JP3985320B2 - 無人車の衝突防止制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,所定の走行路上を走行する複数の無人車の衝突を防止する無人車の衝突防止制御装置に関し,各無人車に設置され,該無人車が走行する複数の流入路が合流する合流点を含む所定の合流領域内へ進入する無人車の検知信号を送信する送信手段と,上記無人車に設置され,上記送信手段により送信された上記検知信号を受信する受信手段とを具備し,上記受信手段による無人車の検知信号に基づいて無人車の衝突防止制御を行う無人車の衝突防止制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
無人搬送車を所定の走行経路に従って走行させる無人搬送システム等の無人車を用いた走行システムにおいては,上記走行経路上に複数の流入路が1つに合流する合流点が存在する場合,該合流点における衝突を防止して各無人車を安全且つスムーズに合流点に進入させるための衝突防止制御装置が必要となる。このような衝突防止制御装置が,例えば実開平2−95404号公報に提案されている。以下,上記従来技術について簡単に説明する。
上記従来技術に係る衝突防止制御装置Z0について説明する。
衝突防止制御装置Z0は,図11に示すように,例えば2つの流入路61a,61b(流入路61で総称する)が1つの合流点62に合流し,流出路63に流出するような合流部分に適用される。
上記合流点62上,及び流入路61a,61b上の上記合流点62から所定距離手前の位置には,それぞれ認識マーク67,66a,66bが設けられており,それら認識マークに囲まれた領域(合流領域とする)が制御対象領域となる。上記合流領域内には,流入路61a,61bに沿って一続きの導電線65が敷設されている。また,各無人車64a,64b(無人車64で総称する)には,上記認識マーク67,66a,66bを検知するマークセンサ70と,上記導電線65に対して誘導電流を誘起させる励磁コイル68と,上記導電線65上を流れる電流を検出する受信コイル69と,図示しない制御装置が設置されている。
【0003】
以上のような構成を有する従来技術に係る衝突防止制御装置Z0の具体的な制御手順について説明する。例えば,流入路61aを走行する無人車64aが認識マーク66aに差しかかり,該無人車64aに設置されたマークセンサ70が該認識マーク66aを検知すると,該無人車64a上の制御装置(不図示)はまず受信コイル69を作動させる。この時,該受信コイル69が導電線65上の電流を検出しなければ,該無人車64aは,上記受信コイル69を停止し,続いて励磁コイル68により上記導電線65上に誘導電流を誘起しながら合流点62に向かって走行を続ける。無人車64aが認識マーク67に差しかかり,マークセンサ70が該認識マーク67を検知すると,上記励磁コイル68は停止され,該無人車64aはそのまま走行を続ける。
上記無人車64aが上記合流領域内(認識マーク66a−67間)を走行中に,流入路61bを走行する無人車64bが認識マーク66bに差しかかり,該無人車64bに設置されたマークセンサ70が該認識マーク66bを検知すると,該無人車64b上の制御装置(不図示)は,上記無人車64aの時と同様,まず受信コイル69を作動させる。この時,導電線65には,上記無人車64aの励磁コイル68により電流が流されているため,該無人車64b上の受信コイル69によりその電流が検出される。この受信コイル69による電流の検出により,上記制御装置は合流領域内の他の無人車の存在を認識し,該無人車64bを停止させる。上記無人車64aが上記認識マーク67を通過することによって,停止中の無人車64bの受信コイル69で電流が検出されなくなると,該無人車64bの制御装置は該無人車64bを発進させ,合流点62を通過させる。
上記従来技術に係る衝突防止制御装置Z0は,以上説明したような制御方法により,合流点への複数の無人車の同時進入を禁止し,無人車を1台ずつ進入させるように制御して衝突を防止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来技術には以下のような問題点があった。
上記従来技術に係る衝突防止制御装置Z0では,各流入路61a,61b上の無人車64a,64bが,上記合流領域内に敷設された一つの導電線を介して送受信を行うため,一台の無人車が送信と受信とを同時に行うと自己の送信信号を受信してしまい,適切な制御が行えないという欠点がある。そこで上記衝突防止制御装置Z0では,その自己信号の受信による不具合を回避するため,信号の送信と受信とを同時に行うことを避け,無人車が上記合流領域に進入すると,まず受信コイル69を作動させ,該受信コイル69が導電線65上の電流を検出しなければ,上記受信コイル69を停止させてから励磁コイル68を動作させるようにしている。ところが,このように信号の送受信を同時に行わないことにより,上記合流領域に無人車61a,61bが全く同時に進入した場合には,両者は合流点で衝突してしまう可能性があった。上記無人車61a,61bが同時に合流領域に進入すると,両者が同じように信号の受信,送信動作を順に行うため,一方の無人車の送信動作と他方の無人車の受信動作が重なることがなく,お互いに他車の存在を認識することができないからである。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,複数の無人車が合流領域内へ同時に進入した場合にも,適切な制御を行うことが可能な無人車の衝突防止制御装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は,各無人車に設置され,該無人車が走行する複数の流入路が合流する合流点を含む所定の合流領域内へ進入する無人車の検知信号を送信する送信手段と,上記無人車に設置され,上記送信手段により送信された上記検知信号を受信する受信手段と,1の流入路上の無人車に設置された上記送信手段から,他の流入路上の無人車に設置された上記受信手段へ上記検知信号を伝送する伝送手段を具備し,上記受信手段による無人車の検知信号に基づいて無人車の衝突防止制御を行う無人車の衝突防止制御装置において,上記伝送手段が,上記複数の流入路中の2本ずつの流入路の組み合わせ毎にそれぞれ設定された上記合流領域内に配設された2本の導電線であって,一方の導電線が一方の流入路上の無人車に搭載された上記送信手段と他方の流入路上の無人車に搭載された上記受信手段との間を接続する導電線であり,他方の導電線が一方の流入路上の無人車に搭載された上記受信手段と他方の流入路上の無人車に搭載された上記送信手段との間を接続する導電線によって構成されてなることを特徴とする無人車の衝突防止制御装置として構成されている。
