JP3984482B2 - Dcオフセットキャンセル回路 - Google Patents

Dcオフセットキャンセル回路 Download PDF

Info

Publication number
JP3984482B2
JP3984482B2 JP2002026341A JP2002026341A JP3984482B2 JP 3984482 B2 JP3984482 B2 JP 3984482B2 JP 2002026341 A JP2002026341 A JP 2002026341A JP 2002026341 A JP2002026341 A JP 2002026341A JP 3984482 B2 JP3984482 B2 JP 3984482B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
offset
unit
signal
detection
signal processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002026341A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003229780A (ja
Inventor
伸二 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2002026341A priority Critical patent/JP3984482B2/ja
Priority to US10/349,106 priority patent/US6968172B2/en
Publication of JP2003229780A publication Critical patent/JP2003229780A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3984482B2 publication Critical patent/JP3984482B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/45Differential amplifiers
    • H03F3/45071Differential amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/45479Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of common mode signal rejection
    • H03F3/45928Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of common mode signal rejection using IC blocks as the active amplifying circuit
    • H03F3/45968Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of common mode signal rejection using IC blocks as the active amplifying circuit by offset reduction
    • H03F3/45973Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of common mode signal rejection using IC blocks as the active amplifying circuit by offset reduction by using a feedback circuit
    • H03F3/45977Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of common mode signal rejection using IC blocks as the active amplifying circuit by offset reduction by using a feedback circuit using switching means, e.g. sample and hold
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2200/00Indexing scheme relating to amplifiers
    • H03F2200/375Circuitry to compensate the offset being present in an amplifier
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/16Circuits
    • H04B1/30Circuits for homodyne or synchrodyne receivers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、出力信号に混入する直流オフセット成分のキャンセルに関するものであり、特に、携帯電話等の移動体通信に用いられる受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、普及の著しい携帯電話に代表される移動体無線通信機は、その小型・軽量化、多機能化への要求に対応するため、従来より無線処理部に用いられてきたスーパーヘテロダイン方式に代えて、中間周波数信号(IF信号)が不要で無線信号(RF信号)を直接ベースバンド信号に変換するダイレクトコンバージョン方式が採用されてきている。中間周波数信号(IF信号)の処理部分が不要になる分、スーパーヘテロダイン方式に比して回路規模を圧縮することができ、機器の小型・軽量化、多機能化に寄与することができる。
【0003】
ただし、ダイレクトコンバージョン方式では、無線信号(RF信号)を直接ベースバンド信号に変換するため、従来のように中間周波数信号(IF信号)において帯域通過フィルタ等で除去されていた不要なDCオフセット成分を除去することができず、別途、DCオフセットをキャンセルする回路が必要となる。
【0004】
図8乃至11に、従来より用いられているDCオフセットキャンセル回路を例示する。このうち図8乃至10の回路構成は、FDMA(周波数分割多重接続)やCDMA(符号分割多重接続)等の時間的に連続した無線信号を受信する通信方式に適用して好適な回路構成である。これに対して、図11の回路構成は、TDMA(時分割多重接続)等の時間的に不連続な無線信号を受信する通信方式に適用して好適な回路構成である。以下の説明では、時間的に連続した無線信号を受信する通信方式を、TDMA方式に対して、非TDMA方式と記す。
【0005】
ここで、FDMA(周波数分割多重接続)とは、チャネル毎に異なる周波数を割り当てる通信方式であり、またCDMA(符号分割多重接続)とは、チャネル毎に異なる符号を割り当てる通信方式であり、何れの通信方式も受信信号は時間的に連続している。これに対して、TDMA(時分割多重接続)方式では、所定長の時間スロット毎にチャネルを割り当て、各チャネルを巡回して通信を行なう通信方式である。従って、受信動作は所定時間スロット内でのみ行なわれる。
【0006】
図8に示す第1従来技術の回路構成110では、差動入力信号IN、XINから増幅器(AMP)11を介して差動出力信号OUT、XOUTに至る信号経路上に、ハイパスフィルタ(HPF)101、102が備えられることにより、DCオフセット成分がキャンセルされる回路構成である。図8では、増幅器(AMP)11の入力側と出力側との双方に、各々ハイパスフィルタ(HPF)101とハイパスフィルタ(HPF)102とが備えられる構成であり、2段階でDCオフセット成分がカットされる場合である。これ以外にも、何れか一方のハイパスフィルタ(HPF)を備えて構成することもできる。ハイパスフィルタ(HPF)101、102は信号経路上に容量素子を備えて構成されており、必要に応じて容量素子の出力側と基準電圧との間に抵抗素子を備えて構成される。回路構成110は、DCオフセット信号がアナログ信号のままフィルタリングされることによりキャンセルされる。時間的に連続している非TDMA方式に適用して好適な回路例である。
【0007】
図9に示す第2従来技術の回路構成120では、差動出力信号OUT、XOUTが積分回路103により積分されて、差動入力信号IN、XINにフィードバックされることによりDCオフセットがキャンセルされる。積分回路103は、コンパレータ12の差動入出力間に抵抗素子及び容量素子(R101とC101、及びR102とC102)で構成される時定数回路が接続されて構成される。抵抗素子R101、R102を介して入力される差動出力信号OUT、XOUTは、AC成分である信号成分とDC成分であるオフセット成分とが含まれるが、抵抗素子及び容量素子(R101とC101、及びR102とC102)で決定される時定数に応じて積分回路103により積分されることにより、所定のDCオフセット成分のみが増幅器(AMP)11にフィードバックされる。図9では、フィードバック信号が直接、差動入力信号IN、XINにフィードバックされる構成を示しているが、増幅器(AMP)11のDCオフセットを調整することができるポイントであれば、これ以外のポイントにフィードバックすることも可能である。例えば、増幅器(AMP)11の入力段差動対へのバイアス電流源にフィードバックすることもできる。回路構成120は、アナログ信号を積分してDCオフセット信号の補正値を算出する。時間的に連続している非TDMA方式に適用して好適な回路例である。
【0008】
ここで、コンパレータ12とは、所定ゲインを有しており、入力される差動出力信号OUT、XOUTの差分信号に応じた信号を出力する機能を有する回路である。
【0009】
図10に示す第3従来技術の回路構成130では、差動出力信号OUT、XOUTがコンパレータ12で比較され、比較結果として得られる差動出力信号が抵抗素子及び容量素子(R103とC103、及びR104とC104)で構成されるローパスフィルタ104を介して増幅器(AMP)11にフィードバックされることによりDCオフセットがキャンセルされる。差動出力信号OUT、XOUT及びその比較結果は、AC成分である信号成分とDC成分であるオフセット成分とを含んでいるが、ローパスフィルタ104により所定のDCオフセット成分のみが抽出され、増幅器(AMP)11にフィードバックされる。図9とは異なり、フィードバック信号は、増幅器(AMP)11の入力段差動対へのバイアス電流源等の内部回路にフィードバックされる構成である。回路構成130は、アナログ信号をローパスフィルタでフィルタリングしてDCオフセット信号の補正値を算出する。時間的に連続している非TDMA方式に適用して好適な回路例である。
