丘幅は、上記溝の上記内側部分に隣接する丘の丘幅よりも狭く、かつ、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の長さは、上記溝の上記内側部分に隣接する丘の長さよりも長いかあるいは等しくなっていて、
上記溝または丘の折り返し部の先端は、上記溝または丘の上記内側部分または上記外側部分の溝幅または丘幅と同じ直径を有する円と同じ曲率を有する曲面であることを特徴としている。
【0009】
上記請求項3および4の発明のスラスト動圧軸受によれば、上記溝の折り返し部よりも内側の内側部分と上記溝の折り返し部よりも外側の外側部分の夫々において、上記溝に隣接する丘の丘幅が実質的に一定であり、かつ、上記内側部分の溝に隣接する丘の丘幅と上記外側部分の溝に隣接する丘の丘幅とは、互いに異なっている。ここで、上記溝の隣の丘の丘幅は、その丘の両縁に内接する円の直径で定義されている。
【0010】
したがって、例えば、動圧発生用の溝を金型を用いてプレス成形する場合であって、上記溝の内側部分と外側部分の夫々で上記丘幅が実質的に一定であるから、上記丘に対応する金型における溝の加工を行うとき、上記金型の溝の折り返し部よりも内側の内側部分と、上記金型の溝の折り返し部よりも外側の外側部分の夫々で、大きさの異なるミーリングを、上記外側部分と上記内側部分で1回走らすだけで加工できる。そして、この金型における溝の加工によって、丘の加工が簡単にできる。勿論、1つの金型における溝の加工に、小径のミーリングに平行な軌跡を描かせるようにして、数回走らせてもよい。また、荒加工と仕上げ加工を行う場合は、上記金型における溝の折り返し部よりも外側の外側部分と内側の内側部分の夫々でミーリングに同じ軌跡を複数回描かせることになる。また、上記金型における内側部分の溝の幅と上記金型における外側部分の溝の幅とが互いに異なり、これらの幅を内側と外側で最適に設定することにより、上記金型における溝の折り返し部の位置を変更せずに、動圧の能力を最大にすることができる。
【0011】
また、請求項5の発明のスラスト動圧軸受は、請求項1乃至4のいずれか1つに記載のスラスト動圧軸受において、上記溝の溝幅と、その溝の隣りの丘の幅との比が2:1から1:5である。
【0012】
上記請求項5の発明のスラスト動圧軸受によれば、上記溝または丘の折り返し部よりも内側の内側部分と上記溝または丘の折り返し部よりも外側の外側部分の夫々において、上記溝の幅と上記丘の幅との比が2:1から1:5であるので、大きな動圧を安定に発生させることができる。また、特に1:1の時に最大の動圧を発生するため好ましい。
【0013】
また、請求項6の発明のスラスト動圧軸受は、請求項1乃至5のいずれか1つに記載のスラスト動圧軸受において、上記溝または丘の縁が描く曲線がインボリュート曲線である。
【0014】
上記請求項6の発明のスラスト動圧軸受によれば、上記溝または丘の縁が描く曲線がインボリュート曲線であるので、上記溝または丘の折り返し部の内側と外側の夫々おいて、溝幅または丘幅が一定の動圧発生用の溝を簡単に加工することができる。また、上記動圧発生用の溝とその溝の隣の丘との幅の比を、上記溝の折り返し部よりも内側の内側部分と上記溝の折り返し部よりも外側の外側部分の夫々に対して、簡単に一定にすることができる。
【0015】
【0016】
本発明のスラスト動圧軸受によれば、上記動圧発生用の溝または丘の折り返し部の先端は、上記溝または丘の上記内側部分または上記外側部分での溝幅または丘幅と同じ直径を有する円と同じ曲率である。したがって、上記動圧発生用の溝を、例えば、ミーリングで加工する場合、溝の折り返し部の内側かまたは溝の折り返し部の外側の側壁に内接して走らせるミーリングの外周によって、上記折り返し部の先端の加工がなされ、上記折り返し部の先端の加工を容易にできる。また、プレス成形する場合は、丘形成用の金型の溝を、例えば、ミーリングで加工する場合、丘形成用の金型の溝の折り返し部の内側かまたは丘形成用の金型の溝の折り返し部の外側の側壁に内接して走らせるミーリングの外周によって、上記丘形成用の金型の溝の折り返し部の先端の加工がなされ、上記丘形成用の金型の溝の折り返し部の先端の加工を容易にできる。
【0017】
また、請求項の発明のスラスト動圧軸受の製造方法は、
軸部または軸部に形成されたフランジ状部の端面と、この端面に対向するハウジングの軸受面とのうちの少なくとも一方に、折り返し部と、その折り返し部よりも内側の内側部分と、上記折り返し部よりも外側の外側部分とを有するヘリングボーンタイプの動圧発生用の溝であって、