更に,上記受信手段により他車からの上記検知信号が受信された時点で自車の上記送信手段からの送信を停止させ,上記受信手段で上記検知信号が受信されなくなった時点で上記送信手段からの送信を開始させるようにすると共に,上記受信手段で上記検知信号を受信している間は当該受信している無人車を上記合流点へ進入させないように構成すれば,複数の無人車が同時に上記合流領域に進入したとしても,その後の制御周期が完全に一致しない限り,合流点での衝突を防止できる。
更に,上記受信手段による受信周期をランダムに変化させたり,或いは上記受信手段による受信周期を無人車毎に異ならせるようにすれば,上記制御周期が完全に一致することはなく,複数の無人車が同時に上記合流領域に進入した際の合流点での衝突が完全に防止できる。
【0006】
また,上記受信手段により他車からの上記検知信号を受信してから当該無人車を上記合流点手前に一時停止させるまでを上記受信手段による受信周期として個々に異ならせる,即ち,他車からの上記検知信号を受信すると必ず合流点手前で一時停止させ,その時点で他車からの上記検知信号を受信しなければ発車するようにし,且つ上記一時停止までの時間を各無人車毎に確実に異ならせるようにしても,複数の無人車が同時に上記合流領域に進入した際の合流点での衝突が完全に防止できる。
尚,例えば上記伝送手段は導電線により,上記送信手段は上記導電線に誘導電流を誘起させる励磁手段により,上記受信手段は上記導電線上を流れる電流を検知する電流検知手段により具現化できる。
【0007】
また,上記伝送手段として,上記複数の流入路の2本ずつの流入路の組み合わせ毎に上記合流領域内に配設され,一方の流入路の無人車に搭載された上記送信手段又は受信手段と,他方の流入路上の無人車に搭載された上記受信手段又は送信手段との間でのみ信号を伝達しうるように構成されたものにおいては,更に自車の上記送信手段により送信された上記検知信号を自車の上記受信手段に伝達する自車信号伝達手段と,上記伝送手段及び上記自車信号伝達手段を介して上記受信手段で受信された上記検知信号が,自車/他車のいずれの上記送信手段で送信されたものであるかを識別する検知信号識別手段と,上記検知信号識別手段での識別結果に基づいて当該装置の正常/異常の判断を行う判断手段を具備するように構成すれば,例えば各無人車の送信手段や受信手段の故障が検知でき,それに基づいて適切な処置を施すことができるため,最悪の衝突事故を未然に防止することが可能となる。この場合の一例として,上記検知信号をパルス信号とし,上記検知信号識別手段が,上記パルス信号のパルス数に基づいて上記識別を行うように構成できる。
【0008】
【作用】
本発明に係る無人車の衝突防止制御装置では,自車の検知信号を自車で受信することがないため,自車の検知信号の送信と他車の検知信号の受信を並行して行うことが可能となり,無人車が同時進入した場合でも相手の存在を検知できずに衝突する事故を防止できる。
また,複数の無人車が全く同時に上記合流領域に進入した場合,それらの無人車は徐行,加速を繰り返し行うが,その制御周期が合流点に進入するまで完全に一致しない限り,1台の無人車のみがそのまま合流点へ進入し,その他の無人車は合流点手前で徐行,若しくは一時停止する。従って,複数の無人車が全く同時に上記合流領域に進入した場合の衝突事故の可能性は極めて低くなる。
更に,上記受信手段による受信周期をランダムに変化させたり,或いは上記受信手段による受信周期を無人車毎に異ならせるようにすれば,上記制御周期が完全に一致することはなく,複数の無人車が同時に上記合流領域に進入した際の合流点での衝突が完全に防止される。
【0009】
また,他車からの上記検知信号を受信すると必ず合流点手前で一時停止させ,その時点で他車からの上記検知信号を受信しなければ発車するようにし,且つ上記一時停止までの時間を各無人車毎に確実に異ならせるようにしても,複数の無人車が同時に上記合流領域に進入した際の合流点での衝突が完全に防止できるが,他車からの上記検知信号を受信すると必ず一時停止することになるため,効率は低下する。
【0010】
上記送信手段,受信手段,伝送手段の例としては,上記送信手段が導電線に誘導電流を誘起させる励磁手段であり,上記受信手段が導電線上を流れる電流を検知する電流検知手段であり,上記伝送手段が上記導電線である場合が考えられる。この場合,上記伝送手段は,上記複数の流入路の2本づつの流入路の組み合わせ毎にそれぞれ独立して上記合流領域内に配設され,一方の流入路の無人車に搭載された上記送信手段又は受信手段と,他方の流入路上の無人車に搭載された上記受信手段又は送信手段との間でのみ信号を伝達しうるように構成される。即ち,上記2本づつの流入路の組み合わせ毎に導電線が2本ずつ配設される。従って,自車の検知信号を自車で受信することによる誤動作が防止でき,また,自車の検知信号の送信と他車の検知信号の受信を並行して行うことが可能となるので,無人車が同時進入した場合でも相手の存在を検知できずに衝突する事故を防止できる。
また,非優先側の無人車の送信手段による検知信号の送信を停止する代わりに,優先側の無人車の受信手段による検知信号の受信を停止しても同様の効果を得ることができる。