【0010】
図11に示す第4実施形態の回路構成140では、差動出力信号OUT、XOUTはコンパレータ12で比較された後、AD変換器18によりディジタル信号に変換される。このディジタル信号は、信号処理回路(DSP)13において信号処理されることによりDCオフセットに対する補正信号を出力する。この補正信号はディジタル信号であるのでDA変換器17でアナログ信号に変換された後、増幅器(AMP)11にフィードバックされる。TDMA方式のように、所定通信時間サイクル中の所定時間スロットがオフセット量検出時間として設定されている場合に、信号処理され算出された補正値が、信号処理回路(DSP)13あるいはDA変換器17に保持されてDCオフセットのキャンセルが行なわれる。回路構成140は、アナログ信号をディジタル信号に変換して信号処理をすることによりDCオフセット信号の補正値を算出する。所定通信時間サイクル中の所定時間スロットを信号成分が受信されないオフセット量検出時間として設け、この所定時間スロットに次の通信時間サイクルにおけるDCオフセットの補正値を決定するTDMA方式に適用して好適な回路例である。
【0011】
更に、移動体無線通信機の通信方式としては、日本ではFDMA方式であるPDCが普及しており、欧州ではTDMA方式であるGSMが普及しているというように地域ごとに異なる通信方式が普及しているのが現状である。また、次世代の通信方式としてはW−CDMA方式が検討されており、次世代通信方式への移行過渡期間においては更に異なる通信方式が混在する可能性もある。そこで、1つの通信機器が複数の通信方式に対応するように構成されていれば便利である。このような要請から、TDMA方式と非TDMA方式との何れの通信方式にも対応できるデュアルモード構成の受信機が提案されている。図12に示すようにDCオフセットキャンセル回路の切り換えを可能とした回路構成である。選択回路105、106により、DCオフセットキャンセル回路を、TDMA方式の場合には回路構成140を使用し、非TDMA方式の場合には回路構成110、120、または130を使用するように切り換える機能を有するものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図12に示す切り替え回路構成を有するDCオフセットキャンセル回路では、TDMA方式に好適なDCオフセットキャンセル回路140と、非TDMA方式に好適なDCオフセットキャンセル回路110、120、または130との両回路構成を共に備えなければならない。更に、何れのDCオフセットキャンセル回路を選択するかを制御する選択回路105、105、106、106や、制御信号を出力する制御回路(不図示)も必要となる。小型・軽量化が要請されている携帯電話等の移動体無線通信機器においては、回路規模が大きくなってしまい問題である。
【0013】
また、第1乃至第3従来技術における非TDMA方式に好適な回路構成110乃至130を、TDMA方式においても使用することも考えられなくはない。しかしながら、非TDMA方式において信号成分がカットされず確実に伝播するためには、第1従来技術のハイパスフィルタ101、102の周波数帯域を充分に低い周波数にしてDCオフセット成分のみをカットする必要がある。また、第2従来技術の積分回路103の時定数を充分に大きくし、あるいは第3従来技術のローパスフィルタ104の周波数帯域を充分に低くして、DCオフセット成分のみを補正値としてフィードバックする必要がある。これらの方策は何れも容量素子C101乃至C104の容量値を充分に大きな値にすることを意味する。そのため、チャネル毎に所定通信時間サイクル中の所定時間スロットが割り当てられこの時間にのみ信号を受信するTDMA方式においてこれらの回路構成110乃至130を使用すると、所定時間スロットにおける受信信号の立ち上り時間が長くなってしまい高速動作に追従できないおそれもあり問題である。
【0014】
逆に、第4従来技術におけるTDMA方式に好適な回路構成140を、非TDMA方式においても使用することも考えられなくはない。しかしながら、TDMA方式は、チャネル毎に所定通信時間サイクル中の所定時間スロットが割り当てられると共にオフセット量検出時間も所定時間スロットが割り当てられており、各チャネル及びオフセット量の検出は、各々の所定時間スロットにおいて行なわれる通信方式である。そのため、オフセット量の検出のための特別の時間を確保することができない非TDMA方式に対しては使用することはできず問題である。
【0015】
本発明は前記従来技術の問題点を解消するためになされたものであり、TDMA方式及び非TDMA方式の何れの通信方式にも対応することができるデュアルモード構成の受信機に適用して、各々の通信方式に好適なDCオフセットキャンセル回路をコンパクトな回路構成で提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に係るDCオフセットキャンセル回路は、入力信号に対して信号処理を行なう信号処理部からの出力信号に混入する直流オフセット成分のオフセット量を検出する検出部と、検出部から出力される検出信号に応じた検出結果を保持しておく保持部と、検出信号が入力され、直流オフセット成分に応じた周波数帯域を通過させるフィルタ部と、検出部と保持部とを含んで信号処理部に戻る第1帰還ループと、検出部とフィルタ部とを含んで信号処理部に戻る第2帰還ループとを備え、第1帰還ルー または第2帰還ループの何れか一方が活性化されることを特徴とする。
【0017】
請求項1のDCオフセットキャンセル回路では、保持部が活性化される場合には、検出部と保持部とを含んで信号処理部に戻る第1帰還ループが形成され、検出信号に応じた検出結果が保持部から信号処理部にフィードバックされて直流オフセット成分が相殺される。フィルタ部が活性化される場合には、検出部とフィルタ部とを含んで信号処理部に戻る第2帰還ループが形成され、フィルタ部により直流オフセット成分が識別されて信号処理部にフィードバックされて直流オフセット成分が相殺される。
【0018】
これにより、所定通信時間サイクル中の所定時間スロットが直流オフセット成分のオフセット量検出時間として割り当てられるオフセットの検出方式の場合には、検出部でオフセット量を検出し検出信号に応じた検出結果を保持部で保持することにより、保持されている検出結果に応じた直流オフセット成分をキャンセルすることができる。オフセット量を検出するための特別な時間が設けられておらず時間的に連続して検出動作を行なうオフセットの検出方式の場合には、フィルタ部で直流オフセット成分に応じた周波数帯域を通過させることにより、直流オフセット成分をキャンセルすることができる。
検出部、保持部、及びフィルタ部を備えていれば、何れの検出方式に対しても出力信号の直流オフセット成分を除去することができる。検出方式ごとに異なるDCオフセットキャンセル回路を個別に備える必要はなく、DCオフセットキャンセル回路をコンパクトに構成することができる。
【0019】
ここで、直流オフセット成分とは、信号処理部が出力する有意な信号を含む周波数帯域より低周波数帯域の信号成分のことであり、有意な信号成分には寄与しない不必要な信号成分をいう
【0020】
具体的には、所定時間スロットが直流オフセット成分のオフセット量検出時間として割り当てられるオフセットの検出方式の場合には、検出部と保持部とを含む第1帰還ループが信号処理部のフィードバックループとして形成されるので、オフセット量検出時間に検出され保持部に保持されている検出結果がフィードバックされて、直流オフセット成分を相殺することができる。時間的に連続したオフセット量の検出を行なうオフセットの検出方式の場合には、検出部とフィルタ部とを含む第2帰還ループが信号処理部のフィードバックループとして形成されるので、常時、検出部で検出された検出信号に対して直流オフセット成分が識別され信号処理部にフィードバックされて、直流オフセット成分を相殺することができる。
オフセットの検出方式に応じて、検出部と保持部とを含んで形成される第1帰還ループ、または検出部とフィルタ部とを含んで形成される第2帰還ループの何れか一方の帰還ループが選択的に活性化されることにより、信号処理部に直流オフセット成分を相殺するフィードバックをかけることができる。検出方式ごとに異なるDCオフセットキャンセル回路を2セット備える必要はなく、DCオフセットキャンセル回路をコンパクトに構成することができる。
【0021】
また、請求項に係るDCオフセットキャンセル回路は、入力信号に対して信号処理を行なう信号処理部からの出力信号に混入する直流オフセット成分をキャンセルするDCオフセットキャンセル回路であって、直流オフセット成分のオフセット量を検出する検出部と、検出部から出力される検出信号に応じた検出結果を保持しておく保持部と、検出信号が入力され、直流オフセット成分に応じた周波数帯域を通過させるフィルタ部と、フィルタ部の周波数帯域を切り換える第1切り換え部と、検出部、フィルタ部、及び保持部をこの順序に含んで信号処理部に戻る第3帰還ループとを備えることを特徴とする。
【0022】
請求項のDCオフセットキャンセル回路では、第3帰還ループが、検出部、フィルタ部、及び保持部をこの順序に含んで形成されており、フィルタ部により識別される直流オフセット成分を信号処理部にフィードバックする場合には、所定の周波数帯域で識別されるように第1切り換え部が設定され、フィルタ部により識別された信号が保持部に保持された上で信号処理部にフィードバックされて直流オフセット成分が相殺される。検出部から出力される検出信号に応じた検出結果を信号処理部にフィードバックする場合には、フィルタ部におけるフィルタ機能が排除されるように第1切り換え部が設定され、保持部に入力された検出結果に基づき信号処理部にフィードバックされて直流オフセット成分が相殺される。
【0023】
これにより、時間的に連続したオフセット量の検出を行なうオフセットの検出方式の場合には、第1切り換え部によりフィルタ部が所定の周波数帯域を識別するように設定されるので、第3帰還ループはフィルタ部で識別した信号を保持部で保持してフィードバックすることができ、フィルタ部で識別された所定の周波数帯域に応じて直流オフセット成分を相殺することができる。所定時間スロットがオフセット量検出時間として割り当てられるオフセットの検出方式の場合には、第1切り換え部によりフィルタ部のフィルタ機能が排除されるように設定されるので、第3帰還ループは検出部からの検出信号に応じた検出結果をフィードバックすることができ、検出部の検出結果に応じて直流オフセット成分を相殺することができる。