上記溝の上記内側部分と、上記溝の上記外側部分とは、夫々において、一定の溝幅を有し、かつ、上記外側部分の溝幅は、上記内側部分の溝幅よりも広く、かつ、上記外側部分の長さは、上記内側部分の長さよりも短く、上記溝の外側部分に隣接する丘の丘幅は、上記溝の内側部分に隣接する丘の丘幅よりも広く、
上記溝の折り返し部の先端は、上記溝の上記内側部分または上記外側部分の溝幅と同じ直径を有する円と同じ曲率を有する曲面である動圧発生用の溝、
または、
上記溝の上記内側部分と、上記溝の上記外側部分とは、夫々において、一定の溝幅を有し、かつ、上記外側部分の溝幅は、上記内側部分の溝幅よりも狭く、かつ、上記外側部分の長さは、上記内側部分の長さよりも長いかあるいは等しくなっていて、上記溝の外側部分に隣接する丘の丘幅は、上記溝の内側部分に隣接する丘の丘幅よりも狭く、
上記溝の折り返し部の先端は、上記溝の上記内側部分または上記外側部分の溝幅と同じ直径を有する円と同じ曲率を有する曲面である動圧発生用の溝
を有するスラスト動圧軸受における
上記動圧発生用の溝の上記内側部分をミーリングにより1回のみ軌跡を描かせる、または、複数回同じ軌跡を描かせる加工により形成すると共に、
上記動圧発生用の溝の上記外側部分をミーリングにより1回のみ軌跡を描かせる、または、複数回同じ軌跡を描かせる加工により形成することを特徴としている。
【0018】
また、請求項のスラスト動圧軸受のプレス成形用の金型の製造方法は、
軸部または軸部に形成されたフランジ状部の端面と、この端面に対向するハウジングの軸受面とのうちの少なくとも一方に、折り返し部と、その折り返し部よりも内側の内側部分と、上記折り返し部よりも外側の外側部分とを有するヘリングボーンタイプの動圧発生用の溝であって、
上記溝の上記内側部分に隣接する丘と、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の夫々において、一定の丘幅を有し、かつ、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の丘幅は、上記溝の上記内側部分に隣接する丘の丘幅よりも広く、かつ、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の長さは、上記溝の上記内側部分に隣接する丘の長さよりも短く、
上記丘の折り返し部の先端は、上記丘の上記内側部分または上記外側部分の丘幅と同じ直径を有する円と同じ曲率を有する曲面である動圧発生用の溝、
または、
上記溝の上記内側部分に隣接する丘と、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の夫々において、一定の丘幅を有し、かつ、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の丘幅は、上記溝の上記内側部分に隣接する丘の丘幅よりも狭く、かつ、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の長さは、上記溝の上記内側部分に隣接する丘の長さよりも長いかあるいは等しくなっていて、
上記丘の折り返し部の先端は、上記丘の上記内側部分または上記外側部分の丘幅と同じ直径を有する円と同じ曲率を有する曲面である動圧発生用の溝
を有するスラスト動圧軸受の上記動圧発生用の溝を形成するプレス成形用の金型における
上記内側部分に隣接する丘部を形成する上記金型の部分を、ミーリングにより1回のみ軌跡を描かせる、または、複数回同じ軌跡を描かせる加工により形成すると共に、
上記金型における上記外側部分に隣接する丘部を形成する上記金型の部分を、ミーリングにより1回のみ軌跡を描かせる、または、複数回同じ軌跡を描かせる加工により形成することを特徴としている。
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0022】
図1は、本実施の形態のすくなくとも軸部の端面に溝を有するヘリングボーンタイプのスラスト動圧軸受の軸部の端面を示す平面図である。図1においては、軸部の輪郭を省略し、溝のパターンのみを示している。この軸部は図示しないハウジング内に回転自在に嵌合し、この軸部の端面をハウジングの軸受面に対向させている。
【0023】