また,一方の流入路の無人車に搭載された上記送信手段又は受信手段と,他方の流入路上の無人車に搭載された上記受信手段又は送信手段との間でのみ信号を伝達しうるように構成されたものにおいて,更に,自車の上記送信手段により送信された上記検知信号を自車の上記受信手段に伝達する自車信号伝達手段と,上記伝送手段及び上記自車信号伝達手段を介して上記受信手段で受信された上記検知信号が,自車/他車のいずれの上記送信手段で送信されたものであるかを識別する検知信号識別手段と,上記検知信号識別手段での識別結果に基づいて当該装置の正常/異常の判断を行う判断手段を具備するように構成した場合,自車の送信手段や受信手段が正常であれば少なくとも自車から送信した送信信号は常に検出される。逆に言えば,自車の送信手段や受信手段に異常が発生すれば,自車から送信した送信信号さえも検出されない。従って,各無人車の送信手段や受信手段の故障が確実に検知でき,それに基づいて適切な処置を施すことができるため,最悪の衝突事故を未然に防止することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して,本発明の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係る無人車の衝突防止制御装置ZAの概略構成を示す模式図,図2は実施例1に係る無人車の衝突防止制御装置Z1の概略構成を示す模式図,図3は上記衝突防止制御装置Z1の励磁コイルの動作制御を行うための回路の一例を示す図,図4は上記実施例1のケース1に係る制御動作の説明図,図5は上記実施例1のケース2に係る制御動作の説明図,図6は上記実施例1のケース3に係る制御動作の説明図,図7は実施例2に係る無人車の衝突防止制御装置Z2の概略構成を示す模式図,図8は実施例3に係る無人車の衝突防止制御装置Z2′の概略構成を示す模式図,図9は実施例4に係る故障検出装置20の概略構成を示す模式図,図10は実施例4に係る故障検出部21の一構成例を示すブロック図である。
本実施の形態では,図1に示すように,2つの流入路10a,10bの合流点に対して衝突防止制御装置ZAを適用した例について説明する。尚,合流点11から手前所定距離の範囲が合流領域P(流入路10a上をPa,流入路10b上をPb)に設定されている。
【0012】
図1に示すように,衝突防止制御装置ZAは,上記合流領域P内に配設された2本の導電線5X,5Yと,上記流入路10a,10b上の上記合流点手前にそれぞれ設置された一時停止点12a,12b(一時停止点12で総称する)と,各無人車1a,1b(無人車1で総称する)上に設置され,上記導電線5X若しくは5Yに誘導電流を誘起する励磁コイル3a,3b(励磁コイル3で総称する)(励磁手段に相当)と,各無人車1a,1b上に設置され,上記導電線5X若しくは5Y上を流れる電流を検出する受信コイル2a,2b(受信コイル2で総称する)(電流検知手段に相当)とを具備して構成されている。更に,上記各無人車1a,1bには,上記受信コイル2a,2bによる検出信号に基づいて各無人車1a,1bの走行制御を行う,図示しない制御装置が設置されている。
上記導電線5Xは,流入路10aの右側面から流入路10bの左側面にかけて,上記導電線5Yは,流入路10aの左側面から流入路10bの右側面にかけて,それぞれ配設されている。また,上記励磁コイル3a,3bは,無人車1a,1bの左側部に,上記受信コイル2a,2bは無人車1a,1bの右側部にそれぞれ設置されている。従って,上記導電線5Xには,無人車1bの励磁コイル3bと無人車1aの受信コイル2aが,上記導電線5Yには,無人車1aの励磁コイル3aと無人車1bの受信コイル2bが,それぞれ作用する。このように,無人車1aの励磁コイル3aと無人車1bの受信コイル2b,無人車1bの励磁コイル3bと無人車1aの受信コイル2aが,それぞれ個別の伝達手段である導電線5X,5Yにより接続されているため,自車の励磁コイルによる電流を自車で検出することによる誤動作は発生せず,従って励磁コイル3と受信コイル2とを同時に動作させることも可能となる。
【0013】
また,図1に示すように,上記導電線5X,5Yは,合流領域Pa,Pbの入口部分で,それぞれ端部位置が所定距離ずらされ,上記受信コイル2が作用する側の導電線の端部の方が手前から配設されている。これは,もしも上記受信コイル2と励磁コイル3とを同時に動作させると,先に上記合流領域P内へ進入している他の無人車があった場合に,該無人車は後から進入した無人車の信号を検知して所定の衝突防止動作を行ってしまうため,無人車1が合流領域P内に進入したとき,まず受信コイル2を動作させ,所定時間遅れて励磁コイル3を動作させることにより,先に上記合流領域P内へ進入している無人車に影響を与えないようにするためである。なお,このように導電線5の端部位置をずらす方法ではなく,受信コイル2と励磁コイル3の動作開始時期をずらすような制御を行ってもよい。
合流領域P内に進入した無人車1が上記受信コイル2により上記導電線5に流れる電流を検出すると,上記制御装置(不図示)は,他車が先に合流領域P内に進入していることを認識し,上記励磁コイル3を停止させると共に当該無人車に徐行を開始させ,上記一時停止点12にて停止させる。その間,上記受信コイル2による検出は引き続き行われる。もしも上記一時停止点12に停止させるまでの間に上記受信コイル2による電流の検出が無くなれば,上記制御装置は他車が合流領域Pから脱出したことを認識し,その時点で上記励磁コイル3による送信を開始させると共に加速させ,上記合流点11に進入させる。また,上記一時停止点12にて停止した場合についても,上記受信コイル2で電流が検出されなくなると,上記制御装置は上記励磁コイル3による送信を開始させると共に停止させていた当該無人車を発進させる。
以上のような制御を行うことにより,無人車1a,1bのいずれかが先に上記合流領域P内に進入していれば,後から進入した無人車は,先に進入している無人車が合流点11を通過するまでは徐行,若しくは一時停止することになり,合流点11での衝突は防止される。
【0014】
ところで,上記のような制御では,万が一無人車1a,1bが同時に上記合流領域P内に進入し,しかもその後の制御周期が完全に一致してしまったような場合には,両無人車とも徐行と加速を繰り返して最終的に合流点11で衝突してしまうこともあり得る。そこで,このような万が一の事故を防止するため,例えば次のような対策が考えられる。
(対策1)
上述の制御では,無人車1が徐行を行っている間に上記受信コイル2による電流の検出が無くなれば,その時点で上記励磁コイル3による送信を開始させると共に加速させるようにしているが,たとえ徐行中に上記受信コイル2による電流の検出が無くなったとしても,必ず上記一時停止点12にて一度停止させ,その時点で受信コイル2による電流の検出が無ければ発車させるようにする。これにより,2台の無人車が同時に上記合流領域P内に進入し,しかも制御周期が完全に一致し,更に上記一時停止点への到着が完全に一致しなければ,合流点11での衝突は発生しない。各無人車の減速率や一時停止点までの距離の違いなどにより,実際上,2台の無人車が同時に上記合流領域P内に進入し,且つ上記一時停止点への到着が完全に一致することはまずないと考えられるが,上記合流領域Pへの進入位置から上記一時停止点12までの距離を各流入路毎に大きく異ならせる(結果的に上記受信コイル2の受信周期を無人車毎に異ならせることと同じである)などにより,衝突は完全に防止できる。