オフセットの検出方式に応じて、フィルタ部が識別する周波数帯域を切り換えることによりフィルタ機能の有無の切り換えることができるので、信号処理部にフィードバックすべき直流オフセット成分を的確に切り換えることができる。検出方式ごとに異なるDCオフセットキャンセル回路を2セット備える必要はなく、DCオフセットキャンセル回路をコンパクトに構成することができる。
【0024】
ここで、フィルタ機能を排除する際の第1切り換え部による切り換えの態様は、フィルタ部において識別すべき周波数帯域から設定周波数をずらすことの他、フィルタ部を構成する構成素子をフィルタ部から切り離してフィルタ機能を停止させたり、フィルタ部を介さない経路を接続してフィルタ部をバイパスしたりすることによっても構成することができる。
【0025】
また、請求項3に係るDCオフセットキャンセル回路は、入力信号に対して信号処理を行なう信号処理部からの出力信号に混入する直流オフセット成分をキャンセルするDCオフセットキャンセル回路であって、直流オフセット成分のオフセット量を検出する検出部と、検出部から出力される検出信号に応じた検出結果を保持しておく保持部と、検出信号が入力され、直流オフセット成分に応じた周波数帯域を通過させるフィルタ部と、フィルタ部をバイパスする第1バイパス経路と、フィルタ部を介する第1経路または第1バイパス経路の何れか一方を選択する第1選択部と、検出部、第1経路または第1バイパス経路、及び保持部をこの順序に含んで信号処理部に戻る第4帰還ループとを備えることを特徴とする。
【0026】
請求項3に係るDCオフセットキャンセル回路によれば、時間的に連続したオフセット量の検出を行なうオフセットの検出方式の場合には、第1選択部によりフィルタ部を介する第1経路が選択され、検出部と保持部との間にフィルタ部を含んで第4帰還ループが形成されるので、フィルタ部で識別した信号を保持部で保持してフィードバックすることができ、フィルタ部で識別された所定の周波数帯域に応じて直流オフセット成分を相殺することができる。所定時間スロットがオフセット量検出時間として割り当てられるオフセットの検出方式の場合には、第1選択部により第1バイパス経路が選択され、検出部と保持部との間のフィルタ部がバイパスされて第4帰還ループが形成されるので、検出部からの検出信号に応じた検出結果をフィードバックすることができ、検出部の検出結果に応じて直流オフセット成分を相殺することができる。これにより、DCオフセットキャンセル回路 をコンパクトに構成することができる。
【0027】
また、請求項4に係るDCオフセットキャンセル回路は、請求項1乃至3の少なくとも何れか1項に記載のDCオフセットキャンセル回路において、フィルタ部は、ローパスフィルタまたは積分回路を備えることを特徴とする。
【0028】
請求項4のDCオフセットキャンセル回路では、ローパスフィルタまたは積分回路により、除去すべき直流オフセット成分に対応する直流信号成分が信号処理部にフィードバックされる。
【0029】
これにより、第2または第3帰還ループに含まれるフィルタ部において抽出され信号処理部にフィードバックされる信号は、検出部から出力される検出信号から有意な信号成分を含む周波数帯域を除いた、低周波数帯域および直流の信号成分となるので、相殺すべき直流オフセット成分をフィードバックすることができる。
【0030】
また、請求項5に係るDCオフセットキャンセル回路は、入力信号に対して信号処理を行なう信号処理部からの出力信号に混入する直流オフセット成分をキャンセルするDCオフセットキャンセル回路であって、直流オフセット成分のオフセット量を検出する検出部と、検出部から出力される検出信号に応じた検出結果を保持しておく保持部と、出力信号が入力され、直流オフセット成分に応じた周波数帯域を通過させるフィルタ部と、フィルタ部をバイパスする第2バイパス経路と、フィルタ部を介する第2経路または第2バイパス経路の何れか一方を選択する第2選択部とを備え、検出部と保持部とを含んで信号処理部に戻る帰還ループを備えることを特徴とする。
【0031】
請求項5のDCオフセットキャンセル回路では、フィルタ部は信号処理部から出力される出力信号の信号経路に配置され、フィルタ部が活性化される場合には、出力信号に混入する直流オフセット成分が除去される。保持部が活性化される場合には、検出部と保持部とを含んで信号処理部に戻る帰還ループが形成され、検出信号に応じた検出結果が保持部から信号処理部にフィードバックされて、直流オフセット成分が相殺される。この場合、フィルタ部により出力信号の経路上で直流オフセット成分を除去する場合には、信号処理部からフィルタ部を介する第2経路が選択されるように第2選択部が設定される。検出信号に応じた検出結果を保持部から信号処理部にフィードバックして直流オフセット成分を相殺する場合には、フィルタ部をバイパスする第2バイパス経路が選択されるように第2選択部が設定される。
【0032】
これにより、所定時間スロットが直流オフセット成分のオフセット量検出時間として割り当てられるオフセットの検出方式の場合には、検出部と保持部とを含む帰還ループが信号処理部のフィードバックループとして形成されるので、オフセット量検出時間に検出され保持部に保持されている検出結果がフィードバックされて直流オフセット成分を相殺することができる。時間的に連続したオフセット量の検出を行なうオフセットの検出方式の場合には、フィルタ部が信号処理部から出力される出力信号の信号経路に配置されるので、出力信号に混入する直流オフセット成分を常時識別して直流オフセット成分を除去することができる。
オフセットの検出方式に応じて、検出部と保持部とを含んで形成される帰還ループによるオフセット成分の相殺、またはフィルタ部によるオフセット成分の除去を選択的に活性化することができる。検出方式ごとに異なるDCオフセットキャンセル回路を2セット備える必要はなく、DCオフセットキャンセル回路をコンパクトに構成することができる
【0033】
具体的には、時間的に連続したオフセット量の検出を行なうオフセットの検出方式の場合には、第2選択部により、フィルタ部が信号処理部から出力される出力信号の信号経路に配置される第2経路が選択されるので、出力信号に混入する直流オフセット成分を常時識別して直流オフセット成分を除去することができる。尚、第2経路が選択されてフィルタ部によるオフセット成分の除去が行なわれる際には、帰還ループは非活性化されていることが好ましい。所定時間スロットがオフセット量検出時間として割り当てられるオフセットの検出方式の場合には、第2選択部により、第2バイパス経路が選択されてフィルタ部がバイパスされるので、帰還ループにより検出部からの検出信号に応じた検出結果をフィードバックすることができ、検出部の検出結果に応じて直流オフセット成分を相殺することができる。
オフセットの検出方式に応じて、フィルタ部を介する第2経路と、フィルタ部をバイパスする第2バイパス経路とが選択されるので、オフセットの検出方式を的確に切り換えることができる。検出方式ごとに異なるDCオフセットキャンセル回路を2セット備える必要はなく、DCオフセットキャンセル回路をコンパクトに構成することができる。
【0034】
ここでは、フィルタ部をバイパスする構成として第2バイパス経路を選択する構成を示したが、この他に、フィルタ部において識別すべき周波数帯域から設定周波数をずらしたり、フィルタ部を構成する構成素子をフィルタ部から切り離してフィルタ機能を停止させたりすることにより、フィルタ機能を排除する構成とすることもできる。
【0035】
また、請求項6に係るDCオフセットキャンセル回路は、請求項5に記載のDCオフセットキャンセル回路において、フィルタ部の周波数帯域を切り換える第2切り換え部を備えることを特徴とする。
【0036】
請求項6に係るDCオフセットキャンセル回路によれば、時間的に連続したオフセット量の検出を行なうオフセットの検出方式の場合には、信号処理部のフィードバックループである帰還ループが非活性化されると共に第2切り換え部によりフィルタ部が所定の周波数帯域を識別するように設定されるので、出力信号に混入する直流オフセット成分を常時識別して直流オフセット成分を除去することができる。所定時間スロットがオフセット量検出時間として割り当てられるオフセットの検出方式の場合には、第2切り換え部によりフィルタ部のフィルタ機能が排除されるように設定されると共に帰還ループが信号処理部のフィードバックループとして形成されるので、オフセット量検出時間に検出され保持部に保持されている検出結果をフィードバックして、直流オフセット成分を相殺することができる。これにより、DCオフセットキャンセル回路をコンパクトに構成することができる。
【0037】
また、請求項7に係るDCオフセットキャンセル回路は、請求項1乃至6の少なくとも何れか1項に記載のDCオフセットキャンセル回路において、信号処理部は、増幅器を含むことを特徴とする。また、請求項8に係るDCオフセットキャンセル回路は、請求項1乃至6の少なくとも何れか1項に記載のDCオフセットキャンセル回路において、信号処理部は、能動フィルタを含むことを特徴とする。
【0038】
請求項7に係るDCオフセットキャンセル回路によれば、増幅器のDCオフセットを的確に除去または相殺することができる。また、請求項8に係るDCオフセットキャンセル回路によれば、能動フィルタのDCオフセットを的確に除去または相殺することができる。
【0039】
こで、本発明の原理について図1および図2に基づき説明する。図1に示す第1原理説明図は、本発明のうち請求項1に示す発明の原理を構成するブロック図である。図2に示す第2原理説明図は、本発明のうち請求項5に示す発明の原理を構成するブロック図である。
【0040】
図1の第1原理説明図では、差動入力信号IN、XINを信号処理部である増幅器(AMP)1で増幅して差動出力信号OUT、XOUTを出力する際、差動出力信号OUT、XOUTに混入する直流オフセット成分をキャンセルする方法として、第1または第2帰還ループにより直流オフセットを相殺する場合を示している。
【0041】
オフセットの検出方式として、所定通信時間サイクル中の所定時間スロットが直流オフセット成分のオフセット量検出時間として割り当てられている場合には、選択信号SELに応じて保持部3が選択される。図1では、選択部5により保持部3側が選択される構成を例示している。検出部であるコンパレータ2が差動出力信号OUT、XOUTの差分信号に応じた検出信号を出力して、保持部3において検出信号に応じた検出結果が保持される。検出結果の保持動作は、トリガ信号であるストローブ信号STBに応じて行われる。このストローブ信号STBは図示しない制御回路により制御され、所定時間スロットのオフセット量検出時間に出力される。ストローブ信号STBの出力に応じてコンパレータ2の検出信号が保持部3に入力される。保持部3では、検出信号に応じた検出結果がそれまで保持されていた検出結果を書き換えて更新される。保持部3からの出力信号が選択部5を介して増幅器(AMP)1にフィードバックされて直流オフセットが相殺される。この時のフィードバック量は、オフセット量検出時間ごとに更新されるまでは保持された一定のフィードバック量となる。コンパレータ2と保持部3とを含んで形成される帰還ループが第1帰還ループである。