上記軸部の端面には、ヘリングボーンタイプの動圧発生用の溝20,20,20,・・・を設けており、この動圧発生用の溝20は折り返し部20cで、V字型に屈曲している。上記動圧発生用の溝20の幅は、上記折り返し部20cよりも内側の内側部分20aと、上記折り返し部20cよりも外側の外側部分20bとの夫々で溝幅が一定になっていて、かつ、上記内側部分20aの溝幅MS−1は上記外側部分20bの溝幅ML−1よりも狭くなっている。上記内側部分20aの長さは、上記外側部分20bの長さよりもくなっている。
【0024】
ここで、溝の溝幅とは、溝の両縁に内接する円の直径をいう。例えば、上記内側部分20aの溝幅MS−1を例にとって説明すると、この溝幅MS−1とは上記内側部分20aの両縁20d,20dに接する円(図示せず)の直径である。
【0025】
また、上記折り返し部20cの先端21c−1は鋭角に尖った形状をしており、さらに、上記溝20の縁20dはインボリュート曲線になっている。
【0026】
上記動圧発生用の溝20とその隣りの動圧発生用の溝20との間には、上記溝20と同じ平面形状を有する丘22が存在する。上記丘22の折り返し部22cもその先端部22c−1が尖ったV字状の形状をしている。
【0027】
また、上記溝20の場合と同様に、上記溝20の隣の丘22の幅もその丘22の折り返し部22cよりも内側の内側部分と外側の外側部分で夫々一定で、上記丘22の内側部分の幅OS−1は上記溝20の内側部分20cの溝幅MS−1と等しくなっていて、上記丘22の外側部分の丘の幅OL−1は、上記溝20の外側部分20bの溝幅ML−1と等しくなっている。つまり、上記溝20の溝幅ML−1,MS−1と、その溝20の隣りの丘22の幅OL−1,OS−1との比は1:1となる。
【0028】
ここで、丘22の幅とは、溝20の幅と同様に、その丘22の両縁に内接する円の直径をいう。
【0029】
上記構成において、上記軸部が矢印Y方向にもしくはハウジングの軸受面に対して相対的に矢印Y方向に回転すると、上記軸部の端面とハウジングの軸受面との間に封入された潤滑油や気体などの流体(図示せず)が溝20にそって折り返し部20cの方向に向けて送られて動圧が発生する。この実施の形態では、溝20の外側部分20bの溝幅ML−1が内側部分20aの溝幅MS−1よりも広いが、上記外側部分20bの長さが上記内側部分20aの長さよりも短くなっているから、上記軸部が矢印Y方向に回転すると、外側部分20bから折り返し部20cに流れ込む流体の流れと内側部分20dから折り返し部20cにながれこむ流体の流れとがバランスする。そして、上記流体が引き起こす動圧によって、軸部は軸方向に支持される。
【0030】
上記溝20は、上記内側部分20aと外側部分20bとの夫々において溝幅ML−1,MS−1が同じであるので、内側部分20aを加工する小径のミーリング(図示しない)と上記外側部分20bを加工する大径のミーリング(図示せず)の夫々を、原則として夫々の溝の方向にそって1回走らすだけで、溝20の内側部分20aと外側部分20bを加工をすることができる。このように、異なる径のミーリングを上記内側部分20aと外側部分20bの夫々で、夫々溝20の方向に1回走らすだけで、溝20の加工ができるので、溝20を簡単安価に形成することができる。
【0031】
また、上記動圧発生用の溝20の幅と丘22の幅とは、上記内側部分20aでも上記外側部分20bでもそれぞれ1:1の比であるので、大きな動圧を安定に発生することができる。つまり、このスラスト動圧軸受は、大きな負荷能力を得ることができるのである。
【0032】
さらに、上記動圧発生用の溝20の縁20d,20dはインボリュート曲線であるので、ミーリングを内側部分20aと外側部分20bの夫々において、上記溝20を形成すべくインボリュート曲線に沿って容易に走行させることができる。換言すれば、ミーリングをインボリュート曲線を描くように走行させることは機械的に容易にできるのである。また、上記溝20の縁20d,20dはインボリュート曲線であるから、基本的には、上記溝20の内側部分20aにおいても外側部分20bにおいても、軸部の端面を動圧発生用の溝20とその溝20に対して一定の割合の幅を有する丘22ですきまなく埋め尽くすことができる。
【0033】
図2は他の実施の形態のヘリングボーンタイプのスラスト動圧軸受の軸部の端面を示す平面図である。図2においても、軸部の輪郭を省略し、溝のパターンのみを示している。
【0034】