【0015】
(対策2)
上記対策1では,徐行中に受信コイル2による電流の検出が無くなったとしても必ず一時停止することになるため,非常に効率が悪い。そこで,上記受信コイル2による受信周期をランダムに変化させるようにすれば,制御周期の完全な一致が防止できるため,合流点11における衝突は完全に防止できる。
また,各無人車毎に上記受信コイル2による受信周期を異ならせるようにしても同様の効果が期待できる(上記対策2はこの方法の一例と考えることができる)。
以上説明したように,本実施の形態に係る衝突防止制御装置ZAでは,無人車1aの励磁コイル3aと無人車1bの受信コイル2b,無人車1bの励磁コイル3bと無人車1aの受信コイル2aが,それぞれ個別の伝達手段である導電線5X,5Yによりそれぞれ接続されているため,自車の励磁コイルによる電流を自車で検出することによる誤動作は発生しない。また,これにより励磁コイル3と受信コイル2とを同時に動作させることが可能となり,無人車が同時に合流領域に進入した場合でも,上記従来技術のようにお互いに相手を認識することができずに衝突する事故を防止することができる。更に,たとえ徐行中に上記受信コイル2による電流の検出が無くなったとしても,必ず上記一時停止点12にて一度停止させ,その時点で受信コイル2による電流の検出が無ければ発車させるようにすれば,2台の無人車が同時に上記合流領域P内に進入し,且つ上記一時停止点への到着が完全に一致することは殆ど考えられないため,合流点11での衝突の可能性は極めて低くなる。また意識的に一致しないように設定すれば,合流点11での衝突は完全に防止できる。また,上記受信コイル2による受信周期をランダムに変化させたり,或いは無人車毎に上記受信コイル2による受信周期を異ならせれば,万が一2台の無人車が同時に上記合流領域内に進入したような場合に,その後の制御動作が完全に一致して合流点で衝突する事故を完全に防止できる。
【0016】
【実施例】
(実施例1)
上記実施の形態に係る衝突防止制御装置ZAでは,複数の無人車が同時に合流領域に進入した場合の衝突回避対策として,合流領域進入後の制御動作によって優先走行させる無人車をいずれか1台に絞っている。即ち,複数の無人車が同時に合流領域に進入しても,どの無人車が優先されるかはその後の制御動作に依存する。それに対して,予め各流入路に優先順位を設定しておき,複数の無人車が同時に合流領域に進入した場合にはこの優先順位に基づいて1台の無人車を優先走行させるようにすることもできる。
図2に示すように,衝突防止制御装置Z1は,上記合流領域P内に配設された2本の導電線5X,5Yと,非優先側の流入路10b上に設置された非優先信号送信部6S及びリセット信号送信部6R(共に優先順位設定手段,及び優先順位伝達手段を構成)と,各無人車1a,1b(無人車1で総称する)上に設置され,上記導電線5X若しくは5Yに誘導電流を誘起する励磁コイル3a,3b(励磁コイル3で総称する)(励磁手段に相当)と,各無人車1a,1b上に設置され,上記導電線5X若しくは5Y上を流れる電流を検出する受信コイル2a,2b(受信コイル2で総称する)(電流検知手段に相当)と,各無人車1a,1b上に設置され,上記非優先信号送信部6S及びリセット信号送信部6Rからの信号を受信する非優先信号受信部4a,4b(非優先信号受信部4で総称する)(優先順位伝達手段を構成)とを具備して構成されている。更に,上記各無人車1a,1bには,上記受信コイル2a,2bによる検出信号に基づいて各無人車1a,1bの走行制御を行う,図示しない制御装置が設置されている。
上記導電線5Xは,流入路10aの右側面から流入路10bの左側面にかけて,上記導電線5Yは,流入路10aの左側面から流入路10bの右側面にかけて,それぞれ配設されている。また,上記励磁コイル3a,3bは,無人車1a,1bの左側部に,上記受信コイル2a,2bは無人車1a,1bの右側部にそれぞれ設置されている。従って,上記導電線5Xには,無人車1bの励磁コイル3bと無人車1aの受信コイル2aが,上記導電線5Yには,無人車1aの励磁コイル3aと無人車1bの受信コイル2bが,それぞれ作用する。このように,無人車1aの励磁コイル3aと無人車1bの受信コイル2b,無人車1bの励磁コイル3bと無人車1aの受信コイル2aが,それぞれ個別の伝達手段である導電線5X,5Yにより接続されているため,自車の励磁コイルによる電流を自車で検出することによる誤動作は発生せず,従って励磁コイル3と受信コイル2とを同時に動作させることも可能となる。
【0017】
また,図2に示すように,上記導電線5X,5Yは,合流領域Pa,Pbの入口部分で,それぞれ端部位置が所定距離ずらされ,上記受信コイル2が作用する側の導電線の端部の方が手前から配設されている。これは,もしも上記受信コイル2と励磁コイル3とを同時に動作させると,先に上記合流領域P内へ進入している他の無人車があった場合に,該無人車は後から進入した無人車の信号を検知して所定の衝突防止動作を行ってしまうため,無人車1が合流領域P内に進入したとき,まず受信コイル2を動作させ,所定時間遅れて励磁コイル3を動作させることにより,先に上記合流領域P内へ進入している無人車に影響を与えないようにするためである。なお,このように導電線5の端部位置をずらす方法ではなく,受信コイル2と励磁コイル3の動作開始時期をずらすような制御を行ってもよい。
合流領域P内に進入した無人車1が上記受信コイル2により上記導電線5に流れる電流を検出すると,上記制御装置(不図示)は,他車が先に合流領域P内に進入していることを認識し,上記励磁コイル3を動作させることなく,即ち励磁コイル3が作用する側の導電線5の手前で,当該無人車を一時停止させる。上記受信コイル2で電流が検出されなくなると,上記制御装置(不図示)は,他車が合流領域Pから脱出したことを認識し,停止させていた当該無人車を発進させる。
【0018】