【0042】
オフセットの検出方式として、オフセット量を検出するための特別な時間が設けられておらず時間的に連続して検出動作を行なうオフセットの検出方式の場合には、選択信号SELに応じてフィルタ部4が選択される。コンパレータ2から出力される検出信号がフィルタ部4に入力される。フィルタ部4では所定周波数帯域が識別され、選択部5を介して増幅器(AMP)1にフィードバックされて直流オフセットが相殺される。この場合には、コンパレータ2とフィルタ部4を介して、常時、差動出力信号OUT、XOUTの差動信号が検出されて増幅器(AMP)1にフィードバックがかかっている状態である。コンパレータ2とフィルタ部4とを含んで形成される帰還ループが第2帰還ループである。
【0043】
尚、選択部5に入力されている選択信号SELを保持部3およびフィルタ部4に入力して選択された何れか一方を活性化することにより、第1または第2帰還ループを形成するように構成することもできる。この場合には選択部5を備える必要はない。保持部3またはフィルタ部4の何れか一方が活性化されて第1または第2帰還ループが形成される際には、他方は非活性状態に維持され第2または第1帰還ループが形成されることはない。
【0044】
図2の第2原理説明図では、差動入力信号IN、XINを信号処理部である増幅器(AMP)1で増幅して差動出力信号OUT、XOUTを出力する際、差動出力信号OUT、XOUTに混入する直流オフセット成分をキャンセルする方法として帰還ループにより直流オフセットを相殺し、またはフィルタ部4により直流オフセットを除去する場合を示している。
【0045】
オフセットの検出方式として、所定通信時間サイクル中の所定時間スロットが直流オフセット成分のオフセット量検出時間として割り当てられている場合には、第1原理図と同様な構成により帰還ループを形成してオフセット成分を相殺する。コンパレータ2と保持部3を含んで形成される帰還ループは第1原理説明図の場合と同様であり、同様の作用・効果を奏するのでここでの説明は省略する。第2原理説明図では、第1原理説明図の選択部5に代えて、増幅器(AMP)1から差動出力信号OUT、XOUTが出力される経路に選択部6を備えている。帰還ループを使用してオフセットを相殺する場合にはフィルタ部4は使用しないので、選択信号SELにより選択部6を選択してフィルタ部4を介さず差動出力信号OUT、XOUTを出力する経路が形成される。
【0046】
オフセットの検出方式として、オフセット量を検出するための特別な時間が設けられておらず時間的に連続して検出動作を行なうオフセットの検出方式の場合には、帰還ループに代えてフィルタ部4によりオフセットを除去するために、選択信号SELにより選択部6が選択されて増幅器(AMP)1から差動出力信号OUT、XOUTが出力される経路にフィルタ部4が接続される。フィルタ部4では所定周波数帯域が識別されて有意な信号成分を有する周波数帯域の信号が差動出力信号OUT、XOUTとして出力される。
【0047】
尚、フィルタ部4が活性化される場合には、保持部3を含む帰還ループを非活性化する必要があることは言うまでもない。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のDCオフセットキャンセル回路について具体化した第1乃至第5実施形態を図3乃至図7に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。ここで、第1乃至第3実施形態に示すDCオフセットキャンセル回路10乃至30は、第1原理説明図(図1)を具体化した実施形態であり、第4および第5実施形態に示すDCオフセットキャンセル回路40および50は、第2原理説明図(図2)を具体化した実施形態である。
図3は、第1実施形態の回路ブロック図である。図4は、第2実施形態の回路ブロック図である。図5は、第3実施形態の回路ブロック図である。図6は、第4実施形態の回路ブロック図である。図7は、第5実施形態の回路ブロック図である。
【0049】
図3に示す第1実施形態のDCオフセットキャンセル回路10では、差動入力信号IN、XINが増幅器(AMP)11で増幅されて差動出力信号OUT、XOUTを出力する。差動出力信号OUT、XOUTはコンパレータ12により比較され、差動信号に応じた検出信号が出力される。コンパレータ12から出力される差動の検出信号は、AD変換器18とローパスフィルタ(LPF)14とに入力される。AD変換器18でAD変換された検出信号はディジタル信号として信号処理回路(DSP)13に入力されて信号処理された後、DA変換器17によりアナログ信号に再変換される。DA変換器の出力とローパスフィルタ(LPF)14の出力とは相互に接続されて増幅器(AMP)11にフィードバックされる。コンパレータ12、AD変換器18、信号処理回路(DSP)13、及びDA変換器17とを備えて形成される第1帰還ループと、コンパレータ12、ローパスフィルタ(LPF)14とを備えて形成される第2帰還ループとが備えられている。
【0050】
帰還ループの選択は、選択信号SEL1、SEL2により行なわれる。選択信号SEL1、SEL2が、信号処理回路(DSP)13、ローパスフィルタ(LPF)14の各々に入力されており、選択信号SEL1、SEL2のうち何れか一方が択一的に選択されて、信号処理回路(DSP)13またはローパスフィルタ(LPF)14のうち何れか一方を択一的に活性化する。このとき、選択されない構成要素については非活性化された状態となる。DCオフセットキャンセル回路10では、信号処理回路(DSP)13とローパスフィルタ(LPF)14との出力は直接接続される回路構成であるため、非活性化された構成要素については回路動作が停止されると共に出力がフローティングの状態に維持されることとなる。この回路方式を採らず両出力を選択的に接続する回路構成とすることもできる。これにより、第1または第2帰還ループの何れか一方が活性化される。また、ストローブ信号STBは、信号処理回路(DSP)13のトリガ信号として入力されている。
【0051】
所定時間スロットが直流オフセット成分のオフセット量検出時間として割り当てられるTDMA方式等では、選択信号SEL1が選択されて第1帰還ループが活性化される。オフセット量検出時間に応じてストローブ信号STBが活性化され、コンパレータ12により検出された検出信号を取り込むことができる。取り込みに際し、アナログ信号である検出信号は、AD変換器18によりディジタル信号に変換された上で信号処理回路(DSP)13に取り込まれる。取り込まれたディジタル信号は、信号処理回路(DSP)13によりディジタル信号処理が施され検出信号に応じたオフセットの補正値が算出される。この補正値は、ディジタル信号として次のストローブ信号の活性化まで信号処理回路(DSP)13内に保持される。こうして保持されたディジタル信号の補正値は、DA変換器17を介してアナログ量に変換された上で増幅器(AMP)11にフィードバックされる。
【0052】
オフセット量の検出時間として所定時間スロットが割り当てられるTDMA方式等の通信方式において、検出されたオフセット量に応じた補正値を保持しておき、次の検出時間までの間の補正値とすることができる。
【0053】
オフセットの補正値算出のための特別な時間を確保することができず、時間的に連続してオフセット量の検出が行なわれるFDMAやCDMA等の非TDMA方式では、選択信号SEL2が選択されて第2帰還ループが活性化される。コンパレータ12により検出される検出信号は、差動出力信号OUT、XOUTの差動信号に応じて出力される信号であり、直流オフセット成分と共に有意な信号成分を含んだ信号である。この検出信号をローパスフィルタ(LPF)14に入力することにより直流オフセット成分のみを通過させて、増幅器(AMP)11にフィードバックする。ローパスフィルタ(LPF)14のフィルタ時定数を、信号成分を含む周波数帯域に比して充分に低い周波数の周波数帯域に設定しておけば、ローパスフィルタ(LPF)14から出力される信号は直流オフセット成分のみとすることができ、この信号をフィードバックさせることにより、増幅器(AMP)11から出力される差動出力信号OUT、XOUTに混入されるオフセット成分を有効に相殺することができる。
【0054】
オフセットの補正値算出のための特別な時間がなく、時間的に連続してオフセット量の検出が行なわれる非TDMA方式において、検出信号からオフセット量のみを抽出して補正値としてフィードバックさせることができる。
【0055】
以上に説明したように、第1実施形態のDCオフセットキャンセル回路10によれば、所定時間スロットがオフセット量検出時間として割り当てられるTDMA方式等におけるオフセットの検出方式の場合には、オフセット量の検出部であるコンパレータ12と、保持部である、AD変換器18、信号処理回路(DSP)13、及びDA変換器17とを含む第1帰還ループが信号処理部である増幅器(AMP)11のフィードバックループとして形成される。これにより、オフセット量検出時間に検出された検出信号は、ディジタル信号に変換されて信号処理されてオフセット量のディジタルの補正値として保持される。そして、アナログ値に変換されてフィードバックされ直流オフセット成分を相殺することができる。
【0056】
時間的に連続したオフセット量の検出を行なう非TDMA方式におけるオフセットの検出方式の場合には、コンパレータ12とフィルタ部であるローパスフィルタ(LPF)14とを含む第2帰還ループが増幅器(AMP)11のフィードバックループとして形成される。これにより、常時、コンパレータ12で検出された検出信号に対して直流オフセット成分を識別して増幅器(AMP)11にフィードバックして、直流オフセット成分を相殺することができる。
【0057】
オフセットの検出方式に応じて、第1または第2帰還ループの何れか一方の帰還ループを選択して活性化することにより、増幅器(AMP)11に直流オフセット成分を相殺するフィードバックをかけることができる。検出方式ごとに異なるDCオフセットキャンセル回路を2セット備える必要はなく、DCオフセットキャンセル回路をコンパクトに構成することができる。
【0058】
また、保持部を構成する信号処理回路(DSP)13に保持されている直流オフセット成分のディジタルの補正値は、オフセット量検出時間に応じて出力されるトリガ信号であるストローブ信号STBにより、オフセット量検出時間ごとに更新することができる。
【0059】
図4に示す第2実施形態のDCオフセットキャンセル回路20では、第1実施形態のDCオフセットキャンセル回路10における第1および第2帰還ループに代えて、コンパレータ12、ローパスフィルタ(LPF)14A、AD変換器18、信号処理回路(DSP)13、及びDA変換器17をこの順に備える第3帰還ループを形成している。