上記軸部の端面には、ヘリングボーンタイプの動圧発生用の溝30,30,30,・・・を設けており、この動圧発生用の溝30は折り返し部30cで、V字型に屈曲している。上記動圧発生用の溝30の幅は、上記折り返し部30cよりも内側の内側部分30aと、上記折り返し部30cよりも外側の外側部分30bとの夫々で溝幅が一定になっていて、かつ、上記内側部分30aの溝幅ML−2は上記外側部分30bの溝幅MS−2よりも広くなっている。また、上記内側部分30aの長さは、上記外側部分30bの長さよりも短いか、あるいは略等しくなっている。
【0035】
また、上記折り返し部30cの先端30c−1は鋭角に尖った形状をしており、さらに、上記溝30の縁30dはインボリュート曲線になっている。
【0036】
上記動圧発生用の溝30とその隣りの溝30との間には、上記溝30と同じ平面形状を有する丘32が存在する。上記丘32もその折り返し部32cの先端32c−1が尖ったV字状の形状をしている。そして、その丘32の幅は、上記溝の場合と同様に、その丘32の折り返し部32cよりも内側の内側部分と外側の外側部分で夫々一定で、上記丘32の内側部分の幅OL−2は上記溝30の内側部分30a溝幅ML−2と等しくなっていて、上記丘32の外側部分の丘の幅OS−2は、上記溝30の外側部分30bの溝幅MS−2と等しくなっている。
【0037】
上記構成において、上記軸部が矢印Z方向にもしくは相対Z方向に回転すると、上記軸部の端面とハウジングの軸受面との間に封入された潤滑油や気体などの流体(図示せず)が溝30にそって折り返し部30cの方向に向けて送られて動圧が発生する。この実施の形態の例では、溝30の外側部分30bの溝幅MS−2が内側部分30aの溝幅ML−2よりも狭いが、上記外側部分30bの長さが上記内側部分30aの長さよりも長いか、あるいは略等しくなっている。そのため、上記軸部が矢印Z方向に回転すると、外側部分30bから折り返し部に流れ込む流体の流れと内側部分30aから折り返し部30cにながれこむ流体の流れとがバランスする。そして、上記流体が引き起こす動圧によって、軸部は軸方向に支持される。
【0038】
図3は他の実施の形態の軸部の端面の一部を示す図である。この実施の形態では、図3に示すようにヘリングボーンタイプの動圧発生用の溝20の折り返し部20cの先端20c−2の形状は、上記溝20の折り返し部20cよりも内側の内側部分20aの溝幅と同じ直径を有する円の曲率と同じ曲率を持つ円筒面からなっている。そして、この溝の折り返し部の先端の形状のみが先の図1で示した実施の形態と異なる。したがって、先の図1で示した実施の形態と同一構成部には同一参照番号を付して説明を省略する。
【0039】
上記構成によれば、例えば、溝の折り返し部の上記先端20c−2は上記溝20の折り返し部20cよりも内側の内側部分20aに内接する円筒面と同一曲率を有する曲面であるから、例えば、溝20の内側部分20aを加工するときに使うミーリングを、上記溝20の内側部分20aを描くように走らせて、折り返し部20cで切り返すだけで、簡単に折り返し部20cの先端20c−2の加工を行うことができる。
【0040】
ここで、図3の実施の形態においては、上記折り返し部20cの先端の形状20c−2を上記溝20の折り返し部20cよりも内側の内側部分20aに内接する円の曲率と等しい曲率を有する円筒面からなっているとしたが、上記折り返し部20cの先端部を加工するのに、上記溝20の折り返し部20cよりも外側の外側部分20bを加工するときに使うミーリングを上記折り返し部20cで単に切り返えしてもよい。この場合、溝20の折り返し部20cの先端の形状は、上記溝20の折り返し部20cよりも外側の外側部分20bに内接する円の曲率と等しい曲率を有する円筒面になる。
【0041】
また、図1から図3の全ての実施の形態では、溝20,30の幅と丘22,32の幅とは溝の折り返し部20c,30cよりも内側の内側部分20a,30aと外側の外側部分20b,30bの夫々で1:1の比にしているが、これに限られるものではなく、様々な比の値にすることができる。
【0042】
また、上記実施の形態では、ヘリングボーンタイプの動圧発生用の溝は軸部の端面に設けたが、動圧発生用の溝を軸部の端面に設けることなく、軸部の端面に対向するハウジングの軸受面に動圧発生用の溝を設けてもよい。また、軸部の端面に代えて軸部に設けたフランジ状部の端面に溝を設けてもよい。また、軸部やフランジ状部の端面とハウジングの軸受面との両方に動圧発生用の溝を設けてもよい。