ところで,非優先側流入路上の無人車に非優先車であることを認識させるため,上記非優先信号送信部6Sが合流領域Pbの入口近傍に,上記リセット信号送信部6Rが合流領域Pbの出口(合流点11)近傍にそれぞれ設置されており,それぞれ非優先認識信号,非優先リセット信号を送出する。無人車1は,上記非優先信号受信部4により上記非優先信号送信部6Sからの非優先認識信号を受信してから上記リセット信号送信部6Rからの非優先リセット信号を受信するまでの間,次に述べるように自車が非優先側であることを認識しながら走行する。
具体的には,図3に示すような回路により,上記非優先信号送信部6S,及び上記リセット信号送信部6Rからの信号,及び上記受信コイル2による電流検出信号により,上記励磁コイル3の動作が制御される。図3の回路の詳細な動作説明は省略するが,この回路により,上記非優先信号送信部6Sからの非優先認識信号を受信してから上記リセット信号送信部6Rからの非優先リセット信号を受信するまでの間で,且つ上記受信コイル2により電流が検出された場合にのみ,上記励磁コイル3の動作が停止される。即ち,非優先側の無人車1bは,合流領域Pb内で受信コイル2bにより電流を検出すると,その電流が検出されなくなるまで上記励磁コイル3の動作を停止する。勿論,上記制御装置により,上記励磁コイル3の動作停止中は,該無人車の走行も停止される。
【0019】
続いて,本衝突防止制御装置Z1における衝突防止制御動作について,代表的な3つのケースに分けて具体的に説明する。
(ケース1)
このケースは,優先側流入路10a上の無人車1aが先に合流領域Pa内に進入し,遅れて非優先側流入路10b上の無人車10bが合流領域Pb内に進入した場合である(図4参照)。
先に合流領域Pa内に進入した無人車1aでは,まず受信コイル2aによる導電線5X上の電流の検出が行われるが,電流が検出されず,まもなく励磁コイル3aによる導電線5Yへの電流の誘起も開始され,そのまま走行が続けられる。無人車1aに遅れて合流領域Pb内に進入した無人車1bは,非優先信号受信部4bにより上記非優先信号送信部6Sからの非優先認識信号を受信する。それと同時に,受信コイル2bによる導電線5Y上の電流の検出が行われる。導電線5Yには上記無人車1aの励磁コイル3aにより電流が誘起されているため,上記受信コイル2bにより電流が検出され,上記制御装置により無人車1bは停止させられる。その際,上述した図3の回路により,励磁コイル3bの動作も停止させられるが,無人車1bは導電線5Xよりも手前に停止するため,特に意味は持たない。
上記無人車1aが合流領域Paを脱出すると,上記受信コイル2bにより電流が検出されなくなるため,無人車1b上の制御装置は該無人車1bを発進させ,該無人車1bは受信コイル2bと励磁コイル3bを動作させながら走行を続ける。
【0020】
(ケース2)
このケースは,非優先側流入路10b上の無人車1bが先に合流領域Pb内に進入し,遅れて優先側流入路10a上の無人車10aが合流領域Pa内に進入した場合である(図5参照)。
先に合流領域Pb内に進入した無人車1bは,まず非優先信号受信部4bにより上記非優先信号送信部6Sからの非優先認識信号を受信する。それと同時に,受信コイル2bによる導電線5Y上の電流の検出が行われるが,電流が検出されず,まもなく励磁コイル3bによる導電線5Xへの電流の誘起も開始され,そのまま走行が続けられる。
無人車1bに遅れて合流領域Pa内に進入した無人車1aでは,まず受信コイル2aによる導電線5X上の電流の検出が行われる。導電線5Xには上記無人車1bの励磁コイル3bにより電流が誘起されているため,上記受信コイル2aにより電流が検出され,上記制御装置により無人車1aは停止させられる。
上記無人車1bが合流領域Pbを脱出すると,上記受信コイル2aで電流が検出されなくなるため,無人車1a上の制御装置は該無人車1aを発進させ,該無人車1aは受信コイル2aと励磁コイル3aを動作させながら走行を続ける。
【0021】
(ケース3)
このケースは,非優先側流入路10b上の無人車1bと,優先側流入路10a上の無人車10aとが同時に合流領域P内に進入した場合である(図6参照)。
合流領域Pb内に進入した無人車1bは,まず非優先信号受信部4bにより上記非優先信号送信部6Sからの非優先認識信号を受信する。それと同時に,受信コイル2bによる導電線5Y上の電流の検出が行われる。
上記無人車1bの合流領域Pb内への進入と同時に合流領域Pa内に進入した無人車1aでは,非優先信号受信部4bでの信号検出は行われないが,上記無人車1bと同時に受信コイル2aによる導電線5X上の電流の検出が行われる。
この時点では,導電線5X,5Yとも電流は誘起されていないため,無人車1a,1bは同時に励磁コイル3a,3bによる導電線5Y,5Xへの電流の誘起を開始する。これにより,無人車1a,1bでは,同時に,上記受信コイル2a,2bによって導電線5Y,5X上の電流が検出される。
ここで,両無人車に優先・非優先の区別がされていなければ,両無人車とも停止して動けなくなるデッドロックとなるところである。ところが,無人車1bは上記非優先信号受信部4bにより上記非優先信号送信部6Sからの非優先認識信号を受信しており,自車が非優先側であることを認識しているため,該無人車1bは停止すると同時に上記図3に示す回路により励磁コイル3bによる導電線5Xへの電流の誘起を停止する。これにより,無人車1aはそのまま走行を続け,合流領域Paを脱出する。
無人車1aが合流領域Paを脱出すると,受信コイル2bにより電流が検出されなくなるため,無人車1bは図3に示す回路により再び励磁コイル3bによる導電線5Xへの電流の誘起が開始されると同時に発進し,合流領域Pbを脱出する。合流領域Pbを脱出する際には,上記無人車1bは,上記非優先信号受信部4bによりリセット信号送信部6Rからのリセット信号を受信し,非優先の認識が解除される。
【0022】
以上説明したように,本実施例1に係る衝突防止制御装置Z1では,無人車1aの励磁コイル3aと無人車1bの受信コイル2b,無人車1bの励磁コイル3bと無人車1aの受信コイル2aが,それぞれ個別の伝達手段である導電線5X,5Yによりそれぞれ接続されているため,自車の励磁コイルによる電流を自車で検出することによる誤動作は発生しない。また,これにより励磁コイル3と受信コイル2とを同時に動作させることが可能となり,無人車が同時に合流領域に進入した場合でも,上記従来技術のようにお互いに相手を認識することができずに衝突する事故を防止することができる。更に,非優先側の流入路上の無人車には非優先信号送信部6Sからの非優先認識信号を非優先信号受信部4bにより受信させることで自車が非優先側の無人車であることを認識させ,無人車が合流領域に同時進入した際には,励磁コイル3の動作を停止させているため,同時進入時のデッドロックの発生も防止できる。