【0060】
ここで、ローパスフィルタ(LPF)14Aは、容量素子C1、C2と抵抗素子R1、R2とにより構成されるが、信号経路と容量素子C1、C2との間に第1切換スイッチ部15が備えられており、選択信号SEL2により制御される。制御信号SEL2が活性化されローパスフィルタ(LPF)14Aによるオフセットの相殺をさせたい場合に、容量素子C1、C2が信号経路に接続されてローパスフィルタ(LPF)14Aが所定周波数帯域のフィルタ機能を奏する。ローパスフィルタ(LPF)14Aにより、有意な信号成分と直流オフセット成分とを含んだ検出信号から直流オフセット成分が抽出される。抽出されたオフセット成分は、ディジタル信号に変換された後信号処理され、ディジタルの補正値として信号処理回路(DSP)13に保持される。このディジタルの補正値がアナログ信号に変換されて増幅器(AMP)11にフィードバックされる。このフィードバック動作は時間的に連続しており、非TDMA方式の際に適用することができる。
【0061】
一方、選択信号SEL2が非活性化されると、ローパスフィルタ(LPF)14Aから容量素子C1、C2が切り離されてフィルタ機能が機能しなくなる。この時の帰還ループの構成は、第1実施形態のDCオフセットキャンセル回路10における第1帰還ループと同等の構成となり、TDMA方式の際に適用することができる。ここでは、選択信号SEL1を使用していないが、選択信号SEL1の活性状態は選択信号SEL2の非活性状態であるとして構成されている。
【0062】
尚、DCオフセットキャンセル回路20では、ローパスフィルタ(LPF)14Aにおいて容量素子C1、C2の接続・切り離しの場合を例示して説明したが、容量素子C1、C2を完全に切り離す場合の他、フィルタ時定数を変化させる構成も適用することができる。容量素子あるいは抵抗素子、または双方を切り換えることにより、特性値を低減することでも対応できる。
【0063】
また、図5に示す第3実施形態のDCオフセットキャンセル回路30では、第2実施形態のDCオフセットキャンセル回路20におけるローパスフィルタ(LPF)14Aに代えて、ローパスフィルタ(LPF)14を介する帰還信号経路と、ローパスフィルタ(LPF)14をバイパスする帰還信号経路を有しており、何れか一方の帰還信号経路が帰還信号選択部21により選択される構成である。帰還信号経路選択部21は選択信号SEL1、SEL2により制御される。
【0064】
制御信号SEL1が活性化される場合は、ローパスフィルタ(LPF)14をバイパスする帰還信号経路が選択され、制御信号SEL2が活性化される場合は、ローパスフィルタ(LPF)14を介する帰還信号経路が選択される。制御信号SEL1、SEL2により選択された帰還信号経路は、AD変換器18に入力される。制御信号SEL1、SEL2によりローパスフィルタ(LPF)14の有無を切り換えることができる。ローパスフィルタ(LPF)14の設定が異なる以外は、第2実施形態のDCオフセットキャンセル回路20と同様な回路構成を有しており、同様な作用・効果を奏する。
【0065】
以上に説明したように、第2実施形態のDCオフセットキャンセル回路20によれば、時間的に連続したオフセット量の検出を行なう非TDMA方式におけるオフセットの検出方式の場合には、第1切り換え部である第1切換スイッチ部15により容量素子C1、C2が接続されてフィルタ部であるローパスフィルタ(LPF)14Aが所定の周波数帯域を識別するように設定される。これにより、第3帰還ループはローパスフィルタ(LPF)14Aで識別した信号を信号処理回路(DSP)13で保持してフィードバックすることができる。ローパスフィルタ(LPF)14Aで識別された所定の周波数帯域以下の直流成分に応じて直流オフセット成分を相殺することができる。
【0066】
所定時間スロットがオフセット量検出時間として割り当てられるTDMA方式におけるオフセットの検出方式の場合には、第1切換スイッチ部15により容量素子C1、C2が切り離されて、ローパスフィルタ(LPF)14Aのフィルタ機能が排除されるように設定される。これにより、第3帰還ループは、検出部であるコンパレータ12からの検出信号に応じた検出結果をフィードバックすることができ、コンパレータ12の検出結果に応じて直流オフセット成分を相殺することができる。
【0067】
また、第3実施形態のDCオフセットキャンセル回路30によれば、時間的に連続したオフセット量の検出を行なう非TDMA方式におけるオフセットの検出方式の場合には、帰還信号経路選択部21によりフィルタ部であるローパスフィルタ(LPF)14を介する帰還信号経路が選択される。これにより、第3帰還ループはローパスフィルタ(LPF)14で識別した信号を信号処理回路(DSP)13で保持してフィードバックすることができる。ローパスフィルタ(LPF)14で識別された所定の周波数帯域以下の直流成分に応じて直流オフセット成分を相殺することができる。
【0068】
所定時間スロットがオフセット量検出時間として割り当てられるTDMA方式におけるオフセットの検出方式の場合には、帰還信号経路選択部21により、ローパスフィルタ(LPF)14をバイパスする帰還信号経路が選択される。これにより、第3帰還ループは、検出部であるコンパレータ12からの検出信号に応じた検出結果をフィードバックすることができ、コンパレータ12の検出結果に応じて直流オフセット成分を相殺することができる。
【0069】
オフセットの検出方式に応じて、ローパスフィルタ(LPF)14Aまたは14のフィルタ機能の有無を切り換えることができるので、信号処理部である増幅器(AMP)11にフィードバックすべき直流オフセット成分を的確に切り換えることができる。検出方式ごとに異なるDCオフセットキャンセル回路を2セット備える必要はなく、DCオフセットキャンセル回路をコンパクトに構成することができる。
【0070】
また、第2及び第3実施形態のDCオフセットキャンセル回路20及び30において、他の実施形態と同様な回路構成については、同様の符号を付しており、同様な作用・効果を奏するので、ここでの説明は省略する。
【0071】
また、第1乃至第3実施形態のDCオフセットキャンセル回路10乃至30では、ローパスフィルタ(LPF)14、14Aに代えて、積分回路を備える構成としても同様な作用・効果を得ることができる。
【0072】
図6に示す第4実施形態のDCオフセットキャンセル回路40では、差動入力信号IN、XINは増幅器(AMP)11で増幅され、ハイパスフィルタ(HPF)16を介する経路またはバイパスする経路の何れか一方の経路が、出力信号経路選択部22により選択される。増幅器(AMP)11の差動出力信号が、コンパレータ12、AD変換器18、信号処理回路(DSP)13、及びDA変換器17を備える帰還ループによりフィードバックされる構成は、第1実施形態のDCオフセットキャンセル回路10における第1帰還ループと同様である。
【0073】
出力信号経路選択部22による出力信号経路の選択は、選択信号SEL1、SEL2のうち何れか一方が択一的に選択されて行なわれる。このとき、選択されない構成要素については非活性化された状態となる。具体的には、選択信号SEL1が活性化されハイパスフィルタ(HPF)16をバイパスする出力信号経路が選択されると、ハイパスフィルタ(HPF)16は出力信号経路が遮断されることにより非活性化される。また、選択信号SEL2が活性化されハイパスフィルタ(HPF)16を介する出力信号経路が選択されると、信号処理回路(DSP)13は補正値の維持されない状態となる。フィードバック量がゼロとなり帰還ループが非活性化されたのと同様な状態となる。尚、他の回路構成として、コンパレータ12への信号経路とハイパスフィルタ(HPF)16への信号経路との間に信号経路の選択部を備えることにより、何れか一方を活性化し他方を非活性化することも可能である。
【0074】
所定時間スロットがオフセット量検出時間として割り当てられるTDMA方式等では、選択信号SEL1が選択されて帰還ループが活性化される。オフセット量検出時間に応じて活性化されるストローブ信号STBにより、信号処理回路(DSP)13によりディジタル信号処理が施され検出信号に応じたオフセットの補正値が更新される。このディジタルの補正値が、DA変換器17を介してアナログ量に変換されて増幅器(AMP)11にフィードバックされる。この時、ハイパスフィルタ(HPF)16をバイパスする出力信号経路が選択され差動出力信号OUT、XOUTが出力される。
【0075】
オフセット量の検出のための特別な時間を確保することができず、時間的に連続してオフセット量の検出が行なわれるFDMAやCDMA等の非TDMA方式では、選択信号SEL2が選択されて増幅器(AMP)11の差動出力信号はハイパスフィルタ(HPF)16を介する出力信号経路により差動出力信号OUT、XOUTが出力される。ハイパスフィルタ(HPF)16により、増幅器(AMP)11の差動出力信号から直流オフセット成分が除去され、有意な信号成分が出力される。
【0076】
尚、第4実施形態のDCオフセットキャンセル回路40において、他の実施形態と同様な回路構成については、同様の符号を付しており、同様な作用・効果を奏するので、ここでの説明は省略する。
【0077】
図7に示す第5実施形態のDCオフセットキャンセル回路50では、第4実施形態のDCオフセットキャンセル回路40における出力信号経路選択部22およびこれに伴う2経路の出力信号経路に代えて、第2切換スイッチ部19が備えられており、差動出力信号OUT、XOUTへの出力信号経路に接続される容量素子の有無を切り換えており、ハイパスフィルタ(HPF)16のフィルタ機能を切り換えている。
【0078】
選択信号SEL1が活性化されると出力信号経路には容量素子は付加されなくなり、ハイパスフィルタ(HPF)16によるフィルタ機能は停止する。この時の構成は、第4実施形態のDCオフセットキャンセル回路40における帰還ループによるオフセットの相殺の場合と同等であり、TDMA方式の際に適用することができる。
【0079】
選択信号SEL2が活性化されると出力信号経路に容量素子が接続され、ハイパスフィルタ(HPF)16は所定周波数帯域のフィルタ機能を奏することとなる。この時の構成は、第4実施形態のDCオフセットキャンセル回路40におけるハイパスフィルタ(HPF)16によるオフセットの除去の場合と同様であり、非TDMA方式の際に適用することができる。
【0080】
尚、DCオフセットキャンセル回路50では、ハイパスフィルタ(HPF)16を構成する容量素子の接続・切り離しの場合を例示して説明したが、容量素子を完全に切り離す場合の他、フィルタ時定数を変化させる構成も適用することができる。容量素子の特性値を低減することでも対応できる。
【0081】