【0043】
また、上記実施の形態では、動圧発生用の溝は、ミーリングで直接機械加工する例について説明したが、動圧発生用の溝をプレス成形してもよい。この場合、上述のように溝の溝幅および丘の幅が溝の折り返し部の内側の内側部分と外側の外側部分で夫々一定であれば、プレス成形用の金型における溝の加工をミーリングを内側部分と外側部分の夫々において原則として夫々1回走らすだけで、金型を簡単に加工することができる。なお、ここで原則として夫々1回という意味は、ミーリングに同じ軌跡または平行な軌跡を描かせるという意味である。また、荒加工と仕上げ加工を上記金型における溝の内側部分と上記金型における溝の外側部分の夫々に対して各々1回した場合であっても、この明細書では、ミーリングを1回走らせたという。つまり、上記金型における溝の折り返し部の内側と外側の夫々に対し同一軌跡を描かせることを、ミーリングを1回走らせたという。この場合、金型の溝が、動圧発生用の丘形状と実質同一になるため、上記動圧発生用の溝に関する記載が、丘についてもいえる。
【0044】
また、上記動圧発生用の溝またはプレス成形用金型をエッチング加工してもよい。また、電解加工や放電加工でもよい。この場合、溝幅または金型における溝幅が上記溝の折り返し部よりも内側の内側部分と外側の外側部分でそれぞれ一定であるので、現像のためのパターンあるいは電極を簡単に形成することができる。
【0045】
また、上記実施の形態では、動圧発生用の溝または金型の溝は断面が溝の折り返し部よりも内側の内側部分でも外側の外側部分でも矩形であったが、溝または金型の溝の断面は台形であってもよい。台形状の溝または金型の溝に対しては円錐台形状のミーリングを1回走らせるだけで、上記断面が台形の溝または金型の溝の加工ができる。
【0046】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1乃至4の発明のスラスト動圧軸受によれば、ヘリングボーンタイプの動圧発生用の溝または丘の折り返し部よりも内側の内側部分と、その折り返し部よりも外側の外側部分の夫々で、溝幅または丘幅が実質的に一定で、かつ、互いに異なっているので、例えば、上記溝や金型の溝等をミーリングで加工する場合に、原則として、溝や金型の溝の内側部分と外側部分の夫々においてミーリングを1回走らすだけで、溝または丘を簡単に加工することができる。また、上記内側部分の溝幅または丘幅と上記外側部分の溝幅または丘幅とが互いに異なり、これらの幅を内側と外側で最適に設定することにより、上記溝または丘の折り返し部の位置を変更せずに、動圧の能力を最大にすることができる。
【0047】
また、請求項5の発明のスラスト動圧軸受によれば、上記溝の幅と上記丘の幅との比が2:1から1:5であるので、大きな動圧を安定に発生させることができる。
【0048】
また、請求項6の発明のスラスト動圧軸受によれば、溝の縁が描く曲線がインボリュート曲線であるので、溝が内側部分と外側部分との間で屈曲していても、溝と丘との幅との比を簡単に一定にすることができ、かつ、その比が一定である溝と丘とで平面を埋めつくすことができる。
【0049】
また、本発明のスラスト動圧軸受によれば、上記動圧発生用の溝または丘の折り返し部の先端が、上記溝または丘の上記内側部分または上記外側部分の溝幅または丘幅と同じ直径を有する円と同じ曲率となるので、上記動圧発生の溝または丘の折り返し部で、溝または丘形成用の金型の溝の内側部分の加工に使ったミーリングか、溝または丘形成用の金型の溝の外側部分の加工に使ったミーリングのどちらかを溝または丘形成用の金型溝の折り返し部で単に切り返すだけで、上記溝または丘の折り返し部の先端の曲面の加工を簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態のスラスト動圧軸受の軸部の端面の平面図である。
【図2】 図2はこの発明の他の実施の形態のスラスト動圧軸受の軸部の端面の平面図である。
【図3】 図3はこの発明のスラスト動圧軸受の他の実施の形態の軸部の端面の一部を示す図である。
【図4】 図4は従来のスラスト動圧軸受の軸部の端面の平面図である。
【符号の説明】
20、30 動圧発生溝、
20a、30a 内側部分、
20b、30b 外側部分、
20d、30d 縁、
22、32 丘、
20c、30c 折り返し部、
20c−1、20c−2、30c−1 折り返えし部の先端。

Claims (8)