【0023】
(実施例2)
上記実施例1に係る衝突防止制御装置Z1では,無人車が合流領域P内に同時進入した際には,非優先側の無人車の励磁コイル3の動作を停止させることでデッドロックを防止しているが,逆に優先側の無人車の受信コイル2の動作を停止させることでも同様の効果を期待できる。以下,図7を用いて説明する。
図7に示す衝突防止制御装置Z2が上記実施例1に係る衝突防止制御装置Z1の構成と異なるのは,非優先信号送信部6S,リセット信号送信部6R,非優先信号受信部4が設置されていないこと,及び導電線5Xのうち,優先側流入路10aに沿った図中Tの範囲で受信コイル2aが作用しないように構成されていることのみである。上記範囲Tでは,導電線5Xは受信コイル2が影響を受けない処理(例えば受信コイル2から十分離して配設する等)がなされている。上記実施例1と同様の構成要素については同符号を付してその説明は省略する。
上述のように,導電線5Xのうち,優先側流入路10aに沿った図中Tの範囲で受信コイル2aが作用しないように構成されているが,上記範囲Tの開始位置は,導電線5Yの開始位置と揃えられている。即ち,このような構成により,無人車1aが合流領域Paに進入すると,まず受信コイル2aによる導電線5X上の電流の検出が行われ,続いて励磁コイル3aによる導電線5Yへの電流の誘起が開始されると同時に,上記受信コイル2aによる導電線5X上の電流検出は行われなくなる。
【0024】
続いて,非優先側流入路10b上の無人車1bと,優先側流入路10a上の無人車10aとが同時に合流領域P内に進入した場合における衝突防止制御動作(上記実施例1のケース3にあたる)について説明する。どちらかが先に合流領域P内に進入する場合については,上記範囲Tにおける上記受信コイル2aによる受信動作の有無で制御動作に変わるところがなく,上記実施例1のケース1,2と同様の処理(非優先信号送信部6S,リセット信号送信部6R,非優先信号受信部4の動作を除く)が行われるため,説明は省略する。
合流領域P内に同時に進入した無人車1a,1bは,2台同時に受信コイル2a,2bによる導電線5X,5Y上の電流の検出が行われる。
この時点では,導電線5X,5Yとも電流は誘起されていないため,無人車1a,1bは同時に励磁コイル3a,3bによる導電線5Y,5Xへの電流の誘起を開始する。その時,無人車1bでは上記受信コイル2bによる導電線5Y上の電流の検出が継続されるが,無人車1aでは,上記励磁コイル3aによる導電線5Yへの電流の誘起が開始されると同時に上記受信コイル2aによる電流検出は行われなくなる。従って,それ以降,無人車1aは無人車1bの存在を認識することなく走行を続け,合流点11に進入する。
【0025】
一方,無人車1bでは,上記無人車1aが励磁コイル3aによる導電線5Yへの電流の誘起を開始すると同時にその電流を受信コイル2bで検出し,制御装置により停止させられる。その際,上記実施例1のように励磁コイル3bの動作を停止する必要はない。
上記無人車1aが合流領域Paを脱出すると,上記受信コイル2bにより電流が検出されなくなるため,無人車1b上の制御装置は該無人車1bを発進させ,該無人車1bは受信コイル2bと励磁コイル3bを動作させながら走行を続ける。
以上のように,優先側の無人車1aにおいて,励磁コイル3aによる導電線5Yへの電流の誘起が開始されると同時に受信コイル2aによる導電線5X上の電流検出は行われないようにすることで,結果的に上記実施例1と同等の効果を得られる。しかも,上記実施例1と比べて,非優先信号送信部6S,リセット信号送信部6R,非優先信号受信部4等の特別な手段を設置する必要がないため,経済性に優れ,構成も非常に簡単である。
尚,以上の例では,導電線5Xの範囲Tの部分に対して,受信コイル2に影響を与えないような処理を行っているが,それに代えて受信コイル2aの検出動作自体を停止させるようにしてもよい。
【0026】
(実施例3)
上記実施の形態,及び各実施例では,本発明を2本の流入路の合流点に適用した例を説明したが,3本以上の流入路の合流点にも同様に適用可能である。以下,上記実施例2の流入路を3本に拡張した場合の衝突防止制御装置Z2′について説明する。
図8は,3本の流入路10a,10b,10cが1つの合流点11に合流する合流部に適用した衝突防止制御装置Z2′の概略構成を示している。該衝突防止制御装置Z2′は,上記3本の流入路10a,10b,10cを,2本ずつの組み合わせ(10a−10b,10b−10c,10c−10a)に分けて考え,各組み合わせ毎に上記実施例1と同様の導電線をそれぞれ独立して設置したものである。流入路10a−10bの組み合わせには導電線7X,7Yが,流入路10b−10cの組み合わせには導電線9X,9Yが,流入路10c−10aの組み合わせには導電線8X,8Yが,それぞれ設置されている。その結果,各流入路には,受信側,送信側の導電線がそれぞれ2本ずつ配置される。また,上記各組み合わせ毎に,上記実施例2と同様の方法にて,予め優先,非優先が設定されており,10a−10b,10b−10c,10c−10aの組み合わせにおいて,それぞれ10a,10b,10cが優先側となっている。尚,各無人車に設置された受信コイル2,励磁コイル3はそれぞれ1台づつであり,上記各2本の導電線に対して同時に受信,若しくは送信が行えるように構成されている。
以上のような構成により,上記3本の流入路における無人車間の衝突防止制御は,上記流入路の組み合わせ10a−10b,10b−10c,10c−10aのいずれかにおける衝突防止制御,即ち上記実施例2と同様の衝突防止制御に帰着される。
尚,流入路が4本以上の場合にも,以上と同様の方法で拡張可能である。また,上記実施例1に係る衝突防止制御装置Z1も,同様に3本以上の流入路の場合にも拡張可能であり,また上記実施の形態に係る衝突防止制御装置ZAについても同様である。
【0027】
(実施例4)