尚、第5実施形態のDCオフセットキャンセル回路50において、他の実施形態と同様な回路構成については、同様の符号を付しており、同様な作用・効果を奏するので、ここでの説明は省略する。
【0082】
以上に説明したように、第4または第5実施形態のDCオフセットキャンセル回路40または50によれば、時間的に連続したオフセット量の検出を行なうオフセットの検出方式の場合には、第2選択部である出力信号経路選択部22により信号処理部である増幅器(AMP)11からフィルタ部であるハイパスフィルタ(HPF)16を介して差動出力信号OUT、XOUTに至る第2経路が選択され、または第2切換スイッチ部19によりハイパスフィルタ(HPF)16Aのフィルタ機能が有効とされる。これにより、増幅器(AMP)11の差動出力信号に混入する直流オフセット成分を常時識別して、差動出力信号OUT、XOUTから直流オフセット成分を除去することができる。
【0083】
この場合、ハイパスフィルタ(HPF)16、16Aにより直流オフセット成分の除去を行なう際、保持部を構成する信号処理回路(DSP)13に補正値を保持しない構成とすることにより、フィードバック量をゼロにすることができ、切り換えスイッチ等の帰還ループの開放手段を設けることなく、フィードバックによる直流オフセット成分の変動を抑止することができる。
【0084】
所定時間スロットがオフセット量検出時間として割り当てられるオフセットの検出方式の場合には、出力信号経路選択部22によりハイパスフィルタ(HPF)16をバイパスする第2バイパス経路が選択され、または第2切換スイッチ部19によりハイパスフィルタ(HPF)16Aのフィルタ機能が停止されるので、帰還ループにより、検出部であるコンパレータ12からの検出信号に応じた検出結果をフィードバックすることができ、コンパレータ12の検出結果に応じて直流オフセット成分を相殺することができる。
【0085】
オフセットの検出方式に応じて、コンパレータ12と保持部を構成する信号処理回路(DSP)13とを含んで形成される帰還ループによるオフセット成分の相殺、またはハイパスフィルタ(HPF)16、16Aによるオフセット成分の除去を選択的に活性化することができる。検出方式ごとに異なるDCオフセットキャンセル回路を2セット備える必要はなく、DCオフセットキャンセル回路をコンパクトに構成することができる。
【0086】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態においては、増幅器(AMP)11の出力信号に混入するDCオフセットを除去または相殺する場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、能動フィルタ等、増幅器以外の信号処理回路についても適用することができる。
【0087】
(付記1) 入力信号に対して信号処理を行なう信号処理部からの出力信号に混入する直流オフセット成分をキャンセルするDCオフセットキャンセル回路であって、
前記直流オフセット成分のオフセット量を検出する検出部と、
前記検出部から出力される検出信号に応じた検出結果を保持しておく保持部と、
前記直流オフセット成分を識別するフィルタ部とを備え、
前記保持部または前記フィルタ部の何れか一方が活性化されることを特徴とするDCオフセットキャンセル回路。
(付記2) 前記フィルタ部には前記検出信号が入力され、
前記検出部と前記保持部とを含んで前記信号処理部に戻る第1帰還ループと、
前記検出部と前記フィルタ部とを含んで前記信号処理部に戻る第2帰還ループとを備え、
前記第1または第2帰還ループの何れか一方が活性化されることを特徴とする付記1に記載のDCオフセットキャンセル回路。
(付記3) 前記フィルタ部には前記検出信号が入力され、
前記フィルタ部の周波数帯域を切り換える第1切り換え部と、
前記検出部、前記フィルタ部、及び前記保持部をこの順序に含んで前記信号処理部に戻る第3帰還ループとを備えることを特徴とする付記1に記載のDCオフセットキャンセル回路。
(付記4) 前記フィルタ部には前記検出信号が入力され、
前記フィルタ部をバイパスする第1バイパス経路と、
前記フィルタ部を介する第1経路または前記第1バイパス経路の何れか一方を選択する第1選択部と、
前記検出部、前記第1経路または前記第1バイパス経路、及び前記保持部をこの順序に含んで前記信号処理部に戻る第4帰還ループとを備えることを特徴とする付記1に記載のDCオフセットキャンセル回路。
(付記5) 前記フィルタ部は、ローパスフィルタまたは積分回路を備えることを特徴とする付記2乃至4の少なくとも何れか1項に記載のDCオフセットキャンセル回路。
(付記6) 前記フィルタ部には前記出力信号が入力され、
前記検出部と前記保持部とを含んで前記信号処理部に戻る帰還ループを備えることを特徴とする付記1に記載のDCオフセットキャンセル回路。
(付記7) 前記フィルタ部の周波数帯域を切り換える第2切り換え部を備えることを特徴とする付記6に記載のDCオフセットキャンセル回路。
(付記8) 前記フィルタ部をバイパスする第2バイパス経路と、
前記フィルタ部を介する第2経路または前記第2バイパス経路の何れか一方を選択する第2選択部とを備えることを特徴とする付記6に記載のDCオフセットキャンセル回路。
(付記9) 前記フィルタ部は、ハイパスフィルタを備えることを特徴とする付記6乃至8の少なくとも何れか1項に記載のDCオフセットキャンセル回路。
(付記10) 前記保持部は、前記検出信号に応じて信号処理された前記直流オフセット成分の補正値を前記検出結果として保持することを特徴とする付記1乃至4のうち少なくとも何れか1項または付記6乃至8のうち少なくとも何れか1項に記載のDCオフセットキャンセル回路。
(付記11) 前記信号処理はディジタル信号処理であり、前記補正値はディジタル値であることを特徴とする付記10に記載のDCオフセットキャンセル回路。
(付記12) 前記補正値は、トリガ信号により更新されることを特徴とする付記10に記載のDCオフセットキャンセル回路。
(付記13) 前記保持部が非活性化状態にある場合、前記保持部には前記補正値は保持されないことを特徴とする付記10に記載のDCオフセットキャンセル回路。
(付記14) 前記信号処理部は、増幅器を含むことを特徴とする付記1に記載のDCオフセットキャンセル回路。
(付記15) 前記信号処理部は、能動フィルタを含むことを特徴とする付記1に記載のDCオフセットキャンセル回路。
【0088】
ここで、付記4によれば、時間的に連続したオフセット量の検出を行なうオフセットの検出方式の場合には、第1選択部によりフィルタ部を介する第1経路が選択され、検出部と保持部との間にフィルタ部を含んで第4帰還ループが形成されるので、フィルタ部で識別した信号を保持部で保持してフィードバックすることができ、フィルタ部で識別された所定の周波数帯域に応じて直流オフセット成分を相殺することができる。所定時間スロットがオフセット量検出時間として割り当てられるオフセットの検出方式の場合には、第1選択部により第1バイパス経路が選択され、検出部と保持部との間のフィルタ部がバイパスされて第4帰還ループが形成されるので、検出部からの検出信号に応じた検出結果をフィードバックすることができ、検出部の検出結果に応じて直流オフセット成分を相殺することができる。これにより、DCオフセットキャンセル回路をコンパクトに構成することができる。
また、付記7によれば、時間的に連続したオフセット量の検出を行なうオフセットの検出方式の場合には、信号処理部のフィードバックループである帰還ループが非活性化されると共に第2切り換え部によりフィルタ部が所定の周波数帯域を識別するように設定されるので、出力信号に混入する直流オフセット成分を常時識別して直流オフセット成分を除去することができる。所定時間スロットがオフセット量検出時間として割り当てられるオフセットの検出方式の場合には、第2切り換え部によりフィルタ部のフィルタ機能が排除されるように設定されると共に帰還ループが信号処理部のフィードバックループとして形成されるので、オフセット量検出時間に検出され保持部に保持されている検出結果をフィードバックして、直流オフセット成分を相殺することができる。これにより、DCオフセットキャンセル回路をコンパクトに構成することができる。
また、付記11によれば、オフセット成分の補正値がディジタル信号処理により演算されるので、直流オフセット成分に応じた検出信号に対して的確な補正値を迅速且つ確実に算出することができる。
また、付記14によれば、増幅器のDCオフセットを的確に除去または相殺することができる。
また、付記15によれば、能動フィルタのDCオフセットを的確に除去または相殺することができる。
【0089】
【発明の効果】
本発明によれば、所定通信時間サイクル中の所定時間スロットが直流オフセット成分のオフセット量検出時間として割り当てられるTDMA方式、及びオフセット量を検出するための特別な時間が設けられておらず時間的に連続してオフセットの検出動作を行なう非TDMA方式の何れの通信方式にも対応することができるデュアルモード構成の受信機に適用して、各々の通信方式に好適なDCオフセットキャンセル回路をコンパクトな回路構成で提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1原理説明図を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第2原理説明図を示すブロック図である。
【図3】 第1実施形態の回路ブロック図である。
【図4】 第2実施形態の回路ブロック図である。
【図5】 第3実施形態の回路ブロック図である。
【図6】 第4実施形態の回路ブロック図である。
【図7】 第5実施形態の回路ブロック図である。
【図8】 第1従来技術としてハイパスフィルタによる補正を行なう回路ブロック図である。
【図9】 第2従来技術として積分器による補正を行なう回路ブロック図である。
【図10】 第3従来技術としてローパスフィルタによる補正を行なう回路ブロック図である。
【図11】 第4従来技術としてディジタル調整による補正を行なう回路ブロック図である。
【図12】 従来技術におけるデュアルモード構成の回路ブロック図である。
【符号の説明】
1、11 増幅器(AMP)
2、12 コンパレータ
3 保持部
4 フィルタ部
5 選択部
6 選択部
10 DCオフセットキャンセル回路
13 信号処理回路(DSP)
14、14A ローパスフィルタ(LPF)
15 第1切換スイッチ部
16 ハイパスフィルタ(HPF)
17 DA変換器
18 AD変換器
19 第2切換スイッチ部
20、30、40,50 DCオフセットキャンセル回路
21 帰還信号選択部
22 出力信号経路選択部
IN、XIN 差動入力信号
OUT、XOUT 差動出力信号
SEL、SEL1、SEL2 選択信号
STB ストローブ信号