  1. 軸部または軸部に形成されたフランジ状部の端面と、この端面に対向するハウジングの軸受面とのうちの少なくとも一方に動圧発生用の溝を有し、上記溝は、折り返し部と、その折り返し部よりも内側の内側部分と、上記折り返し部よりも外側の外側部分とを有するヘリングボーンタイプの溝であるスラスト動圧軸受において、
    上記溝の上記内側部分と、上記溝の上記外側部分とは、夫々において、一定の溝幅を有し、かつ、上記外側部分の溝幅は、上記内側部分の溝幅よりも広く、かつ、上記外側部分の長さは、上記内側部分の長さよりも短く、上記溝の外側部分に隣接する丘の丘幅は、上記溝の内側部分に隣接する丘の丘幅よりも広く、
    上記溝または丘の折り返し部の先端は、上記溝または丘の上記内側部分または上記外側部分の溝幅または丘幅と同じ直径を有する円と同じ曲率を有する曲面であることを特徴とするスラスト動圧軸受。
  2. 軸部または軸部に形成されたフランジ状部の端面と、この端面に対向するハウジングの軸受面とのうちの少なくとも一方に動圧発生用の溝を有し、上記溝は、折り返し部と、その折り返し部よりも内側の内側部分と、上記折り返し部よりも外側の外側部分とを有するヘリングボーンタイプの溝であるスラスト動圧軸受において、
    上記溝の上記内側部分と、上記溝の上記外側部分とは、夫々において、一定の溝幅を有し、かつ、上記外側部分の溝幅は、上記内側部分の溝幅よりも狭く、かつ、上記外側部分の長さは、上記内側部分の長さよりも長いかあるいは等しくなっていて、上記溝の外側部分に隣接する丘の丘幅は、上記溝の内側部分に隣接する丘の丘幅よりも狭く、
    上記溝または丘の折り返し部の先端は、上記溝または丘の上記内側部分または上記外側部分の溝幅または丘幅と同じ直径を有する円と同じ曲率を有する曲面であることを特徴とするスラスト動圧軸受。
  3. 軸部または軸部に形成されたフランジ状部の端面と、この端面に対向するハウジングの軸受面とのうちの少なくとも一方に動圧発生用の溝を有し、上記溝は、折り返し部と、その折り返し部よりも内側の内側部分と、上記折り返し部よりも外側の外側部分とを有するヘリングボーンタイプの溝であるスラスト動圧軸受において、
    上記溝の上記内側部分に隣接する丘と、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の夫々において、一定の丘幅を有し、かつ、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の丘幅は、上記溝の上記内側部分に隣接する丘の丘幅よりも広く、かつ、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の長さは、上記溝の上記内側部分に隣接する丘の長さよりも短く、
    上記溝または丘の折り返し部の先端は、上記溝または丘の上記内側部分または上記外側部分の溝幅または丘幅と同じ直径を有する円と同じ曲率を有する曲面であることを特徴とするスラスト動圧軸受。
  4. 軸部または軸部に形成されたフランジ状部の端面と、この端面に対向するハウジングの軸受面とのうちの少なくとも一方に動圧発生用の溝を有し、上記溝は、折り返し部と、その折り返し部よりも内側の内側部分と、上記折り返し部よりも外側の外側部分とを有するヘリングボーンタイプの溝であるスラスト動圧軸受において、
    上記溝の上記内側部分に隣接する丘と、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の夫々において、一定の丘幅を有し、かつ、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の丘幅は、上記溝の上記内側部分に隣接する丘の丘幅よりも狭く、かつ、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の長さは、上記溝の上記内側部分に隣接する丘の長さよりも長いかあるいは等しくなっていて、
    上記溝または丘の折り返し部の先端は、上記溝または丘の上記内側部分または上記外側部分の溝幅または丘幅と同じ直径を有する円と同じ曲率を有する曲面であることを特徴とするスラスト動圧軸受。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つに記載のスラスト動圧軸受において、上記溝の溝幅と、その溝の隣りの丘の幅との比が2:1から1:5であることを特徴とするスラスト動圧軸受。