上記実施の形態,及び各実施例に係る衝突防止制御装置においては,例えば各車両の励磁コイル3や受信コイル2が故障してしまうと衝突防止制御は正常に行われないため,そのままの制御を継続すれば無人車同士の衝突事故は免れない。特に,高速走行を行う無人車の場合,衝突による被害は極めて大きくなるため,故障が発生した場合でも事故を発生させないフェイルセーフシステムであることが望まれる。
そこで,上記実施の形態,及び各実施例に係る衝突防止制御装置に,更に次のような故障検出装置20を搭載することが有効である。
故障検出装置20は各無人車1に搭載され,図9に示すように,故障検出部21と車上誘導線22とを具備して構成されている。上記故障検出部21は,上記励磁コイル3,受信コイル2,及び全般的な車両の制御を行う制御部23に接続されている。また,上記車上誘導線22は,各無人車1上で励磁コイル3と受信コイル2とを接続している。
上記車上誘導線22により,各無人車1上で励磁コイル3と受信コイル2とが接続されているため,自車の励磁コイル3から送出された信号は自車の受信コイル2で受信される。上記故障検出部21では,自車の励磁コイル3から継続して送出される信号と,自車の受信コイル2で受信される信号とが比較される。その結果,自車の受信コイル2で受信された信号が少なくとも自車の励磁コイル3から送出された信号を含んでいる間は,上記励磁コイル3や受信コイル2は全て正常に動作しているものと判断される。自車の受信コイル2で受信された信号が自車の励磁コイル3から送出された信号に加えて他車からの信号を含んでいる場合には,上記制御部23に対して他車検出信号が出力される。即ち,上記故障検出部21が,上記受信コイル2で受信された信号が,自車/他車のいずれの励磁コイル3で送信されたものであるかを識別する検知信号識別手段の一例である。自車の受信コイル2で自車の励磁コイル3から送出されたはずの信号をも受信されない場合には,自車の励磁コイル3や受信コイル2などに異常が発生したと判断され,上記制御部23に対してエラー信号が出力される。制御部23では,上記エラー信号の受信により,自車を速やかに停止させるなどの事故回避制御が行われる。
【0028】
上記故障検出部21の構成は,例えば図10に示すようなものが考えられる。この例では,上記励磁コイル3と受信コイル2との間で送受信される信号としてパルス信号を用いる。
バーストパルス発生器38により発生されたバーストパルス信号は,増幅器37を介して励磁コイル3から送出される。上記励磁コイル3から送出されたバーストパルス信号は,導電線X(図9)を通じて他車に送信されると同時に,上記車上誘導線22を介して自車の受信コイル2で受信される。上記受信コイル2で受信されたバーストパルス信号は,フィルタ31,増幅器32を通過して整流器33で整流された後,比較器34で2値化され,パルスカウンタ35でそのパルス数がカウントされる。判定器36では,上記パルスカウンタ35で所定時間内にカウントされたパルス数と,上記バーストパルス発生器38で発生されたバーストパルスのパルス数とが比較される。ここで,検出されたパルス数が上記バーストパルス発生器38で発生されたパルス数に満たない場合には,自車の励磁コイル3から送出されたはずの信号が正常に受信されない状況であるため,自車の励磁コイル3や受信コイル2などに異常が発生したと判断され,上記制御部23に対してエラー信号が出力される。一方,検出されたパルス数が上記バーストパルス発生器38で発生されたパルス数を上回った場合には,自車の励磁コイル3から送出された信号以外に他車から送出された信号が受信された状況であるため,上記制御部23に対して他車検出信号が出力される。
ここで,上記パルス信号の発生間隔や周期を無人車毎に変化させたり,或いはパルス発生周期をランダムにするなどの方策により,複数台の無人車の信号の同期を防止できる。
【0029】
以上説明したような故障検出装置20を各無人車に搭載することにより,例えば各車両の励磁コイル3や受信コイル2が故障したような場合でも適切な処置を施すことが可能となり,最悪の衝突事故を未然に防止することが可能となる。
また,上記従来の衝突防止制御装置Z0において,例えば検知信号として上述のようなパルス信号を用いることにより,自車/他車の励磁コイル3から送信される検知信号を識別可能に構成すれば,1本の導電線に対して送信・受信を同時に行っても適切な制御を行うことが可能となる。即ち,上記故障検出装置20を上記従来の衝突防止制御装置Z0に適用すれば,故障検出が可能となるという効果に加えて,1本の導電線に対して送信・受信を同時に行うことができないという問題点も解決できる。尚,この場合には,上記車上誘導線22は必要ない。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明は,各無人車に設置され,該無人車が走行する複数の流入路が合流する合流点を含む所定の合流領域内へ進入する無人車の検知信号を送信する送信手段と,上記無人車に設置され,上記送信手段により送信された上記検知信号を受信する受信手段と,1の流入路上の無人車に設置された上記送信手段から,他の流入路上の無人車に設置された上記受信手段へ上記検知信号を伝送する伝送手段を具備し,上記受信手段による無人車の検知信号に基づいて無人車の衝突防止制御を行う無人車の衝突防止制御装置において,上記伝送手段が,上記複数の流入路中の2本ずつの流入路の組み合わせ毎にそれぞれ設定された上記合流領域内に配設された2本の導電線であって,一方の導電線が一方の流入路上の無人車に搭載された上記送信手段と他方の流入路上の無人車に搭載された上記受信手段との間を接続する導電線であり,他方の導電線が一方の流入路上の無人車に搭載された上記受信手段と他方の流入路上の無人車に搭載された上記送信手段との間を接続する導電線によって構成されてなることを特徴とする無人車の衝突防止制御装置として構成されているため,自車の検知信号を自車で受信することがなく,自車の検知信号の送信と他車の検知信号の受信を並行して行うことが可能となり,無人車が同時進入した場合でも相手の存在を検知できずに衝突する事故を防止できる。
更に,上記受信手段により他車からの上記検知信号が受信された時点で自車の上記送信手段からの送信を停止させ,上記受信手段で上記検知信号が受信されなくなった時点で上記送信手段からの送信を開始させるようにすると共に,上記受信手段で上記検知信号を受信している間は当該受信している無人車を上記合流点へ進入させないように構成すれば,複数の無人車が同時に上記合流領域に進入したとしても,その後の制御周期が完全に一致しない限り,合流点での衝突を防止できる。