Claims (8)

  1. 入力信号に対して信号処理を行なう信号処理部からの出力信号に混入する直流オフセット成分をキャンセルするDCオフセットキャンセル回路であって、
    前記直流オフセット成分のオフセット量を検出する検出部と、
    前記検出部から出力される検出信号に応じた検出結果を保持しておく保持部と、
    前記検出信号が入力され、前記直流オフセット成分に応じた周波数帯域を通過させるフィルタ部と、
    前記検出部と前記保持部とを含んで前記信号処理部に戻る第1帰還ループと、
    前記検出部と前記フィルタ部とを含んで前記信号処理部に戻る第2帰還ループとを備え、
    前記第1帰還ループまたは前記第2帰還ループの何れか一方が活性化されることを特徴とするDCオフセットキャンセル回路
  2. 入力信号に対して信号処理を行なう信号処理部からの出力信号に混入する直流オフセット成分をキャンセルするDCオフセットキャンセル回路であって、
    前記直流オフセット成分のオフセット量を検出する検出部と、
    前記検出部から出力される検出信号に応じた検出結果を保持しておく保持部と、
    前記検出信号が入力され、前記直流オフセット成分に応じた周波数帯域を通過させるフィルタ部と、
    記フィルタ部の周波数帯域を切り換える第1切り換え部と、
    前記検出部、前記フィルタ部、及び前記保持部をこの順序に含んで前記信号処理部に戻る第3帰還ループとを備えることを特徴とするDCオフセットキャンセル回路。
  3. 入力信号に対して信号処理を行なう信号処理部からの出力信号に混入する直流オフセット成分をキャンセルするDCオフセットキャンセル回路であって、
    前記直流オフセット成分のオフセット量を検出する検出部と、
    前記検出部から出力される検出信号に応じた検出結果を保持しておく保持部と、
    前記検出信号が入力され、前記直流オフセット成分に応じた周波数帯域を通過させるフィルタ部と、
    前記フィルタ部をバイパスする第1バイパス経路と、
    前記フィルタ部を介する第1経路または前記第1バイパス経路の何れか一方を選択する第1選択部と、
    前記検出部、前記第1経路または前記第1バイパス経路、及び前記保持部をこの順序に含んで前記信号処理部に戻る第4帰還ループとを備えることを特徴とするDCオフセットキャンセル回路。
  4. 前記フィルタ部は、ローパスフィルタまたは積分回路を備えることを特徴とする請求項1乃至3の少なくとも何れか1項に記載のDCオフセットキャンセル回路。
  5. 入力信号に対して信号処理を行なう信号処理部からの出力信号に混入する直流オフセット成分をキャンセルするDCオフセットキャンセル回路であって、
    前記直流オフセット成分のオフセット量を検出する検出部と、
    前記検出部から出力される検出信号に応じた検出結果を保持しておく保持部と、
    前記出力信号が入力され、前記直流オフセット成分に応じた周波数帯域を通過させるフィルタ部と、
    前記フィルタ部をバイパスする第2バイパス経路と、
    前記フィルタ部を介する第2経路または前記第2バイパス経路の何れか一方を選択する第2選択部とを備え、
    記検出部と前記保持部とを含んで前記信号処理部に戻る帰還ループを備えることを特徴とするDCオフセットキャンセル回路。
  6. 前記フィルタ部の周波数帯域を切り換える第2切り換え部を備えることを特徴とする請求項5に記載のDCオフセットキャンセル回路。
  7. 前記信号処理部は、増幅器を含むことを特徴とする請求項1乃至6の少なくとも何れか1項に記載のDCオフセットキャンセル回路。
  8. 前記信号処理部は、能動フィルタを含むことを特徴とする請求項1乃至6の少なくとも何れか1項に記載のDCオフセットキャンセル回路。
JP2002026341A 2002-02-04 2002-02-04 Dcオフセットキャンセル回路 Expired - Fee Related JP3984482B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002026341A JP3984482B2 (ja) 2002-02-04 2002-02-04 Dcオフセットキャンセル回路
US10/349,106 US6968172B2 (en) 2002-02-04 2003-01-23 DC offset cancel circuit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002026341A JP3984482B2 (ja) 2002-02-04 2002-02-04 Dcオフセットキャンセル回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003229780A JP2003229780A (ja) 2003-08-15
JP3984482B2 true JP3984482B2 (ja) 2007-10-03