  6. 請求項1乃至5に記載のスラスト動圧軸受において、上記溝または丘の縁が描く曲線がインボリュート曲線であることを特徴とするスラスト動圧軸受。
  7. 軸部または軸部に形成されたフランジ状部の端面と、この端面に対向するハウジングの軸受面とのうちの少なくとも一方に、折り返し部と、その折り返し部よりも内側の内側部分と、上記折り返し部よりも外側の外側部分とを有するヘリングボーンタイプの動圧発生用の溝であって、
    上記溝の上記内側部分と、上記溝の上記外側部分とは、夫々において、一定の溝幅を有し、かつ、上記外側部分の溝幅は、上記内側部分の溝幅よりも広く、かつ、上記外側部分の長さは、上記内側部分の長さよりも短く、上記溝の外側部分に隣接する丘の丘幅は、上記溝の内側部分に隣接する丘の丘幅よりも広く、
    上記溝の折り返し部の先端は、上記溝の上記内側部分または上記外側部分の溝幅と同じ直径を有する円と同じ曲率を有する曲面である動圧発生用の溝、
    または、
    上記溝の上記内側部分と、上記溝の上記外側部分とは、夫々において、一定の溝幅を有し、かつ、上記外側部分の溝幅は、上記内側部分の溝幅よりも狭く、かつ、上記外側部分の長さは、上記内側部分の長さよりも長いかあるいは等しくなっていて、上記溝の外側部分に隣接する丘の丘幅は、上記溝の内側部分に隣接する丘の丘幅よりも狭く、
    上記溝の折り返し部の先端は、上記溝の上記内側部分または上記外側部分の溝幅と同じ直径を有する円と同じ曲率を有する曲面である動圧発生用の溝
    を有するスラスト動圧軸受における
    上記動圧発生用の溝の上記内側部分をミーリングにより1回のみ軌跡を描かせる、または、複数回同じ軌跡を描かせる加工により形成すると共に、
    上記動圧発生用の溝の上記外側部分をミーリングにより1回のみ軌跡を描かせる、または、複数回同じ軌跡を描かせる加工により形成することを特徴とするスラスト動圧軸受の製造方法。
  8. 軸部または軸部に形成されたフランジ状部の端面と、この端面に対向するハウジングの軸受面とのうちの少なくとも一方に、折り返し部と、その折り返し部よりも内側の内側部分と、上記折り返し部よりも外側の外側部分とを有するヘリングボーンタイプの動圧発生用の溝であって、
    上記溝の上記内側部分に隣接する丘と、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の夫々において、一定の丘幅を有し、かつ、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の丘幅は、上記溝の上記内側部分に隣接する丘の丘幅よりも広く、かつ、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の長さは、上記溝の上記内側部分に隣接する丘の長さよりも短く、
    上記丘の折り返し部の先端は、上記丘の上記内側部分または上記外側部分の丘幅と同じ直径を有する円と同じ曲率を有する曲面である動圧発生用の溝、
    または、
    上記溝の上記内側部分に隣接する丘と、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の夫々において、一定の丘幅を有し、かつ、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の丘幅は、上記溝の上記内側部分に隣接する丘の丘幅よりも狭く、かつ、上記溝の上記外側部分に隣接する丘の長さは、上記溝の上記内側部分に隣接する丘の長さよりも長いかあるいは等しくなっていて、
    上記丘の折り返し部の先端は、上記丘の上記内側部分または上記外側部分の丘幅と同じ直径を有する円と同じ曲率を有する曲面である動圧発生用の溝
    を有するスラスト動圧軸受の上記動圧発生用の溝を形成するプレス成形用の金型における
    上記内側部分に隣接する丘部を形成する上記金型の部分を、ミーリングにより1回のみ軌跡を描かせる、または、複数回同じ軌跡を描かせる加工により形成すると共に、
    上記金型における上記外側部分に隣接する丘部を形成する上記金型の部分を、ミーリングにより1回のみ軌跡を描かせる、または、複数回同じ軌跡を描かせる加工により形成することを特徴とするスラスト動圧軸受のプレス成形用の金型の製造方法。
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