更に,上記受信手段による受信周期をランダムに変化させたり,或いは上記受信手段による受信周期を無人車毎に異ならせるようにすれば,上記制御周期が完全に一致することはなく,複数の無人車が同時に上記合流領域に進入した際の合流点での衝突が完全に防止できる。
【0031】
また,上記受信手段により他車からの上記検知信号を受信してから当該無人車を上記合流点手前に一時停止させるまでを上記受信手段による受信周期として個々に異ならせる,即ち,他車からの上記検知信号を受信すると必ず合流点手前で一時停止させ,その時点で他車からの上記検知信号を受信しなければ発車するようにし,且つ上記一時停止までの時間を各無人車毎に確実に異ならせるようにしても,複数の無人車が同時に上記合流領域に進入した際の合流点での衝突が完全に防止できる。
【0032】
また,上記発明のうち,一方の流入路の無人車に搭載された上記送信手段又は受信手段と,他方の流入路上の無人車に搭載された上記受信手段又は送信手段との間でのみ信号を伝達しうるように構成されたものにおいて,更に,自車の上記送信手段により送信された上記検知信号を自車の上記受信手段に伝達する自車信号伝達手段と,上記伝送手段及び上記自車信号伝達手段を介して上記受信手段で受信された上記検知信号が,自車/他車のいずれの上記送信手段で送信されたものであるかを識別する検知信号識別手段と,上記検知信号識別手段での識別結果に基づいて当該装置の正常/異常の判断を行う判断手段を具備するように構成すれば,各無人車の送信手段や受信手段の故障が確実に検知でき,それに基づいて適切な処置を施すことができるため,最悪の衝突事故を未然に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る無人車の衝突防止制御装置ZAの概略構成を示す模式図。
【図2】 実施例1に係る無人車の衝突防止制御装置Z1の概略構成を示す模式図。
【図3】 上記衝突防止制御装置Z1の励磁コイルの動作制御を行うための回路の一例を示す図。
【図4】 上記実施例1のケース1に係る制御動作の説明図。
【図5】 上記実施例1のケース2に係る制御動作の説明図。
【図6】 上記実施例1のケース3に係る制御動作の説明図。
【図7】 実施例2に係る無人車の衝突防止制御装置Z2の概略構成を示す模式図。
【図8】 実施例3に係る無人車の衝突防止制御装置Z2′の概略構成を示す模式図。
【図9】 実施例4に係る故障検出装置20の概略構成を示す模式図。
【図10】 実施例4に係る故障検出部21の一構成例を示すブロック図。
【図11】 従来の無人車の衝突防止制御装置Z0の概略構成を示す模式図。
【符号の説明】
1,1a,1b…無人車
2,2a,2b…受信コイル(電流検知手段に相当)
3,3a,3b…励磁コイル(励磁手段に相当)
4,4a,4b…非優先信号受信部(優先順位伝達手段を構成)
5X,5Y,7X,7Y,8X,8Y,9X,9Y…導電線
6S…非優先信号送信部(優先順位伝達手段を構成)
6R…リセット信号送信部(優先順位伝達手段を構成)
10,10a,10b…流入路
11…合流点
20…故障検出装置
21…故障検出部(検知信号識別手段の一例)
22…車上誘導線(自車信号伝達手段の一例)
P,Pa,Pb…合流領域
Claims (8)
- 各無人車に設置され,該無人車が走行する複数の流入路が合流する合流点を含む所定の合流領域内へ進入する無人車の検知信号を送信する送信手段と,上記無人車に設置され,上記送信手段により送信された上記検知信号を受信する受信手段と,1の流入路上の無人車に設置された上記送信手段から,他の流入路上の無人車に設置された上記受信手段へ上記検知信号を伝送する伝送手段を具備し,上記受信手段による無人車の検知信号に基づいて無人車の衝突防止制御を行う無人車の衝突防止制御装置において,
上記伝送手段が,上記複数の流入路中の2本ずつの流入路の組み合わせ毎にそれぞれ設定された上記合流領域内に配設された2本の導電線であって,一方の導電線が一方の流入路上の無人車に搭載された上記送信手段と他方の流入路上の無人車に搭載された上記受信手段との間を接続する導電線であり,他方の導電線が一方の流入路上の無人車に搭載された上記受信手段と他方の流入路上の無人車に搭載された上記送信手段との間を接続する導電線によって構成されてなることを特徴とする無人車の衝突防止制御装置。 - 上記受信手段により他車からの上記検知信号が受信された時点で自車の上記送信手段からの送信を停止させ,上記受信手段で上記検知信号が受信されなくなった時点で上記送信手段からの送信を開始させるようにすると共に,上記受信手段で上記検知信号を受信している間は当該受信している無人車を上記合流点へ進入させないように構成されてなる請求項1記載の無人車の衝突防止制御装置。
- 上記受信手段による受信周期をランダムに変化させる請求項2記載の無人車の衝突防止制御装置。
- 上記受信手段による受信周期を無人車毎に異ならせる請求項2記載の無人車の衝突防止制御装置。
- 上記受信手段により他車からの上記検知信号を受信してから当該無人車を上記合流点手前に一時停止させるまでを上記受信手段による受信周期とする請求項4記載の無人車の衝突防止制御装置。
- 上記伝送手段が導電線であり,
上記送信手段が上記導電線に誘導電流を誘起させる励磁手段であり,
上記受信手段が上記導電線上を流れる電流を検知する電流検知手段である請求項1〜5のいずれかに記載の無人車の衝突防止制御装置。 - 自車の上記送信手段により送信された上記検知信号を自車の上記受信手段に伝達する自車信号伝達手段と,
上記伝送手段及び上記自車信号伝達手段を介して上記受信手段で受信された上記検知信号が,自車/他車のいずれの上記送信手段で送信されたものであるかを識別する検知信号識別手段と,
上記検知信号識別手段での識別結果に基づいて当該装置の正常/異常の判断を行う判断手段を具備してなる請求項1〜6のいずれかに記載の無人車の衝突防止制御装置。 - 上記検知信号がパルス信号であり,
上記検知信号識別手段が,上記パルス信号のパルス数に基づいて上記識別を行う請求項7記載の無人車の衝突防止制御装置。
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