Family

ID=27654592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002026341A Expired - Fee Related JP3984482B2 (ja) 2002-02-04 2002-02-04 Dcオフセットキャンセル回路

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6968172B2 (ja)
JP (1) JP3984482B2 (ja)

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004075426A1 (ja) * 2003-02-20 2004-09-02 Nec Corporation 信号処理装置、及びダイレクトコンバージョン受信装置
US7805115B1 (en) * 2003-06-02 2010-09-28 Analog Devices, Inc. Variable filter systems and methods for enhanced data rate communication systems
KR100548407B1 (ko) * 2003-09-17 2006-02-02 엘지전자 주식회사 송신 dc 옵셋 제거방법
US8149952B2 (en) * 2003-10-29 2012-04-03 Skyworks Solutions, Inc. Multi-mode receiver
US20060120493A1 (en) * 2004-12-06 2006-06-08 Yunteng Huang Maintaining a selected slice level
JP2006203686A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Sony Corp 無線通信装置
US7532065B2 (en) * 2005-07-12 2009-05-12 Agere Systems Inc. Analog amplifier having DC offset cancellation circuit and method of offset cancellation for analog amplifiers
US7560957B2 (en) * 2005-07-12 2009-07-14 Agere Systems Inc. High-speed CML circuit design
US7321259B1 (en) * 2005-10-06 2008-01-22 Altera Corporation Programmable logic enabled dynamic offset cancellation
US7368968B1 (en) 2005-12-29 2008-05-06 Altera Corporation Signal offset cancellation
US7541857B1 (en) 2005-12-29 2009-06-02 Altera Corporation Comparator offset cancellation assisted by PLD resources
GB2435734A (en) * 2006-03-03 2007-09-05 Toumaz Technology Ltd Reducing d.c. offset by comparing two variable signals
US7372302B1 (en) * 2006-02-01 2008-05-13 Credence Systems Corporation High speed, out-of-band differential pin driver
US7538595B2 (en) * 2007-05-08 2009-05-26 Alcor Micro, Corp. DC offset canceling circuit
JP2009081749A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Hitachi Ltd 低オフセット入力回路
TWI355829B (en) * 2007-12-26 2012-01-01 Ind Tech Res Inst Circuit and method for calibrating direct current
JP5349842B2 (ja) * 2008-05-30 2013-11-20 株式会社日立製作所 低オフセット入力回路およびそれを含む信号伝送システム
JP4915394B2 (ja) * 2008-06-06 2012-04-11 ソニー株式会社 オフセット補正回路、オフセット補正方法及び記録再生装置
US20100254711A1 (en) * 2009-04-03 2010-10-07 Avago Technologies Fiber Ip (Singapore) Pte. Ltd. Method and apparatus for performing direct current (dc) offset cancellation in an optical communications device
US8086111B2 (en) * 2009-04-06 2011-12-27 Avago Technologies Fiber Ip (Singapore) Pte. Ltd. Apparatus and method for controlling the optical output power of a laser in an optical transmitter (TX)
JP5625955B2 (ja) * 2010-03-26 2014-11-19 富士通株式会社 増幅回路及びその増幅回路を含むアナログデジタル変換回路
TWI473443B (zh) * 2012-07-12 2015-02-11 Issc Technologies Corp 具有補償直流偏移之直接轉換收發器與其操作方法
US8874059B2 (en) 2013-03-13 2014-10-28 Qualcomm, Incorporated Reducing power consumption on a receiver
EP2802074B1 (en) * 2013-05-08 2015-08-05 Nxp B.V. Amplifier circuit and amplification method
JP5814319B2 (ja) * 2013-09-03 2015-11-17 アンリツ株式会社 Nrz信号増幅装置及び方法と誤り率測定装置及び方法
CN106209711A (zh) * 2015-02-06 2016-12-07 联发科技(新加坡)私人有限公司 多模终端接收装置及其直流偏移消除方法
CN104734645B (zh) * 2015-03-02 2017-11-17 东南大学 一种采用电流dac消除可变增益放大电路直流失调的方法
CN107968667B (zh) * 2016-10-20 2020-04-17 国民技术股份有限公司 一种直流失调消除电路及方法
TWI650959B (zh) * 2017-08-31 2019-02-11 瑞昱半導體股份有限公司 直流偏移校準電路及無線訊號收發器
US11228289B1 (en) * 2020-08-24 2022-01-18 Cirrus Logic, Inc. Amplifiers

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4902979A (en) * 1989-03-10 1990-02-20 General Electric Company Homodyne down-converter with digital Hilbert transform filtering
US5548244A (en) * 1994-11-14 1996-08-20 Hughes Aircraft Company Method and apparatus for eliminating DC offset for digital I/Q demodulators
US5724653A (en) * 1994-12-20 1998-03-03 Lucent Technologies Inc. Radio receiver with DC offset correction circuit
US5734975A (en) * 1996-10-24 1998-03-31 Motorola, Inc. Direct-coupled signaling receiver with PL/DPL detector
US6137826A (en) * 1997-11-17 2000-10-24 Ericsson Inc. Dual-mode modulation systems and methods including oversampling of narrow bandwidth signals
EP1201029B1 (en) * 1999-05-24 2003-04-02 Level One Communications, Inc Automatic gain control and offset correction

Also Published As

Publication number Publication date
US20030148749A1 (en) 2003-08-07
US6968172B2 (en) 2005-11-22
JP2003229780A (ja) 2003-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3984482B2 (ja) Dcオフセットキャンセル回路
JP3968250B2 (ja) Dcオフセットキャンセル回路
JP4916974B2 (ja) Fmチューナ
US7346128B2 (en) Dual-mode receiver and receiving method thereof
JP2011035692A (ja) フィルタ回路およびそれを使用した受信回路
JP4757214B2 (ja) フィルタ回路
JP2006121665A (ja) イメージリジェクションミキサと能動帯域フィルタを有する受信if回路
US7233631B2 (en) DC-offset correction circuit having a DC control loop and a DC blocking circuit
US8614769B2 (en) Intermediate frequency processing device for processing both analogue and digital television intermediate frequency signals
JP2011087034A (ja) 受信回路及び半導体装置
US20110230152A1 (en) Signal processing apparatus having frequency-selective circuit with mixer module implemented for controlling frequency response and related method thereof
JP2003218727A (ja) ダイレクトコンバージョン受信装置
JP4775813B2 (ja) 受信ic
JP2008060882A (ja) 増幅回路
JP3840024B2 (ja) 増幅回路およびそれを用いた受信装置
JP2004194355A (ja) 自動利得制御回路
JP2002280839A (ja) 復調器およびこれを用いた通信装置
JP5444084B2 (ja) 半導体受信機と自動利得制御方法
KR20060091008A (ko) 아날로그 베이스 밴드 디지털 필터 시스템
JP2009005088A (ja) 受信機
JP2004128930A (ja) Fm受信機、fm受信機のノイズ除去装置及びノイズ除去方法
US20050258897A1 (en) Amplifier arrangement and method for the compensation of a signal component in an amplifier arrangement
JP4038889B2 (ja) 受信機
JPH0477020A (ja) ダイバーシチ受信機
JP2000183784A (ja) 狭帯域干渉波抑制装置およびそれを用いた通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050117

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070227

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070619

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070706

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3984482

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130713

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees